JP2005219890A - ワイヤの巻取方法および巻取装置 - Google Patents

ワイヤの巻取方法および巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005219890A
JP2005219890A JP2004030638A JP2004030638A JP2005219890A JP 2005219890 A JP2005219890 A JP 2005219890A JP 2004030638 A JP2004030638 A JP 2004030638A JP 2004030638 A JP2004030638 A JP 2004030638A JP 2005219890 A JP2005219890 A JP 2005219890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
wire
winding
rotation speed
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004030638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4414779B2 (ja
Inventor
Yoshiki Mizuta
良樹 水田
Tomohiro Omori
知浩 大森
Yoshimi Yamaguchi
良実 山口
Eiji Kudo
英治 工藤
Norimasa Kawaguchi
典正 河口
Toshio Saito
敏男 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Nittoku Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Nittoku Engineering Co Ltd filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2004030638A priority Critical patent/JP4414779B2/ja
Publication of JP2005219890A publication Critical patent/JP2005219890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4414779B2 publication Critical patent/JP4414779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 巻取りを行いながら巻幅を調整し、線材を整列させてスプールに巻き取らせるワイヤの巻取方法および巻取装置を提供する。
【解決手段】 スプール(1)に線材(3)を巻取る巻取方法において、線材を繰り出す速度を略一定に調整し、スプールの回転速度を検出し、検出されたスプールの回転速度に応じて、スプールに巻き取らせる線材を移動させるスプール軸方向の巻幅(D)を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤを整列させて巻き取る巻取方法および巻取装置に関するものである。
ワイヤをスプールに巻き取る場合、ワイヤの線径、総巻数、スプールの回転速度(あるいは、回転するフライヤの回転速度)、およびスプールの巻幅からピッチを決定して巻線していた。
しかしながら、スプール幅やワイヤの線径には公差によるにばらつきがあり、巻線時、スプールの端部で巻線しようとする残りのスペースとワイヤ径とが、必ずしも整合しないため、ワイヤとスプール端部との間に隙間ができたり、あるいは逆に、ワイヤがスプール端部の壁面に乗り上げたりすることがある。
また、同一のスプールでも、仕様の変更などにより、ワイヤ径が変わることがあり、このような場合もワイヤとスプール端部の間に隙間ができたり、あるいは逆にワイヤがスプール端部の壁面に乗り上げたりすることがある。
例えば、ワイヤとスプール端部の間に隙間ができた場合、端部の巻厚が中央部の巻厚に比べ小さくなる。また、ワイヤがスプール端部の壁面に乗り上げた場合、端部の巻厚が中央部の巻厚に比べ大きくなる。さらに、スプールの鍔が薄い場合などは、巻線中に、ワイヤの押圧力に負けて(とくに、ワイヤがスチールワイヤのように、剛性が高いものの場合に顕著である)、スプール幅が拡がって、巻厚を均一とすることができない。
このように巻厚が均一とならず、中央部と端部で巻厚が異なるより、全域を同一巻厚になるように均一に巻線するほうが、総巻数を最大にでき、効率的に巻取りができる。
このような問題を解決するために、巻回されたスプールの巻厚を、レーザー光を当ててその反射波の位相差を検出して、巻厚を測定し、巻厚が小さくなっている場合は、巻幅を拡げ(またはその箇所の巻数を増加させ)、巻厚が大きくなっている場合は、巻幅を縮める(またはその箇所の巻線をしない)ものもある。
しかし、この巻取方法では、レーザー光を発射し、反射波を検出する装置が必要となるため、使用する装置が高価となってしまうという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、安価にワイヤをスプールの全域にわたって均一に巻き取ることのできる巻取方法および巻取装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、スプールに線材を巻取る巻取方法において、線材を繰り出す速度を略一定に調整し、スプールの回転速度を検出し、検出されたスプールの回転速度に応じて、スプールに巻き取らせる線材を移動させるスプール軸方向の巻幅を調整する。
第2の発明は、スプールに線材を巻き取る巻取装置において、スプールを回転させて線材を巻き取らせる巻取機構と、スプールに巻き取らせる線材をスプール軸方向に移動させるトラバース機構と、線材を繰り出す速度を略一定に調整する線材繰り出し速度調整機構と、スプールの回転速度を検出するスプール回転速度検出手段と、検出されたスプールの回転速度に応じて、線材を移動させる巻幅を調整するコントローラと、を備えた。
第3の発明は、第2の発明において、線材の巻取り位置がスプールの中央部と端部におけるスプールの回転速度を検出し、端部の回転速度が中央部の回転速度に比べて小さい場合、巻幅を大きくし、端部の回転速度が中央部の回転速度に比べて大きい場合、巻幅を小さくする構成とした。
第4の発明は、第3の発明において、コントローラは、中央部の回転速度として、予め設定された値を用いる。
第5の発明は、第2の発明において、トラバース機構の移動速度を加減速することにより、スプール上に巻き取られた線材の層を任意の形状とする構成とした。
第6の発明は、第2の発明において、巻き取りが進むにつれて、線材を移動させる巻幅を徐々に狭め、スプールの端部付近での線材の層を傾斜させる構成とした。
第1および第2の発明によると、スプールに線材を巻き取らせながら巻幅の調整を行うことができ、線材をスプールに整列させて巻き取ることができ、線材の巻き取り回数を増加することができる。
第3の発明によると、端部の回転速度が中央部の回転速度に比べて小さい場合、巻幅を大きくすることにより、端部付近における線材の巻数を多くして線材の巻厚を増加させる。端部の回転速度が中央部の回転速度に比べて大きい場合、巻幅を小さくすることにより、端部付近における線材の巻数を少なくして線材の巻厚を増加させないようにする。これにより、スプールの端部においても、線材を整列させて巻き取ることができ、線材の巻き取り回数を増加することができる。
第4の発明によると、巻乱れの少ない中央部におけるスプールの回転速度として、予め設定した値を用いることにより、巻取装置の動作速度を速くすることができる。
第5の発明によると、巻き取った線材の層を任意の形状にすることができる。
第6の発明によると、チャックを備えた固定冶具によってスプールを保持する場合でも、チャックと線材が干渉するのを防ぎつつ、巻取り回数を増加させることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図3は本実施形態に用いるスプール1を示す。
スプール1は第1、第2つば部41、42を有し、線材であるワイヤ3はその間に巻き取られる。スプール1の幅Wには公差があり、スプール1によって若干の誤差がある。したがって、ワイヤ3は、スプール1の第1、第2端部1a、1bに、所定の巻幅Dにわたって巻き取られる。
図1は本発明による巻取装置の第1実施形態を示す。
巻取装置50は、スプール1をその軸まわりに回転可能に保持する巻取機構10を備える。
巻取機構10は、スプール1を軸方向の両側から挟持してスプール1を固定する2つの固定冶具2を備える。各固定冶具2は、架台4に略直立して固設された2つの支持フレーム7にそれぞれ回転可能に支持される。一方の支持フレーム7には、固定冶具2を回転させるモータ12が設けられる。
一方の固定冶具2には、スプール回転速度検出手段としてスプール1の回転速度を検出する回転速度センサ19が設けられる。コントローラ5は、回転速度センサ19が検出するスプール1の回転速度を参照しながらモータ12の回転速度を所定の速度に制御する。
巻取装置50は、スプール1に繰り出すワイヤ3を案内するトラバース機構20を備える。
トラバース機構20は、スプール1の軸方向に延びたガイド台6を備える。ガイド台6は、架台4に略直立して固設されたガイドフレーム11の上部に取り付けられる。
ガイド台6内には、ガイド台6を長手方向に移動するガイド本体13が設けられる。ガイド本体13は、ガイド台6の両端に支持され、ガイド台6の長手方向にわたって延びる2本のガイド棒8によって貫通されて摺動可能に支持される。ガイド台6には、ガイド台6の長手方向にわたって延びるボールねじ9が、ガイド棒8と平行に、かつこれらに挟み込まれるようにして回転可能に設けられる。ボールねじ9はガイド本体13と螺合しており、ガイド台6の一端に設けられたサーボモータ14がボールねじ9を回転させることにより、ガイド本体13をボールねじ9に沿って移動させる。サーボモータ14は、コントローラ5によって制御され、ガイド本体13をスプール1の軸方向と平行に移動させつつ、ワイヤ3をスプール1に巻き取らせる。
ガイド本体13には、スプール1の上方まで突出した突出部15が設けられる。突出部15の先端には、ワイヤ3を案内してスプール1に繰り出す一対のガイドローラ16が設けられる。
巻取装置50は、図2に示すように、ワイヤ3を所定のテンションに調整する線材繰り出し速度調整機構60を備える。
線材繰り出し速度調整機構60は、ワイヤ3のごみ取り用のフェルトプーリ68の上方に、棒状のテンションアーム70を備える。このテンションアーム70は、その基端部70Aにおいて固定部材69に回転自在に軸支され、この固定部材69に沿って回転する。このテンションアーム70の回転角度は、基端部70A付近に設置されたポテンショメータ71によって検出される。
テンションアーム70の先端には、ワイヤ3のガイド部材であるプーリ72が設けられる。ワイヤ巻取りボビン62とこれを駆動する繰り出し駆動モータ63とから構成されたワイヤ源61からフェルトプーリ68に導かれたワイヤ3は、このプーリ72にかけ回され、さらにプーリ72よりもコイルボビン77側にあるプーリ73にかけ回された後、スプール1へと導かれる。なお、テンションアーム70先端のガイド部材としては、プーリ72に代えて、例えばワイヤ3を通すリング状の部材を備えるようにしてもよい。
プーリ73は、固定部材69に設置されたエンコーダ74の回転軸に固定されている。これにより、プーリ73を介してスプール1に導かれたワイヤ3の量は、エンコーダ74により正確に検出できるようになっている。
また、固定部材69に設けられたボス部68Aとテンションアーム70の間には、テンションスプリング75が設けられ、テンションアーム70のプーリ73側への回転に対して、引き戻す方向のバネ力を及ぼす。これにより、スプール1への巻線でワイヤ3がプーリ73から前方に引き込まれ、テンションアーム70がプーリ73側に傾斜すると、テンションスプリング70が伸長し、ワイヤ3にはテンションスプリング75のバネ力と等しいテンションが与えられるようになっている。
なお、テンションアーム70の素材としては、テンション変動がポテンショメータ71により検出される傾斜角度に正確に反映されるように、十分に剛性が高く撓みが少ないとともに、テンション変動への追従性が高いものであるように、軽量のものが用いられる。また、この十分な剛性と高い追従性を達成するため、テンションアーム70の形状は、基端部70A側(回動支点側)で太く、先端側(プーリ72側)で細く形成される。
コントローラ5は、ポテンショメータ71およびエンコーダ74の検出値に応じて、所定の速度でワイヤ3を繰り出すように繰り出しモータ63を制御する。
この線材繰り出し速度調整機構60から供給されたワイヤ3が、前記一対のガイドローラ16を介してスプール1に繰り出される。
このような線材繰り出し速度調整機構60の構成により、ワイヤ3は所定の繰り出し速度に保たれる。
巻取装置50は以上のように構成され、この装置を用いて、以下に説明するようにワイヤ3がスプール1に巻取られる。
一般に、ワイヤ3の繰り出し速度が一定に保たれた場合、スプール1に巻かれたワイヤ3の巻厚にばらつきがあると、スプール1の回転速度が変動する。たとえば、スプール1の中央部から端部にかけて巻厚が増加すると、周の長さも増加するため、ワイヤ3の繰り出し速度を一定に保とうとすると、スプール1の回転速度は減少する。逆に、スプール1の中央部から端部にかけて巻厚が減少すると、周の長さも減少するため、ワイヤ3の繰り出し速度を一定に保とうとすると、スプール1の回転速度は増加する。
本発明では、上述の特性に着目し、スプール1にワイヤ3を巻き取らせながら、スプール1の回転速度を回転速度センサ19で検出し、スプール1の軸方向にかけてワイヤ3の巻厚の変動を判定する。そして、この変動に応じて、ガイド本体13の移動範囲を調整してワイヤ3の巻幅を調整することにより、スプール1にワイヤ3を均一の巻厚で巻き取らせる巻取方法とした。
以下に、巻取方法の手順を示す。
ガイド本体13をスプール1の第1端部1aに移動させ、ワイヤ3の先端を第1つば部41に隣接させてスプール1に保持させる。
ガイド本体13をスプール1に沿って第1端部1aから第2端部1bまで移動させ、ワイヤ3を所定の巻幅Dにわたってスプール1に巻き取らせていく。ガイド本体13は第2つば部42から所定の余り代Sをおいた位置で折り返し、第1つば部41に向かって移動する。このようにして、ガイド本体13を第1端部1aと第2端部1bとの間で往復させることによって、スプール1に所定の巻幅Dにわたってワイヤ3を巻き取らせていく。これを、スプール1まわりに所定数のワイヤ層が形成されるまで続け、テスト巻とする。
次に、図4に示すように、調整巻きを開始する。調整巻1層目において、ガイド本体13が第1端部1aから中央部1dに移動したとき、コントローラ5は回転速度センサ19に第1端部1aおよび中央部1dの各位置におけるスプール1の回転速度1LE、1Cを検出させ、それらの値をコントローラ5内に格納する。
コントローラ5は、第1端部1aの回転速度1LEと中央部1dの回転速度1Cを比較し、中央部1dの回転速度1LEに対して第1端部の回転速度1Cが増加しているか減少しているかを判定する。
例えば、第1端部1aと中央部1dとのあいだに回転速度の違いがない場合、コントローラ5は、図5の(1)で示すように、スプール1の外径は第1端部1aと中央部1dとのあいだにかけて巻厚の差はないと判定する。
中央部1dの回転速度1Cに対して第1端部1aの回転速度1LEが減少している場合、コントローラ5は、図5の(2)で示すように、第1端部1a付近の巻厚は中央部1dに比べて大きいと判定する。
中央部1dの回転速度1Cに対して第1端部1aでの回転速度1LEが増加している場合、コントローラ5は、図5の(3)で示すように、第1端部1a付近の巻厚は中央部1dに比べて小さいと判定する。
次に、ガイド本体13をスプール1に沿って第2端部1bから第1端部1aまで逆方向に水平移動させながら、調整巻2層目を行っていく。
調整巻1層目で、図5の(1)で示すように、第1端部1a付近の巻厚は中央部1dに比べて差がないと判定した場合、ガイド本体13はテスト巻と同様に所定の巻幅Dでワイヤ3を巻き取らせていく。
調整巻1層目で、図5の(2)で示すように、第1端部1a付近の巻厚は中央部1dに比べて大きいと判定した場合、ガイド本体13を第1端部1aの手前で止めて調整巻2層目の巻取りを終了する。これにより、外径の膨らんだ第1端部1a付近でのワイヤ3の巻取りを防止し、第1端部1a付近の巻厚がさらに増加するのを防止することができる。したがって、この場合、第1端部1a付近での巻取りを行わないため、巻幅D1は小さくなる。
調整巻1層目で、図5の(3)で示すように、第1端部1a付近の巻厚は中央部1dに比べて小さいと判定した場合、第1端部1aを超えて巻幅D2を延長してワイヤ3を巻き取らせる。これにより、巻厚の減少している第1端部1a付近での巻回数を増加することができ、第1端部1a付近の巻厚を増加させることができる。
この調整巻2層目の巻取りの過程で、コントローラ5は、回転速度センサ19に第2端部1bおよび中央部1dにおけるスプール1の回転速度2RE、2Cを検出させ、それらの値をコントローラ5内に格納し、第2端部1bおよび中央部1dにおける巻厚の比較を行なう。そして、比較の結果に基づき、図5の(4)、(5)に示すように、第1端部1aと同様に巻幅D3、D4の調整を行いつつ調整巻3層目を行っていく。
したがって、第1、第2端部1a、1bともに巻厚が小さい場合、図5の(6)に示すように、所定の巻幅Dを超えて巻幅D5を延長して巻き取りを行う。
第1、第2端部1a、1bともに巻厚が大きい場合は、図5の(7)に示すように、巻幅D6を小さくして巻き取りを行う。
第1端部1aの巻厚が大きく、第2端部1bの巻厚が小さい場合は、図5の(8)に示すように、第1端部1a側で縮め、第2端部1b側で延長した巻幅D7にて巻き取りを行う。
第1端部1aの巻厚が小さく、第2端部1bの巻厚が大きい場合は、図5の(9)に示すように、第1端部1a側で延長し、第2端部1b側で縮めた巻幅D8にて巻き取りを行う。
巻幅Dの加減量は、巻厚の変化の量を勘案して決定されるが、テスト巻によりその巻線に合う加減量の係数が決定される。
以上のように巻幅Dを調整しながらワイヤ3を巻き取っていくことにより、スプール1の全域にわたって均一な巻厚のワイヤ層を形成することができる。
図6は、巻取り装置の第2の実施形態を示す。
第1実施形態によると、固定冶具2によってスプール1を軸方向から挟持して保持するが、本実施形態によると、固定冶具2は、チャック80を備え、チャック80によってスプール1のつば部41、42を径方向から挟持してスプール1を保持する。チャック80は、つば部41、42の径方向に移動可能な構造となっており、チャック80のつめ部81がスプール1のつば部41、42の内側にはまり込むことによってつば部41、42が固定される。
この状態では、ワイヤ3がチャック80のつめ部81に干渉してしまう。この場合には、ワイヤ3がつめ部81に干渉する部分に巻線をしないという方法もあるが、これでは、スプール1ヘのワイヤ3の巻数を最大にすることができない。
そこで、チャック80のつめ部81付近の所定の範囲では所定の傾斜角を持つようにワイヤ3を巻き取り、つめ部81にワイヤ3が干渉しないようにした。
詳細には、所定の巻幅Dから、あるいは回転速度から所定のオフセット値を段階的に減算することにより、段階的に巻幅Dが小さくなり、チャック付近の所定の範囲で所定の傾斜角をもった巻形状を形成することができる。つまり、次層の巻線で巻幅Dを縮めていき、これを、順次繰り返して行けば、所定の傾斜角をもった巻線とすることができる。
これにより、チャック80のつめ部81とワイヤ3が干渉するのを防ぎつつ、スプール1によるワイヤ3の巻き取り回数を増加させることができる。
さらに、オフセット値を、巻線中の所定の位置で設定すれば、所定の位置で巻径を変化させることが可能になる。たとえば、上記とは逆に第1、第2端部1a、1bで巻厚を拡げたり、また、中央部1dの所定範囲で巻厚を拡げたりすることが可能になる。
もちろん、オフセット値を用いなくても、あらかじめ決られた巻線形状になるように、所定の位置で、スプールの回転速度を検知して、その値に応じて、巻線をプログラム制御するようにしても良い。
また、スプール1の所定の位置で、ガイド本体13の移動速度を加減速させることにより、その位置での巻厚を増減することもできる。
また、本実施形態では、スプール1を回転させて、ワイヤ3をスプール1まわりに巻回するスピンドル方式を説明をしたが、これに限るものではなく、スプール1を固定し、ワイヤ3を繰り出すトラバース機構20を回転させるフライヤ方式を用いてもよい。
また、中央部1dの回転速度については、実際に測定しなくても、巻き乱れが生じる可能性がきわめて低いので、検出値に代えてあらかじめ設定された値を用いてもよい。これにより、スプールの中央部において回転速度を検出する必要がなくなり、動作速度を速くすることができる。
なお、本実施形態では、第1、第2端部1a、1bおよび中央部1dでスプール1の回転速度を検出したが、これに限らず、より多くの位置で回転速度を検出してもよい。
本実施形態では、ワイヤ3については、特に用途の限定をしていないが、タイヤ等に埋め込まれるスチールワイヤや、電気用のコイル絶縁ワイヤに適用可能である。
本発明を、構造的と方法的特徴に関してある程度特定的な言葉で説明したが、本明細書に開示した手段は本発明を実施する好ましい形態を含むものであり、本発明はこれら図示し記載された特定の特徴に制限されないことを理解されたい。したがって、本発明は、均等の原則に従って適切に解釈される特許請求の範囲に記載された範囲内におけるいかなる形態または変更についても含むものである。
本発明は、スプールにワイヤを巻き取らせる巻取方法及び巻取装置に適用可能である。
本発明による巻取装置の一実施形態を示す図である。 本巻取装置のテンション装置を示す図である。 スプールを説明する図である。 本実施形態の調整巻を説明する図である。 本実施形態による、巻幅の増減を説明する図である。 第2実施形態による、チャックを備えた固定冶具を示す図である。
符号の説明
1 スプール
2 固定冶具
3 ワイヤ
4 架台
5 コントローラ
6 ガイド台
7 支持フレーム
8 ガイド棒
9 ボールねじ
10 巻取機構
11 ガイドフレーム
12 モータ
13 ガイド本体
14 サーボモータ
16 ガイドローラ
19 回転速度センサ
20 トラバース機構
60 線材繰り出し速度調整機構
80 チャック

Claims (6)

  1. スプールに線材を巻取る巻取方法において、
    線材を繰り出す速度を略一定に調整し、
    スプールの回転速度を検出し、
    検出されたスプールの回転速度に応じて、スプールに巻き取らせる線材を移動させるスプール軸方向の巻幅を調整する、
    ことを特徴とした線材の巻取方法。
  2. スプールに線材を巻き取る巻取装置において、
    スプールを回転させて線材を巻き取らせる巻取機構と、
    スプールに巻き取らせる線材をスプール軸方向に移動させるトラバース機構と、
    線材を繰り出す速度を略一定に調整する線材繰り出し速度調整機構と、
    スプールの回転速度を検出するスプール回転速度検出手段と、
    検出されたスプールの回転速度に応じて、線材を移動させる巻幅を調整するコントローラと、
    を備えたことを特徴とする線材の巻取装置。
  3. 前記線材の巻取り位置が前記スプールの中央部と端部における前記スプールの回転速度を検出し、端部の回転速度が中央部の回転速度に比べて小さい場合、巻幅を大きくし、端部の回転速度が中央部の回転速度に比べて大きい場合、巻幅を小さくする構成とした、
    ことを特徴とした請求項2に記載の線材の巻取装置。
  4. 前記コントローラは、中央部の回転速度として、予め設定された値を用いることを特徴とした請求項3に記載の線材の巻取装置。
  5. 前記トラバース機構の移動速度を加減速することにより、前記スプール上に巻き取られた前記線材の層を任意の形状とする構成としたことを特徴とした請求項2に記載の線材の巻取装置。
  6. 巻き取りが進むにつれて、線材を移動させる巻幅を徐々に狭め、スプールの端部付近での前記線材の層を傾斜させる構成としたことを特徴とした請求項2に記載の線材の巻取装置。



JP2004030638A 2004-02-06 2004-02-06 線材の巻取方法 Expired - Fee Related JP4414779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030638A JP4414779B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 線材の巻取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030638A JP4414779B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 線材の巻取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005219890A true JP2005219890A (ja) 2005-08-18
JP4414779B2 JP4414779B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=34995825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030638A Expired - Fee Related JP4414779B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 線材の巻取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4414779B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011792A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Sekisui Chem Co Ltd 帯状部材結束体および帯状部材結束体の製造方法
KR101134005B1 (ko) 2008-04-15 2012-04-06 닛또꾸 엔지니어링 가부시키가이샤 공심 코일의 권선방법 및 권선장치
JP2013209768A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Bridgestone Corp スチールコードの製造方法、およびそれにより得られたスチールコード
CN106865291A (zh) * 2017-04-17 2017-06-20 海盐鸿强五金制造有限公司 一种可移动可调节的放卷装置
EP3286121A4 (en) * 2015-04-24 2018-11-07 REELEX Packaging Solutions, Inc. Apparatus and methods for winding coil using traverse with rotating element
CN111874739A (zh) * 2020-08-05 2020-11-03 大连泰瑞智能制造有限公司 一种全自动卷绕打包机
CN112960489A (zh) * 2021-03-23 2021-06-15 冯东东 一种高速公路机电施工电缆放线工具
CN113800320A (zh) * 2021-09-23 2021-12-17 山东兰海新材料科技有限公司 金属微细线精密排线方法及装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110686154B (zh) * 2019-09-11 2021-02-12 苏州热工研究院有限公司 适用于管间视频检查机器人的探头调节装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101134005B1 (ko) 2008-04-15 2012-04-06 닛또꾸 엔지니어링 가부시키가이샤 공심 코일의 권선방법 및 권선장치
JP2011011792A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Sekisui Chem Co Ltd 帯状部材結束体および帯状部材結束体の製造方法
JP2013209768A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Bridgestone Corp スチールコードの製造方法、およびそれにより得られたスチールコード
EP3286121A4 (en) * 2015-04-24 2018-11-07 REELEX Packaging Solutions, Inc. Apparatus and methods for winding coil using traverse with rotating element
CN106865291A (zh) * 2017-04-17 2017-06-20 海盐鸿强五金制造有限公司 一种可移动可调节的放卷装置
CN111874739A (zh) * 2020-08-05 2020-11-03 大连泰瑞智能制造有限公司 一种全自动卷绕打包机
CN112960489A (zh) * 2021-03-23 2021-06-15 冯东东 一种高速公路机电施工电缆放线工具
CN113800320A (zh) * 2021-09-23 2021-12-17 山东兰海新材料科技有限公司 金属微细线精密排线方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4414779B2 (ja) 2010-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4734409B2 (ja) 巻線装置、テンション装置、及び巻線方法
JP5930536B2 (ja) 巻線装置及び巻線方法
JP4827892B2 (ja) 巻線装置
US9704645B2 (en) Coil manufacturing apparatus
JP4414779B2 (ja) 線材の巻取方法
US11239029B2 (en) Winding apparatus and winding method using same
JP2007260973A (ja) フィラメントワインディング装置
JP3588588B2 (ja) 巻線装置および巻線方法
JP2004328844A (ja) 回転電機の整列巻線装置及び巻線方法
JP2007161449A (ja) 糸巻取装置及び糸巻取方法
JP4987621B2 (ja) 糸巻取装置
JP7336825B2 (ja) 巻線装置及び巻線方法
JP2009018911A (ja) 線材巻取装置
JP2006237523A (ja) 絶縁テープの巻回装置および絶縁テープの巻回装置を用いた絶縁テープの巻回方法
JP7357428B2 (ja) 巻線装置及び巻線方法
JPH08227823A (ja) コイル巻線装置
US20040108401A1 (en) Method for winding onto a toroidal core
JP3574277B2 (ja) 巻線機
JP2000226156A (ja) 糸状体の捲取り装置
JPH0485266A (ja) パッケージの糸解舒装置
JP2002046940A (ja) 繊維巻回方法及び装置
JP2008169077A (ja) 光ファイバの巻き取り方法
JPH042513B2 (ja)
JPH06247626A (ja) 線条体の整列巻き装置
JP2007015831A (ja) 線材の巻取方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees