JP3121082B2 - 開封性を改善したフィルム包装体及びその製造方法 - Google Patents
開封性を改善したフィルム包装体及びその製造方法Info
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- JP3121082B2 JP3121082B2 JP03342147A JP34214791A JP3121082B2 JP 3121082 B2 JP3121082 B2 JP 3121082B2 JP 03342147 A JP03342147 A JP 03342147A JP 34214791 A JP34214791 A JP 34214791A JP 3121082 B2 JP3121082 B2 JP 3121082B2
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- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D75/00—Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
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- B65D75/5855—Peelable seals
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はティアテープ(開封テー
プ)を用いずに開封性を良くしたフィルム包装体及びそ
の製造方法に関する。
プ)を用いずに開封性を良くしたフィルム包装体及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製品の輸送や保管等に際しては、
その価値と状態を保護するために、適切な材料、容器等
を用いて包装を行なっている。一般にフィルム製の包装
体は薄くて強靱である上、フィルムを透明にすると、内
部を透視できて好都合である。そこで、オーディオ、ビ
デオ等のテープカセット収納箱、たばこ箱、キャラメル
箱等の種々のケースではその外装にポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニール等の無延伸或いは延伸フィルムを用いて
キャラメル包装を行なっている。
その価値と状態を保護するために、適切な材料、容器等
を用いて包装を行なっている。一般にフィルム製の包装
体は薄くて強靱である上、フィルムを透明にすると、内
部を透視できて好都合である。そこで、オーディオ、ビ
デオ等のテープカセット収納箱、たばこ箱、キャラメル
箱等の種々のケースではその外装にポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニール等の無延伸或いは延伸フィルムを用いて
キャラメル包装を行なっている。
【0003】このフィルム10は、例えば図4に示すよ
うな裏面に印刷(斜線部分)12を施した長尺フィルム
14から点線16(16a、16b)の各位値で切断し
て製作する。図中、18(18a、18b)は胴張り箇
所のシール帯に該当する透明な箇所、20(20a、2
0b)は両端面箇所にそれぞれ設けるキャラメル包装本
体のシール帯に該当する透明な箇所である。
うな裏面に印刷(斜線部分)12を施した長尺フィルム
14から点線16(16a、16b)の各位値で切断し
て製作する。図中、18(18a、18b)は胴張り箇
所のシール帯に該当する透明な箇所、20(20a、2
0b)は両端面箇所にそれぞれ設けるキャラメル包装本
体のシール帯に該当する透明な箇所である。
【0004】フィルム10を1枚用い、図5に示すよう
にケースの外形に合わせて折り曲げ、胴張り箇所22と
両端面箇所(図では右側端面しか見えない)24に、重
ね合わせた透明箇所18、20をそれぞれ熱溶解により
接着して、封をしたシール帯26、28を設けると、キ
ャラメル包装体30が完成する。なお、フィルム包装体
の一部にキャラメル包装を施しているので、全体もキャ
ラメル包装と呼ぶ。
にケースの外形に合わせて折り曲げ、胴張り箇所22と
両端面箇所(図では右側端面しか見えない)24に、重
ね合わせた透明箇所18、20をそれぞれ熱溶解により
接着して、封をしたシール帯26、28を設けると、キ
ャラメル包装体30が完成する。なお、フィルム包装体
の一部にキャラメル包装を施しているので、全体もキャ
ラメル包装と呼ぶ。
【0005】このようなキャラメル包装体30には通常
開封に備え、ティアテープ32を胴張り箇所22に設け
た接着力の大きいシール帯26と直交させて内側に貼り
付け、包装体30の一端部付近に配設する。なお、貼り
付け時には熱を加えて、ティアテープ32の一面にコー
ティングしてある糊を溶かしてフィルム10に接着す
る。ティアテープを使用しない場合には、図6に示すよ
うに包装体34の同様箇所にあるシール帯36に、2本
の切り込み38(38a、38b)を並べて設ける。す
ると、ティアテープ32の一端40を引っ張って、或い
は切り込み38の間のフィルム片42を引っ張って、フ
ィルム10等を破り、開封することができる。なお、シ
ール帯、ティアテープ、切り込み等の位置は適宜変更可
能である。
開封に備え、ティアテープ32を胴張り箇所22に設け
た接着力の大きいシール帯26と直交させて内側に貼り
付け、包装体30の一端部付近に配設する。なお、貼り
付け時には熱を加えて、ティアテープ32の一面にコー
ティングしてある糊を溶かしてフィルム10に接着す
る。ティアテープを使用しない場合には、図6に示すよ
うに包装体34の同様箇所にあるシール帯36に、2本
の切り込み38(38a、38b)を並べて設ける。す
ると、ティアテープ32の一端40を引っ張って、或い
は切り込み38の間のフィルム片42を引っ張って、フ
ィルム10等を破り、開封することができる。なお、シ
ール帯、ティアテープ、切り込み等の位置は適宜変更可
能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ティア
テープ32を用いると、ティアテープ32には通常ポリ
エステル樹脂等のようなフィルム10より強度の大きい
ものを用いるため、図7に示すように開封時にはティア
テープ32の部分だけが破れて取れ易く、包装体30の
一端部44はケース46から簡単に取り除けても、主要
部48の取り外しに時間がかかる。特に、延伸フィルム
を用い、包装後に熱収縮させ、全体をケースに密着させ
たものは付着力が大きいため、取り外し難い。このよう
な場合、ナイフ等でフィルムに切断線を付け、そこに指
を入れて引き破っている。
テープ32を用いると、ティアテープ32には通常ポリ
エステル樹脂等のようなフィルム10より強度の大きい
ものを用いるため、図7に示すように開封時にはティア
テープ32の部分だけが破れて取れ易く、包装体30の
一端部44はケース46から簡単に取り除けても、主要
部48の取り外しに時間がかかる。特に、延伸フィルム
を用い、包装後に熱収縮させ、全体をケースに密着させ
たものは付着力が大きいため、取り外し難い。このよう
な場合、ナイフ等でフィルムに切断線を付け、そこに指
を入れて引き破っている。
【0007】しかも、ティアテープ32を用いると、テ
ィアテープ32は熱収縮しないので、その設置箇所付近
のフィルム10に皺ができて、外観品位が悪くなる。こ
の点、ティアテープを用いないと、当然フィルムに皺等
はできないが、図8に示すように開封時にはシール帯3
6の接着力が大きいため、フィルム片42に隣接する部
分50が少し破れて取れるだけで、包装体34の取り外
しに一層時間がかかる。
ィアテープ32は熱収縮しないので、その設置箇所付近
のフィルム10に皺ができて、外観品位が悪くなる。こ
の点、ティアテープを用いないと、当然フィルムに皺等
はできないが、図8に示すように開封時にはシール帯3
6の接着力が大きいため、フィルム片42に隣接する部
分50が少し破れて取れるだけで、包装体34の取り外
しに一層時間がかかる。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、必要な封鎖力を備えた上で、開
封性に優れた、外観品位の良い、安価なフィルム包装体
とその製造方法を提供することを目的とする。
てなされたものであり、必要な封鎖力を備えた上で、開
封性に優れた、外観品位の良い、安価なフィルム包装体
とその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による開封性を改善したフィルム包装体72
では少なくとも片面に印刷を施したフィルム62を用い
てケースを包装し、その胴張り箇所64にフィルム62
の一部分60同士を互いに重ね、熱接着してシール帯6
8を形成する。そレて、胴張り箇所用シール帯68の重
ね合わせたフィルム間に、フィルム62の原料樹脂と相
溶性のある樹脂を添加したインキからなる印刷層を介在
する。
に、本発明による開封性を改善したフィルム包装体72
では少なくとも片面に印刷を施したフィルム62を用い
てケースを包装し、その胴張り箇所64にフィルム62
の一部分60同士を互いに重ね、熱接着してシール帯6
8を形成する。そレて、胴張り箇所用シール帯68の重
ね合わせたフィルム間に、フィルム62の原料樹脂と相
溶性のある樹脂を添加したインキからなる印刷層を介在
する。
【0010】又、本発明による開封性を改善したフィル
ム包装体72の製造方法では少なくとも片面に印刷を施
したフィルム62を用いてケースを包装し、その胴張り
箇所64にフィルム62の一部分60同士を互いに重
ね、熱接着してシール帯68を形成する。その際、フィ
ルム62の少なくとも胴張り箇所用シール帯68に該当
する部分60に、フィルム62の原料樹脂と相溶性のあ
る樹脂を添加したインキを用いて印刷を施し、そのフィ
ルム62の一方の部分62aの裏面側と他方の部分60
bの表面側とを向き合わせて重ね、熱接着して、そのシ
ール帯68を形成するという工程を踏む。
ム包装体72の製造方法では少なくとも片面に印刷を施
したフィルム62を用いてケースを包装し、その胴張り
箇所64にフィルム62の一部分60同士を互いに重
ね、熱接着してシール帯68を形成する。その際、フィ
ルム62の少なくとも胴張り箇所用シール帯68に該当
する部分60に、フィルム62の原料樹脂と相溶性のあ
る樹脂を添加したインキを用いて印刷を施し、そのフィ
ルム62の一方の部分62aの裏面側と他方の部分60
bの表面側とを向き合わせて重ね、熱接着して、そのシ
ール帯68を形成するという工程を踏む。
【0011】
【作用】上記のように構成し、胴張り箇所用シール帯6
8の重ね合わせたフィルム間に、フィルム62の原料樹
脂と相溶性のある樹脂を添加したインキからなる印刷層
を介在すると、シール帯68を構成するフィルム62の
一部分60同士がインキ中に添加された樹脂を介して接
着するため、フィルム同士が直接接着する場合と比べ、
接着力が小さくなる。それ故、添加する樹脂量をシール
帯68が物流輸送等の自然環境条件下で剥離しない程度
に選択し、接着力を弱めておけば、必要な封鎖力を備え
た上で、開封性もよくなる。このため、ティアテープを
設置する必要もない。
8の重ね合わせたフィルム間に、フィルム62の原料樹
脂と相溶性のある樹脂を添加したインキからなる印刷層
を介在すると、シール帯68を構成するフィルム62の
一部分60同士がインキ中に添加された樹脂を介して接
着するため、フィルム同士が直接接着する場合と比べ、
接着力が小さくなる。それ故、添加する樹脂量をシール
帯68が物流輸送等の自然環境条件下で剥離しない程度
に選択し、接着力を弱めておけば、必要な封鎖力を備え
た上で、開封性もよくなる。このため、ティアテープを
設置する必要もない。
【0012】又、上記のような製造方法により、フィル
ム62の少なくとも胴張り箇所用シール帯68に該当す
る部分60に、フィルム62の原料樹脂と相溶性のある
樹脂を添加したインキを用いて印刷を施すと、シール帯
68に制限されずに印刷を施すことも可能であるため、
印刷が容易になる。そして、フィルム62の一方の部分
60aの裏面側と他方の部分60bの表面側とを向き合
わせて重ねると、それ等の部分60の間に、フィルム6
2の原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキが介
在するため、熱溶解による接着が容易となる。しかも、
ティアテープの設置がないと、その設置に伴う工程上の
トラブルもなく、生産をスピード化できる。
ム62の少なくとも胴張り箇所用シール帯68に該当す
る部分60に、フィルム62の原料樹脂と相溶性のある
樹脂を添加したインキを用いて印刷を施すと、シール帯
68に制限されずに印刷を施すことも可能であるため、
印刷が容易になる。そして、フィルム62の一方の部分
60aの裏面側と他方の部分60bの表面側とを向き合
わせて重ねると、それ等の部分60の間に、フィルム6
2の原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキが介
在するため、熱溶解による接着が容易となる。しかも、
ティアテープの設置がないと、その設置に伴う工程上の
トラブルもなく、生産をスピード化できる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。図1は本発明を適用したフィルム包装体用
の長尺フィルムの一部を示す平面図である。図中52は
ポリプロピレンからなる長尺フィルム、54はその裏面
に施した印刷箇所(斜線部分)、56(56a、56
b)は単位フィルム形成用の切断箇所を示す線、58
(58a、58b)はフィルム包装体の両端面箇所にそ
れぞれ設けるキャラメル包装本体のシール帯に該当する
透明箇所である。
を説明する。図1は本発明を適用したフィルム包装体用
の長尺フィルムの一部を示す平面図である。図中52は
ポリプロピレンからなる長尺フィルム、54はその裏面
に施した印刷箇所(斜線部分)、56(56a、56
b)は単位フィルム形成用の切断箇所を示す線、58
(58a、58b)はフィルム包装体の両端面箇所にそ
れぞれ設けるキャラメル包装本体のシール帯に該当する
透明箇所である。
【0014】この長尺フィルム52に印刷を施すインキ
中には、フィルム52の原料樹脂であるポリプロピレン
と相溶性のある樹脂例えばポリアミド樹脂等の添加量を
変え、熱接着力を調整して用いる。尤も、このような相
溶性のある樹脂を添加したインキは長尺フィルム52の
一番外側に施す印刷時に使用すればよい。
中には、フィルム52の原料樹脂であるポリプロピレン
と相溶性のある樹脂例えばポリアミド樹脂等の添加量を
変え、熱接着力を調整して用いる。尤も、このような相
溶性のある樹脂を添加したインキは長尺フィルム52の
一番外側に施す印刷時に使用すればよい。
【0015】長尺フィルム52の単位フィルム形成用切
断線56の両側を細長く、いずれも胴張り箇所用のシー
ル帯に該当する部分60(60a、60b)にする。し
かも、それ等の部分60の全体に亘って、フィルム52
の原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキを用い
て印刷を施す。このように、胴張り箇所用シール帯に該
当する部分60にも、その他の部分と続けて印刷を施せ
ると、シール帯に制限されずに印刷が施せるので、印刷
が容易となる。なお、フィルム52の原料樹脂と相溶性
のある樹脂を添加したインキを用いた印刷は当然フィル
ム52の胴張り箇所用シール帯に該当する部分60の一
部等に限定して施すことも可能である。
断線56の両側を細長く、いずれも胴張り箇所用のシー
ル帯に該当する部分60(60a、60b)にする。し
かも、それ等の部分60の全体に亘って、フィルム52
の原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキを用い
て印刷を施す。このように、胴張り箇所用シール帯に該
当する部分60にも、その他の部分と続けて印刷を施せ
ると、シール帯に制限されずに印刷が施せるので、印刷
が容易となる。なお、フィルム52の原料樹脂と相溶性
のある樹脂を添加したインキを用いた印刷は当然フィル
ム52の胴張り箇所用シール帯に該当する部分60の一
部等に限定して施すことも可能である。
【0016】長尺フィルム52から切断した単位フィル
ム62を1枚用い、図2に示すようにケースの外形に合
わせて折り曲げ、胴張り箇所64と両端面箇所66に重
ね合わせた部分60、58をそれぞれ熱溶解により接着
して、封をしたシール帯68、70を設けると、キャラ
メル包装体72が完成する。その際、胴張り箇所64の
シール帯68を形成するため、フィルム62の一方の部
分60aの裏面側と他方の部分60bの表面側とを向き
合わせて重ねると、それ等の部分60の間に、フィルム
62の原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキか
らなる印刷層が介在するため、熱溶解による接着が容易
となる。
ム62を1枚用い、図2に示すようにケースの外形に合
わせて折り曲げ、胴張り箇所64と両端面箇所66に重
ね合わせた部分60、58をそれぞれ熱溶解により接着
して、封をしたシール帯68、70を設けると、キャラ
メル包装体72が完成する。その際、胴張り箇所64の
シール帯68を形成するため、フィルム62の一方の部
分60aの裏面側と他方の部分60bの表面側とを向き
合わせて重ねると、それ等の部分60の間に、フィルム
62の原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキか
らなる印刷層が介在するため、熱溶解による接着が容易
となる。
【0017】このようにして、シール帯68を構成する
フィルム62の一部分60同士をインキ中に添加した樹
脂を介して接着すると、フィルム同士が直接接着する場
合と比べ、接着力が小さくなる。そこで、添加する樹脂
量をシール帯68が物流輸送等の自然環境条件下で剥離
しない程度に選択し、接着力を弱め、必要な封鎖力を備
えさせた上で、開封性を良くする。その際、接着力を調
整するため、インキに添加する樹脂量は顔料100重量
部に対し40〜100重量部にするのが好ましい。何故
なら、
フィルム62の一部分60同士をインキ中に添加した樹
脂を介して接着すると、フィルム同士が直接接着する場
合と比べ、接着力が小さくなる。そこで、添加する樹脂
量をシール帯68が物流輸送等の自然環境条件下で剥離
しない程度に選択し、接着力を弱め、必要な封鎖力を備
えさせた上で、開封性を良くする。その際、接着力を調
整するため、インキに添加する樹脂量は顔料100重量
部に対し40〜100重量部にするのが好ましい。何故
なら、
【表1】 から明らかなように40重量部以下では接着力が確保で
きないので、環境試験をすると胴張り箇所に剥がれが発
生し、100重量部以上になると接着力が強くなり過ぎ
て開封性が悪くなる上、ケースに対する隠蔽性も悪くな
って外観品位を損ね易いからである。開封性が良くなれ
ば、ティアテープを設置する必要がなくなり、その設置
に伴う工程上のトラブルも発生せず、生産をスピード化
できる。
きないので、環境試験をすると胴張り箇所に剥がれが発
生し、100重量部以上になると接着力が強くなり過ぎ
て開封性が悪くなる上、ケースに対する隠蔽性も悪くな
って外観品位を損ね易いからである。開封性が良くなれ
ば、ティアテープを設置する必要がなくなり、その設置
に伴う工程上のトラブルも発生せず、生産をスピード化
できる。
【0018】開封時には、シール帯68の上側に重なる
フィルム部分60aに前以て施した切り込み74を利用
し、その付近を僅か爪等で剥がして引っ張る。すると、
図3に示すようにシール帯68に沿って上側のフィルム
部分60aが下側のフィルム部分60bから良く剥がれ
るので、更に引っ張ると、包装体72の全体をケース7
6から簡単に取り除くことができる。なお、切り込みに
代えて、引っ張り箇所を一部突出させること等も可能で
ある。
フィルム部分60aに前以て施した切り込み74を利用
し、その付近を僅か爪等で剥がして引っ張る。すると、
図3に示すようにシール帯68に沿って上側のフィルム
部分60aが下側のフィルム部分60bから良く剥がれ
るので、更に引っ張ると、包装体72の全体をケース7
6から簡単に取り除くことができる。なお、切り込みに
代えて、引っ張り箇所を一部突出させること等も可能で
ある。
【0019】なお、上記実施例では裏面のみに印刷を施
したフィルムを用いてケースを包装する例について説明
したが、両面に印刷を施したフィルムを用いることもで
きる。但し、その場合にはフィルムの胴張り箇所用シー
ル帯に該当する部分の表面には印刷を施さない。
したフィルムを用いてケースを包装する例について説明
したが、両面に印刷を施したフィルムを用いることもで
きる。但し、その場合にはフィルムの胴張り箇所用シー
ル帯に該当する部分の表面には印刷を施さない。
【0020】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項1
記載の発明では胴張り箇所用シール帯の重ね合わせたフ
ィルム間に、フィルムの原料樹脂と相溶性のある樹脂を
添加したインキからなる印刷層を介在し、シール帯のフ
ィルム同士がインキ中に添加された樹脂を介して接着す
るため、添加する樹脂量を選択して接着力を弱めれば、
必要な封鎖力を備えさせた上で、開封性を良くすること
ができる。このため、ティアテープを設置する必要もな
く、外観品位の良い、安価な製品が得られる。
記載の発明では胴張り箇所用シール帯の重ね合わせたフ
ィルム間に、フィルムの原料樹脂と相溶性のある樹脂を
添加したインキからなる印刷層を介在し、シール帯のフ
ィルム同士がインキ中に添加された樹脂を介して接着す
るため、添加する樹脂量を選択して接着力を弱めれば、
必要な封鎖力を備えさせた上で、開封性を良くすること
ができる。このため、ティアテープを設置する必要もな
く、外観品位の良い、安価な製品が得られる。
【0021】又、請求項2記載の発明ではフィルムの少
なくとも胴張り箇所用シール帯に該当する部分に、フィ
ルムの原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキを
用いて印刷を施すと、シール帯に制限されずに印刷を施
すことも可能であるため、印刷が容易になる。又、シー
ル帯の形成時に、フィルム同士を重ね合わせると、熱溶
解により接着が容易となる。しかも、ティアテープの設
置がないと、その設置に伴う工程がないので、生産性が
向上する。従って、製品を安価に製造できる。
なくとも胴張り箇所用シール帯に該当する部分に、フィ
ルムの原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキを
用いて印刷を施すと、シール帯に制限されずに印刷を施
すことも可能であるため、印刷が容易になる。又、シー
ル帯の形成時に、フィルム同士を重ね合わせると、熱溶
解により接着が容易となる。しかも、ティアテープの設
置がないと、その設置に伴う工程がないので、生産性が
向上する。従って、製品を安価に製造できる。
【図1】本発明を適用した開封性を改善したフィルム包
装体用の長尺フィルムの一部を示す平面図である。
装体用の長尺フィルムの一部を示す平面図である。
【図2】同開封性を改善したフィルム包装体を示す斜視
図である。
図である。
【図3】同開封性を改善したフィルム包装体の開封過程
の状態を示す斜視図である。
の状態を示す斜視図である。
【図4】従来のフィルム包装体用の長尺フィルムの一部
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図5】同フィルム包装体を示す斜視図である。
【図6】同フィルム包装体の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図5に示したフィルム包装体のティアテープ使
用による開封状態を示す斜視図である。
用による開封状態を示す斜視図である。
【図8】図6に示したフィルム包装体のフィルム片使用
による開封状態を示す斜視図である。
による開封状態を示す斜視図である。
52…長尺フィルム 54…印刷箇所 56…切断箇所
を示す線 58…キャラメル包装本体用シール帯に該当
する透明箇所 60…胴張り箇所用シール帯に該当する
部分 62…単位フィルム 64…胴張り箇所 66…
キャラメル包装本体 68、70…シール帯 72…キ
ャラメル包装体
を示す線 58…キャラメル包装本体用シール帯に該当
する透明箇所 60…胴張り箇所用シール帯に該当する
部分 62…単位フィルム 64…胴張り箇所 66…
キャラメル包装本体 68、70…シール帯 72…キ
ャラメル包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 達夫 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−282057(JP,A) 特開 昭59−123841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 75/62 B65B 11/54
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも片面に印刷を施したフィルム
を用いてケースを包装し、その胴張り箇所にフィルムの
一部分同士を互いに重ね、熱接着してシール帯を形成し
たフィルム包装体において、上記胴張り箇所用シール帯
の重ね合わせたフィルム間に、フィルムの原料樹脂と相
溶性のある樹脂を添加したインキからなる印刷層を介在
することを特徴とする開封性を改善したフィルム包装
体。 - 【請求項2】 少なくとも片面に印刷を施したフィルム
を用いてケースを包装し、その胴張り箇所にフィルムの
一部分同士を互いに重ね、熱接着してシール帯を形成す
るフィルム包装体の製造方法において、上記フィルムの
少なくとも胴張り箇所用シール帯に該当する部分に、フ
ィルムの原料樹脂と相溶性のある樹脂を添加したインキ
を用いて印刷を施し、そのフィルムの一方の部分の裏面
側と他方の部分の表面側とを向き合わせて重ね、熱接着
して、そのシール帯を形成することを特徴とする開封性
を改善したフィルム包装体の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03342147A JP3121082B2 (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | 開封性を改善したフィルム包装体及びその製造方法 |
GB9224257A GB2262078B (en) | 1991-11-30 | 1992-11-19 | Easy opening film package and a method of preparing the same |
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