JP2560899Y2 - 開封性を改善したフィルム包装体 - Google Patents

開封性を改善したフィルム包装体

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JP2560899Y2 JP12707690U JP12707690U JP2560899Y2 JP 2560899 Y2 JP2560899 Y2 JP 2560899Y2 JP 12707690 U JP12707690 U JP 12707690U JP 12707690 U JP12707690 U JP 12707690U JP 2560899 Y2 JP2560899 Y2 JP 2560899Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はティアテープ(開封テープ)を用いずに開封
性を良くしたフィルム包装体に関する。
従来の技術 従来、製品の輸送や保管等に際しては、その価値と状
態を保護するために、適切な材料、容器等を用いて包装
を行っている。一般に、フィルム製の包装体は薄くて強
靱である上、フィルムを透明にすると、内部を透視でき
て好都合である。そこで、オーディオ、ビデオ等のテー
プカセット収納箱、たばこ箱、キャラメル箱等の種々の
ケースでは、その外装にフィルムを用いてキャラメル包
装を行っている。このキャラメル包装は1枚のポリプロ
ピレン等のフィルムをケースの外側に巻き付け、ケース
の外形に合せて折り曲げ、重ね合せ部分を帯状にフィル
ム同士熱溶着により接着して封をした包装体である。し
かし、キャラメル包装体はそのままではフィルムが破れ
難く、開封性が悪いので、製品の取り出しに時間がかか
る。特に、テープカセット収納箱等のケースでは、キャ
ラメル包装を施した後、更にフィルムを熱収縮して全体
をケースに密着させて外観を整えるため、一層開封性が
悪い。
それ故、通常はティアテープを用い、そのテープを包
装体の内面に巻き、シール帯と直交させて貼り付ける。
すると、開封時にはテープの一端をシール帯から方形状
に突出する切り口と共に引いて、フィルムをティアテー
プに沿って簡単に破り、取り除ける。なお、切り口を改
善し、その突起の片側をシール帯の外側を構成するフィ
ルム帯状部の縁部までティアテープに沿って切り込んで
いるものもある。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、ティアテープを用いると、そのテープ
が外部から透けて見える上、テープの一端が切り口用の
突起と重なってシール帯から突出するため、包装体の外
観品位が悪くなる。しかも、コストアップする。なお、
ティアテープを用いずに切り口だけを設けると、そこを
引張ってもシール帯は溶着しているので破れ難い。又、
シール帯の外側を構成するフィルム帯状部の縁部に切り
込みを入れると、包装過程等で破れ易く、作業性が劣る
のでコストアップする。
本考案はこのような従来の問題点に着目してなされた
ものであり、ティアテープを用いずに外観品位を良く
し、開封性に優れ、しかも必要な封鎖力を備えた安価な
フィルム包装体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための手段を、以下実施例に対応
する第1図を用いて説明する。
この開封性を改善したフィルム包装体10はフィルム20
を重ねたシール帯12に、その長手方向に沿ってフィルム
同士を接着する接着箇所16を非接着箇所32と共に配置し
て設けるものに係る。そして、上記シール帯12の外側を
構成するフィルム帯状部24の縁部28に至らないように、
複数の線状ミシン目26を分配して設け、それ等のミシン
目26の延長線が縁とそれぞれ交差するように配置するも
のである。
作用 上記のように構成し、シール帯12の長手方向に沿って
接着箇所16と非接着箇所32を配設すると、接着箇所16の
位置、大きさ、接着状態等を選択することにより、フィ
ルム包装体10に必要な封鎖力を備えさせることができ
る。しかも、非接着箇所32は開封の際に、指掛け箇所と
して使用できる。そこで、開封の際には非接着箇所32の
外側を構成するフィルム帯状部24の縁部28に指を掛け、
そこを引張ってケース面より離す。更に引き続けると、
その縁部28に至らないように、複数の線状ミシン目26を
分配して設け、それ等のミシン目26の延長線が縁とそれ
ぞれ交差するように配置してあるため、先ず縁部28が破
れ、その近くにあるミシン目26が切り離される。一旦、
切断線が入ると、フィルム20はその方向に破れ易いの
で、更にミシン目26に沿って破り、接着箇所16を剥がす
等して、ケースから取り除く。一度の切断でフィルム20
を全部取り除けない場合は、縁部28の他の部分に適宜指
を掛け、同様に引張ってミシン目26に沿って破り、剥が
して取り除く。なお、シール帯12の外側を構成するフィ
ルム帯状部24の縁部28までミシン目を入れると、輸送過
程や包装過程等において破れ易くなり、不都合である。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例を説明す
る。
第1図は本考案による開封性を改善したフィルム包装
体を示す斜視図である。図中、10はテープカセット収納
箱に施したキャラメル包装による熱収縮したフィルム包
装体、12はその包装体10の一面14の中央を長手方向に横
切るシール帯、16はそのシール帯12の重なるフィルム同
士を接着した細長い長方形状の接着箇所である。この包
装体10は複層構造のフィルム例えば延伸ポリプロピレン
(OPP)層を中心に、その両側に無延伸ポリプロピレン
(CPP)層を共押し出しにより、或いはポリ塩化ビニリ
デン(PVDC)層をコーティングにより設けた3層体を用
いて形成する。延伸ポリプロピレンは薄くて、強靱であ
る。しかし、低い温度で熱溶着できないため、その両側
に無延伸ポリプロピレンやポリ塩化ビニリデン等の層を
設けて低い温度でも熱溶着を可能にする。なお、延伸ポ
リプロピレンはシール帯の形成時に高い温度にすると、
延伸しているため、熱収縮して不都合である。
第2図はフィルム包装の過程を示す斜視図、第3図は
その円内部分に対応するシール帯の外側を構成するフィ
ルム帯状部付近の拡大図である。図中、18は単品或いは
複数品のテープカセット収納箱、20はその外側に巻き付
けた方形状フィルムである。このフィルム20は複層構造
を備えた原反から必要な大きさに切断する。そして、そ
の一辺22に沿う帯状部24には例えば長さ1mmの線状ミシ
ン目26を5mmの等間隔で全体に多数分配し、いずれも1
辺22に直角となるように並べて設ける。但し、帯状部24
の縁部28は1〜2mmの幅で残し、ミシン目を入れない。
なお、ミシン目26は原反状態で入れ、或いは切断後包装
前に入れるが、縁部28まで入れると、その後の輸送過
程、切断過程、包装過程等において、縁部28には他の部
分より大きな張力が加わるため、破れないように過大な
注意力を必要とし、取り扱い上の不都合がある。
フィルム20を巻き付けた後、シール帯12を形成するた
め、ミシン目26を設けた帯状部24を外側に配置し、対応
するミシン目のない帯状部30を内側に入れて両者を重ね
合せ、更に所定の折り曲げを続けると、テープカセット
収納箱18の外側にキャラメル包装が施せる。なお、シー
ル帯12は収納箱底面の中央を長手方向に横切るように配
置する。次に、シール帯12の重なったフィルム同士を一
点鎖線で示した枠内部分のみ熱溶着により接着し、その
接着箇所16をシール帯12の長手方向に沿って細長く長方
形状に設ける。このようにしてシール帯12に接着箇所16
と非接着箇所32を配設すると、フィルム包装体10に輸送
等に必要な封鎖力を備えさせた上、開封の際には非接着
箇所32を指掛け箇所として使用できる。なお、非接着箇
所32は接着箇所16に沿う縁部28にも僅か存在する。更
に、フィルム20を熱収縮させ、全体をテープカセット収
納箱18に密着させて外観を整えると、フィルム包装体10
が完成する。
開封時には、通常非接着箇所32の主要部の外側を構成
するフィルム帯状部24の縁部28に指を掛け、そこを引張
って収納箱面より離す。更に引き続けると、縁部28が破
れ、その近くにあるミシン目26が切り離される。一旦切
断線が入ると、フィルム20はその方向に破れ易い。そこ
で、第4図に示すようにミシン目26に沿って破り、接着
箇所16を剥がす等してテープカセット収納箱18から取り
除く。一度の切断でフィルム20を全部取り除けない場合
は、接着箇所16に沿う縁部28の部分等にも適宜指を掛
け、同様に引張ってミシン目26に沿って破り、剥がして
取り除く。
第5図は本考案による他の開封性を改善したフィルム
包装体を示す斜視図である。このフィルム包装体34も上
記実施例によるフィルム包装体10とほぼ同一構造を備え
ている。但し、シール帯36は包装したテープカセット収
納箱の一側面の中央を長手方向に横切るように配置す
る。又、シール帯36に設ける細長い長方形状の接着箇所
38は縁部40まで接着する。このため、封鎖力は増加する
が、非接着箇所42が減少する。従って、開封時には非接
着箇所42の主要部の縁部40のみに指を掛け、第6図に示
すように線状ミシン目44に沿って破り、接着箇所38を剥
がして、フィルム46を取り除く。なお、接着箇所38に沿
う縁部40は接着されているために指を掛けることができ
ない。
なお、上記各実施例ではいずれもシール帯に接着箇所
を連続して設けたが、シール帯の長手方向に沿って複数
の接着箇所を設け、接着箇所間に非接着箇所を介在する
等して、接着箇所の位置、大きさ、接着状態等を選択し
てフィルム包装体に必要な封鎖力を備えさせた上、指掛
け箇所の位置等も選択できる。
考案の効果 以上説明した本考案によれば、ティアテープを用いな
いため、外観品位の良いフィルム包装体を安価に製造で
きる。しかも、シール帯にはその長手方向に沿って接着
箇所を非接着箇所と共に配設しているため、その割合を
適宜選択して輸送過程等に適した封鎖力を備えるこると
ができる。又、シール帯の外側を構成するフィルム帯状
部に、多数の線状ミシン目を分配して設け、それ等のミ
シン目の延長線が縁とそれぞれ交差するように配置する
ため、非接着箇所の縁部に指を掛け、ミシン目に沿って
破り、接着箇所を剥がしてフィルムを簡単に取り除ける
ので、開封性を優れたものにできる。なお、フィルム帯
状部の縁部にはミシン目を設けないため、包装過程等の
取り扱いが容易となり、好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による開封性を改善したフィルム包装体
を示す斜視図である。 第2図は同フィルム包装の過程を示す斜視図、第3図は
その円内部分に対応するシール帯の外側を構成するフィ
ルム帯状部付近の拡大図である。 第4図は同フィルム包装体を取り除く過程を示す斜視図
である。 第5図は本考案による他の開封性を改善したフィルム包
装体を示す斜視図、第6図は同フィルム包装体を取り除
く過程を示す斜視図である。 10、34……フィルム包装体、12、36……シール帯、16、
38……接着箇所、20、46……フィルム、24、30……帯状
部、26、44……線状ミシン目、28、40……縁部、32、42
……非接着箇所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムを重ねたシール帯に、その長手方
    向に沿ってフィルム同士を接着する接着箇所を非接着箇
    所と共に配設したフィルム包装体において、上記シール
    帯の外側を構成するフィルム帯状部の縁部に至らないよ
    うに、複数の線状ミシン目を分配して設け、それ等のミ
    シン目の延長線が縁とそれぞれ交差するように配置する
    ことを特徴とする開封性を改善したフィルム包装体。
JP12707690U 1990-11-29 1990-11-29 開封性を改善したフィルム包装体 Expired - Lifetime JP2560899Y2 (ja)

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JP4498556B2 (ja) * 1999-10-12 2010-07-07 大日本印刷株式会社 集積包装製品
JP4991260B2 (ja) * 2006-10-26 2012-08-01 グンゼ株式会社 筒状熱収縮性ラベル、その製造方法およびラベル付き容器
JP2019026264A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 大阪シーリング印刷株式会社 包装材

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