JPS61127461A - 易開封性の複合包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体やガスの注入が可能で、成る程度の剛性を
有し、かつ、一定方向に沿った完全なる開封を容易に行
うことができ、しかも開封部分を再度閉塞し得る等の特
徴を有する複合包装体に関するものである。

紙層と合成樹脂層とからなる積層シートを主体とする包
装用材料の両側辺部同士が重畳、貼着されて胴貼り部が
形成される複合包装体は、該包装体が剛性を有すること
、包装体の内周細か無毒性であること、包装用材料から
内填物が封入されている複合包装体への成形工程が容易
であること等によシ、各種デザート食品等の包装体とし
て広く利用されているところである。

ところで、前記包装用材料の両側辺部同士が重畳、貼着
されて胴貼シ部が形成される複合包装体内の内填物取り
出し用の開封に際しては、消費者が、複合包装体の１部
として構成されている小摘み片を利用して開封し得るよ
うに、小摘み片に連続する帯条部が薄肉の引きちぎシ線
で囲繞された構成とされているが、前記複合包装体を構
成する包装用材料に引き裂き方向性が無いために、前記
帯条部を小摘み片と共に引きちぎる際の帯条部が先細シ
となって引きちぎシが不完全となったシ、また開封端面
（引きちぎシ端面）がケバ立って不整となったシ等の不
都合が生じた。

本発明は、一軸方向に方向性を有している合成樹脂製フ
ィルムで構成されている合成樹脂層と紙層とからなる積
層シート構成を具備する略扇形状をなす複合包装用材料
のｌ側辺部上に他側辺部が積層、貼着されて胴貼シ部が
形成されている略逆円錐形状の複合包装体に関わるもの
で、複合包装体の開封の際の引きちぎシが極めて容易で
、しかも整然且つ完全に引きちぎりを行うことができ、
更には開封部分をリキャツプすることもできる複合包装
体を提供し得たものである。

以下、本発明の易開封性の複合包装体の構成を図面実施
例に基いて説明する。

第１図において符号１で表示される本発明の１実施例品
たる易開封性の複合包装体は、第２図に示される略扇形
状をなす複合包装用材料２の１側辺部３上に他側辺部４
が積層、貼着されることＫよって複合包装体１の胴貼り
部５が形成されている略逆円錐形状をなすものである。

複合包装体１の先駆体たる複合包装用材料２は、第３図
ｆ’ｌｌに明示される積層シート構成、すなわち、一軸
方向に方向性を有している合成樹脂製フィルムで構成さ
れている合成樹脂層６と紙層７とこれら両者の間の接着
剤層８とからなる積層シート構成とされてお夛、略扇形
状をなす複合包装用材料２における前記合成樹脂層６の
方向性が、該複合包装用材料の１側辺部３から他側辺部
４に向かう方向、すなわち第２図において矢印（イ）で
表示される方向とされているものである。

前記複合包装用材料２の紙層γには、該複合包装用材料
２における前記合成樹脂層６の方向性（イ）と一致する
方向に伸びる２本の易破断線９゜１０が小間隔Ｓを存し
て複合包装用材料２のｌ側辺部３から他側辺部４に亘っ
て形成されておシ、シかも複合包装用材料２の他側辺部
４’には、該側辺部４から突出する小摘み片１１が、前
記２本の易破断線９，１０で囲繞される帯条部１２の延
長方向に延設された構成とされている。

かくして、前記構成からなる略扇形状をなす複合包装用
材料２の１側辺部３上に他側辺部４が積層、貼着されて
胴貼り部５が形成されている略逆円錐形状の複合包装体
１は、底部１３の閉塞と、複合包装体１内への内填物の
充填と、開放口１４の閉塞とが付され、第４図に符号１
５で表示されるような内填物が封入されている包装体と
されるもので、その後、消費者の手によって摘み片１１
が摘み上げられ、該摘み片１１に連続する帯条部１２が
易破断線９，１０を利用して引きちぎられ、開封される
ものである。

尚、易破断線９，１０を利用して引きちぎられる帯条部
１２０幅、すなわち易破断線９，１０の間隔Ｓは、約１
０園程度もあれば十分である。

以上の通りの構成から成る本発明の易開封性の複合包装
体において、易破断線９，１０は複合包装用材料２の紙
層γに施されるもので、例えばハーフカット線やミシン
目線等で構成されるものでアシ、紙層７の厚さの略半分
まで切刃を入れることからなるハーフカット線の場合に
は、一軸方向に方向性を有している合成樹脂製フィルム
と紙とを貼着した後、印刷、及び扇形状の抜き工程でハ
ーフカットを同時に入れることができるので、製作費の
コストダウンとなるし、また、ミシン目線の場合には、
予めミシン目線が刻設されている紙と一軸方向に方向性
を有している合成樹脂製フィルムとを貼着した後、扇形
状の抜き工程を実施するもので、ミシン目線を形成する
際の抜刀管理が不要であり、しかも易破断線に起因する
密封不完全さが回避される。

また、本発明の易開封性の複合包装体の先駆体となる複
合包装用材料は、前記した通り、一軸方向に方向性を有
している合成樹脂製フィルムで構成されている合成樹脂
層と紙層とからなる積層シート構成を具備する、すなわ
ち、少なくとも、一軸方向に方向性を有している合成樹
脂製フィルムで構成されている合成樹脂層と紙層とで構
成される積層シートを含んでいるものであり、例えば、
先の第３図（１）に示されている複合包装用材料２のよ
うに、一軸方向に方向性を有している合成樹脂製フィル
ムで構成されている合成樹脂層６と紙層７とこれらの両
者の間の接着剤層８とで構成される場合が最も基本的な
ものである。第３図（２）に示される複合包装用材料１
６及び第３図（３）に示される複合包装用材料１７は、
それぞれ本発明の易開封性の複合包装体の先駆体たる略
扇形状をなす複合包装用材料の別の実施例品であり、複
合包装用材料１６は、一軸方向に方向性を有している合
成樹脂製フィルムからなる合成樹脂層１８と紙層１９と
これらの両者の間の接着剤層２０とで構成される積層シ
ート２１と、該積層シート２１における合成樹脂層１８
の表面に形成されているヒートシール性能を有する合成
樹脂によるヒートシール層２２とを具備する構成から成
るものである。また複合包装用材料１γは、一軸方向に
方向性を有している合成樹脂製フィルムからなる合成樹
脂層２３と紙層２４とこれら両者の間の接着剤層２５と
で構成される積層シート２６と、該積層シート２６にお
ける合成樹脂層２３０表面に形成されている接着剤層２
１と該接着剤層２７を介して形成されているガスバリヤ
−性素材によるガスバリヤー層２８とヒートシール性能
を有する合成樹脂によるヒートシール層２９とで構成さ
れているものである。

前記複合包装用材料において、一軸方向に方向性を有し
ている合成樹脂製フィルムからなる合成樹脂層は、一軸
延伸されている熱可塑性合成樹脂製フィルムや、一方向
に比較して他方向の配向性が極めて大とされている二軸
延伸熱可塑性合成樹脂製フィルム等で構成されるもので
あり、主としてポリエチレンやポリプロピレン等のポリ
オレフィン系フィルムで構成されるのが好ましい。

また、第３図（２）の複合包装用材料１６や第３図（３
）の複合包装用材料１７において、と−トンール性能を
有する合成樹脂によるヒートクール層は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン。

ポリスチレン等の合成樹脂で構成されるのが好ましく、
更にガスバリヤ−性素材によるガスバリヤー層は、例え
ばアルミニウム箔、ポリ塩化ビニリチンコートポリエス
テルフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂コートホリエステルフイルム等で構成されるのが最も
一般的である。

尚、前記各複合包装用材料において、該包装用材料中の
紙層に方向性が存在する場合には、紙層の方向性と、一
軸方向に方向性を有している合成樹脂製フィルムで構成
されている合成樹脂層の方向性とが合致するようにして
、両者が積層されるものであることは、特に説明するま
でもないことである。

更に、本発明の易開封性の複合包装体は、略扇形状をな
す複合包装用材料のｌ側辺部上に他側辺部が積層、貼着
されてなる胴貼シ部の構成や、底部及び開口部等の閉塞
が熱溶着手段で実施されることが好ましく、従って、複
合包装体の先駆体たる複合包装用材料としては、該材料
の裏面がヒートシール性能を具備する合成樹脂層で構成
されている積層構成の複合包装用材料が利用されるのが
一般的である。然して、前記複合包装用材料から本発明
の複合包装体の胴貼シ部を形成する際に、小摘み片が複
合包装用材料の１側辺部の表面に強固に熱溶着すること
のないように、前記胴貼り部の形成の際に前記小摘み片
が接当、積層される部分の複合包装用材料の１側辺部の
表面、即ち、第２図において符号２で表示される複合包
装用材料の１側辺部３上に他側辺部４が積層されて胴貼
り部が形成されることによって第１図において符号１で
表示される略逆円錐形状の複合包装体が構成される際Ｋ
、小摘み片１１が接当する複合包装用材料２の１側辺部
の表面に、予め離型処理が施されていることが好ましい
。

尚、第２図に示される複合包装用材料２において符号３
０で表示される条線は、複合包装用材料２から第１図に
おいて符号１で表示される略逆円錐形状の複合包装体を
得る際の折曲げ加工を容易にするための折曲線で、紙層
７から合成樹脂層６に向かって形成されている凹条線で
ある。

更に、本発明の複合包装体１を得る際の前記胴貼り部は
、複合包装体１を構成する複合包装用材料２中に紙層７
が具備されている関係上、第５図に示されるような端面
処理構成とすることが好ましい。

すなわち、複合包装用材料の１側辺部における紙層３１
の一部を除去することによって腋部を薄肉にし、この薄
肉部を反転させた状態に処理したうえで、複合包装用材
料の他側辺部を前記１側辺部上に積層、貼着することに
よシ、複合包装体の内面に紙層３１が露出することの無
いような構成にすると共に、胴貼り部の厚さが複合包装
用材料の３倍もの厚さＫなることを阻止するような端面
処理を行うのが好ましい。

本発明の複合包装体は叙上の通シの構成から成るもので
、複合包装体を構成する複合包装用材料中の合成樹脂層
の方向性と一致する方向に伸びる２本の易破断線と、該
２本の易破断線に囲繞される帯条部の延長方向に突出さ
れている小摘み片とを具備しているので、小摘み片を利
用して前記帯条部を切断、除去することからなる複合包
装体の開封が極めて容易、且つ完壁に実施し得るという
作用、効果を奏するものである。

また、本発明の複合包装体は、略扇形状をなす複合包装
用材料の１例辺部上に他側辺部が積層、貼着されて胴貼
り部が形成される略逆円錐形状をなすものであるから、
前記帯条部を除去することＫよって開封された後も、帯
条部の上方部分をキャップとして利用することが出来、
開封口部を再封緘し得るという作用、効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の複合包装体（内填物充填前）の１実施
例を示す斜面図、第２図は第１図の複合包装体の先駆体
たる複合包装用材料の正面図、第３図（１）　、　ｆ２
）　、　ｆ３）は本発明の複合包装体の先駆体たる複合
包装用材料の積層構成を示すそれぞれ異別のものの断面
模型図、第４図は本発明の複合包装体（内填物充填後）
の１実施例を示す正面図、第５図は複合包装体の胴貼シ
部分の１例を説明する断面模型図である。 １：内填物充填前の複合包装体、２：複合包装用材料、
３：複合包装用材料２の１１１１辺部、４：複合包装用
材料２の他側辺部、５：胴貼り部、６：一軸方向に方向
性を有している合成樹脂製フィルムで構成されている合
成樹脂層、７：紙層、９，１０：易破断線、１１：小摘
み片１２：帯条部、Ｓ：易破断線の間隔。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）一軸方向に方向性を有している合成樹脂製フィル
   ムで構成されている合成樹脂層と紙層とからなる積層シ
   ート構成を具備する略扇形状をなす複合包装用材料の１
   側辺部上に他側辺部が積層、貼着されて胴貼り部が形成
   されている略逆円錐形状の複合包装体において、前記略
   扇形状をなす複合包装用材料は、該複合包装用材料にお
   ける前記合成樹脂層の方向性が略扇形状をなす複合包装
   用材料の１側辺部から他側辺部に向かう方向とされてお
   り、かつ、前記複合包装用材料の紙層には、該複合包装
   用材料における前記合成樹脂層の方向性と一致する方向
   に伸びる２本の易破断線が小間隔ｓを存して複合包装用
   材料の１側辺部から他側辺部に亘つて形成されており、
   しかも、複合包装用材料の前記他側辺部には、該側辺部
   から突出する小摘み片が、前記２本の易破断線で囲繞さ
   れる帯条部の延長方向に延設されていることを特徴とす
   る易開封性の複合包装体。
2. （２）一軸方向に方向性を有している合成樹脂製フィル
   ムで構成されている合成樹脂層と紙層とからなる積層シ
   ート構成を具備する略扇形状をなす複合包装用材料が、
   前記合成樹脂層の外側面にヒートシール性能を有する合
   成樹脂によるヒートシール層を具備する特許請求の範囲
   第１項記載の易開封性の複合包装体。
3. （３）一軸方向に方向性を有している合成樹脂製フィル
   ムで構成されている合成樹脂層と紙層とからなる積層シ
   ート構成を具備する略扇形状をなす複合包装用材料が、
   前記合成樹脂層の外側面にガスバリヤー性能を有する素
   材からなるガスバリヤー層とヒートシール性能を有する
   合成樹脂によるヒートシール層とを順次具備する特許請
   求の範囲第１項記載の易開封性の複合包装体。
4. （４）複合包装用材料の他側辺部から延設されている小
   摘み片が積層される前記複合包装用材料の１側辺部表面
   部分に離型処理が施されている特許請求の範囲第１項、
   第２項、または第３項記載の易開封性の複合包装体。