JPH08175532A - 同時開封複合容器 - Google Patents

同時開封複合容器

Info

Publication number
JPH08175532A
JPH08175532A JP26681895A JP26681895A JPH08175532A JP H08175532 A JPH08175532 A JP H08175532A JP 26681895 A JP26681895 A JP 26681895A JP 26681895 A JP26681895 A JP 26681895A JP H08175532 A JPH08175532 A JP H08175532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner bag
edge
upper film
container
envelope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26681895A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Maruyama
孝 丸山
Hiroyuki Mori
宏行 森
Ekuya Sasaki
永久也 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP26681895A priority Critical patent/JPH08175532A/ja
Publication of JPH08175532A publication Critical patent/JPH08175532A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】封筒貼りした内袋の剥離開封性を確実なものと
し、しかも外容器との複合の際にも内袋縁部の折れ曲が
り等に起因する接着不良が生じることがなく、外容器と
内袋同時開封が確実に行われる複合容器を提供する。 【解決手段】封筒貼りにより形成された内袋2の封筒貼
り部4の上側フィルムを、外容器1に形成した開封蓋3
の内面側に接着することにより、内袋2と外容器1とを
同時開封可能とした複合容器において、封筒貼り部4の
上側フィルムの端縁には、引き裂き開始のための小切り
込み6が多数設けられており、上記封筒貼り部4は、上
側フィルム端縁に形成された部分接着部51と、これに
続く帯状の密封保証部52とからなるシールにより接着
されている、同時開封複合容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋状容器からなる
内袋と、紙箱等の外容器とからなる複合容器に関する。
より詳しくは、当該複合容器の開封に際し、外容器を開
封すると同時に内袋も同時に開封できる容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、菓子等の包装容器において、内容
物を収納した内袋と印刷を施した紙箱(外容器)とから
なる複合容器が用いられている。この複合容器は、内袋
に防湿性や酸素バリヤー性等の機能を持たせ、紙箱には
意匠性および衝撃等からの保護機能を持たせたものであ
る。
【0003】この複合容器としては、例えば実公昭59
−11869号公報、実公昭58−49958号公報等
に示されるように、内袋のシール端縁に複数の切り込み
を設け、この内袋と外容器を部分的に接着しておき、外
容器に設けた開口蓋を開封すると同時に内袋が開封され
るように工夫されたものが知られている。
【0004】上記公報に記載された複合容器の内袋は、
同時開封を行いやすくするためにいわゆる封筒貼りによ
り袋状とされている。つまり、封筒貼り部分の上側フィ
ルムを剥離しながら予定部分から切り裂くようにしてい
るのである。これらの内袋は、通常ポリエチレン等のポ
リオレフィン系樹脂をシーラントとして備えており、こ
のシーラントをヒートシールすることにより、あるいは
当該部分にヒートシール剤を塗布し、これをヒートシー
ルすることにより封筒貼り部が形成されているが、上記
公報の内袋の封筒貼り部はその端縁まで完全にヒートシ
ールされており、強固なヒートシールがゆえに上記封筒
貼り部が剥離せず、紙箱の方が層間剥離(いわゆる紙剥
け)してしまい、所期の同時開封が行われないことがあ
った。逆に、封筒貼り部の剥離を確実なものとするた
め、封筒貼り部のヒートシールを弱くすると、内袋の密
封性が不十分なものとなるおそれがあった。
【0005】このような問題を解消するため、特公昭6
2−58976号公報には、前記内袋の封筒貼り部の端
縁に、該端縁に平行な帯状の未シール部を設け、該未シ
ール部を外容器の開封蓋と接着して、上記封筒貼り部の
剥離を確実に行わせるように構成した複合容器が提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の特公昭62−5
8976号公報のように構成すれば、確かに封筒貼り部
の剥離性は従前の構成に比べると改善される。しかし、
このような、端縁に平行な帯状の未シール部を設けた場
合、該未シール部が浮き上がり、あるいは折れ曲がりや
すくなり、内袋と外容器を接着する際に予定通りに接着
されないおそれがあった。特に、外容器と内袋を自動的
に複合する装置には、多数の内袋送りロール等が設けら
れ、このロール間を通過する間に前記内袋の未シール部
の折れ曲がり等が起こりやすかった。そして、このよう
に接着が予定通りになされないと、もはや内袋の同時開
封は不可能である。この点、実公昭58−49958号
公報に記載された同時開封複合容器では、上記封筒貼り
部のシールが波形または鋸歯形状とされており、特公昭
62−58976号公報のような帯状の未シール部が形
成されないので、前記未シール部の浮き上がりや折れ曲
がり等に起因する封プラスチック貼り部の接着不良が生
じることがない。しかし、実公昭58−49958号公
報の構成では、シールが細い線で形成されているために
内袋の密封性が確実でないという問題があり、酸素や湿
気に敏感な内容物;例えばスナック菓子の包装に用いる
には不安な面があった。
【0007】そこで本発明は、封筒貼りした内袋の密封
性および封筒貼り部の剥離性を確実なものとし、しかも
外容器との複合の際にも不都合が生じることがなく、同
時開封が確実に行われる複合容器を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、内袋
と外容器とからなり、封筒貼りにより形成された内袋の
封筒貼り部の上側フィルムを、外容器に破断線により区
画形成した開封蓋の内面側に接着することにより、内袋
と外容器とを同時に開封可能とした複合容器において、
上記封筒貼り部の上側フィルムの縁部には、引き裂き開
始のための小切り込みが多数設けられており、そして上
記封筒貼り部は、上側フィルム端縁の帯状部分に部分的
に形成された部分接着部と、該部分接着部に続く、上側
フィルム端縁に平行な帯状の密封保証部とからなるシー
ルにより接着されていることを特徴とする、同時開封複
合容器を提供するものである。
【0009】上記部分接着部は、三角形あるいは幅の等
しい線を多数並べた形状とすることができる。 また、
上側フィルムの端縁側は小さく、剥離方向に向かって順
次大きく形成されたドットを複数列並べて、上側フィル
ムの端縁から剥離方向に向かって徐々に接着強度が強く
なるようにすることができる。また、上記封筒貼り部
は、該封筒貼り部に塗布されたヒートシール剤によりシ
ールされるか、あるいは内袋内面のヒートシール性樹脂
層をヒートシールすることによりシールされる。この同
時開封複合容器には、さらに上記封筒貼り部の下側フィ
ルムの端縁にも、引き裂き開始のための小切り込みを多
数設けておくことができる。
【0010】上記複合容器において、内袋の封筒貼り部
が部分接着部と密封保証部とからなっており、帯状の密
封保証部により内袋の密封性が確保される。そして、部
分接着部は上側フィルムの端縁まで至るように形成され
るので、上側フィルムの端縁部分が折れ曲がることが防
がれる。また、開封の際には、外容器の開封蓋内面側に
接着された封筒貼り部の上側フィルムが、上記開封蓋に
引っ張られ、その端縁側から剥離が始まる。このとき、
剥離が開始する端縁では部分接着部によるシールであ
り、シール部の面積が比較的小さく、剥離強度が小さ
い。従って、封筒貼り部の剥離はきわめて容易に始ま
る。そして、ひとたび剥離が始まれば、フィルムの千切
れ(エッジ切れ)や紙剥けといった不良が生じることな
く、最後まで剥離が進む。特に、部分接着部を、上側フ
ィルムの端縁から剥離方向に向かって徐々に幅が広くな
る略三角形を多数並べた形状や、上記形状のドットとす
れば、剥離につれて剥離強度が徐々に増加し、急激な剥
離強度の増加がないので、よりスムーズな剥離が実現で
きる。
【0011】なお、封筒貼り部の上側フィルム端縁に
は、引き裂き開始のための小切り込みが多数設けられて
おり、前記引っ張りによって開封蓋の両側縁の位置に当
接する小切り込みから上側フィルムが引き裂かれる。そ
して、この後は開封蓋の両側縁がガイドとなり、内袋は
引き裂かれ、開封蓋の形状とほぼ同形状の開口が形成さ
れ、開封が完了する。また、下側フィルムの端縁に小切
り込みを設けておけば、開封された容器の開口部を覆っ
ている下側フィルムを引き裂き除去することが、容易と
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例を説明する断
面図、図2は同実施例の要部拡大断面図、図3は同実施
例のシール部の説明平面図、図4はシール部の別形状の
説明平面図、図5は図1に示した実施例の開封前の状態
を示す外観斜視図、図6は同実施例の開封後の状態を示
す外観斜視図、図7および図8は同実施例の組み立て方
法の説明図、図9は小切り込みの一例を示す説明図、図
10は部分接着部の他の形状例を示す平面図である。
【0013】図1に示すように、本発明の複合容器は紙
箱からなる外容器1と、プラスチックフィルムを主体と
する積層材料により作られた内袋2とからなる。
【0014】外容器1は、坪量300g/m2程度のコ
ートボール紙等からなる紙箱(カートン)であり、形状
は特に限定されないが通常は直方体であり、図5ないし
図6に表されるような開口蓋3が、ミシン目に代表され
る破断線31に区画されることによって形成されてい
る。
【0015】内袋2は、長尺の積層材料の幅方向の両端
縁を図示のように重ね合わせた、いわゆる封筒貼りによ
りシールして筒状となしたものである。この筒状体は2
つの開口部の一方が封止され、他方の開口部から内容物
9が充填された後、封止される。なお、上記封筒貼り部
4の上側フィルム41の端縁には、図6に示したよう
に、当該フィルムの引き裂きを容易とするための、引き
裂きのきっかけとなる小切り込み6が多数、設けられて
いる。
【0016】小切り込み6は、実際には開口蓋3の両側
縁の位置に当接するもののみが使用されるのであるが、
この2か所のみに設けたのでは、内袋2と外容器1との
位置合わせを厳密に行う必要が生じる。しかし、図示の
実施例のように、小切り込み6を多数設けておけば、そ
のような位置合わせを行う必要がなく、合理的である。
【0017】この小切り込み6は、図示のようないわゆ
るIノッチが簡便で好ましく採用できるが、これに限定
されず、特公昭61−39228号公報に示されるよう
な端縁線上に形成する傷や、Iノッチに代えてハーフカ
ットとする方法、あるいは特開昭61−142159号
公報等に示されるような傷痕、実公昭54−22484
号公報等に示されるような孔または切り込み、あるいは
周知のVノッチ等の切り欠きを採用してもよい。いずれ
にしても、小切り込み6は、上述した「引き裂きのきっ
かけ」として機能すればよい。この小切り込み6は、内
袋2を作るための積層材料に予め設けておくことが好ま
しい。
【0018】上述した内袋2は、図6および図1、図2
に示すように、外容器の開口蓋3の内側に位置する封筒
貼り部4が、開口蓋3の内面側に接着剤7等により接着
されており、開封の際には、開封蓋3に接着した封筒貼
り部4の上側フィルム41が引っ張られ、封筒貼り部4
が剥離するとともに、図6に示されたように、小切り込
み6をきっかけとして、開封蓋3の両側縁の位置から引
き裂かれ、外容器1と内袋2が同時に開封されるように
なっている。
【0019】また、本発明において、下側フィルム42
の端縁にも、上記小切り込み6と同様の小切り込み61
を設けておくことができる。このように構成すれば、容
器を開封した際、開口部の一部を覆っている下側フィル
ム42の部分を引き裂き除去し、開口部をより大きくす
ることができ、内容物9を取り出しやすくすることがで
きる。
【0020】なお、上記接着位置以外の位置において、
外容器1と内袋2とを一体化して取り扱いを容易とする
ために、あるいは上記開封をより確実なものとするため
に、上記同様の接着剤7等により、部分的に接着してお
くことが好ましい(図1、図7参照)。
【0021】内袋2の前記封筒貼り部4は、上側フィル
ム41の端縁の帯状部分に部分的に形成された部分接着
部51と、該部分接着部51に続く、上側フィルム41
端縁に平行な帯状の密封保証部52とからなるシールに
より接着されてなる。本発明の目的から、上記封筒貼り
部4において、上側フィルム41は、その先端(端縁)
が下側フィルム42にシールされていることが好まし
い。
【0022】図示の実施例は、図2に示すように、下側
フィルム42の外面側にヒートシール剤層5を形成し、
これをヒートシールして接着し封筒貼り部4を形成した
もので、図3に示すように、部分接着部51の塗布形状
を、上側フィルム41の端縁から剥離方向に向かって徐
々に幅が広くなる略三角形を多数並べて形成したもので
ある。このヒートシール剤層5は、上述のように下側フ
ィルム42の外面側に予め設けておくことができるが、
上側フィルム41の内面側に設けておいても差し支えな
い。
【0023】図3に示した塗布形状を具体的に示せば、
上側フィルム41の端縁側を頂点とする、高さ18m
m、底辺10mmの二等辺三角形を横方向に連続して設
けた部分接着部51と、これに続く、上側フィルム41
の端縁に平行な、7mm幅の帯状の密封保証部52であ
る。なお、この密封保証部52は、下側フィルム42の
端縁一杯まで形成されているが、これに限らず、下側フ
ィルム42の端縁は必ずしもシールされている必要はな
い。上述のようにされた封筒貼り部4の剥離強度(18
0°剥離)は、上側フィルム41の剥離開始側(部分接
着部)では100〜220g/15mm幅程度、密封保
証部では500g/15mm幅程度となる。
【0024】シール(ヒートシール剤層)の形状は、図
4のような形状であってもよい。図4の形状は、図3の
三角形を等幅の線に変えたものであり、その他は同様で
ある。このような形状であっても、上側フィルム41の
折れ曲がり防止や易剥離性を実現できる。なお、図4の
部分接着部51の線幅は3mm程度、長さは18mm程
度、各線の間隔は10〜20mm、そして密封保証部5
2は図3の実施例同様の7mm幅程度とすることが好ま
しい。
【0025】このほか、部分接着部51の形状は、任意
の形状とすることができる。たとえば上記図3と同様、
剥離方向に向かって徐々に接着強度が強くなるシールを
得るには、図10(a)〜(d)に示すような、上側フィルム
の端縁側は小さく、剥離方向に向かって順次大きく形成
されたドットを複数列並べた形状とすることができる。
同様に、図10(e)に示すような、三角錐台状を多数並
べた形状としても良い。また、図4に示した形状の部分
接着部51の先端を図10(f)に示すように丸め、剥離
初期の抵抗を小さくすることができる。
【0026】ヒートシール剤の塗布形状を、上述した、
図3ないし図4、あるいは図10のような形状とするた
めには、ヒートシール剤を塗布する版を上記形状に合わ
せたパターンとすることが、簡便であり好ましい。な
お、必要に応じて複数の版を用いて上記塗布形状として
もよいことは明らかである。
【0027】次に、図7、図8を参照して上記実施例の
組み立て方の一例を説明する。まず、プラスチックフィ
ルムを主体とする長尺の積層材料の幅方向の一側縁(下
側フィルムとなる側)の外面側に、図3に示した形状の
密封保証部52および部分接着部51を、前述の大きさ
にて塗布形成し、合計25mm幅のヒートシール剤層5
を形成する。このヒートシール剤層5を形成したのと反
対側(上側フィルムとなる側)の側縁に、図9に示すよ
うな、端縁線に対して垂直な長さ0.5mmの直線状切
り込み6aを、0.5mmの間隔6bをあけて3つ、一
直線上に並べて形成した小切り込み6を、1.5mm間
隔で多数設け、前記ヒートシール剤層5を設けた側を下
側フィルム42、小切り込み6を設けた側を上側フィル
ム41とする封筒貼りによりシールし、次いで所定長さ
に切断し、内袋2を得る。
【0028】一方、前面板11から天板12にかけて開
口部を形成可能な開封蓋3を、ミシン目からなる破断線
31により区画して設けた外容器ブランクス15の内面
側所定位置に、アクリル酢酸ビニル共重合樹脂などを用
いたエマルジョン系接着剤やホットメルト系接着剤等の
接着剤7を塗布形成する。そして、図示の如く折り畳ま
れた内袋2の回りを外容器1で覆うように配置し、前記
ホットメルト接着剤7により外容器1の内面に内袋2を
接着し、両者が一体化した、折り畳まれた筒状体とす
る。このとき、外容器1の開口蓋3の内側に位置する封
筒貼り部4が、開口蓋3の内面側に接着されることが必
要である(図1、図2参照)。
【0029】内袋2の両側端の開口部21は、内袋2が
外容器ブランクス15と上述のように適所にて接着され
ているので、外容器1と内袋2とが一体化したものを組
み起こして四角筒状としたときに、内袋2が外容器1の
形状に沿って四角筒状に開口する(図8参照)。そし
て、前述のように両側の開口部21の一方側をヒートシ
ール等により封止した後内容物9を充填し、その後残る
開口部21を同様に封止して内袋2を密封し、次いで外
容器1のフラップ17、18をそれぞれ折り込み、糊付
け封止することにより、図5に示す本発明の同時開封複
合容器が完成する。
【0030】上記内袋2の積層材料としては、任意の積
層材料が用いられるが、一般的にはポリエチレンテレフ
タレートフィルムやナイロンフィルム等からなる基材フ
ィルムと、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルムか
らなるシーラントを、ドライラミネートあるいは押し出
しコーティング、さらには熱接着性樹脂を接着層として
用いたサンドラミネート等の公知の方法により積層した
ものが使用でき、必要に応じて金属箔や金属蒸着層、酸
化ケイ素等の無機化合物の蒸着層等を、防湿層あるいは
ガスバリヤー層、遮光層といった目的に応じて積層する
ことができる。なお、この積層材料には、内袋とした際
の引き裂き性を良好なものとするため、一軸延伸フィル
ム等の引き裂き性フィルムを用いることが望ましい。こ
の場合、引き裂き性フィルムの引き裂き方向と内袋の引
き裂き方向を一致させるようにすることは自明である。
【0031】具体的な積層材料の例としては、 外面〔二軸延伸ポリプロピレン(20μm)/印刷層
/サンドポリエチレン(15μm)/アルミニウム箔
(7μm)/押し出しポリエチレン(30μm)〕構成
の積層材料、 外面〔横方向一軸延伸ポリプロピレン(25μm)/
印刷層/サンドポリエチレン(15μm)/アルミニウ
ム箔(7μm)/押し出しポリエチレン(30μm)〕
構成の積層材料、 外面〔横方向一軸延伸ポリプロピレン(25μm)/
印刷層//アルミニウム箔(7μm)//ポリエチレン
(30μm)〕構成の積層材料、あるいは 外面〔ポリエチレンテレフタレート(12μm)/印
刷層//アルミニウム箔(7μm)//ポリエチレン
(15μm)〕構成の積層材料が例示できる。 もちろんこの構成に限らず、種々の構成が採用できる。
また、上記構成においても印刷層等を必要としない場合
にはその層を省略できる。さらに、図示の実施例で採用
したヒートシール剤層5は、この積層材料の外面側ある
いは内面側に、任意の手段を用いて形成することができ
る。
【0032】なお、上記積層材料において、記号//は
その界面がドライラミネートにより積層されていること
を示す。また、サンドポリエチレンは、ポリエチレン樹
脂を接着性樹脂として用いたサンドラミネートにより積
層した際の接着性樹脂層を、押し出しポリエチレンはポ
リエチレン樹脂を押し出しラミネートにより積層したも
のであることをそれぞれ示す。
【0033】以上、本発明を図示の実施例に基づき詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、種々の改変が可能である。例えば、上記実施例
では、封筒貼り部4のシールを、ヒートシール剤を塗布
して形成したが、積層材料の表裏面の材質を特定し、ヒ
ートシールにより封筒貼り部をシールしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、内袋を封筒
貼りにより封止したので、該部分のシールが剥離が可能
な程度に弱い接着強度であるにもかかわらず、特に外圧
がかかった場合の袋の耐圧性に優れる。そして、封筒貼
り部を上側フィルム端縁の帯状部分に部分的に設けた部
分接着部と密封保証部とによりシールしたので、外容器
の開封蓋を操作すると、上側フィルムが端縁から簡単に
剥離し、外容器が紙剥けしたり内袋のフィルムが千切れ
たりすることなく、最後まで確実に剥離、開封すること
ができる。また、本発明の封筒貼り部において、上側フ
ィルムの先端(端縁)が部分接着部により下側フィルム
に接着されるので、当該部分が折れ曲がってシール不良
になる等の問題が発生せず、歩留りがよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する断面図。
【図2】同実施例の要部拡大断面図。
【図3】同実施例のシール部の説明平面図。
【図4】シール部の別形状の説明平面図。
【図5】図1の実施例の開封前の状態を示す外観斜視図
【図6】同実施例の開封後の状態を示す外観斜視図
【図7】同実施例の組み立て方法の説明図。
【図8】同実施例の組み立て方法の説明図。
【図9】小切り込みの一例を示す説明図。
【図10】部分接着部の他の形状例を示す平面図。
【符号の説明】
1…外容器 2…内袋 3…開封蓋 4…封筒貼り部 5…ヒートシール剤層 6…小切り込み 7…接着剤 9…内容物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内袋と外容器とからなり、封筒貼りにより
    形成された内袋の封筒貼り部の上側フィルムを、外容器
    に破断線により区画形成した開封蓋の内面側に接着する
    ことにより、内袋と外容器とを同時に開封可能とした複
    合容器において、 上記封筒貼り部の上側フィルムの縁部には、引き裂き開
    始のための小切り込みが多数設けられており、そして上
    記封筒貼り部は、上側フィルム端縁の帯状部分に部分的
    に形成された部分接着部と、該部分接着部に続く、上側
    フィルム端縁に平行な帯状の密封保証部とからなるシー
    ルにより接着されていることを特徴とする、同時開封複
    合容器。
  2. 【請求項2】部分接着部が、上側フィルムの端縁から剥
    離方向に向かって徐々に接着強度が強くなるシールであ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の同時開封複合容
    器。
  3. 【請求項3】部分接着部が、上側フィルムの端縁から剥
    離方向に向かって徐々に幅が広くなる略三角形を多数並
    べたものであることを特徴とする、請求項2に記載の同
    時開封複合容器。
  4. 【請求項4】部分接着部が、ドットを複数列並べてな
    り、該ドットは上側フィルムの端縁側は小さく、剥離方
    向に向かって順次大きく形成されていることを特徴とす
    る、請求項2に記載の同時開封複合容器。
  5. 【請求項5】ドットが、三角形、四角形、5角形以上の
    多角形、円形、楕円形、ドーナツ形あるいはこれらの変
    形形状のいずれかであることを特徴とする、請求項4に
    記載の同時開封複合容器。
  6. 【請求項6】部分接着部が、上側フィルムの端縁から剥
    離方向に向かう、略等しい幅の線を多数並べたものであ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の同時開封複合容
    器。
  7. 【請求項7】封筒貼り部が、該封筒貼り部に塗布された
    ヒートシール剤によりシールされたものであることを特
    徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の
    同時開封複合容器。
  8. 【請求項8】封筒貼り部が、内袋内面のヒートシール性
    樹脂層をヒートシールすることによりシールされたもの
    であることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のい
    ずれかに記載の同時開封複合容器。
  9. 【請求項9】封筒貼り部の下側フィルムの端縁に、引き
    裂き開始のための小切り込みが多数設けられていること
    を特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の同時開封複合容器。
JP26681895A 1994-10-26 1995-10-16 同時開封複合容器 Pending JPH08175532A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26681895A JPH08175532A (ja) 1994-10-26 1995-10-16 同時開封複合容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-262692 1994-10-26
JP26269294 1994-10-26
JP26681895A JPH08175532A (ja) 1994-10-26 1995-10-16 同時開封複合容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08175532A true JPH08175532A (ja) 1996-07-09

Family

ID=26545660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26681895A Pending JPH08175532A (ja) 1994-10-26 1995-10-16 同時開封複合容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08175532A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003160168A (ja) * 2001-11-26 2003-06-03 Dainippon Printing Co Ltd 袋入り包装箱
CN106864920A (zh) * 2016-11-15 2017-06-20 林世峯 提升纸质包装箱盖体粘合强度的装置
CN114955244A (zh) * 2022-06-07 2022-08-30 上海潮乡源食品有限公司 一种开袋撒料一体的食品包装袋

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003160168A (ja) * 2001-11-26 2003-06-03 Dainippon Printing Co Ltd 袋入り包装箱
CN106864920A (zh) * 2016-11-15 2017-06-20 林世峯 提升纸质包装箱盖体粘合强度的装置
CN114955244A (zh) * 2022-06-07 2022-08-30 上海潮乡源食品有限公司 一种开袋撒料一体的食品包装袋
CN114955244B (zh) * 2022-06-07 2023-10-24 上海潮乡源食品有限公司 一种开袋撒料一体的食品包装袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3676808B2 (ja) 可撓性容器の開封装置及び当該装置を具備する容器並びにその接合方法
EP1609737B1 (en) Easy-open package
US5582342A (en) Tear-off package with pull-tab
JP4526884B2 (ja) チャックテープ付き袋
US6309105B1 (en) Resealable pack
EP0169563A2 (en) Easy-to-open carton for confectionery or other food products
JP4957310B2 (ja) 易開封性ガセット袋
JP4962081B2 (ja) 易開封性ガセット袋
JPH02296643A (ja) 折畳み箱
JP3843510B2 (ja) 液体包装用紙容器
JPH09104449A (ja) 包装容器
JP3714690B2 (ja) 紙容器
JPH08175532A (ja) 同時開封複合容器
JP3841884B2 (ja) カートン
JP3953582B2 (ja) 易開口包装袋及びその製造方法
JP4769421B2 (ja) 易開封性ガゼット型包装袋
JP3644994B2 (ja) 易開封性液体紙容器
JP3509940B2 (ja) 再密封可能なテープ貼り密封袋
JPH08175533A (ja) 同時開封複合容器
JPH11227759A (ja) ラップフィルム用カートン
JPH08207930A (ja) 同時開封複合容器
JP2948813B1 (ja) 開封機能付き紙袋
JP4139463B2 (ja) 易開封性バッグインカートン
JPH08230943A (ja) 袋開封用補助テープおよび包装袋
JP3923806B2 (ja) 包装袋