JP2948813B1 - 開封機能付き紙袋 - Google Patents
開封機能付き紙袋Info
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Abstract
紙袋本体の折曲げ端部を包囲固定した開封機能付き紙袋
において、従来と同様な開封容易性を備えながら、開封
時に開封テープが当て紙から切り離れることがなく、そ
れが切り屑となって内容物に混入する恐れのない開封機
能付き紙袋を提供すること。 【解決手段】 筒状に形成された紙袋本体11の一端部
を折り曲げて閉鎖された折曲げ端部13に、これを跨ぐ
ように当て紙15を配置し、この当て紙15の各端部側
を紙袋本体11の両壁面に接着して将来内容物取り出し
のために開封される開封可能な閉鎖端部17を形成して
なる開封機能付き紙袋10であって、当て紙15が、開
封テープ14を全幅に亘って伸長するように裏面に貼り
付けてなる紙袋本体11の壁面幅よりも長い幅寸法の紙
片を用い、この紙片の一側部を裏面側に折り曲げて紙袋
本体11の壁面とほぼ同じ幅にされて形成され、この当
て紙15の他側部には開封テープ14の端部両側に沿っ
て切り込まれた摘み部形成用切込み部18が形成されて
いることを特徴とする。
Description
に関し、更に詳しく言えば筒状に形成された紙袋本体の
一端部を折り曲げて閉鎖された折曲げ端部を開封テープ
付き当て紙で包囲固定した開封機能付き紙袋に関する。
からなる筒状の紙袋本体における一端部を少なくとも2
回以上巻き込むように折り曲げ、この折曲げ端部を跨ぐ
ように開封テープ付き当て紙を配置し、この開封テープ
付き当て紙の各端部を紙袋本体の両壁面に接着剤で接着
することで当該折曲げ端部を包囲固定して底部閉鎖部と
して構成されていた。
は、紙袋本体の壁面幅とほぼ同じ幅の紙片であって、そ
の長さ方向ほぼ三等分線で分けられる片側約三分の二の
領域面に、合成樹脂製の薄いテープ(開封テープ)をそ
の全幅に亘って伸長させて貼り付けて形成されたもので
ある。
体の折曲げ端部に取り付ける場合の具体的な方法として
は、開封テープ貼着面を内側にするように当該開封テー
プ付き当て紙をその長さ方向ほぼ三分の二の線上で折り
曲げる。そして、開封テープが貼着された片側領域面が
紙袋本体における折曲げ端部の折曲げ側に位置するよう
に、当該折曲げ端部を跨いで配置する。
を紙袋本体の各壁面に接着剤で接着固定し、これにより
紙袋本体の折曲げ端部を包囲固定して紙袋の底部閉鎖部
とする。このような紙袋の口部側は、通常、内容物を入
れるために開いているが、内容物充填後に容易にその口
を閉鎖できるように例えばホットメルト系の接着剤が塗
布されていたりする。
ら内容物を充填して当該口部を閉鎖した後、将来その内
容物を取り出す場合には、その開封機能付き紙袋を逆さ
まに立てて底部閉鎖部を上部に位置させるか、或いは横
に寝かせた状態にして、開封テープ付き当て紙の一側部
から開封テープの一端を摘んで他端方向へ引き上げる。
当て紙を引き破りながら開封テープが除去される。その
結果、開封テープ付き当て紙による紙袋本体における折
曲げ端部の拘束が解かれ、この折曲げ端部を折り戻して
この開封機能付き紙袋の底部閉鎖部を開き、内容物を取
り出す。
体の折曲げ端部を包囲固定して拘束し、底部閉鎖部とし
たような構造の開封機能付き紙袋は、イージーパックと
称してクラフト紙袋(主にクラフト紙で形成された紙
袋)の広い分野で大量に使用されている。
て容易であり、特に開封テープ付き当て紙について、そ
の基本となる紙片の繊維配向方向と開封テープの伸長方
向とが同方向にされて製造されているため、開封テープ
を引き上げて当て紙を引き裂く際に大きな力を必要とせ
ず比較的に楽に開けることができる、という大きな利点
も寄与していると思われる。
れた開封機能付き紙袋にも問題がないわけではない。そ
れは、この種の開封機能付き紙袋を開封する時に生じる
問題である。すなわち、この開封機能付き紙袋を開封す
る時には、前述したように当て紙に貼着されている開封
テープの一端部を摘み上げて他端部の方向へ強く引っ張
ることで、当て紙が開封テープの両側縁に沿ってその全
幅に亘って引き裂かれ、その結果当て紙に開封テープの
幅とほぼ同じかそれより僅かに大きな溝幅の切離し部を
形成している。
紙袋の開封時には、開封テープによって当て紙をその全
幅方向に亘って破り切ることにより、紙袋本体における
折曲げ端部の拘束を解いているのである。問題はここに
ある。当て紙に溝状の切離し部を形成するために完全に
分離除去した開封テープが、その後、廃棄のし忘れなど
の手違いで紙袋から出された内容物に入り込むという問
題である。
大変な数であり、一般的には1つの包装袋の開封に多く
の時間を掛けることはできない。そのため、多くの包装
袋を短時間に開封すると、その作業中に誤って切り屑で
ある、切り取り除去後の開封テープが、紙袋から出した
内容物内に入ってしまう危険がある。もしこのように切
り取り除去後の開封テープが、紙袋から出した内容物の
中に入ってしまうと、内容物が充填された包装袋には異
物の混入があったこととなってしまい大きな問題とな
る。
プの切り屑が紙袋から出した内容物の中に入って異物混
入となるのを防ぐ一つの開封方法としては、開封テープ
を当て紙から完全に除去しないように、開封テープをゆ
っくり引き上げて当て紙を引き裂き、最後に僅かに残っ
たところ(完全に除去する直前)で、このような当て紙
の切り裂き操作を中断する。
存部分において、開封テープのいずれか一方の側縁に沿
ってのみ、それまでの切離し部につながる(連通する)
ように幅方向に破り切る方法が考えられる。
開封する作業者に対して開封テープの引き上げ除去作業
の慎重さを要求しているだけで、前述したように多数の
包装袋を短時間に開封しなければならない場合には極め
て困難である。とりわけ、開封テープを引き上げて当て
紙を引き裂いて行くには、ある程度の力を入れて開封テ
ープを当て紙から引っ張りあげるため、それを最後のと
ころで止めることは作業技術的にも難しい。
いて、開封機能は従来の性能を備え、しかし開封した後
の開封テープ切り屑が紙袋から取り出した内容物の中に
入らないように、例えば紙袋から離れないようにする
(紙袋又は当て紙に連接したままの状態)工夫が求めら
れていた。
決するためになされたもので、内面に開封テープが貼り
付けられた当て紙で紙袋本体の折曲げ端部を包囲固定し
た開封機能付き紙袋において、従来と同様な開封容易性
を備えながら、開封時に開封テープが当て紙から切り離
れることがなく、それが切り屑となって内容物に混入す
る恐れのない開封機能付き紙袋を提供することにある。
された紙袋本体の一端部を折り曲げて閉鎖された折曲げ
端部に、これを跨ぐように当て紙を配置し、この当て紙
の各端部側を紙袋本体の両壁面に接着して将来内容物取
り出しのために開封される開封可能な閉鎖端部を形成し
てなる開封機能付き紙袋であって、当て紙が、開封テー
プを全幅に亘って伸長するように裏面に貼り付けてなる
紙袋本体の壁面幅よりも長い幅寸法の紙片を用い、この
紙片の一側部を裏面側に折り曲げて紙袋本体の壁面とほ
ぼ同じ幅にされて形成され、この当て紙には、その他側
部に開封テープの端部両側に沿って切り込まれた摘み部
形成用切込み部が形成され、且つ裏面側に折り曲げられ
た折曲げ片に開封テープの端部に沿って一つの切離し用
切込み部が形成され、更に、当て紙で包囲固定された紙
袋本体の折曲げ端部が、巻き込むように少なくとも2回
折り曲げられて構成されていることを特徴とする。
前述の特徴に加えて、前記当て紙の各端部側を前記紙袋
本体の両壁面に接着するための接着剤が、前記開封テー
プが設けられている面領域については少なくとも前記当
て紙の前記折曲げ片におけるほぼ端縁から前記紙袋本体
中央部寄りの適当な間隔で接着剤非塗布部を設けたこと
を特徴とする。
前記開封テープが設けられている前記当て紙の面領域の
端部が接着される前記紙袋本体の外層面に、少なくとも
接着剤塗布幅を越え且つ前記当て紙の前記折曲げ片にお
ける端縁にほぼ平行な切込みを設けたことを特徴とす
る。
容物を取り出すために当該紙袋を開封しようとする時、
当て紙の一側部に形成された開封テープの摘み部を持っ
て他側部方向に引き上げながら当て紙を引き破って行
く。開封テープを引き上げて当て紙をその他側部まで引
き破ると、開封テープは当て紙の他側部から内側に折り
曲げられている折曲げ片に貼り付けられているテープ部
分と連続し、その連続状態は真っ直ぐな一直線の状態と
なる。
の端部を摘んで他側部方向に引き上げるということは、
当て紙の内面に貼り付けられている開封テープの表面を
露出させるように反転させて行くため、引裂き部は、当
て紙と引き上げられた開封テープとの角度、言い換えれ
ば開封テープの屈曲角を鋭角に維持しながら他側部まで
連続的に移動する。
来ると、当て紙の折曲げ片がそこから実質的に裏返って
いるため、それまでに引き上げられた開封テープとこの
折曲げ片にまだ貼り付けられているテープの端部分との
屈曲角は鈍角となり、即ち90〜180度となる。その
結果、それまでに引き上げられた開封テープをそれ以上
引っ張っても折曲げ片からは容易に切り取ることはでき
ず、当て紙の引き裂きはここでストップする。
いので、この折曲げ片に開封テープの片側に沿って切離
し用切込み部を形成しておけば、これをガイドにして折
曲げ片を引き裂くことができ、その結果、開封作業は容
易となる。すなわち、当て紙の一側部から開封テープの
端部を摘んで他側部方向に引き上げることで当て紙にお
ける引裂き部が他側部まで移動すると、折曲げ片に形成
された切離し用切込み部が露出するため、これをガイド
にして紙袋本体の折曲げ端部を持ち上げれば当て紙は幅
方向に完全に切断され、包囲固定していた紙袋本体の折
曲げ端部の拘束を解除する。
に未だ接続した状態にあり、これが単独で切り落ちるこ
とはない。そのため、切り屑となって落下し、開封場所
近傍に置かれている内容物内に混入したりすることがな
く、異物混入等の問題の発生を避けることができる。
袋を図に示された実施形態について説明する。図1はこ
の発明の一実施形態に係る開封機能付き紙袋10を偏平
状態で示す平面図、図2は図1の開封機能付き紙袋10
を2−2線に沿って切断してその断面を模式的に示す断
面図である。
るように両端部が階段切りで形成された筒状のひだ付き
紙袋本体(以下、単に紙袋本体と称する)11を含む。
この紙袋本体11は、ピンチ袋の基本構成要素として用
いられているものであり、両端部の階段切り構造がまっ
たく対称に形成されている。すなわち、紙袋本体11に
おける両端の階段切り構造は全く同一で、しかしその階
段切り面の向きが相反している。
れた帯状の紙を所定長さ位置で当該紙シートを横断する
方向に階段状のミシン目を入れ、これを連続的に筒状に
形成した後当該ミシン目で切断して筒状体とし、このよ
うな筒状体を例えば2層重ね合わせることで形成するこ
とができる。このような紙袋本体11は、例えば実公昭
58−28977号公報に開示されており、既によく知
られているのでその詳細な説明は省略する。
成する紙袋本体11の将来開封口となる下側の端部は、
図3に示されるように階段切り端部(フラップ12)を
最内層の端縁11aより僅かに外側寄りを通る折り線h
に沿って内向きに折り曲げ、次いでその折り曲げたフラ
ップ12の先端部上を通る折り線に沿って更にもう一度
折り曲げて折曲げ端部13とされる。
本体11の一端部は、偏平な状態で少なくとも2回以上
巻き込むように折り曲げられて折曲げ端部13とされ
る。そして、その後、図4に示されるように開封テープ
14が内面に貼り付けられた当て紙15がこの折曲げ端
部13を跨ぐように配置される。
各端部が、紙袋本体11の両壁面に接着剤16で接着さ
れ、これにより当該折曲げ端部13を包囲固定し、この
部分が開封機能付き紙袋10における底部閉鎖部17と
される。この開封テープ付き当て紙は15の詳細は図5
及び図6に示されている。
15の構成を更に詳細に説明すると、この当て紙15
は、紙袋本体11の壁面幅をW1とするとそれよりも長
い幅寸法W2の紙片であって、その長さ方向三分の一の
線15aで分けられる三分の二の領域15bの内面に、
合成樹脂製の薄いテープ(開封テープ)14をその全幅
W2に亘って伸長させて貼り付け、その後この紙片の一
側部(図5で見て右側部)を裏面側に折り曲げて折曲げ
片15cとして、紙袋本体11の壁面とほぼ同じ幅W1
にされて形成されたものである。
見て左側部)には開封テープ14の端部両側に沿って切
り込まれた摘み部形成用切込み部18が形成されてい
る。更に、この当て紙15において、裏面側に折曲げら
れた折曲げ片15cの側縁15dには開封テープ14の
端部に沿って一つの切離し用切込み部19が形成されて
いる。この当て紙15における折曲げ片15cに形成さ
れた切離し用切込み部19は、図5に示されるように開
封テープ14より当て紙15の中央側寄り(折曲げ線1
5a寄り)に形成されている。
袋本体11の折曲げ端部13に取り付ける場合の具体的
な方法としては、図6に示されるように開封テープ貼着
面を内側にするように当該開封テープ付き当て紙15を
その長さ方向約2/3の位置を通る線15a上で折り曲
げる。そして、開封テープ14が貼着された片側領域1
5bの内面が図4に示されるように紙袋本体11におけ
る折曲げ端部13の折曲げ側に位置するように、当該折
曲げ端部13を跨いで配置する。
部側と開封テープ14に近い中央寄りとを紙袋本体11
の各壁面に接着剤16で接着固定し、これにより紙袋本
体11の折曲げ端部13が包囲固定される。その結果、
この折曲げ部13がその折曲げ状態を拘束され、以って
開封機能付き紙袋10の底部閉鎖部17とされる。
口部について説明する。この口部はこの発明の趣旨では
ないが、図7に示されるように紙袋本体11の階段切り
他端部における最も下側の端縁(紙袋本体が複数層であ
る場合には最外層の端縁)11bにほぼ沿う折曲げ予定
線20よりも外側の階段切り端部全体を口部側のフラッ
プ21とする。
たフラップ21が、当該折曲げ予定線20で折り曲げら
れて紙袋本体10の壁面に重なる領域部分(図7に影線
で示す)には、両面接着シート22が貼り付けられ、更
にこの両面接着シート22の表面には離型紙が貼り付け
られている(この離型紙はフラップ21が重ね合わされ
る際には剥がされる)。
22は、市販されている所定幅の両面接着テープを壁面
と同じ幅寸法の長さで切って貼り付けることによって設
けることができる。このように構成された開封機能付き
紙袋10を使用する場合には、当該紙袋の口部から内容
物を充填し、その後、両面接着シート22表面に貼り付
けられている離型紙をはがして両面接着シート22の粘
着剤層を露出させ、フラップ21を折曲げ予定線20か
ら折り倒してこの粘着剤層に重ね合わせて貼り付ける。
の壁面におけるフラップ21が重ね合わされる正確な領
域、即ち正確な位置と正確な大きさに設けられているこ
とから、フラップ21が折曲げ予定線20から折り曲げ
られれば誰が行っても粘着剤層に一分の狂いもなく正確
に重なって貼り付けられることになる。
うに厳重に封緘された開封機能付き紙袋10を開封して
内容物を取り出す場合について説明する。この開封機能
付き紙袋10から内容物を取り出す時には当該紙袋10
を逆さまに立てて底部閉鎖部17を上部に位置させる
か、又は横に寝かせる。
テープ14の両側に沿って切り込まれた摘み部形成用切
込み部18により形成された摘み部14aを持って、図
8に示されるように他側部方向に引き上げながら当て紙
15を引き破って行く。開封テープ14を引き上げて当
て紙15をその他側部まで引き破ると、開封テープ14
は当て紙15の他側部から内側に折り曲げられている折
曲げ片15cに貼り付けられているテープ部分と真っ直
ぐな一直線の状態となる。
ープ14の端部14aを摘んで他側部方向に引き上げる
ということは、図8から明らかなように当て紙15の内
面に貼り付けられている開封テープ14の表面を露出さ
せるように反転させて行くため、引裂き部23は、当て
紙15と引き上げられた開封テープ14との角度、言い
換えれば開封テープ14の屈曲角θを鋭角に維持しなが
ら他側部まで連続的に移動する。
部23が当て紙15の他側部まで来ると、当て紙15の
折曲げ片15cがそこから実質的に裏返っているため、
それまでに引き上げられた開封テープ14とこの折曲げ
片15cにまだ貼り付けられているテープの端部分とは
屈曲角θが実質的にゼロか若しくは鈍角(90〜180
度)となる。その結果、それまでに引き上げられた開封
テープ14をそれ以上引っ張っても折曲げ片15cから
は容易に切り取ることはできず、当て紙15の引き裂き
はここでストップする。
14の片側に沿って切離し用切込み部19が形成されて
いるため、これをガイドにして紙袋本体の折曲げ端部を
持ち上げ(折り戻すこと)れば、当て紙15は幅方向に
完全に切断され、これにより包囲固定していた紙袋本体
11の折曲げ端部13の拘束が解除される。
に切断されても、開封テープ14は、その片側の側部が
当て紙15の折曲げ片15cに未だ接続した状態にあ
り、従ってこれが単独で切り落ちることはない。そのた
め、切り屑となって落下し、開封場所近傍に置かれてい
る内容物内に混入したりすることがなく、異物混入等の
問題の発生を避けることができる。
では、これを構成する当て紙15における折曲げ片15
cに形成された切離し用切込み部19が、開封テープ1
4より当て紙15の中央側寄りに形成されていたが、勿
論、外側であってもよい。この切離し用切込み部19の
形成位置が開封テープ14より中央側寄りにあるか、又
は外側寄りにあるかの違いは、最終的に当て紙15が幅
方向に完全に切断された時、それまで切り取ってきた開
封テープ14が、分断された当て紙15のどちら側に接
続しているかの違いである。もちろん、このような切離
し用切込み部19は開封テープ14の両側にあってもよ
い。
たように中央側寄りにあれば、それまで切り取ってきた
開封テープ14が、当て紙15の分断された片側半分領
域15bにおける端部側にくっついていることになるた
め、その後の紙袋本体11の折曲げ端部13を折り戻し
て開く際に、切り取ってきた開封テープ14が邪魔にな
ることがない。
1の折曲げ端部13を跨いで配置されて紙袋本体11に
接着剤16で固着される時、図4に示されるようにその
両端部(紙袋本体について見た時その長手方向における
端部)がかならず紙袋本体11の壁面に接着される。更
に具体的に言えば、当て紙15における開封テープ14
が貼着された片側領域15bについては、この開封テー
プ14を挟んで両側に接着剤16が帯状に塗布され、そ
の一方が片側領域15bの端部内面に帯状に塗布された
接着剤16である。
封時の当て紙15の破断を更に確実なものとするため
に、この開封テープ14が貼着された片側領域15bの
端部に帯状に塗布される接着剤16を、図10に示され
るように裏側に折り曲げられた折曲げ片15cの側縁1
5dを境として紙袋本体11の幅方向に、この接着剤層
が途切れる適当な間隔の接着剤非塗布部24を設けるこ
とが好ましい。
由は、次の通りである。すなわち、前述したように開封
テープ14の始端を摘んで当て紙15を溝状に引き破っ
て行く時、必ずしも開封テープ14が位置していた直線
状に破れるとは限らない場合がある。その場合のほとん
どは、図11に示されるように開封テープ14による溝
状の切離し部の片側の縁部が外側にそれて、破れ部が拡
大し、前述した当て紙15の接着部にまで及ぶ。
紙15の接着部まで及ぶと、接着剤が強力であるため紙
袋本体11の壁面繊維層を剥離しながら破いて行くこと
になる。すると、開封テープ14が折曲げ片15cの折
り曲げ線位置で停止したとしても、この折曲げ片15c
と紙袋本体壁面との接着部における表面繊維層が剥離除
去されてしまうため、最早引き破った当て紙15の一部
は紙袋本体11と固着関係になく、そのまま紙袋本体1
1から剥がれ落ちてしまうのである。
げ片15cの側縁15dを境にして紙袋本体幅方向に、
接着剤16の層が途切れる適当な間隔の接着剤非塗布部
24を設けておけば、開封テープ14による溝状の切離
し部の片側の縁部が外側にそれて、破れ部が拡大し、接
着部における紙袋本体11の壁面繊維層を剥離しながら
破いていったとしても、図12に示されるようにこの剥
離は接着剤非塗布部24で途切れることになる。
し部の他の片側の縁部が折曲げ片15cの折り曲げ部ま
でくると、開封テープ14はその方向を反転して折曲げ
片15cに連続することになり、これにより引き上げて
きた開封テープ14の切り屑が紙袋本体11から剥がれ
落ちることはない。
らの剥がれ落ちを完全に防止するため、、図13に示さ
れるように開封テープ14が貼着されている当て紙15
の片側領域の端部が接着される紙袋本体11の外層面
に、少なくとも接着剤塗布幅を越え且つ当て紙15の折
曲げ片15cにおける側縁15dにほぼ平行な切込み2
5を設けることも好ましい。
袋本体11の外層面所定位置に形成すれば、図12に示
されるようにこの切込み25で紙袋本体壁面繊維層剥離
が断絶して、引き上げてきた開封テープの切り屑が紙袋
本体11から剥がれ落ちるのを防止することができる。
接着剤非塗布部24と同時に形成されなければならない
ものではなく、接着剤非塗布部24を設けることなくこ
の切込み25だけでもかなりの効果を上げることができ
ることは言うまでもない。
袋10では、紙袋本体11が図3から明らかなように両
端部を階段切りに構成したものであったが、この発明は
紙袋本体11の端部構造を趣旨とするものではないの
で、このような構成に限定されるものではない。従っ
て、両端が直線的に切られて形成された紙袋本体につい
ても前述した作用効果を得ることができることは言うま
でもない。
開封テープが当て紙を構成している紙片の繊維配向方向
と同方向に伸長させて貼着されていることは従来通りで
ある。また、開封機能付き紙袋10の口部については、
前述の実施形態ではフラップ21が折り曲げられて紙袋
本体11の壁面に重なる領域部分に両面接着シート22
が設けられたものであったが、このような両面接着シー
ト22に代えて、従来のピンチ袋などで広く採用されて
いるフラップ21の接着予定面に予めホットメルト系接
着剤を塗布したものであってもよい。
付き紙袋については、その素材としてクラフト紙を用い
たものとして説明したが、この発明ではこの素材に限定
されるものではなく、例えばクラフト伸張紙を用いて形
成された開封機能付き紙袋にも適用できることは言うま
でもない。
能付き紙袋によれば、紙袋本体の一端部における折曲げ
端部にこれを跨ぐように配置された開封テープ付き当て
紙が、紙片の一側部を裏面側に折り曲げて紙袋本体の壁
面とほぼ同じ幅にされて形成されると共に他側部に開封
テープの端部両側に沿って切り込まれた摘み部形成用切
込み部を備えることにより、従来と同様な開封容易性を
備えながら、開封時に開封テープが当て紙から切り離れ
ることがなく、それが切り屑となって内容物に混入する
恐れのない開封機能付き紙袋を提供することができる。
を示す平面図である。
だ付き開封機能付き紙袋を2−2線で切断して模式的に
示す断面図である。
ある筒状のひだ付き紙袋本体を示す平面図である。
を拡大して模式的に示す断面図である。
れた折曲げ端部を包囲固定する開封テープ付き当て紙を
構成する紙片の内側面を見た斜視図である。
る紙片の他側部を折り曲げて当て紙とした状態を示す斜
視図である。
袋本体とその口部を特に示す平面図である。
を開封し始めた状態を部分的に示す斜視図である。
閉鎖部の開封終了段階の状態を部分的に示す斜視図であ
る。
壁面に接着している帯状の接着剤層に当該接着剤の非塗
布部を設けた状態を示す部分的な斜視図である。
な例を示す部分的な斜視図である。
当て紙の開封テープ貼着片側領域に設けた時の開封テー
プによる開封終了段階の状態を部分的に示す斜視図であ
る。
壁面に接着している帯状の接着剤層を縦断するように紙
袋本体壁面に切込み設けた状態を示す部分的な斜視図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状に形成された紙袋本体の一端部を折
り曲げて閉鎖された折曲げ端部に、これを跨ぐように当
て紙を配置し、この当て紙の各端部側を前記紙袋本体の
両壁面に接着して将来内容物取り出しのために開封され
る開封可能な閉鎖端部を形成してなる開封機能付き紙袋
であって、 前記当て紙が、開封テープを全幅に亘って伸長するよう
に裏面に貼り付けてなる前記紙袋本体の壁面幅よりも長
い幅寸法の紙片を用い、この紙片の一側部を裏面側に折
り曲げて前記紙袋本体の壁面とほぼ同じ幅にされて形成
され、 この当て紙には、その他側部に前記開封テープの端部両
側に沿って切り込まれた摘み部形成用切込み部が形成さ
れ、且つ裏面側に折り曲げられた折曲げ片に前記開封テ
ープの端部に沿って一つの切離し用切込み部が形成さ
れ、 更に、前記当て紙で包囲固定された前記紙袋本体の前記
折曲げ端部が、巻き込むように少なくとも2回折り曲げ
られて構成されていることを特徴とする開封機能付き紙
袋。 - 【請求項2】 前記当て紙の各端部側を前記紙袋本体の
両壁面に接着するための接着剤が、前記開封テープが設
けられている面領域については少なくとも前記当て紙の
前記折曲げ片におけるほぼ端縁から前記紙袋本体中央部
寄りの適当な間隔で接着剤非塗布部を設けたことを特徴
とする請求項1に記載の開封機能付き紙袋。 - 【請求項3】 前記開封テープが設けられている前記当
て紙の面領域の端部が接着される前記紙袋本体の外層面
に、少なくとも接着剤塗布幅を越え且つ前記当て紙の前
記折曲げ片における端縁にほぼ平行な切込みを設けたこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の開封機能付き紙
袋。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26737598A JP2948813B1 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | 開封機能付き紙袋 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2948813B1 true JP2948813B1 (ja) | 1999-09-13 |
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JP26737598A Expired - Fee Related JP2948813B1 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | 開封機能付き紙袋 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2948813B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009150705A1 (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | 株式会社パナックスメディア | 袋 |
JP2019156487A (ja) * | 2018-03-17 | 2019-09-19 | 石川株式会社 | 紙袋の開封機構 |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP7113499B2 (ja) * | 2018-07-21 | 2022-08-05 | 石川株式会社 | 内容物の漏洩を防止した多層紙袋 |
-
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- 1998-09-04 JP JP26737598A patent/JP2948813B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009150705A1 (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | 株式会社パナックスメディア | 袋 |
JP2019156487A (ja) * | 2018-03-17 | 2019-09-19 | 石川株式会社 | 紙袋の開封機構 |
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