JP3020307U - 開封用テープ付き包装袋 - Google Patents
開封用テープ付き包装袋Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピロー包装タイプの包装袋において、袋の開
封を容易かつ確実に行うことができ、トレイ等が内部に
収納される場合であっても開封を確実に行い該トレイ等
を容易に袋から取り出し可能な、開封用テープ付き包装
袋を提供する。 【構成】 背貼りシール部2と、該背貼りシール部2の
長手方向の両端部がそれぞれシールされてなる両端シー
ル部3a、3bとにより、包装袋の内部が密封されてな
るピロー包装タイプの袋において、開封用テープ4を包
装袋の内面側に背貼りシール部2と交差する方向に該袋
の周囲全体を巻き回すように設けて、開封用テープ付き
包装袋を構成した。
封を容易かつ確実に行うことができ、トレイ等が内部に
収納される場合であっても開封を確実に行い該トレイ等
を容易に袋から取り出し可能な、開封用テープ付き包装
袋を提供する。 【構成】 背貼りシール部2と、該背貼りシール部2の
長手方向の両端部がそれぞれシールされてなる両端シー
ル部3a、3bとにより、包装袋の内部が密封されてな
るピロー包装タイプの袋において、開封用テープ4を包
装袋の内面側に背貼りシール部2と交差する方向に該袋
の周囲全体を巻き回すように設けて、開封用テープ付き
包装袋を構成した。
Description
【0001】
本考案は、プラスチックフィルム等に被包装物を包み、背貼りシール部と両端 シール部とがシールされて包装されてなる、所謂ピロー包装タイプの包装袋に関 し、更に詳しくは、袋を開封するための開封用テープが設けられた包装袋に関す る。
【0002】
ピロー包装タイプの包装袋は、長尺なフィルムを供給し該フィルムに被包装物 を載せた後、図9に示すようにフィルムの供給方向(長手方向)に直交する方向 (幅方向)の両端どうしを当接してシールし背貼りシール部91を形成し被包装 物を包み、長手方向の両端をシールし両端シール部92、93とし包装袋の内部 を密封して包装袋90としたものである。この包装袋は、食品をはじめとして、 各種の物品を密封包装する場合に広く用いられている。
【0003】 上記包装袋90は、フィルムの材料として通常プラスチックフィルムが用いら れているため、袋を開封する際、はさみやナイフ等を使用せずに手で引き裂いた り、シール部を剥離して開封するのに大きな力が必要である。そこで、袋の開封 を容易にするために、図9に示すように包装袋のシール部91や93(又は92 )等にVノッチ94や切り込み95等が設けられている。
【0004】
上記のVノッチや切り込みが設けられた包装袋は、該ノッチや切り込みから袋 を切り裂いて、一応、袋を開封することはできる。しかしながら、シール部に設 けられた切り込みだけでは、袋のフィルムを真っ直ぐに切り裂くことが非常に困 難である。そのため上記従来の包装袋は、開封する際、フィルムの切れ目が袋の 途中で曲がってしまい、きれいに開封できず袋の内容物をうまく取り出せないこ とが多々ある。又、例えば珍味等の入った包装袋のようにトレイ等が一緒に収納 されている場合、フィルムを切り裂くのにトレイが邪魔になって、開封しにくい という欠点があった。
【0005】 本考案は上記従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、ピロー包 装タイプの包装袋において、開封用テープを設けて開封性の優れた包装袋を提供 することを目的とする。本考案者は、開封用テープを設ける位置を種々検討した 結果、包装袋を構成するフィルムの供給方向と交差する方向に開封用テープを設 け、包装体の背貼りシールの長手方向と交差するように開封用テープを取付けて 袋を構成することが、ピロー包装タイプの袋の開封を容易且つ確実に行う点にお いて重要であることを見出して本考案を完成した。
【0006】
本考案は、(1)背貼りシール部と該背貼りシール部の長手方向の両端部がそ れぞれシールされた両端シール部とによって包装袋の内部が密封されてなるピロ ー包装タイプの袋において、開封用テープが背貼りシール部と交差する方向に袋 の周囲全体を巻き回して設けられていることを特徴とする開封用テープ付き包装 袋、(2)開封用テープが袋の内面側に貼着されている上記(1)記載の開封用 テープ付き包装袋、(3)開封用テープがスパイラル状に貼着されている上記( 1)又は(2)記載の開封用テープ付き包装袋、(4)開封用テープが背貼りシ ール部と直交するように設けられ、該背貼りシール部において開封用テープどう しが当接するように形成されている上記(1)〜(3)のいずれかに記載の開封 用テープ付き包装袋、(5)開封用テープどうしが接する部分の接着力が、開封 用テープと袋のフィルムとが接する部分の接着力よりも低く形成されている上記 (1)〜(5)のいずれかに記載の開封用テープ付き包装袋、(6)背貼りシー ル部の開封用テープの幅方向の両外側に2本の切り込みが設けられている上記( 1)〜(5)のいずれかに記載の開封用テープ付き包装袋、(7)開封用テープ の長手方向に延伸された1軸延伸フィルムを開封用テープとして用い、背貼りシ ール部の開封用テープの幅方向の内側に2本の切り込みが設けられている上記( 1)〜(6)のいずれかに記載の開封用テープ付き包装袋、(8)背貼りシール 部の当接するフィルムのシール幅が異なる上記(1)〜(7)のいずれかに記載 の開封用テープ付き包装袋、を要旨とするものである。
【0007】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は本考案の開封用テ ープ付き包装袋の1例を示し、(a)は外観斜視図であり、(b)は(a)のB −B線縦断面図であり、(c)は(a)のC−C線縦断面図である。図1(a) 〜(c)に示すように本考案の開封用テープ付き包装袋は、フィルム1の背貼り シール部2と、該背貼りシール部2の長手方向の両端部がそれぞれシールされて なる両端シール部3a、3bとにより、包装袋の内部が密封されてなる、ピロー 包装タイプの袋である。更に図1(b)に示すように、開封用テープ4が包装袋 の内面側に貼着され、更に該テープ4は図1(c)に示すように包装袋の背貼り シール部2の長手方向と交差する方向に袋の周囲全体を巻き回すように設けられ ている。尚、本考案において開封用テープ4はフィルム1の袋内面側に貼着しな いで、袋外面側に貼着してもよいが、袋内面側に貼着した方がテープを引っ張っ た際にフィルムから剥離してしまう虞れがないため好ましい。
【0008】 本考案において、開封用テープ4が背貼りシール部2と交差する方向とは、上 記の図1に示すように、袋の周囲をスパイラル状に巻き回すようにして背貼りシ ール部2において開封用テープの端部どうしが全く重ならない(当接しない)よ うに形成してもよいし、又、袋の周囲をスパイラル状に巻き回し、背貼りシール 部2において開封用テープの端部どうしが一部重なるように形成しても、いずれ でもよい。又、図4及び図6に示す態様のように、開封用テープ4を背貼りシー ル部2と完全に直交するように貼着して、背貼りシール部2において開封用テー プの端部どうしが完全に重なる(当接する)ように形成してもよい。
【0009】 本考案の包装袋において、開封用テープ4が背貼りシール部2と交差する方向 に設ける点が重要である。これに対し、開封用テープが背貼りシール部の長手方 向とと交差しない方向に設けられている場合とは、例えば開封用テープが一方の 両端シール部から他方の両端シール部に対して1本貼着して設けた場合である。 このように開封用テープが背貼りシール部と交差しないように形成した場合、開 封用テープを1本だけ貼着したのでは、テープが袋を巻き回すように構成するこ とは不可能である。従って、開封用テープを用いて袋を切り裂いても、袋を完全 に2分することはできない。又、開封用テープを背貼りシール部と同じ方向に両 端シール部間に2本以上のテープを貼着すれば、一応、開封用テープが袋の周囲 を巻き回すように構成可能である。しかし、2本以上のテープを貼着したフィル ムをピロー包装する際、2本の開封用テープが袋の両端シール部において正確に 重なるように位置をきめて包装袋を形成することはきわめて困難であり、しかも 、フィルムに2本以上のテープを貼着することは製造コストや材料コスト等が高 くついてしまう。本考案の開封用テープを背貼りシール部と交差する方向に袋を 巻き回して形成する構成を採用することで、上記の欠点を解消できる。
【0010】 本考案において、袋を構成するフィルムとしては、片面がヒートシール可能な フィルムが用いられ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエ ステル等のプラスチックフィルムや、これらの2種以上を積層した積層フィルム 、上記単体フィルム又は積層フィルムにアルミ箔等の他の材料を積層した複合フ ィルム等が、被包装物に応じて適宜用いられる。又、開封用テープ4は、上記フ ィルムに例示したようなプラスチックフィルムが用いられる。開封用テープ4を フィルムに貼着するには、粘着剤や接着剤等を用いた接着や、ヒートシール等の 手段を用いることができる。
【0011】 図2(a)は図1に示す包装袋の展開図であり、図2(b)は同図(a)のB −B線縦断面図であり、同図(c)は図1に示す包装袋の開封用テープの部分の 平面図である。図2(a)、(b)に示すようにピロー包装タイプの包装袋は、 方形状のフィルム1の一辺1aと該辺と対向する辺1bが背貼りシール部2とし て形成され、該シール部2を構成する辺1a、1bの隣の辺1c、1dが、それ ぞれ各辺を略2分するように同じ面がシールされて、両端シール部3a、3bと して形成される。そして、開封用テープ4は、シール部の一辺から該辺と対向す る辺まで達する長さに設けられている。
【0012】 図1に示す包装袋は、図2(a)に示す展開図において、背貼り方向に形成さ れる2つの折り線E、Fから折り曲げて、フィルム1の折り線E、Fの部分が袋 の両側端部として厚みを持たないように形成されているが、図5に示すように、 厚み方向に厚さをもったガゼットタイプに形成することもできる。ガゼットタイ プの袋とは、例えば図5に示すように、フィルム1を、背貼りシール部2の長手 方向と同じ方向にG、H、I、Jの4ヶ所から折り曲げて図5(a)に示すよう な、背貼りシール部が形成された面Lとその反対の面Mに加えて、側面部Nと側 面部Oとの4面によって囲まれた形状とし、該側面部NとQの幅方向の中心の両 端シール部を袋内方に折り込みシールして、図5(b)に示すような、上記両端 部(3a)において袋を構成するフィルムの内面どうしがシールされた袋のこと である。
【0013】 又、図1に示す包装袋は図2(c)に示すように、背貼りシール部2の開封用 テープ4の外側に、切り込み5a、5bが設けられている。尚、本考案ではこの 切り込みは、幅のないスリット、幅のあるスリット、Vノッチ、半円ノッチ等、 どのような形状でもよい。切り込み5a、5bは、袋の開封を更に容易にするた めのものである。
【0014】 又、図1に示す包装袋の開封用テープ4は背貼りシール部2において両端が重 ならないように形成されている。即ち、図2(a)に示すように開封用テープが 背貼りシール部2の直交位置よりも若干角度を持たせた位置に、直線状に貼着さ れている。このようにして開封用テープ4をフィルム1に貼着すると、包装袋と した場合、図2(c)に示すように開封用テープ4がスパイラル状に袋周囲に巻 き回され、背貼りシール部2では開封用テープ4の端部がずれた状態となる。
【0015】 図3は図1に示す包装袋の開封状態を示す説明図であり、(a)は袋の一部が 切り裂かれた状態を示し、(b)は袋の周囲全体が完全に切り裂かれた状態を示 す。図3(a)に示すように本考案の包装袋を開封する場合、背貼りシール部2 の切り込み5a、5bの間の開封用テープ4の端部を引っ張り、背貼りシール部 2のフィルム1どうしが接着している端部を切断する。次いで切断したシール部 2の端部を開封用テープ4に沿って引っ張って袋の周囲全体を切り裂くことで、 図3(b)に示すように包装袋を開封用テープ4の位置からXとYとに完全に2 分するように切断できる。このように開封することで、トレイ6が袋内部に収納 されている場合であっても、トレイ6が開封の邪魔にならず袋の開封は容易であ り、更に袋が完全に2つに別れるため、開封後にトレイ6を袋から取り出すのも 容易且つ確実に行える。
【0016】 図4は本考案の包装袋の他の例を示し(a)は開封用テープの周辺を示す平面 図であり、(b)は(a)のB−B線縦断面図である。図4(a)(b)に示す 包装袋は、開封用テープ4を背貼りシール部2と完全に直交する位置に、背貼り シール部2と交差する方向に袋を巻き回して貼着し、更に、背貼りシール部2に おいて、当接するフィルム1のシール幅2a、2bを異ならしめて、一方のフィ ルムの裏面が露出するように形成し、更に裏面が露出したフィルムの開封用テー プ4の両側に切り込み5a、5bを形成し、一方のフィルム側のみに切り込みを 設けた例である。
【0017】 図4に示すように、背貼りシール部2において当接するフィルムのシール幅を 異ならしめて一方のフィルムが突出し、更に該突出部分の開封用テープ4の両側 に切り込み5a、5bが設けられていると、該切り込みの間の部分を引っ張った 際に、背貼りシール部2の当接しているフィルム1どうしが剥離し易く、切り込 みが設けられているフィルム側の方向に容易に切り裂くことが可能である。
【0018】 又、図4に示すように開封用テープ4をスパイラル状に設けず、背貼りシール 部2と正確に直交する方向に貼着した場合、図4(b)に示すように背貼りシー ル部では開封用テープどうしが重なって接着する。この場合、切り込み5a、5 bがあると、切り込み5a、5bの設けられた側のフィルムのみが切り裂かれる ため、開封用テープどうしの接着部分の剥離がスムーズに行われる。
【0019】 又、特に図示しないが、開封用テープをスパイラル状に貼着する構成、開 封用テープの端部が背貼りシール部において重ならないようにする構成、背貼 りシール部のシール幅を異ならしめる構成、背貼りシール部の開封用テープの 両側に切り込みを設ける構成等を、〜をそれぞれ任意に組み合わせて、包装 袋を構成してもよい。
【0020】 図6は本考案の包装袋のその他の例を示し、(a)は要部の平面図であり、( b)は(a)のB−B線縦断面図である。図6に示す包装袋は、開封用テープ4 として該テープの長手方向に1軸延伸されたフィルムを用い、該テープ4を背貼 りシール部2と完全に直交する方向に設け、更に切り込み5a、5bを開封用テ ープ4の幅に対して内側の位置に設けたものである。尚、該切り込み5a、5b は、開封用テープ4及びフィルムの背貼りシール部2の両方に設けられている。 上記の如く形成した場合、切り込み5a、5bからフィルムを切り裂くと、開封 用テープ4が長手方向に延伸されているため、開封用テープ4自体が図6(a) の符号Sで示す線のように該テープの長手方向に真っ直ぐ切断し、同時に該テー プ4の切り裂かれた部分に貼着されているフィルム部分が開封用テープの切り裂 かれた部分と一緒に切断して、確実にフィルムを真っ直ぐ切り裂くことができる 。尚、図4に示すように開封用テープ4の外側にフィルムの背貼りシール部に2 本の切り込みを設けた場合には、フィルム1が開封用テープ4の長手方向と並行 に真っ直ぐに切断しないで、斜めに切断される虞れがあるが、上記の構成の場合 はそのような虞れがない利点がある。
【0021】 本考案の包装袋において、図7(a)に示すように、開封用テープ4、4どう しが背貼りシール部2で当接するように形成した場合、開封用テープ4、4どう しが接する面の接着力が、開封用テープ4と袋のフィルム1との間の接着力より も小さくなるように形成するのが好ましい。尚図7(a)において、41は開封 用テープ4のテープ基材であり、42及び43は接着剤層である。
【0022】 上記の如く形成するには、例えば図7(b)に示すように、開封用テープ4を テープ基材41とその両面にポリエチレン系樹脂の押出ラミネートにより感熱接 着剤層42と43を積層して構成する場合、一方の感熱接着剤層42とテープ基 材41との間にアンカーコート層44を設ける等して、他方の感熱接着剤層43 とテープ基材41との間は未処理もしくは接着力が上記アンカーコート層44よ りも低くなるような処理をし、感熱接着剤層42とテープ基材41との間の接着 力を感熱接着剤層43とテープ基材41との間の接着力よりも大きくなるように 形成すればよい。
【0023】 図8は本考案の包装袋の製造工程の1例を示す略図である。本考案の包装袋は 、例えば図8に示す工程によって連続製造が可能である。以下、この製造方法を 説明する。 先ず図8(a)に示すように包装袋のフィルム1のロール11から所定幅のフ ィルムを供給し、該フィルム1の表面に供給方向と直交する方向(幅方向)に、 テープ貼着装置等を用いて開封用テープ4を貼着する。次いで同図(b)に示す ように、この開封用テープ4が貼着されたフィルム1の上に被包装物7を載置し 、該フィルム1の幅方向の両端部を当接しシールして背貼りシール部2を形成し た後、フィルムの供給方向の所定長さの端部3abをシールし、更に該シール部 3abを切断し、背貼りシール部2及び両端シール部3a、3bにより被包装品 が収納され内部が密封された包装袋が得られる。尚、上記工程は、連続的に行わ ずに、テープを貼着したフィルムを予め製造しておいて、別のところで包装を行 うこともできる。
【0024】 従来から一般的なフィルム包装分野において、フィルムを真っ直ぐに切り裂く ために、開封用テープを設けることは広く行われている。その場合、フィルムの 供給方向(長手方向)と同じ方向にテープを連続的に供給してフィルムに貼着す るテープ貼着装置が用いられる。この装置を用いて、1本のテープがフィルムの 長手方向に連続的に貼着したフィルムを形成し、該フィルムを用いて包装するこ とで開封用テープが設けられた包装体が得られる。 ところで、ピロー包装タイプの包装袋の場合、フィルムの長手方向に背貼りシ ール部が形成される。そのため、包装袋とした場合に開封用テープは背貼りシー ル部と同じ方向に設けられ、開封用テープは背貼りシール部とは交差しない。即 ち、ピロー包装タイプの袋において、開封用テープを背貼りシールと交差する方 向に設けて包装袋の周囲全体を1本のテープを引っ張るだけで開封可能とするた めには、開封用テープが長尺なフィルムの幅方向に所定間隔で設けられたフィル ムを用いる必要がある。しかし、このようなフィルムは従来のテープ貼着装置で は製造できなかった。このような理由から、従来のピロー包装タイプの包装袋で は開封用テープを背貼りシール部と交差する方向に設けたものがなかった。本考 案者は、長尺なフィルムの幅方向に一定間隔毎に開封用テープを貼着可能なテー プ貼着装置として、従来の装置に改良を加えて用いた。
【0025】
以上説明したように、請求項1記載の包装袋は、開封用テープが背貼りシール 部と交差する方向に設けられているため、袋の全周囲を開封用テープにより切り 裂いて開封することができ、袋を確実にかつきれいに開封して、袋内部の被包装 物を容易に取り出すことができる。
【0026】 請求項2記載の包装袋は、開封用テープが袋のフィルムの内面側に設けられて いるため、該テープを引っ張った際に、該テープがフィルムから剥離してしまい 切り裂き不可能となって開封が行えないといった不具合がなく、フィルムを確実 に切り裂くことができる。
【0027】 請求項3記載の包装袋は、開封用テープがスパイラル状に設けられているため 、背張りシール部のフィルムの一方の端部のテープと他方の端部のテープとが接 着しないように形成可能であり、フィルムが一方向のみに切れ易くなって開封当 初の背貼りシール部からの切り裂きが容易に行える。
【0028】 請求項4記載の包装袋は、開封用テープが背貼りシールと直交するように設け られ、背貼りシール部において開封用テープどうしが当接するように形成されて いるため、開封用テープを袋に貼着する際、例えば袋のフィルムの長手方向(供 給方向)と完全に直交する方向に貼着すればよいので、位置決めが容易であり製 造の作業性に優れる。
【0029】 請求項5記載の包装袋は、開封用テープの当接部分の接着力が低いため、テー プどうしを剥離して開封が容易に行える。又、その場合、開封用テープとフィル ムの間や開封用テープがない部分の背貼りシール部の接着力を弱く形成する必要 がないため、密封性が低下する虞れやテープが袋のフィルムから剥離する不具合 がない。
【0030】 請求項6記載の包装袋は、背貼りシール部の開封用テープの両外側に2本の切 り込みが設けられているため、開封用テープの位置を容易に識別できると共に、 開封の最初に該シール部を切り裂くことが簡単に行えるので、開封が更に容易で ある。
【0031】 請求項7記載の包装袋は、長手方向に1軸延伸された開封用テープの切断幅に 沿って、該テープに貼着されたフィルムが一緒に切り裂かれていくため、フィル ムが斜めに切断してしまうことがなく、確実にフィルムを切り裂くことができる 。
【0032】 請求項8記載の包装袋は、背貼りシール部のシール幅が異なりフィルムの裏面 側が露出するように形成されているため、開封用テープの部分のシールを剥離し てフィルムを一方に切り裂くことが容易に行える。
【図1】本考案の包装袋の1例を示し、(a)は外観斜
視図であり、(b)は(a)のB−B線縦断面図であ
り、(c)は(a)のC−C線縦断面図である。
視図であり、(b)は(a)のB−B線縦断面図であ
り、(c)は(a)のC−C線縦断面図である。
【図2】(a)は図1の包装袋の展開図であり、(b)
は(a)のB−B線縦断面図であり、(c)は図1の開
封用テープ部を拡大した平面図である。
は(a)のB−B線縦断面図であり、(c)は図1の開
封用テープ部を拡大した平面図である。
【図3】本考案の包装袋の開封状態を説明するための図
である。
である。
【図4】本考案の包装袋の他の例を示し、(a)は要部
の平面図であり、(b)は(a)のa−a線縦断面図で
ある。
の平面図であり、(b)は(a)のa−a線縦断面図で
ある。
【図5】ガセットタイプの包装袋の例を示し、(a)は
シール前の端部を示す斜視図であり、(b)はシール後
の端部を示す斜視図である。
シール前の端部を示す斜視図であり、(b)はシール後
の端部を示す斜視図である。
【図6】本考案の包装袋のその他の例を示し、(a)は
要部平面図であり、(b)は(a)のB−B線縦断面図
である。
要部平面図であり、(b)は(a)のB−B線縦断面図
である。
【図7】(a)は包装袋の背貼りシール部の断面図であ
り、(b)は開封用テープの1例を示す断面図である。
り、(b)は開封用テープの1例を示す断面図である。
【図8】本考案の包装袋の製造工程の1例を示す略図で
ある。
ある。
【図9】従来のピロー包装タイプの包装袋の外観を示す
斜視図である。
斜視図である。
1:フィルム 2:背貼りシール部 3a、3b:両端シール部 4:開封用テープ 5a、5b:切り込み
Claims (8)
- 【請求項1】 背貼りシール部と該背貼りシール部の長
手方向の両端部がそれぞれシールされた両端シール部と
によって包装袋の内部が密封されてなるピロー包装タイ
プの袋において、開封用テープが背貼りシール部と交差
する方向に袋の周囲全体を巻き回して設けられているこ
とを特徴とする開封用テープ付き包装袋。 - 【請求項2】 開封用テープが袋の内面側に貼着されて
いる請求項1記載の開封用テープ付き包装袋。 - 【請求項3】開封用テープがスパイラル状に貼着されて
いる請求項1又は請求項2記載の開封用テープ付き包装
袋。 - 【請求項4】 開封用テープが背貼りシール部と直交す
るように設けられ、該背貼りシール部において開封用テ
ープどうしが当接するように形成されている請求項1又
は請求項2記載の開封用テープ付き包装袋。 - 【請求項5】 開封用テープどうしが接する部分の接着
力が、開封用テープと袋のフィルムとが接する部分の接
着力よりも低く形成されている請求項1〜4のいずれか
1項に記載の開封用テープ付き包装袋。 - 【請求項6】 背貼りシール部の開封用テープの幅方向
の両外側に2本の切り込みが設けられている請求項1〜
5のいずれか1項に記載の開封用テープ付き包装袋。 - 【請求項7】 長手方向に延伸された1軸延伸フィルム
を開封用テープとして用い、背貼りシール部の開封用テ
ープの幅方向の内側に2本の切り込みが設けられている
請求項1〜5のいずれか1項に記載の開封用テープ付き
包装袋。 - 【請求項8】 背貼りシール部の当接するフィルムのシ
ール幅が異なる請求項1〜7のいずれか1項に記載の開
封用テープ付き包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995007932U JP3020307U (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 開封用テープ付き包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995007932U JP3020307U (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 開封用テープ付き包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3020307U true JP3020307U (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=43155684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995007932U Expired - Lifetime JP3020307U (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 開封用テープ付き包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020307U (ja) |
-
1995
- 1995-07-07 JP JP1995007932U patent/JP3020307U/ja not_active Expired - Lifetime
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