JPH09156681A - コーンカップ用包装袋およびその製造方法 - Google Patents

コーンカップ用包装袋およびその製造方法

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JPH09156681A
JPH09156681A JP1277095A JP1277095A JPH09156681A JP H09156681 A JPH09156681 A JP H09156681A JP 1277095 A JP1277095 A JP 1277095A JP 1277095 A JP1277095 A JP 1277095A JP H09156681 A JPH09156681 A JP H09156681A
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packaging bag
cut
cut tape
point
straight
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JP1277095A
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English (en)
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Taku Konishi
卓 小西
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コーンカップに入ったアイスクリーム等を包装
する積層材料からなる包装袋において、直線状のカット
テープを、層間に設けたことを特徴とするコーンカップ
用包装袋を提供するものである。 【構成】従来の切り取りミシン目を有する密封した逆円
錐形の包装袋の欠点であった、切り取りミシン目からの
アイスクリームなどの滲出しや包装袋の破袋などの、輸
送時や販売時などの内容物の汚染の問題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】コーンカップに入ったアイスクリ
ームなどの、上部開口を3方向又は4方向以上から寄合
せて密封した逆円錐形の包装袋( 以下密封逆円錐包装袋
と称す )において、カットテープを設けて開封を容易に
したコーンカップ用包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、前記の密封逆円錐包装袋にお
いては、開封を容易にするために、逆円錐形の円周方向
に螺旋状などの切取りミシン目を有する( 又は切取りミ
シン目を有しない )つまみを、糊代直線部に設けたもの
が一般的であった。また、切取りミシン目を有する( 又
は切取りミシン目を有しない )つまみについては、前記
の略扇形の包装袋ブランクの、後述の打抜工程で同時に
簡単に設けられるために、前記の密封逆円錐包装袋の他
に、コーンカップに入ったアイスクリームなどの、上部
が開口した逆円錐形の包装袋などにも広く用いられてい
る(実開昭57-43218号公報, 実開昭57-77113号公報を参
照 )。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の密封逆円錐包装
袋に設けられた切取りミシン目を有するつまみについて
は、例えば、切取りミシン目部分の密封性が不充分で溶
けたアイスクリームなどが滲出したり、切取りミシン目
部分の強度が不足で包装袋が破袋したり、輸送時や販売
時などに、滲出しや破袋によるアイスクリームなどの内
容物の汚染の問題があった。
【0004】また、従来の密封逆円錐包装袋に設けられ
た切取りミシン目を有しないつまみについては、アイス
クリームなどの内容物の賞味時に、つまみを引張っても
開封方向が一定でないために、結局手を汚して引ちぎる
などの不便があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、直線状のカッ
トテープを、層間に設けたことを特徴とするコーンカッ
プ用包装袋を提供するものである。
【0006】また、以上のような問題や不便を解決する
ために、本発明は、コーンカップに入ったアイスクリー
ムなどの、上部開口を3方向又は4方向以上から寄合せ
て密封した逆円錐形の包装袋( 密封逆円錐包装袋, 図3
を参照 )において、図1及び図2に示すように、その略
扇形の包装袋ブランクの、左側の外面の糊代直線部の中
央上部の点(11)から、右側の内面の糊代直線部の中央上
部の点(12)と右側の内面の糊代直線部と上側の開口円弧
部との交点(13)との間の1点を結んで、直線状のカット
テープ(21)を設けたことによって、輸送時や販売時など
にアイスクリームなどの滲出しや包装袋の破袋がない、
また内容物の賞味時に開封動作によって手を汚すことが
ない、1動作で包装袋の上部を開封除去できるコーンカ
ップ用包装袋を提供するものである。
【0007】また本発明は、図1及び図2に示すよう
に、前記の略扇形の包装袋ブランクの、左側の外面の糊
代直線部の中央上部の点(11)の近傍下部の点(14)から、
右側の内面の糊代直線部の中央下部の点(15)を結んで、
直線状又は曲線状の切取りミシン目(22)を併せて設けた
ことによって、賞味時にアイスクリームなどの残量に合
せて、簡単に包装袋の下部を開封除去できるコーンカッ
プ用包装袋を提供するものである。
【0008】図3は、本発明の実施例における、密封し
た逆円錐形のコーンカップ用包装袋の側面図である。す
なわち、後述の上部が開口した逆円錐形の包装袋に、コ
ーンカップに入ったアイスクリームなどの内容物を収納
して、上部開口を4方向から寄合せて熱封着(36)したも
のであって、逆円錐形の側面には、実施例1における開
封用のカットテープを有するつまみ(31)と開封用の切取
りミシン目を有するつまみ(34)を、併せて設けた状態を
示したものである。
【0009】この場合に、上部が開口した逆円錐形の包
装袋については、その材料構成や層厚などの制約はな
く、従来の紙類やアルミ箔や樹脂フイルムなど又はこれ
らの積層品を用いて、巻取状で通常のラミネート工程及
び表面印刷工程を経て、通常の打抜工程で、図1及び図
2に示す略扇形の包装袋ブランクを作成した後に、右側
の内面の糊代直線部の表面に接着剤を塗布(35)して、従
来の円錐形巻込成形機で接着成形して、上部が開口した
逆円錐形の包装袋を作成するものである。
【0010】またコーンカップに入ったアイスクリーム
などの内容物についても、さらに上部開口を4方向から
寄合せた熱封着についても、特に制約はなく、前記の上
部が開口した逆円錐形の包装袋に、コーンカップなどに
入った( 又はコーンカップなどの形状をした )冷菓子や
生菓子や乾菓子などを収納した後に、従来の寄合せ熱封
着機で熱封着して、密封した逆円錐形のコーンカップ用
包装袋を作成するものである。
【0011】本発明の直線状のカットテープについて
は、その材料構成や層厚やテープ幅などの制約はなく、
従来のセロファンやナイロンやポリプロピレンなどの適
宜の幅のカットテープを用いて、前記のラミネート工程
や表面印刷工程と同時に又は前や後に別工程で、多数面
を割付けた巻取状の包装袋の流れ方向に沿って、包装袋
の積層の層間又は包装袋の裏面に、接着剤又は熱接着に
よって、同時に複数本のカットテープを直線状に効率良
く設けるものである。
【0012】また、本発明の直線状又は曲線状の切取り
ミシン目については、前述の方法では平行でない2本の
カットテープを設けることが困難であるために、やむを
得ず従来公知の切取ミシン目を、アイスクリームなどの
滲出しや包装袋の破袋の可能性が少い、密封した逆円錐
形のコーンカップ用包装袋の下部に、前記の直線状のカ
ットテープに併せて設けたものであって、従来と同様
に、前記の打抜工程で同時に抜型によって簡単に設けら
れるものである。
【0013】
【作用】本発明の密封した逆円錐形のコーンカップ用包
装袋の開封方法につていは、図1及び図2に示す、開封
用のカットテープを有するつまみ(31)及び開封用の切取
りミシン目を有するつまみ(34)を引張ることによって、
適度に強固でない糊代直線部の剥離と、直線状のカット
テープ(21)及び直線状又は曲線状の切取りミシン目(22)
の切断で、1動作で包装袋の上部を、及び簡単に包装袋
の下部を、開封除去できるものである。
【0014】そのために、本発明者らは、前記の円錐形
巻込成形機で接着成形するときの、内面の糊代直線部の
表面に塗布(35)する接着剤の選定に苦心する所であり、
コーンカップ用包装袋の内面と外面の材料構成に合せ
て、主に塩酢ビエマルジョン系接着剤を選定して、0℃
において15〜30g/15mm幅の、適度に強固でない糊代
直線部の接着( 剥離 )強度を得るものである。
【0015】
【実施例】
<実施例1>図1は、本発明の実施例1における、コー
ンカップ用包装袋の外面の印刷面から見た略扇形の包装
袋ブランクの平面図である。すなわち、左側の外面の糊
代直線部の中央上部の点(11)を、この左側の直線長さの
約1/3相当の上部に設定して、右側の内面の糊代直線
部の中央上部の点(12)と右側の内面の糊代直線部と上側
の開口円弧部との交点(13)との間の1点を、右側の内面
の糊代直線部の中央上部の点(12)と同一の、この右側の
直線長さの約1/3相当の上部に設定して、点(11)から
点(12)を結んで、直線状のカットテープ(21)を設けたも
のである。また、左側の外面の糊代直線部の中央上部の
点(11)の近傍下部の点(14)から、右側の内面の糊代直線
部の中央下部( 直線長さの約1/3相当 )の点(15)を結
んで、曲線状の切取りミシン目(22)を併せて設けたもの
である。さらに図1には、点(11)及び点(14)に、カット
テープ(21)及び切取りミシン目(22)に接続して、開封用
のカットテープを有するつまみ(31)及び開封用の切取り
ミシン目を有するつまみ(34)を設けた状態と、前記の円
錐形巻込成形機で接着成形するときの、右側の内面の糊
代直線部の表面に接着剤を塗布(35)した状態を示したも
のである。
【0016】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
材料構成については、外面の印刷面から見て、軽量コー
ト紙( 79.1g/m2 ) とアルミ箔(7μm)とポリエチレン樹
脂(20μm)との積層材料であって、巻取状で通常のラミ
ネート工程及び表面印刷工程を経た後に、1軸延伸ポリ
プロピレン製の通常のカットテープ( 幅3mm,厚さ0.3mm)
を用いて、4行面を割付けた巻取状の包装袋の流れ方向
に沿って、包装袋の裏面に熱接着によって、同時に4本
のカットテープを直線状に設けたものである。
【0017】次に、前記のカットテープを設けた巻取状
のコーンカップ用包装袋に、通常の打抜工程において、
抜型によって曲線状の切取りミシン目を設けると同時
に、抜型によって図1に示す略扇形の包装袋ブランクを
作成した後に、従来の円錐形巻込成形機で、接着剤(SB1
201,サイデン化学KK製 )を塗布(35)し成形して、上部が
開口した逆円錐形のコーンカップ用包装袋を作成したも
のである。
【0018】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
内容物については、コーンカップに入った通常のアイス
クリームを収納したものであって、従来の寄合せ熱封着
機で、上部開口を4方向から寄合せて熱封着して冷凍庫
で保管した後に、図1及び図3に示す開封用のカットテ
ープを有するつまみ(31)を引張ることによって、前述の
適度に強固でない糊代直線部の剥離と本考案の直線状の
カットテープ(21)の切断で、1動作で包装袋の上部を開
封除去することが出来た。また、図1及び図3に示す開
封用の切取りミシン目を有するつまみ(34)を引張ること
によって、同様に糊代直線部の剥離と本発明の曲線状の
切取りミシン目(22)の切断で、簡単に包装袋の下部を開
封除去することが出来た。
【0019】<実施例2>図2は、本発明の実施例2に
おける、コーンカップ用包装袋の外面の印刷面から見た
略扇形の包装袋ブランクの平面図である。すなわち、左
側の外面の糊代直線部の中央上部の点(11)を、実施例1
と同様に、この左側の直線長さの約1/3相当の上部に
設定して、右側の内面の糊代直線部の中央上部の点(12)
と右側の内面の糊代直線部と上側の開口円弧部との交点
(13)との間の1点を、糊代直線部と開口円弧部との交点
(13)に設定して、点(11)から点(13)を結んで、直線状の
カットテープ(21)を設けたものである。また図2には、
点(11)に、カットテープ(21)に接続して、開封用のカッ
トテープを有するつまみ(31)を設けた状態と、前記の円
錐形巻込成形機で接着成形するときの、右側の内面の糊
代直線部の表面に接着剤を塗布(35)した状態を示したも
のである。
【0020】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
材料構成については、外面の印刷面から見て、アルミ箔
(9μm)と上質紙( 64.4g/m2 )とポリエチレン樹脂( 20
μm)との積層材料であって、巻取状でアルミ箔と上質紙
のラミネート工程及び表面印刷工程を経た後に、実施例
1と同様に、1軸延伸ポリプロピレン製の通常のカット
テープ( 幅3mm,厚さ0.3mm)を用いて、4行面を割付けた
巻取状の包装袋の流れ方向に沿って、包装袋の裏面に接
着剤によって、同時に4本のカットテープを直線状に設
けて、カットテープを層間に挟むようにして、ポリエチ
レン樹脂を押出しラミネートしたものである。
【0021】次に、前記のカットテープを設けた巻取状
のコーンカップ用包装袋に、通常の打抜工程において、
抜型によって図2に示す略扇形の包装袋ブランクを作成
した後に、従来の円錐形巻込成形機で、接着剤(SB2201,
サイデン化学KK製 )を塗布(35)し成形して、上部が開口
した逆円錐形のコーンカップ用包装袋を作成したもので
ある。
【0022】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
内容物については、コーンカップに入った通常のアイス
クリームを収納したものであって、実施例1と同様に、
従来の寄合せ熱封着機で、上部開口を4方向から寄合せ
熱封着して冷凍庫で保管した後に、図2及び図3に示す
開封用のカットテープを有するつまみ(31)を引張ること
によって、前述の適度に強固でない糊代直線部の剥離と
本考案の直線状のカットテープ(21)の切断で、実施例1
と同様に、1動作で包装袋の上部を開封除去することが
出来た。なお、本実施例においては、実施例1と異なっ
て、切取りミシン目(22)及び開封用の切取りミシン目を
有するつまみ(34)を設けていないが、コーンカップに入
ったアイスクリームを、包装袋の下部よりすっぽり取り
出して、コーンカップ部分をを手に持って、賞味するこ
とが出来るものである。
【0023】
【発明の効果】以上実施例に示すとおり、本考案の密封
した逆円錐形のコーンカップ用包装袋においては、開封
用のカットテープを有するつまみ及び開封用の切取りミ
シン目を有するつまみを引張ることによって、1動作で
包装袋の上部を、及び簡単に包装袋の下部を、開封除去
できるものである。
【0024】すなわち本発明は、直線状のカットテープ
を設けたことによって、従来の切取りミシン目を有する
密封した逆円錐形の包装袋の欠点であった、切取りミシ
ン目からのアイスクリームなどの滲出しや包装袋の破袋
などの、輸送時や販売時などの内容物の汚染の問題を解
決して、また内容物の賞味時に開封動作によって手を汚
す不便を解決した、1動作で包装袋の上部を開封除去で
きるコーンカップ用包装袋を提供するものである。な
お、本発明の直線状のカットテープについては、従来の
ラミネート工程や表面印刷工程と同時に又は前後に、巻
取状の包装紙に同時に複数本を直線状に効率良く設ける
ものであって、大幅な工程増や費用増にならないもので
ある。
【0025】また本発明は、アイスクリームなどの滲出
しや包装袋の破袋の可能性が少い密封した逆円錐形のコ
ーンカップ用包装袋の下部に、従来公知の切取りミシン
目を併せて設けたものであって、賞味時にアイスクリー
ムなどの残量に合せて、簡単に包装袋の下部を開封除去
できるコーンカップ用包装袋を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、コーンカップ用包
装袋の外面の印刷面から見た略扇形の包装袋ブランクの
平面図である。
【図2】本発明の実施例2における、コーンカップ用包
装袋の外面の印刷面から見た略扇形の包装袋ブランクの
平面図である。
【図3】本考案の実施例における、密封した逆円錐形の
コーンカップ用包装袋の側面図である。
【符号の説明】
11 外面の糊代直線部の中央上部の点 12 内面の糊代直線部の中央上部の点 13 内面の糊代直線部と開口円弧部との交点 14 点(11)の近傍下部の点 15 内面の糊代直線部の中央下部の点 21 直線状のカットテープ 22 直線状又は曲線状の切取りミシン目 31 開封用のカットテープを有するつまみ 34 開封用の切取りミシン目を有するつまみ 35 糊代直線部の接着剤の塗布部 36 4方向から寄合せた熱封着部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】コーンカップ用包装袋およびその製造方
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】コーンカップに入ったアイスクリ
ームなどの、上部開口を3方向又は4方向以上から寄合
せて密封した逆円錐形の包装袋( 以下密封逆円錐包装袋
と称す )において、カットテープを設けて開封を容易に
したコーンカップ用包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、前記の密封逆円錐包装袋にお
いては、開封を容易にするために、逆円錐形の円周方向
に螺旋状などの切取りミシン目を有する( 又は切取りミ
シン目を有しない )つまみを、糊代直線部に設けたもの
が一般的であった。また、切取りミシン目を有する( 又
は切取りミシン目を有しない )つまみについては、前記
の略扇形の包装袋ブランクに、打抜工程で同時に簡単に
設けられるために、前記の密封逆円錐包装袋の他に、コ
ーンカップに入ったアイスクリームなどの、上部が開口
した逆円錐形の包装袋などにも広く用いられている( 実
開昭57-43218号公報, 実開昭57-77113号公報を参照 )。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の密封逆円錐包装
袋に設けられた切取りミシン目を有するつまみについて
は、例えば、切取りミシン目部分の密封性が不充分で溶
けたアイスクリームなどが滲出したり、切取りミシン目
部分の強度が不足で包装袋が破袋したり、輸送時や販売
時などに、滲出しや破袋によるアイスクリームなどの内
容物の汚染の問題があった。
【0004】また、従来の密封逆円錐包装袋に設けられ
た切取りミシン目を有しないつまみについては、アイス
クリームなどの内容物の賞味時に、つまみを引張っても
開封方向が一定でないために、結局手を汚して引ちぎる
などの不便があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、コーンカッ
プ用包装袋の開封する手段として切取りミシン目に替わ
り、直線状のカットテープを層間に設けてコーンカップ
用包装袋の開封手段とするコーンカップ用包装袋および
その製造方法を提供するものである。
【0006】以上のような問題や不便を解決するため
に、本発明はコーンカップに入ったアイスクリームなど
の、上部開口を3方向又は4方向以上から寄合わせて密
封した逆円錐形の包装袋(密封逆円錐包装袋、図3を参
照)において、図1及び図2に示すように、その略扇形
の包装袋ブランクの、左側糊代直線部の中央上部の点
(11)から、右側糊代直線部の中央上部の点(12)
と右側の内面の糊代直線部と上側の開口円弧部との交点
(13)との間の1点とを結んで直線状のカットテープ
を層間に設けることによって、輸送時や販売時などにア
イスクリームなどの滲出しや包装袋の破袋がない。ま
た、内容物の賞味時に開封動作によって手を汚すことが
なく、更にまた1動作で包装袋の上部を開封除去できる
コーンカップ用包装袋を提供できるものである。
【0007】図3は、本発明の実施例における、密封し
た逆円錐形のコーンカップ用包装袋の側面図である。す
なわち、後述の上部が開口した逆円錐形の包装袋に、コ
ーンカップに入ったアイスクリームなどの内容物を収納
して、上部開口を4方向から寄合せて熱封着(36)したも
のであって、逆円錐形の側面には、実施例2における開
封用のカットテープを有するつまみ(31)と開封用の切取
りミシン目を有するつまみ(34)を、併せて設けた状態を
示したものである。
【0008】すなわち、本発明の密封したコーンカップ
に入ったアイスクリーム等を包装する略扇形に形成され
た積層材を逆円錐包装袋に貼り合わせて形成されるコー
ンカップ用包装袋は、カットテープを引っ張ることによ
って、適度に強固でない糊代直線部の剥離と、カットテ
ープによる切断とにより、1動作で包装袋の上部を開封
除去できるものである。
【0009】この場合に、上部が開口した逆円錐形の包
装袋については、その材料構成や層厚などの制約はな
く、従来の紙類やアルミ箔や樹脂フイルムなど又はこれ
らの積層品を用いて、巻取状で通常のラミネート工程及
び表面印刷工程を経て、通常の打抜工程で、図1及び図
2に示す略扇形の包装袋ブランクを作成した後に、右側
糊代直線部の表面に接着剤を塗布(35)して、従来の円錐
形巻込成形機で接着成形して、上部が開口した逆円錐形
の包装袋を作成するものである。
【0010】この時、右側糊代直線部の表面に塗布(3
5)する接着剤の選定に苦心する所であり、コーンカッ
プ用包装袋の内面と外面の材料構成に合せて、主に塩酢
ビエマルジョン系接着剤を選定して、0℃において15
〜30g/15mm幅の、適度に強固でない糊代直線部の接着
( 剥離 )強度を得るものである。
【0011】またコーンカップに入ったアイスクリーム
などの内容物についても、さらに上部開口を4方向から
寄合せた熱封着についても、特に制約はなく、前記の上
部が開口した逆円錐形の包装袋に、コーンカップなどに
入った( 又はコーンカップなどの形状をした )冷菓子や
生菓子や乾菓子などを収納した後に、従来の寄合せ熱封
着機で熱封着して、密封した逆円錐形のコーンカップ用
包装袋を作成するものである。
【0012】本発明の直線状のカットテープについて
は、その材料構成や層厚やテープ幅などの制約はなく、
従来のセロファンやナイロンやポリプロピレンなどの適
宜の幅のカットテープを用いて、前記のラミネート工程
と同時に又は前に別工程で、多数面を割付けた巻取状の
包装袋の流れ方向に沿って、包装袋の積層の層間に、接
着剤又は熱接着によって、同時に複数本のカットテープ
を直線状に効率良く設けるものである。
【0013】
【作用】本発明の密封したコーンカップに入ったアイス
クリーム等を包装する積層材に直線状のカットテープが
層間に設けられたコーンカップ用包装袋によれば、切取
りミシン目を設けた包装袋のように溶けたアイスクリー
ムなどが滲出したりすることがなく、また、切取りミシ
ン目部のように部分的な脆弱部ができないので、包装袋
が破袋することがない。
【0014】また、開封用のカットテープを有するつま
みを設けたので、つまみ片をつまむことでカットテープ
をつまむことができ、カットテープを包装袋の円周に沿
って引っ張れば、容易に包装袋を開封することができ
る。
【0015】すなわち、本発明の密封した逆円錐形のコ
ーンカップ用包装袋の開封方法につていは、開封用のカ
ットテープを有するつまみ(31)を引張ることによって、
適度に強固でない糊代直線部の剥離と、直線状のカット
テープ(21)による切断で、1動作で包装袋の上部を、開
封除去できるものである。
【0016】また、本発明はカットテープが層間に設け
られているので、包装時にカットテープが積層材から剥
がれおちることがなく、また、右側の内面の糊代直線部
を左側の外面糊代直線部に重あわせて接着する際に、カ
ットテープが層間に設けられていることにより、テープ
の厚み分の段差が緩和され、左側の外面糊代直線部に確
実に接着され、包装袋が破袋することなく、アイスクリ
ームなどの滲出も防止できる。
【0017】
【実施例】 <実施例1>図1は、本発明の実施例1における、コー
ンカップ用包装袋の外面の印刷面から見た略扇形の包装
袋ブランクの平面図である。すなわち、左側糊代直線部
の中央上部の点(11)を、この左側の直線長さの約1/3
相当の上部に設定し、右側糊代直線部の上部端部を右側
糊代直線部と上側の開口円弧部との交点を点(13)と設定
し、点(11)から点(13)を直線に結んだ線上にカットテー
プ(21)を設けている。また図1には、点(11)に、開封用
のカットテープを有するつまみ(31)を設けた状態と、略
扇形に形成された積層材を円錐形巻込成形機で逆円錐包
装袋に貼り合わせて形成するときの、右側糊代直線部の
表面に接着剤を塗布(35)した状態を示したものである。
【0018】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
材料構成については、外面の印刷面から見て、アルミ箔
(9μm)と上質紙( 64.4g/m2 )とポリエチレン樹脂( 20
μm)との積層材料であって、巻取状でアルミ箔と上質紙
のラミネート工程及び表面印刷工程を経た後に、1軸延
伸ポリプロピレン製の通常のカットテープ( 幅3mm,厚さ
0.3mm)を用いて、4行面を割付けた巻取状の包装袋の流
れ方向に沿って、包装袋の裏面に接着剤によって、同時
に4本のカットテープを直線状に設けて、カットテープ
を層間に挟むようにして、ポリエチレン樹脂を押出しラ
ミネートしたものである。
【0019】次に、前記のカットテープを設けた巻取状
のコーンカップ用包装袋に、通常の打抜工程において、
抜型によって図1に示す略扇形の包装袋ブランクを作成
した後に、従来の円錐形巻込成形機で、接着剤(SB2201,
サイデン化学KK製 )を塗布(35)し成形して、上部が開口
した逆円錐形のコーンカップ用包装袋を作成したもので
ある。上記実施例では、包装袋の裏面に接着剤によっ
て、同時に4本のカットテープを直線状に設けて、カッ
トテープを層間に挟むようにして、ポリエチレン樹脂を
押出しラミネートしたものであるが、接着剤を用いず、
ポリエチレン樹脂の熱により熱接着してもよい。
【0020】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
内容物については、コーンカップに入った通常のアイス
クリームを収納したものであって、従来の寄合せ熱封着
機で、上部開口を4方向から寄合せ熱封着して冷凍庫で
保管した後に、図1に示す開封用のカットテープを有す
るつまみ(31)を引張ることによって、前述の適度に強固
でない糊代直線部の剥離と本考案の直線状のカットテー
プ(21)の切断で、1動作で包装袋の上部を開封除去する
ことが出来た。
【0021】<実施例2>図2は、本発明の実施例2に
おける、コーンカップ用包装袋の外面の印刷面から見た
略扇形の包装袋ブランクの平面図である。すなわち、左
側糊代直線部の中央上部の点(11)を、実施例1と同様
に、この左側の直線長さの約1/3相当の上部に設定
し、左側糊代直線部と重なりあう右側糊代直線部の中央
上部の点(12)を、この右側の直線長さの約1/3相
当の上部に設定し、点(11)から点(12)を結んだ線上に、
カットテープ(21)を直線状に設けたものである。また、
左側の外面の糊代直線部の中央上部の点(11)の近傍下部
の点(14)から、右側の内面の糊代直線部の中央下部( 直
線長さの約1/3相当 )の点(15)を結んで、曲線状の切
取りミシン目(22)を併せて設けたものである。
【0022】さらに図2は、点(11)の位置に、半円状の
開封用カットテープを有するつまみ(31)及び点(14)の位
置に、半円状の開封用切取りミシン目を有するつまみ(3
4)を設けており、また、円錐形巻込成形機で包装袋に接
着成形するときの接着剤を、右側の内面の糊代直線部の
表面に塗布(35)した状態を示ている。すなわち、図2は
点(11)に、開封用のカットテープを有するつまみ(31)を
設けた状態と、前記の円錐形巻込成形機で接着成形する
ときの、右側糊代直線部の表面に接着剤を塗布(35)した
状態を示したものである。
【0023】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
材料構成については、外面の印刷面から見て、アルミ箔
(9μm)と上質紙( 64.4g/m2 )とポリエチレン樹脂( 20
μm)との積層材料であって、巻取状でアルミ箔と上質紙
のラミネート工程及び表面印刷工程を経た後に、実施例
1と同様に、1軸延伸ポリプロピレン製の通常のカット
テープ( 幅3mm,厚さ0.3mm)を用いて、4行面を割付けた
巻取状の包装袋の流れ方向に沿って、包装袋の裏面に接
着剤によって、同時に4本のカットテープを直線状に設
けて、カットテープを層間に挟むようにして、ポリエチ
レン樹脂を押出しラミネートしたものである。
【0024】次に、前記のカットテープを設けた巻取状
のコーンカップ用包装袋に、通常の打抜工程において、
抜型によって図2に示す略扇形の包装袋ブランクを作成
した後に、従来の円錐形巻込成形機で、接着剤(SB2201,
サイデン化学KK製 )を塗布(35)し成形して、上部が開口
した逆円錐形のコーンカップ用包装袋を作成したもので
ある。上記実施例では、包装袋の裏面に接着剤によっ
て、同時に4本のカットテープを直線状に設けて、カッ
トテープを層間に挟むようにして、ポリエチレン樹脂を
押出しラミネートしたものであるが、実施例1と同様
に、接着剤を用いず、ポリエチレン樹脂の熱により熱接
着してもよい。
【0025】本実施例におけるコーンカップ用包装袋の
内容物については、コーンカップに入った通常のアイス
クリームを収納したものであって、実施例1と同様に、
従来の寄合せ熱封着機で、上部開口を4方向から寄合せ
熱封着して冷凍庫で保管した後に、図2及び図3に示す
開封用のカットテープを有するつまみ(34)を引張る
ことによって、前述の適度に強固でない糊代直線部の剥
離と本発明の直線状のカットテープ(21)の切断で、
実施例1と同様に、1動作で包装袋の上部を開封除去す
ることが出来た。また、同様に糊代直線部の剥離と本発
明の曲線状の切取りミシン目(22)を破断することに
より、簡単に包装袋の下部を開封除去することができ
た。
【発明の効果】
【0026】以上実施例に示すとおり本発明は、直線状
のカットテープを設けたことによって、従来の切取りミ
シン目を有する密封した逆円錐形の包装袋の欠点であっ
た、切取りミシン目からのアイスクリームなどの滲出し
や包装袋の破袋などの、輸送時や販売時などの内容物の
汚染の問題を解決して、また内容物の賞味時に開封動作
によって手を汚す不便を解決したものである。しかも、
開封作業はカットテープを円錐形にあわせて引っ張れ
ば、1動作で包装袋の上部を開封除去でき、簡単便利で
ある。
【0027】また、層間に直線状のカットテープを設け
ることで、包装時にカットテープが剥離することなく、
また扇形のブランクを逆円錐形になるように端部を重あ
わせた際に、カットテープの厚みによる段差による接着
不良が防止できる。
【0028】なお、本発明の直線状のカットテープにつ
いては、従来のラミネート工程と同時又はラミネート工
程前に、巻取状の包装紙に同時に複数本を直線状に効率
良く設けるものであって、大幅な工程増や費用増になら
ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、コーンカップ用包
装袋の外面の印刷面から見た略扇形の包装袋ブランクの
平面図である。
【図2】本発明の実施例2における、コーンカップ用包
装袋の外面の印刷面から見た略扇形の包装袋ブランクの
平面図である。
【図3】本発明の実施例における、密封した逆円錐形の
コーンカップ用包装袋の側面図である。
【符号の説明】 11 外面の糊代直線部の中央上部の点 12 内面の糊代直線部の中央上部の点 13 内面の糊代直線部と開口円弧部との交点 14 点(11)の近傍下部の点 15 内面の糊代直線部の中央下部の点 21 直線状のカットテープ 22 直線状又は曲線状の切取りミシン目 31 開封用のカットテープを有するつまみ 34 開封用の切取りミシン目を有するつまみ 35 糊代直線部の接着剤の塗布部 36 4方向から寄合せた熱封着部
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーンカップに入ったアイスクリーム等を
    包装する積層材料からなる包装袋において、直線状のカ
    ットテープを、層間に設けたことを特徴とするコーンカ
    ップ用包装袋。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003066450A1 (es) * 2002-02-08 2003-08-14 Big Drum Iberica, S.A. Envoltorio laminar para helados tipo cono
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KR101443821B1 (ko) * 2013-11-01 2014-09-29 최정아 꽃 모양을 지니는 액체 흘러내림 방지 콘형 아이스크림 포장용지

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