JPH0219369Y2 - - Google Patents

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JPH0219369Y2
JPH0219369Y2 JP4725385U JP4725385U JPH0219369Y2 JP H0219369 Y2 JPH0219369 Y2 JP H0219369Y2 JP 4725385 U JP4725385 U JP 4725385U JP 4725385 U JP4725385 U JP 4725385U JP H0219369 Y2 JPH0219369 Y2 JP H0219369Y2
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skive
container
opening
tab
folded
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は紙を主体とした密封容器の易開封構造
に係り、更に詳しくは胴貼部分の一部を剥離して
開封する容器の易開封構造に関する。
〔従来の技術〕
従来から、ブランク板を巻回して胴壁を構成す
る紙容器の貼合せ部分につまみ片を設けて胴貼部
の一部を剥離し、ブランク板を周方向に引裂して
開封する容器が用いられている。しかし、つまみ
片から胴貼部を経て開封する際、胴貼部の接着部
を剥さなくてはならず、例えば第4図a〜bに示
すように、つまみ片6を引きあげると接着部8に
つまみ片6の内側層が剥離され、ついにはつまみ
片6だけがちぎれてしまうことがほとんどで、完
全な開封はできなかつた。
そのため、開封経路上の胴接着力を弱めたり、
あるいは全く接着しないという手段がとられてい
る。したがつて中身が漏洩する恐れがあり、完全
密封が求められる容器においては、胴貼部分から
の開封は従来不可能であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで本考案が解決しようとする問題点は密封
性にすぐれ、且つ開封容易な密封容器の易開封構
造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案者は上記の問題点を解決すべく研究の結
果、下記のような知見にもとづいて本考案を完成
したものである。
つまみ片がちぎれるのを解消するために第5図
a,bに示すようにスカイブ折り返し部分6だけ
接着し、その他の領域は接着させず、スカイブ折
り返し部分6を引きおこし、次いで切り取つて、
開封できるように構成することが考えられるが、
接着位置が少しでも左方へずれれば第4図に示す
ものと同じになつてしまうので、第6図aに示す
ようにそのバラツキを考慮してスカイブ折り返し
部分の端に長さlの非接着部を設ける必要があ
る。しかしながら、そのように構成してもつまみ
片6を引きおこし開封しようとするとき、やはり
第6図bに示すようにつまみ片6がちぎれ、開封
に失敗する。これはつまみ片6の内側層が破壊さ
れるに要する力と、スカイブ折り返し部分を引き
おこすのに要する力とを考えてみると、第6図b
のようにつまみ片6がちぎれるのは、スカイブ折
り返し部分を引きおこすのに要する力の方が、つ
まみ片6が破壊されるに要する力よりも大きいた
めである。第7図は開封時の力を示し、図におい
て位置P2は第6図における接着部8の左端を示
し、位置P1はスカイブ折り返し部分の端の位置
を示す。スカイブ折り返し部分が引きおこされる
ためには、切込み1,1′をきつかけとしてスカ
イブ折り返し部分が切り裂かれなければならない
し、スカイブ折り返し部分の接着部7を剥離しな
ければならない。ここで、位置P1とP2とでどち
らを作用点として力を加えた方が小さな力ですむ
かということを考えてみると、スカイブ折り返し
部分の切り裂き、又は接着部7の剥離の、いずれ
についても位置P1の方が位置P2に比して小さな
力ですむことがわかる。
本考案者はこの点に着目し、スカイブ折り返し
部分に隣接するブランク板外面領域に剥離性イン
キ被膜を設け、スカイブ折り返し部分とそれに合
せられるもう一方のブランク板端部の領域間は完
全接着し、スカイブ折り返し部分に離接するブラ
ンク板外面領域とそれに合せられるもう一方のブ
ランク板端部の領域間は剥離性インキ被膜により
接着させないようにしたところ、つまみ片がちぎ
れることなく容易に開封することができる易開封
構造を形成することができた。
即ち、本考案の要旨は容器内面に露呈する端部
はほぼ半分の厚さに削り、且つ半分の厚さにした
領域を析り曲げてスカイブ折り返し部分を形成
し、容器外面側の端には開封用つまみ片を設けた
ブランク板を巻回し、接着した密封容器の胴貼部
分において、つまみ片から開始される開封経路に
あたる、スカイブ折り返し部分に隣接するブラン
ク板外面領域に剥離性インキ被膜を設け、つまみ
片の剥離を容易にしたことを特徴とする密封容器
の易開封性構造である。
〔実施例〕
第1図は、本考案による易開封構造部分を有す
る容器胴部を示す。内面に露呈する端部にはスカ
イブ折り返し部分2が形成されており、開封用の
つまみ片6が設けられている。第2図は、つまみ
片6の下に隠れている部分を示し、又、つまみ片
6との位置関係を第3図に示す。剥離性インキ被
膜4がスカイブ折り返し部分2に隣接して印刷形
成されておりバラツキを考慮して幅w2は、つま
み片6の幅w1よりも大きくなつている。
スカイブ折り返し部分2には、折り返された部
分にだけ切込み1,1′が施されている。この切
込み1,1′間の距離w0は、同様の理由で、つま
み片6の幅w1よりも狭い。
第9図aは本考案に従つてスカイブ折り返し部
分に隣接するブランク板外面領域に剥離性インキ
被膜4を設け、熱板ヒートシールする工程を示
す。熱板9が胴貼部を圧しているところで、ヒー
トシールされ、接着部8が形成されている。熱板
9はスカイブ折り返し部分よりも左方まで達して
いるが、剥離性インキ被膜4の設けられた部分
は、熱がかかつても接着しない。胴貼部と熱板9
との位置がバラツキによつてずれた場合でも、常
に接着部8は不変であり、他は接着することがな
い。つまり、l=oがシール位置のバラツキにか
かわらず安定的に実現できるのである。
この状態でつまみ片6を引き上げると、スカイ
ブ折り返し部分の端、すなわち第7図P1の位置
が引き上げられることになるので第9図b,cに
示すようにつまみ片が破壊される力よりも小さい
力でスカイブ折り返し部分は引きおこされる。さ
らにつまみ片6を引けば、第9図dに示すように
mの位置で破断する。位置mは折り曲げられて、
他より弱くなつているためである。第9図eに、
開封の状態を斜視図にて示す。
つまみ片を引き上げた時、ブランク板を構成す
る材料の層間が剥離しやすいものを用いれば第1
0図のように層間で引きおこすことも可能であ
る。以後第9図dと同様に開封される。
ブランク板を構成する材料に、開封方向に延伸
したフイルムを含めておけば、つまみ片の幅のま
ま、一定方向へブランク板を引裂して開封するこ
ともできる。
第11図は本考案の他の実施例を示している。
これは、つまみ片を胴貼に対して斜めに設けた場
合であつて、開封も斜めに行うものである。開封
方向と胴貼部とは直角でない角度θをなしてい
る。この方向に延伸したフイルムをブランク材料
中に設けておけば、やはり同一幅の開封が可能で
ある。また、第9図cにおける位置mでの破断
は、θ=90゜の場合は開封幅全体で同時に行われ
るのに対して、斜めの場合は第11図bに示すよ
うに開封幅の一端P3から順次P4の方へなされる
ことになり、破断に要する力は小さくてすむ。
本考案の剥離性インキを、所定の、すなわち折
り返し部分に限りなく隣接した位置に印刷するの
は、次の工程による。まず、第2図bのように、
スカイブされる範囲(〓)にかかるまで剥離性イ
ンキを印刷し剥離性インキ被膜4を形成する。次
にこれをスカイブする(第2図c)。するとエツ
ジ3まで剥離性インキ被膜4が残る。これを折り
返せば第2図aのように所定の位置に剥離性イン
キ4を印刷したことになる。
切込み1,1′は折り返し部分を引き裂いて引
きおこす際、引き裂きのキツカケとなるので、小
さな力でしかも一定幅で開封することができる。
しかし、切込み1,1′は必ずしも必要でなく、
無くても開封は可能である。(開封線(第3図、
5)のところで折り返し部分は引き裂かれて、引
きおとされることになる。) なお、本考案でいう開封とは、密封を解くだけ
のもの、例えば小さな注出口から、容器全周に亘
つて大きく開封するいわゆるフルオープンのもの
までを含めている。
第12図ないし第14図イ,ロは本考案の易開
封構造部分を有する密封容器の例を示し、第12
図及び第13図は筒形容器の例、第14図イ,ロ
は扇形ブランク板を中央で貼り合せた例を示す。
図において101,102,103はシール部、
104はハーフカツト、105は胴貼部、10
7,108は内容物、109,111は蓋、11
0は底板、112はカール部を示す。第12図示
のものにおいては胴部は紙にアルミニウム箔、プ
ラスチツクフイルム等を積層した複合包材よりな
る。蓋はアルミニウム箔の内面にポリエチレンコ
ートしたものよりなり、胴部上端にヒートシール
してある。底は胴部と同材料よりなり、〓状に成
形され、胴部下端を内側へ折り返した部分で接着
されている。
第13図示のものにおいては、胴部は紙にアル
ミニウム箔、プラスチツクフイルム等を積層した
複合包材よりなる。蓋は紙、アルミニウム箔、ポ
リエチレン、ホツトメルト等を積層したもので、
胴部のトツプカール部の上方部に接着されてい
る。底は第12図示の場合と同様である。
第14図示のものにおいては、紙にアルミニウ
ム箔、プラスチツク等を積層した包材よりなる扇
形ブランク板が中央で貼り合わせられ、内容物が
収容された状態で上下端部がシールされている。
〔考案の効果〕
以上、本考案によれば、内面に露呈する端面に
スカイブ折り曲げ処理が施された密封容器を容易
に開封することができ、しかもその構造は容器の
密封性を全く損うことがない。また、本考案を実
施するのは極めて簡単で、絵柄の印刷の時に、剥
離性インキを所定の位置に印刷するだけでよい。
ゆえにほとんどコストアツプすることなしに、密
封容器に、相反する機能である開封性を付与する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の易開封胴貼部を有する容器胴
部の斜視図、第2図aは本考案の易開封胴貼部を
構成する、スカイブ折り返し部分を形成したブラ
ンク板端部の斜視図、第2図b,cは第2図a図
示の剥離性インキ被膜を有するブランク板端部の
作製過程を示す斜視図、第3図は、つまみ片、胴
貼部、剥離性インキの相互位置関係を示す平面
図、第4図a,bは、従来の胴貼部の開封過程を
示す断面図、第5図a,bは第4図a,b図示の
従来の胴貼部の改良品の開封過程を示す断面図、
第6図a,bは更に他の改良品の開封過程を示す
断面図、第7図及び第8図は開封時に胴貼部に負
荷される力を示し、第7図は斜視図、第8図は断
面図、第9図aはヒートシールの過程を示す断面
図、第9図bないしeは開封過程を示し、第9図
b,c,dの各図は断面図、第9図eは斜視図、
第10図は本考案の易開封構造部の別の開封状態
を示す断面図、第11図a,bは本考案の別の実
施例を示し、第11図aは開封前の状態を示す斜
視図、第11図bは開封後の状態を示す斜視図、
第12図ないし第14図イ,ロは本考案の易開封
構造部分を有する密封容器の例を示し、第12図
及び第13図は筒形容器の例を示す斜視図、第1
4図イ,ロは扇形ブランク板を中央で貼り合せた
容器の例を示し、第14図イは平面図、第14図
ロは側面図である。 1,1′……切込み、2……スカイブ折り返し
部、3……エツジ、4……剥離性インキ、5,
5′……開封性予定線、6……つまみ片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器内面に露呈する端部はほぼ半分の厚さに削
    り、且つ半分の厚さにした領域を折り曲げてスカ
    イブ折り返し部分を形成し、容器外面側の端には
    開封用つまみ片を設けたブランク板を巻回し、接
    着した密封容器の胴貼部分において、つまみ片か
    ら開始される開封経路にあたる、スカイブ折り返
    し部分に隣接するブランク板外面領域に剥離性イ
    ンキ被膜を設け、つまみ片の剥離を容易にしたこ
    とを特徴とする密封容器易開封性構造。
JP4725385U 1985-03-30 1985-03-30 Expired JPH0219369Y2 (ja)

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JP4725385U JPH0219369Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

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JP4725385U JPH0219369Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

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JPS61164163U JPS61164163U (ja) 1986-10-11
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JP2577346Y2 (ja) * 1992-11-11 1998-07-23 凸版印刷株式会社 ラップフィルム用カートン
JP4590966B2 (ja) * 2004-07-26 2010-12-01 凸版印刷株式会社 タブシール付液体飲料紙容器

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