JP3120611B2 - ヘテロ接合型電界効果トランジスタ及びその製法 - Google Patents

ヘテロ接合型電界効果トランジスタ及びその製法

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JP3120611B2
JP3120611B2 JP05019678A JP1967893A JP3120611B2 JP 3120611 B2 JP3120611 B2 JP 3120611B2 JP 05019678 A JP05019678 A JP 05019678A JP 1967893 A JP1967893 A JP 1967893A JP 3120611 B2 JP3120611 B2 JP 3120611B2
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孝知 榎木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロ接合型電界効果
トランジスタ、及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図10〜図12を伴って次に述べ
るヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法が提案され
ている。
【0003】すなわち、化合物半導体としてのInPで
なり、且つFeを導入していることによって半絶縁性を
有する半絶縁性化合物半導体基板1を予め用意する(図
10A)。
【0004】そして、その半絶縁性化合物半導体基板1
上に、(a)化合物半導体としてのInAlAs系でな
り、且つn型またはp型のいずれの導電型を与える不純
物も意図的に導入していないか導入していても十分低い
濃度でしか導入していない2000Aというような比較
的厚い厚さを有するバッファ層2と、(b)化合物半導
体としてのInGaAs系でなり、且つn型またはp型
のいずれの導電型を与える不純物も意図的に導入してい
ないか導入していても十分低い濃度でしか導入していな
い300Aというような比較的薄い厚さを有するチャン
ネル形成用層3と、(c)チャンネル形成用層3に比し
小さな電子親和力を有する化合物半導体としてのInA
lAs系でなり、且つn型またはp型のいずれの導電型
を与える不純物も意図的に導入していないか導入してい
ても十分低い濃度でしか導入していない20Aというよ
うな極めて薄い厚さを有するスペ―サ層4と、(d)チ
ャンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化
合物半導体としてのInAlAs系でなり、且つn型不
純物としてのSiを4×1018cm-3というような比較
的高い濃度で導入している、100Aというような比較
的薄い厚さを有するキャリア供給用層5と、(e)チャ
ンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化合
物半導体としてのInAlAsでなり、且つn型または
p型のいずれの導電型を与える不純物も意図的に導入し
ていないか導入していても十分低い濃度でしか導入して
いない、100Aというような比較的薄い厚さを有する
ショットキコンタクト層形成用層7とを、それらの順に
分子線エピタキシャル成長法などのエピタキシャル成長
法によって形成する(図10B)。
【0005】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
に、キャリア供給用層5側とは反対側から、例えばWS
iでなるゲ―ト電極10を、ショットキコンタクト層形
成用層7との間でショットキ接合11を形成するように
付す(図10C)。
【0006】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
上に、ゲ―ト電極10を挟んだ両位置において、例えば
SiNでなり且つゲ―ト電極10の側面に接して延長し
ている絶縁膜11S及び11Dを、プラズマCVD法に
よって形成する(図11D)。
【0007】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
に対する、ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11D
をマスクとする、硫酸、過酸化水素及び水の混合液でな
るような硫酸系エッチャントを用いたエッチング処理に
よって、ショットキコンタクト層形成用層7から、キャ
リア供給用層4側とは反対側において上述したゲ―ト電
極10を付し且つ絶縁膜11S及び11Dを形成してい
るショットキコンタクト層7′を形成するとともに、キ
ャリア供給用層5を、ショットキコンタクト層7′を挟
んだ両領域において、外部に臨ませる(図11E)。こ
の場合、キャリア供給用層5のショットキコンタクト層
7′を挟んだ両領域の表面側が、材質上、エッチング除
去されるのを予儀なくされる。
【0008】次に、キャリア供給用層5上に、ショット
キコンタクト層7′を挟んだ、外部に臨んでいる両領域
において、チャンネル形成用層3とほぼ等しいかそれに
比し大きな電子親和力を有するのを可とする化合物半導
体としてのInGaAs系でなり、且つn型不純物とし
てのSiを1×1019cm-3というような高濃度に導入
しているソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S及びド
レイン用オ―ミックコンタクト層12Dをそれぞれ例え
ば分子線エピタキシャル成長法などのエピタキシャル成
長法によって、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S
及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12Dを構成す
る化合物半導体はキャリア供給用層5上には成長するが
ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11D上には実質
的に成長しないことを利用して、形成する(図12
F)。
【0009】次に、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層1
2S及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12D上
に、リフトオフ法を用いて、キャリア供給用層5側とは
反対側から、Ti層、Pt層及びAu層の積層体でなる
ソ―ス電極13S及びドレイン電極13Dをそれぞれオ
―ミックに付す(図12G)。
【0010】以上が、従来提案されているヘテロ接合型
電界効果トランジスタの製法である。
【0011】図10〜図12に示す従来のヘテロ接合型
電界効果トランジスタ製法によって製造されるヘテロ接
合型電界効果トランジスタ(図12G)によれば、チャ
ンネル形成用層3のスペ―サ層4側に電子層が形成さ
れ、そして、その電子層に、ソ―ス電極13S及びドレ
イン電極13D間に所要のバイアス電源を接続している
状態で、電子が、ソ―ス電極13Sを基準としてゲ―ト
電極10に与える制御電圧に応じて制御されて走行する
機構で、電界効果トランジスタとしての機能が得られる
が、この場合、チャンネル形成用層3に導電型を与える
不純物が導入されていないことから、電子層を電子が高
速に移動する。
【0012】また、図10〜図12に示す従来のヘテロ
接合型電界効果トランジスタの製法によって製造される
ヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、ゲ―ト電
極10とソ―ス用オ―ミックコンタクト層12Sとの間
の内部距離が、絶縁膜11Sの厚さによって決められ、
そして、その絶縁膜11Sのゲ―ト電極10の側面上の
厚さを容易に薄くすることができるので、電界効果トラ
ンジスタとしてのゲ―ト・ソ―ス間抵抗を低くすること
ができる。
【0013】以上のことから、図10〜図12に示す従
来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法によって
製造されるヘテロ接合型電界効果トランジスタによれ
ば、電界効果トランジスタとしての機能が高速に得られ
る。
【0014】さらに、図10〜図12に示す従来のヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタの製法によって製造され
るヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、チャン
ネル形成用層3に形成される電子層が、ソ―ス電極13
S及びドレイン電極13Dに、ソ―ス用オ―ミックコン
タクト層12S及びドレイン用オ―ミックコンタクト層
12Dによる化合物半導体を介して連結されているの
で、そのような連結が、ソ―ス電極13S及びドレイン
電極13Dから延長しているちなみに、合金化層によっ
てなされているとした場合に比し、長期に亘って安定で
ある。
【0015】従って、図10〜図12に示す従来のヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタの製法によって製造され
るヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、上述し
た電界効果トランジスタとしての機能が、長期に亘って
安定に得られる。
【0016】また、図10〜図12に示す従来のヘテロ
接合型電界効果トランジスタの製法によれば、ショット
キコンタクト層7′が、半絶縁性化合物半導体基板1上
にショットキコンタクト層形成用層7を形成し、それに
ゲ―ト電極10を付して後、そのショットキコンタクト
層形成用層7から、ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及
び11Dをマスクとするエッチング処理によって形成し
ているので、そのショットキコンタクト層7′が、ショ
ットキコンタクト層形成用層7の当初の厚さを有し、こ
のため、ヘテロ接合型電界効果トランジスタを、良好な
閾値電圧特性を有するものとして、再現性よく、容易に
製造することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
〜図12に示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の場合、ショットキコンタクト層形成用層7か
ら、ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11Dをマス
クとするエッチング処理によって、ショットキコンタク
ト層7′を形成する工程において、キャリア供給用層5
が不必要にエッチングされ、このため、キャリア供給用
層5が、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S及びド
レイン用オ―ミックコンタクト層12D下において薄く
なったり、ある場合は全くなくなったりするおそれがあ
る。
【0018】このため、ヘテロ接合型電界効果トランジ
スタを、所期の電流容量を有するものとして、容易に製
造することができない、という欠点を有していた。
【0019】よって、本発明は、上述した欠点のない、
新規なヘテロ接合型電界効果トランジスタ、及びその製
法を提案せんとするものである。
【0020】
【0021】
【課題を解決するための手段】本願第番目の発明によ
るヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法は、(i)
半絶縁性化合物半導体基板上に、(a)化合物半導体で
なり、且つ導電型を与える不純物を意図的に導入してい
ないか導入しているとしても十分低い濃度でしか導入し
ていないチャンネル形成用層と、(b)上記チャンネル
形成用層に比し小さな電子親和力を有する化合物半導体
でなり、且つn型不純物を導入しているキャリア供給用
層と、(c)上記チャンネル形成用層に比し小さな電子
親和力を有する化合物半導体でなり、且つn型不純物を
導入していないか導入しているとしても十分低い濃度で
しか導入していないエッチングストッパ層と、(d)上
記チャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有する
化合物半導体でなり、且つ導電型を与える不純物を意図
的に導入していないか導入しているとしても十分低い濃
度でしか導入していないショットキコンタクト層形成用
層とを、それらの順に積層して形成する工程と、(i
i)上記ショットキコンタクト層形成用層に、上記エッ
チングストッパ層側とは反対側から、ゲ―ト電極を、上
記ショットキコンタクト層形成用層との間でショットキ
接合を形成するように付す工程と、(iii)上記ショ
ットキコンタクト層形成用層上に、上記ゲ―ト電極を挟
んだ両位置において、上記ゲ―ト電極の側面に接して延
長している第1及び第2の絶縁膜を形成する工程と、
(iv)上記ショットキコンタクト層形成用層に対す
る、上記ゲ―ト電極及び上記第1及び第2の絶縁膜をマ
スクとするエッチング処理によって、上記ショットキコ
ンタクト層形成用層から、上記エッチングストッパ層側
とは反対側において上記ゲ―ト電極を付し且つ上記第1
及び第2の絶縁膜を形成しているショットキコンタクト
層を形成するとともに、上記エッチングストッパ層を、
上記ショットキコンタクト層を挟んだ両領域において、
外部に臨ませる工程と、(v)上記エッチングストッパ
層上に、上記ショットキコンタクト層を挟んだ、外部に
臨んでいる両領域において、化合物半導体でなり、且つ
n型不純物を高濃度に導入しているソ―ス用オ―ミック
コンタクト層及びドレイン用オ―ミックコンタクト層を
それぞれ形成する工程と、(vi)上記ソ―ス用オ―ミ
ックコンタクト層及び上記ドレイン用オ―ミックコンタ
クト層に、上記エッチングストッパ層側とは反対側か
ら、ソ―ス電極及びドレイン電極をそれぞれオ―ミック
に付す工程とを有する。
【0022】本願第番目の発明によるヘテロ接合型電
界効果トランジスタは、(i)半絶縁性化合物半導体基
板上に、(a)化合物半導体でなり、且つ導電型を与え
る不純物を意図的に導入していないか導入しているとし
ても十分低い濃度でしか導入していないチャンネル形成
用層と、(b)上記チャンネル形成用層に比し小さな電
子親和力を有する化合物半導体でなり、且つn型不純物
を導入しているキャリア供給用層とが、それらの順に積
層して形成され、(ii)そして、上記キャリア供給用
層上に、(c)上記チャンネル形成用層に比し小さな電
子親和力を有する化合物半導体でなり、且つn型不純物
を導入していないか導入しているとしても十分低い濃度
でしか導入していないエッチングストッパ層と、(d)
上記チャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有す
る化合物半導体でなり、且つ導電型を与える不純物を意
図的に導入していないか導入しているとしても十分低い
濃度でしか導入していないショットキコンタクト層がそ
れらの順に積層して局部的に形成され、且つ(e)上記
ショットキコンタクト層を挟んだ両領域において、化合
物半導体でなり、且つn型不純物を高濃度に導入してい
るソ―ス用オ―ミックコンタクト層及びドレイン用オ―
ミックコンタクト層がそれぞれ形成され、また、(ii
i)上記ショットキコンタクト層に、上記エッチングス
トッパ層側とは反対側から、ゲ―ト電極が、上記ショッ
トキコンタクト層との間でショットキ接合を形成するよ
うに付され、さらに、(iv)上記ソ―ス用オ―ミック
コンタクト層及びドレイン用オ―ミックコンタクト層上
に、ソ―ス電極及びドレイン電極がそれぞれオ―ミック
に付されている。
【0023】本願第番目の発明によるヘテロ接合型電
界効果トランジスタの製法は、(i)半絶縁性化合物半
導体基板上に、(a)化合物半導体でなり、且つ導電型
を与える不純物を意図的に導入していないか導入してい
るとしても十分低い濃度でしか導入していないチャンネ
ル形成用層と、(b)上記チャンネル形成用層に比し小
さな電子親和力を有する化合物半導体でなり、且つn型
不純物を導入しているキャリア供給用層と、(c)上記
チャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有する化
合物半導体でなり、且つn型不純物を導入していないか
導入しているとしても十分低い濃度でしか導入していな
い第1のエッチングストッパ層と、(d)上記第1のチ
ャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有する化合
物半導体でなり、且つ導電型を与える不純物を意図的に
導入していないか導入しているとしても十分低い濃度で
しか導入していないショットキコンタクト層形成用層と
を、それらの順に積層して形成する工程と、(ii)上
記ショットキコンタクト層形成用層に、上記第1のエッ
チングストッパ層側とは反対側から、ゲ―ト電極を、上
記ショットキコンタクト層形成用層との間でショットキ
接合を形成するように付す工程と、(iii)上記ショ
ットキコンタクト層形成用層上に、上記ゲ―ト電極を挟
んだ両位置において、上記ゲ―ト電極の側面に接して延
長している第1及び第2の絶縁膜を形成する工程と、
(iv)上記ショットキコンタクト層形成用層に対す
る、上記ゲ―ト電極及び上記第1及び第2の絶縁膜をマ
スクとする第1のエッチング処理によって、上記ショッ
トキコンタクト層形成用層から、上記第1のエッチング
ストッパ層側とは反対側において上記ゲ―ト電極を付し
且つ上記第1及び第2の絶縁膜を形成しているショット
キコンタクト層を形成するとともに、上記第1のエッチ
ングストッパ層を、上記ショットキコンタクト層を挟ん
だ両領域において、外部に臨ませる工程と、(v)上記
第1のエッチングストッパ層に対する、上記ゲ―ト電極
及び上記第1及び第2の絶縁膜をマスクとする第2のエ
ッチング処理によって、上記第1のエッチングストッパ
層から、上記キャリア供給用層側とは反対側において上
記ショットキコンタクト層を形成している第2のエッチ
ングストッパ層を形成するとともに、上記キャリア供給
用層を、上記第2のエッチングストッパ層を挟んだ両領
域において、外部に臨ませる工程と、(vi)上記キャ
リア供給用層上に、上記第2のエッチングストッパ層を
挟んだ、外部に臨んでいる両領域において、化合物半導
体でなり、且つn型不純物を高濃度に導入しているソ―
ス用オ―ミックコンタクト層及びドレイン用オ―ミック
コンタクト層をそれぞれ形成する工程と、(vii)上
記ソ―ス用オ―ミックコンタクト層及び上記ドレイン用
オ―ミックコンタクト層に、上記エッチングストッパ層
側とは反対側から、ソ―ス電極及びドレイン電極をそれ
ぞれオ―ミックに付す工程とを有する。
【0024】
【作用・効果】本願第番目の発明及び本願第番目の
発明によるヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法に
よれば、ショットキコンタクト層が、発生回路半導体基
板上に、ショットキコンタクト層形成用層を形成し、そ
れにゲ―ト電極を付して後、そのショットキコンタクト
層形成用層から、ゲ―ト電極及び絶縁膜をマスクとする
エッチング処理によって形成しているので、そのショッ
トキコンタクト層が、ショットキコンタクト層形成用層
の当初の厚さを有し、このため、ヘテロ接合型電界効果
トランジスタを、良好な閾値電圧特性を有するものとし
て、再現性よく、容易に製造することができる。
【0025】さらに、本願第番目の発明によるヘテロ
接合型電界効果トランジスタの製法によれば、ショット
キコンタクト層形成用層から、ゲ―ト電極及び絶縁膜を
マスクとするエッチング処理によって、ショットキコン
タクト層を形成する工程において、ショットキコンタク
ト層形成用層下に第1のエッチングストッパ層を有する
ので、キャリア供給用層が不必要にエッチングされるこ
とがないので、キャリア供給用層が、ソ―ス用オ―ミッ
クコンタクト層及びドレイン用オ―ミックコンタクト層
下において薄くなったり、ある場合は全くなくなったり
するおそれがない。
【0026】また、本願第番目の発明によるヘテロ接
合型電界効果トランジスタの製法によれば、ショットキ
コンタクト層を形成する工程において、キャリア供給用
層に関する上述したおそれを有しないとともに、第2の
エッチングストッパ層を形成する工程においても、キャ
リア供給用層に関する上述したおそれを有効に回避させ
ることができる。
【0027】このため、本願第番目の発明及び本願第
番目の発明によるヘテロ接合型電界効果トランジスタ
の製法によれば、ヘテロ接合型電界効果トランジスタ
を、所期の電流容量を有するものとして容易に製造する
ことができる。
【0028】本願第2番目の発明によるヘテロ接合型電
界効果トランジスタによれば、図10〜図12に示す従
来のヘテロ接合型電界効果トランジスタ製法によって製
造されるヘテロ接合型電界効果トランジスタの場合に準
じて、チャンネル形成用層のキャリア供給用層側に電子
層が形成され、そして、その電子層に、ソ―ス電極及び
ドレイン電極間に所要のバイアス電源を接続している状
態で、電子が、ソ―ス電極を基準としてゲ―ト電極に与
える制御電圧に応じて制御されて走行する機構で、電界
効果トランジスタとしての機能が得られるが、この場
合、チャンネル形成用層3に導電型を与える不純物が導
入されていないことから、電子層を電子が高速に移動す
る。
【0029】また、本願第2番目の発明によるヘテロ接
合型電界効果トランジスタによれば、図10〜図12に
示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法に
よって製造されるヘテロ接合型電界効果トランジスタの
場合と同様に、ゲ―ト電極とソ―ス用オ―ミックコンタ
クト層との間の内部距離が、第1の絶縁膜の厚さによっ
て決められ、そして、その第1の絶縁膜のゲ―ト電極の
側面上の厚さを容易に薄くすることができるので、電界
効果トランジスタとしてのゲ―ト・ソ―ス間抵抗を低く
することができる。
【0030】以上のことから、本願第2番目の発明によ
るヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、図10
〜図12に示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法によって製造されるヘテロ接合型電界効果トラ
ンジスタの場合と同様に、電界効果トランジスタとして
の機能が高速に得られる。
【0031】さらに、本願第2番目の発明によるヘテロ
接合型電界効果トランジスタによれば、図10〜図12
に示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法
によって製造されるヘテロ接合型電界効果トランジスタ
の場合と同様に、チャンネル形成用層に形成される電子
層が、ソ―ス電極及びドレイン電極に、ソ―ス用オ―ミ
ックコンタクト層及びドレイン用オ―ミックコンタクト
層による化合物半導体を介して連結されているので、そ
のような連結が、ソ―ス電極及びドレイン電極から延長
しているちなみに、合金化層によってなされているとし
た場合に比し、長期に亘って安定である。
【0032】従って、本願第2番目の発明によるヘテロ
接合型電界効果トランジスタによれば、図10〜図12
に示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法
によって製造されるヘテロ接合型電界効果トランジスタ
の場合と同様に、上述した電界効果トランジスタとして
の機能が、長期に亘って安定に得られる。
【0033】
【実施例1】次に、図1〜図3を伴って、本発明による
ヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法の第1の実施
例を述べよう。
【0034】図1〜図3において、図10〜図12との
対応部分には同一符号を付して示す。
【0035】図1〜図3に示す本発明によるヘテロ接合
型電界効果トランジスタの製法は、次に述べる順次の工
程をとって、図4に示すヘテロ接合型電界効果トランジ
スタを製造する。
【0036】すなわち、化合物半導体としてのInPで
なり、且つFeを導入していることによって半絶縁性を
有する半絶縁性化合物半導体基板1を予め用意する(図
1A)。
【0037】そして、その半絶縁性化合物半導体基板1
上に、(a)化合物半導体としてのInAlAs系でな
り、且つn型またはp型のいずれの導電型を与える不純
物も意図的に導入していないか導入していても十分低い
濃度でしか導入していない2000Aというような比較
的厚い厚さを有するバッファ層2と、(b)化合物半導
体としてのInGaAs系でなり、且つn型またはp型
のいずれの導電型を与える不純物も意図的に導入してい
ないか導入していても十分低い濃度でしか導入していな
い300Aというような比較的薄い厚さを有するチャン
ネル形成用層3と、(c)チャンネル形成用層3に比し
小さな電子親和力を有する化合物半導体としてのInA
lAs系でなり、且つn型またはp型のいずれの導電型
を与える不純物も意図的に導入していないか導入してい
ても十分低い濃度でしか導入していない20Aというよ
うな極めて薄い厚さを有するスペ―サ層4と、(d)チ
ャンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化
合物半導体としてのInAlAs系でなり、且つn型不
純物としてのSiを4×1018cm-3というような比較
的高い濃度で導入している、100Aというような比較
的薄い厚さを有するキャリア供給用層5と、(e)チャ
ンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化合
物半導体としてのInPでなり、且つn型不純物を導入
していないか導入しているとしても十分低い濃度でしか
導入していないエッチングストッパ層6と、(f)チャ
ンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化合
物半導体としてのInAlAsでなり、且つn型または
p型のいずれの導電型を与える不純物も意図的に導入し
ていないか導入していても十分低い濃度でしか導入して
いない、100Aというような比較的薄い厚さを有する
ショットキコンタクト層形成用層7とを、それらの順に
分子線エピタキシャル成長法などのエピタキシャル成長
法によって形成する(図1B)。
【0038】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
に、キャリア供給用層5側とは反対側から、例えばWS
iでなるゲ―ト電極10を、ショットキコンタクト層形
成用層7との間でショットキ接合11を形成するように
付す(図1C)。
【0039】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
上に、ゲ―ト電極10を挟んだ両位置において、例えば
SiNでなり且つゲ―ト電極10の側面に接して延長し
ている絶縁膜11S及び11Dを、プラズマCVD法に
よって形成する(図2D)。
【0040】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
に対する、ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11D
をマスクとする、硫酸、過酸化水素及び水の混合液でな
るような硫酸系エッチャントを用いたエッチング処理に
よって、ショットキコンタクト層形成用層7から、キャ
リア供給用層4側とは反対側において上述したゲ―ト電
極10を付し且つ絶縁膜11S及び11Dを形成してい
るショットキコンタクト層7′を形成するとともに、キ
ャリア供給用層5を、ショットキコンタクト層7′を挟
んだ両領域において、外部に臨ませる(図2E)。この
場合、ショットキコンタクト層形成用層7下にエッチン
グストッパ層6を有するので、キャリア供給用層5のシ
ョットキコンタクト層7′を挟んだ両領域の表面側がエ
ッチング除去されるおそれを有しないことは注意すべき
である。
【0041】次に、エッチングストッパ層6上に、ショ
ットキコンタクト層7′を挟んだ、外部に臨んでいる両
領域において、チャンネル形成用層3とほぼ等しいかそ
れに比し大きな電子親和力を有するのを可とする化合物
半導体としてのInGaAs系でなり、且つn型不純物
としてのSiを1×1019cm-3というような高濃度に
導入しているソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S及
びドレイン用オ―ミックコンタクト層12Dをそれぞれ
例えば分子線エピタキシャル成長法などのエピタキシャ
ル成長法によって、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層1
2S及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12Dを構
成する化合物半導体はエッチングストッパ層6上には成
長するがゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11D上
には実質的に成長しないことを利用して、形成する(図
3F)。
【0042】次に、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層1
2S及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12D上
に、リフトオフ法を用いて、キャリア供給用層5側とは
反対側から、Ti層、Pt層及びAu層の積層体でなる
ソ―ス電極13S及びドレイン電極13Dをそれぞれオ
―ミックに付す(図3G)。
【0043】以上が、本発明によるヘテロ接合型電界効
果トランジスタの製法の第1の実施例である。
【0044】図1〜図3に示す本発明によるヘテロ接合
型電界効果トランジスタの製法によって製造される図4
に示すヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、図
10〜図12に示す従来のヘテロ接合型電界効果トラン
ジスタ製法によって製造されるヘテロ接合型電界効果ト
ランジスタの場合に準じて、チャンネル形成用層3のキ
ャリア供給用層5(スペ―サ層4)側に電子層が形成さ
れ、そして、その電子層に、ソ―ス電極13S及びドレ
イン電極13D間に所要のバイアス電源を接続している
状態で、電子が、ソ―ス電極13Dを基準としてゲ―ト
電極10に与える制御電圧に応じて制御されて走行する
機構で、電界効果トランジスタとしての機能が得られる
が、この場合、チャンネル形成用層3に導電型を与える
不純物が導入されていないことから、電子層を電子が高
速に移動する。
【0045】また、図1〜図3に示す本発明によるヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタの製法によって製造され
る図4に示すヘテロ接合型電界効果トランジスタによれ
ば、図10〜図12に示す従来のヘテロ接合型電界効果
トランジスタの製法によって製造されるヘテロ接合型電
界効果トランジスタの場合と同様に、ゲ―ト電極10と
ソ―ス用オ―ミックコンタクト層12Sとの間の内部距
離が、絶縁膜11Sの厚さによって決められ、そして、
その絶縁膜11Sのゲ―ト電極10の側面上の厚さを容
易に薄くすることができるので、電界効果トランジスタ
としてのゲ―ト・ソ―ス間抵抗を低くすることができ
る。
【0046】以上のことから、図1〜図3に示す本発明
によるヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法によっ
て製造される図4に示すヘテロ接合型電界効果トランジ
スタによれば、図10〜図12に示す従来のヘテロ接合
型電界効果トランジスタの製法によって製造されるヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタの場合と同様に、電界効
果トランジスタとしての機能が高速に得られる。
【0047】さらに、図1〜図3に示す本発明によるヘ
テロ接合型電界効果トランジスタの製法によって製造さ
れるヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、図1
0〜図12に示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジ
スタの製法によって製造されるヘテロ接合型電界効果ト
ランジスタの場合と同様に、チャンネル形成用層3に形
成される電子層が、ソ―ス電極13S及びドレイン電極
13Dに、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S及び
ドレイン用オ―ミックコンタクト層12Dによる化合物
半導体を介して連結されているので、そのような連結
が、ちなみに、ソ―ス電極13S及びドレイン電極13
Dから延長している合金化層によってなされているとし
た場合に比し、長期に亘って安定である。
【0048】従って、図1〜図3に示す本発明によるヘ
テロ接合型電界効果トランジスタの製法によって製造さ
れるヘテロ接合型電界効果トランジスタによれば、図1
0〜図12に示す従来のヘテロ接合型電界効果トランジ
スタの製法によって製造されるヘテロ接合型電界効果ト
ランジスタの場合と同様に、上述した電界効果トランジ
スタとしての機能が、長期に亘って安定に得られる。
【0049】また、図1〜図3に示す本発明によるヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタの製法によれば、ショッ
トキコンタクト層7′が、半絶縁性化合物半導体基板1
上に、ショットキコンタクト層形成用層7を形成し、そ
れにゲ―ト電極を付して後、そのショットキコンタクト
層形成用層7から、ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及
び11Dをマスクとするエッチング処理によって形成し
ているので、そのショットキコンタクト層7′が、ショ
ットキコンタクト層形成用層7の当初の厚さを有し、こ
のため、ヘテロ接合型電界効果トランジスタを、良好な
閾値電圧特性を有するものとして、再現性よく、容易に
製造することができる。
【0050】さらに、図1〜図3に示す本発明によるヘ
テロ接合型電界効果トランジスタの製法によれば、ショ
ットキコンタクト層形成用層7から、ゲ―ト電極10及
び絶縁膜11S及び11Dをマスクとするエッチング処
理によって、ショットキコンタクト層7′を形成する工
程において、ショットキコンタクト層形成用層7下にエ
ッチングストッパ層6を有するので、キャリア供給用層
5が不必要にエッチングされることがないので、キャリ
ア供給用層5が、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層12
S及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12D下にお
いて薄くなったり、ある場合は全くなくなったりするお
それがない。
【0051】
【0052】
【実施例2】次に、図5〜図8を伴って、本発明による
ヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法の第2の実施
例を述べよう。
【0053】図5〜図8において、図1〜図3との対応
部分には同一符号を付して示す。
【0054】図5〜図8に示す本発明によるヘテロ接合
型電界効果トランジスタの製法は、次に述べる順次の工
程をとって、図9に示す本発明によるヘテロ接合型電界
効果トランジスタの実施例を製造する。
【0055】すなわち、化合物半導体としてのInPで
なり、且つFeを導入していることによって半絶縁性を
有する半絶縁性化合物半導体基板1を予め用意する(図
5A)。
【0056】そして、その半絶縁性化合物半導体基板1
上に、(a)化合物半導体としてのInAlAs系でな
り、且つn型またはp型のいずれの導電型を与える不純
物も意図的に導入していないか導入していても十分低い
濃度でしか導入していない2000Aというような比較
的厚い厚さを有するバッファ層2と、(b)化合物半導
体としてのInGaAs系でなり、且つn型またはp型
のいずれの導電型を与える不純物も意図的に導入してい
ないか導入していても十分低い濃度でしか導入していな
い300Aというような比較的薄い厚さを有するチャン
ネル形成用層3と、(c)チャンネル形成用層3に比し
小さな電子親和力を有する化合物半導体としてのInA
lAs系でなり、且つn型またはp型のいずれの導電型
を与える不純物も意図的に導入していないか導入してい
ても十分低い濃度でしか導入していない20Aというよ
うな極めて薄い厚さを有するスペ―サ層4と、(d)チ
ャンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化
合物半導体としてのInAlAs系でなり、且つn型不
純物としてのSiを4×1018cm-3というような比較
的高い濃度で導入している、100Aというような比較
的薄い厚さを有するキャリア供給用層5と、(e)チャ
ンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化合
物半導体としてのInPでなり、且つn型不純物を導入
していないか導入しているとしても十分低い濃度でしか
導入していないエッチングストッパ層6と、(f)チャ
ンネル形成用層3に比し小さな電子親和力を有する化合
物半導体としてのInAlAsでなり、且つn型または
p型のいずれの導電型を与える不純物も意図的に導入し
ていないか導入していても十分低い濃度でしか導入して
いない、100Aというような比較的薄い厚さを有する
ショットキコンタクト層形成用層7とを、それらの順に
分子線エピタキシャル成長法などのエピタキシャル成長
法によって形成する(図5B)。
【0057】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
に、キャリア供給用層5側とは反対側から、例えばWS
iでなるゲ―ト電極10を、ショットキコンタクト層形
成用層7との間でショットキ接合11を形成するように
付す(図5C)。
【0058】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
上に、ゲ―ト電極10を挟んだ両位置において、例えば
SiNでなり且つゲ―ト電極10の側面に接して延長し
ている絶縁膜11S及び11Dを、プラズマCVD法に
よって形成する(図6D)。
【0059】次に、ショットキコンタクト層形成用層7
に対する、ゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11D
をマスクとする、硫酸、過酸化水素及び水の混合液でな
るような硫酸系エッチャントを用いたエッチング処理に
よって、ショットキコンタクト層形成用層7から、キャ
リア供給用層4側とは反対側において上述したゲ―ト電
極10を付し且つ絶縁膜11S及び11Dを形成してい
るショットキコンタクト層7′を形成するとともに、キ
ャリア供給用層5を、ショットキコンタクト層7′を挟
んだ両領域において、外部に臨ませる(図6E)。この
場合、ショットキコンタクト層形成用層7下にエッチン
グストッパ層6を有するので、キャリア供給用層5のシ
ョットキコンタクト層7′を挟んだ両領域の表面側がエ
ッチング除去されるおそれを有しないことは注意すべき
である。
【0060】次に、エッチングストッパ層6に対する塩
酸系エッチャントを用いたエッチング処理によって、エ
ッチングストッパ層6′を形成する(図7F)。
【0061】次に、キャリア供給用層5上に、ショット
キコンタクト層7′を挟んだ、外部に臨んでいる両領域
において、チャンネル形成用層3とほぼ等しいかそれに
比し大きな電子親和力を有するのを可とする化合物半導
体としてのInGaAs系でなり、且つn型不純物とし
てのSiを1×1019cm-3というような高濃度に導入
しているソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S及びド
レイン用オ―ミックコンタクト層12Dをそれぞれ例え
ば分子線エピタキシャル成長法などのエピタキシャル成
長法によって、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層12S
及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12Dを構成す
る化合物半導体はエッチングストッパ層6上には成長す
るがゲ―ト電極10及び絶縁膜11S及び11D上には
実質的に成長しないことを利用して、形成する(図7
G)。
【0062】次に、ソ―ス用オ―ミックコンタクト層1
2S及びドレイン用オ―ミックコンタクト層12D上
に、リフトオフ法を用いて、キャリア供給用層5側とは
反対側から、Ti層、Pt層及びAu層の積層体でなる
ソ―ス電極13S及びドレイン電極13Dをそれぞれオ
―ミックに付す(図8H)。
【0063】以上が、本発明によるヘテロ接合型電界効
果トランジスタの製法の第2の実施例である。
【0064】図5〜図8に示す本発明によるヘテロ接合
型電界効果トランジスタの製法によって製造されるヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタは、図1〜図3に示す本
発明によるヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法に
よって製造されるヘテロ接合型電界効果トランジスタと
同様の作用効果がえられる。
【0065】また、図5〜図8に示す本発明によるヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタの製法によれば、図1〜
図3で上述した本発明によるヘテロ接合型電界効果トラ
ンジスタの製法の場合と同様の作用効果が得られるとと
もに、ショットキコンタクト層7′を形成する工程にお
いて、キャリア供給用層5に関する実施例1において上
述したおそれを有しないとともに、エッチングストッパ
層6′を形成する工程においても、キャリア供給用層5
に関する上述したおそれを有効に回避させることができ
る。
【0066】このため、ヘテロ接合型電界効果トランジ
スタを、所期の電流容量を有するものとして容易に製造
することができる。
【0067】なお、上述においては、本発明によるヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタについて1つの実施例を
示し、また、本発明によるヘテロ接合型電界効果トラン
ジスタの製法について2つの実施例を示したに留まり、
本発明の精神を脱することなしに、種々の変型、変更を
なし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第1の実施例の説明に供する、順次の工程に
おける略線的断面図である。
【図2】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第1の実施例の説明に供する、図1の順次の
工程に続く順次の工程における略線的断面図である。
【図3】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第1の実施例の説明に供する、図2の順次の
工程に続く順次の工程における略線的断面図である。
【図4】図1〜図3に示す本発明によるヘテロ接合型電
界効果トランジスタの製法の第1の実施例によって製造
されるヘテロ接合型電界効果トランジスタの説明に供す
る略線的断面図(図4A)、及びエネルギバンド図であ
る。
【図5】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第2の実施例の説明に供する、順次の工程に
おける略線的断面図である。
【図6】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第2の実施例の説明に供する、図5の順次の
工程に続く順次の工程における略線的断面図である。
【図7】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第2の実施例の説明に供する、図6の順次の
工程に続く順次の工程における略線的断面図である。
【図8】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
タの製法の第2の実施例の説明に供する、図7の順次の
工程に続く順次の工程における略線的断面図である。
【図9】本発明によるヘテロ接合型電界効果トランジス
の製法の第2の実施例によって製造される本発明によ
るヘテロ接合型電界効果トランジスタの実施例の説明に
供する略線的断面図(図9A)、及びエネルギバンド図
である。
【図10】従来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの
製法の説明に供する、順次の工程における略線的断面図
である。
【図11】従来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの
製法の説明に供する、図10の順次の工程に続く順次の
工程における略線的断面図である。
【図12】従来のヘテロ接合型電界効果トランジスタの
製法の説明に供する、図11の順次の工程に続く順次の
工程における略線的断面図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性化合物半導体基板 2 バッファ層 3 チャンネル形成用層 4 スペ―サ層 5 キャリア供給用層 6 エッチングストッパ層 7 ショットキコンタクト層形成用層 7′ ショットキコンタクト層 10 ゲ―ト電極 11S、11D 絶縁膜 12S ソ―ス用オ―ミックコンタクト層 12D ドレイン用オ―ミックコンタクト層 13S ソ―ス電極 13D ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−228672(JP,A) 特開 平4−340233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/337 - 21/338 H01L 27/095 H01L 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性化合物半導体基板上に、(a)
    化合物半導体でなり、且つ導電型を与える不純物を意図
    的に導入していないか導入しているとしても十分低い濃
    度でしか導入していないチャンネル形成用層と、(b)
    上記チャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有す
    る化合物半導体でなり、且つn型不純物を導入している
    キャリア供給用層と、(c)上記チャンネル形成用層に
    比し小さな電子親和力を有する化合物半導体でなり、且
    つn型不純物を導入していないか導入しているとしても
    十分低い濃度でしか導入していないエッチングストッパ
    層と、(d)上記チャンネル形成用層に比し小さな電子
    親和力を有する化合物半導体でなり、且つ導電型を与え
    る不純物を意図的に導入していないか導入しているとし
    ても十分低い濃度でしか導入していないショットキコン
    タクト層形成用層とを、それらの順に積層して形成する
    工程と、 上記ショットキコンタクト層形成用層に、上記エッチン
    グストッパ層側とは反対側から、ゲ―ト電極を、上記シ
    ョットキコンタクト層形成用層との間でショットキ接合
    を形成するように付す工程と、 上記ショットキコンタクト層形成用層上に、上記ゲ―ト
    電極を挟んだ両位置において、上記ゲ―ト電極の側面に
    接して延長している第1及び第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 上記ショットキコンタクト層形成用層に対する、上記ゲ
    ―ト電極及び上記第1及び第2の絶縁膜をマスクとする
    エッチング処理によって、上記ショットキコンタクト層
    形成用層から、上記エッチングストッパ層側とは反対側
    において上記ゲ―ト電極を付し且つ上記第1及び第2の
    絶縁膜を形成しているショットキコンタクト層を形成す
    るとともに、上記エッチングストッパ層を、上記ショッ
    トキコンタクト層を挟んだ両領域において、外部に臨ま
    せる工程と、 上記エッチングストッパ層上に、上記ショットキコンタ
    クト層を挟んだ、外部に臨んでいる両領域において、化
    合物半導体でなり、且つn型不純物を高濃度に導入して
    いるソ―ス用オ―ミックコンタクト層及びドレイン用オ
    ―ミックコンタクト層をそれぞれ形成する工程と、 上記ソ―ス用オ―ミックコンタクト層及び上記ドレイン
    用オ―ミックコンタクト層に、上記エッチングストッパ
    層側とは反対側から、ソ―ス電極及びドレイン電極をそ
    れぞれオ―ミックに付す工程とを有することを特徴とす
    るヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法。
  2. 【請求項2】 半絶縁性化合物半導体基板上に、(a)
    化合物半導体でなり、且つ導電型を与える不純物を意図
    的に導入していないか導入しているとしても十分低い濃
    度でしか導入していないチャンネル形成用層と、(b)
    上記チャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有す
    る化合物半導体でなり、且つn型不純物を導入している
    キャリア供給用層とが、それらの順に積層して形成さ
    れ、 上記キャリア供給用層上に、(c)上記チャンネル形成
    用層に比し小さな電子親和力を有する化合物半導体でな
    り、且つn型不純物を導入していないか導入していると
    しても十分低い濃度でしか導入していないエッチングス
    トッパ層と、(d)上記チャンネル形成用層に比し小さ
    な電子親和力を有する化合物半導体でなり、且つ導電型
    を与える不純物を意図的に導入していないか導入してい
    るとしても十分低い濃度でしか導入していないショット
    キコンタクト層がそれらの順に積層して局部的に形成さ
    れ、且つ(e)上記ショットキコンタクト層を挟んだ両
    領域において、化合物半導体でなり、且つn型不純物を
    高濃度に導入しているソ―ス用オ―ミックコンタクト層
    及びドレイン用オ―ミックコンタクト層がそれぞれ形成
    され、 上記ショットキコンタクト層に、上記エッチングストッ
    パ層側とは反対側から、ゲ―ト電極が、上記ショットキ
    コンタクト層との間でショットキ接合を形成するように
    付され、 上記ソ―ス用オ―ミックコンタクト層及びドレイン用オ
    ―ミックコンタクト層上に、ソ―ス電極及びドレイン電
    極がそれぞれオ―ミックに付されていることを特徴とす
    るヘテロ接合型電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 半絶縁性化合物半導体基板上に、(a)
    化合物半導体でなり、且つ導電型を与える不純物を意図
    的に導入していないか導入しているとしても十分低い濃
    度でしか導入していないチャンネル形成用層と、(b)
    上記チャンネル形成用層に比し小さな電子親和力を有す
    る化合物半導体でなり、且つn型不純物を導入している
    キャリア供給用層と、(c)上記チャンネル形成用層に
    比し小さな電子親和力を有する化合物半導体でなり、且
    つn型不純物を導入していないか導入しているとしても
    十分低い濃度でしか導入していない第1のエッチングス
    トッパ層と、(d)上記第1のチャンネル形成用層に比
    し小さな電子親和力を有する化合物半導体でなり、且つ
    導電型を与える不純物を意図的に導入していないか導入
    しているとしても十分低い濃度でしか導入していないシ
    ョットキコンタクト層形成用層とを、それらの順に積層
    して形成する工程と、 上記ショットキコンタクト層形成用層に、上記第1のエ
    ッチングストッパ層側とは反対側から、ゲ―ト電極を、
    上記ショットキコンタクト層形成用層との間でショット
    キ接合を形成するように付す工程と、 上記ショットキコンタクト層形成用層上に、上記ゲ―ト
    電極を挟んだ両位置において、上記ゲ―ト電極の側面に
    接して延長している第1及び第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 上記ショットキコンタクト層形成用層に対する、上記ゲ
    ―ト電極及び上記第1及び第2の絶縁膜をマスクとする
    第1のエッチング処理によって、上記ショットキコンタ
    クト層形成用層から、上記第1のエッチングストッパ層
    側とは反対側において上記ゲ―ト電極を付し且つ上記第
    1及び第2の絶縁膜を形成しているショットキコンタク
    ト層を形成するとともに、上記第1のエッチングストッ
    パ層を、上記ショットキコンタクト層を挟んだ両領域に
    おいて、外部に臨ませる工程と、 上記第1のエッチングストッパ層に対する、上記ゲ―ト
    電極及び上記第1及び第2の絶縁膜をマスクとする第2
    のエッチング処理によって、上記第1のエッチングスト
    ッパ層から、上記キャリア供給用層側とは反対側におい
    て上記ショットキコンタクト層を形成している第2のエ
    ッチングストッパ層を形成するとともに、上記キャリア
    供給用層を、上記第2のエッチングストッパ層を挟んだ
    両領域において、外部に臨ませる工程と、 上記キャリア供給用層上に、上記第2のエッチングスト
    ッパ層を挟んだ、外部に臨んでいる両領域において、化
    合物半導体でなり、且つn型不純物を高濃度に導入して
    いるソ―ス用オ―ミックコンタクト層及びドレイン用オ
    ―ミックコンタクト層をそれぞれ形成する工程と、 上記ソ―ス用オ―ミックコンタクト層及び上記ドレイン
    用オ―ミックコンタクト層に、上記エッチングストッパ
    層側とは反対側から、ソ―ス電極及びドレイン電極をそ
    れぞれオ―ミックに付す工程とを有することを特徴とす
    るヘテロ接合型電界効果トランジスタの製法。
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