JP3017546B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3017546B2
JP3017546B2 JP3043707A JP4370791A JP3017546B2 JP 3017546 B2 JP3017546 B2 JP 3017546B2 JP 3043707 A JP3043707 A JP 3043707A JP 4370791 A JP4370791 A JP 4370791A JP 3017546 B2 JP3017546 B2 JP 3017546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関し、より詳しくは、素子分離用のメサ構造を
有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】近年、ヘテロ接合を利用した素子開発が盛
んであるが、特にプレーナ技術で素子分離が困難な装置
においては、依然としてメサ構造による素子分離法が採
られている。
【0003】
【従来の技術】半導体層をメサ構造にして、ここに形成
される素子領域を他の素子領域から分離することが行わ
れている。
【0004】例えば、図3(A) に示すようなメサ構造の
HEMTにおいては、i-InAlAs層aの上にi-InGaAs層
b、n-InAlAs層cを順にエピタキシャル成長し、その上
層部のn-InAlAs層cからi-InAlAs層a上層部までをメサ
状にエッチングして、i-InGaAs層b及びn-InAlAs層cを
他から分離する。
【0005】そして、n-InAlAs層cにショットキー接合
するゲート電極aと、オーミック接触するソース電極s
及びドレイン電極dを形成し、これによりHEMTが構
成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、メサ段を通し
てゲート電極gがi-InGaAs層cに接触するために、素子
特性が劣化する場合がある。
【0007】即ち、高移動度トランジスタ(HEMT)
の場合には、図3(B) に示すように、メサ段の斜面を通
るゲート電極gが、チャネルとなるバンドギャップの小
さなi-InGaAs層bに接触して、i-InGaAs層b中のキャリ
アがゲート電極gに移動し、これによりリーク電流が増
大してゲート耐圧や伝達コンダクタンスが低下する等の
特性劣化が発生するといった問題がある。
【0008】このような問題を解決するためには、メサ
段の側部にSi3N4 のような絶縁膜を形成して電極と半導
体層の接触を防止したり、エアブリッジによってこれら
の接触を回避する装置が提案されているが、これらの装
置によれば、電極が側方に突出するために素子領域が大
きくなる。しかも、この装置を形成する際には、成膜、
パターニング等の複数の工程を付加しなければならず、
半導体装置の製造工程が複雑化するといった不都合があ
る。
【0009】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、電極の突出量を抑えるとともに、チャネ
ルを有するメサ状半導体層の側部と電極との接触を簡単
に回避できる半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、メサ状に形成されて素子分離される半
導体膜2,3,4のうちバンドギャップの大きな層に挟
まれたバンドギャップの小さな層を内方に窪ませて形成
した溝5と、メサ状の前記半導体膜2,3,4の側部を
通って前記溝5との間に空隙を形成する電極6とを有す
ることを特徴とする半導体装置によって解決される。
【0012】または、バンドギャップの大きな層に挟ま
れたバンドギャップの小さな層を内方に窪ませて形成し
た溝5を有するメサ状の半導体膜2,3,4と、前記半
導体膜2,3,4の側面を通って前記溝5との間に空隙
を形成するとともに、前記半導体膜2,3,4の最上層
にショットキー接合するゲート電極6と、前記ゲート電
極6の一側方にある前記半導体膜2,3,4の最上層に
抵抗接触するソース電極7と、前記ゲート電極6の他側
方にある前記半導体膜2,3,4の最上層に抵抗接触す
るドレイン電極8とから構成されたトランジスタを有す
ることを特徴とする半導体装置によって解決される。
【0013】または、図2に例示するように、バンドギ
ャップの異なる複数の半導体層2,3,4を積層する工
程と、前記複数の半導体層2,3,4をメサ状に形成す
る工程と、メサ状の前記複数の半導体層2,3,4のう
ちバンドキャップの大きな半導体層2,4に挟まれたバ
ンドキャップの小さな半導体層3を内方に選択的にエッ
チングして、メサ状の前記複数の半導体層2,3,4の
側部に溝5を形成する工程と、メサ状に形成した前記複
数の半導体層2,3,4の側面及び最上面に電極6を形
成するとともに、該電極6と前記溝5によって空隙を形
成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
造方法によって達成する。
【0014】
【0015】
【0016】なお、上記した図番、符号は、本発明の理
解を容易にするために引用されたものであって、本発明
はそれらに限定されない。
【作 用】第1の発明によれば、半導体層2,3,4の
うちバンドギャップの小さな層3を内方にエッチングし
てここに溝5を形成している。
【0017】このため、バンドギャップの小さな層3で
発生するキャリアが電極6にリークすることはない。
【0018】また、第2の発明によれば、バンドギャッ
プが小さくてトランジスタのチャネルとなる層3を内方
に窪ませている。
【0019】このため、半導体層2,3,4の側部を通
るゲート電極6がバンドギャップの小さな層3と接触す
ることはなく、ゲート電極6への電流のリークが防止さ
れ、コンダクタンス及びゲート耐圧の低下が抑制され
る。
【0020】また、第3の発明によれば、バンドギャッ
プが小さな層3を内方にエッチングして溝5を形成し、
この溝5と電極6との間に形成される空隙によってバン
ドギャップの小さな層3を絶縁するようにしている。
【0021】このため、成膜、パターニング等の複数の
工程が不要となり、チャネルとなるバンドギャップの小
さな層3と電極6の接触を簡単に防止できることにな
る。
【0022】
【実施例】(a)本発明の第1実施例の説明 図1は、本発明の一実施例を示す装置の正断面図及び側
断面図である。
【0023】図において符号1は、半絶縁性のInP 基板
で、この上には、i-InAlAs層2、i-InGaAs層3及びn-In
AlAs層4がエピタキシャル法により積層されており、n-
InAlAs層4からi-InAlAs層2の上層部に到る層は選択的
にエッチングされて、素子形成領域でメサ状に残存し、
この領域のi-InGaAs層3及びn-InAlAs層4が他の素子形
成領域から分離するように構成されている。
【0024】また、メサ状に形成されたi-InGaAs層3
は、その上下の層2、4の周面よりも横方向に深くエッ
チングされており、これによりメサの斜面に横溝5が形
成されている。
【0025】そして、素子形成領域外方のi-InAlAs層2
からメサの斜面を通ってn-InAlAs層4上面に至る領域に
は、n-InAlAs層4とショットキー接合するゲート電極6
が形成され、このゲート電極6は、横溝5に完全に入り
込まないでi-InGaAs層3と接触しない状態となってい
る。
【0026】さらに、ゲート電極6の両側方では、AuGe
/Ni/Auの金属層よりなるソース電極7及びドレイン電
極8が形成され、これらがn-InAlAs層4上面に抵抗接触
しており、これらによりHEMTが構成される。
【0027】このような実施例においては、図1(B) の
側断面図に示すように、ゲート電極6が、メサ状に形成
されたn-InAlAs層4からi-InAlAs層2に到る斜面を通る
ことになるが、チャネルとなるi-InGaAs層3の側部は横
溝5内方に入り込んで、この間に形成される空隙によっ
てゲート電極6と絶縁状態となっているために、n-InAl
As層4とi-InGaAs層3の界面に発生する二次元電子ガス
がゲート電極6にリークすることはなくなる。
【0028】この結果、ゲート耐圧及びコンダクタンス
は大きくなる。
【0029】次に、上記した実施例の製造工程を簡単に
説明する。
【0030】まず、図2(A) に示すように、半絶縁性の
InP 基板1の上にi-InAlAs層2、i-InGaAs層3及びn-In
AlAs層4を順に3000Å、500Å、500Åの厚さ
にエピタキシャル成長し、ついで、SiO2よりなるマスク
9を素子形成領域のn-InAlAs層4上に形成する。なお、
InGaAs層3のモル比を示すと、Inx Ga1-x As(但し、0.
2<x ≦0.75)となる。
【0031】この後に、過酸化水素水、硫酸を含有する
エッチング液をInP基板1の上から供給し、マスク9か
ら露出したn-InAlAs層4、i-InGaAs層3及びi-InAlAs層
2上層部を順にエッチングすると、素子形成領域にはこ
れらの層がメサ状に残存する(図2(B))。
【0032】次に、燐酸系のエッチング液を供給する
と、InGaAsのエッチング速度はInGaAsよりも極めて大き
く、i-InAlAs層2とn-InAlAs層4に挟まれたi-InGaAs層
3は周面から横方向に選択的にエッチングされるため
に、メサ斜面に横溝5が形成されることになる(図2
(C))。ついで、マスク9を緩衝弗酸により除去する。
【0033】この後に、リフトオフ法によって、アルミ
ニウムよりなるゲート電極6を素子形成領域のn-InAlAs
層4の上から外方に延出形成する。
【0034】さらに、ゲート電極6の両側方に一定間隔
をおいてAuGe/Ni/Auの金属膜よりなるソース電極7、
ドレイン電極8をリフトオフ法により形成する(図2
(D))。
【0035】(b)本発明の第2実施例の説明 なお、上記実施例では、i-InAlAs層2、i-InGaAs層3及
びn-InAlAs層4を順に成長してHEMTを形成する場合
について説明たが、半絶縁性のInP 基板1の上に形成す
る半導体層はこれらに限られるものではない。
【0036】即ち、InP 基板1の上に、i-AlGaSb層、i-
InAs層及びn-AlGaSb層をエピタキシャル成長し、これを
メサ状にエッチングし、n-InAlSb層の上にゲート電極、
ソース電極及びドレイン電極を形成してHEMTを構成
してもよい。
【0037】この場合も、第1実施例と同様に、二次元
電子ガスを発生するInAs層を燐酸系のエッチング液によ
って横方向に選択的に除去して横溝を設け、ゲート電極
とInAs層とを接触しないようにする。
【0038】なお、メサ状に形成した層は、上記した材
料の層に限定されるものではなく、また、チャネルを形
成する半導体層としては、i-InGaAs、InAsのみならず、
バンドギャップの小さな材料を用いればよいことにな
る。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
半導体層のうちバンドギャップの小さな層を内方に窪ま
せて溝を形成し、その溝によって半導体層の側部を通る
電極との間に空隙を形成するようにしたので、バンドギ
ャップの小さな層の中のキャリアが電極にリークするこ
とを防止することができ、しかも、電極が半導体層の側
方に突出することを避けることができる。
【0040】
【0041】また、第2の発明によれば、バンドギャッ
プが小さくてトランジスタのチャネルとなる層を内方に
窪ませているので、半導体層の側部を通るゲート電極が
バンドギャップの小さな層と接触することはなくなり、
ゲート電極への電流のリークを防止し、コンダクタンス
及びゲート耐圧の低下を抑制することができる。
【0042】また、第3の発明によれば、バンドギャッ
プの小さな層を内方にエッチングして溝を形成し、この
溝と電極との間に形成される空隙によってバンドギャッ
プの小さな層を絶縁するようにしているので、成膜、パ
ターニング等の複雑な工程が不要となり、チャネルとな
るバンドギャップの小さな層と電極との接触を簡単な工
程によって防止できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例装置の製造工程を示す断面図
である。
【図3】従来装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 InP 基板 2 i-InAlAs層 3 i-InGaAs層 4 n-InAlAs層 5 横溝 6 ゲート電極 7 ソース電極 8 ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/778 H01L 21/338 H01L 21/764 H01L 29/812

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メサ状に形成されて素子分離される半導体
    膜のうちバンドギャップの大きな層に挟まれたバンドギ
    ャップの小さな層を内方に窪ませて形成した溝と、 メサ状の前記半導体膜の側部を通って前記溝との間に空
    隙を形成する電極とを有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】バンドギャップの大きな層に挟まれたバン
    ドギャップの小さな層を内方に窪ませて形成した溝を有
    するメサ状の半導体膜と、 前記半導体膜の側面を通って前記溝との間に空隙を形成
    するとともに、前記半導体膜の最上層にショットキー接
    合するゲート電極と、 前記ゲート電極の一側方にある前記半導体膜の最上層に
    抵抗接触するソース電極と、 前記ゲート電極の他側方にある前記半導体膜の最上層に
    抵抗接触するドレイン電極とから構成されたトランジス
    タを有することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】バンドギャップの異なる複数の半導体層を
    積層する工程と、 前記複数の半導体層をメサ状に形成する工程と、 メサ状の前記複数の半導体層のうちバンドギャップの大
    きな半導体層に挟まれたバンドギャップの小さな半導体
    層を内方に選択的にエッチングして、メサ状の前記複数
    の半導体層の側部に溝を形成する工程と、 メサ状に形成した前記複数の半導体層の側面及び最上面
    に電極を形成するとともに、該電極と前記溝によって空
    隙を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
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