JP3117104B2 - 作業車両の旋回操作装置 - Google Patents

作業車両の旋回操作装置

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JP3117104B2 JP04305041A JP30504192A JP3117104B2 JP 3117104 B2 JP3117104 B2 JP 3117104B2 JP 04305041 A JP04305041 A JP 04305041A JP 30504192 A JP30504192 A JP 30504192A JP 3117104 B2 JP3117104 B2 JP 3117104B2
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静油圧式無段返送装置、
所謂HSTを用いて駆動輪を変速駆動するようにした作
業車両において、作業車両の旋回を該変速装置を制御し
て駆動輪を減速させて行うようにした旋回操作装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンで伝動機構を介して左右の駆動
輪を駆動し、クローラベルトで走行する運搬車等の作業
車は実公平3―49982号等で開示されている。従来
のこの種作業車において、旋回動を行わせるのには、左
右の駆動輪の伝動機構にサイドクラッチを設け、ハンド
ルに設けた操作レバーを介してサイドクラッチを断接
し、駆動輪の一方を減速、或いは停止し、旋回動を行わ
せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、駆
動輪の一方への駆動力を断ち、他方の駆動輪への動力伝
達は通常のように行われているので、左右の駆動輪の速
度差が大きくなり、旋回動が急激になされ、好ましくな
い。そこで特開平2―63977号では、旋回時に自動
減速する装置を開示しているが、この技術は、車速セン
サと、旋回状態への切換操作を検出する第1、第2のセ
ンサを備え、速度との関係で自動減速を選択し、旋回を
円滑に行わせるようにしたもので、これによるとセン
サ、エンジンの制御装置等を必要とし、構成が複雑化す
る。
【0004】ところで本出願人は、特願平4―8221
3号、特願平4―226367号で静油圧式無段変速装
置を用いた動力運搬車を提案して。かかる動力運搬車に
おいても、その走行上旋回動を行う必要があり、片側の
駆動輪を減速して左右の車輪の速度差で旋回動を行う場
合に、走行速度が高いと左右で速度差が大きくなり、急
激に旋回動がなされることとなり、好ましくない。従っ
て、旋回動を行う際、減速する側の車輪に対し他側の車
輪も速度を落とすべく減速することが好ましい。
【0005】本発明は静油圧式無段変速装置を用いた作
業車両において、旋回動を行うに際し、円滑な旋回動を
行い得るように企図したもので、その目的とする処は、
片側の車輪を減速して左右の車輪の速度差で旋回を行う
ようにし、旋回時に他側の車輪を含んで減速を行わせ、
円滑な旋回動を保障し、かかる旋回動時の旋回用の減速
と、円滑な旋回を行う上での減速を、簡素な機構、簡単
な操作で確実に企図することができるようにしたことに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、請求項1では、エンジンで駆動される静油
圧式無段変速装置を左右に備え、左右の該無段変速装置
の夫々で駆動輪を駆動し、左右の駆動輪の速度差で旋回
動作を行うようにした作業車両であって、該作業車両
は、左右の駆動輪の減速を操作する操作部材を備え、該
操作部材は、駆動輪の速度を減速制御するように構成さ
れ、且つ、一方の操作部材による一方の油圧変速装置の
駆動輪の旋回減速操作時に、旋回反対側の駆動輪が一定
量減速されるように構成した作業車両の旋回操作装置
おいて、操作部材は左右に設けられ、各操作部材は操作
レバーと、該操作レバーと一体、或いは一体的に設けら
れ、該操作レバーで揺動する二箇所のカム部を備えるカ
ムと、該カムの小さい揺動で第1カム部と係合する第1
の被揺動部材、及び大きい揺動で第2のカム部と係合す
る第2の被揺動部材を備え、該第2の被揺動部材で上記
静油圧式変速装置の油圧を減速方向に制御するように構
成したことを特徴とする。 請求項2では、請求項1にお
いて、前記第2の被揺動部材と静油圧式無段変速装置の
制御部とはケーブルで連結した。 請求項3では、請求項
1において、旋回反対側の駆動輪が一定量減速する手段
は、操作部材の操作でエンジン回転数を制御する手段と
した。請求項4では、請求項において、左右の操作部
材の一方の第1の被揺動部材の揺動で他方の第1の揺動
部材も揺動するように構成し、該第1の揺動部材の一方
を、エンジンの回転数を制御する手段とケーブルで連結
た。
【0007】
【作用】上記手段によれば、左右の上記油圧変速装置の
夫々をハンドル等に設けたレバー操作で制御して片側の
駆動輪を減速して旋回動を行い、かかる旋回動のための
減速操作に際し、操作の第1段階でカムによってエンジ
ン回転数を低下させ、速度を旋回に先立って一定量減速
させてから旋回のための減速がなされるので、低速度で
旋回がなされ、円滑な旋回動が行え、又旋回動に先立つ
減速操作と旋回動操作とが1レバー操作で行うことがで
きる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は作業車の一例としての動力運搬車
の側面図、図2は同平面図、図3は作業車の車輪部分を
横断平面とした平面図、図4は理解し易いようにエンジ
ン、静油圧式無段変速装置、車輪、操作部等を透視的に
分解して示した説明的斜視図、図5は本発明にかかる操
作装置の斜視図、図6は操作装置の側面図で、旋回操作
前の状態を示す図、図7は操作装置の側面図で、旋回操
作初期の状態を示す図、図8は操作装置の側面図で、旋
回操作後期の状態を示す図である。
【0009】図1乃至図3において1は作業車を示し、
実施例は動力運搬車を示している。作業車1は車体2上
の中間後部乃至前方上に離間して荷台3を備え、荷台3
は車体後部に起設したブラケット4上に後端部下面を支
持せしめ、荷台3の中間前部ブラケット5を垂下、固設
し、これを車体2の前部に起設したブラケット6に枢着
し、枢着軸7を支点として荷台3が前方に揺動し、ダン
プ動を行うように設定されている。荷台3は周囲に保持
枠3a、後部に背が高いガード枠3b、後方にダンプ動
を行わせるダンプハンドル3cを備え、ダンプハンドル
3cは片側のみに設けられている。
【0010】車体2の左右のメンバー2a,2aの外側
には、前部の案内輪8、後部の駆動輪9、この間の複数
の転輪10…、及びこの周に掛け回されたクローラベル
ト11からなる左右の無端状車輪12,12が設けら
れ、車輪12,12の駆動で走行するように構成されて
いる。以上の車体2の後部にはエンジン支持フレーム1
3を後方へ突設し、フレーム13上にはエンジン14を
搭載、設置し、エンジン上には実施例では燃料タンク1
5を設け、エンジン14には燃料供給装置である気化
器、マフラー等の補機類が取り付けられ、実施例では図
1に示すようにエンジン後部はシュラウド16で覆わ
れ、後方に突出した出力軸をベルト、プーリ機構17で
冷却ファン18に接続し、エンジン14を冷却する。
【0011】上記した車体後部左右には、静油圧式無段
変速装置(HST)19,19を夫々設けて左右の駆動
輪9,9の駆動を受け持たせ、この種無段変速装置1
9,19は既知のように夫々油圧ポンプ20、油圧モー
タ21のユニットからなり、図4は無段変速装置19,
19を左右に備えることを示している。上記したエンジ
ン14の側方に突出させた出力軸22にプーリ23を固
設し、一方無段変速装置19,19のポンプ20,20
間には同軸に入力軸と連結したプーリ24を固設し、プ
ーリ23,24をベルト25で連結し、エンジン動力で
無段変速装置19,19の各ポンプ20を駆動するよう
に構成されている。
【0012】油圧モータ21,21の各出力軸は下方に
垂下され、これを減速機構をなすギヤボックス26,2
6に連結し、更に左右の伝動ケース27,27に連結
し、伝動ケースから左右に突出した出力軸27a,27
aに上記した駆動輪9,9を連結し、無段油圧変速装置
19,19で変速された出力で駆動輪9,9を駆動し、
車輪12,12を駆動して走行する。以上の無段変速装
置19,19の各ポンプ20,20側には、各スティ2
8,28を介して各コントロールケーブル29,29を
臨ませ、ケーブル29,29の引張動で各油圧ポンプ2
0,20から各油圧モータ21,21への通路中に介設
されたスプールバルブ等を制御して流量を制御し、減速
するように構成されている。
【0013】又各油圧ポンプ20,20上にはコントロ
ールレバー30,30が図3、図4に示すように設けら
れ、これをケーブル31、連動機構32等を介して後述
するハンドルのシフトレバー33に連結し、ポンプの
正、逆駆動を切換え、駆動輪の正、逆回転を切換え、前
進、後進を選択することができるように構成されてい
る。尚図4中34は、クラッチを示し、図4はベルト2
5から開離してクラッチオフの状態を示し、ケーブル3
5の引張動でベルト25にローラを押接し、ベルトによ
るプーリ23,24間の動力伝達をオンさせる。
【0014】上記した車体2の後部左右には、上後方に
上傾した2本のハンドルバー35a,35aを延設して
ハンドル35を構成し、ハンドル35の左右のバー35
a,35aの上部間にはクロスメンバーをなす操作板3
6を架設し、操作板36にはシフト溝37を設けて上記
したレバー33を係合する。以上のハンドル35の左右
のバー35a,35aのグリップ部近傍に操作装置3
8,38を設ける。
【0015】操作装置38,38は図5に示すように左
右対称的に設けられ、一部を除き左右で同構造なので、
片側を説明し、他側は同一符号を付して説明は省略す
る。ハンドルグリップ近傍に板状の取付ベース39を垂
下、固設し、これの外側面の中間上部に操作レバー40
の基部40aをピン45で枢着する。操作レバー40の
後方に延設された細い把持部40bに対し、基部40a
は円板状をなし、下半部の後端縁部には、把持部40b
の先部から径方向外方に急激に弯曲、突出し、下方に垂
下、突出した第1のカム部41を設け、これの頂部から
緩やかに円周方向に不干渉部42を設ける。不干渉部4
2の円周方向下流部には、径方向に潜る凹部43を連続
して設け、凹部43の下流部に径方向外方に突出する第
2のカム部44を設ける。
【0016】一方、取付ベース39の下部には、緩やか
な略U字型の第1の被揺動部材をなす第1のコントロー
ルレバー46の中間後部が軸48で枢着され、軸48の
この側の端部とコントロールレバー46とは固着され、
軸48は取付ベース39に回動自在に嵌合、支持されて
いる。軸48の他端部側は、他側の取付ベース39を回
動自在に貫通して左右の取付ベース39,39に回動自
在に横架され、この側の同構造、同形状の第1のコント
ロールレバー46に端部を結合されている。従って、図
5の手前側Aの第1のコントロールレバー46の揺動、
奥側Bの第1のコントロールレバー46の揺動の何れに
おいても、軸46は回動することとなる。コントロール
レバー46の先端部には、R状の係合部47が形成さ
れ、係合部47は上記操作レバー40の第1のカム部4
1の上流側に常時当接している。
【0017】第1のコントロールレバー46の後端部に
は外側方に支持片46aを折曲、突出し、これをケーブ
ル49のインナー49a端部に連結し、ケーブルアウタ
ー49bは取付ベース39の後端下部に設けた支持片3
9aに保持させる。以上のケーブル49は、上記したエ
ンジン13の図示しない気化器スロットルバルブの制御
を行う制御レバーに連結し、ケーブル49の引張動でス
ロットルバルブをエンジン回転数を低減させる方向に制
御するように構成する。以上の第1のコントロールレバ
ー46へのケーブル49の連結は、左右に設けたコント
ロールレバー46,46の片側のみとし、即ち図5に示
す実施例の如く手前側Aのコントロールレバー46のみ
にケーブル49を連結し、B側のコントロールレバー4
6にはケーブルは連結されていない。
【0018】左右のコントロールレバー46,46は、
上記したように軸48で連結されているので、B側のコ
ントロールレバー46が揺動操作された際、軸48は回
動し、B側の操作は軸48を介してA側のコントロール
レバー46に伝えられ、これがB側と同量揺動し、A側
のみに設けたケーブル49が引張され、スロットル制御
がなされることとなる。
【0019】又上記第1のコントロールレバー46の軸
48の外端部には略々直線状の第2のコントロールレバ
ー50を枢着し、コントロールレバー50は軸48に対
して回動自在である。コントロールレバー50の先端部
には、上記操作レバー40の基部に設けた第2のカム部
44と必要に応じて係合する係合部51を設け、該レバ
ー50の先部には上記した無段変速装置19の一方に連
結したケーブル29のインナー29aを連結し、ケーブ
ルアウター29bは取付ベース39の中間後部に設けた
支持片39bに支持させる。かかるコントロールケーブ
ル29の引張動で、前述したように油圧モータの流量を
制御し、この側の駆動輪の回転速度を減速する。
【0020】以上の操作レバー40、第1のコントロー
ルレバー46、第2のコントロールレバー50は左右の
ハンドルバー35a,35aに対称的に設けられ、第2
のコントロールレバー50,50は、夫々ケーブル2
9,29を介して左右の油圧変速装置19,19に夫々
連結されている。又、第1のコントロールレバー46,
46は軸48で連動し、スルットル制御を行うケーブル
49は片側のコントロールレバーのみに設けられ、即ち
図5の左側Aのコントロールレバー46にのみ設けられ
ている。軸48により、左右のコントロールレバー4
6,46は連動するように結合されているので、ケーブ
ル49を備えない図5中右側Bのコントロールレバー4
6を操作しても左側Aのコントロールレバー46は同量
揺動し、この側に連結されたケーブル29を引張し、ス
ロットル制御を行ってエンジン回転数を低減させる。
【0021】以上において、作業車1はエンジン14に
よる無段変速装置19,19の駆動で駆動輪12を駆動
して走行され、無段変速装置は左右の駆動輪9,9個々
に専用として左右19,19を備え、エンジン動力で左
右の油圧ポンプ20,20を駆動し、これと各ユニット
をなす油圧モータ21,21に出力し、左右の駆動輪
9,9を駆動する。作業車1の走行速度は、スロットル
制御でエンジン回転数が変化し、これにより走行速度を
制御し、又上記したように、油圧の方向を切換えて後進
動を行わせる。ところで、旋回動を行うには、旋回する
側の操作レバーを把持し、旋回側の駆動輪を減速して反
対側の駆動輪との間に速度差を生じせしめ、旋回動を行
う。
【0022】次に上記作業車両の旋回操作を説明する
と、図5、図6は上記B側の操作レバー40の未操作、
レバー開放状態を示し、レバー40の把持部40bとこ
の側のハンドルバー35aとの間には大きな隙間が維持
されている。図6の未操作状態では、操作レバー40の
基部40aに設けた第1のカム部41の上流側の非操作
部に第1のコントロールレバー46の係合部47が係合
している。A側の方向に作業車1を旋回させる場合に
は、操作レバー40の把持部40をハンドルグリップ部
とともに把持し、レバー40をピン45を支点として図
6の反時計方向(上方)に揺動させる。これによりレバ
ー40の基部40aが同方向に回動し、外周の第1のカ
ム部41が第1のコントロールレバー46の係合部47
と係合しているので、第1のカム部41で係合部47を
外側に押圧し、第1のコントロールレバー46を軸48
を支点として図6中時計方向(下方)に揺動させる。
【0023】この結果、第1のコントロールレバー46
に連結されたスロットル制御用のケーブル49が引張さ
れ、エンジン回転数を一定量低減させ、この結果、油圧
モータ21,21の出力で駆動される駆動輪9,9の回
転数は低減し、車輪12,12の速度は一定量減速され
ることとなる。これにより、旋回に際して一定速度まで
作業車1の走行速度を減速し、円滑な旋回を行うことが
できるよに待機する。操作レバー40のかかる状態を図
7で示した。
【0024】次に操作レバー40把持を継続してハンド
ルグリップ部に把持部35aを近接させると、レバー4
0は更に時計方向に揺動し、基部40aの第1のカム部
41下流側は特性が変らず、従って、第1のコントロー
ルレバー46は当該回動位置で保持される。一方、操作
レバー40の更なる回動で、基部40a下流部の第2の
カム部44が第2のコントロールレバー50の係合部5
1に係合し、これを軸48を支点として図7中時計方向
に揺動させることとなり、第2のコントロールレバー5
0に連結したケーブル29を引張する。従って、ケーブ
ル29に連結された側の上記無段変速装置19を、上記
したように減速制御し、これに繋がるこの側の駆動輪9
を減速させ、左右の駆動輪9,9の速度差によって操作
レバー40を操作した側に作業車1は旋回することとな
る。操作レバー40のかかる状態を図8で示した。
【0025】反対側の操作レバーを操作した場合には、
この側に旋回し、旋回に先立つ減速は、この側のレバー
の一次的な操作が軸48で他側の第1のコントロールレ
バーに伝えられ、ケーブル49の引張動を行い、スロッ
トル制御を行ってエンジン回転数を下げ、一次減速を行
う。反対側の第2のコントロールレバーは、この側の操
作レバーの揺動量の増大で独立してこの側の第2のコン
トロールレバーを揺動操作し、この側の油圧変速装置を
制御して減速し、この側への旋回動を行う。
【0026】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
エンジン出力で駆動される静油圧式無段変速装置を左右
に備え、該各無段変速装置で左右の駆動輪を駆動し、走
行駆動力を得、左右の無段変速装置を個別に制御可能と
して左右の駆動輪の一方の速度を減速させ、減速側に旋
回動を行わせるように作業車を構成し、左右の無段変速
装置の減速操作を左右のハンドルバーに設けた操作部材
で個別に操作し、一方の無段変速装置を減速制御するの
で、従来の順機械的な旋回に際しての減速作動のような
格別なクラッチ機構等を必要とすることがなく、レバー
の把持、ケーブルの引張動による油圧流量制御で旋回動
が可能で、構造の簡素化、部品の減少等が図れる。
【0027】特に本発明は、操作レバー等の操作部材の
二段の揺動の前段でスロットル制御を行い、旋回に先立
ってエンジン回転数を低減させ、減速するようにしたの
で、これに続く後段のレバー等の継続した揺動操作によ
る旋回動は減速された状態下でなされ、円滑な旋回動が
保障され、旋回機構として優れる。
【0028】本発明は、一段のスロットル減速制御、二
段の旋回動操作を1個の操作部材の揺動で行わせ、操作
部材の揺動を初期、後期と継続することで走行速度の減
速、旋回が継続して連続して行え、操作が簡易で自然に
走行速度の減速、旋回が行える。そして、重要なこと
は、1個の操作レバーと、これに設けた2ヵ所のカム部
の揺動量の変化、各カム部と2個のレバーとの個別の係
合で、ケーブルを引張してスロットル減速制御、左右の
無段変速装置の個別の減速制御を行うので、制御回路や
格別の、又複雑な制御機構を必要とすることなく純機械
的な簡素なレバー、カム機構で減速制御、旋回制御が行
える。従って、円滑な旋回を保障するための旋回に先立
つ減速、旋回動を極めて簡素な構造で企図することがで
き、又ケーブル操作でスロットル制御、各無段変速装置
を操作するので、作動が確実である等の多大の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車の一例としての動力運搬車の側面図
【図2】上記作業車の平面図
【図3】作業車の車輪部分を横断平面とした平面図
【図4】理解し易いようにエンジン、静油圧式無段変速
装置、車輪、操作部等を透視的に分解して示した説明的
斜視図
【図5】本発明にかかる操作装置の斜視図
【図6】上記操作装置の側面図で、旋回操作前の状態を
示す図
【図7】上記操作装置の側面図で、旋回操作初期の状態
を示す図
【図8】上記操作装置の側面図で、旋回操作後期の状態
を示す図
【符号の説明】
1…作業車、 9…駆動輪、 13…エンジン、 19
…静油圧式無段変速装置、 29…エンジン回転数制御
用ケーブル、 40…操作部材である操作レバー、 4
1…第1のカム部、 44…第2のカム部、 46…第
1の被揺動部材であるコントロールレバー、 49…無
段変速装置の減速制御用ケーブル、 50…第2の被揺
動部材であるコントロールレバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−53841(JP,A) 特開 平3−151801(JP,A) 特開 平1−269675(JP,A) 特開 平2−63977(JP,A) 特開 平5−278482(JP,A) 特開 平6−56398(JP,A) 実開 昭55−179970(JP,U) 実開 昭50−70417(JP,U) 実開 昭60−81171(JP,U) 実開 昭61−135772(JP,U) 特公 昭41−12763(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/22 F02D 11/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンで駆動される静油圧式無段変速
    装置を左右に備え、左右の該無段変速装置の夫々で駆動
    輪を駆動し、左右の駆動輪の速度差で旋回動作を行うよ
    うにした作業車両であって、該作業車両は、左右の駆動
    輪の減速を操作する操作部材を備え、操作部材は、駆
    動輪の速度を減速制御するように構成され、且つ
    一方の操作部材による一方の油圧変速装置の駆動輪の旋
    回減速操作時に、旋回反対側の駆動輪が一定量減速され
    るように構成した作業車両の旋回操作装置において、 前記操作部材は左右に設けられ、各操作部材は操作レバ
    ーと、該操作レバーと一体、或いは一体的に設けられ、
    該操作レバーで揺動する二箇所のカム部を備えるカム
    と、該カムの小さい揺動で第1カム部と係合する第1の
    被揺動部材、及び大きい揺動で第2のカム部と係合する
    第2の被揺動部材を備え、該第2の被揺動部材で上記静
    油圧式変速装置の油圧を減速方向に制御するように構成
    した、 ことを特徴とする作業車両の旋回操作装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の被揺動部材と静油圧式無段変
    速装置の制御部とはケーブルで連結した請求項1の作業
    車両の旋回操作装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回反対側の駆動輪が一定量減速す
    る手段は、操作部材の操作でエンジン回転数を制御する
    手段である請求項1の作業車両の旋回操作装置。
  4. 【請求項4】 前記左右の操作部材の一方の第1の被揺
    動部材の揺動で他方の第1の揺動部材も揺動するように
    構成し、該第1の揺動部材の一方を、エンジンの回転数
    を制御する手段とケーブルで連結した請求項3の作業車
    両の旋回操作装置。
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