JP3116975B2 - プリント配線板のパターン検査方法 - Google Patents

プリント配線板のパターン検査方法

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JP3116975B2
JP3116975B2 JP04129970A JP12997092A JP3116975B2 JP 3116975 B2 JP3116975 B2 JP 3116975B2 JP 04129970 A JP04129970 A JP 04129970A JP 12997092 A JP12997092 A JP 12997092A JP 3116975 B2 JP3116975 B2 JP 3116975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント配線板のパター
ン検査方法に関し、さらに詳しく言えば、例えばエッチ
ングにより回路パターンを形成し、その上にハンダレジ
ストを印刷した後、所定のランド間にカーボン導体を印
刷する際、そのカーボン導体の配線状態を検査するパタ
ーン検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図3を参照しながらカーボン導体
についてその概略を説明する。プリント配線板を得るに
は、銅張積層基板1に例えば所定の配線パターンを有す
るドライフィルムを被せ、露光してエッチングレジスト
を形成し現像した後、エッチングすることにより、銅箔
からなる回路パターン2を形成する。
【0003】ここで説明の便宜上、形成された4つの回
路パターンの内、図3において左からその参照符号を2
a,2b,2c,2dとする。
【0004】しかる後、回路パターン2上にハンダレジ
スト3が設けられる。この場合、ハンダレジスト3が形
成される部分は図3の斜線部であり、所定のランドは表
面に露出された状態に残される。この例では、左側の回
路パターン2aのランドと右側の回路パターン2dのラ
ンドとが露出された状態とされ、それらの間に位置する
回路パターン2b,2dはハンダレジスト3により、そ
の全体がマスクされているものとする。
【0005】ところで、回路パターン2a,2d同士を
接続するには、その接続パターンをそのエッチング処理
時に同時に形成すれば良いのであるが、基板1の配線ス
ペースがなく、しかもそれらの間に他の回路パターン2
b,2cがあるような場合にカーボン導体4が用いられ
る。
【0006】すなわち、この接続用のカーボン導体4は
回路パターン2aのランドと回路パターン2dのランド
との間において回路パターン2b,2cをジャンプする
ようにハンダレジスト3上に印刷される。
【0007】その際、基板1の余白部1aにカーボンよ
りなるパターンずれ検査用の検査パターン5が同時に形
成される。図4にはその断面図が示されており、これに
よると、検査パターン5は予め余白部1aに形成されて
いる銅箔部6a,6間にわたって印刷される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】パターンずれの検査は
一対のプローブ7a,7bを検査パターン5に接触さ
せ、その間の抵抗値を測定することにより行なわれる。
【0009】しかしながら、カーボンの抵抗値は銅など
に比べて極めて高く、プローブ7a,7bの接触部位が
僅かに変化するだけでも検出抵抗値が大きく異なるた
め、信頼性の面で問題があった。
【0010】なお、カーボン印刷はその特殊性ゆえ印刷
が難しく、一見良品に見えても不良である場合が多いた
め、全品検査が要求されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の事情
に鑑みなされたもので、その構成の特徴は、銅張積層基
板に所定の回路パターンを形成し、同回路パターンのラ
ンドを除いてハンダレジストを形成した後、所定のラン
ド間にカーボン導体を印刷してそれらの回路パターンを
導通させるプリント配線板のパターン検査方法におい
て、上記基板の所定部位に2つのスルーホールを穿設す
るとともに、その表裏両面に同スルーホール内に充填さ
れる電気抵抗がカーボンよりも低い導電性ペーストにて
導通状態とされる検査用ランドを設け、カーボン導体の
印刷時にそれと同時に上記検査用ランド間に電気抵抗検
査用のカーボン導体を形成し、その裏側の検査用ランド
から同検査用カーボン導体の抵抗値を測定し、カーボン
導体の配線状態を検査するようにしたことにある。
【0012】この場合、スルーホールおよび検査用ラン
ドは基板の余白部に形成されることが好ましい。
【0013】
【作用】プローブを検査用ランドに接触させ、そのラン
ドを介して検査用カーボン導体の抵抗値を検出するた
め、プローブの接触部位が異なっても測定値が大幅に変
化することがなく、信頼性の高い検査を行なうことがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、図1および図2を参照しながら、本発
明の一実施例を説明する。なお、これらの図において、
先に説明した従来例と同一の部分にはそれと同じ参照符
号が用いられている。
【0015】まず、銅張積層板1に所定の回路パターン
を有する例えばドライフィルムを添設し、露光してエッ
チングレジストを形成した後、エッチングして所定の回
路パターン2a〜2dを形成する。
【0016】この回路パターンの形成時に、基板1の余
白部1aの両面2箇所に検査用ランド11a,11b;
12a,12bをそれぞれ同軸的に形成する。そして、
その各検査用ランドの中央部にスルーホール13,13
を穿設し、同スルーホール13,13内にカーボンより
も電気抵抗の低い導電性ペースト14,14、例えば銀
ペーストや銅ペーストなどを充填して硬化させ検査用ラ
ンド11aと11b、12aと12bをそれぞれ導通状
態とする。
【0017】次ぎに、回路パターン2aのランドと回路
パターン2dのランドとを除いてハンダレジスト3を形
成し、それらのランド間に接続用のカーボン導体4を印
刷し、回路パターン2aと2dとを電気的に接続するの
であるが、その際同時に検査用ランド11aと12aと
の間にも検査用カーボン導体15を印刷する。
【0018】しかる後、この検査用カーボン導体15の
抵抗値を測定して接続用のカーボン導体4の配線状態を
含むカーボン印刷の良否、すなわち印刷ずれなどの有無
を検査するのであるが、この場合、プローブ7a,7b
はカーボン印刷がされない裏面側の検査用ランド11
b,12bに接触させる。
【0019】このランド11b,12bの電気抵抗はカ
ーボンに比べてきわめて小さいため、プローブ7a,7
bの接触箇所がずれたとしても検査用カーボン導体15
の抵抗値測定には殆ど影響を与えず、正確にカーボン導
体の良否を判別することができる。
【0020】上記実施例では基板1の余白部1aにカー
ボン印刷用の検査パターンを形成するようにしている
が、カーボン導体が印刷される回路内のランドがスルー
ホールにより裏面側に導通可能であれば、その裏面側の
ランドを利用してカーボン導体の抵抗値を測定しても良
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板の2箇所にスルーホールを穿設するとともに、その
表裏両面に同スルーホール内の導電材にて導通状態とさ
れるランドを形成し、基板の一方の面側のランド間にカ
ーボン導体を印刷し、基板の他方の面側のランドにプロ
ーブを接触させ、そのランドを介してカーボン導体の抵
抗値を検出するようにしたことにより、プローブの接触
部位が異なっても測定値が大幅に変化することがなく、
カーボン印刷の信頼性の高い検査を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するためのプリント配
線板の一例を示した同基板の摸式的な平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】従来の検査方法によって検査される基板を示し
た説明図。
【図4】図3のB−B線断面図
【符号の説明】
1 基板 1a 基板の余白部 2 回路パターン 3 ハンダレジスト 4 接続用カーボン導体 11,12 検査用ランド 13 スルーホール 14 導電性ペースト 15 検査用カーボン導体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−297049(JP,A) 特開 平4−160373(JP,A) 特開 平3−14285(JP,A) 特開 昭60−130886(JP,A) 特開 平3−64901(JP,A) 実開 平4−111779(JP,U) 実開 昭62−147377(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02 G01R 27/00 H05K 3/00 G06T 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅張積層基板に所定の回路パターンを形
    成し、同回路パターンのランドを除いてハンダレジスト
    を形成した後、所定のランド間にカーボン導体を印刷し
    てそれらの回路パターンを導通させるプリント配線板の
    パターン検査方法において、上記基板の所定部位に2つ
    のスルーホールを穿設するとともに、その表裏両面に同
    スルーホール内に充填される電気抵抗がカーボンより低
    い導電性ペーストにて導通状態とされる検査用ランドを
    設け、カーボン導体の印刷時にそれと同時に上記検査用
    ランド間に電気抵抗検査用のカーボン導体を形成し、そ
    の裏側の検査用ランドから同検査用カーボン導体の抵抗
    値を測定し、カーボン導体の配線状態を検査するように
    したことを特徴とするプリント配線板のパターン検査方
    法。
  2. 【請求項2】 上記スルーホールおよび上記検査用ラン
    ドは上記基板の余白部に形成されることを特徴とする請
    求項1に記載のプリント配線板のパターン検査方法。
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