JP3115121U - コンクリート製側溝用部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 経年変化による側溝等の改修を容易に行うことのできるコンクリート製側溝用部材を提供する。
【解決手段】水路等の主要構成箇所となる底部と側面部を備えた水路部材(側溝体1)と、水路の蓋体を設置するのに充分な高さを備えた上方部材2とからなり、両部材に着脱自在の上下連結構造を付設し、また必要に応じて水路部材(側溝体)及び上方部材と、水路部材と上方部材の間に介在させて、上下両部材と同様の着脱自在の上下連結構造を付設してなる調整部材とで構成し、調整部材の介在によって水路深さの調整を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】水路等の主要構成箇所となる底部と側面部を備えた水路部材(側溝体1)と、水路の蓋体を設置するのに充分な高さを備えた上方部材2とからなり、両部材に着脱自在の上下連結構造を付設し、また必要に応じて水路部材(側溝体)及び上方部材と、水路部材と上方部材の間に介在させて、上下両部材と同様の着脱自在の上下連結構造を付設してなる調整部材とで構成し、調整部材の介在によって水路深さの調整を行う。
【選択図】 図1
Description
本考案は、U字溝や集水枡等のコンクリート製側溝用部材に関するものである。
U字溝と称される上部が開口したコンクリート製の道路側溝(以下「側溝体」という)は、開口部分にコンクリート蓋や、或いはグレーチングと称される金属製蓋が装着されている。また集水枡においても箱型本体の上部にグレーチングタイプの開閉蓋が装着されている。
前記のコンクリート製の側溝部材は、経年変化として蓋体や側溝体上部が破損する。そこで破損した側溝体は補修の必要があり、従前においては、側溝体全部を取り替えたり側溝体内部に更に樹脂製U字溝を組み込む工法(特許文献1)が知られている。
しかし前記の工法は、側溝機能を維持するために工事期間中側溝のバイパス路が必要であり、バイパス路構築の煩雑さがある。
また特開2003−119875号公報(特許文献2)には、従来技術として破損側溝体の上部を除去し、新しい部分を型枠で再構築する手段が開示されており、この型枠使用工事の煩雑さを問題点としてあげ、前記の対策として、側溝蓋を樹脂モルタルで側溝体の受け部に接着し、蓋体の上面及び側溝体の上面を切削し、切削箇所にシート材を貼着し、更に樹脂モルタルで被覆する改修工法が開示されている。
またU字溝を複数部材で構築する手段は知られているが、これらの構築手段は、底面部材と側面部材の組み合わせによって水路を形成しているものである(特許文献3,4)。
前記した従前の改修工法のうち、側溝体等の上部のみを改修する工法は、側溝機能を保持したままの改修となり、バイパス路の構築を必要としない利点を有しているが、例えば型枠を使用する工事では、型枠の着脱工事が面倒であるし、樹脂モルタルを使用する工法では、車両の走行によって表面の樹脂モルタルが剥離すると、再度の補修が必要であって、耐久性の点で課題を有する。
また従前の側溝部材を組み合わせて水路を形成する手段においても、側面部材の上部のみの改修は、前記した改修工法を採用することになり、何らの問題解決とはならない。
そこで本考案は、改修が容易に行うことのできる水路を構築できる新規なコンクリート製側溝用部材を提案したものである。
本考案に係るコンクリート製側溝用部材は、水路等の主要構成箇所となる底部と側面部を備えた水路部材と、水路の蓋体を設置するのに充分な高さを備えた上方部材とからなり、両部材に着脱自在の上下連結構造を付設してなることを特徴とするものである。
而して水路の構築は、水路部材を設置した後、水路部材の上部に上方部材を連結し、必要とする適宜な蓋体を装着することで施工できるものである。
また特に前記の水路部材及び上方部材と、水路部材と上方部材の間に介在させて、上下両部材と同様の着脱自在の上下連結構造を付設してなる調整部材とで構成した場合には、調整部材の介在によって水路深さの調整を容易に行うことが出来る。
本考案の構成は上記の通りであるから、水路構築後の経年変化によって水路上部が破損した場合には、上方部材のみを取り替えることで、簡単に補修を行えるものである。
また介在部材を採用することで、構築する水路深さを調整できるので、高さが相違したり、傾斜対応の形状とする等の種々介在部材を採用することで、所定規格の水路部材と上方部材の汎用性が高まるものである。
<第一実施形態> 図1〜図5は、本考案の第一実施形態を示したもので、この第一実施形態は、水路部材として側溝体1を採用し、側溝(水路)を構築する例である。
水路の構築に使用する部材は、側溝体1と上方部材2と、連結ボルト3と蓋体4である。側溝体1は、上方部材と組み合わせた際に、通常のU字溝部材と同様の形状となるように、底面部11と側面部12を備えたもので、単独で充分に水路として機能する形状としたものである。
上方部材2は、通常のU字溝部材の段差部21の下方位置で切断した長尺形状で、段差部21の適宜箇所に、段差部21に連結ボルト3の頭部が埋まり、且つ係止されるボルト孔22を設けてなる。
また側溝体1の上端面13における前記ボルト孔22と対応する位置に、連結ボルト3が螺合するナット部14を埋設してなる。
而して前記側溝体1と上方部材2を使用して水路(側溝)を構築するもので、側溝体1の上方に上方部材2を、連結ボルト3を使用して連結すると、通常の側溝形態となるので、従前の側溝構築と同様の工法で側溝構築が可能である。
更に経年変化によって側溝上部が破損した場合には、蓋体4を外し、連結ボルト3の螺合解除で、上方部材を取外し(図3参照)、新規な上方部材2及び蓋体4を改めて装着することで、側溝改修が容易に行うことができるものである。
また図4,5に例示するように、側溝体1の上端に載置し、上方に連続する形態となる長尺状で、且つ所定位置にボルト孔51を設けた調整部材5を採用し、側溝体1と上方部材2との間に介在させて側溝を構築することもできる(図4)。
特に図5に例示するように、薄型の調整部材5a、厚型の調整部材5b、先後の厚さが相違する傾斜型の調整部材5cを、選択的に使用したり組み合わせ使用することで、深さの異なる側溝の構築が容易に行うことができるし、傾斜側溝も容易に構築することができる。
<第二実施形態> 図6,7は、本考案の第二実施形態を示したもので、この第二実施形態は、水路部材として集水枡体6を採用し、集水枡(水路の集水箇所)を構築する例である。
集水枡の構築に使用する部材は、集水枡体6と上方部材7と、連結ボルト3と蓋体8である。集水枡体6は、通常の集水枡の下方部分と同一形状としたもので、底面部61と側面部62を備えた箱型で、側面部62の下方には、集水管9等との連結孔63を設け、上端面には、前記第一実施形態と同様の上方部材7との連結に使用するナット部64を埋設してなる。
上方部材7は、矩形枠型で内面側に蓋体装着部71を設けると共に、適宜箇所に連結ボルト3の頭部が埋まり、且つ係止されるボルト孔72を設けてなる。
而して集水枡体6を単独で設置し、しかる後蓋体8を装着した上方部材7を連結しても良いし、或いは集水枡6に上方部材7を連結した後に設置するものであり、通常の集水枡と同様に使用されるものである。
更に経年変化によって上部が破損した場合には、上方部材7の取替えのみで改修がなされるものである。
尚蓋体8の装着構造は任意であるが、特に煽り開閉構造の場合で、上方部材が正方形であると、開閉方向を任意に定めることができる利点がある。
1 側溝体(水路部材)
11 底面部
12 側面部
13 上端面
14 ナット部
2 上方部材
21 段差部
22 ボルト孔
3 連結ボルト
4 蓋体
5,5a,5b,5c 調整部材
51 ボルト孔
6 集水枡体(水路部材)
61 底面部
62 側面部
63 連結孔
64 ナット部
7 上方部材
71 蓋体装着部
72 ボルト孔
8 蓋体
9 集水管
11 底面部
12 側面部
13 上端面
14 ナット部
2 上方部材
21 段差部
22 ボルト孔
3 連結ボルト
4 蓋体
5,5a,5b,5c 調整部材
51 ボルト孔
6 集水枡体(水路部材)
61 底面部
62 側面部
63 連結孔
64 ナット部
7 上方部材
71 蓋体装着部
72 ボルト孔
8 蓋体
9 集水管
Claims (4)
- 水路等の主要構成箇所となる底部と側面部を備えた水路部材と、水路の蓋体を設置するのに充分な高さを備えた上方部材とからなり、両部材に着脱自在の上下連結構造を付設してなることを特徴とするコンクリート製側溝用部材。
- 水路部材が側溝体で、上方部材が蓋体載置用の段差を備え、前記段差部にボルト頭部が埋設できるボルト孔を設け、側溝体の上端面の対応位置にナット部を埋設してなる請求項1記載のコンクリート製側溝用部材。
- 水路部材が集水枡体で、上方部材が矩形枠で、煽り開閉自在としたグレーチング蓋を付設し、且つ適宜箇所にボルト頭部が埋設できるボルト孔を設け、集水枡体の上端面の対応位置にナット部を埋設してなる請求項1記載のコンクリート製側溝用部材。
- 請求項1乃至3記載の何れかの水路部材及び上方部材と、水路部材と上方部材の間に介在させて、上下両部材と同様の着脱自在の上下連結構造を付設してなる調整部材とで構成してなるコンクリート製側溝用部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005948U JP3115121U (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | コンクリート製側溝用部材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005005948U JP3115121U (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | コンクリート製側溝用部材 |
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JP3115121U true JP3115121U (ja) | 2005-11-04 |
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JP (1) | JP3115121U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255612A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Chuetsu Seito Kk | U字溝の改修方法 |
JP2014196627A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社イビコン | 保護枠、並びに、当該保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部、及び埋設構造物 |
-
2005
- 2005-07-26 JP JP2005005948U patent/JP3115121U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2014196627A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社イビコン | 保護枠、並びに、当該保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部、及び埋設構造物 |
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