JP3114653B2 - コンデンサの絶縁抵抗測定方法および特性選別装置 - Google Patents

コンデンサの絶縁抵抗測定方法および特性選別装置

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JP3114653B2 JP09135813A JP13581397A JP3114653B2 JP 3114653 B2 JP3114653 B2 JP 3114653B2 JP 09135813 A JP09135813 A JP 09135813A JP 13581397 A JP13581397 A JP 13581397A JP 3114653 B2 JP3114653 B2 JP 3114653B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/01Subjecting similar articles in turn to test, e.g. "go/no-go" tests in mass production; Testing objects at points as they pass through a testing station
    • G01R31/013Testing passive components
    • G01R31/016Testing of capacitors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンデンサの絶縁抵
抗測定方法およびこの方法を用いた特性選別装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンデンサの良否を判定するた
め絶縁抵抗値が測定される。この絶縁抵抗値を測定する
場合、コンデンサが充電されていない状態では、コンデ
ンサの持つ容量のために正しく絶縁抵抗を測定できな
い。そこで、まずコンデンサに直流電圧を印加して予備
充電し、その後で漏れ電流(充電電流)を測定すること
により、コンデンサの絶縁抵抗を測定する方法が一般に
用いられている。当然ながら、良品は漏れ電流が少な
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶縁抵抗測定方
法としては、JIS−C5102で規定された測定方式
が知られている。しかしながら、この方式ではコンデン
サに十分に充電された状態の電流値を測定する必要があ
るため、約60秒もの長い充電時間が必要であった。電
子機器のコストダウン、信頼性向上の要求に伴い、コン
デンサなどの電子部品もその生産能力向上と品質向上と
が求められているが、コンデンサ1個当たりこのような
長い充電時間を要する従来の測定方法では、到底このよ
うな要求に応えることができない。
【0004】そこで、本発明の目的は、コンデンサの絶
縁抵抗値を高速かつ正確に測定できるコンデンサの絶縁
抵抗測定方法を提供することにある。また、他の目的
は、上記絶縁抵抗測定方法を用いることにより、特性測
定工程と梱包工程とを連携させることができ、作業効率
を改善し、設備の小型化、コストの低減を実現できるコ
ンデンサの特性選別装置を提供する
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、コンデンサに2種類の異
なる周波数 1 ,f 2 の交流信号を印加し、各周波数に
おけるコンデンサのインピーダンス 1 ,Z 2 をそれぞ
れ測定する工程と、高い周波数 1 におけるインピーダ
ンス 1 からコンデンサの直列抵抗Rsと容量Cとを求
める工程と、低い周波数 2 におけるインピーダンス
2 上記求めた直列抵抗Rsおよび容量Cとから、コン
デンサの絶縁抵抗Rpを求める工程と、を備え、上記高
い周波数f 1 は、コンデンサの絶縁抵抗Rpを通過する
信号が容量Cを通過する信号に比べて無視し得る程度に
小さくなる周波数であり、上記低い周波数f 2 は、コン
デンサの絶縁抵抗Rpを通過する信号が測定可能な程度
に大きくなる周波数であることを特徴とするコンデンサ
の絶縁抵抗測定方法を提供する。
【0006】コンデンサ1を図1のような等価回路モデ
ルで考えると、コンデンサ1は直列抵抗Rsと絶縁抵抗
Rpと静電容量Cとで構成される。このコンデンサ1に
測定装置2から交流信号を加えると、信号の周波数が高
ければ、CのインピーダンスはRpに比べて極めて小さ
くなり、信号の殆どの部分はCを通過し、Rpを通過す
る信号はごく僅かとなる。逆に、信号の周波数が低けれ
ば、Cのインピーダンスが大きくなり、Rpを通過する
信号の割合が増加する。Rpを通過する信号の割合は、
C,Rpの大きさによっても左右される。要するに、測
定信号の周波数が大きいほど、Rpを通過する信号が少
なくなり、逆に測定信号の周波数が小さいほど、Rpを
通過する信号が多くなる。
【0007】さて、ある容量Cを持つコンデンサのイン
ピーダンスを測定する場合、Rpを通過する信号の割合
が十分小さくなるような高い周波数で測定すれば、Rp
の影響を無視してよいことになり、この測定値からRs
とCが求まる。次に、同じコンデンサのインピーダンス
を、今度はRpを通過する信号の割合が測定可能な程度
に大きくなるような低い周波数で測定し、この測定値か
ら、先に求めたRsとCの影響を計算で取り除けば、R
pを求めることができる。使用する2種類の周波数は、
測定条件や測定機器の許す限り大きくずらしておく方が
良好な結果が得られる。
【0008】次に、本発明の絶縁抵抗測定方法を具体的
に説明する。図1に示されたコンデンサのインピーダン
スZは次式で表される。
【数1】 ここで、ωは角周波数である。絶縁抵抗Rpは通常、数
百MΩ程度以上であるため、例えば数MHz程度以上の
高周波数では1/Rp≪ωCとしてよく、(1)式は次
のように変形できる。 Z=Rs−j(1/ωC) ・・・(2) ここで、数MHz程度の高い周波数f1 でコンデンサの
インピーダンスZ1 を測定したところ、
【数2】 であったとすると、(2)式と(3)式より Rs=x1 , C=−1/(ω1 ・y1 ) ・・・(4) として、RsとCとを求めることができる。次に、上記
周波数f1 より低い周波数f2 で同じコンデンサのイン
ピーダンスZ2 を測定したところ、
【数3】 とすると、測定周波数f2 が低いため、1/Rp≪ω2
Cとすることができず、(1)を用いることになる。そ
こで、パラメータξを ξ=(x2 −Rs)ω2 2 2 ・・・(6) とおくと、(1)式と(5)式の実数部より
【数4】 の関係が求められ、この式からRpを求めることができ
る。なお、(1)式と(5)式の虚数部より
【数5】 の関係が求められ、この式からRpを求めることもでき
る。
【0009】以上のようにして、目的とする絶縁抵抗値
Rpを求めることができる。本発明方法を用いれば、コ
ンデンサ1個当たり数十m秒程度で絶縁抵抗を求めるこ
とができるので、従来に比べて作業能率を格段に向上さ
せることができる。なお、コンデンサのインピーダンス
(実効値と位相)を測定するための装置は、公知の測定
装置(例えばヒューレット・パッカード社製HP428
4A)を用いることができる。
【0010】高い周波数f1 による1回目のインピーダ
ンス測定と、低い周波数f2 による2回目のインピーダ
ンス測定は、コンデンサ1の電極1a,1bと測定装置
2の測定端子2a,2b(図1参照)とを接触させたま
ま続けて行なうのが望ましい。これにより、電極1a,
1bと測定端子2a,2b間の接触抵抗などに変化がな
く、正確な測定が可能となる。
【0011】2種類の交流信号の周波数f1 ,f2 のう
ち、高い方の周波数f1 は絶縁抵抗Rpのインピーダン
スZ1 への影響が無視できる程度の高い値とするのがよ
く、また低い方の周波数f2 は絶縁抵抗Rpのインピー
ダンスZ2 への影響が現れるような値とするのがよい。
そのため、例えばf1 ≧1MHzでかつf2 ≦f1 /1
00となるように設定するのが望ましい。
【0012】一般に、コンデンサの絶縁抵抗は非常に大
きいため、コンデンサと測定端子の接触検出が難しい。
つまり、オープン状態の測定値と正常時の測定値とを区
別することが困難である。そのため、従来ではコンデン
サと測定端子との接触を検出するため特別な回路を用い
ていた(例えば特開平6−130101号参照)。これ
に対し、本発明では高い周波数f1 の交流信号印加時の
インピーダンスから容量Cを簡単に求めることができ
る。容量Cを測定できたということは、電極と測定端子
との接触が良好であることを意味しているので、容量C
の測定(接触検出)と絶縁抵抗Rpの測定とを同時に行
なうことができる。
【0013】従来の絶縁抵抗測定では、直流電圧を長時
間印加しているため、コンデンサの種類によっては見か
け上の容量が低下するという現象が発生していた。その
ため従来では、絶縁抵抗測定が終了した良品のコンデン
サに対して「熱もどし」と呼ばれる熱処理を行い、容量
を元に戻す作業を行なっていた。その結果、絶縁抵抗の
測定に加えて追加的な処理が必要となり、作業効率を一
層低下させていた。これに対し、本発明では、交流信号
を極めて短時間印加すればよいので、コンデンサの容量
が低下する現象が発生せず、「熱もどし」処理が不要と
なる。
【0014】また、従来の特性選別装置では、コンデン
サ1個当たり約60秒の測定時間が必要であったため、
コンデンサを保持する保持部を備えた大型のターンテー
ブルを用い、このターンテーブルの周囲の大部分を充電
領域としたり、充電のためにターンテーブルを所定時間
停止させるといった作業が必要であり、作業効率が非常
に悪かった。しかも、良品と判定されたコンデンサを取
出容器などに一旦溜めておき、取出容器からコンデンサ
を改めてパーツフィーダなどを用いて1個ずつ取り出
し、テーピング装置などに供給する必要があるため、特
性測定から梱包に至る作業スピードが非常に遅く、設備
の大型化、コストの増大を招いていた。
【0015】そこで、請求項1に記載された絶縁抵抗測
定方法を用いて特性選別装置を構成すれば、特性測定か
ら梱包までの処理を連携させることができ、作業効率の
改善と設備の小型化を実現できる。すなわち、請求項3
に記載のように、供給手段により搬送手段の保持部へ供
給されたコンデンサは、搬送手段の駆動に伴ってインピ
ーダンス測定部へ運ばれ、2種類のインピーダンスが測
定される。そして、これらインピーダンスから良否判定
手段で絶縁抵抗が計算される。この絶縁抵抗の計算方法
は、請求項1の絶縁抵抗測定方法と同様である。従来で
は絶縁抵抗の測定のために60秒もの予備充電時間を必
要としていたが、本発明では2種類の周波数のインピー
ダンスから絶縁抵抗を計算で求めているため、数十m秒
程度の極めて短時間に測定できる。測定された絶縁抵抗
によって良否を判定し、不良品と判定されたコンデンサ
は不良品排出部から排出し、良品と判定されたコンデン
サは良品取出部から梱包手段へ供給すれば、ここでテー
プやケース等に即座に梱包できる。
【0016】搬送手段としては、コンデンサを保持する
保持部を等ピッチ間隔で円周上に設けたターンテーブル
であってもよいし、コンデンサを保持する保持部を等ピ
ッチ間隔で設けた無端ベルトであってもよい。
【0017】コンデンサの良否を判定するには、絶縁抵
抗値だけでなく、静電容量を加味して判定するのが望ま
しい。この場合には、良否判定手段が容量値と絶縁抵抗
値の双方の測定値からコンデンサの良否を判定するよう
にすればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は、図1に示す測定回路を用
いて、3種類のコンデンサについて静電容量C、直列抵
抗Rs、絶縁抵抗Rpを求めた実験結果を示す。各コン
デンサ(タイプ1〜タイプ3)の設定条件は以下の通り
である。
【表1】
【0019】測定周波数f1 としては1MHzを用い、
測定周波数f2 としては1kHzと133Hzの2種類
を用いた。そして、測定されたインピーダンスから
(4)式および(7)式を用いてRs,C,Rpを求め
た。図2から明らかなように、計算結果は実際の値とよ
く一致しており、本発明方法の有用性を証明している。
【0020】図3は本発明方法を用いた特性選別装置の
第1実施例を示す。10は搬送手段の一例であるターン
テーブルであり、ターンテーブル10は矢印方向に一定
ピッチ間隔で間欠的に回転駆動される。ターンテーブル
10の外周部には、図4のようにチップ型コンデンサ1
を1個ずつ保持できる凹状の保持部11が上記駆動ピッ
チと同一ピッチ間隔で設けられている。ターンテーブル
10の周囲には、コンデンサ1をターンテーブル10へ
供給する供給部12、インピーダンスを測定するインピ
ーダンス測定部13、不良品排出部14、良品取出部1
5等が設けられている。供給部12に対応する位置に
は、コンデンサ1を1個ずつターンテーブル10へ送り
込むパーツフィーダなどの供給装置16が配置されてい
る。また、インピーダンス測定部13にはコンデンサ1
の電極1a,1bに接触する一対の測定端子2a,2b
を備えたインピーダンス測定装置2(図1参照)が設け
られ、この測定装置2で測定された2種類の測定値
1 ,Z2 は良否判定部17へ送られ、ここで(4)式
および(7)式の計算が実施され、Rs,C,Rpの各
値を求めるとともに、コンデンサ1の良否が判定され
る。不良品と判定されたコンデンサ1は不良品排出部1
4で外部へ排出され、良品と判定されたコンデンサ1は
良品取出部15から基材テープ31へ取り出される。
【0021】ターンテーブル10には、図5に示すよう
に各保持部11に対応した空気穴18が設けられてお
り、各空気穴18は正圧源19および負圧源20と電磁
式切替弁21を介して接続されている。切替弁21は、
良否判定部17からの指令信号に基づいて正圧源19ま
たは負圧源20を空気穴18と選択的に接続する。保持
部11にコンデンサ7が収容されている間は、空気穴1
8と負圧源20とが接続されており、保持部11の内周
面にコンデンサ1を吸着保持している。そのため、コン
デンサ1の電極1a,1bに対する測定端子2a,2b
の接触位置が一定となり、安定した特性測定が可能とな
るとともに、ターンテーブル10の回転に伴う遠心力に
よってコンデンサ1が脱落するのを防止できる。一方、
不良品のコンデンサ1が不良品排出部14に到達する
と、切替弁21が正圧源19側に切り替わり、エアーを
吹き出してコンデンサ1を排出する。同様に、良品のコ
ンデンサ1が良品取出部15に到達すると、切替弁21
が正圧源19側に切り替わり、図6のように保持部11
に収容されたコンデンサ1を基材テープ31上へ押し出
し、凹部31aに収納する。
【0022】良品取出部15に対応する位置には、基材
テープ31をターンテーブル10の接線方向にかつ保持
部11と同一高さとなるように供給するテーピング装置
30が配置されている。テーピング装置30は図7に示
すように、コンデンサ収納用の凹部31aを持つ基材テ
ープ31を供給する供給ロール32、基材テープ31を
ガイドするガイドローラ33、カバーテープ34を供給
する供給ロール35、カバーテープ34を基材テープ3
1に押しつけて接着する押圧ロール36、接着されたテ
ープ31,34をガイドするガイドローラ37、接着さ
れたテープ31,34を巻き取る巻取ローラ38等で構
成されている。巻取ローラ38は図示しない駆動手段に
よって矢印方向に1ピッチずつ間欠的に駆動されてお
り、この駆動タイミングはターンテーブル10の駆動タ
イミングと同期している。そのため、ターンテーブル1
0の保持部11が良品取出部15で停止すると同時に基
材テープ31も良品取出部15で停止する。そして、タ
ーンテーブル10に設けられた空気穴18からエアーを
吹き出すことにより、保持部11に収容されたコンデン
サ1は基材テープ31上へ押し出され、凹部31aに収
納される。凹部31aへコンデンサ1を収納した後、基
材テープ31上にカバーテープ34が接着され、凹部3
1aが密封される。
【0023】なお、不良品のコンデンサ1が不良品排出
部14で排出された場合には、その保持部11は空とな
るため、ターンテーブル10とテーピング装置30とを
常に同期させると、基材テープ31の凹部31aが空の
ままカバーテープ34が接着されることがある。この問
題を解消するため、良品取出部15の直前には保持部1
1内のコンデンサ1の有無を検出するセンサ(図示せ
ず)が設けられている。このセンサが保持部11にコン
デンサ1が存在しないことを検出した時には、テーピン
グ装置30を一旦停止させてターンテーブル10をやり
過ごし、基材テープ31の全ての凹部31aにコンデン
サ1を1個ずつ収容できるようになっている。
【0024】図8は特性選別装置の第2実施例を示す。
この実施例では、1台のターンテーブル40を中心とし
て、その両側にパーツフィーダなどの供給装置41を配
置するとともに、2台のテーピング装置42を配置した
ものである。なお、43は供給部、44はインピーダン
ス測定部、45は不良品排出部、46は良品取出部であ
る。この実施例では、2本のテープ42aは互いに逆方
向に送られる。この装置の場合、ターンテーブル40は
図3のターンテーブル1に比べて大型となるが、1台の
ターンテーブル40に対して2台のテーピング装置42
を配置できるので、図3に比べて作業スピードの一層の
向上と効率化とが図れるという特徴がある。
【0025】図9は特性選別装置の第3実施例を示す。
この実施例では、梱包装置としてケース詰め装置50を
用いたものである。パーツフィーダ51からターンテー
ブル52を経て取り出された良品コンデンサは、ケース
詰め装置50によってケース53へ詰められる。ケース
53には所定個数のコンデンサを収納できるようになっ
ており、一定個数のコンデンサが収納された後、ケース
53は矢印方向に一ピッチ分だけ駆動される。なお、5
4は供給部、55はインピーダンス測定部、56は不良
品排出部、57は良品取出部である。この場合も、図3
と同様な効果がある。なお、この実施例の場合も、図8
のように一台のターンテーブル52に対して2台または
それ以上のケース詰め装置50を配置することも可能で
ある。
【0026】図10は特性選別装置の第4実施例を示
す。この実施例では、搬送手段としてターンテーブルに
代えて無端ベルト60を用いたものである。ベルト60
は駆動プーリ61とガイドプーリ62とによって矢印方
向に間欠もしくは連続駆動される。ベルト60の始端側
にはパーツフィーダ63が設けられ、これに後続してイ
ンピーダンス測定部64、不良品排出部65、良品取出
部66が順次設けられている。なお、不良品排出部6
5、良品取出部66には、ベルト60からコンデンサ1
を取り出すため、例えばエアーノズルや突き出しピンな
どが配置されている。
【0027】ベルト60の具体的な構造としては、例え
ば図11のようにスチールベルト70の上に樹脂やゴム
などからなる絶縁性ホルダ71を取り付け、このホルダ
71の上面に形成した保持穴72にコンデンサ1を1個
ずつ収容するようにしてもよい。この場合には、スチー
ルベルト70の両側に一定ピッチ間隔で送り穴73が形
成され、この送り穴73をプーリ61,62の周面に設
けた突起とかみ合わせることにより、高精度に送ること
ができる。
【0028】また、ベルト60の他の構造として、図1
2のようにゴムベルト80の外周面に凹部81を一定ピ
ッチ間隔で設け、これら凹部81にコンデンサ1を1個
ずつ収容するようにしてもよい。ゴムベルト80の両側
にはガイド板82,83が設けられ、ゴムベルト80を
スライド自在にガイドするとともに、コンデンサ1の落
下を防止している。ゴムベルト80の内周面には内歯8
4が形成され、この内歯84をプーリ61,62の周面
に設けた外歯とかみ合わせることにより、高精度に送る
ことができる。
【0029】なお、本発明はセラミックコンデンサに限
らず、電解コンデンサやフィルムコンデンサなど、如何
なるコンデンサであっても適用可能である。搬送手段と
しては、ターンテーブルやベルトに限らず、他の搬送手
段を用いてもよい。また、インピーダンスの測定方法と
して、搬送手段に保持されたコンデンサに対し測定端子
を上から押しつけて測定する方法に限らず、搬送手段に
予め測定電極を形成しておき、上から絶縁体でコンデン
サを押しつけることにより、コンデンサを測定電極に導
通させるようにしてもよい。また、搬送手段の駆動方式
は、間欠駆動方式に限らず、連続駆動であってもよい。
上記実施例では、容量と絶縁抵抗の両方の測定結果から
良否判定を行うようにしたが、容量と絶縁抵抗のそれぞ
れの測定値から個別に良否判定を行ってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、2種類の交流信号を用いてコンデンサのインピ
ーダンスを測定し、これらインピーダンスから絶縁抵抗
を測定するようにしたので、極めて短時間に絶縁抵抗を
測定できる。そのため、測定作業を格段に高速化でき
る。また、本発明の特性選別装置によれば、コンデンサ
の絶縁抵抗を短時間で求めることができるので、特性測
定が終了したコンデンサを搬送手段からから直接テーピ
ング装置などの梱包手段へ送り込むことができる。その
結果、特性測定から梱包までの作業を完全自動化でき、
従来に比べて作業スピードが格段に向上するだけでな
く、設備の小型化およびコスト削減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンデンサの絶縁抵抗測定方法
の原理を示す回路図である。
【図2】本発明方法を用いた実験結果である。
【図3】本発明にかかる特性選別装置の一例の概略平面
図である。
【図4】ターンテーブルの斜視図である。
【図5】図3の特性選別装置のインピーダンス測定部の
断面図である。
【図6】図3の特性選別装置の良品取出部の断面図であ
る。
【図7】図3の特性選別装置におけるテーピング装置の
側面図である。
【図8】本発明にかかる特性選別装置の第2実施例の概
略平面図である。
【図9】本発明にかかる特性選別装置の第3実施例の概
略平面図である。
【図10】本発明にかかる特性選別装置の第3実施例の
概略側面図である。
【図11】図10の特性選別装置に用いられるベルトの
一例の斜視図である。
【図12】図10の特性選別装置に用いられるベルトの
他の例の斜視図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ 2 インピーダンス測定装置 10 ターンテーブル(搬送手段) 11 保持部 12 供給部 13 インピーダンス測定部 14 不良品排出部 15 良品取出部 16 パーツフィーダ(供給手段) 17 良否判定手段 30 テーピング装置(梱包手段) 31 基材テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 27/02 G01R 27/26 G01R 31/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサに2種類の異なる周波数f1
    2 の交流信号を印加し、各周波数におけるコンデンサ
    のインピーダンスZ1 ,Z2 をそれぞれ測定する工程
    と、 高い周波数f1 におけるインピーダンスZ1 からコンデ
    ンサの直列抵抗Rsと容量Cとを求める工程と、 低い周波数f2 におけるインピーダンスZ2上記求め
    直列抵抗Rsおよび容量Cとから、コンデンサの絶縁
    抵抗Rpを求める工程と、を備え、 上記高い周波数f 1 は、コンデンサの絶縁抵抗Rpを通
    過する信号が容量Cを通過する信号に比べて無視し得る
    程度に小さくなる周波数であり、 上記低い周波数f 2 は、コンデンサの絶縁抵抗Rpを通
    過する信号が測定可能な程度に大きくなる周波数である
    ことを特徴とするコンデンサの絶縁抵抗測定方法。
  2. 【請求項2】上記交流信号の周波数f1 ,f2 は次の二
    つの条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の
    コンデンサの絶縁抵抗測定方法。 f1 ≧1MHz f2 ≦f1 /100
  3. 【請求項3】一定方向に循環駆動され、コンデンサを保
    持する保持部を一定間隔で設けた搬送手段と、 搬送手段の近傍に設けられ、コンデンサを搬送手段の保
    持部へ送り込む供給手段と、 搬送手段の保持部の移動軌跡上に設けられ、保持部に保
    持されたコンデンサに2種類の異なる周波数 1 ,f 2
    の交流信号を印加し、各周波数におけるコンデンサのイ
    ンピーダンス 1 ,Z 2 を測定するインピーダンス測定
    部と、 インピーダンス測定部で測定された高い周波数f 1 にお
    けるインピーダンスZ 1 からコンデンサの直列抵抗Rs
    と容量Cとを求めるとともに、低い周波数f 2 における
    インピーダンスZ 2 と上記求めた直列抵抗Rsおよび容
    量Cとから、コンデンサの絶縁抵抗Rpを求め、コンデ
    ンサの良否を判定する良否判定手段であって、上記高い
    周波数f 1 は、コンデンサの絶縁抵抗Rpを通過する信
    号が容量C を通過する信号に比べて無視し得る程度に小
    さくなる周波数であり、上記低い周波数f 2 は、コンデ
    ンサの絶縁抵抗Rpを通過する信号が測定可能な程度に
    大きくなる周波数である手段と、 搬送手段の近傍に設けられ、良否判定手段で良品と判定
    されたコンデンサを搬送手段の保持部から排出する良品
    取出部と、 搬送手段の近傍に設けられ、良否判定手段で不良品と判
    定されたコンデンサを搬送手段の保持部から排出する不
    良品排出部と、 良品取出部に対応して配置され、良品取出部から取り出
    された良品のコンデンサを梱包する梱包手段と、を備え
    たことを特徴とするコンデンサの特性選別装置。
  4. 【請求項4】上記インピーダンス測定部において印加さ
    れる2種類の交流信号の周波数f1 ,f2 は、次の二つ
    の条件式を満たすことを特徴とする請求項3に記載のコ
    ンデンサの特性選別装置。 f1 ≧1MHz f2 ≦f1 /100
  5. 【請求項5】上記搬送手段は、コンデンサを保持する保
    持部を等ピッチ間隔で円周上に設けたターンテーブルで
    あることを特徴とする請求項3または4に記載のコンデ
    ンサの特性選別装置。
  6. 【請求項6】上記搬送手段は、コンデンサを保持する保
    持部を等ピッチ間隔で設けた無端ベルトであることを特
    徴とする請求項3または4に記載のコンデンサの特性選
    別装置。
  7. 【請求項7】上記良否判定手段は、インピーダンス測定
    部で測定された2種類のインピーダンスから絶縁抵抗値
    と容量値とを求め、これら絶縁抵抗値と容量値とからコ
    ンデンサの良否を判定することを特徴とする請求項3な
    いし6のいずれかに記載のコンデンサの特性選別装置。
  8. 【請求項8】上記梱包手段は、良品取出部から取り出さ
    れた良品のコンデンサを基材テープの収納部に収容した
    後、基材テープ上にカバーテープを接着するテーピング
    手段であることを特徴とする請求項3ないし7のいずれ
    かに記載のコンデンサの特性選別装置。
  9. 【請求項9】上記梱包手段は、良品取出部から取り出さ
    れた良品のコンデンサを所定個数ずつケースに収容する
    ケース詰め手段であることを特徴とする請求項3ないし
    7のいずれかに記載のコンデンサの特性選別装置。
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