JP4164372B2 - 包装袋の袋口シール部検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、内容物が充填された包装袋の密封された袋口シール部のシールの良否を検査する検査装置に関する。さらに詳細に言えば、密封された包装袋を一対の電極間に配置し、両電極間に高電圧を印加し、両電極間に流れる電流値を検出し、それによりシール不良の有無を判別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から導電性の内容物、例えば輸液や食品などを、プラスチックフィルムなど絶縁性材料で形成した包装袋に充填包装することが行なわれている。そして、内容物を充填後袋口を溶着によりシールするが、そのシール部を検査する方法として、検査部位に対して一対の電極を配置し、これに高電圧を印加し、電極間に流れる電流を測定する方法がある。
【0003】
ところで、一般的にこのような包装に使用される包装袋は剛性が無く、検査対象部位である袋口シール部の形状も常に一定の状態に安定して保たれるものではない。従って、このような不安定状態の部位に電極を近づけても正確な検査は期待しがたい。また、正確な検査を行なうためには、当然に検査位置での袋すなわち検査対象部位の位置及び向きに付いても正確に位置付け及び方向付けがなされなければならない。この目的の為にトレーを使用しているものがある。(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献】
特公昭64−2886号公報(第2頁乃至第4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載された発明においては、包装体を載置するトレーを使用している。そのトレーは絶縁体で構成し、包装体がトレーからはみ出すのを防止するための枠部を設けると共に、包装体のシール部を受止めるに適した形状(具体的実施例においては円い輸液排出口を受けるための円い窪み)をもつ複数の電極を設けるなどしている。そしてこのトレーを順次搬送ローラで搬送し、検査位置において検査する構成となっている。このようにトレー自体も複雑な構成となっており、生産ラインにおいてはこれを多数使用して行なうため、装置の構造の複雑化も避けられない。また、包装体を逐一トレーに適正に載置する作業も必要となる。
【0006】
本願発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、安定的に正確な検査が可能で、構成も簡単で、コスト低減、製造及びメンテナンスの際の作業性にも優れた、シール部検査装置を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明における包装袋の袋口シール部の検査装置は、包装袋を搬送する搬送手段と、内容物が充填された包装袋を搬送ライン上の所定の検査位置に位置決めして停止させる位置決め手段と、検査位置において袋口シール部に近接して対向配置される第1の電極と、検査位置において包装袋の所定の部位に近接して対向配置される第2の電極と、第1と第2の電極間に高電圧を印加する電源装置と、第1と第2の電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段の検出結果に基づき前記袋口シール部のシールの良否を判別する判別手段に加えて、包装袋の袋口シール部を所定の向きに方向付ける方向付け手段と、袋口シール部を略平滑状態に矯正するシール部矯正手段とをそなえている。これにより、袋口シール部が検査位置において所定の向きに方向付けがなされ、かつその袋口シール部が平滑状態に維持されるので、電極特に第1の電極に対して袋口シール部が正しい位置で平滑状態で対向することとなり、確実で安定的な検査を行なうことが可能となる。
【0008】
ある実施の形態では、その搬送手段は包装袋を水平状態に保持して搬送する。そしてその方向付け手段は、搬送ラインに対して出入りし、搬送手段により搬送される包装袋の1以上の縁部に当接し、該包装袋を所定の向きに方向付けるガイド部材を含んでいる。このように、方向付け手段を搬送ラインに出入りする例えば板状の部材で構成することが出来、構成が簡単で、且つ確実に方向付けの行なえる構成が得られる。
【0009】
ある実施の形態では、その包装袋の位置決め手段は、包装袋の通過を検知するセンサーと、該センサーからの信号に基づき前記搬送手段を停止させる制御手段とで構成される。センサとしては光センサなど簡単な公知技術が利用可能であり、これにより簡単な構成で、確実に所定の検査位置に包装袋を位置決めできる構成が得られる。
【0010】
ある実施の形態では、そのシール部矯正手段は、互いに接離するように移動可能で、袋口シール部若しくはその近傍において包装袋を両側から挟持する挟持部材を備えている。この挟持部材はそれ自体簡単な構成を採用可能であり、且つシリンダなど用いて動作させることが出来るので、簡単で確実にシール部を平滑状態に矯正できる構成が得られる。
【0011】
ある実施の形態では、袋口シール部を挟持する挟持部材の少なくとも一方は導電性材料で形成され、該一方の挟持部材で、第1の電極を構成している。これにより別個に第1の電極を設ける必要が無く、構成が簡単で、コストの低減も可能となる。
【0012】
ある実施の形態では、その検査装置はさらに、検査位置において包装袋の内容物を収納した袋本体部を圧迫する圧迫手段を備えているおり、シール不良部から内容物たる液体を強制的に漏出させ、確実な検査を保証できる。
【0013】
さらに他の実施の形態では、その搬送手段は、包装袋の両側縁部を把持して包装袋を懸垂状態に保持する把持装置と該把持装置を搬送ラインに沿って移動させ、検査位置に停止させる移動装置とで構成した。そしてその把持装置は、搬送ラインの流れ方向に対して所定の向きに方向付けて設けられている。これにより、別個の方向付け手段を設けることなく、検査位置において包装袋の袋口シール部を所定の向きに方向付けることが可能となる。特にこの検査位置を袋詰め包装機の袋口シール工程後のいずれかの工程に設けるとすれば、その方向付け手段として、袋詰め包装を行なうために包装袋の両側縁部を把持するのに使用されるグリッパを利用することが可能となり、従来の袋詰め包装機のグリッパに若干の変更を加えるだけで使用可能となり、便宜である。
【0014】
ある実施の形態では、把持装置は接離可能な一対のグリッパを備えてなり、該グリッパが互いに離れた位置に位置することにより袋口シール部を略平滑状態に保持する。これにより方向付け手段と矯正手段とを同一の手段で構成できる。また、従来の袋詰め包装機に使用するグリッパは互いに接離可能となっており、その構成をそのまま使用でき、便宜である。
【0015】
ある実施の形態では、そのシール部矯正手段は、検査位置に設けられ、袋口シール部若しくはその近傍において包装袋を両側から挟持し、袋口シール部を略平滑状態に維持する、互いに接離可能な挟持部材を備えている。そしてその挟持部材の少なくとも一方の袋に当接する部分が導電性材料で形成されている。これにより、この部材を第1の電極として使用することが可能となり、第1電極を別個に設ける必要がなくなる。
【0016】
ある実施の形態では、検査位置は、袋詰め包装機の製品排出工程に設けられ、この排出工程には、導電性材料で形成され、製品として排出される包装袋の落下を案内するシュートが設けられる。これにより、該シュートを第2の電極として使用することが可能となり、別個に第2の電極を設ける必要が無い。
【0017】
ある実施の形態では、検査位置は、袋詰め包装機のシール部冷却工程に設けらる。これにより、袋口シール部を挟持して冷却する一対の冷却板を、シール部矯正手段及び第1電極として使用できることとなり、きわめて便宜である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態を図面を参照しながら説明するが、以下の説明は例示としてのものであり、本発明の範囲がそれに限定されるものではない。
【0019】
図1は第1の実施の形態を示し、図において符合1は内容物充填済みの包装袋であり、袋詰め包装機11により袋本体2に内容物4を充填し、開口していた袋口縁部6近傍の袋口シール部3において溶着することによりシールされたものである。この包装袋1は包装機11のグリッパ12により把持されて、公知の如く内容物充填、袋口シール等の各工程を移動され、完成品としてシュート13上に排出されることとなる。
【0020】
符合14は排出シュート13の排出端部に隣接して設けられた搬送装置としてのローラコンベアであり、包装袋1は排出シュート13からこのコンベア14上に載り、図中右側へ移動される。コンベア14に沿ってその経路の途中に、包装袋1の袋口縁部6すなわち袋口シール部3を所定の向き、本実施の形態では紙面に垂直方向に向くように方向付ける方向付け手段15が設けられている。方向付け手段15は、板状の方向付けシャッタ16と、このシャッタ16を包装袋1の搬送経路に対して出入りさせるシャッタシリンダ17とを備えている。
【0021】
コンベア14によって搬送ラインを移動してきた袋1は、シュート13からコンベア14上に移動したとき必ずしもその袋口縁部6が搬送ラインに垂直、すなわち図の紙面に垂直方向に向いているとは限らない。コンベア14に載った袋1はその袋口縁部6を後行縁部とし、その反対側の縁部5を先行縁部としてコンベア14上を移動し、所定の位置まで移動するとその先行縁部5がシャッタ16に当たる。ここで先行縁部5がシャッタ16に当接し、一次的に袋1は前進を阻まれるが、その間にもコンベア14のローラは回転を続け、それにより袋1の姿勢は、先行縁部5が搬送ラインに垂直方向に位置付けられる。この先行縁部5は、製袋工程において形成され、前述の袋口縁部6に対して平行となるように形成されている。そして袋口シール部3は袋詰め包装機11のシール工程において公知の如く袋口縁部6に対して平行に形成されるので、先行縁部5が搬送ラインに垂直に方向付けられると、袋口縁部6すなわち袋口シール部3が垂直に方向付けられることとなる。排出シュート13からローラコンベア14上に移動した袋1の姿勢は多少のバラツキはあるが、一定時間内には全て所望の姿勢に向きを変えられ、シャッタ16により止めておく時間は実験的に定めることが出来る。なお、このシャッタ16を含む方向付け手段15は、後述の検査位置に設けるようにしても良い。
【0022】
ところでシャッタ16は、包装袋1の姿勢を一定の向きに方向付けるガイド部材となるが、ガイド部材の構成は他にも可能である。すなわち、上記ではシャッタ16は搬送ラインの流れの方向に対しそれを横切る方向に延びるように配置されているが、これを、搬送ラインの流れの方向に沿って延びるように配置しても良い。すなわち、包装袋1の片側或は両側側縁部に当接するように、1枚或は2枚のガイド板を配置しても良い。この場合、上記のシャッタ16の場合に包装袋1が一次的に停止させられるのとは異なり、包装袋1は停止することなく、搬送ラインに沿って移動しながら方向付けが行なわれることとなる。また、そのガイド板は、上記説明のシャッタ16と同様に搬送ラインに対して出入りする構成としても良いが、固定式としても良い。
【0023】
袋口シール部3が所定の方向に方向付けられるとシャッタ16がシリンダ17の作用により搬送ライン上から後退し、袋1は前進を再開する。そしてローラコンベア14からこれも搬送手段を構成するベルトコンベア21上に移動する。そしてこれも搬送ラインに沿って所定の位置に設けられた位置決めセンサ22により先行縁部5或は後行縁部6の通過が検知され、そのセンサ22の信号を受取る制御装置(図示せず)により所定の時間経過後にベルトコンベア21は停止させられ、包装袋1は検査位置に停止させられる。位置決めセンサ22は、例えば発光素子23と受光素子24とで構成することが出来る。
【0024】
符合26は袋口縁部6すなわちシール部3を略平滑状態に矯正するシール部矯正手段であり、袋1の上側に位置するシール面押さえ部材27と、下側に位置するシール部受け部材28とを備えている。これらはそれぞれシール部押さえシリンダ29とシール部受けシリンダ30とにより上下動され、上下から袋1の袋口シール部3或は袋口縁部6をその全幅にわたって挟持し、この部分を略平滑の状態に矯正する。すなわち、袋口縁部6或は袋口シール部3は、シール作業の影響或は搬送中における種々の影響により、波を打ったような状態になったりしている場合がある。これを上下から挟むことにより平滑状態に矯正する。なお、シール部押さえ部材27は、後述の電極ブラシ31を隣に配置する関係で、袋1のシール部3から内容物を包含している本体部7側へ若干ずれて配置されている。
【0025】
電極ブラシ31は第1の電極を構成し、袋口シール部3の上側に対向配置され、シリンダ29によりシール部押さえ部材27とともに上下動する。電極ブラシ31は、袋1の全幅を覆う幅を備えていても良いし、他の実施例では幅を狭くし、袋1の幅方向に移動可能にしてもよい。いずれにしても、袋1のシール部3のシールが不良で、袋1のシール部3から内容物の液が漏れていると、それにこの電極ブラシ31が接触することとなる。
【0026】
符合33は第2電極としてのアース板であり、ベルトコンベア21のベルト25の上側走行部の下側で、袋1の本体部7に近接した位置で対向して配置されている。なお、ベルト25は絶縁材で形成されている。そしてこのアース板33はアース線34を介して接地されている。また、このアース板33と前述の電極ブラシとは配線35でつながれ、配線35の途中には、両電極31と33との間に高圧の電圧を印加する電源装置36と、両電極間を流れる電流値を測定する電流計37が直列につながれている。
【0027】
符合41はプレス装置であり、平板状のプレス板42と、これを上下動させるプレスシリンダ43とを備えている。プレス板42はシール部の検査を行なう際には袋1の本体部7に上から押しつけられ、シール部3のシールが不良である場合には、その不良個所から積極的に内容物たる液体を流れ出させるように作用するものである。
【0028】
シール部の検査を行なうには、先ず前述の通り袋1をその袋口シール部3すなわち袋口縁部6が図の紙面に垂直になった状態で図示の検査位置に停止させる。次いでシール部押さえシリンダ29と受けシリンダ30とを動作させて押さえ部材と27と受け部材28とで挟持し、袋口シール部3を平滑状態に保持する。一方でプレスシリンダ43が作動してプレス板42を降下させ、袋1の本体部7を上から押す。そして電極ブラシ31を降下させて包装袋1のシール部3に接触させる。この時、袋口シール部3のシールが不良であると内容物の液がその不良部を通ってシール部3から漏れ出し、電極ブラシ31がそれに接触する。すると高圧を印加されていた両電極31、33の間に電流が流れ、その電流値が電流計37により測定される。その電流値は図示しない判別手段に信号として送られ、シール部のシールの良否が判別される。不良と判定された場合には表示手段(図示せず)に表示したり、警報装置を作動させる。また、不良と判定された包装袋は、押出し装置(図示せず)を用いて搬送ラインから排除する。
【0029】
図2は第2の実施の形態にかかるシール部検査装置を示す概略構成図である。前述の第1の実施の形態では、包装袋1への内容物の充填、シール部3のシールが完了し、排出シュート13へ製品が排出された後、この排出シート13に隣接して設けられた検査装置により検査をしていたが、この第2の実施の形態では、袋詰め包装機における製品が排出される排出工程でこの検査がは行なわれること、その際に排出シュートが一方の電極として利用される点に特徴がある。
【0030】
図2において、充填包装機55により本体部52に液体を含んだ内容物54が充填され、その袋口縁部近傍の袋口シール部53においてシールが行なわれ、完成品として排出工程に移動されてきて停止した包装袋51を示している。包装袋51は一対のグリッパ56により袋51の袋口より少し下側において両側縁部を把持されている。グリッパ56は、図示しない制御装置によりこの位置、すなわち検査位置でもあるこの排出位置に正しく停止するようになっている。また、グリッパは公知の通り、図示しない給袋装置から供給される袋51の両側縁部を高さ方向所定の位置において把持し、袋51の袋口シール部53を所定の向きに方向付けしている。またこの一対のグリッパ56は袋口を開いたり閉じたりするために互いに接離可能であり、内容物の充填が終わり、袋口シール部53がシールされる段階において、グリッパ56は互いに離れる方向に移動し、そのまま袋口シール部53を緊張させた状態のままこの排出工程すなわち検査位置へ移動してきている。すなわち、グリッパ56は袋51のシール部を平滑状態に矯正し保持している。グリッパの構成及び動作に付いては公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0031】
このようにグリッパ56はその構成の大半は公知の構成をそのまま採用できるが、その把持する挟持爪57は、基部58と直接袋51を挟持する挟持部59とに分かれ、両者はそれらの間に配置された絶縁体60より剛的に接続されると共に互いに絶縁されている。すなわちグリッパ56は内容物の充填された袋51を把持するので、強度を持たせるために剛性のある金属製であるが、後述の検査時に電流が流れないようにするために絶縁体60を配置している。
【0032】
符合61は排出シュートであり、金属製である。排出シュート61は図中に両矢印で示した方向に移動可能であり、後述のシール部の検査が終了し、製品を排出して図示しない排出コンベア上へ送出すと図中左側へ後退し、次の製品が検査位置へ移動して来ると右側へ移動し、袋51の下側部分に当接し保持するようになっている。そして排出シュート61はアース線62で接地されている。
【0033】
符合63は第1電極としての電極ブラシであり、検査位置に移動した袋51の上方に位置し、図示しないシリンダにより上下動し、検査時には下降してブラシ先端が袋51の袋口に接触するようになっている。電極ブラシ63は袋51の幅以上の幅を有していても良いし、小さい幅で、図の紙面垂直方向に移動出来るようにしてもよい。
【0034】
電極ブラシ63と排出シュート61とは配線64で接続され、配線の途中には、高圧電源65と電流計66が直列につながれている。
【0035】
符合67はプレス板であり、シリンダ68の作用により図中左右方向に移動する。すなわち、袋51が検査位置に移動して来ると左側へ移動し、袋51を排出シュート61へ向けて押圧し、袋51の袋口シール部53に不良がある場合にはその部分から内容物たる液を強制的に浸出させる。検査が終了すると右側へ後退する。
【0036】
以上の構成からなる検査装置では、電極ブラシ63が上側へ、排出シュート61が左側へ、プレス板67が右側へ後退しているところへ、シール済みの袋51がグリッパ56により把持されて図示の検査、排出位置へ移動し、停止する。すると、電極ブラシ63が下側へ、排出シュート61が右側へ、プレス板67が左側へ移動し、図示の状態となる。ここでシール部に不良があれば、両電極61、63の間に電流が流れ、電流計66により測定される。
【0037】
この第2の実施の形態では、袋51を把持するグリッパ56により、袋51は所定の位置に位置決めされ、袋口すなわち袋口シール部53が所定の方向へ方向付けがされており、さらにグリッパ56により袋口シール部53が緊張され平滑状態とされていること、排出シュート61が袋51に接触することに着目したものであり、袋詰め包装機に従来使用されていた部材をそのまま、或は僅かの改変を加えて利用可能であり、きわめて好都合である。
【0038】
図3は第3の実施の形態に係る検査装置を示す概略構成図である。通常袋詰め包装機では、包装袋に内容物を充填し、袋口を溶着でシールした次の工程で、このシール部を冷却板を用いて冷却する。この実施の形態では、この冷却工程においてシール部の検査をも行うようにした。
【0039】
図において符合71は、袋詰め包装機75により内容物74を充填され、図示しない熱板で袋口部73の所定の位置を溶着してシールされた包装袋であり、シール工程の次のシール部冷却工程にグリッパ76により把持された状態で移動され、停止した状態にある。このグリッパ76は第2の実施の形態でのそれと同じ構成となっており、その挟持爪77は、基部78と挟持部79と両者の間の絶縁材80とを備えている。
【0040】
符合81a、bは、前の工程で溶着されたシール部を冷却する一対の冷却板であり、冷却板によるシール部の冷却自体は従来から行なわれており、公知であるので、詳細な説明は省略する。ただしこの実施の形態での冷却板81a、bは、図示の通りそれぞれ基部82と、直接袋71のシール部を押圧して挟持する押圧部83と、それらの間に配置された絶縁体84を備えている。そして押圧部83は導電性材料で形成されている。冷却板81a、bは互いに向かって接近し或は遠ざかるように、図示しないシリンダ装置により移動可能となっている。
【0041】
符合85a、bは一対のプレス装置であり、袋71の本体部72の両側に対向して配置されたプレス板86と、それを前後進させるシリンダ87を備えている。
【0042】
そして冷却板81の押圧部83とプレス板86との間は配線88でつながれ、その途中に高圧電源89と電流計90が直列につながれている。
【0043】
シール部の検査は以下のように行なわれる。すなわち、冷却板81a、bは離れ、プレス板86a、bも後退した状態で待機している検査位置或は冷却位置へ、前工程でシール部を溶着シールされた袋71がグリッパ76により把持されて移動し、停止する。次いで冷却板81a、bが互いに接近してシール部を挟持し、冷却する。この時プレス板86a、bも互いに向かって移動し、袋71の本体部72を押圧する。従ってシール部に不良があると内容物たる液がシール部から漏れ出し、電極間83、86間に電流が流れ、それが電流計90により測定されることとなる。
【0044】
なお、上記各実施形態の説明においては詳細に説明しなかったが、通常シール部のシール処理は、袋口方向の全幅に渡って、高さ方向所定の幅で行なわれるが、そのシール部の上下縁部のうち、袋口から遠い側の縁部におけるシールが強くなるように処理されるのが通常である。したがって、シール処理が不充分であると内容物は袋口縁部から漏れるが、シール処理が強すぎた場合、シール部はその下側縁部において切れることがあり、この場合、内容物はこの下側縁部から漏れる。したがって、上記各実施形態での第1電極の形状、配置などは、必要に応じてその下側縁部にも接触できるように定める必要がある。例えば第1の例では、電極ブラシ31を袋口縁部6からシール部3の下側縁部まで覆うだけの幅を有するように形成すること、第2の実施の形態では、電極ブラシ63のブラシの長さを充分に長くすること、第3の実施の形態では冷却板81の押圧部83の高さ方向の幅を十分なものとすることなどである。
【0045】
【発明の効果】
上記説明から明らかなとおり、本願発明の検査装置によれば、包装袋は所定の検査位置に正しく位置付けられ、袋口シール部は所定の向きに方向付けられ、且つ略平滑状態に維持されるので、正確で安定的な袋口シール部の検査を行なうことが出来る。そしてその検査装置の構成は従来に比して簡単のものであり、コストの低減化が図れるのみでなく、清掃或はメンテナンスの際の作業性も優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る検査装置を示す概略構成図である。
【図2】第2の実施の形態に係る検査装置を示す概略構成図である。
【図3】第3の実施の形態に係る検査装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 包装袋
3 袋口シール部
6 袋口縁部
7 本体部
11 袋詰め包装機
12 グリッパ
13 シュート
14 ローラコンベア
15 方向付け手段
16 シャッタ
21 ベルトコンベア
22 位置決めセンサ
26 シール部矯正手段
27 シール部押さえ部材
28 シール部受け部材
31 電極ブラシ(第1の電極)
33 アース板(第2の電極)
36 電源装置
37 電流計
41 プレス装置

Claims (17)

  1. 包装袋を搬送する搬送手段と、内容物が充填された包装袋を搬送ライン上の所定の検査位置に位置決めして停止させる位置決め手段と、前記包装袋の袋口シール部を所定の向きに方向付ける方向付け手段と、前記袋口シール部を略平滑状態に矯正するシール部矯正手段と、検査位置において前記袋口シール部に近接して対向配置される第1の電極と、検査位置において前記包装袋の所定の部位に近接して対向配置される第2の電極と、前記第1と第2の電極間に高電圧を印加する電源装置と、前記第1と第2の電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の検出結果に基づき前記袋口シール部のシールの良否を判別する判別手段とを備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  2. 請求項1記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記搬送手段は、前記包装袋を水平状態に保持して搬送することを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  3. 請求項2記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記方向付け手段は、前記搬送ラインに対して出入りし、前記包装袋の1以上の縁部に当接し、前記包装袋の向きを所定の方向に方向付けるガイド部材を含んでいることを特徴とする、包装袋の袋口シール検査装置。
  4. 請求項2又は3に記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記位置決め手段は、前記包装袋の通過を検知するセンサーと、該センサーからの信号に基づき前記搬送手段を停止させる制御手段とを備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール検査装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1に記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記シール部矯正手段は、互いに接離するように移動可能で、前記袋口シール部若しくはその近傍において前記包装袋を両側から挟持する挟持部材を備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  6. 請求項5記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記挟持部材の少なくとも一方は導電性材料で形成され、該一方の挟持部材は、前記第1の電極を構成することを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、該検査装置はさらに、前記検査位置において前記包装袋の前記内容物を収納した袋本体部を圧迫する圧迫手段を備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  8. 請求項1記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記搬送手段は、前記包装袋の両側縁部を把持して前記包装袋を懸垂状態に保持する把持装置と該把持装置を前記搬送ラインに沿って移動させ、前記検査位置に停止させる移動装置とを備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  9. 請求項8記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記把持装置は、前記搬送ラインの流れ方向に対して所定の向きに方向付けて設けられ、前記検査位置において前記包装袋の袋口シール部を所定の向きに方向付けることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  10. 請求項9記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記把持装置は互いに接離可能な一対のグリッパを備えてなり、該グリッパが互いに離れた位置に位置することにより前記袋口シール部を略平滑状態に保持することを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置
  11. 請求項9記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記矯正手段は、前記検査位置に設けられ、前記袋口シール部若しくはその近傍において前記包装袋を両側から挟持し、前記袋口シール部を略平滑状態に維持する、互いに接離可能な挟持部材を備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  12. 請求項11記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記挟持部材の少なくとも一方の前記袋に当接する部分が導電性材料で形成され、該当接する部分が前記第1の電極を構成することを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  13. 請求項8乃至12のいずれか1に記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記検査位置は、袋詰め包装機の製品排出工程に設けられ、前記排出工程には導電性材料で形成され、前記製品として排出される包装袋の落下を案内するシュートが設けられ、該シュートが前記第2の電極を構成することを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  14. 請求項8乃至13のいずれか1に記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、該検査装置はさらに、前記検査位置において前記包装袋の前記内容物を収納した袋本体部を圧迫する圧迫手段を備えていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  15. 請求項12に記載の包装袋の袋口シール部検査装置おいて、前記検査位置は、袋詰め包装機のシール部冷却工程に設けられ、前記挟持部材は前記袋口シール部を冷却する、一対の冷却板により構成されていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置
  16. 請求項15記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、該検査装置はさらに、前記検査位置において前記包装袋の前記内容物を収納した袋本体部を圧迫する圧迫手段を備え、該圧迫手段は前記包装袋の本体部に当接する当接部材を備え、該当接部材が前記第2の電極を構成することを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
  17. 請求項8乃至16のいずれか1に記載の包装袋の袋口シール部検査装置において、前記把持装置は、袋詰め包装機において袋詰め工程、袋口シール工程などの間、包装袋の両側縁部を把持して移送するグリッパにより構成されていることを特徴とする、包装袋の袋口シール部検査装置。
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