JP2002189021A - 品質検査装置 - Google Patents

品質検査装置

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JP2002189021A
JP2002189021A JP2000391075A JP2000391075A JP2002189021A JP 2002189021 A JP2002189021 A JP 2002189021A JP 2000391075 A JP2000391075 A JP 2000391075A JP 2000391075 A JP2000391075 A JP 2000391075A JP 2002189021 A JP2002189021 A JP 2002189021A
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packaging container
electrode
conveyor
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Toshiro Ishida
敏郎 石田
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Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産ライン上を搬送されるすべての被検体につ
いて品質検査を行うことができるようにする。 【解決手段】被検体を搬送する搬送手段と、前記被検体
の所定の部分と対向させて、かつ、被検体と所定の距離
を置いて配設され、被検体に検査電圧を印加する第1の
電極と、前記被検体に接触するように配設された第2の
電極と、前記被検体が搬送されている状態において、第
2の電極に流れるフィードバック電流に基づいて、被検
体に損傷が発生したかどうかを検査する分析処理手段と
を有する。この場合、前記被検体が搬送されている状態
において、第2の電極に流れるフィードバック電流に基
づいて、被検体に損傷が発生したかどうかが検査される
ので、生産ライン上を搬送されるすべての被検体につい
て良品と不良品との判定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、品質検査装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、牛乳、清涼飲料水等の液
体食品が充填(てん)され、加工紙及び樹脂から成る複
合式の包装容器においては、例えば、前記加工紙によっ
て容器本体が、樹脂によって蓋(ふた)体が形成される
ようになっている。
【0003】図2は従来の包装容器の断面図である。
【0004】図において、11は容器本体、12は該容
器本体11の上端の開口を覆う蓋体である。前記容器本
体11は、ほぼ円筒形の形状を有する筒状部13、及び
該筒状部13の下端に配設された底部14を備え、前記
筒状部13の下端を折り返すことによって挟持部15が
形成され、前記底部14の外周縁を下方に折り曲げるこ
とによって被挟持部16が形成され、前記挟持部15に
よって被挟持部16が挟持される。
【0005】前記筒状部13及び底部14は、いずれも
紙基材の表面及び裏面を、例えば、ポリエチレン樹脂等
の樹脂製のフィルムによって被覆することにより形成さ
れた加工紙から成る。したがって、前記挟持部15が被
挟持部16を挟持するのに伴って、領域AR1、AR2
において筒状部13及び底部14の各フィルムが接触す
ることになる。そこで、領域AR1、AR2を溶着部と
し、筒状部13と底部14とを円周方向に溶着するよう
にしている。なお、溶着方法として、ヒートシール法、
超音波法、誘導加熱法等を使用することができる。
【0006】また、蓋体12は、前記フィルムと同じ、
例えば、ポリエチレン樹脂等の樹脂製のシート材料から
成り、外周縁を下方に折り曲げることによってスカート
部18が形成される。そして、前記蓋体12を筒状部1
3の上端の開口を覆うように配設すると、領域AR3に
おいて筒状部13のフィルムと前記蓋体12とが接触す
ることになる。そこで、領域AR3を溶着部とし、蓋体
12と筒状部13とを、円周方向に溶着するようにして
いる。なお、溶着方法として、ヒートシール法、超音波
法、誘導加熱法等を使用することができる。
【0007】ところで、前記各溶着部において、包装容
器に収容された液体食品が漏れたり、外気に触れたりす
ることがないように、十分なシールが行われなければな
らない。ところが、前記底部14の外周縁を下方に折り
曲げるのに伴って、底部14にコーナ部Cが形成される
が、このとき、該コーナ部Cに応力が集中し、ピンホー
ル、クラック等の損傷が発生することがある。また、各
溶着部においてシール不良の損傷が発生することがあ
る。
【0008】そして、前記複合式の包装容器のほかに、
深絞り加工によって形成された包装容器等においても、
底部のコーナ部に応力が集中して損傷が発生することが
ある。
【0009】そこで、生産ライン上から定期的に所定の
数の包装容器を抜き取り、品質検査装置によって包装容
器に損傷が発生していないかどうかの品質検査を行い、
良品と不良品との判定を行うようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の品質検査装置においては、生産ライン上から定期的
に所定の数の包装容器を抜き取ることによって品質検査
を行うようになっているので、生産ライン上を搬送され
るすべての包装容器について品質検査を行うことができ
ない。
【0011】また、抜き取られた所定の数の包装容器に
ついてだけ品質検査が行われるので、品質検査の信頼性
が低下し、良品か不良品かの判定の精度が低くなってし
まう。
【0012】本発明は、前記従来の品質検査装置の問題
点を解決して、生産ライン上を搬送されるすべての被検
体について品質検査を行うことができ、品質検査の信頼
性を向上させ、良品か不良品かの判定の精度を高くする
ことができる品質検査装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の品
質検査装置においては、被検体を搬送する搬送手段と、
前記被検体の所定の部分と対向させて、かつ、被検体と
所定の距離を置いて配設され、被検体に検査電圧を印加
する第1の電極と、前記被検体に接触するように配設さ
れた第2の電極と、前記被検体が搬送されている状態に
おいて、第2の電極に流れるフィードバック電流に基づ
いて、被検体に損傷が発生したかどうかを検査する分析
処理手段とを有する。
【0014】本発明の他の品質検査装置においては、さ
らに、前記第2の電極は、搬送手段の走行方向に延在さ
せられる。
【0015】本発明の更に他の品質検査装置において
は、さらに、前記第1、第2の電極は第1の検査部に配
設される。そして、該第1の検査部の上方において前記
被検体が搬送される。
【0016】本発明の更に他の品質検査装置において
は、さらに、前記第1、第2の電極は第2の検査部に配
設される。そして、該第2の検査部において前記被検体
が回動させられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の実施の形態における品質検
査装置の正面図、図3は本発明の実施の形態における品
質検査装置の平面図、図4は本発明の実施の形態におけ
る品質検査装置の要部を示す図である。
【0019】図において、21はエンドレスのチェーン
から成り、被検体としての図示されない筒状の包装容器
をチェーン上に載置して搬送する第1のコンベヤ、22
は該第1のコンベヤ21と所定の距離を置いて配設さ
れ、エンドレスのチェーンから成り、前記包装容器をチ
ェーン上に載置して搬送する第2のコンベヤである。前
記包装容器は容器本体及び蓋体から成り、前記容器本体
は筒状部及び底部から成る。また、23は前記第1のコ
ンベヤ21の走行方向(矢印方向)における下流側の端
部t1と第2のコンベヤ22の走行方向(矢印方向)に
おける上流側の端部t2との間に配設され、容器本体の
底部にピンホール、クラック等の損傷が発生しているか
どうかを検査する第1の検査部である。
【0020】そして、24は、第1、第2のコンベヤ2
1、22及び第1の検査部23の上方に配設され、二つ
のエンドレスのベルト25、26から成り、前記包装容
器をベルト25、26によって挟持して搬送する第3の
コンベヤ、47は前記包装容器の位置を検出するための
パルスエンコーダである。なお、前記ベルト25、26
間の距離w1は、包装容器の外径よりわずかに短くされ
る。そして、ベルト25、26の位置を変更するための
図示されない調整機構が配設され、異なる寸法の包装容
器を搬送する場合、前記調整機構によってベルト25、
26間の距離w1が変更される。
【0021】前記ベルト25、26の走行方向(矢印方
向)における上流側の端部t3は前記端部t1より上流
側に、下流側の端部t4は前記端部t2より下流側に置
かれ、包装容器は、前記端部t3と端部t1との間の第
1の受渡し部E1において第1のコンベヤ21から第3
のコンベヤ24に包装容器が受け渡され、前記端部t2
と端部t4との間の第2の受渡し部E2において第3の
コンベヤ24から第2のコンベヤ22に包装容器が受け
渡される。そして、前記第1の受渡し部E1に、第1の
撮像装置としてのホトセル31が配設され、該ホトセル
31は、前記第1の受渡し部E1に到達した包装容器を
検出する。
【0022】前記第1、第2のコンベヤ21、22を走
行させるために、図示されない第1の駆動手段としての
搬送用モータが配設され、該搬送用モータと前記第1の
コンベヤ21の駆動プーリP1、及び第2のコンベヤ2
2の駆動プーリP2とが図示されない伝動機構を介して
連結され、前記搬送用モータを駆動することによって、
所定の搬送速度V1で包装容器を搬送することができ
る。
【0023】また、前記第3のコンベヤ24を走行させ
るために、図示されない第2の駆動手段としてのグリッ
プ用モータが配設され、該グリップ用モータと前記第3
のコンベヤ24の駆動プーリP3、P4とが図示されな
い伝動機構を介して連結され、前記グリップ用モータを
駆動することによって、前記搬送速度V1より高い所定
の搬送速度V2で包装容器を搬送することができる。
【0024】また、第2のコンベヤ22の走行方向にお
けるほぼ中央に、かつ、第2のコンベヤ22の上方にツ
イストコンベヤ27が配設される。該ツイストコンベヤ
27は、二つのエンドレスのベルト28、29から成
り、前記第2のコンベヤ22のチェーン上の包装容器を
ベルト28、29によって挟持して回動させる。前記ベ
ルト28、29間の距離w2は、前記ベルト25、26
間の距離w1と等しく、包装容器の外径よりわずかに短
くされる。そして、ベルト28、29の位置を変更する
ための図示されない調整機構が配設され、異なる寸法の
包装容器を搬送する場合、前記調整機構によってベルト
28、29間の距離w2が変更される。なお、前記第1
〜第3のコンベヤ21、22、24及びツイストコンベ
ヤ27によって搬送手段が構成される。
【0025】そして、前記ツイストコンベヤ27を走行
させるために、図示されない第3の駆動手段としての回
動用モータが配設され、該回動用モータと前記ツイスト
コンベヤ27の駆動プーリP5、P6とが図示されない
伝動機構を介して連結され、前記回動用モータを駆動す
ることによって、包装容器を回動させることができる。
この場合、前記伝動機構における減速ギヤ等によって、
駆動プーリP5の回転速度と駆動プーリP6の回転速度
とが異ならせて設定される。
【0026】また、前記ツイストコンベヤ27に沿っ
て、容器本体と蓋体との溶着部にピンホール、クラック
等の損傷が発生しているかどうかを検査する第2の検査
部30が配設される。そして、前記ツイストコンベヤ2
7の走行方向における上流側の端部t5の近傍に、第2
の撮像装置としてのホトセル32が配設され、該ホトセ
ル32は、前記ツイストコンベヤ27に到達した包装容
器を検出する。
【0027】また、前記ツイストコンベヤ27の走行方
向における下流側の端部t6と、第2のコンベヤ22の
走行方向における下流側の端部t7との間に、第2のコ
ンベヤ22に沿ってエジェクタ35が配設され、該エジ
ェクタ35と対向させて、かつ、第2のコンベヤ22の
チェーンを挟んでシュート36が配設される。前記エジ
ェクタ35は、空圧シリンダ37、及び該空圧シリンダ
37を作動させることによって進退(図3における左右
方向に移動)させられるプッシャ38を備える。
【0028】前記第1、第2のコンベヤ21、22、第
1の検査部23、第3のコンベヤ24、ツイストコンベ
ヤ27、第2の検査部30、エジェクタ35、シュート
36等は、いずれもフレーム39によって支持される。
前記第1、第2のコンベヤ21、22、第3のコンベヤ
24及びツイストコンベヤ27の各チェーンとフレーム
39とは電気的に絶縁される。
【0029】また、前記第2のコンベヤ22の下方に、
制御部40が配設され、該制御部40と、前記搬送用モ
ータ、グリップ用モータ、回動用モータ、ホトセル3
1、32、空圧シリンダ37の図示されないアクチュエ
ータ、第1の電極としての検査電極43、45、第2の
電極としてのアース電極44、46、パルスエンコーダ
47等とが接続される。前記制御部40における作動電
圧は、0〜12〔kV〕であり、周波数は500〔H
z〕である。また、制御部40における検出設定電圧
は、直流の3〔V〕である。
【0030】次に、第1、第2の検査部23、30につ
いて説明する。
【0031】前記第1の検査部23は、包装容器の所定
の部分、本実施の形態においては、容器本体の底部と対
向させて配設されたピンタイプの検査電極43、及び包
装容器と接触させて配設された一対の平板状のアース電
極44を、第2の検査部30は、包装容器の所定の部
分、本実施の形態においては、容器本体と蓋体との溶着
部と対向させて配設された一対のピンタイプの検査電極
45、及び包装容器と接触させて配設された一対の平板
状のアース電極46を備える。前記各検査電極43、4
5は、いずれも、先端が包装容器から3〔mm〕程度の
距離を置いて配設される。したがって、検査が行われる
間に検査電極43、45によって包装容器が損傷させら
れることはない。
【0032】前記第1の検査部23において、検査電極
43は包装容器の下方に底部と対向させられるので、検
査電極43の先端と包装容器との高さ方向の距離は、初
期調整において設定された後、包装容器の寸法が変化し
ても変更されることはない。これに対して、第2の検査
部30において、検査電極45は包装容器を挟むように
筒状部と対向させられるので、検査電極43の先端と包
装容器との幅方向の距離は包装容器の寸法に対応させて
変更される。
【0033】また、前記アース電極44、46は、第3
のコンベヤ24及びツイストコンベヤ27の両縁に沿っ
て、包装容器を挟むように一対ずつ走行方向に延在させ
られ、しかも、包装容器が搬送される間、アース電極4
4、46と包装容器とが常に接触させられる。なお、ピ
ンタイプの検査電極43、45に代えてブラシタイプの
検査電極を使用することもできる。
【0034】したがって、包装容器が搬送される状態に
おいて、包装容器に損傷が発生しているかどうかを確実
に検査することができる。なお、第1の検査部23にお
けるアース電極44と底部との高さ方向の距離、及び第
2の検査部30におけるアース電極46とシール部分と
の高さ方向の距離は、少なくとも15〔mm〕以上にさ
れる。
【0035】前記制御部40によって第1、第2の検査
部23、30が起動されると、検査電極43、45に5
00〔Hz〕の周波数で8〜12〔kV〕の検査電圧が
印加され、更に該検査電圧が包装容器に印加される。こ
れに伴って、フィードバック電流がアース電極44、4
6を介して制御部40の図示されない分析処理手段とし
ての分析回路に流れる。したがって、該分析回路は、前
記フィードバック電流を検出し、検出されたフィードバ
ック電流に基づいて、包装容器に損傷が発生しているか
どうかを検査し、検査結果に基づいて、良品か不良品か
を判定することができる。
【0036】この場合、前記アース電極44、46は、
第3のコンベヤ24及びツイストコンベヤ27の両縁に
沿って走行方向に延在させられるので、フィードバック
電流は前記分析回路に円滑に流れる。したがって、包装
容器に損傷が発生しているかどうかを正確に検査するこ
とができる。なお、検査電圧の設定は、包装容器の仕様
に対応させて設定され、仕様が異なると必要に応じて変
更される。
【0037】そして、前記制御部40に図示されない検
査感度調整装置が配設され、該検査感度調整装置は、包
装容器の仕様に対応させて、また、包装容器の品質基準
の変更に対応させて、検査感度を複数段、本実施の形態
においては、3段に調整する。
【0038】次に、前記構成の品質検査装置の動作につ
いて説明する。
【0039】まず、第1のコンベア21によって搬送速
度V1で搬送される包装容器は、前記第1の受渡し部E
1に到達すると、第1のコンベヤ21から第3のコンベ
ヤ24に受け渡され、ベルト25、26によって挟持さ
れ、第3のコンベヤ24によって搬送速度V2で搬送さ
れ、各包装容器間に、第1の検査部23において検査を
行うために必要な間隔が形成される。
【0040】そして、包装容器がホトセル31によって
検出されると、第1の検査部23が起動させられ、第1
の検査部23において容器本体の底部の検査が行われ
る。続いて、前記包装容器は、前記間隔を保持したま
ま、前記第2の受渡し部E2に到達すると、第3のコン
ベヤ24から第2のコンベヤ22に受け渡され、前記間
隔を維持したまま、第2のコンベヤ22によって搬送さ
れる。
【0041】そして、包装容器がホトセル32によって
検出されると、第2の検査部30が起動させられる。続
いて、包装容器は、第2のコンベヤ22によって搬送さ
れながら、ツイストコンベヤ27によって半回転以上回
動させられ、その間に、第2の検査部30において容器
本体と蓋体との溶着部の検査が行われる。
【0042】そして、第2の検査部30から排出された
包装容器は、第2のコンベヤ22によって更に搬送さ
れ、第1、第2の検査部23、30における検査結果に
基づいて、良品であると判定された包装容器は図示され
ない良品排出部に排出される。一方、不良品であると判
定された包装容器は、前記エジェクタ35によって押さ
れ、シュート36を介して図示されない不良品排出部に
排出される。
【0043】次に、第1の検出部23による検査の状態
について説明する。
【0044】図5は本発明の実施の形態における第1の
検出部による検査の状態を示す平面図、図6は本発明の
実施の形態における第1の検出部による検査の状態を示
す第1の図、図7は本発明の実施の形態における第1の
検出部による検査の状態を示す第2の図である。
【0045】図において、10は包装容器、11は容器
本体である。該容器本体11は、ほぼ円筒形の形状を有
する筒状部13、及び該筒状部13の下端に配設された
底部14を備え、前記筒状部13の下端を折り返すこと
によって挟持部15が形成され、前記底部14の外周縁
を下方に折り曲げることによって被挟持部16が形成さ
れ、前記挟持部15によって被挟持部16が挟持され
る。
【0046】前記筒状部13及び底部14は、いずれも
紙基材の表面及び裏面を、例えば、ポリエチレン樹脂等
の樹脂製のフィルムによって被覆することにより形成さ
れた加工紙から成る。したがって、前記挟持部15が被
挟持部16を挟持するのに伴って、領域AR1、AR2
において筒状部13及び底部14の各フィルムが接触す
ることになる。そこで、領域AR1、AR2を溶着部と
し、筒状部13と底部14とを、円周方向における全体
にわたって溶着するようにしている。なお、溶着方法と
して、ヒートシール法、超音波法、誘導加熱法等を使用
することができる。
【0047】ところで、前記底部14の外周縁を下方に
折り曲げるのに伴って、底部14にコーナ部Cが形成さ
れるが、このとき、該コーナ部Cに応力が集中し、ピン
ホール、クラック等の損傷が発生することがある。そこ
で、包装容器10の搬送方向(矢印X方向)に対して直
角の方向に、検査電極43が延在させられる。該検査電
極43は、長尺状のベース51、及び該ベース51から
上方に突出させて形成された複数の、本実施の形態にお
いては13本のピン52を備える。
【0048】この場合、包装容器10が検査電極43の
上を通過している間だけ、すなわち、包装容器10が図
5に示される位置ST1に到達してから位置ST2に到
達するまで検査電圧が検査電極43に印加される。検査
電圧の印加は、ホトセル31(図4)によって包装容器
10が検出されたタイミングでオンにされ、パルスエン
コーダ47によって包装容器10が第1の検査部23か
ら排出されたことが検出されるタイミングでオフにされ
る。なお、検査電圧の印加は、オンにされた後、図示さ
れないタイマによって計時された時間が設定値になった
ときにオフにすることもできる。
【0049】そして、損傷が発生していない包装容器1
0に検査電極43によって検査電圧を印加した場合、ピ
ン52から容器本体11に対して、図6に示されるよう
な均一なコロナ放電が発生させられる。これに伴って、
検査電圧の電気エネルギーの大部分が消費されてしまう
ので、包装容器10に少ない電荷量しか残らない。した
がって、アース電極44には、わずかな放電電流が流れ
るだけあるので、分析回路は包装容器10に損傷が発生
していないと判断する。
【0050】これに対して、損傷が発生している包装容
器10に検査電極43によって検査電圧を印加した場
合、ピン52から容器本体11における損傷が発生した
部分に対して、図7に示されるような集中的なコロナ放
電が発生させられる。これに伴って、検査電圧の電気エ
ネルギーは、包装容器10内の液体食品に容易に伝達さ
れるので、包装容器10に多くの電荷量が残る。したが
って、アース電極44には、多くのフィードバック電流
が流れ、直流電圧が発生させられる。前記分析回路は、
発生させられた直流電圧が閾(しきい)値より高い場
合、包装容器10に損傷が発生していると判断し、直流
電圧が閾値以下である場合、包装容器10に損傷が発生
していないと判断する。そして、前記分析回路は、包装
容器10に損傷が発生していると判断された場合、包装
容器10を不良品と判定し、包装容器10に損傷が発生
していないと判断された場合、包装容器10を良品と判
定する。なお、領域AR1、AR2において溶着が十分
に行われず、シール不良が発生した場合、直流電圧が十
分に高くなるので、閾値の設定値にかかわらず包装容器
10の損傷を確実に検出することができる。
【0051】次に、第2の検出部30による検査の状態
について説明する。
【0052】図8は本発明の実施の形態における第2の
検出部による検査の状態を示す第1の図、図9は本発明
の実施の形態における第2の検出部による検査の状態を
示す第2の図である。
【0053】この場合、12は容器本体11の上端の開
口を覆う蓋体であり、該蓋体12は、筒状部13の表側
及び裏側のフィルムと同じ、例えば、ポリエチレン樹脂
等の樹脂製のシート材料から成り、外周縁を下方に折り
曲げることによってスカート部18が形成される。そし
て、前記蓋体12を筒状部13の上端の開口を覆うよう
に配設すると、スカート部18の内側の領域において筒
状部13の表側のフィルムと前記蓋体12とが接触する
ことになる。そこで、前記領域を溶着部とし、蓋体12
と筒状部13とを、円周方向における全体にわたって溶
着するようにしている。なお、溶着方法として、ヒート
シール法、超音波法、誘導加熱法等を使用することがで
きる。
【0054】ところで、前記蓋体12と筒状部13とを
溶着する際に、包装容器10(図5)にシール不良の損
傷が発生することがある。そこで、第2のコンベヤ22
(図1)の両縁に沿って、第2のコンベヤ22のチェー
ン上を搬送される包装容器10の蓋体12に対向させ
て、検査電極45が延在させられる。該検査電極45
は、長尺状のベース54、及び該ベース54から蓋体1
2に向けて突出させて形成された複数の、本実施の形態
においては、2本のピン55を備える。
【0055】この場合、包装容器10が検査電極45の
前を通過している間だけ検査電圧が検査電極45に印加
される。検査電圧の印加は、ホトセル32によって包装
容器10が検出されたタイミングでオンにされ、図示さ
れないパルスエンコーダによって包装容器10が第2の
検査部30から排出されたことが検出されるタイミング
でオフにされる。なお、検査電圧の印加は、オンにされ
た後、図示されないタイマによって計時された時間が設
定値になったときにオフにすることもできる。そして、
第1の検査部23と同様に、分析回路は包装容器10に
損傷が発生しているかどうかを判断する。
【0056】このように、包装容器10が搬送されてい
る状態において、検査電極43、45によって包装容器
10に検査電圧を印加することにより、包装容器10に
損傷が発生したかどうかを検査し、包装容器10が良品
か不良品かの判定を行うことができるので、生産ライン
上を搬送されるすべての包装容器10について良品と不
良品との判定を行うことができる。したがって、品質検
査の信頼性を向上させることができるとともに、良品か
不良品かの判定の精度を高くすることができる。
【0057】そして、包装容器10が不良品であると判
定されると、包装容器10は前記不良品排出部に排出さ
れるので、排出された包装容器10の不具合の状態に基
づいて包装容器10に損傷が発生した原因を調べること
ができる。また、28、29はチェーン、46はアース
電極である。
【0058】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、品質検査装置においては、被検体を搬送する搬送
手段と、前記被検体の所定の部分と対向させて、かつ、
被検体と所定の距離を置いて配設され、被検体に検査電
圧を印加する第1の電極と、前記被検体に接触するよう
に配設された第2の電極と、前記被検体が搬送されてい
る状態において、第2の電極に流れるフィードバック電
流に基づいて、被検体に損傷が発生したかどうかを検査
する分析処理手段とを有する。
【0060】この場合、前記被検体が搬送されている状
態において、第2の電極に流れるフィードバック電流に
基づいて、被検体に損傷が発生したかどうかが検査され
るので、生産ライン上を搬送されるすべての被検体につ
いて良品と不良品との判定を行うことができる。したが
って、品質検査の信頼性を向上させることができるとと
もに、良品か不良品かの判定の精度を高くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における品質検査装置の正
面図である。
【図2】従来の包装容器の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における品質検査装置の平
面図である。
【図4】本発明の実施の形態における品質検査装置の要
部を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における第1の検出部によ
る検査の状態を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態における第1の検出部によ
る検査の状態を示す第1の図である。
【図7】本発明の実施の形態における第1の検出部によ
る検査の状態を示す第2の図である。
【図8】本発明の実施の形態における第2の検出部によ
る検査の状態を示す第1の図である。
【図9】本発明の実施の形態における第2の検出部によ
る検査の状態を示す第2の図である。
【符号の説明】
10 包装容器 21、22、24 第1〜第3のコンベヤ 23、30 第1、第2の検査部 27 ツイストコンベヤ 40 制御部 43、45 検査電極 44、46 アース電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)被検体を搬送する搬送手段と、
    (b)前記被検体の所定の部分と対向させて、かつ、被
    検体と所定の距離を置いて配設され、被検体に検査電圧
    を印加する第1の電極と、(c)前記被検体に接触する
    ように配設された第2の電極と、(d)前記被検体が搬
    送されている状態において、第2の電極に流れるフィー
    ドバック電流に基づいて、被検体に損傷が発生したかど
    うかを検査する分析処理手段とを有することを特徴とす
    る品質検査装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の電極は、搬送手段の走行方向
    に延在させられる請求項1に記載の品質検査装置。
  3. 【請求項3】 (a)前記第1、第2の電極は第1の検
    査部に配設され、(b)該第1の検査部の上方において
    前記被検体が搬送される請求項1に記載の品質検査装
    置。
  4. 【請求項4】 (a)前記第1、第2の電極は第2の検
    査部に配設され、(b)該第2の検査部において前記被
    検体が回動させられる請求項1に記載の品質検査装置。
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