JP3112981B2 - 二環式の複素環式化合物、その製造方法およびロイコトリエン仲介の疾病または症状を治療するための医薬組成物 - Google Patents
二環式の複素環式化合物、その製造方法およびロイコトリエン仲介の疾病または症状を治療するための医薬組成物Info
- Publication number
- JP3112981B2 JP3112981B2 JP03148334A JP14833491A JP3112981B2 JP 3112981 B2 JP3112981 B2 JP 3112981B2 JP 03148334 A JP03148334 A JP 03148334A JP 14833491 A JP14833491 A JP 14833491A JP 3112981 B2 JP3112981 B2 JP 3112981B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- group
- methyl
- dihydro
- oxo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D273/00—Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00
- C07D273/02—Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00 having two nitrogen atoms and only one oxygen atom
- C07D273/04—Six-membered rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D413/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
- C07D413/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
- C07D413/10—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing aromatic rings
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/08—Antiallergic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D413/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
- C07D413/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
- C07D413/12—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D417/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
- C07D417/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
- C07D417/12—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
Landscapes
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
- Rheumatology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
Description
化合物、詳言すれば酵素5−リポキシゲナーゼ(以下5
−LOと呼称)の阻害剤である新規二環式の複素環式化
合物に関する。また、本発明は、該二環式の複素環式化
合物の製造方法および該化合物を含有する新規医薬組成
物にも関する。アラキドン酸の5−LO接触酸化の直接
または間接的生成物が関与している種々の炎症性および
/またはアレルギー性疾病の治療に該二環式の複素環式
化合物の使用およびかかる使用のための新規医薬の製造
も本発明に包含される。
式の複素環式化合物は、5−LOの阻害剤であり、該酵
素はアラキドン酸の酸化の触媒作用に関与してカスケー
ド法により、ロイコトリエンB4(LTB4)のようなロ
イコトリエンおよびロイコトリエンC4(LTC4)およ
びロイコトリエンD4(LTD4)のようなペプチド脂質
ロイコトリエンおよび種々の代謝生成物を生じることが
知られている。
理学的性質は、テーラー(G.W.Taylor)およ
びクラーク(S.R.Clarke)により“トレンズ
・イン・ファルマコロジカル・サイエンセス(Tren
ds in Pharmacological Sci
ences)”1986年、第7巻、第100頁〜第1
03頁に要約されている。ロイコトリエンおよびその代
謝生成物は、関節の炎症(殊に変形関節炎、骨関節炎お
よび通風)、胃腸管の炎症(殊に炎症性腸疾病、潰瘍形
成大腸炎および胃炎)、皮膚病(殊に乾せん、湿疹およ
び皮膚炎)および呼吸性疾病(殊に喘息、気管支炎およ
びアレルギー性鼻炎)の生成および進展および種々の心
臓血管および脳血管障害、たとえば心筋炎、アンギナお
よび末梢血管疾病の生成および進展に関与していた。さ
らに、ロイコトリエンは、リンパ球および白血球機能を
変調する能力により炎症性疾病の媒介体である。プロス
タグランジンおよびトロンボキサンのようなアラキドン
酸の他の生理学的活性の代謝生成物は、アラキドン酸に
対する酵素シクロオキシゲナーゼの作用により生じる。
5−LOおよびロイコトリエン生合成の阻害剤として有
効であって、たとえばアレルギー症状、乾せん、喘息、
心臓血管および脳血管障害および/または1種または数
種のロイコトリエンにより単独または部分的に仲介され
る炎症性および関節炎性症状の治療における治療剤とし
て重要である特定の二環式の複素環式化合物を見出すこ
とであった。
り式I
その薬学的に許容される塩によって解決される。式中Q
は、1個または2個の窒素ヘテロ原子およびさらに酸素
および硫黄から選択されたヘテロ原子を含有する10員
の二環式の複素環部分であり、該複素環部分は場合によ
り1個または2個のオキソまたはチオキソ置換基、およ
びさらにハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、(1
〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、フルオロ
(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルキルアミノ、
ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、アミノ−(1〜
4C)アルキル、(1〜4C)アルキルアミノ−(1〜
4C)アルキル、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ
−(1〜4C)アルキル、フェニルおよびフェニル−
(1〜4C)アルキルから選択された4個までの置換基
を有していてもよく、該フェニルまたはフェニル−(1
〜4C)アルキル置換基は場合によりハロゲン、(1〜
4C)アルキルおよび(1〜4C)アルコキシから選択
された1個の置換基を有していてもよく; A1はX1への単結合であるかまたは(1〜3C)アルキ
レンであり; X1はオキシ、チオ、スルフィニル、スルホニルまたは
イミノであり; Arは場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニ
トロ、シアノ、カルバモイル、ウレイド、(1〜4C)
アルキル、(1〜4C)アルコキシ、(1〜4C)アル
キルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、フ
ルオロ−(1〜4C)アルキルおよび(2〜4C)アル
カノイルアミノから選択された1個または2個の置換基
を有していてもよいフェニレンであるか、またはArは
ピリジレンであり; R1は(1〜4C)アルキル、(3〜4C)アルケニル
または(3〜4C)アルキニルであり; R2およびR3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示
される基を形成し、該基はA2およびA3が結合している
炭素原子とともに5〜7成環原子を有する環を規定し、
A2およびA3は、同じかまたは異っていてもよく、それ
ぞれ(1〜3C)アルキレンであり、X2はオキシ、チ
オ、スルフィニルまたはスルホニルでありかつ上記の環
は、同じかまたは異っていてもよい、ヒドロキシ、(1
〜4C)アルキルおよび(1〜4C)アルコキシから選
択された1個、2個または3個の置換基を有していても
よいか;またはR1およびR2は一緒になって式−A2−
X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2が結合し
ている酸素原子およびA3が結合している炭素原子とと
もに5〜7個の成環原子を有する環を規定し、A2およ
びA3は、同じかまたは異っていてもよく、それぞれ
(1〜3C)アルキレンであり、X2はオキシ、チオ、
スルフィニルまたはスルホニルであり、該環は1個、2
個または3個の(1〜4C)アルキル置換基を有してい
てもよく、R3は(1〜4C)アルキル、(2〜4C)
アルケニルまたは(2〜4C)アルキニルである。
直鎖および枝分れ鎖アルキル基の双方を包含する。しか
し、“プロピル”のような個々のアルキル基に言及する
場合には殊に直鎖形のみに関し、“イソプロピル”のよ
うな個々の枝分れ鎖アルキル基に言及する場合には殊に
枝分れ鎖形のみに関する。類似の慣例は他の一般的用語
にもあてはまる。
物が互変異性の現象を示すことができかつ明細書中に示
した式の形が可能な互変異性形の1つのみを表わしうる
限り、本発明はその定義において、5−LOを阻害する
性質を有する式Iで示される化合物の任意の互変異性形
を包含し、式内で利用されるどれか1つの互変異性形に
制限されるべきでないことは明らかである。
定の化合物が、不斉炭素原子を含有する1個または数個
の置換分によって光学活性またはラセミ形で存在しうる
限り、本発明はその定義において、5−LOを阻害する
性質を有する任意のかかる光学活性またはラセミ形を包
含することは明らかである。光学活性形の合成は、先行
技術において周知の有機化学の標準技術により、たとえ
ば光学活性出発物質からの合成によるかまたはラセミ形
の分割によって実施することができる。同様に、5−L
Oに対する阻害作用は、下記に引用する標準の実験室技
術を用いて評価することができる。
ものは、下記に記載するものを包含する。
よび酸素および硫黄から選択されたもう1つのヘテロ原
子を含有する10員の二環式の複素環部分である場合、
Qの適当なものは、たとえば4H−1,4−ベンゾオキ
サジニル、4H−1,4−ベンゾチアジニルおよびその
相応する2,3−ジヒドロ誘導体、4H−3,1−ベン
ゾオキサジニル、4H−3,1−ベンゾチアジニルおよ
びその相応する1,2−ジヒドロ誘導体、および3H−
ベンゾ[d]−1,2−オキサジニル、3H−ベンゾ
[d]−1,2−チアジニルおよびその相応する1,4
−ジヒドロ誘導体のようなベンゼン環縮合複素環部分、
またはたとえば4H−ピリド[3,2−b][1,4]
オキサジニル、4H−ピリド[4,3−b][1,4]
オキサジニル、4H−ピリド[3,2−b][1,4]
チアジニル、4H−ピリド[4,3−b][1,4]チ
アジニルおよびその相応する2,3−ジヒドロ誘導体の
ようなピリジン環縮合複素環部分である。複素環部分
は、二環式の複素環部分の2つの環のいずれかからのも
のを含め任意の利用しうる位置によりかつ利用しうる窒
素原子によって結合していてもよい。複素環部分は、利
用しうる窒素原子に、たとえば(1〜4C)アルキル、
ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ−(1〜4C)ア
ルキル、フェニルまたはフェニル−(1〜4C)アルキ
ル置換基のような適当な置換基を有していてもよい。
ルまたはフェニル−(1〜4C)アルキル置換基に存在
しうる置換基の適当なものは、たとえば下記のものを包
含する: ハロゲンに対して:フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨ
ード; (1〜4C)アルキルに対して:メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルおよびs−ブ
チル; (1〜4C)アルコキシに対して:メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ; フルオロ−(1〜4C)アルキル:フルオロメチル、ジ
フルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエ
チル、2,2,2−トリフルオロエチルおよびペンタフ
ルオロエチル; (1〜4C)アルキルアミノに対して:メチルアミノ、
エチルアミノ、プロピルアミノおよびブチルアミノ;お
よびジ−[(1〜4C)アルキル]アミノに対して:ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノおよびジプロピルアミ
ノ。
とえば下記のものを包含する: アミノ−(1〜4C)アルキルに対して:アミノメチ
ル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、2−アミノ
プロピルおよび3−アミノプロピル; (1〜4C)アルキルアミノ−(1〜4C)アルキルに
対して:メチルアミノメチル、2−メチルアミノエチ
ル、3−メチルアミノプロピル、エチルアミノメチルお
よび2−エチルアミノエチル; ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ−(1〜4C)ア
ルキルに対して: ジメチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、3
−ジメチルアミノプロピル、ジエチルアミノメチルおよ
び2−ジエチルアミノエチル; フェニル−(1〜4C)アルキルに対して:ベンジル、
フェネチルおよび3−フェニルプロピル。
の適当なものは、たとえばメチレン、エチレンまたはト
リメチレンである。
は、たとえば1,3−フェニレンまたは1,4−フェニ
レンである。
は、たとえば3,5−または2,6−ピリジレンであ
る。
ルアミノの適当なものは、たとえばアセトアミド、プロ
ピオンアミドまたはブチルアミドである。
適当なものは、たとえばメチル、エチル、プロピルまた
はブチルであり;(3〜4C)アルケニルである場合の
R1の適当なものは、たとえばアリル、2−ブテニルま
たは3−ブテニルであり;(3〜4C)アルキニルであ
る場合のR1の適当なものは、たとえば2−プロピニル
または2−ブチニルである。
−A3−で示される基を形成し、該基がA2およびA3が
結合している炭素原子と一緒になって5〜7成環原子を
有する環を規定する場合、A2またはA3(同じかまたは
異っていてもよい)の適当なものは、それぞれが(1〜
3C)アルキレンである場合には、たとえばメチレン、
エチレンまたはトリメチレンである。該5員ないし7員
環に存在しうる置換基の適当なものは、たとえば次のも
のを包含する: (1〜4C)アルキルに対して:メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチルおよびイソブチル; (1〜4C)アルコキシに対して:メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ。
−A3−で示される基を形成し、該基がA2の結合してい
る酸素原子およびA3の結合している炭素原子とともに
5〜7成環原子を有する環を規定する場合、A2または
A3(同じかまたは異っていてもよい)の適当なもの
は、それぞれが(1〜3C)アルキレンである場合に
は、たとえばメチレン、エチレンまたはトリメチレンで
ある。該5員ないし7員環に存在しうる(1〜4C)ア
ルキル置換基の適当なものは、たとえばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルおよびブチルを包含する。
適当なものは、たとえばメチル、エチル、プロピルまた
はブチルであり;(2〜4C)アルケニルである場合の
R3の適当なものは、たとえばビニル、アリル、2−ブ
テニルまたは3−ブテニルであり;(2〜4C)アルキ
ニルである場合のR3の適当なものは、たとえばエチニ
ル、2−プロピニルまたは2−ブチニルである。。
薬学的に許容しうる塩は、たとえば十分に塩基性である
本発明の二環式の複素環式化合物の酸付加塩は、たとえ
ば無機酸または有機酸、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイ
ン酸との酸付加塩である。さらに、十分に酸性である本
発明の二環式の複素環式化合物の適当な薬学的に許容し
うる塩は、アルカリ金属塩、たとえばナトリウム塩また
はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、たとえばカルシウ
ム塩またはマグネシウム塩、アンモニウム塩または生理
的に許容しうる陽イオンを与える有機塩基との塩、たと
えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒド
ロキシエチル)アミンとの塩である。
I[式中 (a) Qが1個の窒素ヘテロ原子および酸素および硫
黄から選択された第2のヘテロ原子を含有する10員の
ベンゼン環縮合複素環部分であり、該複素環部分は場合
により1個のオキソまたはチオキソ置換基およびQにお
ける別の置換基につき上記に定義したものを表わす置換
基4個までを有していてもよく;A1、X1、Ar、
R1、R2およびR3は上記に定義した任意のものを表わ
す; (b) Qが4H−1,4−ベンゾオキサジニル、4H
−1,4−ベンゾチアジニルまたはその相応する2,3
−ジヒドロ誘導体であり、これらは場合により1個のオ
キソまたはチオキソ置換基、およびQにおける別の置換
基につき上記に定義したものを表わす置換基4個までを
有していてもよい; (c) Qが2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾ
オキサジニル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾチアジニル、1,2−ジヒドロ−4H−1,3−ベン
ゾオキサジニルまたは2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[3,2−b][1,4]オキサジニルであり、これら
は場合により1個のオキソまたはチオキソ置換基および
Qにおける別の置換基につき上記に定義したものを表わ
す置換基4個までを有していてもよく;かつA1、X1、
Ar、R1、R2およびR3は上記に定義した任意のもの
を表わす; (d) Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−2−イル、3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
6−イルまたは3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまたはその相応す
る3−チオキソ誘導体であるか、または3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン−2
−イル、3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4
−ベンゾチアジン−6−イルまたは3−オキソ−2,3
−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン−7−イル
またはその相応する3−チオキソ誘導体であり、その複
素環部分は場合によりQにおける他の置換基につき上記
に定義したものを表わす置換基を4個まで有していても
よく;A1、X1、Ar、R1、R2およびR3は上記に定
義したものを表わす; (e) Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−6−イルまたは3−オキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン
−7−イルまたはその相応する3−チオキソ誘導体、3
−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチ
アジン−6−イルまたは3−オキソ−2,3−ジヒドロ
−4H−1,4−ベンゾチアジン−7−イルまたはその
相応する3−チオキソ誘導体、2−オキソ−1,2−ジ
ヒドロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イルま
たは2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−3,1−ベ
ンゾオキサジン−7−イルまたはその相応する2−チオ
キソ誘導体、または3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−
イルまたは3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−イルまた
はその相応する3−チオキソ誘導体であり、その複素環
部分は場合により、Qにおける他の置換基につき上記に
定義したものを表わす置換基を4個まで有していてもよ
く;A1、X1、Ar、R1、R2およびR3は上記に定義
した任意のものを表わす; (f) A1がX1への単結合であり、X1はオキシ、チ
オ、スルフィニルまたはスルホニルであり;Q、Ar、
R1、R2およびR3は上記に定義した任意のものを表わ
す; (g) A1がメチレンであり、X1はオキシ、チオ、ス
ルフィニルまたはスルホニルであり;Q、Ar、R1、
R2およびR3は上記に定義した任意のものを表わす; (h) Arが1,3−フェニレンまたは1,4−フェ
ニレンであり、これらは場合によりフルオロ、クロロ、
ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、ウレイド、メチル、メト
キシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、トリフルオロメ
チルおよびアセトアミドから選択した1個または2個の
置換基を有していてもよく;Q、A1、X1、R1、R2お
よびR3は上記に定義した任意のものを表わす; (i) Arが3,5−ピリジレンであり;Q、A1、
X1、R1、R2およびR3は上記に定義した任意のものを
表わす; (j) R1がメチル、エチル、アリルまたは2−プロ
ピニルであり;Q、A1、X1、Ar、R2およびR3は上
記に定義した任意のものを表わす; (k) R2およびR3は一緒になって式−A2−X2−A
3−で示される基を形成し、該基はA2およびA3が結合
している炭素原子とともに、5〜7成環原子を有する環
を規定し、A2およびA3は同じかまたは異っていてもよ
く、それぞれメチレン、エチレンまたはトリメチレンで
あり、X2はオキシであり、該環はヒドロキシ、メチ
ル、エチル、プロピル、メトキシおよびエトキシから選
択した1個または2個の置換基を有していてもよく;
Q、A1、X1、ArおよびR1は上記に定義した任意の
ものを表わす;または (l) R1およびR2は一緒になって式−A2−X2−A
3−で示される基を形成し、該基はA2が結合している酸
素原子およびA3が結合している炭素原子とともに、5
〜7成環原子を有する環を規定し、A2およびA3は、同
じかまたは異っていてもよく、それぞれメチレンまたは
エチレンであり、X2はオキシであり、該環はメチル、
エチルおよびプロピルから選択した1個、2個または3
個の置換基を有していてもよく;Q、A1、X1およびA
rは上記に定義した任意のものを表わす]で示される二
環式の複素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩
である。
4H−1,4−ベンゾオキサジニル、4H−1,4−ベ
ンゾチアジニルまたはその相応する2,3−ジヒドロ誘
導体であり、これらは場合により1個のオキソまたはチ
オキソ置換基およびフルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロ
キシ、シアノ、アミノ、メチル、エチル、プロピル、メ
トキシ、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、2−メチルアミノエ
チル、フェニルおよびベンジルから選択した置換基4個
までを有していてもよく、該フェニルまたはベンジル置
換基は場合によりクロロ、メチルおよびメトキシから選
択した置換基を有していてもよく;A1はX1への単結合
であるかまたはメチレンであり;X1はオキシ、チオ、
スルフィニルまたはスルホニルであり;Arは1,3−
フェニレンまたは1,4−フェニレンであり、これらは
場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、ニ
トロ、ウレイド、メトキシ、ジメチルアミノ、トリフル
オロメチルおよびアセトアミドから選択した1個または
2個の置換基を有していてもよく;またはArは3,5
−ピリジンであり;R1はメチル、エチル、アリルまた
は2−プロピニルであり;R2およびR3は一緒になって
式−A2−X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2
およびA3が結合している炭素原子とともに5または6
成環原子を有する環を規定し、A2はエチレンであり、
A3はメチレンまたはエチレンであり、X2はオキシであ
り、該環はメチル、エチル、プロピル、メトキシおよび
エトキシから選択した1個または2個の置換基を有して
いてもよく;またはR1およびR2は一緒になって式−A
2−X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2が結合
している酸素原子およびA3が結合している炭素原子と
ともに、5または6成環原子を有する環を規定し、A2
はメチレンであり、A3はメチレンまたはエチレンであ
り、X2はオキシであり、該環はメチル、エチルおよび
プロピルから選択した1個、2個または3個の置換基を
有していてもよく、R3はメチルまたはエチルである]
で示される二環式の複素環式化合物またはその薬学的に
許容しうる塩を包含する。
I[式中Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまたは3−オキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン−
7−イルであり、これらは場合によりフルオロ、クロ
ロ、メチル、エチル、プロピル、2−フルオロエチル、
2−ジメチルアミノエチル、フェニルおよびベンジルか
ら選択した1個、2個または3個の置換基を有していて
もよく;A1はX1への単結合であるかまたはメチレンで
あり;X1はオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホ
ニルであり;Arは1,3−フェニレンまたは1,4−
フェニレンであり、これらは場合により、フルオロ、ヒ
ドロキシ、アミノ、ニトロ、ウレイド、メトキシ、ジメ
チルアミノ、トリフルオロメチルおよびアセトアミドか
ら選択した1個または2個の置換基を有していてもよ
く;またはArは3,5−ピリジレンであり;R1はメ
チル、エチル、アリルまたは2−プロピニルであり;R
2およびR3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示さ
れる基を形成し、該基はA2およびA3が結合している炭
素原子とともに5または6成環原子を有する環を規定
し、A2はエチレンであり、A3はメチレンまたはエチレ
ンであり、X2はオキシであり、該環はメチルおよびエ
チルから選択した1個または2個の置換基を有していて
もよく;またはR1とR2は一緒になって式−A2−X2−
A3−で示される基を形成し、該基はA2が結合している
酸素原子およびA3が結合している炭素原子とともに5
成環原子を有する環を規定し、A2はメチレンであり、
A3はメチレンであり、X2はオキシであり、該環はメチ
ルおよびエチルから選択した1個、2個または3個の置
換基を有していてもよく、R3はメチルまたはエチルで
ある]で示される二環式の複素環式化合物またはその薬
学的に許容しうる塩を包含する。
I[式中Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまたは3−オキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン−
7−イルまたはその相応する4−メチル誘導体であり、
これらは場合によりメチルおよびエチルから選択した1
個または2個の置換基を有していてもよく;A1はX1へ
の単結合またはメチレンであり;X1はオキシ、チオ、
スルフィニルまたはスルホニルであり;Arは場合によ
りフルオロ、メトキシおよびトリフルオロメチルから選
択した1個または2個の置換基を有していてもよく;R
1はメチル、エチルまたはアリルであり;R2およびR3
は一緒になって式−A2−X2−A3−で示される基を形
成し、該基はA2およびA3が結合している炭素原子とと
もに5または6成環原子を有する環を規定し、A2はエ
チレンであり、A3はメチレンまたはエチレンであり、
X2はオキシであり、該環はメチル、エチル、プロピル
およびメトキシから選択した置換基を有することができ
る]で示される二環式の複素環式化合物またはその薬学
的に許容しうる塩を包含する。
I[式中Qは4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまたは
4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾチアジン−7−イルまたはその相応する
2,2−ジメチル誘導体であり;A1はメチレンであ
り;X1はオキシであり;Arは1,3−フェニレンま
たは5−フルオロ−1,3−フェニレンであり;R1は
メチルであり;R2およびR3は一緒になって式−A2X2
−A3−で示される基を形成し、該基はA2およびA3が
結合している炭素原子とともに6成環原子を有する環を
規定し、A2およびA3はそれぞれエチレンであり、X2
はオキシであり、該環はX2に対してα位のメチルまた
はエチル置換基を有していてもよい]で示される二環式
の複素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩を包
含する。
I[式中Qは3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−6−イル、3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
7−イル、3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イル、2−オキソ−
1,2−ジヒドロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン−
6−イル、3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,
4−ベンゾチアジン−7−イル、または3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,
4]オキサジン−7−イルまたはその相応するN−メチ
ル誘導体であり、これらは場合によりメチルおよびエチ
ルから選択された1個または2個の置換基を有していて
もよく;A1はX1への単結合であるかまたはメチレンで
あり;X1はオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホ
ニルであり;Arは、場合によりフルオロ、メトキシお
よびトリフルオロメチルから選択された1個または2個
の置換基を有していてもよい1,3−フェニレンであ
り;R1はメチル、エチルまたはアリルであり;R2およ
びR3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示される基
を形成し、該基はA2およびA3が結合している炭素原子
とともに5または6成環原子を有する環を規定し、A2
はエチレンであり、A3はメチレンまたはエチレンであ
りかつX2はオキシであり、該環はメチル、エチル、プ
ロピルおよびメトキシから選択された置換基を有するこ
とができる]で示される二環式の複素環式化合物または
その薬学的に許容しうる塩を包含する。
I[式中Qが4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル、4−
メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4
−ベンゾオキサジン−7−イル、2,2,4−トリメチ
ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−7−イル、4−メチル−3−チオキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン
−7−イル、1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒド
ロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イルまたは
4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−イルで
あり;A1はX1への単結合であるかまたはメチレンであ
り;X1はオキシまたはチオであり;Arは1,3−フ
ェニレンまたは5−フルオロ−1,3−フェニレンであ
り;R1はメチルであり;R2およびR3は一緒になって
式−A2−X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2
およびA3が結合している炭素原子とともに6成環原子
を有する環を規定し、A2およびA3の各々はエチレンで
あり、X2はオキシであり、該環はX2に対してα位にメ
チルまたはエチル置換基を有していてもよい]で示され
る二環式の複素環式化合物またはその薬学的に許容しう
る塩を包含する。
とえば式Iで示される次の二環式の複素環式化合物また
はその薬学的に許容しうる塩を包含する: 4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
7−イルメトキシ)フェニル]−4−メトキシテトラヒ
ドロピラン、4−[5−フルオロ−3−(2,2,4−
トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルメトキシ)フェニ
ル]−4−メトキシテトラヒドロピラン および4−
[5−フルオロ−3−(2,2,4−トリメチル−3−
オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチア
ジン−7−イルメトキシ)フェニル]−4−メトキシテ
トラヒドロピラン。
で示される次の二環式の複素環式化合物またはその薬学
的に許容しうる塩を包含する: 4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−チオキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン
−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒド
ロピラン; 4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロ
ピラン; (2S,4R)−4−[5−フルオロ−3−(4−メチ
ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メト
キシ−2−メチルテトラヒドロピラン; (S)−(+)−4−[5−フルオロ−3−(2,4−
ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,
4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4
−メトキシテトラヒドロピラン および(R)−(−)
−4−[5−フルオロ−3−(2,4−ジメチル−3−
オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキ
サジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテト
ラヒドロピラン.式Iで示される二環式の複素環式化合
物またはその薬学的に許容しうる塩を包含する本発明の
化合物は、構造上関連のある化合物の製造のため適用し
うることの知られている任意の方法により製造すること
ができる。かかる方法は、本発明のもう1つの特徴とし
て設けられており、次の代表的例によって説明するが、
例中、別記しない限り、Q、A1、X1、Ar、R1、R2
およびR3は上記に定義した任意のものを表わす。
ける、式Q−A1−X1−Hで示される化合物と式II
る化合物とのカップリング;ただしQ、Ar、R2また
はR3にアミノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基が
ある場合、任意のアミノ、アルキルアミノまたはヒドロ
キシ基は通常の保護基によって保護されていてもよいか
または任意のかかる基は保護されている必要はないかの
いずれかであり、その後Q、Ar、R2またはR3中の任
意の望ましくない保護基は通常の手段により除去され
る。
ンまたはスルホニルオキシ基、たとえばフルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシまたはト
ルエン−p−スルホニルオキシ基である。
ばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、(1
〜4C)アルコキシド、水酸化物または水素化物、たと
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキ
シド、ナトリウムブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウム、
または(1〜4C)アルキルリチウム、たとえばn−ブ
チルリチウムのような有機金属塩基である。カップリン
グ反応は、有利には適当な不活性溶媒または希釈剤、た
とえばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン、ジ
メチルスルホキシド、アセトン、1,2−ジメトキシエ
タンまたはテトラヒドロフラン中で、たとえば10〜1
50℃の範囲内の温度、有利には100℃またはそれに
近い温度で実施される。
属触媒、たとえばパラジウム(O)または銅(I)、た
とえばテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジ
ウム、塩化第一銅または臭化第一銅の存在で実施するこ
とができる。
当な保護基は、たとえばアシル基、たとえば(2〜4
C)アルカノイル基(殊にアセチル)、(1〜4C)ア
ルコキシカルボニル基(殊にメトキシカルボニル、エト
キシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニル)、アリ
ールメトキシカルボニル基(殊にベンジルオキシカルボ
ニル)またはアロイル基(殊にベンゾイル)である。上
記保護基に対する脱保護条件は必然的に保護基の選択と
共に変わる。たとえばアルカノイルまたはアルコキシカ
ルボニルのようなアシル基またはアロイル基は、たとえ
ばアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化リチウムまた
は水酸化ナトリウムのような適当な塩基を用いる加水分
解によって除去することができる。また、t−ブトキシ
カルボニル基のようなアシル基は、たとえば塩酸、硫酸
またはリン酸またはトリフルオロ酢酸のような適当な酸
での処理によって除去することができ、ベンジルオキシ
カルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基
は、たとえば活性炭上パラジウムのような触媒上での水
素化によって除去することができる。
とえばアシル基、たとえば(2〜4C)アルカノイル基
(殊にアセチル)、アロイル基(殊にベンゾイル)また
はアリールメチル基(殊にベンジル)である。上記保護
基に対する除保護条件は、必然的に保護基の選択と共に
変わる。たとえばアルカノイルのようなアシル基または
アロイル基は、たとえばアルカリ金属水酸化物、たとえ
ば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムのような適当
な塩基を用いる加水分解によって除去することができ
る。また、ベンジル基のようなアリールメチル基は、た
とえば活性炭上パラジウムのような触媒上での水素化に
よって除去することができる。
る出発物質は、有機化学の標準方法によって得ることが
できる。かかる出発物質の製造は、説明の目的のためだ
けに設けられている非制限的実施例に記載されている。
R2およびR3は上記に定義したものを表わす]で示され
る中間体は、式Z−Ar−Y[式中ZおよびArは上記
のものを表わし、Yはたとえば下記に掲げる反応式Iに
説明されているように、ハロゲノ、ホルミル、アルカノ
イル、ニトリルまたはアルコキシカルボニル基である]
で示される化合物を経て得ることができる。たとえばこ
の非制限的実施例には、式Z−Ar−Y[式中Yはハロ
ゲノ基である]で示される化合物をどのようにして式I
Iで示される化合物に変えるかが示されている。
は上述したような式Z−Ar−Yで示される化合物から
反応式Iにおいて使用される基R2およびR3の導入の順
序を逆にすることによって得ることができることは明ら
かである。
の存在における式III
中Zは上記に定義したような置換可能な基である]で示
される化合物によるアルキル化;ただしQ、Ar、R2
またはR3中にアミノ、アルキルアミノまたはヒドロキ
シ基がある場合、任意のアミノ、アルキルアミノまたは
ヒドロキシ基は上記に定義したような通常の保護基によ
って保護されていてもよいか、または任意のかかる基は
保護されている必要はないかのいずれかであり、その後
Q、Ar、R2またはR3中の任意の望ましくない保護基
は通常の手段によって除去される。
な適当な不活性溶媒中、たとえば10〜150℃の範囲
内の温度、有利には100℃またはそれに近い温度で行
なわれる。反応は、有利には上述したような適当な触媒
の存在で行なうことができる。
出発物質は、有機化学の標準方法によって得ることがで
きる。かかる出発物質の製造は、説明の目的のためだけ
に設けられている非制限的実施例に記載されている。ま
たは、必要な出発物質は、下記に掲げる反応式IIに説
明されているものと類似の方法によるかまたは有機化学
者の通常の技術内であるそれの変更によって得られる。
保護基R4は、技術において公知の多数のかかる基の任
意のものであり、上述したような任意の適当な保護基を
包含する。かかる基の例は反応式IIに与えられてい
る。かかる保護基の導入および除去の条件は、たとえば
グリーン(T.W.Green)による“プロテクティ
ブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(P
rotective Groups in Organ
ic Synthesis)”(J.Wileyand
Sons, 1981年)のような有機化学の標準的
教科書に記載されている。
塩基の存在における式IV
およびZは上記に定義したものを表わす]で示される化
合物でのアルキル化;ただしQ、X1、Ar、R2または
R3中にアミノ、イミノ、アルキルアミノまたはヒドロ
キシ基がある場合、任意のアミノ、イミノ、アルキルア
ミノまたはヒドロキシ基は通常の保護基によって保護さ
れていてもよいかまたはかかる基は保護されている必要
はないかのいずれかであり、その後Q、X1、Ar、R2
またはR3中の任意の望ましくない保護基は通常の手段
によって除去される。
ばアミノ基またはアルキルアミノ基に対し上述した保護
基のいずれかである。
質は、有機化学の標準方法によって得ることができる。
有利には、下記に記載した表IIIに説明されているよ
うに、式Q−A1−X1−Ar−Y[式中Q、A1、X1お
よびArは上記のものを表わし、Yはたとえばハロゲ
ノ、ホルミル、アルカノイル、ニトリルまたはアルコキ
シカルボニル基である]で示される中間体は、式IVで
示される第三級アルコール出発物質の製造に利用するこ
とができる。
なって式−A2−X2−A3−で示される基を形成し、該
基はA2が結合している酸素原子と一緒に5〜7成環原
子を有する環を規定し、A2、X2およびA3は上記のも
のを表わし、R3は上記に定義したものを表わす]で示
される化合物の製造のためには、式V
たはケトン、またはヘミアセタールまたはそのアセター
ル、または式Z−A2−Z[式中Zは上記のものを表わ
す]で示される化合物との反応による環化;ただし、
Q、X1またはAr中にアミノ、イミノ、アルキルアミ
ノまたはヒドロキシ基がある場合、任意のアミノ、イミ
ノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基は通常の保護基
によって保護され、その後Q、X1またはAr中の任意
の望ましくない保護基は通常の手段によって除去され
る。
ドまたはケトン、またはヘミアセタールまたはそのアセ
タールによる環化は、有利には適当な酸の存在で実施さ
れる。環化反応に対する適当な酸は、たとえば塩酸、硫
酸またはリン酸のような無機酸、またはたとえばp−ト
ルエンスルホン酸またはトリフルオロ酢酸のような有機
酸である。環化反応は有利には適当な不活性溶媒または
希釈剤、たとえば1,2−ジメトキシエタンまたはテト
ラヒドロフラン中で行なわれる。望ましくは反応は、適
当なアルデヒドまたはケトン、またはヘミアセタールま
たはそのアセタール誘導体を、反応体および希釈剤の双
方として使用して行なわれる。環化は、たとえば20〜
150℃の範囲内の温度、有利には希釈剤または溶媒の
沸点またはその近くで行なわれる。式Vで示される化合
物の、式Z−A2−Zで示される化合物による環化は、
有利には上述したような適当な塩基の存在で実施され
る。
は、有機化学の標準方法によって得ることができる。有
利には、下記に掲げる反応式IVに説明されているよう
に、式Q−A1−X1−Ar−Y[式中Q、A1、X1、A
rおよびYは上記のものを表わす]で示される中間体
は、式Vで示される第三級アルコール出発物質の製造に
利用することができる。
使用される。
たはスルホニル基であり、R2およびR3は一緒になって
式−A2−X2−A3−で示される基を形成し、X2はスル
フィニルまたはスルホニル基であるか、またはR1およ
びR2は一緒になって式−A2−X2−A3−で示される基
を形成し、X2はスルフィニルまたはスルホニル基であ
る]で示される化合物の製造のためには、式I[式中X
1はチオ基であり、R2およびR3は一緒になって式−A2
−X2−A3−で示される基を形成し、X2がチオ基であ
るか、またはR1およびR2は一緒になって式−A2−X2
−A3−で示される基を形成し、X2がチオ基である]で
示される化合物の酸化。
ニルおよび/またはスルホニルへ酸化するため技術にお
いて公知の任意の薬剤、たとえば過酸化水素、過酸(た
とえば3−クロロペルオキシ安息香酸またはペルオキシ
酢酸)、アルカリ金属のペルオキシ硫酸塩(たとえばペ
ルオキシモノ硫酸カリウム)、三酸化クロムまたは白金
の存在におけるガス状酸素である。酸化は一般に、過剰
酸化および他の官能基に対する損害の危険を減少するた
めに、できるだけ温和な条件下でかつ必要な化学量論的
量の酸化剤を用いて実施される。一般に、反応は塩化メ
チレン、クロロホルム、アセトン、テトラヒドロフラン
またはt−ブチルメチルエーテルのような適当な溶媒ま
たは希釈剤中、たとえば外界温度、つまり15〜35℃
の範囲内の温度またはそれに近い温度で実施される。ス
ルフィニル基を有する化合物が必要な場合には、温和な
酸化剤、たとえばメタ過ヨウ素酸ナトリウムまたはカリ
ウムを、有利には酢酸またはエタノールのような極性溶
媒中で使用することができる。スルホニル基を有する式
Iで示される化合物が要求される場合には、相応するス
ルフィニル化合物ならびに相応するチオ化合物の酸化に
よって得ることができることは認められる。
ミノ置換基を有する]で示される化合物の製造のために
は、Arがアミノ置換基を有する式Iで示される化合物
のアシル化、適当なアシル化剤は、たとえばアミノをア
シルアミノにアシル化するため技術において知られてい
る任意の薬剤、たとえば適当な塩基の存在における(2
〜6C)アルカノイルクロリドまたはブロミド、アルカ
ン酸無水物またはアルカン酸混合無水物、たとえば適当
な塩基の存在におけるアルカン酸と(1〜4C)アルコ
キシカルボニルハライド、たとえば(1〜4C)アルコ
キシカルボニルクロリドとの反応によって形成される混
合無水物である。一般に、反応は塩化メチレン、アセト
ン、テトラヒドロフランまたはt−ブチルメチルエーテ
ルのような適当な溶媒または希釈剤中、たとえば外界温
度またはそれに近い温度、つまり15℃〜35℃の範囲
内の温度で実施される。必要な場合、適当な塩基は、た
とえばピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエ
チルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N−メチル
モルホリン、アルカリ金属炭酸塩、たとえば炭酸カリウ
ム、またはアルカリ金属カルボン酸塩、たとえば酢酸ナ
トリウムである。
子にアルキルまたは置換アルキル置換基を有するかまた
はArがアルコキシまたは置換アルコキシ置換基を有す
る]で示される化合物の製造のためにはQが利用しうる
窒素原子に水素原子を有するかまたはArがヒドロキシ
置換基を有する式Iで示される化合物のアルキル化。
る窒素原子またはヒドロキシのアルコキシまたは置換ア
ルコキシへのアルキル化のために技術において公知の任
意の薬剤、たとえば適当な塩基の存在におけるアルキル
または置換アルキルハロゲン化物、たとえば(1〜6
C)アルキルクロリド、ブロミドまたはヨージド、また
は置換(1〜4C)アルキルクロリド、ブロミドまたは
ヨージドである。アルキル化反応の適当な塩基はたとえ
ばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウムまた
は水素化カリウムである。アルキル化反応は望ましくは
適当な溶媒または希釈剤、たとえばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、1,2
−ジメトキシエタンまたはテトラヒドロフラン中、たと
えば10〜150℃の範囲内の温度、有利には外界温度
またはそれに近い温度で行なわれる。
チオキソ置換基を有する]で示される化合物の製造のた
めには、Qが1個または2個の置換基を有する式Iで示
される二環式の複素環式化合物とチエーション試薬(t
hiation reagent)との反応で、各オキ
ソ置換基をチオキソ置換基に変える;ただしQ、X1、
Ar、R2またはR3中にアミノ、イミノ、アルキルアミ
ノまたはヒドロキシ基がある場合、任意のかかる基は通
常の保護基によって保護されていてもよいかまたは任意
のかかる基は保護する必要はないかのいずれかであり、
その後Q、X1、Ar、R2およびR3中の任意の望まし
くない保護基は通常の手段によって除去される。
ソ基をチオキソ基に変換するための技術において公知の
任意の薬剤、たとえば2,4−ビス−(4−メトキシフ
ェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−
2,4−ジスルフィド(Lawesson′s Rea
gent)またはリンペンタスルフィドである。チエー
ション反応は一般に、他の官能基に対する損害の危険を
減少するため、必要な化学量論的量のチエーション試薬
を用いて実施される。一般に、反応はトルエン、キシレ
ンまたはテトラヒドロフランのような適当な溶媒または
希釈剤中、たとえば溶媒または希釈剤の還流温度または
それに近い温度、つまり65〜150℃の範囲内の温度
で実施される。
しうる塩が要求される場合には、このものはたとえば通
常の方法を用い該化合物と適当な酸または塩基との反応
によって得ることができる。式Iで示される化合物の光
学活性形が必要とされる場合には、このものは光学活性
出発物質を用いて上記方法のいずれかを実施するか、ま
たは該化合物のラセミ形を通常の方法を用いて分割する
ことによって得ることができる。
IVおよびVで示される中間体は新規であり、これらは
本発明のもう1つの特徴を形成する。
物は、酵素5−LOの阻害剤である。この阻害効果は、
下記に記載する標準方法の1つまたは幾つかを用いて表
わすことができる: a) モルモット好中球から単離した5−LOを用いる
無細胞系中の試験化合物の阻害性を検定する、アーロニ
イ(D.Aharony)およびスタイン(R.L.S
tein)(J.Biol.Chem.,1986年,
第261頁(25),第11512〜第11519頁)
によって記載されたような試験管内分光測定酵素検定
系。この試験は、細胞外環境中の可溶性5−LOに対す
る試験化合物の固有阻害作用の測定を与える。
アでチャレンジするに先立ち、ヘパリン添加せるヒトの
血液とインキュベートし、次いでキャリイおよびホルダ
(F.CareyおよびR.A.Forder,Pro
staglandins,Leukotrienes
Med.,1986年,第22巻,第57頁;Pros
taglandines,1984年,第28巻,第6
66頁;Brit.J.Pharmacol.,198
5年,第84巻,第34P頁)により記載された、ヤン
グ等(Prostaglandins,1983年,第
26(4)巻,第605頁〜第613頁)の方法を用い
て生産したタンパク質−LTB4接合体の使用を包含す
る比放射線免疫検定法を用いてLTB4の量を定量する
ことによって5−LOに対する阻害効果を直接に測定す
る試験管内検定系。酵素シクロオキシゲナーゼ(これは
アラキドン酸の別の代謝経路中に包含されていて、プロ
スタグランジン、トロンボキサンおよび関連する代謝生
成物を生じる)に対する試験化合物の効果は、キャリイ
およびホルダ(上記参照)により記載されたトロンボキ
サンB2(TxB2)に対する比放射線免疫検定法を用い
て同時に測定することができる。この試験は、血液細胞
およびタンパク質の存在における5−LOおよびシクロ
オキシゲナーゼに対する試験化合物の効果の指示を与え
る。これは、5−LOまたはシクロオキシゲナーゼに対
する阻害効果の選択性を評価できる。
化合物(通常、ジメチルスルホキシド中の試験化合物の
溶液をカルボキシメチルセルロースに加えたときに経口
的に懸濁液として産出される)の投与、血液採取、ヘパ
リン添加、A23187によるチャレンジおよびLTB
4およびTxB2の放射線免疫検定を包含する生体内検定
系。この試験は、5−LOまたはシクロオキシゲナーゼ
の阻害剤としての試験化合物の生物学的有効性の指示を
与える。
Biochem. Pharmacol.,1983
年,第32巻,第2319頁〜第2322頁)の方法を
使用し、マウスの常在性腹腔マクロファージにおいてザ
イモサンによって誘発されるLTC4およびPGE2の遊
離に対する試験化合物の抑制作用の測定およびLTC4
およびPGE2を測定するための通常の放射線免疫検定
系を包含する試験管内検定系。この試験は、非タンパク
系中の5−LOおよびシクロオキシゲナーゼに対する阻
害効果の指示を与える。
t.J.Pharmacol.,1986年,第89
巻,第431頁〜第438頁)により開発されたウサギ
の皮膚モデル中のアラキドン酸に対する炎症性応答の抑
制における試験化合物の効果の測定を包含する生体内
系。この試験は、局所的または経口的に投与された5−
LO阻害剤に対する生体内モデルを生じる。
son)(British J.Pharmacolo
gy,1983年,第78(1)巻,第67頁〜第57
4頁)の方法を用いる、抗ヒスタミン(メピラミン)、
β−作動神経遮断剤(プロプラノロール)およびシクロ
オキシゲナーゼ阻害剤(インドメタシン)をあらかじめ
投与したモルモットにおける抗原チャレンジにより誘発
されるロイコトリエン従属性気管支狭窄に対する経口的
または静脈内注射により投与された試験化合物の効果の
測定を包含する。この試験は、5−LO阻害剤に対する
もう1つの生体内試験である。
た気のう内でザイモサンによって誘発されるLTB4の
遊離に対する、経口的に投与された試験化合物の効果の
測定を包含する生体内系。ラットは麻酔をかけられ、気
のうは無菌空気(20ml)の注射によって形成させ
る。3日後、さらに空気(10ml)を同様に注射す
る。最初の空気注射から6日目に、試験化合物を(通
常、ヒドロキシプロピルメチルセルロースにジメチルス
ルホキシド中の試験化合物の溶液を加えたときに生じる
懸濁液として経口的に)投与し、次いでザイモサン(生
理的食塩水中の1%懸濁液1ml)を気泡内注射する。
3時間後、ラットを殺し、気のうを生理的食塩水で洗浄
し、洗液中のLTB4を検定するため、上述した比放射
線免疫検定法を使用する。この試験は、炎症性環境内の
5−LOに対する阻害効果の指示を与える。
予期されるように、構造の変化と共に変わるが、一般に
式Iで示される化合物は、上記の試験a)〜f)の1つ
または幾つかにおいて、次の濃度または用量で5−LO
阻害効果を有する: 試験a):IC50 たとえば0.01〜30μMの範囲内; 試験b):IC50(LTB4) たとえば0.01〜40μMの範囲内 IC50(TxB2) たとえば40〜200μMの範囲内; 試験c):経口的ED50(LTB4) たとえば0.1〜100mg/kgの 範囲内; 試験d):IC50(LTC4) たとえば0.001〜1μMの範囲内 IC50(PGE2) たとえば20〜1000μMの範囲内; 試験e):炎症抑制 たとえば0.3〜100μg(皮内)の範囲内; 試験f):ED50 たとえば0.5〜10mg/kg(i.v.)の範囲 内; 試験g):経口的ED50(LTB4) たとえば0.1〜50mg/kgの範 囲内。
または濃度の数倍投与する場合、試験c)、e)、f)
および/またはg)において明白な毒性または他の不利
な効果は存在しない。
−(2,2,4−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルメ
トキシ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン
は試験b)においてLTB4に対し0.05μMのIC
50および試験g)においてLTB4に対し1.5mg/
kgの経口的ED50を有し;化合物4−[5−フルオロ
−3−(4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−
4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルメトキシ)
フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランは試験
b)においてLTB4に対し0.04μMのIC50およ
び試験g)においてLTB4に対し0.4mg/kgの
経口的ED50を有し;化合物4−[5−フルオロ−3−
(4−メチル−3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H
−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニ
ル]−4−メトキシテトラヒドロピランは試験b)にお
いてLTB4に対し0.3μMのIC50および試験g)
においてLTB4に対し1.5mg/kgの経口的ED
50を有し;化合物4−[5−フルオロ−3−(4−メチ
ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メト
キシテトラヒドロピランは試験b)においてLTB4に
対して0.05μMのIC50および試験g)においてL
TB4に対し0.15mg/kgの経口的ED50を有す
る。一般に、式Iで示されるとくに望ましい化合物は、
試験b)においてLTB4に対し<1μMのIC50およ
び試験c)および/またはg)においてLTB4に対し
て<100mg/kgの経口的ED50を有する。
とは異なり、5−LOに対し選択的阻害作用を示す本発
明の化合物の例であり、この選択性は改良された治療作
用を示し、たとえばインドメタシンのようなシクロオキ
シゲナーゼ阻害剤としばしば結合せる胃腸の副作用の減
少または不含を与えることが期待される、本発明の化合
物の例である。
示される二環式の複素環式化合物またはその薬学的に許
容しうるその塩を、薬学的に許容しうる希釈剤または補
形薬と共に含有する医薬組成物が提供される。
錠剤、カプセル、水性または油性溶液、懸濁液または乳
濁液;局所使用に対してはたとえばクリーム、軟膏、ゲ
ルまたは水性または油性溶液または懸濁液;鼻適用に対
してはたとえば嗅薬、鼻スプレーまたは鼻点滴剤;腟ま
たは肛門部適用に対してはたとえば坐薬;吸入による投
与に対しては微細な粉末または液体エーロゾルとして;
舌下または頬側適用に対してはたとえば錠剤またはカプ
セル;または非経口的適用(静脈内、皮下、筋肉内、脈
管内注射または注入)に対してはたとえば無菌の水性ま
たは油性の溶液または懸濁液であってもよい。一般に、
上記の組成物は、通常の補形薬を用い通常の方法で製造
することができる。
形を形成する活性成分(つまり式Iで示される二環式の
複素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩)の量
は、必然的に治療される宿主および特殊な投与経路に依
存して変わる。たとえばヒトに対する経口的投与のため
の処方は、たとえば活性剤0.5mg〜2gを適当かつ
有利な補形薬量(これは全組成物の約5〜約98重量%
で変化しうる)と配合して含有する。一般に、投与量単
位形は、活性成分約1mg〜約500mgを含有する。
たは動物の身体を治療による処置法において使用するた
めの、式Iで示される二環式の複素環式化合物またはそ
の薬学的に許容しうる塩が提供される。
物に上述したような活性成分の有効量を投与する、1種
または数種のロイコトリエンによって単独かまたは部分
的に仲介される疾病または症状の治療方法をも包含す
る。また本発明は、ロイコトリエン仲介の疾病または症
状において使用するための新規医薬の製造におけるかか
る活性成分の使用を提供する。
合物の用量の大きさは、もちろん医学の周知原理によ
り、動物または患者の年令および性別、症状の種類およ
び軽重度および投与経路により変わる。上述したよう
に、式Iで示される化合物は、単独かまたは部分的に線
状の(5−LO接触される)経路により生じるアラキド
ン酸の代謝生成物、とくにロイコトリエン(その産生は
5−LOによって仲介される)の効果によるこれらアレ
ルギーおよび炎症性症状の治療に有用である。上述した
ように、かかる症状はたとえば喘息症状、アレルギー症
状、アレルギー性鼻炎、アレルギー性ショック、乾せ
ん、過敏性皮膚炎、心臓血管および脳血管の炎症性障
害、関節炎性および炎症性関節障害および炎症性腸疾病
を包含する。
化合物の使用においては、一般に、たとえば体重1kg
あたり0.5mg〜75mgの範囲内の1日量が摂取さ
れるように投与され、必要に応じ分割量で与えられる。
一般に、非経口的経路が使用される場合には、低用量が
投与される。たとえば一般に体重1kgあたり0.5m
g〜30mgが使用される。同様に、吸入による投与の
ためには、たとえば体重1kgあたり0.5mg〜25
mgの範囲内の用量が使用される。
(ヒトを含む)に使用するための治療剤として重要であ
るが、これらの化合物は酵素5−LOを阻害することが
要求されるときは何時でも有用である。これら化合物
は、新規生物学的試験の開発および新規薬剤の探査にお
いて使用するための薬理学的標準品として有用である。
り、式Iで示される化合物は細胞保護効果を有し、たと
えばこれらの化合物はシクロオキシゲナーゼ阻害性の非
ステロイド系抗炎症剤(NSAIA);たとえばインド
メタシン、アセチルサリチル酸、イブプロフェン(ib
uprofen)、サリンダク(sulindac)、
トルメチン(tolmetin)およびピロキシカム
(piroxicam)の特定の有害な胃腸管効果を減
少または抑圧するのに有用である。さらに、式Iで示さ
れる5−LO阻害剤の、NSAIAとの同時投与は、治
療効果を生じるのに必要な後者薬剤の量の減少を生じる
ことができ、これにより有害な副作用の蓋然性が減少す
る。本発明のもう1つの特徴によれば、式Iで示される
二環式の複素環式化合物または上述したようなその薬学
的に許容しうる塩を、シクロオキシゲナーゼ阻害性非ス
テロイド系抗炎症剤(上述したような)および薬学的に
許容しうる希釈剤または賦形剤と同時にまたは混合して
含有する医薬組成物が提供される。
たとえば、ラットの胃腸管内のインドメタシン誘発また
はエタノール誘発の潰瘍に対する保護を検定する標準実
験室モデルにおいて証明することができる。
に対して有用であることの知られている1種または数種
の治療または予防剤を含有することができる。たとえば
公知血小板凝集抑制剤、低脂血症治療剤、抗高血圧剤、
β−作動神経遮断剤または血管拡張剤が、心臓または血
管疾病または症状の治療に使用するための本発明の医薬
組成物中に有用に存在しうる。同様に、例として、抗ヒ
スタミン剤、ステロイド(たとえばビクロメタゾンジプ
ロピオネート(beclomethasonedipr
opionate))、ナトリウムクロモグリケート
(sodiumcromoglycate)、ホスホジ
エステラーゼ阻害剤またはβ作動神経興奮剤が、肺病ま
たは症状の治療に使用するための本発明の医薬組成物中
に有用に存在しうる。
るが、例中別記しない限り、 (i) 蒸発は真空中の回転蒸発によって実施し、後処
理操作は濾過により残存固体の除去後に実施した; (ii) 操作は室温、つまり18〜25℃の範囲内
で、アルゴンのような不活性ガスの雰囲気下に実施し
た; (iii) カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法
による)および中圧液体クロマトグラフィー(MPL
C)は、西ドイツ国ダルムスタット在E.メルクから得
られる、メルクキーゼルゲルシリカ(Kieselge
l silica)(Art.9383)またはメルク
リクロプレプ(Lichroprep)RP−18(A
rt.9303)、逆相シリカで実施した; (iv) 収率は説明のためだけに記載し、必ずしも達
成しうる最大値ではない; (v) 式Iで示される最終生成物は、十分な微量分析
値を有し、その構造はNMRおよび質量スペクトル技術
により確認した; (vi) 中間体は一般に十分に特性表示されておら
ず、純度は薄層クロマトグラフィー、赤外(IR)また
はNMR分析によって評価した; (vii) 融点は修正せずかつメットラー(Mett
ler)のSP62自動融点測定装置または油浴装置を
使用して測定した;式Iで示される最終生成物の融点
は、エタノール、メタノール、アセトン、エーテルまた
はヘキサン(単独かまたは混合物で)のような通常の有
機溶媒から結晶させた後に測定した; (viii) 次の略語が使用されている: THF テトラヒドロフラン; DMSO ジメチルスルホキシド; DMF N,N−ジメチルホルムアミド; DMA N,N−ジメチルアセトアミド。
ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン(0.12
7g)を、4−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.113
g)、炭酸カリウム(0.083g)およびDMF(1
ml)の混合物に加えた。混合物を外界温度で24時間
撹拌した。混合物をジメチルエーテルと水の間で分配さ
せた。有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸
発させた。残分を、溶離剤として塩化メチレンとジエチ
ルエーテルの9:1v/v混合物を用いカラムクロマト
グラフィーにより精製した。こうして、4−[5−フル
オロ−3−(4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルメトキ
シ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン
(0.132g、68%)が得られた、融点87〜89
℃(ヘキサンから再結晶した)。
1.75〜2.0(m,4H)、2.98(s,3
H)、3.37(s,3H)、3.65〜3.9(m,
4H)、4.62(s,2H)、4.98(s,2
H)、6.5〜7.2(m,6H)。
−4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジンは次のようにして得られた:
ブロモ酢酸エチル(20g)を、5−メチル−2−ニト
ロフェノール(17g)、炭酸カリウム(17g)およ
びアセトン(170ml)の混合物に加え、混合物を9
0分間60℃に加熱した。混合物を外界温度に冷却し、
ジエチルエーテルと水の間で分配させた。有機相を順次
に1N−水酸化ナトリウム水溶液、水およびブラインで
洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分をジ
エチルエーテルとヘキサンの混合物から再結晶した。こ
うして、2−(5−メチル−2−ニトロフェノキシ)酢
酸エチル(21.5g、82%)、融点67℃が得られ
た。 こうして得た生成物、活性炭上パラジウム触媒
(10%w/w、0.6g)およびエタノール(300
ml)の混合物を水素の雰囲気下外界温度で1時間撹拌
した。混合物を濾過した。濾液をトルエンに溶解し、溶
液を30分間50℃に加熱した。混合物を蒸発させた。
残分をジエチルエーテル下にすりつぶして、7−メチル
−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾオキサジン(14g、95%)を得る、融点197
℃。
を、DMF(70ml)中の水素化ナトリウムの撹拌懸
濁液(鉱油中の60%w/w分散液3.36g;油は固
体を石油エーテルで洗浄することによって除去した)に
加え、混合物を外界温度で1時間撹拌した。ヨウ化メチ
ル(14.9g)を加え、混合物を外界温度で1時間撹
拌した。混合物を水とジエチルエーテルおよび酢酸エチ
ルの1:1v/v混合物との間で分配させた。有機相を
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。こうして,
4,7−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾオキサジン(11.5g、92
%)、融点107℃が得られた。
化炭素(50ml)の混合物にN−ブロモスクシンイミ
ド(4.27g)および過酸化ベンゾイル(0.1g)
を加え、混合物を15分間加熱還流させた。混合物を外
界温度に冷却し、濾過し、蒸発させた。残分を、溶離剤
としてはじめに塩化メチレンと石油エーテル(沸点40
〜60℃)の9:1v/v混合物、次いで塩化メチレン
を用いカラムクロマトグラフィーによって精製した。こ
うして油状物が得られ、これをジエチルエーテル下です
りつぶして結晶させて所望の出発物質(0.27g、5
%)を得る。
ロ−3−ヒドロキシフェニル)−4−メトキシテトラヒ
ドロピランは次のようにして得られた:水素化ナトリウ
ム(鉱油中の50%w/w分散液、12.4g)を、ベ
ンジルアルコール(26.7ml)とDMA(500m
l)の混合物に少量宛加え、混合物を外界温度で1時間
撹拌した。1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼン
(50g)を、次いで起きる発熱反応の強さを制御する
ため慎重に加えた。混合物を外界温度で2時間撹拌し、
溶媒を蒸発させた。残分を塩化メチレンと水との間で分
配させ、有機相を水(4×50ml)で洗浄し、乾燥し
(MgSO4)、蒸発させた。残分を蒸留により精製し
て、3−ベンジルオキシ−1−ブロモ−5−フルオロベ
ンゼン(41.8g、57%)を無色の液体(沸点12
4〜130℃/0.3mmHg)として得た。
(150ml)中の溶液を−75℃に冷却し、n−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中1.6M、22ml)を滴加し
た。混合物を−75℃で1時間撹拌し、THF(10m
l)中のテトラヒドロピラン−4−オン(3.47g)
の溶液を滴加した。混合物を−75℃で1時間撹拌し、
次いで0℃に昇温させた。飽和塩化アンモニウム水溶液
(50ml)を加え、有機相を分離し、乾燥し(MgS
O4)、蒸発させた。残分を、溶離剤としてトルエンと
酢酸エチルの1:1v/v混合物を用い、カラムクロマ
トグラフィーによって精製した。こうして、4−(3−
ベンジルオキシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロ
キシテトラヒドロピラン(7.4g、71%)が油状物
として得られた。
た生成物(12.1g)をTHF(150ml)に溶か
し、水素化ナトリウム(鉱油中50%w/w分散液、
2.11g)を少量宛加えた。混合物を外界温度で18
時間撹拌し、2Nの含水塩酸(3滴)を加え、有機溶媒
を蒸発させた。残分を酢酸エチルと水の間で分配させ
た。有機相を分離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥
し(MgSO4)、蒸発させた。こうして、4−(3−
ベンジルオキシ−5−フルオロフェニル)−4−メトキ
シテトラヒドロピラン(12.5g、99%)が淡黄色
の油状物として得られ、このものはさらに精製すること
なく使用した。
得た生成物の溶液を、活性炭上10%パラジウム触媒の
存在で3時間水素化した。混合物を濾過し、濾液を蒸発
させた。こうして、4−(5−フルオロ−3−ヒドロキ
シフェニル)−4−メトキシテトラヒドロピラン(7.
7g、86%)が得られた、融点123〜124℃。
−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾオキサジンの代りに、7−ブロモメチル−2,2,4
−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジンを使用した点を除いて繰返し
た。こうして、4−[5−フルオロ−3−(2,2,4
−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルメトキシ)フェニ
ル]−4−メトキシテトラヒドロピランが35%の収率
で得られた、融点118℃。
1.50(s,6H)、1.75〜2.0(m,4
H)、2.98(s,3H)、3.36(s,3H)、
3.65〜3.95(m,4H)、4.98(s,2
H)、6.95〜7.25(m,6H)。 出発物質と
して使用した7−ブロモメチル−2,2,4−トリメチ
ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾオキサジンは次のようにして得られた: メチル 2−ブロモ−2−メチルプロピオネート(5.
43g)を、5−メチル−2−ニトロフェノール(4.
59g)、炭酸カリウム(4.14g)およびアセトン
(50ml)の混合物に加え、混合物を90分間加熱還
流させた。反応速度が遅くなったら大量のアセトンを蒸
発させ、DMF(25ml)を加え、混合物を3時間1
00℃に加熱し、次いで16時間50℃に加熱した。混
合物を外界温度に冷却し、希塩酸とジエチルエーテルお
よび酢酸エチルの1:1v/v混合物との間で分配させ
た。有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発
させた。残分を、溶離剤として塩化メチレンを用いカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。こうして、メチ
ル 2−メチル−2−(5−メチル−2−ニトロフェノ
キシ)プロピオネート(1.2g、16%)が得られ
た、融点60〜61℃(ヘキサンから再結晶)。
チル−4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾオキサジンの製造に関する例1中の
個所に記載された方法を用いて、29%の収率で所望の
出発物質に変えた。
−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾオキサジンの代りに、7−ブロモメチル−2,2,4
−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾチアジンを使用した点を除いて繰返し
た。こうして、51%の収率で4−[5−フルオロ−3
−(2,2,4−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン−7−イルメト
キシ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランが
得られた、融点141〜142℃。
1.43(s,6H)、1.8〜2.1(m,4H)、
2.98(s,3H)、3.46(s,3H)、3.7
5〜3.95(m,4H)、4.99(s,2H)、
6.5〜7.5(m,6H)。
−2,2,4−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−4H−1,4−ベンゾチアジンは次のようにして
得られた: チオグリコール酸メチル(3.18g)を、3−フルオ
ロ−4−ニトロトルエン(4.65g)、重炭酸ナトリ
ウム(3g)およびメタノール(46ml)の混合物に
加え、混合物を5時間70℃に加熱した。混合物を外界
温度に冷却し、ジエチルエーテルと水との間で分配させ
た。有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブライ
ンで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分
をジエチルエーテルとヘキサンの混合物から再結晶して
メチル 2−(5−メチル−2−ニトロフェニルチオ)
アセテート(6.5g、90%)を得た、融点74〜7
5℃。
炭上パラジウム(10%、0.4g)およびメタノール
(130ml)の混合物を、水素4気圧の圧力下で5時
間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残分
をトルエンに溶かし、溶液を3.5時間加熱還流させ
た。混合物を蒸発させ、固体残分をジエチルエーテルで
洗浄した。こうして、7−メチル−3−オキソ−2,3
−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン(2.1
g、70%)が得られた、融点207℃。
溶かし、DMF(10ml)中の水素化ナトリウム(油
中60%w/w、0.64g、石油エーテルで洗浄)の
撹拌懸濁液に滴加した。混合物を外界温度で30分間撹
拌し、次いで氷水浴中で冷却した。ヨウ化メチル(1.
15ml)を滴加し、混合物を30分間撹拌した。混合
物をジエチルエーテルと水との間で分配させた。有機相
を水およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、
蒸発させた。残分を、溶離剤として塩化メチレンおよび
ジエチルエーテルの9:1v/v混合物を用いカラムク
ロマトグラフィーによって精製した。こうして、4,7
−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾチアジン(2.07g、88%)が得ら
れた、融点84〜86℃。
をDMF(15ml)に溶かした。水素化ナトリウム
(油中60%w/w分散液、0.84g)を滴加し、混
合物を外界温度で30分間撹拌した。ヨウ化メチル
(0.69ml)を滴加し、混合物を外界温度で16時
間撹拌した。さらに水素化ナトリウム分散液(0.28
g)およびヨウ化メチル(1.38ml)を順次に加
え、混合物を1時間45℃に加熱した。混合物を水と、
ジエチルエーテルおよび酢酸エチルの1:1v/v混合
物との間で分配させた。有機相を水およびブラインで洗
浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離
剤として塩化メチレンとジエチルエーテルの19:1v
/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーによって精
製した。こうして、2,2,4,7−テトラメチル−3
−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチ
アジン(1.02g、66%)が得られた。
g)、N−ブロモスクシンイミド(0.242g)およ
び四塩化炭素(5ml)の混合物に過酸化ベンゾイル
(5mg)を加えた。混合物を250ワットのランプか
らの光で照射し、90分間40℃に加熱した。混合物を
外界温度に冷却し、ジエチルエーテル(5ml)を加
え、混合物を濾過した。濾液を蒸発させて所望の出発物
質[0.33g、78%(NMRにより純度70%)]
を油状物として得、このものをさらに精製することなく
使用した。
ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン(0.10
6g)、4−(5−フルオロ−3−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メトキシ−テトラヒドロピラン(0.113
g)、炭酸カリウム(0.083g)およびDMF(1
ml)の混合物を3時間80℃に加熱し、さらに1時間
60℃に加熱した。混合物を外界温度に冷却し、酢酸エ
チルと水との間で分配させた。有機相を水で洗浄し、乾
燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離剤とし
て塩化メチレンとアセトンの93:7v/v混合物を用
いるカラムクロマトグラフィーによって精製した。こう
して、4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサ
ジン−6−イルメトキシ]−4−メトキシテトラヒドロ
ピラン(0.065g、32%)が得られた、融点12
4〜131℃。
1.8〜2.05(m,4H)、2.99(s,3
H)、3.38(s,3H)、3.68〜3.90
(m,4H)、4.62(s,2H)、5.0(s,2
H)、6.5〜7.25(m,6H)。
−4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジンは次のようにして得られた:
クロロホルム(100ml)中のクロロアセチルクロリ
ド(31.2g)の溶液を、2−アミノフェノール(2
5g)、塩化ベンジルメチルアンモニウム(52.4
g)、重炭酸ナトリウム(77g)およびクロロホルム
(500ml)の、氷浴中で冷却した混合物に滴加し
た。混合物を1時間撹拌し、外界温度に昇温させた。混
合物を5時間55℃に加熱し、次いで外界温度で16時
間撹拌した。混合物を蒸発させ、残分を酢酸エチルと炭
酸カリウムの水溶液との間で分配させた。有機相をヘキ
サンとジエチルエーテルの混合物で洗浄して、3−オキ
ソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジ
ン(11g、32%)を得た、融点172〜173℃。
を、DMF(45ml)中の水素化ナトリウム(鉱油中
の60%w/w分散液、1.66g;油は固体を石油エ
ーテルで洗浄することによって除去した)の撹拌懸濁液
に少量宛加え、混合物を外界温度で30分間撹拌した。
混合物を氷浴中で冷却し、ヨウ化メチル(2.3ml)
を滴加した。混合物を1時間撹拌し、外界温度に昇温さ
せた。混合物を水に注ぎ、希塩酸の添加により酸性に
し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥
し(MgSO4)、蒸発させた。得られる油状物を、ジ
エチルエーテルとヘキサンの1:9v/v混合物中です
りつぶして結晶させた。こうして、4−メチル−3−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサ
ジン(4g、70%)が得られた、融点57〜58℃。
g)、パラホルムアルデヒド(0.135g)、氷酢酸
(3ml)および濃塩酸(3ml)の混合物を90分間
60℃に加熱した。混合物を外界温度に冷却し、酢酸エ
チルと水との間で分配させた。有機相を水で洗浄し、乾
燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離剤とし
て塩化メチレンを用いカラムクロマトグラフィーによっ
て精製した。こうして、所望の出発物質(0.368
g、58%)が固形物として得られた。
浴中で冷却した、7−メルカプト−4−メチル−3−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサ
ジン(0.292g)、4−(3,5−ジフルオロフェ
ニル)−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.342
g)およびN−メチルピロリジン−2−オン(3.75
ml)の混合物に滴加した。混合物を90分間145℃
に加熱し、反応混合物からヘキサンが蒸留する。混合物
を外界温度に冷却し、酢酸エチルと水の間で分配させ
た。有機相を水およびN−水酸化ナトリウム水溶液で洗
浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶
離剤として塩化メチレンとジエチルエーテルの15:1
v/v混合物を用い、カラムクロマトグラフィーによっ
て精製した。こうして、4−[5−フルオロ−3−(4
−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,
4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4
−メトキシテトラヒドロピラン(0.202g、33
%)が得られた、融点131〜133℃。
1.8〜2.1(m,4H)、2.98(s,3H)、
3.37(s,3H)、3.75〜3.95(m,4
H)、4.63(s,2H)、6.76〜7.25
(m,6H)。
4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジンは、次のようにして得られ
た:5−フルオロ−2−ニトロフェノール(10.05
g)、炭酸カリウム(10.6g)およびアセトン(1
25ml)の混合物を10分間加熱還流させた。混合物
を外界温度に冷却し、アセトン(10ml)中のブロモ
酢酸エチル(7.8ml)の溶液を滴加した。混合物を
2.5時間加熱還流させた。混合物を蒸発させ、残分を
ジエチルエーテルと水との間で分配させた。有機相を水
で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。こうし
て、エチル 2−(5−フルオロ−2−ニトロフェノキ
シ)アセテート(14.28g、92%)が得られた、
融点44〜46℃。
フェノキシ)アセテート(11g)、ベンジルメルカプ
タン(5.2g)、トリエチルアミン(5.08g)お
よびDMF(50ml)の混合物を撹拌し、7時間80
℃に加熱した。混合物を冷却し、水に注ぎ、希塩酸を加
えて酸性にした。混合物をジエチルエーテルで抽出し
た。有機相を水およびブラインで洗浄し、乾燥し(Mg
SO4)、蒸発させて、エチル 2−(5−ベンジルチ
オ−2−ニトロフェノキシ)アセテート(10.6g、
68%)を固形物として得た。
g)、塩化スズ(II)2水和物(Tet.Let.,
1984年,第839頁;28.1g)、酢酸エチル
(5ml)およびエタノール(50ml)の混合物を3
0分間加熱還流させた。混合物を氷上に注ぎ、飽和重炭
酸ナトリウム水溶液を加えた。得られる沈殿物を濾過し
て除去し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機相を水お
よび塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて
7−ベンジルチオ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾオキサジン(3.32g、49%)
を得た、融点153〜154℃。
を、DMF(10ml)中の水素化ナトリウム(鉱油中
60%w/w分散液、0.52g;油は固体を石油エー
テルで洗浄することによって除去した)の撹拌懸濁液に
加え、混合物を外界温度で30分間撹拌した。ヨウ化メ
チル(2.13g)を加え、混合物を外界温度で30分
間撹拌した。混合物をジエチルエーテルと水の間で分配
させた。有機相を水およびブラインで洗浄し、乾燥し
(MgSO4)、蒸発させて、7−ベンジルチオ−4−
メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4
−ベンゾオキサジン(2.6g、9.1%)を固形物と
して得た。
たベンゾオキサジンの一部(2g)の、0℃に冷却した
溶液に、クロロホルム(10ml)中の3−クロロペル
安息香酸(1.72g)の溶液を滴加し、混合物を0℃
で4時間撹拌した。水酸化カルシウム(0.74g)を
加え、混合物を外界温度で15分間撹拌した。混合物を
濾過し、濾液を蒸発させて、7−ベンジルスルフィニル
−4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン(2.1g)を固形物として
得、これをさらに精製することなく使用した。
(1.5g)の塩化メチレン(45ml)中の撹拌懸濁
液にトリフルオロ酢酸(4.2g)を滴加し、こうして
得た溶液を外界温度で30分間撹拌し、次いで30分間
加熱還流させた。混合物を蒸発させ、残分を酢酸エチル
と水との間で分配させた。有機相を水および飽和重炭酸
ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発
させた。残分を、溶離剤として塩化メチレンとジエチル
エーテルの極性漸増混合物を用いカラムクロマトグラフ
ィーによって精製した。こうして、ジ−(4−メチル−
3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾ
オキサジン−7−イル)ジスルフィド(0.68g、6
0%)が得られた、融点133〜135℃。
(9ml)中のジスルフィド(0.776g)の懸濁液
にトリフェニルホスフィン(0.576g)を加えた。
水(2.5ml)および濃塩酸(1滴)を順次に加え、
混合物を1時間50℃に加熱した。混合物を外界温度に
冷却し、酢酸エチルと0.5Nの水酸化ナトリウム水溶
液の間で分配させた。有機相を水および塩水で洗浄し、
乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。こうして、所望の
出発物質(0.425g、55%)が得られた、融点9
5〜96℃。
フルオロフェニル)−4−メトキシテトラヒドロピラン
は、次のようにして得られた:トルエン(100ml)
とTHF(50ml)の混合物中で3,5−ジフルオロ
ブロモベンゼン(38.6g)およびマグネシウム
(4.88g)から、次の方法を用いてグリニヤール試
薬を製造した。3,5−ジフルオロブロモベンゼンをト
ルエン(50ml)に溶かし、溶液の一部(約5%)
を、トルエン(50ml)とTHF(50ml)の混合
物中のマグネシウムの撹拌懸濁液に加えた。混合物を、
グリニヤール試薬の発熱による形成の開始が認められる
まで、約40分間外界温度で撹拌した。混合物を氷浴中
で15〜20℃の範囲内の温度に冷却し、3,5−ジフ
ルオロブロモベンゼンの溶液の残りを加えた。混合物を
外界温度で2時間撹拌した。
こうして得たグリニヤール試薬の一部(100ml)
に、テトラヒドロピラン−4−オン(10.69g)を
1時間にわたって加えた。混合物を外界温度で2時間撹
拌した。混合物を氷浴中で冷却し、塩酸溶液(50%w
/v、25ml)および塩水(30%w/v、52m
l)を順次に加えた。トルエン層を分離し、水相をトル
エン(32ml)で抽出した。有機溶液を合し、水(4
×32ml)で洗浄した。溶液を減圧下に容積16.3
mlに蒸発させた。こうして、トルエン中の4−(3,
5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシテトラヒド
ロピランの濃(90%w/v)溶液が得られた。濃溶液
を60℃に加温し、クロロベンゼン(22.25ml)
を加え、温度を60℃に維持する。混合物を外界温度に
放冷し、次いで氷浴中で0〜5℃の範囲内の温度に冷却
した。沈殿物を単離し、ヘキサン(2×10ml)で洗
浄した。こうして、4−(3,5−ジフルオロフェニ
ル)−4−ヒドロキシテトラヒドロピラン(12.2
g)が得られた。
N−メチルピロリジン−2−オン(25ml)に溶か
し、N−メチルピロリジン−2−オン(32ml)中の
水素化ナトリウム(鉱油中60%w/w分散液;3.3
4g)の、氷浴中で約20℃に冷却したスラリに加え
た。混合物をこの温度で30分間撹拌した。混合物に、
ヨウ化メチル(5.22g)をN−メチルピロリジン−
2−オン(2ml)に溶かして加えた。得られる混合物
を30℃に加温し、2時間撹拌した。混合物を蒸発させ
た。こうして、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−
4−メトキシテトラヒドロピランが得られ、これをさら
に精製することなく使用した。
溶液を、塩化メチレン(1ml)とクロロホルム(1m
l)の混合物中の4−[5−フルオロ−3−(4−メチ
ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メト
キシテトラヒドロピラン(0.102g)の溶液に加
え、得られた混合物を外界温度で24時間撹拌した。混
合物を酢酸エチルと水の間で分配させた。有機相を水、
亜硫酸水素ナトリウムの水溶液およびブラインで洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離
剤として塩化メチレンとジエチルエーテルの極性漸増混
合物を用いカラムクロマトグラフィーによって精製し
た。こうして、4−[5−フルオロ−3−(4−メチル
−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾオキサジン−7−イルスルホニル)フェニル]−4−
メトキシテトラヒドロピラン(0.066g、60%)
が得られた、融点190〜191℃。
1.85〜2.1(m,4H)、2.98(s,3
H)、3.37(s,3H)、3.8〜3.95(m,
4H)、4.66(s,2H)、7.0〜7.8(m,
6H)。
ア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド
(Lawesson′s試薬、0.121g)を、トル
エン(10ml)中の4−[5−フルオロ−3−(4−
メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4
−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4−
メトキシテトラヒドロピラン(0.12g)の溶液に少
量宛加え、混合物を撹拌し、15分間加熱沸騰させた。
混合物を蒸発させ、残分を、溶離剤として塩化メチレン
とジエチルエーテルの19:1v/v混合物を用いるカ
ラムクロマトグラフィーによって精製した。こうして、
4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−チオキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン
−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒド
ロピラン(0.089g、70%)が得られた、融点1
25〜127℃。
1.65〜2.05(m,4H)、2.92(s,3
H)、3.6〜3.8(m,7H)、4.85(s,2
H)、6.65〜7.15(m,6H)。
ロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン(0.289
g)、4−(3−メルカプトフェニル)−4−メトキシ
テトラヒドロピラン(0.324g)、炭酸カリウム
(0.225g)、塩化銅(II)(0.03g)およ
びDMF(3ml)の混合物を、3時間140℃に加熱
した。混合物を外界温度に冷却し、酢酸エチルと水の間
で分配させた。有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥し
(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離剤としてト
ルエンと酢酸エチルの1:1v/v混合物を用いカラム
クロマトグラフィーにより精製した。こうして、4−メ
トキシ−4−[3−(1−メチル−2−オキソ−1,2
−ジヒドロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン−6−イ
ルチオ)フェニル]テトラヒドロピラン(0.164
g、43%)が油状物として得られた。
1.85〜2.05(m,4H)、2.95(s,3
H)、3.4(s,3H)、3.75〜3.90(m,
4H)、5.15(s,2H)、6.9(d,1H)、
7.1〜7.4(m,6H)。
メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−3,1
−ベンゾオキサジンは、次のようにして得られた:ホス
ゲン(トルエン中20%w/v、54ml)を、2−ア
ミノベンジルアルコール(12.32g)、トリエチル
アミン(27.9ml)およびトルエン(500ml)
の、氷浴中で約15℃に冷却した撹拌混合物に加えた。
混合物を外界温度で2時間撹拌し、次いで2時間85℃
に加熱した。混合物を水(500ml)に注ぎ、濾過し
た。固体(4.6g)を乾燥した。濾液の有機相を水で
洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分およ
びあらかじめ濾別した固体を、溶離剤としてトルエンと
酢酸エチルの7:3v/v混合物を用い、カラムクロマ
トグラフィーにより精製した。こうして、2−オキソ−
1,2−ジヒドロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン
(7.8g、52%)が得られた、融点115〜116
℃。
g)とDMF(25ml)の、約3℃に冷却した混合物
に水素化ナトリウム(鉱油中55%w/wの分散液、
0.32g)を少量宛加え、混合物を外界温度で1時間
撹拌した。ヨウ化メチル(1ml)を加え、混合物を外
界温度で16時間撹拌した。混合物を酢酸エチルと水の
間で分配させた。有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥
し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離剤として
トルエンと酢酸エチルの7:3v/v混合物を用い、カ
ラムクロマトグラフィーにより精製した。こうして、1
−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4H−3,
1−ベンゾオキサジン(0.8g、73%)が油状物と
して得られた。
3.38(s,3H)、5.20(s,2H)、6.9
2〜7.39(m,4H)。
(0.77g)、濃硫酸(0.5ml)および氷酢酸
(4ml)の混合物を外界温度で撹拌し、ヨウ素酸
(0.276g)とヨウ素(0.6g)を順次に加え
た。得られる混合物を2時間95〜100℃に加熱し
た。混合物を外界温度に冷却し、塩化メチレン(10m
l)を加え、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液の添
加により中和した。混合物を飽和亜硫酸ナトリウム水溶
液およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸
発させた。残分を、溶離剤としてトルエンと酢酸エチル
の4:1v/v混合物を用いカラムクロマトグラフィー
によって精製した。こうして、所望の出発物質(0.4
5g、33%)が固形物として得られた。
3.35(s,3H)、5.15(s,2H)、6.7
(d,1H)、7.45(d,1H)、7.65(m,
1H)。
プトフェニル)−4−メトキシテトラヒドロピランは次
のようにして得られた:THF(120ml)中の1,
3−ジブロモベンゼン(23.8g)の溶液を、アルゴ
ンの雰囲気下−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム
(ヘキサン中1.6M、6.25ml)を滴加した。混
合物を−78℃で30分間撹拌し、THF(40ml)
中のテトラヒドロピラン−4−オン(10g)の溶液を
加えた。得られる懸濁液を−78℃で1時間撹拌し、外
界温度に昇温させ、次いで30分間撹拌した。混合物を
ブライン(250ml)に注ぎ、ジエチルエーテルで抽
出した。有機相を乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。
残分をヘキサン下ですりつぶし、得られる固形物(1
6.8g)を濾取した。
ml)中の溶液を、DMF(10ml)中の水素化ナト
リウム(鉱油中60%w/w分散液;5,25g)のス
ラリに滴加し、混合物を外界温度で90分間撹拌した。
ヨウ化メチル(36.5g)を加え、混合物を外界温度
で16時間撹拌した。エタノール(2ml)および水
(500ml)を順次に加え、混合物をジエチルエーテ
ル(3×200ml)で抽出した。合した抽出物を水で
洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、
溶離剤としてヘキサンと酢酸エチルの極性漸増混合物を
用いクロマトグラフィーによって精製した。こうして、
4−(3−ブロモフェニル)−4−メトキシテトラヒド
ロピラン(12g、44%)が固形物として得られた。
1.88〜2.1(m,4H)、3.0(s,3H)、
3.78〜3.95(m,4H)、7.2〜7.35
(m,2H)、7.42(m,1H)、7.55(m,
1H)。
の一部(1g)の溶液をアルゴンの雰囲気下−80℃に
冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、
2.4ml)を滴加した。混合物を−80℃で30分間
撹拌し、硫黄(0.12g)を加え、混合物を−80℃
でさらに30分間撹拌した。水(10ml)を加え、混
合物を外界温度に昇温させた。混合物をジエチルエーテ
ル(10ml)で抽出した。水相を希塩酸水溶液の添加
によりpH4の酸性にし、ジエチルエーテル(2×10
ml)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥し(MgS
O4)、蒸発させた。こうして、所望の出発物質が油状
物(0.5g)として得られ、該油状物は放置すれば結
晶し、さらに精製することなく使用した。
ニル)−4−メトキシテトラヒドロピランの代りに(2
RS,4SR)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)
−4−メトキシ−2−メチルテトラヒドロピランを使用
した点を除いて繰返した。こうして、(2RS,4S
R)−4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサ
ジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシ−2−
メチルテトラヒドロピランが20%の収率で得られた、
融点110〜112℃。
1.20(d,3H)、1.5〜2.15(m,4
H)、2.98(s,3H)、3.37(s,3H)、
3.75〜4.10(m,3H)、4.63(s,2
H)、6.75〜7.25(m,6H)。
R)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−メト
キシ−2−メチル−テトラヒドロピランは次のようにし
て得られた: 3,5−ジフルオロブロモベンゼン(0.772g)、
1,2−ジブロモエタン(2滴)、マグネシウム(0.
106g)およびTHF(5ml)からグリニヤール試
薬を製造した。混合物を外界温度で15分間撹拌し、次
いで15分間50℃に加熱した。混合物を外界温度に放
冷し、THF(1ml)中の2−メチルテトラヒドロピ
ラン−4−オン(J.Amer.Chem.Soc.,
1982年,第104巻,第4666頁)の溶液を滴加
した。混合物を外界温度で1時間撹拌した。混合物を希
塩酸水溶液中へ注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有
機相をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発
させた。残分を、溶離剤として塩化メチレンとジエチル
エーテルの9:1v/v混合物を用いカラムクロマトグ
ラフィーによって精製した。こうして、極性の少ない異
性体(2RS,4SR)−4−(3,5−ジフルオロフ
ェニル)−4−ヒドロキシ−2−メチルテトラヒドロピ
ラン(0.25g、36%)(トランス関係にある2−
メチルおよび4−ヒドロキシ置換基を有する)が得られ
た。
233g)およびDMF(3ml)の混合物に水素化ナ
トリウム(鉱油中50%w/w分散液、0.053g)
を加えた。混合物を外界温度で30分間撹拌した。混合
部をN−塩酸溶液の添加によりpH3の酸性にし、ジエ
チルエーテルで抽出した。有機相を水、ブラインで洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離
剤として塩化メチレンとジエチルエーテルの19:1v
/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーによって精
製した。こうして、出発物質(0.23g、87%)が
油状物として得られた。
ニル)−4−メトキシテトラヒドロピランの代りに(2
S,4R)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−4
−メトキシ−2−メチルテトラヒドロピランを使用して
繰返した。こうして、(2S,4R)−4−[5−フル
オロ−3−(4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)
フェニル]−4−メトキシ−2−メチルテトラヒドロピ
ランが16%の収率で得られた、融点115〜117
℃。
4−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−メトキシ−
2−メチル−テトラヒドロピランは、出発物質の製造に
関する例9の部分に記載された方法を、ラセミ化合物、
つまり(2SR)−2−メチルテトラヒドロピラン−4
−オンの代りに(2S)−2−メチル−テトラヒドロピ
ラン−4−オン[ヨーロッパ特許No.385662
(その例20)]を使用した点を除いて使用した得られ
た。こうして、所望の出発物質が18%の収率で油状物
として得られた。
リド−[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
(0.244g)、4−(3−メルカプトフェニル)−
4−メトキシ−テトラヒドロピラン(0.224g)、
炭酸カリウム(0.223g)、塩化銅(II)(0.
029g)およびDMF(1.1ml)の混合物を、5
時間140℃に加熱した。混合物を外界温度に冷却し、
酢酸エチルと水の間で分配させた。有機相を水およびブ
ラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。
残分を、溶離剤としてヘキサンと酢酸エチルの1:1v
/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーによって精
製した。こうして、4−メトキシ−4−[3−(4−メ
チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[3,2−b][1,4]オキサジン−7−イルチオ)
フェニル]テトラヒドロピラン(0.1g、26%)が
得られた、融点118〜120℃。
メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド−[3,2−
b][1,4]オキサジン−3−オンは、次のようにし
て得られた: 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,
4]オキサジン−3−オン(米国特許第3854926
号;1.5g)を、氷浴中で冷却したDMF(30m
l)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%w/w分散
液;0.4g)の撹拌懸濁液に少量宛加えた。混合物を
外界温度に昇温させ、30分間撹拌した。ヨウ化メチル
(0.65ml)を加え、混合物を外界温度で16時間
撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注入
し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水およびブライン
で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて、4−メ
チル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b]
[1,4]−オキサジン−3−オン(1.58g)を
得、これをさらに精製することなく使用した。
g)、N−ブロモスクシンイミド(1.2g)およびD
MF(19ml)の混合物を、外界温度で24時間撹拌
した。水(6ml)を加え、混合物を氷浴中で冷却し
た。沈殿物(0.3g)を単離し、乾燥した。濾液を酢
酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液の間で分配させ
た。有機相を水、チオ硫酸ナトリウム水溶液、ブライン
で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、
溶離剤としてトルエンと酢酸エチルの19:1v/v混
合物を用いカラムクロマトグラフィーにより精製した。
こうして得た生成物を単離した沈殿物と合して、所望の
出発物質(0.46g、34%)を固体として得た。
21g)を、4−[5−フルオロ−3−(3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
7−イルオキシ)フェニル]−4−メトキシテトラヒド
ロピラン(0.19g)、ヨウ化メチル(0.109
g)およびN−メチルピロリジン−2−オン(2ml)
の撹拌混合物に少量宛加え、混合物を外界温度で1時間
撹拌した。混合物を酢酸エチルと水の間で分配させた。
有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させ
た。残分を、溶離剤として塩化メチレンとジエチルエー
テルの9:1v/v混合物を用いカラムクロマトグラフ
ィーによって精製した。こうして、4−[5−フルオロ
−3−(4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−
4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルオキシ)フ
ェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.12
g、67%)が油状物として得られ、このものをヘキサ
ンとジエチルエーテルの混合物下ですりつぶして結晶さ
せた、融点108〜109℃。
ロ−3−(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,
4−ベンゾオキサジン−7−イルオキシ)フェニル]−
4−メトキシテトラヒドロピランは次のようにして得ら
れた:水素化ナトリウム(鉱油中60%w/w分散液;
0.088g)を、エチル2−(5−フルオロ−2−ニ
トロフェノキシ)アセテート(0.486g)、4−
(5−フルオロ−3−ヒドロフェニル)−4−メトキシ
テトラヒドロピラン(0.452g)およびN−メチル
ピロリジン−2−オン(10ml)の撹拌混合物に少量
宛加え、混合物を外界温度で5時間撹拌し、次いで10
時間60℃に加熱した。混合物を外界温度に冷却し、ジ
エチルエーテルと水の間で分配させた。有機相を飽和重
炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、蒸発させた。残分を、溶離剤として塩化メチレン
とジエチルエーテルの9:1v/v混合物を用いカラム
クロマトグラフィーによって精製した。こうして、4−
[5−フルオロ−3−(3−エトキシカルボニルメトキ
シ−4−ニトロフェノキシ)フェニル]−4−メトキシ
テトラヒドロピラン(0.32g、35%)が油状物と
して得られた。
性炭上パラジウム触媒(10%w/v、0.1g)、メ
タノール(5ml)および酢酸エチル(3ml)の混合
物を外界温度で、水素ガス4気圧の圧力下に3時間撹拌
した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。こうして、
所望の出発物質(0.19g、73%)が固体として得
られ、このものをさらに精製することなく使用した。
−3−(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4
−ベンゾチアジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メ
トキシテトラヒドロピランをヨウ化メチルと反応させ
て、4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−オキ
ソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン
−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒド
ロピランを41%の収率で得た、融点131〜133
℃。
ロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾチアジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキ
シテトラヒドロピランは、次のようにして得られた:ビ
ス(2−メトキシエチル)エーテル(50ml)中のエ
チルチオグリコレート(13.2g)の溶液を、2,4
−ジフルオロニトロベンゼン(15.9g)、水酸化リ
チウム1水和物(4.83g)およびN−メチルピロリ
ジン−2−オン(150ml)の、水浴中で冷却した混
合物に滴加した。混合物を外界温度で45分間撹拌し
た。水を加え、混合物を希塩酸の添加によりpH5の酸
性にした。混合物をジエチルエーテル(3×150m
l)で抽出した。合した抽出物を水、ブラインで洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離
剤として石油エーテル(沸点40〜60℃)とジエチル
エーテルの1:1v/v混合物を用いカラムクロマトグ
ラフィーによって精製した。こうして、エチル 2−
(5−フルオロ−2−ニトロフェニルチオ)アセテート
(8.9g、29%)が油状物として得られ、このもの
をヘキサンとジエチルエーテルの混合物下ですりつぶし
て結合させた。
を、エチル 2−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル
チオ)アセテート(0.401g)、4−(5−フルオ
ロ−3−メルカプトフェニル)−4−メトキシテトラヒ
ドロピラン(ヨーロッパ特許第420511号、その例
4;0.363g)およびN−メチルピロリジン−2−
オン(4ml)の混合物に少量宛加えた。混合物を外界
温度で2時間撹拌した。混合物を、ジエチルエーテルと
水の間で分配させた。有機相を水およびブラインで洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離
剤として塩化メチレンとジエチルエーテルの19:1v
/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーによって精
製した。こうして、4−[5−フルオロ−3−(3−エ
トキシカルボニルメチルチオ−4−ニトロフェニルチ
オ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン
(0.61g、87%)が油状物として得られ、このも
のはヘキサンとジエチルエーテルの混合物下ですりつぶ
すと結晶した。
(1.5ml)および酢酸(14ml)の混合物に亜鉛
(0.715g)を少量宛加え、混合物を30分間70
℃に加熱した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残
分を、溶離剤として塩化メチレンとジエチルエーテルの
1:1v/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーに
よって精製した。こうして、所望の出発物質が油状物と
して得られ、このものはジエチルエーテル下ですりつぶ
すと結晶し、固体(0.3g、67%)を生じる、融点
151〜152℃。
ル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b]
[1,4]オキサジン−3−オンを、4−(5−フルオ
ロ−3−メルカプトフェニル)−4−メトキシテトラヒ
ドロピランと反応させて、4−[5−フルオロ−3−
(4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−イル
チオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランを
4%の収率で得た、融点127〜128℃。
2−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]
−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.21g)の溶
液を、DMF(0.3ml)中の水素化ナトリウム(鉱
油中50%w/w分散液、0.03g)の撹拌懸濁液に
滴加し、混合物を外界温度で20分間撹拌した。ヨウ化
メチル(0.4ml)を加え、混合物を1時間撹拌し
た。混合物をジエチルエーテルと水の間で分配させた。
有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させ
た。残分を、溶離剤としてヘキサンと酢酸エチルの1:
1v/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーによっ
て精製した。こうして、4−[5−フルオロ−3−
(2,2,4−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチ
オ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン
(0.15g、70%)が得られた、融点116〜11
8℃。
ロ−3−(2,2−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチ
オ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランは、
次のようにして得られた:5−フルオロ−2−ニトロフ
ェノール(3.14g)、メチル−2−ブロモ−2−メ
チルプロピオネート(3.6g)、炭酸カリウム(4.
1g)およびDMF(20ml)の混合物を、2時間1
20℃に加熱した。混合物をジエチルエーテルと水の間
で分配させた。有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、蒸発させた。残分を、溶離剤としてヘキサンと酢
酸エチルの19:1v/v混合物を用いカラムクロマト
グラフィーによって精製した。こうして、メチル 2−
メチル−2−(5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ)
プロピオネート(1.5g、28%)が油状物として得
られた。
g)、炭酸カリウム(1.3g)、4−(5−フルオロ
−3−メルカプトフェニル)−4−メトキシテトラヒド
ロピラン(1.2g)およびDMF(10ml)の混合
物を撹拌し、1.5時間80℃に加熱した。混合物を外
界温度に冷却し、ジエチルエーテルと水の間で分配させ
た。有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発
させた。残分を、溶離剤としてヘキサンと酢酸エチルの
3:1v/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーに
よって精製した。こうして、4−[5−フルオロ−3−
(3−(2−メトキシカルボニルプロプ−2−イル)オ
キシ−4−ニトロフェニルチオ)フェニル]−4−メト
キシテトラヒドロピラン(2.4g、89%)が油状物
として得られた。
g)、活性炭上パラジウム(30%)触媒(0.4g)
および酢酸エチル(10ml)の混合物を、水素の雰囲
気下16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発さ
せた。残分を、溶離剤としてヘキサンと酢酸エチルの
1:1v/v混合物を用いカラムクロマトグラフィーに
よって精製した。こうして、所望の出発物質(0.24
g、57%)が得られた、融点130〜133℃。
オロ−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)
フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.1
8g)の溶液を、DMF(2ml)中の水素化ナトリウ
ム(鉱油中60%w/w分散液、0.018g)の、1
0℃に冷却した撹拌懸濁液に滴加した。混合物を外界温
度で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(0.077g)
を加え、混合物を外界温度で1時間撹拌した。混合物を
水と酢酸エチルの間で分配させた。有機相を水で洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離
剤としてヘキサンと酢酸エチルの1:1v/v混合物を
用いカラムクロマトグラフィーによって精製した。こう
して、(S)−(+)−4−[5−フルオロ−3−
(2,4−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−
4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェ
ニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.124
g、66%)が得られた、融点104〜106℃。
レン、c=1g/100ml、温度=25℃)。
4−[5−フルオロ−3−(2−メチル−3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロ
ピランは次のようにして得られた: 5−フルオロ−2−ニトロフェノール(0.47g)、
(R)−(+)−メチル 2−クロロプロピオネート
(0.37g)、炭酸カリウム(0.621g)および
DMF(10ml)の混合物を18時間60℃に加熱し
た。混合物を酢酸エチルと水の間で分配させた。有機相
を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。こ
うして、(S)−(+)−メチル 2−(5−フルオロ
−2−ニトロフェノキシ)プロピオネート(0.453
g、62%)が得られた、融点50〜52℃。
メチレン、c=1g/100ml) こうして得た生成物の一部(0.4g)、炭酸カリウム
(0.33g)、4−(5−フルオロ−3−メルカプト
フェニル)−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.3
9g)およびDMF(5ml)の混合物を撹拌し、3時
間85℃に加熱した。混合物を外界温度に冷却し、酢酸
エチルと水の間で分配させた。有機相を水で洗浄し、乾
燥し(MgSO4)、蒸発させた。残分を、溶離剤とし
てヘキサンと酢酸エチルの3:1v/v混合物を用いカ
ラムクロマトグラフィーによって精製した。こうして、
(S)−4−[5−フルオロ−3−(3−(1−メトキ
シカルボニル)エトキシ)−4−ニトロフェニルチオ)
フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピラン(0.5
58g、75%)が油状物として得られた。
g)、鉄屑(1.35g)、硫酸鉄(II)、7水和物
(0.192g)およびメタノール(25ml)の混合
物を激しく撹拌し、4時間加熱還流させた。混合物を外
界温度に冷却し、濾過した。残分を塩化メチレンで洗浄
した。合した濾液を水で洗浄し、乾燥し(MgS
O4)、蒸発させた。残分を、溶離剤としてヘキサンと
酢酸エチルの1:1v/v混合物を用いカラムクロマト
グラフィーによって精製した。こうして、所望の出発物
質(0.238g、84%)が油性の固形物として得ら
れた。
1.59(d,3H)、1.89(m,4H)、2.9
8(s,3H)、3.8(m,4H)、4.7(q,1
H)、6.8〜7.1(m,6H)、8.4(幅広丘,
1H)。
−4−[5−フルオロ−3−(2−メチル−3−オキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン
−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒド
ロピランをヨウ化メチルと反応させて、(R)−(−)
−4−[5−フルオロ−3−(2,4−ジメチル−3−
オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキ
サジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシテト
ラヒドロピランを42%の収率で得た、融点107〜1
09℃。
メチレン、c=1g/100ml、温度=25℃) 出発物質として使用した(R)−(−)−4−[5−フ
ルオロ−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチ
オ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランは、
例16の出発物質の製造に関する部分に記載されたと同
じ方法により、(R)−(+)−メチル2−クロロプロ
ピオネートの代りに(S)−(−)−メチル 2−クロ
ロプロピオネートを使用して得られた。こうして、所望
の出発物質は50%の収率で得られた、融点147〜1
49℃。
式Iで示される化合物またはその薬学的に許容しうる塩
を含有する代表的調剤形を説明する: (a) 錠剤I mg/錠剤 化合物X 100 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 182.75 クロスカルメロース(Croscarmellose) ナトリウム 12.0 とうもろこしデンプンペースト(5%w/vペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (b) 錠剤II mg/錠剤 化合物X 50 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 223.75 クロスカルメロースナトリウム 6.0 とうもろこしデンプン 15.0 ポリビニルピロリドン(5%w/vペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (c) 錠剤III mg/錠剤 化合物X 1.0 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 93.25 クロスカルメロースナトリウム 4.0 とうもろこしデンプン(5%w/vペースト) 0.75 ステアリン酸マグネシウム 1.0 (d) カプセル mg/カプセル 化合物X 10 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 488.5 ステアリン酸マグネシウム 1.5 (e) 注射液I (50mg/ml) 化合物X 5.0% w/v 1M水酸化ナトリウム溶液 15.0% v/v 0.1M塩酸 (pH7.6に調節) ポリエチレングリコール400 4.5% w/v 注射用蒸留水で100%に (f) 注射液II (10mg/ml) 化合物X 1.0% w/v リン酸ナトリウムBP 3.6% w/v 0.1M水酸化ナトリウム溶液 15.0% v/v 注射用蒸留水で100%に (g) 注射液III (1mg/ml、pH6に緩衝) 化合物X 0.1% w/v リン酸ナトリウムBP 2.26%w/v クエン酸 0.38%w/v ポリエチレングリコール400 3.5% w/v 注射用蒸留水で100%に (h) エーロゾルI mg/ml 化合物X 10.0 ソルビタントリオレエート 13.5 トリクロロフルオロメタン 910.0 ジクロロジフルオロメタン 490.0 (i) エーロゾルII mg/ml 化合物X 0.2 ソルビタントリオレエート 0.27 トリクロロフルオロメタン 70.0 ジクロロジフルオロメタン 280.0 ジクロロテトラフルオロエタン 1094.0 (j) エーロゾルIII mg/ml 化合物X 2.5 ソルビタントリオレエート 3.38 トリクロロフルオロメタン 67.5 ジクロロジフルオロメタン 1086.0 ジクロロテトラフルオロエタン 191.6 (k) エーロゾルIV mg/ml 化合物X 2.5 大豆レシチン 2.7 トリクロロフルオロメタン 67.5 ジクロロジフルオロメタン 1086.0 ジクロロテトラフルオロエタン 191.6注 上記処方は、製薬術において周知の慣用法によって得る
ことができる。錠剤(a)〜(c)は、たとえば酢酸フ
タル酸セルロースの剤皮を設けるために通常の手段によ
って腸活性被膜を施すことができる。エーロゾル処方
(h)〜(k)は標準の、計量エーロゾルディスペンサ
ーと組合せて使用することができ、懸濁剤ソルビタント
リオレエートおよび大豆レシチンは、ソルビタンモノオ
レエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリソルベー
ト80、ポリグリセロールオレエートまたはオレイン酸
のような別の懸濁剤に代えることができる。
Claims (19)
- 【請求項1】 式I 【化1】 [式中Qは、1個の窒素原子と1個の酸素原子とをヘテ
ロ原子として有するか、または1個の窒素原子と1個の
硫黄原子とをヘテロ原子として有する10員の二環式の
複素環部分であり、該複素環部分は場合により1個また
は2個のオキソまたはチオキソ置換基、およびさらにハ
ロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、(1〜4C)ア
ルキル、(1〜4C)アルコキシ、フルオロ(1〜4
C)アルキル、(1〜4C)アルキルアミノ、ジ−
[(1〜4C)アルキル]アミノ、アミノ−(1〜4
C)アルキル、(1〜4C)アルキルアミノ−(1〜4
C)アルキル、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ−
(1〜4C)アルキル、フェニルおよびフェニル−(1
〜4C)アルキルから選択された4個までの置換基を有
していてもよく、該フェニルまたはフェニル−(1〜4
C)アルキル置換基は場合によりハロゲン、(1〜4C)
アルキルおよび(1〜4C)アルコキシから選択された
1個の置換基を有していてもよく; A1はX1に対する単結合であるかまたは(1〜3C)ア
ルキレンであり; X1はオキシ、チオ、スルフィニル、スルホニルまたは
イミノであり; Arは場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニ
トロ、シアノ、カルバモイル、ウレイド、(1〜4C)
アルキル、(1〜4C)アルコキシ、(1〜4C)アル
キルアミノ、ジ−[(1〜4C)アルキル]アミノ、フ
ルオロ−(1〜4C)アルキルおよび(2〜4C)アル
カノイルアミノから選択された1個または2個の置換基
を有していてもよいフェニレンであるか、またはArは
ピリジレンであり; R1は(1〜4C)アルキル、(3〜4C)アルケニル
または(3〜4C)アルキニルであり; R2およびR3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示
される基を形成し、該基はA2およびA3が結合している
炭素原子と一緒に5〜7成環原子を有する環を規定し、
A2およびA3は、同じかまたは異っていてもよく、それ
ぞれ(1〜3C)アルキレンであり、X2はオキシ、チ
オ、スルフィニルまたはスルホニルでありかつ上記の環
は、同じかまたは異っていてもよい、ヒドロキシ、(1
〜4C)アルキルおよび(1〜4C)アルコキシから選
択された1個、2個または3個の置換基を有していても
よいか;またはR1およびR2は一緒になって式−A2−
X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2が結合し
ている酸素原子およびA3が結合している炭素原子とと
もに5〜7個の成環原子を有する環を規定し、A2およ
びA3は、同じかまたは異っていてもよく、それぞれ
(1〜3C)アルキレンであり、X2はオキシ、チオ、
スルフィニルまたはスルホニルであり、該環は1個、2
個または3個の(1〜4C)アルキル置換基を有してい
てもよく、R3は(1〜4C)アルキル、(2〜4C)
アルケニルまたは(2〜4C)アルキニルである]で示
される二環式の複素環式化合物またはその薬学的に許容
しうる塩。 - 【請求項2】 式中Qが4H−1,4−ベンゾオキサジ
ニル、4H−1,4−ベンゾチアジニルまたはその相応
する2,3−ジヒドロ誘導体であり、これらは場合によ
り1個のオキソまたはチオキソ置換基およびフルオロ、
クロロ、ブロモ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチ
ル、エチル、プロピル、メトキシ、トリフルオロメチ
ル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエ
チル、2−メチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエ
チル、フェニルおよびベンジルから選択された置換基4
個までを有していてもよく、該フェニルまたはベンジル
置換基は場合によりクロロ、メチルおよびメトキシから
選択された置換基を有していてもよく; A1はX1への単結合であるかまたはメチレンであり; X1はオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホニルで
あり; Arは1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレン
で、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミ
ノ、ニトロ、ウレイド、メトキシ、ジメチルアミノ、ト
リフルオロメチルおよびアセトアミドから選択された1
個または2個の置換基を有していてもよいか;またはA
rは3,5−ピリジレンであり; R1はメチル、エチル、アリルまたは2−プロピニルで
あり;かつR2とR3は一緒になって式−A2−X2−A3
−で示される基を形成し、該基はA2およびA3が結合し
ている炭素原子とともに5または6成環原子を有する環
を規定し、A2はエチレンであり、A3はメチレンまたは
エチレンであり、X2はオキシであり、該環はメチル、
エチル、プロピル、メトキシおよびエトキシから選択さ
れた1個または2個の置換基を有していてもよいか; またはR1とR2は一緒になって式−A2−X2−A3−で
示される基を形成し、該基はA2が結合している酸素原
子およびA3が結合している炭素原子とともに、5また
は6成環原子を有する環を規定し、A2はメチレンであ
り、A3はメチレンまたはエチレンであり、X2はオキシ
であり、該環はメチル、エチルおよびプロピルから選択
した1個、2個または3個の置換基を有していてもよ
く、R3はメチルまたはエチルである、請求項1記載の
式Iで示される二環式の複素環式化合物またはその薬学
的に許容しうる塩。 - 【請求項3】 Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまたは3−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジ
ン−7−イルであり、これらは場合によりフルオロ、ク
ロロ、メチル、エチル、プロピル、2−フルオロエチ
ル、2−ジメチルアミノエチル、フェニルおよびベンジ
ルから選択された1個、2個または3個の置換基を有し
ていてもよく;A1はX1への単結合であるかまたはメチ
レンであり; X1はオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホニルで
あり; Arは1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンで
あり、これらは場合によりフルオロ、ヒドロキシ、アミ
ノ、ニトロ、ウレイド、メトキシ、ジメチルアミノ、ト
リフルオロメチルおよびアセトアミドから選択された1
個または2個の置換基を有していてもよいか;またはA
rは3,5−ピリジレンであり; R1はメチル、エチル、アリルまたは2−プロピニルで
あり;かつR2とR3は一緒になって式−A2−X2−A3
−で示される基を形成し、該基はA2およびA3が結合し
ている炭素原子とともに5または6成環原子を有する環
を規定し、A2はエチレンであり、A3はメチレンまたは
エチレンであり、X2はオキシであり、該環はメチルお
よびエチルから選択された1個または2個の置換基を有
していてもよいか;またはR1とR2は一緒になって式−
A2−X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2が結
合している酸素原子およびA3が結合している炭素原子
とともに5成環原子を有する環を規定し、A2はメチレ
ンであり、A3はメチレンあり、X2はオキシであり、該
環はメチルおよびエチルから選択された1個、2個また
は3個の置換基を有していてもよく、R3はメチルまた
はエチルである、請求項1記載の式Iで示される二環式
の複素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項4】 Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまたは3−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジ
ン−7−イルまたはその相応する4−メチル誘導体であ
り、これらは場合によりメチルおよびエチルから選択さ
れた1個または2個の置換基を有していてもよく; A1はX1への単結合であるかまたはメチレンであり; X1はオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホニルで
あり; Arは場合によりフルオロ、メトキシおよびトリフルオ
ロメチルから選択された1個または2個の置換基を有し
ていてもよい1,3−フェニレンであり; R1はメチル、エチルまたはアリルであり;かつR2とR
3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示される基を形
成し、該基はA2およびA3の結合している炭素原子とと
もに5または6成環原子を有する環を規定し、A2はエ
チレンであり、A3はメチレンまたはエチレンであり、
X2はオキシであり、かつ該環はメチル、エチル、プロ
ピルおよびメトキシから選択された置換基を有していて
もよい、請求項1記載の式Iで示される二環式の複素環
式化合物またはその薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項5】 Qが4−メチル−3−オキソ−2,3−
ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル
または4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾチアジン−7−イルまたはその相応
する2,2−ジメチル誘導体であり; A1はメチレンであり; X1はオキシであり; Arは1,3−フェニレンまたは5−フルオロ−1,3
−フェニレンであり; R1はメチルであり;かつR2とR3は一緒になって式−
A2−X2−A3−で示される基を形成し、該基はA2およ
びA3の結合している炭素原子とともに6成環原子を有
する環を規定し、A2およびA3の各々はエチレンであ
り、X2はオキシであり、該環はX2に対してα位にメチ
ルまたはエチル置換基を有していてもよい、請求項1記
載の式Iで示される二環式の複素環式化合物またはその
薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項6】 Qが3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4
H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル、3−オキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン
−7−イル、3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イル、2−オキソ−
1,2−ジヒドロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン−
6−イル、3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,
4−ベンゾチアジン−7−イルまたは3−オキソ−2,
3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]
オキサジン−7−イルまたはその相応するN−メチル誘
導体であり、これらは場合によりメチルおよびエチルか
ら選択された1個または2個の置換基を有していてもよ
く; A1はX1への単結合であるかまたはメチレンであり; X1はオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホニルで
あり; Arは場合によりフルオロ、メトキシおよびトリフルオ
ロメチルから選択された1個または2個の置換基を有し
ていてもよい1,3−フェニレンであり; R1はメチル、エチルまたはアリルであり; R2とR3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示され
る基を形成し、該基はA2およびA3が結合している炭素
原子とともに、5または6成環原子を有する環を規定
し、A2はエチレンであり、A3はメチレンまたはエチレ
ンであり、X2はオキシであり、該環はメチル、エチ
ル、プロピルおよびメトキシから選択された置換基を有
していてもよい、請求項1記載の式Iで示される二環式
の複素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項7】 Qが4−メチル−3−オキソ−2,3−
ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イ
ル、4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H
−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル、2,2,4−
トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イル、4−メチル−3
−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾ
オキサジン−7−イル、1−メチル−2−オキソ−1,
2−ジヒドロ−4H−3,1−ベンゾオキサジン−6−
イルまたは4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ
−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−
7−イルであり; A1はX1への単結合であるか、またはメチレンであり; X1はオキシまたはチオであり; Arは1,3−フェニレンまたは5−フルオロ−1,3
−フェニレンであり; R1はメチルであり; R2とR3は一緒になって式−A2−X2−A3−で示され
る基を形成し、該基はA2およびA3が結合している炭素
原子とともに6成環原子を有する環を規定し、A2およ
びA3の各々はエチレンであり、X2はオキシであり、該
環はX2に対してα位にメチルまたはエチル置換基を有
していてもよい、請求項1記載の式Iで示される二環式
の複素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項8】 4−[5−フルオロ−3−(4−メチル
−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾオキサジン−7−イルメトキシ)フェニル]−4−メ
トキシテトラヒドロピラン、4−[5−フルオロ−3−
(2,2,4−トリメチル−3−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルメト
キシ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランお
よび4−[5−フルオロ−3−(2,2,4−トリメチ
ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾチアジン−7−イルメトキシ)フェニル]−4−メ
トキシテトラヒドロピランからなる群から選択された、
請求項1記載の式Iで示される二環式の複素環式化合物
またはその薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項9】 4−[5−フルオロ−3−(4−メチル
−3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]−4−メト
キシテトラヒドロピラン、4−[5−フルオロ−3−
(4−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]
−4−メトキシテトラヒドロピラン;(2S,4R)−
4−[5−フルオロ−3−(4−メチル−3−オキソ−
2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−
7−イルチオ)フェニル]−4−メトキシ−2−メチル
テトラヒドロピラン;(S)−(+)−4−[5−フル
オロ−3−(2,4−ジメチル−3−オキソ−2,3−
ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル
チオ)フェニル]−4−メトキシテトラヒドロピランお
よび(R)−(−)−4−[5−フルオロ−3−(2,
4−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−
1,4−ベンゾオキサジン−7−イルチオ)フェニル]
−4−メトキシテトラヒドロピランからなる群から選択
された、請求項1記載の式Iで示される二環式の複素環
式化合物またはその薬学的に許容しうる塩。 - 【請求項10】 式Q−A1−X1−Hで示される化合物
を式II 【化2】 [上記式中Zは置換可能な基であり;ただしQ、Ar、
R2またはR3中にアミノ、アルキルアミノまたはヒドロ
キシ基がある場合、任意のアミノ、アルキルアミノまた
はヒドロキシ基は通常の保護基によって保護されていて
もよいかまたは任意のかかる基は保護されている必要は
ないかのいずれかである]で示される化合物とカップリ
ングさせ、その後Q、Ar、R2またはR3中の任意の望
ましくない保護基を通常の手段により除去し、薬学的に
許容しうる塩が所望の場合にはこうして得られた生成物
を通常の方法で適当な酸または塩基と反応させることを
特徴とする請求項1記載の式Iで示される二環式の複素
環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩の製造方
法。 - 【請求項11】 式III 【化3】 で示される化合物を式Q−A1−Z[上記式中Zは置換
可能な基であり;ただしQ、Ar、R2またはR3中にア
ミノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基がある場合、
任意のアミノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基は通
常の保護基によって保護されていてもよいかまたは任意
のかかる基は保護する必要はないかのいずれかである]
で示される化合物でアルキル化し、その後Q、Ar、R
2またはR3中の任意の望ましくない保護基を通常の手段
により除去し、薬学的に許容しうる塩が所望の場合には
こうして得られた生成物を通常の方法で適当な酸または
塩基と反応させることを特徴とする請求項1記載の式I
で示される二環式の複素環式化合物またはその薬学的に
許容しうる塩の製造方法。 - 【請求項12】 式IV 【化4】 で示される化合物を式R1−Z[式中R1およびZは上記
に定義したものを表わし、ただしQ、X1、Ar、R2ま
たはR3中にアミノ、イミノ、アルキルアミノまたはヒ
ドロキシ基がある場合、任意のアミノ、イミノ、アルキ
ルアミノまたはヒドロキシ基は通常の保護基によって保
護されていてもよいかまたは任意のかかる基は保護され
ている必要はないかのいずれかである]で示される化合
物でアルキル化し、その後Q、X1、Ar、R2またはR
3中の任意の望ましくない保護基を通常の手段により除
去し、薬学的に許容しうる塩が所望の場合にはこうして
得られた生成物を通常の方法で適当な酸または塩基と反
応させることを特徴とする請求項1記載の式Iで示され
る二環式の複素環式化合物またはその薬学的に許容しう
る塩の製造方法。 - 【請求項13】 式I[式中R1とR2が一緒になって式
−A2−X2−A3−で示される基を形成し、該基がA2の
結合している酸素原子とともに5〜7成環原子を有する
環を規定し、A2、X2およびA3は上記のものを表わし
かつR3は上記に定義したものを表わす]で示される化
合物を製造するためには、式V 【化5】 で示される化合物を適当なアルデヒドまたはケトン、ま
たはヘミアセタールまたはそのアセタール、または式Z
−A2−Z[式中Zは上記に定義したものを表わし、た
だしQ、X1またはAr中にアミノ、イミノ、アルキル
アミノまたはヒドロキシ基が存在する場合には任意のア
ミノ、イミノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基は通
常の保護基によって保護されているものとする]で示さ
れる化合物との反応で環化し、その後Q、X1またはA
r中の任意の望ましくない保護基を通常の手段により除
去し、薬学的に許容しうる塩が所望の場合にはこうして
得られた生成物を通常の方法を用いて適当な酸または塩
基と反応させることを特徴とする請求項1記載の式Iで
示される二環式の複素環式化合物またはその薬学的に許
容しうる塩の製造方法。 - 【請求項14】 式I[式中X1がスルフィニルまたは
スルホニル基であり、R2およびR3が一緒になって式−
A2−X2−A3−で示される基を形成し、X2がスルフィ
ニルまたはスルホニル基であるか、またはR1とR2が一
緒になって式−A2−X2−A3−で示される基を形成
し、X2がスルフィニルまたはスルホニル基である]で
示される化合物を製造するため、式I[式中X1がチオ
基であり、R2およびR3が一緒になって式−A2−X2−
A3−で示される基を形成し、X2がチオ基であるかまた
はR1およびR2は一緒になって式−A2−X2−A3−で
示される基を形成し、X2がチオ基であり、QおよびA
r中にアミノ、イミノ、アルキルアミノまたはヒドロキ
シ基がある場合には任意のかかる基は通常の保護基によ
って保護されていてもよいかまたは任意のかかる基は保
護されている必要はないかのいずれかである]で示され
る化合物を酸化し、その後QおよびAr中の望ましくな
い保護基を通常の手段により除去し、薬学的に許容しう
る塩が所望の場合には、こうして得られた生成物を通常
の方法を用いて適当な酸または塩基と反応させることを
特徴とする請求項1記載の式Iで示される二環式の複素
環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩の製造方
法。 - 【請求項15】 式I[式中Arはアルカノイルアミノ
置換基を有する]で示される化合物を製造するため、式
I[式中Arはアミノ置換基を有し、Q、X1、R2また
はR3中にアミノ、イミノ、アルキルアミノまたはヒド
ロキシ基がある場合には、任意のかかる基は通常の保護
基によって保護されていてもよいかまたは任意のかかる
基は保護されている必要はないかのいずれかである]で
示される化合物をアシル化し、その後Q、X1、R2また
はR3中の望ましくない保護基を通常の手段により除去
し、薬学的に許容しうる塩が所望の場合には、こうして
得られた生成物を通常の方法を用いて適当な酸または塩
基と反応させることを特徴とする請求項1記載の式Iで
示される二環式の複素環式化合物またはその薬学的に許
容しうる塩の製造方法。 - 【請求項16】 式I[式中Qが利用しうる窒素原子に
アルキルまたは置換アルキル置換基を有するか、または
Arがアルコキシまたは置換アルコキシ置換基を有す
る]で示される化合物を製造するため、式I[式中Qが
利用しうる窒素原子に水素原子を有するかまたはArが
ヒドロキシ置換基を有し、X1、R2またはR3中にアミ
ノ、イミノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基がある
場合、任意のかかる基は通常の保護基によって保護され
ていてもよいか、または任意のかかる基は保護されてい
る必要はないかのいずれかである]で示される化合物を
アルキル化し、その後X1、R2およびR3中の望ましく
ない保護基を通常の手段により除去し、薬学的に許容し
うる塩が所望の場合には、こうして得られた生成物を通
常の方法を用いて適当な酸または塩基と反応させること
を特徴とする請求項1記載の式Iで示される二環式の複
素環式化合物またはその薬学的に許容しうる塩の製造方
法。 - 【請求項17】 式I[式中Qが1個または2個のチオ
キソ置換基を有する]で示される化合物を製造するた
め、式I[式中Qが1個または2個のオキソ置換基を有
し、X1、Ar、R2またはR3中にアミノ、イミノ、ア
ルキルアミノまたはヒドロキシ基がある場合、任意のか
かる基は通常の保護基によって保護されていてもよいか
または任意のかかる基は保護されている必要はないかの
いずれかである]で示される二環式の複素環式化合物を
チエーション試薬との反応により、各オキソ置換基をチ
オキソ置換基に変え、その後X1、Ar、R2またはR3
中の望ましくない保護基を通常の手段により除去し、薬
学的に許容しうる塩が望ましい場合には通常の方法を用
いて酸または塩基と反応させることを特徴とする請求項
1記載の式Iで示される二環式の複素環式化合物または
その薬学的に許容しうる塩の製造方法。 - 【請求項18】 請求項1から9までのいずれか1項に
記載された式Iで示される二環式の複素環式化合物また
はその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる希
釈剤または賦形剤と共に含有する、ロイコトリエン仲介
の疾病または症状を治療するための医薬組成物。 - 【請求項19】 請求項1から9までのいずれか1項に
記載された式Iで示される二環式の複素環式化合物また
はその薬学的に許容しうる塩を、シクロオキシゲナーゼ
阻害性の非ステロイド系抗炎症剤および薬学的に許容し
うる希釈剤または賦形剤と同時にまたは混合して含有す
る、ロイコトリエン仲介の疾病または症状を治療するた
めの医薬組成物。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP90401757 | 1990-06-21 | ||
FR91400076.5 | 1991-01-15 | ||
EP91400076 | 1991-01-15 | ||
FR90401757.1 | 1991-01-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04230283A JPH04230283A (ja) | 1992-08-19 |
JP3112981B2 true JP3112981B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=26127306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03148334A Expired - Fee Related JP3112981B2 (ja) | 1990-06-21 | 1991-06-20 | 二環式の複素環式化合物、その製造方法およびロイコトリエン仲介の疾病または症状を治療するための医薬組成物 |
Country Status (26)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US5217969A (ja) |
EP (1) | EP0462813B1 (ja) |
JP (1) | JP3112981B2 (ja) |
KR (1) | KR920000738A (ja) |
AR (1) | AR247886A1 (ja) |
AT (1) | ATE129497T1 (ja) |
AU (1) | AU637500B2 (ja) |
CA (1) | CA2044219A1 (ja) |
CS (1) | CS187491A3 (ja) |
DE (1) | DE69114052T2 (ja) |
DK (1) | DK0462813T3 (ja) |
ES (1) | ES2079576T3 (ja) |
FI (1) | FI913048A (ja) |
GB (1) | GB9113132D0 (ja) |
GR (1) | GR3017888T3 (ja) |
HU (2) | HU210919B (ja) |
IE (1) | IE911919A1 (ja) |
IL (1) | IL98396A (ja) |
MY (1) | MY106366A (ja) |
NO (1) | NO912411L (ja) |
NZ (1) | NZ238470A (ja) |
PL (1) | PL168310B1 (ja) |
PT (1) | PT98041A (ja) |
RU (1) | RU2059627C1 (ja) |
TW (1) | TW217412B (ja) |
ZW (1) | ZW7091A1 (ja) |
Families Citing this family (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5254581A (en) * | 1990-06-21 | 1993-10-19 | Imperial Chemical Industries Plc | Pyran derivatives and their use as inhibitors of 5-lipoxygenase |
IE911853A1 (en) * | 1990-06-21 | 1992-01-01 | Ici Plc | Heterocyclene derivatives |
IE913655A1 (en) * | 1990-11-06 | 1992-05-22 | Zeneca Ltd | Synergistic agents |
IE914005A1 (en) * | 1990-12-14 | 1992-06-17 | Zeneca Ltd | Novel intermediates |
DE69206725T2 (de) * | 1991-09-10 | 1996-05-02 | Zeneca Ltd | Benzolsulfonamidderivate als 5-Lipoxygenasehemmer |
CA2094465A1 (en) * | 1992-04-23 | 1993-10-24 | Pierre Andre Raymond Bruneau | Cycloalkane derivatives |
CA2095006A1 (en) * | 1992-05-12 | 1993-11-13 | Philip Neil Edwards | Oxime derivatives |
CA2095005A1 (en) * | 1992-05-12 | 1993-11-13 | Philip Neil Edwards | Hydroxylamine derivatives |
AU4444393A (en) * | 1992-09-01 | 1994-03-10 | Zeneca Limited | Pyrrolidine derivatives |
US5354865A (en) * | 1992-09-10 | 1994-10-11 | Abbott Laboratories | Phenylmethyl derivatives having lipoxygenase inhibitory activity |
IL109254A (en) * | 1993-04-29 | 1999-03-12 | Zeneca Ltd | History of the tetrahydropyran and tetrahydropuran site preparation and pharmaceutical preparations containing them |
US5424320A (en) * | 1993-06-23 | 1995-06-13 | Merck Frosst Canada, Inc. | Heteroaryl coumarins as inhibitors of leukotriene biosynthesis |
US5360815A (en) * | 1993-06-23 | 1994-11-01 | Merck Frosst Canada, Inc. | Heteroaryl cinnamic acids as inhibitors of leukotriene biosynthesis |
US5459271A (en) * | 1993-07-20 | 1995-10-17 | Merck Frosst Canada, Inc. | Arylbicyclooctanes as inhibitors of leukotriene biosynthesis |
EP0636624A1 (en) * | 1993-07-27 | 1995-02-01 | Zeneca Limited | Thiazole derivatives as lipoxygenase inhibitors |
IL110280A0 (en) * | 1993-07-27 | 1994-10-21 | Zeneca Ltd | Thiazole derivatives |
ZA945250B (en) * | 1993-07-27 | 1995-01-27 | Zeneca Ltd | Thiazole derivatives |
US5350760A (en) * | 1993-08-04 | 1994-09-27 | Merck Frosst Canada, Inc. | Aza-5,5-fused hetrocyclic acids as leukotriene antagonists |
EP0752990B1 (en) * | 1994-03-28 | 1998-08-05 | Pfizer Inc. | Benzisothiazoles derivatives as inhibitors of 5-lipoxygenase biosynthesis |
WO1995030668A1 (en) * | 1994-05-06 | 1995-11-16 | Zeneca Limited | Cyclic ether derivatives and pharmaceutical composition containing them |
US5643933A (en) * | 1995-06-02 | 1997-07-01 | G. D. Searle & Co. | Substituted sulfonylphenylheterocycles as cyclooxygenase-2 and 5-lipoxygenase inhibitors |
US5891460A (en) * | 1995-06-07 | 1999-04-06 | University Of Southern California University Park Campus | Method for reducing or preventing post-surgical adhesion formation using ketotifen and analogs thereof |
US6677364B2 (en) * | 1998-04-20 | 2004-01-13 | G.D. Searle & Co. | Substituted sulfonylphenylheterocycles as cyclooxygenase-2 and 5-lipoxygenase inhibitors |
EP1385835A1 (en) | 2001-04-23 | 2004-02-04 | Astrazeneca AB | Benzoxazinone derivatives for use in the treatment of angiogenesis |
US7378415B2 (en) | 2004-09-30 | 2008-05-27 | Roche Palo Alto Llc | Benzoxazine and quinoxaline derivatives and uses thereof |
WO2007087250A2 (en) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | Amira Pharmaceuticals, Inc. | Tricyclic inhibitors of 5-lipoxygenase |
WO2007130014A1 (en) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Organosilicon polymers |
PL2170826T3 (pl) * | 2007-06-04 | 2022-09-05 | Techfields Inc | Proleki nsaia o bardzo wysokim współczynniku przenikania przez skórę i błony oraz ich nowe zastosowania lecznicze |
US11033523B2 (en) | 2009-04-29 | 2021-06-15 | Amarin Pharmaceuticals Ireland Limited | Pharmaceutical compositions comprising EPA and a cardiovascular agent and methods of using the same |
Family Cites Families (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3661917A (en) * | 1970-05-21 | 1972-05-09 | Smith Kline French Lab | 3-sulfonamido-4-hydroxyphenyl-2-piperidylcarbinols |
US3743737A (en) * | 1970-05-21 | 1973-07-03 | Smith Kline French Lab | 3-sulfonamido-4-hydroxyphenyl-2-piperindinylcarbinol compositions |
US4794188A (en) * | 1982-12-01 | 1988-12-27 | Usv Pharmaceutical Corporation | Certain unsymmetrical quinolinyl ethers having anti-inflammatory and anti-allergic activity |
IE56702B1 (en) * | 1982-12-01 | 1991-11-06 | Usv Pharma Corp | Antiinflammatory antiallergic compounds |
US4567184A (en) * | 1982-12-01 | 1986-01-28 | Usv Pharmaceutical Corporation | Certain aryl or hetero-aryl derivatives of 1-hydroxy-pentane or 1-hydroxy-hexane which are useful for treating inflammation and allergies |
NO174506B (no) * | 1984-10-30 | 1994-02-07 | Usv Pharma Corp | Analogifremgangsmaate ved fremstilling av terapeutisk aktive forbindelser |
US4625034A (en) * | 1985-02-04 | 1986-11-25 | Usv Pharmaceutical Corp. | 1,2-Dihydro; 1,2,3,4-tetrahydro; 5,8 dihydro; and 5,6,7,8-tetrahydroquinoline derivatives |
US4728668A (en) * | 1985-04-16 | 1988-03-01 | Usv Pharmaceutical Corporation | Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments |
US4839369A (en) * | 1985-04-16 | 1989-06-13 | Rorer Pharmaceutical Corporation | Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments |
US4631287A (en) * | 1985-04-16 | 1986-12-23 | Usv Pharmaceutical Corp. | Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments |
US4725619A (en) * | 1985-04-16 | 1988-02-16 | Usv Pharmaceutical Corporation | Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments |
US4876346A (en) * | 1985-05-02 | 1989-10-24 | American Home Products Corporation | Quinoline compounds |
EP0271287A3 (en) * | 1986-12-11 | 1990-06-13 | Merck Frosst Canada Inc. | Quinoline dioic acids and amides |
US4920130A (en) * | 1987-11-02 | 1990-04-24 | Rorer Pharamceutical Corp. | Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4 |
US4920133A (en) * | 1987-11-03 | 1990-04-24 | Rorer Pharmaceutical Corp. | Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4 |
US4920132A (en) * | 1987-11-03 | 1990-04-24 | Rorer Pharmaceutical Corp. | Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4 |
US4920131A (en) * | 1987-11-03 | 1990-04-24 | Rorer Pharmaceutical Corp. | Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4 |
US4918081A (en) * | 1988-06-20 | 1990-04-17 | Rorer Pharmaceutical Corp. | Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene d4 |
EP0349062A1 (en) * | 1988-06-27 | 1990-01-03 | Merck Frosst Canada Inc. | Quinoline ether alkanoic acid |
GB8926981D0 (en) * | 1988-12-23 | 1990-01-17 | Ici Plc | Heterocyclic derivatives |
US5003087A (en) * | 1989-02-03 | 1991-03-26 | Tanabe Seiyaku Co., Ltd. | Process for preparing a naphthalene derivative and a synthetic intermediate thereof |
IE70521B1 (en) * | 1989-02-28 | 1996-12-11 | Zeneca Pharma Sa | Heterocycles with inhibitory activity of 5-lipoxygenase |
IL93343A0 (en) * | 1989-02-28 | 1990-11-29 | Ici Plc | Heterocyclic cycloalkanes |
IL93344A0 (en) * | 1989-02-28 | 1990-11-29 | Ici Plc | Heterocyclic cyclic ethers |
JP2996475B2 (ja) * | 1989-12-22 | 1999-12-27 | サントリー株式会社 | ベンズオキサジノン誘導体及びそれを有効成分として含有する除草剤 |
-
1991
- 1991-06-05 AU AU78161/91A patent/AU637500B2/en not_active Ceased
- 1991-06-05 IE IE191991A patent/IE911919A1/en unknown
- 1991-06-06 IL IL9839691A patent/IL98396A/en not_active IP Right Cessation
- 1991-06-10 NZ NZ238470A patent/NZ238470A/xx unknown
- 1991-06-10 ZW ZW70/91A patent/ZW7091A1/xx unknown
- 1991-06-10 CA CA002044219A patent/CA2044219A1/en not_active Abandoned
- 1991-06-17 HU HU912003A patent/HU210919B/hu not_active IP Right Cessation
- 1991-06-18 GB GB919113132A patent/GB9113132D0/en active Pending
- 1991-06-19 AT AT91305532T patent/ATE129497T1/de active
- 1991-06-19 KR KR1019910010327A patent/KR920000738A/ko not_active Application Discontinuation
- 1991-06-19 DE DE69114052T patent/DE69114052T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-06-19 EP EP91305532A patent/EP0462813B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-06-19 ES ES91305532T patent/ES2079576T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-06-19 CS CS911874A patent/CS187491A3/cs unknown
- 1991-06-19 US US07/717,510 patent/US5217969A/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-06-19 DK DK91305532.3T patent/DK0462813T3/da active
- 1991-06-20 MY MYPI91001116A patent/MY106366A/en unknown
- 1991-06-20 JP JP03148334A patent/JP3112981B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1991-06-20 PL PL91290757A patent/PL168310B1/pl unknown
- 1991-06-20 PT PT98041A patent/PT98041A/pt not_active Application Discontinuation
- 1991-06-20 RU SU914895852A patent/RU2059627C1/ru active
- 1991-06-20 NO NO91912411A patent/NO912411L/no unknown
- 1991-06-20 FI FI913048A patent/FI913048A/fi not_active Application Discontinuation
- 1991-06-20 AR AR91319992A patent/AR247886A1/es active
- 1991-06-25 TW TW080104913A patent/TW217412B/zh active
-
1993
- 1993-03-01 US US08/024,256 patent/US5321025A/en not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-03-25 US US08/217,844 patent/US5373007A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-06-21 HU HU95P/P00301P patent/HU211133A9/hu unknown
- 1995-10-26 GR GR940403927T patent/GR3017888T3/el unknown
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3112981B2 (ja) | 二環式の複素環式化合物、その製造方法およびロイコトリエン仲介の疾病または症状を治療するための医薬組成物 | |
US5240941A (en) | Thioxo quinoline compounds, composition and method of use | |
JP3112980B2 (ja) | 複素環式化合物誘導体、その製造方法、及びロイコトリエンに媒介された疾病又は症状を治療するための薬剤学的組成物 | |
US5221677A (en) | 5-lipoxygenase inhibitors quinoline or isoquinoline derivatives | |
JPH05221926A (ja) | アルカン酸誘導体、その製造方法およびロイコトリエンが介在する疾患または症状に使用するための調剤学的組成物 | |
US5462953A (en) | Benzoxazolyl derivatives useful as 5-lipoxygenase inhibitors | |
EP0462830B1 (en) | Cyclic ether derivatives | |
NO174890B (no) | Analogifremgangsmåte for fremstilling av terapeutisk aktive heterocykliske cykliske etere | |
US5512594A (en) | Ether derivatives having 5-lipoxygenase inhibitory activity | |
US5254581A (en) | Pyran derivatives and their use as inhibitors of 5-lipoxygenase | |
JPH06100448A (ja) | シクロアルカン誘導体、その製造方法およびそれを含有するロイコトリエンが介在する疾患または症状に使用するための調剤学的組成物 | |
EP0462831B1 (en) | Bicyclic pyran derivatives and their use as inhibitors of 5-lipoxygenase | |
JPH05132483A (ja) | ベンゾジオキソール誘導体、その製造方法、ロイコトリエンが介在する疾患および症状の治療において使用するためのこの化合物を有する医薬品 | |
JPH0649014A (ja) | ヒドロキシルアミン誘導体、その製造法および該化合物を含有する、ロイコトリエン仲介疾病または医学的症状に使用するための医薬調剤 | |
JPH06227976A (ja) | エステル誘導体、その製造方法およびロイコトリエン媒介疾患または医学的症状に使用するための製薬学的組成物 | |
JPH04230276A (ja) | 環状エーテル誘導体、その製法及び5−リポキシゲナーゼ抑制剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |