JPH05132483A - ベンゾジオキソール誘導体、その製造方法、ロイコトリエンが介在する疾患および症状の治療において使用するためのこの化合物を有する医薬品 - Google Patents

ベンゾジオキソール誘導体、その製造方法、ロイコトリエンが介在する疾患および症状の治療において使用するためのこの化合物を有する医薬品

Info

Publication number
JPH05132483A
JPH05132483A JP4004866A JP486692A JPH05132483A JP H05132483 A JPH05132483 A JP H05132483A JP 4004866 A JP4004866 A JP 4004866A JP 486692 A JP486692 A JP 486692A JP H05132483 A JPH05132483 A JP H05132483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
oxo
methyl
ring
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4004866A
Other languages
English (en)
Inventor
John F Kingston
フランシス キングストン ジヨン
David Waterson
ウオーターソン デイヴイツド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AstraZeneca SAS
Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
ICI Pharma SA
Imperial Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ICI Pharma SA, Imperial Chemical Industries Ltd filed Critical ICI Pharma SA
Publication of JPH05132483A publication Critical patent/JPH05132483A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/14Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing three or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ロイコトリエン生合成の阻害剤として有効な
新規のベンゾジオキソール誘導体を提供する。 【構成】 下記式I: で示される化合物。具体的一例を示すと5−(4−メト
キシテトラヒドロピラン−4−イル)−2−(1−メト
キシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イ
ル)ベンゾ−1,3−ジオキソール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規のベンゾジオキソ
ール誘導体、特に酵素の5−リポキシゲナーゼ(以下5
−LOと記載する)の阻害剤である新規のベンゾジオキ
ソール誘導体に関する。さらに、本発明は、前記誘導体
の製造方法およびこれを含有する新規医薬品に関する。
さらに、アラキドン酸の酸化を触媒する5−LOの直接
または間接生成物が関係する多様な炎症性および/また
はアレルギー性疾患の治療のための前記誘導体の用途も
本発明に含まれ、およびこの用途のための新規の医薬品
の製造も本発明に含まれる。
【0002】
【従来の技術】前記したように、以下に述べるベンゾジ
オキソール誘導体は、5−LOの阻害剤であり、この酵
素はアラキドン酸を酸化して、カスケードプロセスを経
て生理学的に活性のロイコトリエン、たとえばロイコト
リエンB4(LTB4)、およびペプチド−脂質ロイコト
リエン、たとえばロイコトリエンC4(LTC4)および
ロイコトリエンD4(LTD4)および多様な代謝生成物
を生じさせる触媒作用に関与することは公知である。
【0003】このロイコトリエンの生合成的関係および
生理学的特性は、G.W. Taylor andS. R. Clarke in Tre
nds in Pharmacological Sciences, 1986, 7, 100-103
に要約されている。このロイコトリエンおよびこの代謝
生成物は、多様な炎症性およびアレルギー性疾患、たと
えば関節の炎症(特にリューマチ類関節炎、骨関節炎お
よび痛風)、胃腸管の炎症(特に炎症性腸疾患、潰瘍性
大腸炎および胃炎)、皮膚疾患(特に乾癬、湿疹、皮膚
炎)および呼吸疾患(喘息、気管支炎およびアレルギー
性鼻炎)の発生および進行、および多様な心臓血管およ
び脳血管疾患、たとえば心筋梗塞、アンギナおよび末梢
血管疾患に関係する。さらに、このロイコトリエンは、
リンパ球および白血球機能を調製する能力ため、炎症性
疾患の媒介物である。その他の生理学的に活性のアラキ
ドン酸の代謝生成物、たとえばプロスタグランジンおよ
びトロンボキサンは、アラキドン酸について酵素のシク
ロオキシゲナーゼの作用を介して生じる。
【0004】欧州特許出願番号第0375404号およ
び第0385662号明細書には、特定の複素還式誘導
体が5−LOに対して阻害作用を有することが記載され
ている。同時継続の欧州特許出願番号第0409413
号および第0420511号明細書(公開日1991年
1月23日および1991年4月3日、すなわち、それ
ぞれ本発明の優先日の後)は、5−LOに対して阻害作
用を有する複素還式誘導体に関する。
【0005】同時継続の欧州特許出願番号第04106
61号明細書(公開日1991年1月30日、すなわ
ち、本発明の優先日の後)には、2位にフェニルまたは
ナフチルのようなアリール基を有する特定のベンゾ−
1,3−ジオキソール誘導体が記載されている。この化
合物は5−LOに対する阻害特性を有する。
【0006】
【発明の構成】特定のベンゾジオキソール誘導体は酵素
5−LOの阻害剤、つまりロイコトリエン生合成の阻害
剤として有効であることが見出された。従って、この化
合物は、単独で介在するか、または1種以上のロイコト
リエンにより部分的に介在するアレルギー性症状、乾
癬、喘息、心臓血管および脳血管障害、および/または
炎症および関節炎の症状の治療における治療薬として有
効である。
【0007】本発明により、式I:
【0008】
【化4】
【0009】[式中、Ar1は9−または10員の二環
式複素還式基を表わし、この基は1または2個の窒素ヘ
テロ原子を有し、場合により、さらに窒素、酸素、およ
び硫黄から選択される1このヘテロ原子を有し、および
Ar1は、場合により、アミノ、ハロゲノ、ヒドロキ
シ、シアノ、オキソ、チオキソ、C1〜C4アルキル、C
1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4
ルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C
1〜C4アルキルアミノ、ジ−(C1〜C4アルキル)アミ
ノ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C2〜C4アルカノ
イルおよびフルオロ−C1〜C4アルキルから選択された
3個までの置換基を有し、ベンゾジオキソール環は、場
合により、ハロゲノ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、
1〜C4アルコキシおよびフルオロ−C1〜C4アルキル
から選択された1または2この置換基を有することがで
き、R1はC1〜C6アルキル、C3〜C6アルケニルまた
はC3〜C6アルキニルを表わし、およびR2およびR
3は、一緒になって、式:−A1−X−A2−の基を形成
し、その際、A1およびA2と結合している炭素原子と共
に、5〜7個の環原子を有する環を表わし、その際、A
1およびA2は、同じまたは異なってもよく、それぞれ、
1〜C3アルキレンを表わし、Xはオキシ、チオ、スル
フィニルまたはスルホニルを表わし、その際、この環
は、ヒドロキシ、C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アル
コキシから選択された同じまたは異なってもよい1また
は2個の置換基を有することができる]で示されるベン
ゾジオキソール誘導体またはその調剤学的に認容性の塩
が提供される。
【0010】本明細書において、総称的用語の「アルキ
ル」は直鎖および分枝鎖アルキル基を含む。しかし、個
々のアルキル基、たとえば「プロピル」に関しては、直
鎖のものだけを特定し、個々の分枝鎖アルキル基たとえ
ば「イソプロピル」に関しては、分枝鎖のものだけを特
定する。同様の法則が他の総称的用語についても通用す
る。
【0011】さらに、前記式Iの特定の化合物におい
て、不斉炭素原子に有する1個以上の置換基によって、
光学活性形またはラセミ形で存在してもよく、本発明
は、この限定において、5−LOを阻害する特性を有す
る所定の光学活性形またはラセミ形を包括するものと理
解される。光学活性形の合成は、有機化学において公知
の先行技術、たとえば光学活性出発物質からの合成また
はラセミ形の分割により行なうことができる。同様に、
5−LOに対して阻害する特性は、後に記載する標準の
実験技術を用いて評価することができる。
【0012】前記した総称的用語に対する適当なもの
は、次に説明したものを包括する。
【0013】Ar1の適当な値は、これが、1または2
個の窒素ヘテロ原子を含有し、場合により窒素、酸素お
よび硫黄から選択されるもう一つのヘテロ原子を含有す
る9−または10員の二環式複素還式基である場合、た
とえば、9−または10員のベンゾ縮合複素還式基、た
とえば、インドリル、イソインドリル、ベンゾイミダゾ
リル、1H−インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニ
ル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−1,4−ベ
ンゾオキサジニルまたは4H−1,4−ベンゾチアジニ
ル、またはこれらの水素化誘導体、たとえばインドリニ
ル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、2,3−ジ
ヒドロベンゾオキサゾリル、2,3−ジヒドロベンゾチ
アゾリル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4
−テトラヒドロキノリル、1,2−ジヒドロイソキノリ
ル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジ
ニルまたは2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチ
アジニルであるか、または、たとえば9−または10員
のピリド縮合複素還式基、たとえば1H−ピロロ[2,
3−b]ピリジル、イミダゾ[4,5−b]ピリジル、
1,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、ピ
リド[2,3−b]ピリミジン、ピリド[2,3−b]
ピラジン、4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキ
サジンおよび4H−ピリド[3,2−b][1,4]チ
アジン、またはこれらの水素化誘導体である。
【0014】この複素還式基は、二環式複素還式基の2
つの環の両方から、および有効窒素原子までの含まれる
有効位置により付着することができる。この複素還式基
は適当な置換基、たとえばC1〜C4アルキル置換基を有
効窒素原子に有することができる。
【0015】ベンゾジオキソール環の付加的置換基は、
存在する場合に、そのベンゾ環位置に位置する。
【0016】Ar1またはベンゾジオキソール環に存在
することができるハロゲノ置換基の適当な値は、たとえ
ばフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。
【0017】Ar1またはベンゾジオキソール環に存在
することができるC1〜C4アルキル置換基の適当な値
は、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチルイソブチル、s−ブチルまたはt−ブチルで
ある。
【0018】Ar1またはベンゾジオキソール環に存在
することができるC1〜C4アルコキシ置換基の適当な値
は、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシまたはブトキシである。
【0019】Ar1に存在することができる置換基の適
当な値は、たとえば次のようなものである:C1〜C4
ルキルチオ:メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
イソプロピルチオおよびブチルチオ;C1〜C4アルキル
スルフィニル:メチルスルフィニル、エチルスルフィニ
ル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル
およびブチルスルフィニル;C1〜C4アルキルスルホニ
ル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル、イソプロピルスルホニルおよびブチルスルホ
ニル;C1〜C4アルキルアミノ:メチルアミノ、エチル
アミノ、プロピルアミノおよびブチルアミノ;ジ−(C
1〜C4アルキル)アミノ:ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノおよびジプロピルアミノ;C1〜C4アルコキシカル
ボニル:メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよ
びt−ブトキシカルボニル。
【0020】Ar1またはベンゾジオキソール環に存在
することができるフルオロ−C1〜C 4アルキル置換基の
適当な値は、たとえばフルオロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,
2,2−トリフルオロエチルおよびペンタフルオロエチ
ルである。
【0021】Ar1に存在することができるC2〜C4
ルカノイル置換基の適当な値は、たとえばアセチル、プ
ロピオニル、ブチリルまたはイソブチリルである。
【0022】R1がC1〜C6アルキルである場合、この
適当な値は、たとえばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチルまたはヘキシルであり、R1がC3〜C6
ルケニルである場合、たとえばアリル、2−ブテニルま
たは3−ブテニルであり、R1がC3〜C6アルキニルで
ある場合、2−プロピニルまたは2−ブチニルである。
【0023】R2およびR3が一緒になって式:−A1
X−A2−を形成し、その際、A1およびA2と結合して
いる炭素原子と共に、5〜7個の環原子を有する環を表
わす場合、A1またはA2の適当な値は、同じまたは異な
ってもよく、C1〜C3アルキレンである場合に、たとえ
ばメチレン、エチレンまたはトリメチレンである。
【0024】5−または7員環に存在することができる
1または2個の置換基の適当なものは、たとえば次のも
のである:C1〜C4アルキル:メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピルおよびブチル;C1〜C4アルコキシ:
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよ
びブトキシ。
【0025】本発明によるベンゾジオキソール誘導体の
適当な調剤学的に認容性の塩は、たとえば十分に塩基性
の本発明によるベンゾジオキソール誘導体の酸付加塩、
たとえば無機酸または有機酸、たとえば塩酸、臭化水素
酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸または
マレイン酸との酸付加塩である。さらに、十分に酸性で
ある本発明によるベンゾジオキソール誘導体の適当な調
剤学的に認容性の塩は、たとえばアルカリ金属塩、たと
えばナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属
塩、たとえばカルシウム塩またはマグネシウム塩、アン
モニウム塩または、調剤学的に認容性のカチオンを供給
する有機塩基との塩、たとえばメチルアミン、ジメチル
アミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンま
たはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩で
ある。
【0026】本発明の特別な新規の化合物は、たとえば
次のような式Iのベンゾジオキソール誘導体またはその
調剤学的に認容性の塩である: (a) Ar1はインドイル、インドリニル、ベンゾイ
ミダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、ベ
ンゾオキサゾリル、2,3−ジヒドロベンゾオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、2,3−ジヒドロベンゾチアゾ
リル、キノリル、1,2−ジヒドロキノリニル、イソキ
ノリル、1,2−ジヒドロイソキノリル、キノキサリニ
ル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジ
ニルまたは2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチ
アジニルを表わし、これは、場合により1個のオキソま
たはチオキソ置換基および、オキソまたはチオキソの他
の前記した全てのAr1の置換基から選択された2個ま
での他の置換基を有していてもよく、このベンゾジオキ
ソール環、R1、R2およびR3は前記したものを表わ
す。
【0027】(b) Ar1は2−インドリル、3−イ
ンドリル、5−インドリル、6−インドリル、2−ベン
ゾイミダゾリル、5−ベンゾイミダゾリル、6−ベンゾ
イミダゾリル、2−ベンゾオキサゾリル、5−ベンゾオ
キサゾリル、6−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチア
ゾリル、5−ベンゾチアゾリル、6−ベンゾチアゾリ
ル、2−キノリル、3−キノリル、6−キノリル、7−
キノリル、3−イソキノリル、6−イソキノリル、7−
イソキノリル、2−キノキサリニル、6−キノキサリニ
ル、4H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イルまたは
4H−1,4−ベンゾチアジン−6−イルを表わし、こ
れは、場合により1個のオキソまたはチオキソ置換基お
よび、オキソまたはチオキソの他の前記した全てのAr
1の置換基から選択された2個までの他の置換基を有し
ていてもよく、このベンゾジオキソール環、R1、R2
よびR3は前記したものを表わす。
【0028】(c) Ar1は2−オキソインドリニ
ル、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリ
ル、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾオキサゾリ
ル、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾリル、
2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリニル、3−オキソ
−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジニ
ルまたは3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4
−ベンゾチアジニル、またはこれらの相応するチオキソ
誘導体を表わし、これは、場合により、オキソまたはチ
オキソの他の前記した全てのAr1の置換基から選択さ
れた2個までの他の置換基を有していてもよく、このベ
ンゾジオキソール環、R1、R2およびR3は前記したも
のを表わす。
【0029】(d) Ar1は2−オキソインドリン−
5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾイミダ
ゾール−5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロベン
ゾオキサゾール−5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒ
ドロベンゾチアゾール−5−イル、2−オキソ−1,2
−ジヒドロキノリン−3−イル、2−オキソ−1,2−
ジヒドロキノリン−6−イル、2−オキソ−1,2−ジ
ヒドロキノリン−7−イル、3−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イルまた
は3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベン
ゾチアゾール−7−イルを表わし、これは、場合によ
り、オキソまたはチオキソの他の前記した全てのAr1
の置換基から選択された2個までの他の置換基を有して
いてもよく、このベンゾジオキソール環、R1、R2およ
びR3は前記したものを表わす。
【0030】(e) Ar1はキノリル、1,2−ジヒ
ドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル
または2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサ
ジニルを表わし、これは、場合により、オキソまたはチ
オキソの他の前記した全てのAr1の置換基から選択さ
れた2個までの他の置換基を有していてもよく、このベ
ンゾジオキソール環、R1、R2およびR3は前記したも
のを表わす。
【0031】(f) Ar1は2−オキソ−1,2−ジ
ヒドロキノリニル、2−チオキソ−1,2−ジヒドロキ
ノリニル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリニル、2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリニルまたは3−オキソ−2,3−ジヒドロ−
4H−1,4−ベンゾオキサジニルを表わし、これは、
場合により、オキソまたはチオキソの他の前記した全て
のAr1の置換基から選択された2個までの他の置換基
を有していてもよく、このベンゾジオキソール環、
1、R2およびR3は前記したものを表わす。
【0032】(g) ベンゾジオキソール環は、場合に
よりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ
およびトリフルオロメチルから選択した1個の置換基を
有していてもよく、R1、R2およびR3は前記したもの
を表わす。
【0033】(h) R1はメチル、エチル、アリルま
たは2−プロピニルを表わし、およびAr1、ベンゾジ
オキソール環、R2およびR3は前記したものを表わす。
【0034】(i) R1はメチル、エチルまたはアリ
ルを表わし、およびAr1、ベンゾジオキソール環、R2
およびR3は前記したものを表わす。
【0035】(j) R2およびR3は一緒になって、A
1およびA2と隣接する炭素原子と共に式:−A1−X−
2−の基を形成して5〜7個の環原子を有する環を表
わし、その際、A1およびA2は同じまたは異なってもよ
く、それぞれメチレン、エチレンまたはトリメチレンを
表わし、Xはオキシ、チオ、スルフィニルまたはスルホ
ニルを表わし、、およびこの環はヒドロキシ、メチル、
メトキシおよびエトキシから選択された置換基を有して
いてもよく、Ar1、ベンゾジオキソール環、およびR1
は前記したものを表わす。
【0036】(k) R2およびR3は一緒になって、A
1およびA2と隣接する炭素原子と共に式:−A1−X−
2−の基を形成して5または6個の環原子を有する環
を表わし、その際、A1はエチレンを表わし、A2はメチ
レンまたはエチレンを表わし、Xはオキシを表わし、こ
の環はメチル、エチルおよびプロピルから選択された同
じまたは異なる1または2個の置換基を有していてもよ
く、Ar1、ベンゾジオキソール環、およびR1は前記し
たものを表わす。
【0037】本発明の有利な化合物は、Ar1は1−メ
チル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イ
ル、1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリ
ン−6−イル、1−メチル−2−オキソ−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−6−イル、1−エチル−2
−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6
−イルまたはこれらの相応する2−チオキソ誘導体を表
わすか、またはAr1は4−メチル−3−オキソ−2,
3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−
イルを表わし、ベンゾジオキソール環は、付加的置換基
を有しておらず、R1はメチル、エチルまたはアリルを
表わし、およびR2およびR3は一緒になって、A1およ
びA2と結合する炭素原子と共に式:−A1−X−A2
の基を形成して5または6個の環原子を有する環を表わ
し、その際、A1はエチレンを表わし、A2はメチレンま
たはエチレンを表わし、Xはオキシを表わし、この環は
メチル、エチルから選択されることができる式Iのベン
ゾジオキソール誘導体またはその調剤学的に認容性の塩
からなる。
【0038】本発明の特に有利な化合物は、Ar1が1
−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6
−イル、1−メチル−2−チオキソ−1,2−ジヒドロ
キノリン−6−イル、1−メチル−2−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル、1−メ
チル−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノリン−6−イルまたは4−メチル−3−オキソ−2,
3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−7−
イルを表わし、このベンゾジオキソール環は付加的置換
基を有しておらず、R1はメチルを表わし、R2およびR
3は、一緒になって、式:−A1−X−A2−の基を形成
し、その際、A1およびA2と結合している炭素原子と共
に、6個の環原子を有する環を表わし、その際、A1
エチレンを表わし、A2はエチレンを表わし、Xはオキ
シを表わし、この環は、Xに対してα位置にメチル置換
基を有することができる式Iのベンゾジオキソール誘導
体またはその調剤学的に認容性の塩からなる。
【0039】本発明の特に有利な化合物は、次の式Iの
ベンゾジオキソール誘導体またはその調剤学的に認容性
の塩である:5−(4−メトキシテトラヒドロピラン−
4−イル)−2−(1−メチル−2−オキソ−1,2−
ジヒドロキノリン−6−イル)ベンゾ−1,3−ジオキ
ソール。
【0040】前記したような式Iのベンゾジオキソール
誘導体からなる本発明の化合物またはその調剤学的に認
容性の塩は、構造的に関連する化合物の製造にあてはま
る公知の方法により製造することができる。このような
方法は本発明の実施態様として提供される。例示するた
めだけのこのような方法を適用した制限のない実施例を
次に記載する。この方法の記載のAr1、ベンゾジオキ
ソール環、R1、R2およびR3は前記した全てのものを
有する。場合により、適当な常用の保護基が、必要な工
程を妨害する官能基に利用される。このような通常の保
護基の例は次に記載する。その後に、このような保護基
は通常の方法により除去される。
【0041】(a) 有利に適当な塩基の存在で、式:
1−Z(式中、Zは適当な脱離可能基を表わす)の化
合物を用いた式II:
【0042】
【化5】
【0043】の化合物のアルキル化 適当な脱離可能基Zは、たとえばハロゲノ、またはスル
ホニルオキシ基、たとえばフルオロ、クロロ、ブロモ、
ヨード、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−p−
スルホニルオキシ基である。アルキル化反応のための適
当な塩基は、たとえばアルカリ金属またはアルカリ土類
金属の炭酸塩、1,4−アルコキシド、水酸化物または
水素化物、たとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナ
トリウムエトキシド、カリウムブトキシド、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウムまたは水素
化カリウムである。このアルキル化反応は、適当な不活
性溶剤または希釈剤、たとえばN,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリジン−2−オン、ジメチルスルホキシド、アセト
ン、1,2−ジメトキシエタンまたはテトラヒドロフラ
ン中で、たとえば10〜150℃の範囲内の温度で、有
利に周囲温度またはその付近で実施するのが有利であ
る。
【0044】(b) 適当な酸化剤の存在での式II
I:
【0045】
【化6】
【0046】の化合物の酸化転位 適当な酸化剤は、たとえばこのような酸化転位について
この分野において公知の全ての薬剤、たとえばメタ過ヨ
ウ素酸ナトリウムまたはカリウムである。通常この反応
は、適当な溶剤または希釈剤、たとえば極性溶剤、たと
えば水性メタノールまたは水性エタノール中で、たとえ
ば15〜35℃の範囲内の温度で、有利に周囲温度また
はその付近で実施する。
【0047】(c) 有利に適当な塩基の存在で、式:
Ar1−CH(Z)2(式中、Zは前記したような適当な
脱離可能基を表わす)の化合物を用いた式IV:
【0048】
【化7】
【0049】の化合物のアルキル化 アルキル化反応のための適当な塩基は、たとえば方法
(a)に記載したうちの前記した塩基の一つである。あ
るいは、適当な塩基は、たとえば有機塩基、たとえばト
リエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピペリジンま
たはピリジンである。一般に、この反応は適当な溶剤ま
たは希釈剤、たとえば過剰量の前記の有機塩基の一つま
たはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン、ジメ
チルスルホキシド、アセトン、1,2−ジメトキシエタ
ンまたはテトラヒドロフラン中で、たとえば10〜15
0℃の範囲内の温度で、有利に100℃でまたはその付
近で実施される。
【0050】(d) 適当な酸の存在で、式:Ar1
CHOのアルデヒドを用いる式IVの化合物の環化 環化反応のために適当な酸は、たとえば、無機酸、たと
えば塩酸、硫酸またはリン酸、またはたとえば、有機
酸、たとえばp−トルエンスルホン酸またはトリフルオ
ロ酢酸である。この環化反応は、通常、適当な不活性溶
剤または希釈剤、たとえばトルエンまたは1,2−ジメ
トキシエタン中で実施される。この環化は、たとえば2
0〜150℃で、有利に希釈剤または溶剤の沸点または
その付近で、および環化の進行の際に生成する水をたと
えばDean and Starkの使用により除去する条件下で行な
われる。
【0051】(e) Ar1はアルキルスルフィニルま
たはアルキルスルホニル置換基を有し、またはR2およ
びR3は、一緒になって、式:−A1−X−A2−の基を
形成し、Xはスルフィニルまたはスルホニル基を表わす
式Iの化合物の製造のため;Ar1はアルキルチオ置換
基を有し、またはR2およびR3は、一緒になって、式:
−A1−X−A2−の基を形成し、Xはチオ基を表わす式
Iの化合物の酸化 適当な酸化剤は、たとえばチオをスルフィニルおよび/
またはスルホニルに酸化するためにこの分野において公
知のすべての薬剤、たとえば過酸化水素、過酸(たとえ
ばm−クロロ過安息香酸またはペルオキシ酢酸)、アル
カリ金属ペルオキシ硫酸塩(たとえばペルオキシ硫酸カ
リウム)、三酸化クロムまたは白金の存在での気体酸素
である。この酸化は、他の官能基の過剰酸化およびダメ
ージの危険を減少させるために、一般にできるかぎり温
和な条件下で、必要な化学量論的量の酸化剤を用いて行
なわれる。一般に、この反応は、適当な溶剤または希釈
剤、たとえば塩化メチレン、クロロホルム、アセトン、
テトラヒドロフランまたはt−ブチルメチルエーテル中
で、たとえば周囲温度でまたはその付近の温度で、つま
り15〜35℃の範囲内にある温度で行なわれる。スル
フィニル基を有する化合物が温和な酸化剤を必要とする
場合、たとえば有利に、極性溶剤、たとえば酢酸または
エタノール中のメタ過ヨウ素酸ナトリウムまたはカリウ
ムを用いることができる。スルホニル基を含有する式I
の化合物が必要である場合、これは相応するチオ化合物
と同様に、相応するスルフィニル化合物の酸化により得
られることが認められる。
【0052】(f) Ar1は有効窒素原子にアルキル
および置換アルキル置換基を有している式Iの化合物の
製造のため;Ar1が有効窒素原子に水素原子を有する
式Iの化合物のアルキル化 適当なアルキル化剤は、たとえば有効窒素原子のアルキ
ル化についてこの分野において公知の全ての薬剤、たと
えば適当な塩基の存在で、アルキルハロゲン化物または
置換アルキルハロゲン化物、たとえばC1〜C4アルキル
塩化物、臭化物またはヨウ化物、または置換C1〜C4
ルキル塩化物、臭化物またはヨウ化物である。アルキル
化反応のための適当な塩基は、たとえば方法(a)に記
載したうちの前記した塩基の一つである。このアルキル
化反応は、有利に、適当な不活性溶剤または希釈剤、た
とえばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、アセトン、1,2−ジメトキシエタンまたはテ
トラヒドロフラン中で、10〜150℃の範囲内の温度
で、有利に周囲温度でまたはその付近で行なわれる。
【0053】(g) Ar1は1個以上のチオキソ置換
基を有する式Iの化合物の製造のため、Ar1は1個以
上のオキソ置換基を有する式Iのベンゾジオキソール誘
導体と、オキソ置換基をそれぞれチオキソ置換基に変換
するチオキソ化試薬(thiationreagent)との反応;た
だし、Ar1、R2またはR3中にアミノ、アルキルアミ
ノまたはヒドロキシ基が存在する場合、それぞれの基は
通常の保護基により保護されていてもよく、あるいは、
このような基は保護される必要がなく、その後、A
1、R2およびR3中の不所望な保護基は通常の方法に
より除去されるものとする。
【0054】適当なチオキソ化試薬(thiation reagen
t)は、たとえばオキソ基をチオキソ基に変換するため
の公知の全ての薬剤、たとえば、2,4−ビス−(4−
メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホス
フェタン−2,4−ジスルフィド(Lawesson's Reagen
t)または五硫化リンである。このチオキソ化反応は、
一般に、他の官能基のダメージの危険性を少なくするた
め、必要な化学量論的量のチオキソ化試薬を用いて実施
した。一般に、この反応は、適当な溶剤または希釈剤、
たとえばトルエン、キシレンまたはテトラヒドロフラン
中で、たとえばこの溶剤または希釈剤の還流温度付近の
温度で、つまり65〜150℃の範囲内の温度で実施さ
れる。
【0055】(h) Ar1は9−または10員の二環
式複素還式基であり、これは1または2個の窒素ヘテロ
原子を含有し、場合により、窒素、酸素および硫黄から
選択される他のヘテロ原子を含有し、その際、Ar1
窒素ヘテロ原子に隣接したオキソ置換基を有し、前記窒
素ヘテロ原子はアルキルまたは置換アルキル置換基を有
する式Iの化合物の製造のため、適当な非置換の複素還
式基をアルキル化剤との反応、およびこうして得られた
複素還式塩の酸化、ただし、Ar1、R2またはR3中に
アミノ、アルキルアミノまたはヒドロキシ基が存在する
場合、これらの基は通常の保護基により保護されていて
もよく、あるいはこのような基は保護される必要がな
く、その後、Ar1、R2およびR3中の不所望な保護基
は通常の方法により除去されるものとする 適当なアルキル化剤は、たとえば有効窒素原子のアルキ
ル化のためこの分野において公知の全ての薬剤、たとえ
ば、適当な塩基の存在で、アルキルまたは置換アルキル
ハロゲン化物、たとえばC1〜C4アルキル塩化物、臭化
物またはヨウ化物または置換C1〜C4アルキル塩化物、
臭化物またはヨウ化物である。アルキル化反応のための
適当な塩基は、たとえば方法(a)に記載したうちの前
記した塩基の一つである。このアルキル化反応は、適当
な不活性溶剤または希釈剤、たとえばN,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、1,
2−ジメトキシエタンまたはテトラヒドロフラン中で、
たとえば10〜150℃の範囲内の温度で、有利に周囲
温度でまたはその付近の温度で実施するのが有利であ
る。
【0056】前記したように得られた複素還式塩の酸化
は、有機化学の標準的方法によりまたは通常の方法によ
り、たとえば適当なオキシドレダクターゼ酵素、たとえ
ばウサギの肝臓のキノリン−酸化酵素により得ることが
できる。有利な酸化は、複素還式塩およびアルカリ金属
またはアルカリ土類金属水酸化物、たとえば水酸化ナト
リウムまたは水酸化カリウムを、空気の存在で、たとえ
ば20〜300℃の範囲内、有利に20〜50℃の範囲
内の温度に加熱することにより行なわれる。
【0057】この酸化は、有利に、適当な塩基の水溶
液、たとえばアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸
化物、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム
の溶液の存在で、温和な酸化剤、たとえばアルカリ金属
またはアルカリ土類金属Fe(III)塩、たとえばフ
ェリシアン化ナトリウムまたはカリウムの水溶液を用い
て実施される。もう一つの塩基条件下での温和な酸化剤
はたとえばアルカリ金属またはアルカリ土類金属過マン
ガン酸塩、たとえば過マンガン酸カリウムである。この
反応は、有利に、適当な不活性の共溶剤または希釈剤、
たとえばトルエン、1,2−ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフランまたは1,4−ジオキサンの存在で、20
〜70℃の範囲内で行なわれる。
【0058】有利に、この方法は、Ar1はキノリル基
を表わす式Iの化合物を1,4−アルキル塩化物、臭化
物またはヨウ化物と反応させ、こうして得られたキノリ
ニウム塩を酸化することによりAr1は1,4−アルキ
ル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリニル基を表わ
す式Iの化合物を製造するために有効である。
【0059】前記した方法において適当な冒頭に述べた
ような有利な保護基が有効である。このような保護基の
例は次に規定する:アミノまたはアルキルアミノ基のた
めの適当な保護基は、たとえばアシル基、たとえば1,
4−アルカノイル基(特にアセチル)、1,4−アルコ
キシカルボニル基(特にメトキシカルボニル、エトキシ
カルボニルまたはt−ブトキシカルボニル)、アリール
メトキシカルボニル基(特にベンジルオキシカルボニ
ル)またはアロイル基(特にベンゾイル)である。前記
保護基の脱保護条件は保護基の選択により変化させる必
要がある。このように、たとえば、アルカノイルまたは
アルコキシカルボニルのようなアシル基は、適当な塩
基、たとえばアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化リ
チウムまたはナトリウムを用いた加水分解により除去す
ることができる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基
のようなアシル基は、たとえば適当な酸、たとえば塩
酸、硫酸またはリン酸またはトリフルオロ酢酸を用いた
処理により除去することができ、ベンジルオキシカルボ
ニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、たと
えば炭素上のパラジウムのような触媒による水素化によ
り除去することができる。
【0060】ヒドロキシ基のための適当な保護基は、た
とえばアシル基、たとえば1,4−アルカノイル基(特
にアセチル)、アロイル基(特にベンゾイル)、アリー
ルメチル基(特にベンジル)である。前記保護基の脱保
護条件は保護基の選択により変化させる必要がある。こ
のように、たとえばアルカノイルのようなアシル基また
はアロイル基は、たとえば適当な塩基、たとえばアルカ
リ金属水酸化物、たとえば水酸化リチウムまたはナトリ
ウムを用いた加水分解により除去することができる。あ
るいは、ベンジル基のようなアリールメチル基は、たと
えば炭素上のパラジウムのような触媒による水素化によ
り除去することができる。
【0061】前記の方法(a)〜(d)に記載した式I
I、式IIIおよび式IVの出発材料は、有機化学の標
準的方法により得ることができる。このような出発材料
のいくつかの例の製造は、例示するためだけに表わした
付随する制限のない実施例に記載した。前記の方法
(h)のための出発材料として必要な適当な非置換の複
素還式基は、1つ以上の前記の方法(a)〜(d)によ
り得ることができる。たとえば適当なキノリニル基の製
造は、例示するためだけに表わした付随する制限のない
実施例に記載されている。他の必要な出発材料は、これ
に記載されたと同様の方法によりまたは有機化学者に通
常の技術の変法により得ることができる。
【0062】式Iの新規の化合物の調剤学的に認容性の
塩が必要である場合、前記化合物を適当な酸または塩基
と通常の方法を用いて反応させることにより得ることが
できる。場合により式Iの化合物の光学活性形が必要で
ある場合、光学活性出発材料を用いた前記の方法の一つ
を実施することにより、または通常の方法を用いて前記
化合物のラセミ形を分割することにより得ることができ
る。
【0063】ここで定義された中間体の多くは新規であ
り、たとえば式II、式IIIおよび式IVの中間体は
本発明のもう一つの実施態様である。
【0064】冒頭に述べたように、式Iの新規の化合物
は、酵素5−LOの阻害剤である。この阻害効果は、次
に記載する1つ以上の標準方法により測定した。
【0065】a)カルシウムイオノフォアA23187
を用いて攻撃させる前に、ヘパリン処理したヒト血液と
一緒にテスト化合物をインキュベートし、Young et ali
a(Prostaglandins, 1983, 26(4), 605-613)の方法を
用いて製造したタンパク質−LTB4抱合体を使用す
る、Carey and Forder(F. Carey and R. A. Forder, P
rostaglandins Leukotriens Med., 1986, 84, 34P)に
より記載された特異的ラジオイムノアッセイを用いてL
TB4の量を測定することにより5−LOに関する阻害
効果を間接的に測定する試験管内測定系。酵素シクロオ
キシゲナーゼ(アラキドン酸についての他の代謝経路中
に含まれ、プロスタグランジン、トロンボキサンおよび
関係する代謝生成物を分解する)に関するテスト化合物
の効果は、Carey and Forder(前記参照)により記載され
たトロンボキサンB2(TxB2)についての特異的ラジ
オイムノアッセイを用いて同時に測定することができ
る。この試験は、5−LO、つまり血液細胞およびタン
パク質中に存在するシクロオキシゲナーゼに対抗するテ
スト化合物の効果を示す。これは5−LOまたはシクロ
オキシゲナーゼに関する阻害作用の選択性を測定するこ
とを可能にする。
【0066】b)テスト化合物の投与(通常、ジメチル
スルホキシド中のテスト化合物の溶液をカルボキシメチ
ルセルロースに添加する場合に製造した懸濁液として経
口投与)、血液の捕集、ヘパリン処理、A23187を
用いて攻撃、LTB4およびTxB2のラジオイムノアッ
セイを行なう、前記a)のバリエーションの生体外測定
系。この試験は5−LOまたはシクロオキシゲナーゼの
阻害剤としてのテスト化合物の生体有用性を表す。
【0067】c)オスのマウスの背面の皮下組織中に生
じる空気嚢中のザイモサンにより誘導されたLTB4
放出に対抗する経口投与されたテスト化合物の効果を測
定する生体内系。このラットを麻酔し、空気嚢を無菌空
気(20ml)を注射することにより形成させる。さら
に空気(10ml)の注射は、同様に3日後に行なう。
最初の空気を注射してから6日後に、テスト化合物を投
与し(通常、ジメチルスルホキシド中のテスト化合物の
溶液をヒドロキシプロピルメチルセルロースに添加して
製造した懸濁液として経口投与)、引き続きザイモサン
(生理食塩水中1%懸濁液1ml)の嚢内注射を行な
う。3時間後に、このラットを殺し、この空気嚢を生理
食塩水で洗浄し、洗浄液中のLTB4を測定するために
前記した特異的ラジオイムノアッセイを用いる。このテ
ストは、炎症媒体中での5−LOに対抗する阻害効果を
表す。
【0068】式Iの化合物の薬理学的特性は、予期した
ように構造的変化と共に変るが、一般に、式Iの化合物
は、一つ以上の前期試験a)〜c)中で次の濃度または
投与量で5−LO阻害効果を有している。
【0069】試験a):IC50(LTB4) たとえば
0.05−40μMの範囲内 IC50(TxB2) たとえば40−200μMの範囲
内; 試験b):経口ED50(LTB4)たとえば0.1−1
00mg/kgの範囲内; 試験c):経口ED50(LTB4) たとえば0.1−5
0mg/kgの範囲内。
【0070】試験b)および/またはc)において、式
Iの化合物を最小の阻害投与量または濃度の数倍で投与
した場合でも、明らかな毒性または副作用は存在しなか
った。
【0071】このように、たとえば、化合物5−(4−
メトキシテトラヒドロピラン−4−イル)−2−(1−
メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−
イル)ベンゾ−1,3−ジオキソールは、試験a)にお
いて、LTB4に対して0.38μMのIC50を有し、
試験c)において、LTB4に対して<0.5mg/k
gの経口ED50を有する。一般に、式Iの特に有利な化
合物は、試験a)において、LTB4に対して<1μM
のIC50を有し、試験b)およびc)において、LTB
4に対して<100mg/kgの経口ED50を有する。
【0072】このような化合物は、シクロオキシゲナー
ゼに対抗するような5−LOに対する選択的阻害特性を
有する本発明の化合物の例であり、この選択的特性は、
たとえばしばしばインドメタシンのようなシクロオキシ
ゲナーゼ阻害剤に付随する胃腸への副作用を減少させる
かまたは解消するような治療特性の改善をもたらすこと
が予想される。
【0073】本発明のもう一つの実施態様によれば、式
Iのチオキソ複素環式化合物、またはその調剤学的に認
容性の塩を、調剤学的に認容性の希釈剤または担持剤と
統合して含有する医薬が提供される。
【0074】この医薬は経口投与について適当な形、た
とえば錠剤、カプセル剤、水性または油性溶液、懸濁液
またはエマルション;局所的適用について適当な形、た
とえばクリーム、軟膏、ゲルまたは水性または油性溶液
または懸濁液;鼻への適用に適当な形、たとえば嗅薬、
鼻用スプレーまたは鼻用ドロップ;膣または直腸への適
用に適当な形、たとえば坐剤;吸い込みによる投与のた
めに適当な形、たとえば微細分散粉末または液体エアゾ
ール;舌下または頬側の適用に適当な形、たとえば錠剤
またはカプセル剤;または腸管外適用に適した形(静脈
内、腹腔内、筋肉内、脈管内または注入)、たとえば無
菌の水性または油性溶液または懸濁液であってもよい。
【0075】一般に、前記の医薬は、通常の付形剤を用
いて通常の方法で製造することができる。
【0076】個々の投与形を製造するため1種以上の付
形剤と組み合わせた活性成分(式Iのチオキソ複素環式
化合物またはその調剤学的に認容性の塩)の量は、治療
するホストおよび特に投与経路に依存して変える必要が
ある。たとえば、ヒトに対する経口投与を意図した医薬
は、一般に、たとえば全体の医薬の重量に対して約5〜
98%の量で変化することができる適当で都合のよい量
の付形剤と組み合わせた活性成分0.5〜2gからな
る。投与単位形は、一般に、活性成分約1mg〜約50
0mgを含有する。
【0077】本発明のもう一つの態様により、治療の場
合にヒトまたは動物のからだを治療するための方法に使
用するための式Iのベンゾジオキソール誘導体またはそ
の調剤学的に認容性の塩が提供される。
【0078】さらに、本発明は、治療の必要な温血動物
に前記したような作用量の活性成分を投与することより
なる、単独でまたは部分的に1種以上のロイコトリエン
が介在する疾患または症状を治療する方法である。さら
に、本発明は、ロイコトリエンが介在する疾患または症
状に使用する新規の医薬の製造における活性成分の用途
である。
【0079】式Iの化合物の治療的または予防的用途の
ための投与量は、通常、症状の種類および程度、動物ま
たは患者の年齢および性別、および投与経路によって、
医学上の公知の原則に従って変化する。前記したよう
に、式Iの化合物は、線状の(5−LOにより触媒され
る)経路により生じるアラキドン酸の代謝効果、特にロ
イコトリエン、5−LOにより媒介される産生に起因す
るアレルギー性および炎症性の症状を治療する際に有効
である。前記したように、このような症状は、たとえ
ば、喘息症状、アレルギー反応、アレルギー性鼻炎、ア
レルギー性ショック、乾癬、アトピー性皮膚炎、炎症性
の心臓血管および脳血管障害関節炎および炎症性関節疾
患、および炎症性腸疾患である。
【0080】治療および予防の目的で式Iの化合物を用
いる際に、一般に、毎日の投与が、たとえば体重1kg
あたり0.5mg〜75mgの範囲内で得られ、必要な
場合に分配した投与量で与えられるように投与される。
腸管外経路を用いる場合に、一般に低い投与量が投与さ
れる。このように、一般に、たとえば静脈内投与に対し
て、たとえば体重1kgあたり0.5mg〜30mgの
範囲内で用いられる。同様に、吸い込みによる投与に対
して、たとえば体重1kgあたり0.5mg〜25mg
の範囲内で用いられる。
【0081】式Iの化合物は、第一に、温血動物(ヒト
を含める)に使用するための治療剤として価値があり、
これは酵素5−LOを阻害するために必要である場合に
有効である。このように、この化合物は、新規の生物学
的試験の開発および新規医薬品の調査における薬理学的
標準として有用である。
【0082】ロイコトリエン産生に関するこの効果のた
めに、式Iの化合物は一定の細胞保護効果を有し、たと
えば、この化合物は、シクロオキシゲナーゼを阻害する
非ステロイド抗炎症剤(NSAIA)、たとえばインド
メタシン、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、スリ
ンダック、トルメチンおよびピロキシカムの反胃腸効果
のいくつかのものを減少させるかまたは抑制させる際に
有効である。さらに、式Iの5−LO阻害剤をNSAI
Aと一緒に投与することは、治療効果を生じさせるため
に必要な後者の薬剤を量的に減少させ、それにより反副
作用の可能性を減少させる結果となる。本発明のもう一
つの実施態様によれば、前記したような式Iベンゾジオ
キソール誘導体またはその調剤学的に認容性の塩を、シ
クロオキシゲナーゼを阻害する非ステロイド抗炎症剤
(たとえば前記したようなもの)、および調剤学的に認
容性の希釈剤または担持剤と一緒にまたは混合してなる
医薬品が提供される。
【0083】式Iの化合物の細胞保護効果は、たとえば
ラットの胃腸管におけるインドメタシン誘導性またはエ
タノール誘導性の潰瘍に対する保護を評価する標準の実
験室モデルで証明される。
【0084】本発明の医薬品は、付加的に、治療下で疾
患についての評価の公知の1種以上の治療または予防剤
を含有していてもよい。このように、たとえば公知の血
小板凝集阻害剤、低脂質剤(hypolioidemic agent)、
抗高血圧剤、β−アドレナリン遮断剤または血管拡張剤
は、心臓または血管疾患または症状の治療に使用するた
めに、本発明の調剤学的組成物中に存在してもよい。同
様に、たとえば、抗ヒスタミン、ステロイド(たとえば
ベクロメタソンジプロピオネート、beclomethasone dip
ropionate)、ナトリウムクロモグリセート、ホスホジ
エステラーゼ阻害剤またはβ−アドレナリン刺激剤は、
有利に、肺疾患または症状を治療する際に使用するた
め、本発明の調剤学的組成物中に存在してもよい。
【0085】
【実施例】本発明を、次の制限のない実施例につき詳説
するが、他に記載のない場合には次の条件とする: (i)蒸発は、真空中で回転蒸発器により行ない、後処
理法は、残留した固体を濾過により除去した後に行なわ
れる。
【0086】(ii)工程は室温、つまり18〜25℃
の範囲内で、不活性ガス、たとえばアルゴンの雰囲気下
で行なわれる。
【0087】(iii)カラムクロマトグラフィー(フ
ラッシュ法による)および中圧液体クロマトグラフィー
(MPLC)は、E. Merck, Darmstadt, W. Germany か
ら得られるMerck Kieselgel シリカ (Art. 9385)また
は Merck Lichroprep RP-18 (Art. 9303)逆相シリカを
用いて実施される。
【0088】(iv)収率は、例示したにすぎず、達成
可能な最大値である必要はない。
【0089】(v)式Iの最終生成物は、十分に微量分
析を行ない、およびその構造はNMRおよび質量スペク
トル技術により確認される。
【0090】(vi)中間体は、一般に十分に特性付け
しておらず、純度は薄層クロマトグラフィー、赤外線
(IR)またはNMR分析により評価される。
【0091】(vii)融点は正確なものではなく、Me
ttler SP62 自動融点装置または油浴装置を用いて測定
される、式Iの最終生成物についての融点は、たとえば
エタノール、メタノール、アセトン、エーテルまたはヘ
キサン単独でかまたは混合した通常の有機溶剤から晶出
させた後に測定した。
【0092】(viii)次の省略形を使用する: THF テトラヒドロフラン; DMF N,N−ジメチルホルムアミド。
【0093】例1 水(19ml9中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(1.6
g)の溶液を、メタノール(112ml)中の2−ヒド
ロキシ−5−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4−
イル)−α−(6−キノリル)ベンジルアルコール
(2.13g)の溶液に添加し、この混合物を24時間
周囲温度で攪拌した。この混合物を濾過し、メタノール
を蒸発させた。残分を酢酸エチルと水とに分配した。有
機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発させ
た。この残分を、溶離剤として酢酸エチルおよびヘキサ
ンの増大する極性混合物を用いるカラムクロマトグラフ
ィーにより精製した。こうして5−(4−メトキシテト
ラヒドロピラン−4−イル)−2−(6−キノリル)ベ
ンゾ−1,3−ジオキソール(0.588g,28%)
が得られた。融点133−135℃。
【0094】出発物質として使用した2−ヒドロキシ−
5−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル)−
α−(6−キノリル)ベンジルアルコールは次のように
得られた。
【0095】5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジルアル
コール(1.42g)、t−ブチルジメチルシリルクロ
リド(2.54g)、イミダゾール(2.38g)およ
びDMF(5ml)の混合物を、周囲温度で16時間攪
拌した。この混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(5%
w/v,40ml)に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し
た。有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、
蒸発させた。こうしてt−ブチルジメチルシリル5−ブ
ロモ−2−t−ブチルジメチルシリルオキシベンジルエ
ーテル(3.1g)が無色の液体として得られ、これは
さらに精製せずに使用した。
【0096】n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6
M,2.75ml)を、−78℃に冷却してあるTHF
(32ml)中の先に得られた生成物の一部(1.72
4g)の溶液に滴加した。この混合物を−78℃で15
分間攪拌した。THF(1ml)中のテトラヒドロピラ
ン−4−オン(0.5ml)の溶液を添加し、この混合
物を−78℃で30分間攪拌した。この混合物を−20
℃に温めた。飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)
を添加し、この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相
を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発させ
た。残分を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチルの
増大する極性混合物を用いるカラムクロマトグラフィー
により精製した。こうして、4−[4−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−3−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシメチル)フェニル]−4−ヒドロキシテトラヒドロ
ピラン(0.984g,5.4%)が得られた。融点6
7−69℃。
【0097】前記した工程を繰り返した後、こうして得
られた生成物(3.6g)、水素化ナトリウム(鉱油中
60%w/w分散液,0.518g)およびTHF(6
0ml)の混合物を0℃で30分攪拌した。ヨウ化メチ
ル(4ml)を添加し、この混合物を周囲温度で16時
間攪拌した。この混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモ
ニウム水溶液とに分配した。有機相を食塩水で洗浄し、
乾燥(MgSO4)し、蒸発させた。残分を、溶離剤と
してヘキサンおよび酢酸エチルの増大する極性混合物を
用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。こう
して、4−[4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−3
−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)フェニ
ル]−4−メトキシテトラヒドロピラン(1.98g,
54%)が得られた。融点51−53℃。
【0098】テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリ
ド(THF中1M,3ml)を、THF(10ml)中
の先に得られた生成物の一部(0.39g)の溶液に添
加し、この混合物を周囲温度で1.5時間攪拌した。こ
の混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液と
に分配した。有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、蒸発させた。残分を、溶離剤としてヘキサンお
よび酢酸エチルの増大する極性混合物を用いるカラムク
ロマトグラフィーにより精製した。こうして2−ヒドロ
キシ−5−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イ
ル)ベンジルアルコール(0.172g,84%)が得
られた。融点120−121℃。
【0099】前記した工程を適当に繰り返した後、アセ
トン(20ml)中のジョーンズ試薬(8Nクロム酸,
2ml)の溶液を、0℃に冷却してあるアセトン(30
ml)中の先に得られた生成物(0805g)の溶液に
滴加した。この混合物を0℃で20分間攪拌した。イソ
プロパノール(5滴)を添加し、この混合物を濾過し
た。濾液を蒸発させ、残分をジエチルエーテルと水とに
分配した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水
および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発さ
せた。残分を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチル
の増大する極性混合物を用いるカラムクロマトグラフィ
ーにより精製した。こうして5−(4−メトキシテトラ
ヒドロピラン−4−イル)サリチルアルデヒド(0.3
27g,41%)が得られた。融点74−75℃。
【0100】THF(1ml)中の6−ブロモキノリン
(0.512g)の溶液を、−100℃に冷却してある
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,2ml)、
ヘキサン(1ml)およびTHF(1ml)の混合物に
滴加した。この混合物を−100℃で2分間攪拌した。
THF(1ml)中の5−(4−メトキシテトラヒドロ
ピラン−4−イル)サリチルアルデヒド(0.29)の
溶液を添加し、この混合物を−20℃まで温めた。飽和
塩化アンモニウム水溶液を添加し、この混合物を酢酸エ
チルで抽出した。有機相を水および食塩水で洗浄し、乾
燥(MgSO4)させ、蒸発させた。残分を、溶離剤と
してヘキサンおよび酢酸エチルの増大する極性混合物を
用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。こう
して2−ヒドロキシ−5−(4−メトキシテトラヒドロ
ピラン−4−イル)−α−(6−キノリル)ベンジルア
ルコール(0.165g,37%)が得られた。融点8
0−85℃。
【0101】例2 ヨウ化メチル(1.5ml)を、アセトニトリル(10
ml)中の5−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4
−イル)−2−(6−キノリル)ベンゾ−1,3−ジオ
キソール(0.54g)の溶液に添加し、この混合物を
周囲温度で72時間攪拌した。ジエチルエーテル(30
ml)を添加し、沈澱物を単離した。こうして6−[5
−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル)ベン
ゾ−1,3−ジオキソール−2−イル]−1−メチルキ
ノリニウムヨージド(0.648g,86%)が得られ
た。融点169℃(分解)。
【0102】1,4−ジオキサン(4.3ml)中の先
に得られたキノリニウムヨージドの一部(0.5g)の
溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(10%w/v,4.
3ml)中のフェリシアン化カリウム(1.5g)の溶
液を添加した。この混合物を周囲温度で2.5時間攪拌
した。この混合物をジエチルエーテルと水とに分配し
た。有機相を水および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、蒸発させた。残分を、溶離剤としてヘキサンお
よび酢酸エチルの増大する極性混合物を用いるカラムク
ロマトグラフィーにより精製した。こうして、5−(4
−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル)−2−(1
−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6
−イル)ベンゾ−1,3−ジオキソール(0.345
g,89%)が得られた。融点63−65℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 317/54 (71)出願人 590004671 インペリアル・ケミカル・インダストリー ズ・ピーエルシー IMPERIAL CHEMICAL I NDUSTRIES PLC イギリス国ロンドン市エスダブリユー1ピ ー・3ジエイエフ,ミルバンク,インペリ アル・ケミカル・ハウス(番地なし) (72)発明者 ジヨン フランシス キングストン イギリス国 チエシヤー マツクレスフイ ールド オールダリー パーク (番地な し) (72)発明者 デイヴイツド ウオーターソン イギリス国 チエシヤー マツクレスフイ ールド オールダリー パーク (番地な し)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、Ar1は9−または10員の二環式複素還式基
    を表わし、この基は1または2個の窒素ヘテロ原子を有
    し、場合により、さらに窒素、酸素、および硫黄から選
    択される1このヘテロ原子を有し、およびAr1は、場
    合により、アミノ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、オ
    キソ、チオキソ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキ
    シ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィ
    ニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルキル
    アミノ、ジ−(C1〜C4アルキル)アミノ、C1〜C4
    ルコキシカルボニル、C2〜C4アルカノイルおよびフル
    オロ−C1〜C4アルキルから選択された3個までの置換
    基を有し、ベンゾジオキソール環は、場合により、ハロ
    ゲノ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコ
    キシおよびフルオロ−C1〜C4アルキルから選択された
    1または2この置換基を有することができ、R1はC1
    6アルキル、C3〜C6アルケニルまたはC3〜C6アル
    キニルを表わし、およびR2およびR3は、一緒になっ
    て、式:−A1−X−A2−の基を形成し、その際、A1
    およびA2と結合している炭素原子と共に、5〜7個の
    環原子を有する環を表わし、その際、A1およびA2は、
    同じまたは異なってもよく、それぞれ、C1〜C3アルキ
    レンを表わし、Xはオキシ、チオ、スルフィニルまたは
    スルホニルを表わし、その際、この環は、ヒドロキシ、
    1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルコキシから選択さ
    れた同じまたは異なってもよい1または2個の置換基を
    有することができる]で示されるベンゾジオキソール誘
    導体またはその調剤学的に認容性の塩。
  2. 【請求項2】 Ar1が1−メチル−2−オキソ−1,
    2−ジヒドロキノリン−6−イル、1−エチル−2−オ
    キソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イル、1−メチ
    ル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
    ン−6−イル、1−エチル−2−オキソ−1,2,3,
    4−テトラヒドロキノリン−6−イルまたはこの相応す
    る2−チオキソ誘導体を表わし、またはAr1は4−メ
    チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−
    ベンゾオキサジン−7−イルを表わし、このベンゾジオ
    キソール環は付加的置換基を有しておらず、R1はメチ
    ル、エチルまたはアリルを表わし、およびR2およびR3
    は、一緒になって、式:−A1−X−A2−の基を形成
    し、その際、A1およびA2と結合している炭素原子と共
    に、5〜6個の環原子を有する環を表わし、その際、A
    1はエチレンを表わし、A2はメチレンまたはエチレンを
    表わし、Xはオキシを表わし、この環は、メチルおよび
    エチルから選択される1個の置換基を有することができ
    る請求項1記載のベンゾジオキソール誘導体またはその
    調剤学的に認容性の塩。
  3. 【請求項3】 Ar1が1−メチル−2−オキソ−1,
    2−ジヒドロキノリン−6−イル、1−メチル−2−チ
    オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イル、1−メ
    チル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
    リン−6−イル、1−メチル−2−チオキソ−1,2,
    3,4−テトラヒドロキノリン−6−イルまたは4−メ
    チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−
    ベンゾオキサジン−7−イルを表わし、このベンゾジオ
    キソール環は付加的置換基を有しておらず、R1はメチ
    ルを表わし、および、R2およびR3は、一緒になって、
    式:−A1−X−A2−の基を形成し、その際、A1およ
    びA2と結合している炭素原子と共に、6個の環原子を
    有する環を表わし、その際、A1はエチレンを表わし、
    2はエチレンを表わし、Xはオキシを表わし、この環
    は、Xに対してα位置にメチル置換基を有することがで
    きる請求項1記載のベンゾジオキソール誘導体またはそ
    の調剤学的に認容性の塩。
  4. 【請求項4】 式Iが5−(4−メトキシテトラヒドロ
    ピラン−4−イル)−2−(1−メチル−2−オキソ−
    1,2−ジヒドロキノリン−6−イル)ベンゾ−1,3
    −ジオキソールである請求項1記載のベンゾジオキソー
    ル誘導体またはその調剤学的に認容性の塩。
  5. 【請求項5】 式II: 【化2】 の化合物を、式:R1−Z(その際、Zは適当な脱離可
    能基)でアルキル化することからなる請求項1記載の式
    Iのベンゾジオキソール誘導体またはその調剤学的に認
    容性の塩の製造方法。
  6. 【請求項6】 式III: 【化3】 の化合物を、適当な酸化剤の存在で、酸化転位させるこ
    とからなる請求項1記載の式Iのベンゾジオキソール誘
    導体またはその調剤学的に認容性の塩の製造方法。
  7. 【請求項7】 Ar1がアルキルまたは置換アルキル置
    換基を有効窒素上に有している請求項1記載の式Iのベ
    ンゾジオキソール誘導体またはその調剤学的に認容性の
    塩の製造方法において、Ar1が前記の有効窒素上に水
    素原子を有する式Iの化合物をアルキル化することから
    なるベンゾジオキソール誘導体またはその調剤学的に認
    容性の塩の製造方法。
  8. 【請求項8】 Ar1が9−または10員の二環式複素
    還式基を表わし、この環は1または2個の窒素ヘテロ原
    子を含有し、場合によりさらに窒素、酸素および硫黄か
    ら選択されるもう1個のヘテロ原子を有し、その際、A
    1は窒素ヘテロ原子に隣接するオキソ置換基を有し、
    前記の窒素ヘテロ原子はアルキルまたは置換アルキル置
    換基を有する請求項1記載の式Iのベンゾジオキソール
    誘導体またはその調剤学的に認容性の塩の製造方法にお
    いて、適当な非置換の複素還式基をアルキル化剤と反応
    させ、こうして得られた複素還式塩を酸化することから
    なるが、ただし、Ar1、R2またはR3中にアミノ、ア
    ルキルアミノまたはヒドロキシ基が存在する場合、この
    ような基は通常の保護基により保護されることができ、
    またはこのような基は保護される必要はなく、その後、
    Ar1、R2およびR3中の不所望の保護基を通常の方法
    により除去することからなるベンゾジオキソール誘導体
    またはその調剤学的に認容性の塩の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の式Iのベンゾジオキソール誘導体またはその調剤学的
    に認容性の塩からなるロイコトリエンが介在する疾患お
    よび症状の治療に使用する医薬品。
JP4004866A 1991-01-15 1992-01-14 ベンゾジオキソール誘導体、その製造方法、ロイコトリエンが介在する疾患および症状の治療において使用するためのこの化合物を有する医薬品 Pending JPH05132483A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP91400078 1991-01-15
FR91400078.1 1991-01-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05132483A true JPH05132483A (ja) 1993-05-28

Family

ID=8208529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4004866A Pending JPH05132483A (ja) 1991-01-15 1992-01-14 ベンゾジオキソール誘導体、その製造方法、ロイコトリエンが介在する疾患および症状の治療において使用するためのこの化合物を有する医薬品

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5232930A (ja)
EP (1) EP0500205A1 (ja)
JP (1) JPH05132483A (ja)
CA (1) CA2058254A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5254581A (en) * 1990-06-21 1993-10-19 Imperial Chemical Industries Plc Pyran derivatives and their use as inhibitors of 5-lipoxygenase
IE914005A1 (en) * 1990-12-14 1992-06-17 Zeneca Ltd Novel intermediates
US5891460A (en) * 1995-06-07 1999-04-06 University Of Southern California University Park Campus Method for reducing or preventing post-surgical adhesion formation using ketotifen and analogs thereof
EP1264829A4 (en) * 2000-03-02 2003-06-18 Kyowa Hakko Kogyo Kk OXYGEN-CONTAINING HETEROCYCLES
KR100703058B1 (ko) 2005-06-10 2007-04-06 주식회사 엘컴사이언스 신규 스피로 화합물

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1056022B (de) * 1954-02-11 1959-04-23 Lothar Stanetzki Magnetbewegungsspiel
US3400130A (en) * 1967-05-25 1968-09-03 Ortho Pharma Corp Subistituted delta8-octahydroquinoline-2, 7-diones and their 7-alkylene thioketals
US3661917A (en) * 1970-05-21 1972-05-09 Smith Kline French Lab 3-sulfonamido-4-hydroxyphenyl-2-piperidylcarbinols
US3743737A (en) * 1970-05-21 1973-07-03 Smith Kline French Lab 3-sulfonamido-4-hydroxyphenyl-2-piperindinylcarbinol compositions
US4258185A (en) * 1978-10-17 1981-03-24 Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. Pyridazinone compounds
US4567184A (en) * 1982-12-01 1986-01-28 Usv Pharmaceutical Corporation Certain aryl or hetero-aryl derivatives of 1-hydroxy-pentane or 1-hydroxy-hexane which are useful for treating inflammation and allergies
IE56702B1 (en) * 1982-12-01 1991-11-06 Usv Pharma Corp Antiinflammatory antiallergic compounds
US4794188A (en) * 1982-12-01 1988-12-27 Usv Pharmaceutical Corporation Certain unsymmetrical quinolinyl ethers having anti-inflammatory and anti-allergic activity
DE3586008D1 (de) * 1984-03-09 1992-06-17 Hitachi Ltd Prismensystem und vorrichtung zur verarbeitung optischer informationen.
NZ213986A (en) * 1984-10-30 1989-07-27 Usv Pharma Corp Heterocyclic or aromatic compounds, and pharmaceutical compositions containing such
US4721721A (en) * 1984-12-18 1988-01-26 Rorer Pharmaceutical Corporation 6-(4-thiazole) compounds, cardiotonic compositions including the same, and their uses
US4625034A (en) * 1985-02-04 1986-11-25 Usv Pharmaceutical Corp. 1,2-Dihydro; 1,2,3,4-tetrahydro; 5,8 dihydro; and 5,6,7,8-tetrahydroquinoline derivatives
US4631287A (en) * 1985-04-16 1986-12-23 Usv Pharmaceutical Corp. Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments
US4725619A (en) * 1985-04-16 1988-02-16 Usv Pharmaceutical Corporation Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments
US4839369A (en) * 1985-04-16 1989-06-13 Rorer Pharmaceutical Corporation Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments
US4728668A (en) * 1985-04-16 1988-03-01 Usv Pharmaceutical Corporation Aryl and heteroaryl ethers as agents for the treatment of hypersensitive ailments
US4876346A (en) * 1985-05-02 1989-10-24 American Home Products Corporation Quinoline compounds
EP0271287A3 (en) * 1986-12-11 1990-06-13 Merck Frosst Canada Inc. Quinoline dioic acids and amides
US4920130A (en) * 1987-11-02 1990-04-24 Rorer Pharamceutical Corp. Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4
US4920132A (en) * 1987-11-03 1990-04-24 Rorer Pharmaceutical Corp. Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4
US4920133A (en) * 1987-11-03 1990-04-24 Rorer Pharmaceutical Corp. Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4
US4920131A (en) * 1987-11-03 1990-04-24 Rorer Pharmaceutical Corp. Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene D4
US4918081A (en) * 1988-06-20 1990-04-17 Rorer Pharmaceutical Corp. Quinoline derivatives and use thereof as antagonists of leukotriene d4
EP0349062A1 (en) * 1988-06-27 1990-01-03 Merck Frosst Canada Inc. Quinoline ether alkanoic acid
GB8926981D0 (en) * 1988-12-23 1990-01-17 Ici Plc Heterocyclic derivatives
NZ231735A (en) * 1988-12-23 1992-04-28 Ici Plc Alcohol/ether derivatives, preparation and pharmaceutical compositions thereof
IL92620A0 (en) * 1988-12-23 1990-08-31 Ici Pharma Cycloalkane derivatives
GB8927287D0 (en) * 1988-12-23 1990-01-31 Ici Plc Cyclic ether derivatives
IE70521B1 (en) * 1989-02-28 1996-12-11 Zeneca Pharma Sa Heterocycles with inhibitory activity of 5-lipoxygenase
ES2057415T3 (es) * 1989-07-26 1994-10-16 Ici Plc Derivados biciclicos.
US5091533A (en) * 1990-03-12 1992-02-25 Merck Frosst Canada, Inc. 5-hydroxy-2,3-dihydrobenzofuran analogs as leukotriene biosynthesis inhibitors

Also Published As

Publication number Publication date
EP0500205A1 (en) 1992-08-26
US5232930A (en) 1993-08-03
CA2058254A1 (en) 1992-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2070198C1 (ru) Гетероцикленовое соединение, способ его получения и фармацевтическая композиция
RU2059627C1 (ru) Бициклическое гетероциклическое соединение и фармацевтическая композиция
US5298511A (en) Alkanoic acid derivatives
AU638579B2 (en) Thioxo heterocycles
EP0462830B1 (en) Cyclic ether derivatives
NO174890B (no) Analogifremgangsmåte for fremstilling av terapeutisk aktive heterocykliske cykliske etere
US5519022A (en) α, α dialkylbenzyl derivatives
JPH04243865A (ja) 二環式ヘテロ環式誘導体、その製法及びロイコトリエン介在疾病又は医学的異常の治療に使用する薬剤学的組成物
JPH05221991A (ja) ベンゼンスルホンアミド誘導体
JPH05132483A (ja) ベンゾジオキソール誘導体、その製造方法、ロイコトリエンが介在する疾患および症状の治療において使用するためのこの化合物を有する医薬品
US5254581A (en) Pyran derivatives and their use as inhibitors of 5-lipoxygenase
US5367079A (en) Cycloalkane derivatives
EP0462831B1 (en) Bicyclic pyran derivatives and their use as inhibitors of 5-lipoxygenase
JPH0753378A (ja) チアゾール誘導体、その製造方法およびロイコトリエンが介在する疾患または症状に使用するためのそれを含有する調剤学的組成物
JPH06227976A (ja) エステル誘導体、その製造方法およびロイコトリエン媒介疾患または医学的症状に使用するための製薬学的組成物
JPH04230276A (ja) 環状エーテル誘導体、その製法及び5−リポキシゲナーゼ抑制剤
EP0581464A1 (en) Ester derivatives and pharmaceutical compositions containing them
JPH09278780A (ja) キノロン誘導体