JP3112540B2 - 遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造 - Google Patents

遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造

Info

Publication number
JP3112540B2
JP3112540B2 JP04027909A JP2790992A JP3112540B2 JP 3112540 B2 JP3112540 B2 JP 3112540B2 JP 04027909 A JP04027909 A JP 04027909A JP 2790992 A JP2790992 A JP 2790992A JP 3112540 B2 JP3112540 B2 JP 3112540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion gear
pinion
shaft
washer
support structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04027909A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05223141A (ja
Inventor
尚英 小石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP04027909A priority Critical patent/JP3112540B2/ja
Publication of JPH05223141A publication Critical patent/JPH05223141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3112540B2 publication Critical patent/JP3112540B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等、車両に搭載
される自動変速機に組み込まれた遊星歯車装置のピニオ
ンギヤ軸支構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支
構造としては、例えば、実開昭64−20558号公報
に記載されたものが知られている。
【0003】この従来のピニオンギヤ軸支構造は、ピニ
オンギヤがピニオンキャリアのピニオンシャフトによっ
て軸支され、かつ、ピニオンギヤの内周面とピニオンシ
ャフトの外周面の間に複数のニードルベアリングが介装
されると共に、各ニードルベアリングは保持器により間
隔を保持され、ピニオンギヤの側面とキャリヤ本体の側
面の間にスラスト受けワッシャが介在された構造であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のピニオンギヤ軸支構造にあっては、スラスト
受けワッシャを、ピニオンギヤの側面とキャリヤ本体の
側面の間に単に介在させただけであったため、スラスト
受けワッシャの両側面で摩擦状態に差があると、スラス
ト受けワッシャが、ピニオンギヤの回転に伴ってピニオ
ンギヤの側面と一体となって連れ回ったり、あるいは逆
に、キャリヤ本体の側面と一体となったりすることが生
じるもので、このような場合、スラスト受けワッシャと
キャリヤ本体の側面との間のみで摺動回転が生じたり、
あるいは逆に、スラスト受けワッシャとピニオンギヤと
の間のみで摺動回転が生じ、この結果、スラスト受けワ
ッシャが偏摩耗してしまうという問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たもので、スラスト受けワッシャの偏摩耗を防止するこ
とを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、スラスト受
けワッシャをニードルベアリングの保持器と一体化する
ことによって、上記の課題を解決することとした。
【0007】すなわち、本発明の遊星歯車装置のピニオ
ンギヤ軸支構造は、遊星歯車装置のピニオンギヤを支持
しているピニオンキャリアが、ピニオンギヤを軸支する
ピニオンシャフトと、このピニオンシャフトを固定支持
するキャリア本体とを有し、前記ピニオンシャフトの外
周面とピニオンギヤの内周面との間に、複数のニードル
ベアリングが介装され、各ニードルベアリングは、ピニ
オンシャフトの外周面とピニオンギヤの内周面との間に
介装された保持器により間隔を保持され、前記ピニオン
ギヤの側面とキャリヤ本体の側面との間に、スラスト受
けワッシャが装着されている遊星歯車装置のピニオンギ
ヤ軸支構造において、前記ニードルベアリングの保持器
の側縁に形成された係止部とスラスト受けワッシャの内
周縁に形成された係止部とが係合・離脱可能な状態で
体化されている構成とした。
【0008】
【作用】ピニオンギヤが回転した時には、それに伴なっ
てニードルベアリングおよびこのニードルベアリングを
保持する保持器がピニオンシャフトの外周を回転するこ
とになるが、その回転速度はピニオンギヤの回転速度よ
りも減速される。そして、この保持器とスラスト受けワ
ッシャが係合・離脱可能な状態で一体化されているた
め、このスラスト受けワッシャも保持器と同一のピニオ
ンギヤの回転速度を減速した回転速度で強制的に回転す
る。
【0009】したがって、スラスト受けワッシャは、キ
ャリヤ本体の側面とピニオンギヤの側面の両方に対して
相対回転を持つようになり、このスラスト受けワッシャ
がキャリヤ本体あるいはピニオンギヤと一体化すること
がなくなり、偏摩耗の発生を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳述す
る。図3は第1実施例のピニオンギヤ軸支構造を備えた
自動変速機の要部を示す断面図であって、本実施例構造
を主変速機(図示省略)と副変速機Aとを備えた自動変
速機の副変速機Aに適用している。
【0011】前記副変速機Aは、図外の主変速機からト
ルクを入力する入力軸1aと、外部にトルクを出力する
出力軸1bと、所定の変速比が得られる遊星歯車装置2
と、この遊星歯車装置2を構成する回転要素を連結させ
たり固定させたりするためのダイレクトクラッチ6およ
びリダクションブレーキ7とを備えている。
【0012】前記遊星歯車装置2は、入力軸1aに結合
されたリングギヤ21と、出力軸1bの外周に設けられ
たインナレース8に回転自在に支持されたサンギヤ23
と、各ギヤ21,23に噛合されたピニオンギヤ22
と、このピニオンギヤ22を支持していると共に、前記
出力軸1bに結合されたピニオンキャリア24とを有し
ている。
【0013】次に、図1は第1実施例構造を示す断面図
であって、この図に示すように、ピニオンギヤ22はピ
ニオンシャフト24aによって軸支され、このピニオン
シャフト24aはキャリヤ本体24bに架橋状態で支持
されている。
【0014】また、ピニオンギヤ22の内周面とピニオ
ンシャフト24aの外周面との間には、複数のニードル
ベアリング4が設けられ、各ニードルベアリング4は保
持器40により間隔を一定に保持されている。そして、
ピニオンギヤ22の両外側面とキャリヤ本体24bの両
内側面との間にスラスト受けワッシャ(以後、単にワッ
シャという)5,5が装着されている。また、前記ニー
ドルベアリング4の保持器40とワッシャ5,5とが
合・離脱可能な状態で一体化された構造となっている。
【0015】前記係合・離脱可能な状態での一体化され
た構造を、実施例構造を示す正面図である図2により説
明すると、保持器40の両側縁に係止爪40a,40a
(係止部)が櫛歯状に形成されている一方、ワッシャ5
の内周縁には、フランジ50が側方に突出して形成さ
れ、このフランジ50に係止爪50a(係止部)が櫛歯
状に形成され、この両係止爪40a,50aを互いに噛
み合わせるように係合させて係合・離脱可能な状態で
体化されたものとなっている。
【0016】次に、実施例の作用を説明する。ピニオン
ギヤ22が回転した時には、ニードルベアリング4もピ
ニオンギヤ22に伴なって回転するが、その回転速度
は、ピニオンギヤ22の回転速度を1とすると、ピニオ
ンシャフト24aの回転速度は0であるから、1/1+
(ピニオンギヤの外径/ピニオンシャフトの内径)とな
って、減速することになる。
【0017】そして、保持器40もニードルベアリング
4の回転速度と同一の回転速度で回転し、この保持器4
0と係合・離脱可能な状態で一体化されたワッシャ5も
保持器40と同一の回転速度で強制的に回転する。
【0018】したがって、ワッシャ5は、キャリヤ本体
24bの内側面とピニオンギヤ22の外側面との両方に
対して相対回転することになり、このワッシャ5がキャ
リヤ本体24bあるいはピニオンギヤ22と一体化する
ことがなくなり、偏摩耗を防止して、両側面を略均等に
摩耗させることができる。
【0019】次に、図4〜6により他の実施例を説明す
る。なお、これらの実施例で前記第1実施例と同一の構
成部分については図面の符号を同一にして、その説明を
省略する。
【0020】図4および図5は第2および第3実施例の
ピニオンギヤ軸支構造を示す断面図で、それぞれ、保持
器40とワッシャ5との係合・離脱可能な状態での一体
化構造が、第1実施例と多少異なっている。その相違点
のみを説明すると、図4の第2実施例の場合、保持器4
0の両側縁に係止爪40aを形成していると共に、ワッ
シャ5の内周縁に係止爪50bを軸心方向に突出させて
形成し、この両係止爪40a,50bを係合させて係合
・離脱可能な状態で一体化している。また、図5の第3
実施例の場合、保持器40から外径方向に係止爪40b
を立設し、この係止爪40bに第2実施例と同様のワッ
シャ5の係止爪50bを係合させている。
【0021】図6は第4実施例のピニオンギヤ軸支構造
を示す断面図で、この例では、保持器40およびワッシ
ャ5,5の組付性を向上させるため、保持器40の一側
縁と一方のワッシャ5の内周縁を一体成形し、保持器4
0の他側縁と他方のワッシャ5の内周縁とは、前記した
第1〜3実施例のように係止爪によって係合・離脱可能
な状態で一体化させている
【0022】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遊星歯車
装置のピニオンギヤ軸支構造にあっては、ニードルベア
リングの保持器とスラスト受けワッシャとを係合・離脱
可能な状態で一体化した構造としたため、製造や組立が
容易でありながら、スラスト受けワッシャが、キャリヤ
本体の側面およびピニオンギヤの側面の両方に対して相
対回転することになり、スラスト受けワッシャがキャリ
ヤ本体あるいはピニオンギヤと一体化することによるス
ラスト受けワッシャの偏摩耗を防止できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のピニオンギヤ軸支構造を示
す断面図である。
【図2】第1実施例構造を示す正面図である。
【図3】第1実施例構造を備えた自動変速機の要部を示
す断面図である。
【図4】第2実施例のピニオンギヤ軸支構造を示す断面
図である。
【図5】第3実施例のピニオンギヤ軸支構造を示す断面
図である。
【図6】第4実施例のピニオンギヤ軸支構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
2 遊星歯車装置 22 ピニオンギヤ 24 ピニオンキャリア 24a ピニオンシャフト 24b キャリヤ本体 4 ニードルベアリング 40 保持器 5 スラスト受けワッシャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 1/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車装置のピニオンギヤを支持して
    いるピニオンキャリアが、ピニオンギヤを軸支するピニ
    オンシャフトと、このピニオンシャフトを固定支持する
    キャリア本体とを有し、 前記ピニオンシャフトの外周面とピニオンギヤの内周面
    との間に、複数のニードルベアリングが介装され、 各ニードルベアリングは、ピニオンシャフトの外周面と
    ピニオンギヤの内周面との間に介装された保持器により
    間隔を保持され、 前記ピニオンギヤの側面とキャリヤ本体の側面との間
    に、スラスト受けワッシャが装着されている遊星歯車装
    置のピニオンギヤ軸支構造において、 前記ニードルベアリングの保持器の側縁に形成された係
    止部とスラスト受けワッシャの内周縁に形成された係止
    部とが係合・離脱可能な状態で一体化されていることを
    特徴とする遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造。
JP04027909A 1992-02-14 1992-02-14 遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造 Expired - Fee Related JP3112540B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04027909A JP3112540B2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04027909A JP3112540B2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05223141A JPH05223141A (ja) 1993-08-31
JP3112540B2 true JP3112540B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=12234014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04027909A Expired - Fee Related JP3112540B2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3112540B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08128505A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Jatco Corp 遊星歯車のキャリア用ワッシャ
DE102022111072A1 (de) 2022-05-05 2023-11-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Käfig für ein Wälzlager, Wälzlager mit einem Käfig sowie Planetengetriebe mit einem Wälzlager

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05223141A (ja) 1993-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0341702B2 (ja)
JPS627419B2 (ja)
US4759234A (en) Automatic transmission bearing for supporting axial and radial loads
JPH0674828B2 (ja) 自動車用レンジ歯車箱
JPS5919154Y2 (ja) 装軌車両の終減速装置
JP3512643B2 (ja) 遊星歯車装置
JP3112540B2 (ja) 遊星歯車装置のピニオンギヤ軸支構造
US5370590A (en) Securing means for a planetary gear unit
US20030040393A1 (en) Range gearbox
JP4338796B2 (ja) 摩擦クラッチの締結機構および該機構を備えるディファレンシャル装置
JPH04132245U (ja) 差動制限装置
JP2555035Y2 (ja) プラネタリギヤユニット
JP2976438B2 (ja) 遊星歯車装置
JP3130960B2 (ja) 変速機の回転部材支持構造
JP2689234B2 (ja) 自動差動制限装置
JP3109367B2 (ja) ディファレンシャル装置
JPS5929172Y2 (ja) 自動変速機の歯車変速装置
JPH0533809Y2 (ja)
JPH0749100Y2 (ja) ギア取付構造
JP2906404B2 (ja) 遊星歯車式変速装置
JPH0537086Y2 (ja)
JP2586538Y2 (ja) プラネタリギヤユニット
JP3161260B2 (ja) 歯車変速装置
JPH066319Y2 (ja) 自動変速機のプラネタリギア装置
JPH0620935Y2 (ja) 遊星歯車式変速装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees