JP3112201B2 - 遠隔操縦車の遠隔走行制御方法 - Google Patents

遠隔操縦車の遠隔走行制御方法

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JP3112201B2
JP3112201B2 JP04103886A JP10388692A JP3112201B2 JP 3112201 B2 JP3112201 B2 JP 3112201B2 JP 04103886 A JP04103886 A JP 04103886A JP 10388692 A JP10388692 A JP 10388692A JP 3112201 B2 JP3112201 B2 JP 3112201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジオコントロールに
より遠隔操縦され、かつ左右別々の走行機能をもつパワ
ーショベル等の産業車両の遠隔走行制御方法に関するも
のである。
【0002】上記遠隔走行制御用の走行操縦用の送信機
aは図6(a) に示すようになり、左右のレバー(ジョイ
スティックレバー)b,cを前側あるいは後側へ傾動す
ることにより、図6(b) に示す走行車両dの左側、右側
の履帯e,fのそれぞれの駆動用アクチュエータが前進
あるいは後進の駆動制御が遠隔的に行われるようになっ
ている。
【0003】ところで、上記送信機aのレバーb,cの
傾動による信号はON,OFF制御であるので、レバー
b,cの遊びの影響を受けないために、図7に示すよう
に、車体側のコントローラgには前進側、後進側にそれ
ぞれ不感帯D,Dが設定されていて、上記送信機aの各
レバーb,cがある程度傾動したときに初めてONとな
って左右の油圧バルブh,iを前進あるいは後進制御す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の遠隔走行制御方
法では左右の両レバーb,cがそれぞれの不感帯D,D
からON領域へ移動するタイミングが左右でずれてしま
い、同時にONとするのはむずかしく左右のいずれかが
飛び出してしまうことがあった。このため、例えば前進
走行すべく左右のレバーb,cを同時に前傾させても、
どちらか一方が先にONとなり、これにより直進走行が
阻害されてしまうことになる、これはエンジン回転数
(油圧ポンプ回転数)が高いときに特にひどかった。ま
た狭所内での移動、軌道上走行、トラックへの積み込み
走行など直進性が要求される作業現場では、左右の走行
装置のいずれかの飛び出しは危険であり、かつ車体の損
傷に結び付くことがあった。
【0005】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、走行発進時に直進したいという意志に反して左右
の走行装置のいずれかが先に飛び出すことを防止できて
従来の不具合を解決できるようにした遠隔操縦車の遠隔
走行制御方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る遠隔操縦車の遠隔走行制御方法は、左
右の2本のレバーそれぞれの傾動角に応じて出力される
送信機からの左右の走行操縦信号を車載側のコントロー
ラにて受信し、この送信機からの左右の走行操縦信号に
基づいて車載側のコントローラから左右の走行装置へO
N、OFFの走行指令信号を出力して左右の走行装置を
ON、OFF制御するようにした遠隔操縦車の遠隔走行
制御方法において、左右の各レバーの傾動範囲に対する
コントローラによる上記走行装置のON、OFF制御
に、レバーの傾動角の小さい領域か ら順に不感帯Dと、
緩衝帯AとON領域Bを設け、不感帯D側にある左右の
レバーの一方が緩衝体に対応する位置まで傾動した状
態ではコントローラの走行指令はON信号とはならず、
両レバーが緩衝帯に対応する位置まで傾動した状態で
コントローラからの左右の走行指令がON信号となるよ
うにしている。
【0007】
【作 用】送信機2の左右のレバー7,8の一方が不
感帯にあるときに他方が緩衝帯まで傾動してもその走行
装置はONとはならず、双方が緩衝帯まで傾動したとき
に両走行装置がONとなる。また一方のレバーが不感帯
にあるときに他方のレバーがON領域まで傾動したとき
に、こちらの走行装置が単独でONとなり旋回が行われ
る。
【0008】
【実 施 例】本発明の実施例を図1から図5に基づい
て説明する。図中1はラジオコントロールで遠隔縦され
るパワーショベルであり、このパワーショベル1には送
信機2からの電波を受信して所定の演算を行なう車載側
コントローラ3と、コントローラ3からの出力信号に
て作動する左右の走行装置4,5の油圧系6とを有して
いる。上記送信機2には左右のレバー7,8を有してお
り、かつその構成は図2に示すように、左右のレバー
7,8からの傾動角に応じた指令信号を受けるCPU
9、CPU9に所定の指示を与えるROM10,CPU
9からの出力信号を高周波に変調して発信する高周波変
調部11とからなっている。
【0009】一方車載側のコントローラ3は図3に示す
ように受信信号を高周波に復調する高周波復調部12
と、CPU13,ROM14,出力ドライバ15とから
なり、また油圧系6は左右の走行アクチュエータ16,
17と、上記コントローラ3からなる出力信号に応じて
各アクチュエータ16,17の前進、後進をON,OF
Fする左前進バルブ18、左後進バルブ19,右前進バ
ルブ20,右後進バルブ21とからなっている。
【0010】上記送信機2における左右のレバー7,8
とROM10及びCPU9の関係において、この送信機
2からは各レバー7,8の回動角に応じた指令信号が発
信されるようになっている。
【0011】一方車載側のコントローラにおけるCP
U13とROM14では、送信機2からのレバー角度に
応じたレバー角信号に基づいてON−OFFの指令信号
を各バルブへ出力するが、このときの受信演算におい
て、レバー角信号の大きさに応じて、図4(a) に示すよ
うにその小さい領域から順に不感帯D、緩衝帯A、ON
領域Bを設ける。この各領域において不感帯Dの領域は
レバー7,8を中立位置からある範囲にわたって回動し
たときのレバー角信号分であり、また緩衝帯Aの領域
は、上記不感帯部分のレバー回動角から全操作角の
程度の回動角に相当するレバー角信号分であり、ON
領域Bは緩衝帯A以上の回動角に相当とするレバー角信
号である。
【0012】そしてこのコントローラ3では、一方のレ
バー角信号が不感帯にある大きさで、他方のレバーのレ
バー角信号が緩衝帯にある大きさでは両指令信号ともO
FF信号を出力し、両レバー7,8のレバー角信号が緩
衝帯にある大きさでは両指令信号ともON信号を出力す
るようになっている。これを図に示すと図4の(a),(b)
のようになり、図4(a) に示すように左右のレバー角信
号(イ)、(ロ)が入力されたときにおいて、両レバー
信号(イ)、(ロ)の双方が緩衝帯A及びON領域Bに
ある大きさになると、油圧系6の左右の各バルブへON
信号を出力する。また一方が不感帯Dあっても他方がO
N領域Bにあるときには、この他方の方の指令信号はO
N信号となり、一方が緩衝帯A、他方がON領域Bにあ
るときには左右のそれぞれのバルブへの指令信号ともO
N信号となる。この状態を表に示すと表1のようにな
る。
【0013】
【表1】
【0014】上記の構成において、油圧系6の各バルブ
18〜21は上記コントローラ3からのON,OFFの
指令信号によりON,OFF作動され、これにより左右
の走行アクチュエータ16,17が前進、後進駆動及び
停止される。そして車両の発進時には、両レバー7,8
を同一方向へ傾動するが、このとき、ストロークがずれ
て、一方のレバー角信号が不感帯Dにあるうちに、他方
が緩衝帯Aに達しても、発進せず、両レバー7,8によ
るレバー角信号が緩衝帯Aに入る大きさになった状態で
はじめて左右の指令信号は同時にONとなって車両は発
進される。また一方のレバー信号が不感帯にあり、他方
のレバー信号がON領域にあるときはON領域にある方
のバルブだけにON信号が出力されて車両は一方へ旋回
される。
【0015】上記実施例では、車載側のコントローラ3
での受信信号の大きさに応じて不感帯D、緩衝帯A、O
N領域Bを設けた実施例を示したが、これは送信機2側
でこれらの領域を設けてもよい。すなわち、図5に示す
ように、レバーの回動各範囲内に直接不感帯D、緩衝帯
A、ON領域Bを設け、レバーの回動角に応じてそれぞ
れ不感帯信号、緩衝信号、ON領域信号を送信機2より
出力するようにしてもよい。この場合車載側のコントロ
ーラ3では、送信機2からの信号に基づいて上記表1に
示すようにON,OFF信号を直接油圧系6へ出力す
る。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のようになり、送信機2の
左右のレバー7,8の操作角範囲に不感帯からON領域
の間に緩衝帯を設け、左右のレバーが緩衝帯域まで回動
したときに左右の走行装置が同時に発進されるから、こ
の走行発進時に直進したいという意志に反して左右の走
行装置のいずれかが先に飛び出すことが防止されて、走
行発進時における直進性が確保できると共に、この直進
性が確保されることにより、走行発進時に車体が旋回す
ることによる車両対周囲構造物の接触がなくなって車両
の破損が防止され、また作業者に対しても安全性が向上
される。さらに操作性が向上されて走行操作のサイクル
タイムを短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信機にてパワーショベルを遠隔操縦している
様子を示す説明図である。
【図2】送信機の構成を示すブロック図である。
【図3】車載側のコントローラ及び油圧系を示すブロッ
ク図である。
【図4】(a) レバー角信号を示す線図である。 (b) レバー角信号に対する指令信号を示す線図である。
【図5】レバー操作角に対する各領域を示す説明図であ
る。
【図6】(a) 送信機の作用説明図である。 (b) 車体の左右の走行装置の作動説明図である。
【図7】従来の車載例のコントローラの制御作用を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…パワーショベル、2…送信機、3…コントローラ、
4,5…走行装置、6…油圧系、7,8…レバー、9,
13…CPU、10,14…ROM、11…高周波変調
部、12…高周波復調波、15…出力ドライバ、16,
17…走行アクチュエータ、18〜21…バルブ、D…
不感帯、A…緩衝帯、B…ON領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/00 B60L 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の2本のレバーそれぞれの傾動角に
    応じて出力される送信機からの左右の走行操縦信号を車
    載側のコントローラにて受信し、この送信機からの左右
    の走行操縦信号に基づいて車載側のコントローラから左
    右の走行装置へON、OFFの走行指令信号を出力して
    左右の走行装置をON、OFF制御するようにした遠隔
    操縦車の遠隔走行制御方法において、左右の各 レバーの傾動範囲に対するコントローラによる
    上記走行装置のON、OFF制御、レバーの傾動角の
    小さい領域から順に不感帯Dと、緩衝帯AとON領域B
    を設け、 不感帯D側にある 左右のレバーの一方が緩衝体に対応
    する位置まで傾動した状態ではコントローラの走行指令
    はON信号とはならず、両レバーが緩衝帯に対応する
    位置まで傾動した状態でコントローラからの左右の走行
    指令がON信号となるようにしたことを特徴とする遠隔
    操縦車の遠隔走行制御方法。
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CN102730566B (zh) * 2012-06-29 2015-04-22 三一重工股份有限公司 无级换挡装置及方法和塔机
CN108824513B (zh) * 2018-08-29 2024-01-30 四川畅安穿山甲科技有限公司 一种挖掘机动臂

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