JP3108631B2 - 酵素を含有する安定組成物 - Google Patents

酵素を含有する安定組成物

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JP3108631B2 JP08194927A JP19492796A JP3108631B2 JP 3108631 B2 JP3108631 B2 JP 3108631B2 JP 08194927 A JP08194927 A JP 08194927A JP 19492796 A JP19492796 A JP 19492796A JP 3108631 B2 JP3108631 B2 JP 3108631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に皮膚および/
またはケラチン繊維を洗浄および/またはケアおよび/
または保護するために使用される酵素を含有する局所適
用用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】酵素
類、特に蛋白質溶解性の特性から使用されるプロテアー
ゼを、化粧品および/または皮膚病学的組成物に導入す
ることは知られている。これらの酵素類は、なめらかに
する力と洗浄力と、皮膚から死亡細胞を除去する能力の
ために、求められているものである。しかしながら酵素
は、水性媒体中において不安定であり、水の影響下で劣
化または変性しやすいという欠点を有している。 した
がって、これらの酵素は経時的に早急に活性が失われ、
この不安定さから、所望の効率が得られなくなる。
【0003】さらに、上記欠点を解消するために種々の
手段が工夫されている。特に、酵素を粉砕組成物に組み
入れることが提案されており(JP−A−63−1305
14参照)、さらに、皮膚洗浄製品のほとんどがこの形
態である。ポリマーサポートに固定した形態(JP−A−
61−207499参照)で、またはマイクロカプセル
の形態(JP−A−61−254244参照)で、酵素を
使用することが提案されている。しかしながらこれらの
手段のいくつかは、特別な工程を必要とし、このため、
組成物の調製に伴う時間およびコストが増加する。上記
欠点に関する他の解決法は、無水液状媒体に酵素を組み
入れることである(US−A−5,322,683参
照)。しかしながら、この解決方法では、組成物が薬学
的形態のものに限定され、親水性活性物質を組み入れる
ことは不可能である。したがって、これらの酵素の特性
を維持し、経時的に効率が保持される、酵素含有の局所
適用用組成物が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本出願人は予想しないことに、酵素を含有する局所組成
物において、0.85以下の組成物の水分活性値を示す
のに効果的な量で存在する、少なくとも1つの水−結合
ポリオールと、少なくとも1つの構造化剤(structurin
g agent、agent structurant(仏))を使用すると、
酵素の劣化を避けることが可能となることを見い出し
た。本発明はまた、少なくとも1つの酵素と少なくとも
1つのポリオールと水を含有する局所適用用安化粧品
組成物であって、前記組成物が、溶液、ゲル、または油
中水形または水中油形エマルションであり、前記組成物
がカルシウム塩を含有せず、ポリオールが0.85以下
の組成物の水分活性値を示すのに効果的な量であって、
組成物の全重量に対して30重量%から99.99重量
%までの範囲の量で存在し、前記組成物が、アクリルポ
リマー、メタクリルポリマー、鉱油、植物油、動物油、
合成油、シリコーン油、およびフッ素化油から選択され
る少なくとも1つの構造化剤を含有し、該ポリマーが複
合した水およびポリオールを提供することを特徴とする
組成物に関する。
【0005】らかに、水含有量が、酵素の安定性に影
響を及ぼす可能性があることは知られているが、ポリオ
ール単独および構造化剤単独の存在によって酵素の劣化
を防止可能であることは何ら開示および示唆されていな
い。D.Tzanosの文献(Behavior of enzymes by co
ntrolling the medium water activity;Riv.Ita
l.Essenze,Profumi,Piante Off.,Aromi,Sapon
i,Cosmet.,Aerosol,1977,vol.59,No.
5,pp208−211)から、当業者は、水性媒体中で
酵素を安定化させるための界面活性剤を使用したり、ま
たは孔質サポートに酵素を付着させたりする検討をする
ようになったが、これに反して、グリコール類を使用す
ることはあまり行われなくなってきた。
【0006】さらに、US−A−5,356,800はア
ルコールまたはグリコール、オキシエチレン化アルキル
ジアミン、およびアミンオキシドを含有する混合物を使
用することからなる酵素を安定化する方法を開示してい
る。該文献によれば、酵素は、クレームされた混合物を
使用することによってのみ、安定化可能である。さら
に、JP−A−01−283213は、酵素とポリオール
を含有する洗浄組成物を開示している。該文献によれ
ば、酵素活性は、コラーゲン、エラスチン、またはアル
ブミンなどの蛋白質を添加することによって安定化され
る。FR−A−1,397,399は、ポリオールおよび
カルシウム塩の混合物を使用することからなるプロテア
ーゼを安定化する方法を開示している。該文献によれ
ば、カルシウム塩は、プロテアーゼを安定化するのに必
須である。
【0007】さらに、文献:J.Soc.Cosm.Chem.Ja
p.,1993 27(3),p.276−288から、
プロテアーゼを化学的に変性することによって安定化す
ることが可能である、ポリオールを添加すると変性プロ
テアーゼの安定性の改善に貢献することが知られてい
る。該文献によれば、化学変性は、酵素を安定化するの
に必要である。局所用組成物の場合には、構造化剤とと
もに充分な量で使用されたポリオールは、水感受性活性
剤の劣化を防止可能であることが見い出されている。
【0008】本発明はさらに、カルシウム塩を含有せ
ず、少なくとも1つの酵素と水を含有し、溶液、ゲル、
または油中水形または水中油形エマルションである局所
適用用化粧品組成物における、前記酵素を安定化させる
ための安定化剤であって、0.85以下の組成物の水分
活性値を示すのに効果的な量であって、組成物の全重量
に対して30重量%から99.99重量%までの範囲の
の少なくとも1つのポリオールと、アクリルポリマ
ー、メタクリルポリマー、鉱油、植物油、動物油、合成
油、シリコーン油、およびフッ素化油から選択される少
なくとも1つの構造化剤とからなることを特徴とする酵
素の安定化剤に関する。ポリオールの量は、組成物の水
分活性値が0.7以下であるような量が好ましい。
【0009】水を含有する媒体の水分活性:aは、同
温における、プロダクトの水蒸気圧”プロダクトP
H2O”の、純水の水蒸気圧”純PH2O”に対する比
率である。水の分子数”NH2O”の、分子の総数”N
H2O+N溶解物質”(ここで、溶解物質の分子”N
溶解物質”を考慮する)に対する比率としても表わすこ
とが可能である。 これは以下の式で示される: a=”プロダクトPH2O”/”純PH2O” =”NH2O”/”NH2O+N溶解物質
【0010】水分活性を測定するのに種々の方法が使用
可能である。最も一般的な方法は、蒸気圧が直接測定さ
れる、マノメトリック法(manometric method)であ
る。通常、化粧品または皮膚病学的組成物は、約0.9
5から0.99の水分活性を有している。0.85より
少ない水分活性では、水分活性がかなり減少するもので
ある。
【0011】本発明により使用されるポリオールは特
に、グリセロールおよびグリコール類から選択され、特
にプロピレングリコールおよびポリエチレングリコール
類から選択される。使用されるべきポリオールの量は、
組成物のタイプ(ゲルまたはエマルション)に依存し、
組成物の他の構成要素に依存する。上記量は、適当な水
分活性を得るのに充分な量でなければならない。本発明
により使用されるポリオールの量は好ましくは、組成物
の全重量に対して、少なくとも30重量%であり、好ま
しくは30重量%から99.99重量%であり、より好
ましくは60重量%から80重量%である。
【0012】本発明の好ましい実施態様によれば、ポリ
オールは、アクリルまたはメタクリルポリマーの複合体
として、全体的にまたは部分的に存在する。ポリマーは
また、結合水を含有してもよく、水およびポリオールの
混合物と複合体を形成可能である。アクリルまたはメタ
クリルポリマーとは、アクリルまたはメタクリル酸のコ
ポリマーまたはホモポリマー、またはアクリルまたはメ
タクリル酸の誘導体のコポリマーまたはホモポリマーの
ことを意味する。本発明による組成物における結合水と
ポリオールを用いたポリマーの量は、組成物の全重量に
対して、70重量%から99.99重量%まで、より好
ましくは80重量%から95重量%までの範囲である。
【0013】水およびポリオールを複合させるホモポリ
マー類としては、”Norgel”および”Lubrajel CG”の
名前で”Guardian”から販売されているものが挙げられ
る。これらのポリマー類は、35重量%より少ない水と
65重量%より多いグリセロールおよび/またはプロピ
レングリコールで複合したポリ(グリセリルアクリラー
ト)類である。これらのポリマー類は、複合した水およ
びポリオールを提供し、組成物のゲル化剤の一部を担う
ものである。以下に示す比較テストは、0.85以下の
結合水活性値を有する組成物のみが、酵素の酵素活性を
効果的に保持可能である。本発明で使用される酵素は特
に、ラクトペルオキシダーゼ、リパーゼ、プロテアー
ゼ、ホスホリパーゼ、およびセルラーゼである。
【0014】本発明によって使用される酵素は、より優
位にはプロテアーゼである。これらはたとえば、”Subt
ilisine SP 544”の商品名で”Novo Nordisk”社
から、および、”Lysoveg”の商品名で”Laboratoires
Serobiologiques de Nancy”社から販売されている
ものが挙げられる。本発明による組成物においては、酵
素は、組成物の全重量に対して、0.001重量%から
15重量%、好ましくは0.01重量%から10重量
%、より好ましくは0.05重量%から5重量%までの
範囲の量でより優位には使用可能である。
【0015】本発明において使用可能なオイル類として
は、鉱油(液体ペトロラタム)、植物油(ホホバ油)、
動物油、合成油(デシル=オレアート)、シリコーン油
(シクロメチコーン、ポリジメチルシロキサン、ジメチ
コーン)、およびフッ素化油(ペルフルオロポリエーテ
ル類)から選択される。オイルは、組成物の全重量に対
して、5重量%から60重量%、好ましくは5重量%か
ら40重量%までの範囲の量で存在可能である。さら
に、本発明による組成物は、活性剤の安定性を改善する
1以上の塩類を含有可能である。特に塩類としては、マ
グネシウム塩およびナトリウム塩、および特に、硫酸マ
グネシウム、塩化マグネシウム、および塩化ナトリウム
が挙げられる。塩類は、組成物の全重量に対して、0.
1重量%から30重量%、好ましくは2重量%から12
重量%までの量で存在可能である。
【0016】本発明による組成物は、局所的に適用可能
な媒体、すなわち皮膚及び髪と適合性がある媒体を含有
し、特に皮膚および/または髪の、特に顔、首、手、
髪、頭皮または体、およびまつげの洗浄、保護、トリー
トメントまたはケア用組成物をなすものである。本発明
はまた、少なくとも1つの酵素と少なくとも1つのポリ
オールと水を含有する皮膚および/またはケラチン繊維
用洗浄化粧品組成物であって、前記組成物が、溶液、ゲ
ル、または油中水形または水中油形エマルションであ
り、前記組成物がカルシウム塩を含有せず、ポリオール
が0.85以下の組成物の水分活性値を示すのに効果的
な量であって、組成物の全重量に対して30重量%から
99.99重量%までの範囲の量で存在し、前記組成物
がアクリルポリマー、メタクリルポリマー、鉱油、植物
油、動物油、合成油、シリコーン油、およびフッ素化油
から選択される少なくとも1つの構造化剤を含有し、該
ポリマーが複合した水およびポリオールを提供すること
を特徴とする組成物に関する。
【0017】発明による組成物は特に、クリーム、軟
膏、ローションまたはミルクをなす、油中水形または水
中油形エマルション、溶液、または、ゲルで提供可能で
ある。該組成物は、イオンおよび/または非イオンタイ
プの小胞体分散物または微粒子またはマイクロカプセル
を含有可能である。これら種々の組成物の形態は、常法
にしたがって調製される。
【0018】これらの組成物は特に、顔、手または足の
保護、トリートメント、またはケア用クリーム、皮膚、
髪、粘膜、および頭皮のケア用ローション、ゲル、また
はムース、または保護またはケア用ボディミルクをなす
ものである。本発明の組成物がエマルションである場
合、脂肪相の比率は、組成物の全重量に対して、10重
量%から80重量%、好ましくは20重量%から40重
量%の範囲であってもよい。エマルションは好ましく
は、乳化剤類、小胞体類、および粒子類から選択される
少なくとも1つの分散剤を含有する。エマルション形態
の組成物において使用されるオイル類、乳化剤類、およ
び任意に補助乳化剤類は、化粧品および皮膚病学的分野
において通常使用されるものから選択される。乳化剤お
よび補助乳化剤はたとえば、組成物の全重量に対して、
1重量%から10重量%、好ましくは2重量%から6重
量%の範囲の比率で組成物に存在する。
【0019】公知の方法にしたがって、本発明の組成物
は、化粧品および皮膚病学的分野において通常使用され
ている添加剤類、たとえば界面活性剤、特にフォーミン
グ界面活性剤、親水性または親油性活性剤、防腐剤、酸
化防止剤、溶媒、香料、充填剤、遮へい剤、臭い吸収
剤、および着色物質をさらに含有可能である。これらの
添加剤類の量は、通常本分野において使用されている量
であり、たとえば、組成物の全重量に対して、0.01
重量%から10重量%である。これらの添加剤類は、そ
の性質に応じて、脂肪相に、水相に、および/または、
脂質小胞体に導入可能である。上記オイルに加えて、脂
肪相は、脂肪物質、たとえば脂肪アルコール類、脂肪酸
類(ステアリン酸)、またはワックス類(シリコーンワ
ックス)を含有可能である。
【0020】本発明において使用可能なフォーミング界
面活性剤としては、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(”
Rhone−Poulenc”社から販売されている”Miranol C2
M”)および水中で55%の濃度のグルコースのデシル
エーテル(”Seppic”社から販売されている”Oramix
NS10”)が挙げられる。これらの原料の水含有量は、
組成物における水の総量の一部をなすものである。本発
明において使用可能な乳化剤としては、たとえば、シリ
コーン乳化剤、たとえばアルキルジメチコーンコポリオ
ール、”Goldschmidt”社から販売されている商品名”A
bil EM−90”のセチルジメチコーンコポリオール、
または”Dow Corning”社から販売されている商品名”
3225C Formulation Aid”のジメチコーンコポリ
オールとシクロメチコーンとの混合物が挙げられる。
【0021】親水性活性剤としては、蛋白質または蛋白
質加水分解物、アミノ酸、尿素、アラントイン、糖およ
び糖誘導体、水溶性ビタミン、澱粉、または、バクテリ
アまたは植物抽出物、特にアロエベラが挙げられる。親
油性活性剤としては、トコフェロール(ビタミンE)お
よびその誘導体、レチノール(ビタミンA)およびその
誘導体、必須脂肪酸、セラミド、および精油が使用可能
である。
【0022】酵素活性の安定性テスト:本発明による水
性ゲルおよび2つの比較ゲルに存在する酵素の酵素活性
を、カゼイン法にしたがって定めた。本方法によれば、
基体として使用されるカゼインは酵素によって加水分解
され、次いでフォリン・シオカルト(Folim−Ciocalte
u)試薬と用いて比色的に定量されるアミノ酸を遊離す
る。比色吸収は、酵素の量が増加すると大きくなる。1
%w/wのプロテアーゼ(プロテアーゼSP544)を含有
し、以下の組成を有するゲルをテストした。 ゲルI(本発明による):99%”Norgel”(すなわち
0.99%−アクリルポリマ、66.3%−ポリオー
ル、および30.7%−水)および1%のプロテアー
ゼ。 ゲルII(比較例):99%−水中0.5%の濃度の、8
0−85%のエステル化度を有するプロピレングリコー
ル=アルギナート、および1%−プロテアーゼ。 ゲルIII(比較例):99%−多糖(”Fucogel 100
0”:バイオサッカライド ガム−1、”Solabia”社
から販売、フコース、ガラクトース、およびガラクツロ
ン酸)および1%−プロテアーゼ。
【0023】2ヵ月後、酵素活性%に関して以下に示す
結果が得られた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ゲル ゲルの水分活性 酵素活性% aW −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ゲルI 0.65 71% ゲルII 0.989 0% ゲルIII 0.967 0% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0024】これらの結果から、本発明によるゲルI
は、プロテアーゼの酵素活性を維持することが可能であ
ることがわかる。以下に、本発明による組成物を例解す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。なお、量は、重量%で示される。
【0025】
【実施例】 実施例1:ゲル ”Norgel” 85% ”Subtilisine SP 544” 0.1% 水 合計100% エクスフォリエイティング(exfoliating gel)ゲルと
して使用可能な半透明ゲルが得られる。その水分活性は
0.735プラスマイナス0.05である。室温で2ヵ
月後、”Subtilisine SP 544”の酵素活性は80
%である。
【0026】 実施例2:油中水形エマルション 水相: ”Norgel” 71.5% 塩化ナトリウム 0.5% 油相: セチルジメチコーンコポリオール(”Goldschmidt”社から販売されている”A bil EM−90”)(乳化剤) 2% ホホバ油 4% 液体ペトロラタム 10% ポリジメチルシロキサン 8% デシル=オレアート 3.9% ”Subtilisine SP 544” 0.1% エマルションの調製方法を以下に示す。水相を調製し、
他方で油相を調製して、水相を室温で油相中に、ホモジ
ナイザを用いて攪拌しながら乳化する。皮膚細胞を容易
に除去可能であり、顔貌(complexion)を明るくするこ
との可能なホワイトクリームが得られる。その水分活性
は0.62プラスマイナス0.02である。室温で2ヵ
月後、”Subtilisine SP 544”の酵素活性は100
%である。
【0027】 実施例3:クレンジングゲル ”Subtilisine SP 544” 0.04% ”Norgel” 83% ”Miranol C2M”(”Rhone−Poulenc”社から販売) 16% 水 合計100% 水で洗い流せる顔および体用フォーミングクレンジング
ゲルが得られる。その水分活性は0.67プラスマイナ
ス0.02である。
【0028】 実施例4:クレンジングゲル ”Norgel” 88.97% ”Lysoveg” 0.03% ”Oramix NS10”(”Seppic”社から販売) 11% 水で洗い流せる顔および体用フォーミングクレンジング
ゲルが得られる。その水分活性は0.68プラスマイナ
ス0.02である。
【0029】 実施例5:油中水形エマルション 油相: ジメチコーンコポリオールおよびシクロメチコーン(”Dow Corning”社から 販売されている”3225C Formulation Aid”) 22.6% ジメチコーン 5% 鉱油 3% 水相: グリセロール 45.5% ”Subtilisine SP 544” 0.05% 硫酸マグネシウム(安定化剤) 2% プロピレングリコール 8% 水 合計100% エマルションは、実施例2のように調製する。皮膚をス
ムーズにするホワイトクリームが得られる。その水分活
性は0.63プラスマイナス0.02である。室温で2
ヵ月後、”Subtilisine SP 544”の酵素活性は90
%である。
【0030】 実施例6:油中水形エマルション 油相: ジメチコーンコポリオールおよびシクロメチコーン(”Dow Corning”社から 販売されている”3225C Formulation Aid”) 22.8% ジメチコーン 5% オクチル=パルミタート 6.7% コーンスターチ 8% ナイロン−12 5% 水相: グリセロール 8% プロピレングリコール 8% 塩化マグネシウム 6% ”Subtilisine SP 544” 0.1% 水 合計100% エマルションは、実施例2のように調製する。皮膚をス
ムーズにするホワイトクリームが得られ、その水分活性
は0.75プラスマイナス0.02である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 R 7/02 7/02 A 7/06 7/06 7/50 7/50 (72)発明者 ディディエ・ガニェビエン フランス・92320・シャティヨン・アヴ ェニュ・ドゥ・ラ・ディヴィジョン・レ クレール・42 (56)参考文献 特開 平3−204805(JP,A) 特開 平6−211620(JP,A) 特開 昭61−257906(JP,A) 特開 平3−294211(JP,A) 特開 昭51−63949(JP,A) 特開 平2−270808(JP,A) 特許109817(JP,B1) 特公 昭39−4900(JP,B1) 特表 平8−512359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00,7/02 A61K 7/06,7/48,7/50

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの酵素と少なくとも1つ
    のポリオールと水を含有する局所適用用安定化粧品組成
    物であって、前記組成物が、溶液、ゲル、または油中水
    形または水中油形エマルジョンであり、前記組成物がカ
    ルシウム塩を含有せず、ポリオールが0.85以下の組
    成物の水分活性値を示すのに効果的な量であって、組成
    物の全重量に対して30重量%から80重量%までの範
    囲の量で存在し、前記組成物が、ポリ(グリセリルアク
    リラート)から選択される少なくとも1つの構造化剤を
    含有し、該ポリ(グリセリルアクリラート)が複合した
    水およびポリオールを提供することを特徴とする組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリオールが、0.7以下の水分活性値
    を示すのに効果的な量で存在することを特徴とする、請
    求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリオールがグリセロール及びグリコー
    ル類からなる群から選択されることを特徴とする、請求
    項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(グリセリルアクリラート)、ポリ
    オール、及び結合水が、組成物の全重量に対して、70
    重量%から99.99重量%の範囲の量で存在すること
    を特徴とする、請求項1ないしのいずれか1項に記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】 酵素がプロテアーゼであることを特徴と
    する、請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 酵素が組成物の全重量に対して、0.0
    01重量%から15重量%の範囲の濃度で存在すること
    を特徴とする、請求項1ないしのいずれか1項に記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】 マグネシウム塩またはナトリウム塩をさ
    らに含有することを特徴とする、請求項1ないしのい
    ずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 防腐剤、酸化防止剤、香料、充填剤、遮
    へい剤、金属イオン封止剤、精油、着色物質、親水性ま
    たは親油性活性剤、および脂質小胞体から選択される少
    なくとも1つの親水性または親油性添加剤をさらに含有
    することを特徴とする、請求項1ないしのいずれか1
    項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 エマルションの形態であり、乳化剤、小
    胞体、および粒子から選択される少なくとも1つの分散
    剤をさらに含有することを特徴とする、請求項1ないし
    のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの酵素と少なくとも1
    つのポリオールと水を含有する皮膚および/またはケラ
    チン繊維用洗浄化粧品組成物であって、前記組成物が、
    溶液、ゲル、または油中水形または水中油形エマルジョ
    ンであり、前記組成物がカルシウム塩を含有せず、ポリ
    オールが0.85以下の組成物の水分活性値を示すのに
    効果的な量であって、組成物の全重量に対して30重量
    %から80重量%までの範囲の量で存在し、前記組成物
    ポリ(グリセリルアクリラート)から選択される少な
    くとも1つの構造化剤を含有し、該ポリ(グリセリルア
    クリラート)が複合した水およびポリオールを提供する
    ことを特徴とする組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の組成物を含有する、皮膚および/またはケラチン
    繊維の洗浄剤
  12. 【請求項12】 カルシウム塩を含有せず、少なくとも
    1つの酵素と水を含有し、溶液、ゲル、または油中水形
    または水中油形エマルションである局所適用用化粧品組
    成物における、前記酵素を安定化させるための安定化剤
    であって、0.85以下の組成物の水分活性値を示すの
    に効果的な量であって、組成物の全重量に対して30重
    量%から80重量%までの範囲の量の少なくとも1つの
    ポリオールと、ポリ(グリセリルアクリラート)から選
    択される少なくとも1つの構造化剤とからなることを特
    徴とする酵素の安定化剤。
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