JPH08245355A - 歯磨組成物 - Google Patents
歯磨組成物Info
- Publication number
- JPH08245355A JPH08245355A JP5230995A JP5230995A JPH08245355A JP H08245355 A JPH08245355 A JP H08245355A JP 5230995 A JP5230995 A JP 5230995A JP 5230995 A JP5230995 A JP 5230995A JP H08245355 A JPH08245355 A JP H08245355A
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- Japan
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- dextranase
- salt
- sodium
- toothpaste
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 デキストラナーゼを含有する歯磨組成物に
おいて、(A)高級アルコール硫酸エステルもしくはそ
の塩と、(B)一般式(1) RCONHCH2CH2SO3H (1) (式中RCOは、炭素数8〜20の飽和または不飽和ア
シル基を示す。)で表されるN−長鎖アシルタウリンも
しくはその塩とを重量比として1:2〜2:1の割合で
併用してなることを特徴とする歯磨組成物。 【効果】 デキストラナーゼが長期間安定して保存さ
れ、デキストラナーゼ残存活性が高いものである。さら
に発泡性に優れ、使用感が良好であり、また口腔粘膜に
対する安全性も優れたものである。
おいて、(A)高級アルコール硫酸エステルもしくはそ
の塩と、(B)一般式(1) RCONHCH2CH2SO3H (1) (式中RCOは、炭素数8〜20の飽和または不飽和ア
シル基を示す。)で表されるN−長鎖アシルタウリンも
しくはその塩とを重量比として1:2〜2:1の割合で
併用してなることを特徴とする歯磨組成物。 【効果】 デキストラナーゼが長期間安定して保存さ
れ、デキストラナーゼ残存活性が高いものである。さら
に発泡性に優れ、使用感が良好であり、また口腔粘膜に
対する安全性も優れたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデキストラナーゼ含有歯
磨組成物に関する。
磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、う蝕予防の有効成分として、歯垢
の形成を防止するためデキストラナーゼを歯磨等の口腔
用組成物中に配合することが提案されている(特公昭4
8−34897号)。
の形成を防止するためデキストラナーゼを歯磨等の口腔
用組成物中に配合することが提案されている(特公昭4
8−34897号)。
【0003】しかし、口腔用組成物、特に歯磨組成物に
は、通常、発泡性を与え使用感を良好にするとの目的
で、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン界面活性剤
を配合することが行われており、デキストラナーゼはア
ニオン界面活性剤によって失活し易い問題がある。特に
従来より広く使用されているラウリル硫酸ナトリウムは
デキストラナーゼを失活させる度合いが大きい。
は、通常、発泡性を与え使用感を良好にするとの目的
で、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン界面活性剤
を配合することが行われており、デキストラナーゼはア
ニオン界面活性剤によって失活し易い問題がある。特に
従来より広く使用されているラウリル硫酸ナトリウムは
デキストラナーゼを失活させる度合いが大きい。
【0004】アニオン界面活性剤のなかでは、ラウロイ
ルザルコシンナトリウムがデキストラナーゼ安定化のう
えで比較的良好であるが、このものは多量に配合すると
口腔粘膜を剥離させる等の問題がある。この場合、非イ
オン性界面活性剤を用いればデキストラナーゼの安定化
には良好であるが、従来より歯磨組成物用として用いら
れている非イオン性界面活性剤は、味、泡立ちの点でア
ニオン界面活性剤に劣るという欠点がある。
ルザルコシンナトリウムがデキストラナーゼ安定化のう
えで比較的良好であるが、このものは多量に配合すると
口腔粘膜を剥離させる等の問題がある。この場合、非イ
オン性界面活性剤を用いればデキストラナーゼの安定化
には良好であるが、従来より歯磨組成物用として用いら
れている非イオン性界面活性剤は、味、泡立ちの点でア
ニオン界面活性剤に劣るという欠点がある。
【0005】また、特開昭56−123910号には、
高級アルコール硫酸エステルもしくはその塩とN−長鎖
アシルアミノ酸もしくはその塩とを併用する方法が示さ
れているが、この方法では歯磨組成物としての泡立ち等
において満足できるものではなかった。
高級アルコール硫酸エステルもしくはその塩とN−長鎖
アシルアミノ酸もしくはその塩とを併用する方法が示さ
れているが、この方法では歯磨組成物としての泡立ち等
において満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、デキストラナーゼの安定化が可能で、泡立ち等の使
用感に優れ、製剤安定性、口腔粘膜に対する安全性の面
でも良好な歯磨組成物を提供することである。
は、デキストラナーゼの安定化が可能で、泡立ち等の使
用感に優れ、製剤安定性、口腔粘膜に対する安全性の面
でも良好な歯磨組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者等が鋭意検討を行った結果、デキストラナーゼ含有
歯磨組成物中に、高級アルコール硫酸エステルもしくは
その塩とN−長鎖アシルタウリンもしくはその塩を重量
比1:2〜2:1の割合で配合すれば、上記目的が達成
されることを見出し、本発明に到達した。
明者等が鋭意検討を行った結果、デキストラナーゼ含有
歯磨組成物中に、高級アルコール硫酸エステルもしくは
その塩とN−長鎖アシルタウリンもしくはその塩を重量
比1:2〜2:1の割合で配合すれば、上記目的が達成
されることを見出し、本発明に到達した。
【0008】即ち本発明は、デキストラナーゼを含有す
る歯磨組成物において、(A)高級アルコール硫酸エス
テルもしくはその塩(高級アルコール硫酸エステル類)
と、(B)一般式(1)
る歯磨組成物において、(A)高級アルコール硫酸エス
テルもしくはその塩(高級アルコール硫酸エステル類)
と、(B)一般式(1)
【化2】RCONHCH2CH2SO3H (1) (式中RCOは、炭素数8〜20の飽和または不飽和ア
シル基を示す。)で表されるN−長鎖アシルタウリンも
しくはその塩(N−長鎖アシルタウリン類)とを重量比
として1:2〜2:1の割合で併用してなることを特徴
とする歯磨組成物を提供するものである。
シル基を示す。)で表されるN−長鎖アシルタウリンも
しくはその塩(N−長鎖アシルタウリン類)とを重量比
として1:2〜2:1の割合で併用してなることを特徴
とする歯磨組成物を提供するものである。
【0009】本発明における高級アルコール硫酸エステ
ル類とN−アシルタウリン類の配合比は、重量比で1:
2〜2:1であるが、これよりも高級アルコール硫酸エ
ステル類を多く配合するとデキストラナーゼの安定性が
悪く、逆に少ないと使用感が悪くなるので好ましくな
い。
ル類とN−アシルタウリン類の配合比は、重量比で1:
2〜2:1であるが、これよりも高級アルコール硫酸エ
ステル類を多く配合するとデキストラナーゼの安定性が
悪く、逆に少ないと使用感が悪くなるので好ましくな
い。
【0010】また、N−長鎖アシルタウリン類の配合量
は、歯磨組成物全体の0.2〜0.5重量%とすること
が好ましい。0.2重量%未満だと発泡力が劣り、0.
5重量%より多いと口腔粘膜剥離のおそれがある。ま
た、使用感およびデキストラナーゼの安定性の面から、
高級アルコール硫酸エステル類とN−アシルタウリン類
との総量は組成物全体の0.5重量%以上であることが
望ましく、特に好ましくは0.5〜1.5重量%であ
る。
は、歯磨組成物全体の0.2〜0.5重量%とすること
が好ましい。0.2重量%未満だと発泡力が劣り、0.
5重量%より多いと口腔粘膜剥離のおそれがある。ま
た、使用感およびデキストラナーゼの安定性の面から、
高級アルコール硫酸エステル類とN−アシルタウリン類
との総量は組成物全体の0.5重量%以上であることが
望ましく、特に好ましくは0.5〜1.5重量%であ
る。
【0011】本発明において使用される高級アルコール
硫酸エステル類としては、炭素数8〜20、より好まし
くは10〜18の高級アルコールの硫酸エステル、およ
びその水溶性の塩が挙げられ、これらは単独で使用して
も2種以上を併用しても良い。なお高級アルコールは、
これらの2種以上が混合された混合高級アルコールであ
っても良く、この混合高級アルコールを硫酸エステル化
したものを使用することもできる。具体的には、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ヤシ油
アルコール硫酸ナトリウム等が使用でき、特にラウリル
硫酸ナトリウムが好ましく用いられる。
硫酸エステル類としては、炭素数8〜20、より好まし
くは10〜18の高級アルコールの硫酸エステル、およ
びその水溶性の塩が挙げられ、これらは単独で使用して
も2種以上を併用しても良い。なお高級アルコールは、
これらの2種以上が混合された混合高級アルコールであ
っても良く、この混合高級アルコールを硫酸エステル化
したものを使用することもできる。具体的には、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ヤシ油
アルコール硫酸ナトリウム等が使用でき、特にラウリル
硫酸ナトリウムが好ましく用いられる。
【0012】上記一般式(1)で表されるN−長鎖アシ
ルタウリン類のアシル基としては、カプリノイル基、ラ
ウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステア
ロイル基、オレオイル基等が挙げられる。また、ヤシ油
脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基、硬化牛脂脂肪酸残
基、あるいはヤシ油と硬化牛脂との混合脂肪酸残基等の
混合物であっても良い。塩としてはナトリウム塩、カリ
ウム塩等が挙げられる。特に好ましいN−長鎖アシルタ
ウリン類は、N−ラウロイルタウリンナトリウム、N−
ミリストイルタウリンナトリウムである。
ルタウリン類のアシル基としては、カプリノイル基、ラ
ウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステア
ロイル基、オレオイル基等が挙げられる。また、ヤシ油
脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基、硬化牛脂脂肪酸残
基、あるいはヤシ油と硬化牛脂との混合脂肪酸残基等の
混合物であっても良い。塩としてはナトリウム塩、カリ
ウム塩等が挙げられる。特に好ましいN−長鎖アシルタ
ウリン類は、N−ラウロイルタウリンナトリウム、N−
ミリストイルタウリンナトリウムである。
【0013】本発明では、上記界面活性剤に加えて更に
他の界面活性剤を加えても差し支えなく、特にラウリン
酸ジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、
マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステルなどの非イオン性界面活性剤を、高級アルコー
ル硫酸エステル類およびN−長鎖アシルタウリン類の総
重量に対して20〜150%配合することができ、これ
によりデキストラナーゼの安定性をより向上させること
ができる。
他の界面活性剤を加えても差し支えなく、特にラウリン
酸ジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、
マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステルなどの非イオン性界面活性剤を、高級アルコー
ル硫酸エステル類およびN−長鎖アシルタウリン類の総
重量に対して20〜150%配合することができ、これ
によりデキストラナーゼの安定性をより向上させること
ができる。
【0014】本発明において、デキストラナーゼの配合
量は特に制限はないが、通常、口腔用組成物1g当たり
100〜100000単位(u/g口腔用組成物)、特
に好ましくは1000〜50000(u/g口腔用組成
物)配合される。なお、ここで1単位とは、デキストラ
ンを基質として反応を行った場合、1分間当たりグルコ
ース1μgに相当する遊離還元糖を生じる酵素量をい
う。
量は特に制限はないが、通常、口腔用組成物1g当たり
100〜100000単位(u/g口腔用組成物)、特
に好ましくは1000〜50000(u/g口腔用組成
物)配合される。なお、ここで1単位とは、デキストラ
ンを基質として反応を行った場合、1分間当たりグルコ
ース1μgに相当する遊離還元糖を生じる酵素量をい
う。
【0015】本発明では有効成分としてデキストラナー
ゼに加え、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リ
ゾチーム、リテックエンザイム等の酵素、ソディウムモ
ノフルオロホスフェートなどのアルカリ金属モノフルオ
ロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等の
フッ化物、第一錫化合物、クロルヘキシジン塩類、イプ
シロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アルミニウ
ムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレステ
ロール、グリチルリチン塩類、塩化ナトリウム、水溶性
無機リン酸化合物等の有効成分を1種または2種以上配
合することができる。特にソディウムモノフルオロホス
フェートなどのアルカリ金属モノフルオロホスフェート
をデキストラナーゼと併用すると、デキストラナーゼを
安定化し、長期保存後におけるデキストラナーゼの残存
率を高く維持することができるので好ましい。また、デ
キストラナーゼとムタナーゼとを組み合わせた場合歯垢
の溶解と再付着防止の相乗効果が生じ、デキストラナー
ゼとリテックエンザイムとの組み合わせはリテックエン
ザイムの効力を強くする等のメリットがある。なお、水
溶性無機リン酸化合物としては正リン酸、ピロリン酸、
ポリリン酸のカリウム塩またはナトリウム塩があるが、
カリウム塩がより好ましい。
ゼに加え、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リ
ゾチーム、リテックエンザイム等の酵素、ソディウムモ
ノフルオロホスフェートなどのアルカリ金属モノフルオ
ロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等の
フッ化物、第一錫化合物、クロルヘキシジン塩類、イプ
シロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アルミニウ
ムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレステ
ロール、グリチルリチン塩類、塩化ナトリウム、水溶性
無機リン酸化合物等の有効成分を1種または2種以上配
合することができる。特にソディウムモノフルオロホス
フェートなどのアルカリ金属モノフルオロホスフェート
をデキストラナーゼと併用すると、デキストラナーゼを
安定化し、長期保存後におけるデキストラナーゼの残存
率を高く維持することができるので好ましい。また、デ
キストラナーゼとムタナーゼとを組み合わせた場合歯垢
の溶解と再付着防止の相乗効果が生じ、デキストラナー
ゼとリテックエンザイムとの組み合わせはリテックエン
ザイムの効力を強くする等のメリットがある。なお、水
溶性無機リン酸化合物としては正リン酸、ピロリン酸、
ポリリン酸のカリウム塩またはナトリウム塩があるが、
カリウム塩がより好ましい。
【0016】本発明の歯磨組成物は、その種類に応じて
更に他の種々の成分を配合することができ、通常の製造
法に従って練り歯磨き、潤製歯磨き、粉歯磨き、液状歯
磨き等を得ることができる。他の成分としては、第2リ
ン酸カルシウム・二水和物および無水物、炭酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウ
ム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、アルミノシリケート、ア
ルミナ、水酸化アルミニウム、第3リン酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、合成樹脂等の
1種または2種以上の研磨剤を配合することができる
(配合量は通常全体の10〜90重量%、とくに練り歯
磨きの場合には20〜60重量%が望ましい)。
更に他の種々の成分を配合することができ、通常の製造
法に従って練り歯磨き、潤製歯磨き、粉歯磨き、液状歯
磨き等を得ることができる。他の成分としては、第2リ
ン酸カルシウム・二水和物および無水物、炭酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウ
ム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、アルミノシリケート、ア
ルミナ、水酸化アルミニウム、第3リン酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、合成樹脂等の
1種または2種以上の研磨剤を配合することができる
(配合量は通常全体の10〜90重量%、とくに練り歯
磨きの場合には20〜60重量%が望ましい)。
【0017】また、粘結剤としてカラゲナン、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、ガム類、ポリビニルアルコール、ビーガム、ヒドロ
キシエチルセルロース等の1種または2種以上を配合す
ることができる(配合量は通常全体の0.3〜5重量%
が望ましい)。
シメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、ガム類、ポリビニルアルコール、ビーガム、ヒドロ
キシエチルセルロース等の1種または2種以上を配合す
ることができる(配合量は通常全体の0.3〜5重量%
が望ましい)。
【0018】更に、粘調剤としてソルビット、グリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、キシリット、マルチッ
ト、ラクチット等の1種または2種以上を配合すること
ができる(配合量は通常全体の10〜70重量%が望ま
しい)。この場合粘結剤分散液としてプロピレングリコ
ールを用いることが望ましいが、多量に配合すると保存
によるデキストラナーゼ残存率が低下するため、主粘調
剤としてソルビットを配合し、プロピレングリコールと
ソルビットを併用することが望ましい。
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、キシリット、マルチッ
ト、ラクチット等の1種または2種以上を配合すること
ができる(配合量は通常全体の10〜70重量%が望ま
しい)。この場合粘結剤分散液としてプロピレングリコ
ールを用いることが望ましいが、多量に配合すると保存
によるデキストラナーゼ残存率が低下するため、主粘調
剤としてソルビットを配合し、プロピレングリコールと
ソルビットを併用することが望ましい。
【0019】また更に、l−メントール、アネトール、
カルボン、オイゲノールなどの香料、サッカリンナトリ
ウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジンジヒドロカル
コン、タウマチン、グリチルリチン、ペリラルチンなど
の甘味剤、パラベンなどの防腐剤、ゼラチン、ペプト
ン、その他の成分を配合することができ、例えば練り歯
磨きを製造する場合であれば、上記した所望の成分を適
量の水と練合することにより製造できる。なお、このよ
うにして得られた練り歯磨組成物は、アルミニウムチュ
ーブ、アルミニウム箔の両面をプラスチック等でラミネ
ートしたラミネートチューブ、プラスチックチューブ、
あるいはボトル状容器、エアゾール容器等の所定の容器
内に収容されて使用に供される。
カルボン、オイゲノールなどの香料、サッカリンナトリ
ウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジンジヒドロカル
コン、タウマチン、グリチルリチン、ペリラルチンなど
の甘味剤、パラベンなどの防腐剤、ゼラチン、ペプト
ン、その他の成分を配合することができ、例えば練り歯
磨きを製造する場合であれば、上記した所望の成分を適
量の水と練合することにより製造できる。なお、このよ
うにして得られた練り歯磨組成物は、アルミニウムチュ
ーブ、アルミニウム箔の両面をプラスチック等でラミネ
ートしたラミネートチューブ、プラスチックチューブ、
あるいはボトル状容器、エアゾール容器等の所定の容器
内に収容されて使用に供される。
【0020】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中特に指定しないかぎり%は重量%を示す。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中特に指定しないかぎり%は重量%を示す。
【0021】実施例1および比較例1、2 常法により下記処方の練り歯磨組成物を調製し、その使
用感(泡立ち)、安定性、デキストラナーゼ残存活性を
比較した。 歯磨処方 実施例1 比較例1 比較例2 第2リン酸カルシウム 50.0% 50.0% 50.0% ソルビット 20.0% 20.0% 20.0% アルギン酸ナトリウム 1.0% 1.0% 1.0% ゼラチン 0.2% 0.2% 0.2% サッカリンナトリウム 0.1% 0.1% 0.1% ラウリル硫酸ナトリウム 0.7% 0.7% 0.9% ラウロイルタウリンナトリウム 0.5% − − ラウロイルザルコシンナトリウム − − 0.5% ラウリン酸ジエタノールアミド 1.0% 1.0% 1.0% 香料 1.0% 1.0% 1.0% デキストラナーゼ 2500 2500 2500 u/g歯磨 u/g歯磨 u/g歯磨 水 バランス量 バランス量 バランス量 100.0% 100.0% 100.0% (1)使用感(泡立ち) ・評価方法:専門パネラーによる官能試験により評価し
た。 ・結果: 実施例1>>>比較例2>比較例1 (2)安定性 ・評価方法:各歯磨を室温および40℃で1ヶ月間保存
し、成形性、液分離、変色の各項目について官能試験で
評価した。 ・結果: 実施例1≒比較例1、2 (3)デキストラナーゼ残存活性 ・評価方法:各歯磨調製直後および40℃で1ヵ月保存
したあとのデキストラナーゼ量を測定し、下記基準によ
り評価した。 ○:デキストラナーゼ残存率 75%以上 △:デキストラナーゼ残存率 35〜75% ×:デキストラナーゼ残存率 35%以下 以上の結果より、本発明歯磨は、泡立ち及びデキストラ
ナーゼ残存活性が非常に優れているとともに、安定性の
面でも良好であった。以下、実施例2〜5も同様に評価
し、良好な結果が得られた。
用感(泡立ち)、安定性、デキストラナーゼ残存活性を
比較した。 歯磨処方 実施例1 比較例1 比較例2 第2リン酸カルシウム 50.0% 50.0% 50.0% ソルビット 20.0% 20.0% 20.0% アルギン酸ナトリウム 1.0% 1.0% 1.0% ゼラチン 0.2% 0.2% 0.2% サッカリンナトリウム 0.1% 0.1% 0.1% ラウリル硫酸ナトリウム 0.7% 0.7% 0.9% ラウロイルタウリンナトリウム 0.5% − − ラウロイルザルコシンナトリウム − − 0.5% ラウリン酸ジエタノールアミド 1.0% 1.0% 1.0% 香料 1.0% 1.0% 1.0% デキストラナーゼ 2500 2500 2500 u/g歯磨 u/g歯磨 u/g歯磨 水 バランス量 バランス量 バランス量 100.0% 100.0% 100.0% (1)使用感(泡立ち) ・評価方法:専門パネラーによる官能試験により評価し
た。 ・結果: 実施例1>>>比較例2>比較例1 (2)安定性 ・評価方法:各歯磨を室温および40℃で1ヶ月間保存
し、成形性、液分離、変色の各項目について官能試験で
評価した。 ・結果: 実施例1≒比較例1、2 (3)デキストラナーゼ残存活性 ・評価方法:各歯磨調製直後および40℃で1ヵ月保存
したあとのデキストラナーゼ量を測定し、下記基準によ
り評価した。 ○:デキストラナーゼ残存率 75%以上 △:デキストラナーゼ残存率 35〜75% ×:デキストラナーゼ残存率 35%以下 以上の結果より、本発明歯磨は、泡立ち及びデキストラ
ナーゼ残存活性が非常に優れているとともに、安定性の
面でも良好であった。以下、実施例2〜5も同様に評価
し、良好な結果が得られた。
【0022】 実施例2(練歯磨) 第2リン酸カルシウム 50.0% ソルビット 20.0% ラウリル硫酸ナトリウム 0.7% ラウロイルタウリンナトリウム 0.5% ラウリン酸ジエタノールアミド 1.2% カラゲナン 1.0% サッカリンナトリウム 0.1% 香料 1.0% デキストラナーゼ 2000u/g歯磨 水 バランス量 100.0%
【0023】 実施例3(練歯磨) 水酸化アルミニウム 50.0% 無水ケイ酸 2.0% ソルビット 15.0% グリセリン 15.0% ヤシ油アルコール硫酸ナトリウム 0.5% ミリストイルタウリンナトリウム 0.5% アルギン酸ナトリウム 1.0% ゼラチン 0.5% サッカリンナトリウム 0.1% 香料 1.0% デキストラナーゼ 5000u/g歯磨 水 バランス量 100.0%
【0024】 実施例4(潤製歯磨) 炭酸カルシウム 80.0% グリセリン 10.0% ソディウムラウリルサルフェート 0.3% ラウロイルタウリンナトリウム 0.4% サッカリンナトリウム 0.1% 香料 1.0% デキストラナーゼ 1500u/g歯磨 水 バランス量 100.0%
【0025】 実施例5(液状歯磨) グリセリン 35.0% ソディウムミリスチルサルフェート 1.0% ラウロイルタウリンナトリウム 0.5% サッカリンナトリウム 0.1% エタノール 3.0% 香料 1.0% ポリアクリル酸ナトリウム 5.0% デキストラナーゼ 3000u/g歯磨 水 バランス量 100.0%
【0026】
【発明の効果】本発明のデキストラナーゼ含有歯磨組成
物は、高級アルコール硫酸エステル類とN−長鎖アシル
タウリン類とを1:2〜2:1の割合で配合しているこ
とにより、デキストラナーゼが長期間安定して保存さ
れ、デキストラナーゼ残存活性が高いものである。さら
に発泡性に優れ、使用感が良好であり、また口腔粘膜に
対する安全性も優れたものである。
物は、高級アルコール硫酸エステル類とN−長鎖アシル
タウリン類とを1:2〜2:1の割合で配合しているこ
とにより、デキストラナーゼが長期間安定して保存さ
れ、デキストラナーゼ残存活性が高いものである。さら
に発泡性に優れ、使用感が良好であり、また口腔粘膜に
対する安全性も優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 輝幸 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東圧 化学株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 デキストラナーゼを含有する歯磨組成物
において、(A)高級アルコール硫酸エステルもしくは
その塩と、(B)一般式(1) 【化1】RCONHCH2CH2SO3H (1) (式中RCOは、炭素数8〜20の飽和または不飽和ア
シル基を示す。)で表されるN−長鎖アシルタウリンも
しくはその塩とを重量比として1:2〜2:1の割合で
併用してなることを特徴とする歯磨組成物。 - 【請求項2】 N−長鎖アシルタウリンもしくはその塩
の配合量が全体の0.2〜0.5重量%である請求項1
記載の歯磨組成物。 - 【請求項3】 高級アルコール硫酸エステルもしくはそ
の塩およびN−長鎖アシルタウリンもしくはその塩の総
重量に対して20〜150重量%の非イオン性界面活性
剤を配合した請求項1または請求項2いずれかに記載の
歯磨組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230995A JPH08245355A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 歯磨組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230995A JPH08245355A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 歯磨組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245355A true JPH08245355A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12911191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5230995A Pending JPH08245355A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 歯磨組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08245355A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0940543A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-10 | L'oreal Sa | 水過敏性の化粧および/または皮膚科学的活性剤を含有する安定な組成物 |
JPH0940544A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-10 | L'oreal Sa | 酵素を含有する安定組成物 |
WO2022138453A1 (ja) * | 2020-12-21 | 2022-06-30 | ライオン株式会社 | 固体口腔用組成物 |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP5230995A patent/JPH08245355A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0940543A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-10 | L'oreal Sa | 水過敏性の化粧および/または皮膚科学的活性剤を含有する安定な組成物 |
JPH0940544A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-10 | L'oreal Sa | 酵素を含有する安定組成物 |
WO2022138453A1 (ja) * | 2020-12-21 | 2022-06-30 | ライオン株式会社 | 固体口腔用組成物 |
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