JP3108377B2 - 圧潰性プラスチックボトル - Google Patents

圧潰性プラスチックボトル

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    • B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292—Foldable bottles

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液状物を内蔵するため
のプラスチックボトルに係り、特に、液状内容物がなく
なって廃棄される際に回収の便宜を図って体積縮小のた
めに圧潰できる圧潰性プラスチックボトルに関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、ＰＥＴボトルとして広汎に利用
されているプラスチックボトルは、一般に使用後は廃棄
されるが、廃棄のための費用が嵩む点で大きな問題とな
っている。すなわち、押し潰すことが簡単にできないた
め、プラスチックボトルは原形を留めたままで廃棄さ
れ、そのまま空気を内蔵した状態で処分場へ運ばれる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この結果、廃棄という
とくにコストを生じさせたくない状況でありながら、高
い運搬コストを要する欠点がある。本発明は上述の点を
考慮してなされたもので、圧潰により容易に体積を縮小
して形状保持される圧潰性プラスチックボトルを提供す
ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載に記載され
た発明は、上記目的達成のために、上部に注ぎ口を有
し、正面視で本体の両肩部が外に行くほど少しづつ落ち
込み、そして、正面視で本体の底部両側部が持ち上がっ
ている圧潰性プラスチックボトルであって、該プラスチ
ックボットル本体の少なくとも壁面の両肩部にその上端
から下端にまで縦に延びる複数の折り畳み可能な襞が平
行な関係になるように設けられ、前記襞が襞幅の大なる
ものと小なるものとが不等辺三角形を形成するように交
互に設けられ、且つ、該プラスチックボトルの圧潰方向
に垂直な方向の断面が非円形状であることを特徴とする
圧潰性プラスチックボトルである。
【０００５】請求項２記載に記載された発明は、請求項
１に記載された発明において、本体が平面視でほぼ楕円
形状をしていることを特徴とするものである。
【０００６】請求項３に記載された発明は、上部に注ぎ
口を有し、注ぎ口を中心にして外に行くほど少しづつ落
ち込んだ肩部を一対づつ４方に有する圧潰性プラスチッ
クボトルであって、該プラスチックボトル本体の頂面の
一対の肩部では注ぎ口に向かって幅が狭まっていくよう
に複数の折り畳み可能な襞が形成され、該プラスチック
ボトル本体の一対の側面では前記頂面の襞に連続する縦
に延びる複数の折り畳み可能な襞が平行な関係になるよ
うに設けられ、該プラスチックボトル本体の底面では前
記側面の襞に連続する横に延びる複数の折り畳み可能な
襞が平行な関係になるように設けられ、且つ、前記襞が
襞幅の大なるものと小なるものとが不等辺三角形を形成
するように交互に設けられていることを特徴とする圧潰
性プラスチックボトルである。
【０００７】請求項４に記載された発明は、請求項１，
２又は３に記載された発明において、襞の稜線に切り込
み又は溝が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施の形態を
示す圧潰性プラスチックボトルであって、（ａ）はその
平面図であり、そして、（ｂ）はその正面図である。図
１（ａ），（ｂ）に示されているように、プラスチック
ボトル本体１１の平面形状がほぼ楕円形であり、その中
央部には注ぎ口１２が設けられている。そして、プラス
チックボトル１０の頂面および側面には襞２０が設けら
れている。この襞２０は、プラスチックボトル１０に対
して楕円の長径方向の力を加えて潰すために設けられた
ものである。そのため、襞２０はプラスチックボトル１
０を立てて置いたときに、縦方向にプラスチックボトル
１０を取り巻き、かつ互いに平行な関係になるように、
ほぼ等間隔で複数、プラスチックボトル壁面に設けられ
る。すなわち、注ぎ口１２の部分を除く頂面、底面を含
むプラスチックボトル全体に襞２０が設けられ、この襞
２０は、断面形状が不等辺三角形状をなすように屈曲さ
れて形成されており、そして、プラスチックボトル１０
の圧潰方向に垂直な方向の断面は、非円形状となってい
る。そのために、襞２０を構成する２つの斜めの面２０
ａ，２０ｂは不等となっている。
【０００９】これらの襞２０は、その稜線に沿って切り
込み若しくは溝が設けられていている。この切り込み若
しくは溝は、襞２０を畳み込んだときにその屈曲をより
容易にするために設けられる。そして、プラスチックボ
トル１０の全体形状としては、正面から見たときにプラ
スチックボトル本体１１の両肩部が外側に行くほど少し
づつ落ち込み、他方底部は両側端が少し持ち上がってい
る。これにより、襞２０を畳み込んでいったときに、内
側の襞の内部に外側の襞が入り込んで最終形状が最小化
される。
【００１０】図２は、図１に示した圧潰性プラスチック
ボトルの圧潰後の形状を示す圧潰プラスチックボトルの
正面図である。ここで、特徴的であるのは、ボトル形状
が単に幅方向に縮小するだけでなく、幅方向中心部に比
べて両側部が図示下方に垂れ下がっていることである。
これは、プラスチックボトル本体１１の両肩部が外側に
行くほど少しづつ落ち込んでいることの効果である。ま
た、図示していないが、プラスチックボトル本体１１の
厚み方向を見れば、襞２０は図１（ａ）に示したように
外側に行くほど小さくなっているから、外側の襞が内側
の襞の内部の入り込むようになり、プラスチックボトル
１０の圧潰時の最終形状を最小化し易くなっている。
【００１１】図３は、圧潰時の最終形状の最小化に最適
な襞を有するプラスチックボトルの底面図である。図
１，３に示すように、襞２０は幅の大きい襞２０ａと幅
の小さい襞２０ｂとが順繰りに組み合わされている。し
たがって、襞を折り畳んでいくと幅の小さい襞２０ｂ
は、裏返し状態に近付いていき幅の大きい襞２０ａの内
面に張り付いた状態にまでになる。これにより、幅の小
さい襞２０ａを挟んで幅の大きい襞２０ａ同士が互いに
重なり合った状態になって形状保持され、非常にコンパ
クトな圧潰プラスチックボトルの状態が達成される。図
１（ａ）における楕円形の平面形状、及び、図１（ｂ）
における両肩が下がり、底部両側端が少し持ち上がった
形状は、この目的に沿って採用されたものである。
【００１２】図４は、本発明の他の一実施の形態を示す
圧潰性プラスチックボトルの斜視図である。このプラス
チックボトル１０においては、襞２０をプラスチックボ
トル本体１１の頂面では注ぎ口１２に向かって幅が狭ま
っていくように形成している。このため、プラスチック
ボトル１０を使用しているときの剛性が図１のものより
も高く、使い勝手がよい。この場合、プラスチックボト
ル本体１１の両側部は圧潰時に寸法が縮小しない分だけ
正面から見た最終形状は、とくに図示しないが図２の形
状と同様に両端が垂れ下がりかつ中央部が膨らみ全体的
に少し丸みを帯びたものとなる。
【００１３】上記本発明の実施の形態では、平面形状が
楕円形で正面形状が長方形に近い形状のプラスチックボ
トルを示しているが、本発明の適用対象としてのプラス
チックボトルの形状については襞を設け得る限りとくに
限定されない。たとえば横断面形状が楕円形以外の円
形、矩形などであっても適用可能である。
【００１４】
【発明の効果】（イ）本発明によれば、上部に注ぎ口を
有し、正面視で本体の両肩部が外に行くほど少しづつ落
ち込み、そして、正面視で本体の底部両側部が持ち上が
っている圧潰性プラスチックボトルにおいて、該プラス
チックボットル本体の少なくとも壁面の両肩部にその上
端から下端にまで縦に延びる複数の折り畳み可能な襞が
平行な関係になるように設けられ、前記襞が襞幅の大な
るものと小なるものとが不等辺三角形を形成するように
交互に設けられ、且つ、該プラスチックボトルの圧潰方
向に垂直な方向の断面が非円形状であるので、襞を折り
畳んでいくと幅の小さい襞は、裏返し状態に近付いてい
き幅の大きい襞の内面に張り付いた状態にまでになり、
そのために、幅の小さい襞を挟んで幅の大きい襞同士が
互いに重なり合った状態になって形状保持され、プラス
チックボトルの圧潰時の最終形状を最小化し易くなっ
て、非常にコンパクトな圧潰プラスチックボトルの状態
が達成される。
【００１５】（ロ）本発明によれば、本体が平面視でほ
ぼ楕円形状をしているので、両端が垂れ下がりかつ中央
部が膨らみ全体的に少し丸みを帯びたものとなり、プラ
スチックボトルの圧潰時の最終形状を更に最小化し易く
なって、非常にコンパクトな圧潰プラスチックボトルの
状態が達成される。
【００１６】（ハ）本発明によれば、襞の稜線に切り込
み又は溝が設けられているので、プラスチックボトルの
プラスチックボトル本体の襞を畳み込んだときにその屈
曲をより容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態を示す圧潰性プラスチッ
クボトルであって、（ａ）はその平面図であり、そし
て、（ｂ）はその正面図である。
【図２】図１に示した圧潰性プラスチックボトルの圧潰
後の形状を示す圧潰プラスチックボトルの正面図であ
る。
【図３】圧潰時の最終形状の最小化に最適な襞を有する
圧潰性プラスチックボトルの底面図である。
【図４】本発明の他の一実施の形態を示す圧潰性プラス
チックボトルの斜視図である。
【符号の説明】
１０ プラスチックボトル １１ プラスチックボトル本体 １２ 注ぎ口 ２０ 襞 ２０ａ 幅の大きい襞 ２０ｂ 幅の小さい襞

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 上部に注ぎ口を有し、正面視で本体の両
    肩部が外に行くほど少しづつ落ち込み、そして、正面視
    で本体の底部両側部が持ち上がっている圧潰性プラスチ
    ックボトルであって、該プラスチックボットル本体の少
    なくとも壁面の両肩部にその上端から下端にまで縦に延
    びる複数の折り畳み可能な襞が平行な関係になるように
    設けられ、前記襞が襞幅の大なるものと小なるものとが
    不等辺三角形を形成するように交互に設けられ、且つ、
    該プラスチックボトルの圧潰方向に垂直な方向の断面が
    非円形状であることを特徴とする圧潰性プラスチックボ
    トル。
  2. 【請求項２】 本体が平面視でほぼ楕円形状をしている
    ことを特徴とする請求項１記載の圧潰性プラスチックボ
    トル。
  3. 【請求項３】 上部に注ぎ口を有し、注ぎ口を中心にし
    て外に行くほど少しづつ落ち込んだ肩部を一対づつ４方
    に有する圧潰性プラスチックボトルであって、該プラス
    チックボトル本体の頂面の一対の肩部では注ぎ口に向か
    って幅が狭まっていくように複数の折り畳み可能な襞が
    形成され、該プラスチックボトル本体の一対の側面では
    前記頂面の襞に連続する縦に延びる複数の折り畳み可能
    な襞が平行な関係になるように設けられ、該プラスチッ
    クボトル本体の底面では前記側面の襞に連続する横に延
    びる複数の折り畳み可能な襞が平行な関係になるように
    設けられ、且つ、前記襞が襞幅の大なるものと小なるも
    のとが不等辺三角形を形成するように交互に設けられて
    いることを特徴とする圧潰性プラスチックボトル。
  4. 【請求項４】 襞の稜線に切り込み又は溝が設けられて
    いることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の
    圧潰性プラスチックボトル。
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