JP3107558B2 - 回転体 - Google Patents

回転体

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JP3107558B2
JP3107558B2 JP02175743A JP17574390A JP3107558B2 JP 3107558 B2 JP3107558 B2 JP 3107558B2 JP 02175743 A JP02175743 A JP 02175743A JP 17574390 A JP17574390 A JP 17574390A JP 3107558 B2 JP3107558 B2 JP 3107558B2
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプリンタ、複写装置等の画像形成装置の構成
部材として用いられる回転体に関する。
(従来の技術) 一般に電子写真プロセスでは、感光体を予め帯電する
帯電プロセス、帯電後の感光体を光像で露光する露光プ
ロセス、露光により感光体上に担持された潜像を可視化
する現像プロセス、可視像を用紙に転写する転写プロセ
ス、転写後の用紙上の像を定着する定着プロセス、転写
後の感光体をクリーニングするクリーニングプロセス、
感光体を次の帯電に備えて除電する除電プロセス等があ
り、ドットプリンタによる像形成もこれに準じたプロセ
スを経てなされる。
これらのプロセスを行なう画像形成装置では、感光体
はじめ、上記各プロセスの中、その多くを実行するため
の部材が、回転体で構成され、順次、感光体ドラム、帯
電ローラー、現像ローラー、転写ローラー、定着ローラ
ー、除電ローラー等の回転体で構成されている。
これらの各回転体は、他の回転体と圧接される構成を
とり、圧接時の弾性的変位が、軸方向での均一接触の度
合に影響を受けるものである。
例えば、現像プロセスにおいて、十分な現像を行なう
には、感光体ドラムに対する現像ローラーの接触状態に
つき、弱い当接圧力で所定の現像接触幅を得る必要があ
ることが、以下の論文a,b等にも紹介されている。
a Fuchio Takeda,Koji Sakamoto and Kazuo Kobayashi,
“NONMAGNETIC SINGLE−COMPONENT PROCSS USING ELAST
IC DEVELOPMENT ROLLER",EP−33 Japan hard Copy'88,M
ay 1988 b Toshihiko Takaya,Fuchio Takeda and Koji Sakamot
o,“DEVELOPMENT CHARACTER−ISTICS OF NON−MAGNETIC
SINGLE−COMPONENT PROCESS USING ELASTIC DEVELOPME
NT ROLLER",P193−195 SPESE'S 42nd Annual Conferenc
e,May 14−19,1989 そこで、弱い当接圧力で感光体ドラムと現像ローラー
とを接触させる必要があるが、その手段として現像ロー
ラーを弾性変形させることは画像を乱す要因となること
から限界がある。このため感光体ドラムを弾性変形可能
にする必要が生じた。
弾性変形可能な感光体ドラムに応用可能と考えられる
技術としては、以下のものがある。
中空円筒の端部にフランジを一体的に結合したもの。
すなわち、金属材料の絞り込み加工で形成され、片端
は底部として一体成型され、反対側の開口端にフランジ
を一体的に取付けたもの(特開昭56−159680号公報参
照)。
また、中間部が欠損したドラム状の枠体にスクリーン
感光体を張り、この枠体を内側からコロで支持した回転
体を用いるもの(特開昭51−78241号公報参照)。
さらに、両端開口の筒体の各端部内周にテーパを付
し、これにフランジを嵌合固着して回転体たる感光体ド
ラムを構成したもの(特開昭62−67580号公報参照)。
但し、これらの技術は何れも、他の回転体、例えば現
像ローラとの圧接に伴う弾性的な表面変位は配慮されて
おらず、コスト、精度、省スペース等を問題としたもの
である。
芯金の周りに弾性層、さらにその外周に金属層、感光
層を順次設けて回転体たる感光体ドラムを構成したもの
(特開昭59−192279号公報参照)。
この技術では他の回転体との圧接に伴う弾性変位が配
慮されている。
両端が開放された中空円筒の両端外周部よりコロで支
持した回転体たる像担持体ドラム(特開昭61−20346号
公報参照)。
この技術も、弾性変位は問題とされていない。
(発明が解決しようとする課題) 従来の感光体ドラムについては次の問題がある。
前記の技術に関しては、両端部がフランジ等で拘束
されているので、軸方向上での位置によって半径方向へ
の弾性が異なり、そのため現像ローラーと当接した際
に、内側への変形量も異なってしまい、軸方向上での均
一な接触幅が得られないことから、画質が乱れてしま
う。
前記の技術に関しては、弾性層を設けるにはコスト
がかかり、また、弾性層を設けると感光体ドラムの弾性
が損なわれることがある。また、そうでない場合でも半
径方向への変形を拘束する部材を設けなければ、半径方
向の位置出し精度が出ない。因みに、第28図で符号1を
芯金、符号2を弾性層として外力無しの第28図(a)に
比べ、外力Fをかけた第28図(b)に示す状態では弾性
層2が大きく変位するため弾性が損なわれる結果、半径
方向の位置出し精度がでなくなる。また芯金からの駆動
力が弾性層を介してドラムに伝わるため円周方向の位置
出し精度が出ない。
本発明は、半径方向に同一の正の外力を加えた場合
に、軸方向での位置によらず半径方向内側への変形量が
等しく、当接ローラーの弾性を損なうことがなく、構造
簡易でコストを安く、軽量化が図れ、半径方向の位置出
し精度を出すことができ、円周方向の位置出し精度が出
る等の諸条件を満たし、かつ当接ローラーの材質を限定
することなく、弱い当接圧力で広く均一な接触幅を得る
ことのできる回転体を得ることを目的とする。
さらに、本発明は、当接するローラーとの関係で広く
均一な接触幅を必要とする感光体ドラム以外の回転体の
場合にも、弱い当接圧力で広く均一な接触幅を得ること
のできる回転体を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の回転体において
は、半径方向に弾性変形可能な中空円筒と、この中空円
筒の半径方向内側への変形を拘束しないように該中空円
筒の両端外周を包囲して支持する支持部材とを具備する
こととし、中空円筒の外径が支持部材の支持部内径より
小さい場合に、支持部材に上記中空円筒本体のずれ防止
部材を設けることとした。この場合、ずれ防止手段に磁
気力を利用することもできる。
さらに、中空円筒の外径を支持部材の支持部内径以上
の大きさとし、あるいは支持部材の側板内側と同支持部
材の中空円筒支持部とが鈍角をなすように構成すると効
果的である。
(作 用) 中空円筒の両端は実質上開放状態となっていて、該部
をずれ防止部材を介して支持部材により、内側への変形
が拘束されない状態で包囲されて非一体的に支持されて
いる。
(実 施 例) 実施例1(第1図乃至第8図、第9図乃至第14図参
照)。
本例は、中空円筒の外径と支持部材の内径との間にゆ
とりを持たせた構成を基本とする。
第1図に分解状態、第2図に組立状態の回転体9をそ
れぞれ示す。第2図の如き組立状態で機械に装着され
る。
上記各図において、符号10は中空円筒、符号11R,11L
はそれぞれ支持部材を示す。
回転体を像担持体ドラムとして構成する場合として説
明すると、中空円筒10は外径60mm、肉厚0.15mm、長さ25
0mmのアルミニウム管の外周に感光材を塗布される像担
持体として作製されていて、半径方向に弾性変形が可能
である。
支持部材11R,11Lはそれぞれ中空円筒10の端部に嵌合
自在な筒状をしていて片端は塞がれている。
上記中空円筒との嵌合支持部分の内径は67mmに作製さ
れていて、材質はステンレス鋼を用いてある。さらに、
中空円筒との接触部分には厚さ1mmのゴムが貼り付けて
ある。
また、これらの各部材の中心を軸12が貫いていて、当
該回転体を回転自在に支持する軸として機能する。
このように構成された回転体に他のローラーが未だ非
接触の状態では、第3図に示すような中空円筒10は重力
の作用で支持部材11R,11Lの内周下方に降りている。
これに対し、第4図には、当該回転体に外径20mm、長
さ200mmの現像剤担持体たる現像ローラー13を軸12に平
行かつ中空円筒10の半径方向内側に1500gfの力で当接さ
せたときの状態が示されている。
このときの食い込み量は約5mmであった。現像ローラ
ー13が当接している側と反対側の支持部材11R,11Lの内
周には中空円筒10の外周が密着している。ここで、回転
駆動系について説明すると、支持部材を駆動側として現
像ローラー側とは歯車連結されており、支持部材と感光
体ドラムとしての中空円筒10との間は、両者間の摩擦接
触によっている。よって、支持部材11R,11Lを回転させ
て現像ローラー13を回転させても、支持部材と中空円筒
の両者間に滑りが生じない程、両者間での静止摩擦は十
分に大きいものであった。
本例では、中空円筒10は実質的に両端開放の筒体であ
り、現像ローラー13を当接させることによる内側への弾
性変形は比較的容易で、その量は軸方向について均一で
あり、所要の接触幅を得ることができる。
像担持体本体の材質としては、上述のアルミニウムの
他に、ニッケル等の金属あるいは樹脂等でも良く、目的
に応じて外径、内径、肉厚、長さを変えることも可能で
ある。
中空円筒10と支持部材11R,11Lとの間での動力伝達手
段は、前述の摩擦力を利用する他に、第5図に示す如
く、セレーションギヤとセレーション軸の組合せとした
り、第6図に示す如くパーフォレーションを利用した構
成とすることもできる。
なお、パーフォレーションを利用した場合には、中空
円筒10が軸方向に寄ることを防止できるとの利点もあ
る。
第5図において、第5図(a)は回転体の正面図、第
5図(b)は同支持部材の第5図(c)のA−A′矢視
断面を示す。
同様に、第6図において、第6図(a)は回転体の正
面図、第6図(b)は同支持部材の第6図(c)のA−
A′矢視断面を示す。
支持部材および軸の態様に関しては、上記例の如く軸
12を貫通した構成の他に第7図に示すように、貫通させ
ない構成とし、軸12−1を支持部材の外方にのみ突出さ
せて一体的に構成することもできる。この場合、機械に
組み込む前は第7図に示す如く、各部材はそれぞれが独
立した状態で存在し、第8図に示す如く機械に組み込ま
れて始めて感光体ドラムとして機能する状態に組立られ
る。
すなわち、第8図において、機械の両側板14、15間に
伸張性のコイルばね16を介して装着されることにより、
このばねの弾性によって両支持部材11R,11Lは互いに近
付く向きの力を受けて回転体9を構成する。
従って、軸12−1に螺合されたつまみ17を矢示方向に
引けば、支持部材11R,11Lはそのままにして中空円筒10
のみを交換して、新しい像担持体への取換えが容易に行
なわれ得る。
このように、像担持体本体を半径方向内側への変形を
拘束しないように支持することにより、半径方向に同一
の正の外力を加えた際に軸方向の位置によらず、半径方
向内側への変形量は等しく、像担持体本体の弾性を損な
わず、よって、芯金の周りに弾性層を設け、その外周部
に像担持体本体として円筒を設けたもの、中空円筒を複
数のコロで支持するもの、エンドレスで帯状の像担持体
を、複数のコロで支持するもの等に比べて構造が簡易な
ために、よりコストを安く、軽量化できるばかりか、半
径方向の位置出し精度が容易に得られ、従って、現像剤
担持体の材質を限定することなく、弱い当接圧力で広く
均一な現像接触幅を得ることができる。
また、中空円筒本体の外径を支持部材の支持部材内径
より小さくして支持しているので回転体を組み立てる際
に、中空円筒体本体を支持部材に挿入し易い点および、
当接圧力を高くしていっても、中空円筒体と支持部材の
支持部との静止摩擦力は小さくならない。以上に述べた
構成を基本として本例は中空円筒の外径と支持部材の内
径との間にゆとりを持たせた場合に、支持部材の外周に
等間隔に弾性プレート状のずれ防止部材を多数設けてい
る点に特徴がある。
前記第1図乃至第8図の場合には、中空円筒に他の回
転体を当接させているときは問題ないが、当接させてい
ないと中空円筒と支持部材との位置がずれることがあ
り、ずれた際には中空円筒の裏面を傷めたり、再び他の
回転体を当接させる際に中空円筒を塑性変形させてしま
う虞れがある。
本例によれば、かかる懸念は解消され、中空円筒に他
の回転体を当接させていなくても、中空円筒と支持部材
との間に位置ずれは生じない。
第9図において、中空円筒10−2はその材質、形態、
寸法共に前記実施例1における中空円筒10と同様であ
る。
一方、支持部材11−2R,11−2Lは中空円筒10−2の支
持部分の内径が68mmのステンレスフランジであり、中空
円筒の外径が60mmであるから、径で8mmのゆとりがあ
る。
このゆとりの空間に、ずれ防止部材18が他数枚、等間
隔に、基端部を支持部材の内周に固着されて介在してい
る。
このずれ防止部材18は第10図に拡大して示すように滑
り止め材18Aと、この滑り止め材を補強支持する補強板1
8Bとの2層構造となっている。
滑り止め材18Aは厚さ1mmのゴムプレートからなり、厚
さ0.5mmの金属プレート等の弾性材からなる補強板18Bに
固着されている。幅寸法は支持部材の幅に合わせてあ
り、補強板18Bの一端が支持部材の内周に等間隔に固着
されている。
第11図に示すように、中空円筒10が組み込まれる前の
状態では、ずれ防止部材18の自由端側は支持部材の中心
よりに湾曲して若干起きている。
例えば、各ずれ防止部材18の自由端側に第12図に矢印
で示す如く力を加え、支持部材の内周に密着させたとす
れば、各ずれ防止部材同士は互いに重なり合うことな
く、内周面は滑らかな円周面を構成する。
このような支持部材に中空円筒を組み込んだ場合であ
って、他の回転体が何ら当接していない状態の下では第
13図に示すように中空円筒10−2は、ずれ防止部材18の
弾性により支持部材と同心状に浮かぶ。この状態では、
中空円筒10−2を揺らすように外力を与えると、中空円
筒10−2は動くものの、滑り止め材18Aの摩擦により支
持部材との間で位置ずれは生じない。
次に、第14図に示す如く、外径20mm、長さ200mmの現
像ローラー13が軸平行に当接すると、中空円筒10−2
は、ずれ防止部材18を介して支持部材11−2Lに密着させ
られる。この場合にも、ずれ防止部材は中空円筒10−2
との位置ずれだけを防止し、中空円筒の変形を拘束する
ことはない。
支持部材の回転方向は、ずれ防止部材18との関係では
自由端から基端へ向かう向きに設定される。
かかる向きに支持部材を回転させても連れ回りされる
中空円筒10−2との間では滑りは発生しないことは勿論
である。
本例においても、前記実施例1に準じ、第8図の如く
構成し、あるいは第1図の如く軸を貫通させた構成とす
ることができる。
このように、ずれ防止部材を設けたことにより、中空
円筒に何も当接させていないときに該円筒を揺らしたと
しても、支持部材との位置がずれることはない。
実施例2(第15図、第16図参照)。
本例は、組み込み前において中空円筒の外径が支持部
材の内径以上である点に特徴がある。
前記実施例1、実施例2の場合には中空円筒10の外径
を支持部材の支持部内径よりも小さくして、現像ローラ
を当接させるものであって、中空円筒は弾性変形するた
め、低い当接力で広い現像接触幅を得ることができた。
しかし、より広い現像接触幅を必要とする時には、次
のような〜の条件が必要であった。
当接圧力をより高くすること。中空円筒がより弾
性変形し易いように、より軟らかい材質にするかまたは
肉厚を薄くする。支持部材の内径を広げ、接触面積を
大きくする、等である。
そこで、上記の如き〜の条件を必要とせずにより
広い現像接触幅を得ること、および中空円筒に現像ロー
ラーを当接させていない時に中空円筒を揺らしたとして
も、中空円筒の位置がずれないようにしたのが本例であ
る。
基本的構成は前記第1図、第2図または第7図、第8
図に準ずる。
第15図、第16図において、中空円筒10−3は外径65m
m、肉厚0.15mm、長さ250mmのアルミニウム円筒の外周に
感光体を塗布したものであり、半径方向に弾性変形可能
である。
一方、支持部材11−3R,11−3Lは中空円筒10−3の支
持部分の内径が67mmのステンレスフランジであり、中空
円筒との接触部分に厚さ1mmのゴムが貼り付けてある。
本例では、中空円筒10−3の外径が支持部材11−3R,1
1−3Lの内径よりも大きいので、組み立てる際、中空円
筒を撓ませて、支持部材に挿入する。その結果、第15図
に示すように現像ローラーが未だ当接しない状態下で、
中空円筒10−3の現像ローラー当接該当箇所が局部的に
凹状に変形し、その撓み量はδ=5mmであった。
これに、外径20mmで食い込ませても支持部材に当たら
ない長さ200mmの現像ローラー13を軸方向に半径方向内
側に300gfの力で当接させたときの状態を示したのが第1
6図であり、食い込み量t=約12mmで、13mmもの十分な
接触幅を得ることができた。
本実施例における一般的態様では当接圧力を高くして
いくと、中空円筒の変形に伴い、同円筒と支持部材との
間の静止摩擦力は徐々に小さくなっていく傾向がある
が、上記の如き材質、寸法、撓み量などの数値での条件
の下では、十分な静止摩擦力が中空円筒と支持部材との
間で作用する範囲にあるので、回転時においても両者間
で、滑りを生ずるには至らなかった。
本例においては、組み立て前での中空円筒の外径が支
持部材の内径以上の大きさであるので、そうでない場合
に比べて、より弱い当接圧力でより広い接触幅を得るこ
とができる。また、中空円筒に何も当接させていないと
きにこれを揺らしたとしても、中空円筒の位置にずれは
生じなかった。
実施例3(第17図乃至第20図参照)。
本例は支持部材の側板内側と同支持部材の中空円筒支
持部とが鈍角をなしている点に特徴がある。
前記各実施例において、半径方向に弾性変形可能な中
空円筒と、その半径方向内側への変形を拘束しないよう
に両端外周を包囲して支持する支持部材とを具備する回
転体の例を示したが、これらの中には、ベルト駆動と同
様に中空円筒の寄りが発生するものがある。
ところが、中空円筒内部から寄り防止部材によって寄
りを防止すると、中空円筒の半径方向内側への変形を拘
束することになる。また、中空円筒若しくは支持部材の
中空円筒との接触部に寄り防止部材を設けると、中空円
筒の弾性変形の滑らかさが損なわれる虞れがある。
本例では、中空円筒の弾性変形の滑らかさを損なうこ
となく、寄りを防止することを目的とする。
第17図において、中空円筒10は外径60mm、肉厚0.15m
m、長さ250mmのアルミニウムの円筒に感光体を塗布した
ものであり、半径方向に弾性変形が可能である。
支持部材11−4R,11−4Lは側部がテーパ状になってい
て、中空円筒10を支持する部分の内径が68mmのステンレ
ス製のフランジである。
ずれ防止部材は、厚さ1mmのゴムであり、支持部材の
フランジ内周面の中空円筒との接触部分に貼り付けてあ
る。
第18図、第19図は第17図の破線部を拡大して示したも
ので、各図の例では支持部材のフランジ側板内側と中央
円筒支持部とが120゜の位置関係にある。
中空円筒10の寄りと、その矯正が自動的に行なわれる
様子を第19図により説明する。
(a)種々の原因により、中空円筒10は回転するににつ
れ、どちらか(本例では右側)に寄り始める(第19図
(a)参照)。
(b)支持部材11−4Lのフランジの側板内側と中空円筒
支持部とが中空円筒を逃がすことができる位置関係にあ
るため、中空円筒10は座屈することなく撓む(第19図
(b)参照)。
(c)やがて、極限に達すると中空円筒10は撓みの反動
によって元の位置に戻る(第19図(c))。
以上、本例では支持部材のフランジ側板内側と中空円
筒支持部とが120゜の位置関係にあるものを使用したが
中空円筒を座屈させないで、撓ませて逃すことができる
角度であれば何度でもよい。
また、中空円筒10の位置が決まり難いという問題はあ
るが、第20図のように支持部材フランジ側板内側と中空
円筒支持部とを垂直にしたまま、半径Rの丸味を持たせ
ても上記と同様の機能を得ることができる。
このように、本例において中空円筒を座屈させること
なく、撓みの反動により元の位置に戻すことができる。
実施例4(第21図乃至第23図参照)。
本例において、中空円筒及び支持部材の組合せ関係は
前記第1図、第2図に示した例に準ずる。
以下、異なる点について述べる。
本例における中空円筒(第23図に符号10−5で示す)
は外径60mm、肉厚0.05mm、長さ250mmで鉄製(磁性体)
よりなり、半径方向に弾性変形が可能である。
支持部材は第21図、第22図に11−5Rで示すようになっ
ている。これと対をなす支持部材も図示しないがこれに
準ずるものとする。
第21図、第22図において、中空円筒を支持する部分の
内径は69mmのステンレスのフランジで、中空円筒と接触
する部分に厚さ2mmで磁束密度400ガウスのゴムマグネッ
トが貼り付てある。
第23図にこのような中空円筒10−5と支持体11−5Rを
組合せて構成した回転体に中空円筒との間に広く均一な
接触幅を得ようとする他の回転体、例えば外径20mm、長
さ200mmの現像ローラ13を軸平行で当接した時の様子を
示す。
支持部材11−5R等のフランジに貼り付けてあるゴムマ
グネットの磁束密度が仮りに0のときは、当接力が1000
fgで中空円筒と支持部材が滑りを生じたのに対して、磁
束密度400ガウスのゴムマグネット30を使用した場合に
は、当接力が約1000gfでは中空円筒と支持部材には滑り
は生じなかった。
なお、本実施例では、着磁したゴムマネットをフラン
ジ内側に貼付て中空円筒を引き付けようとするものであ
るが、この例に限らず、磁気力を用いて中空円筒と支持
フランジが引き付け合うようにするものであればどのよ
うにしても良く、例えば、支持部材に直接着磁しても良
いし、また、中空円筒に着磁することも可能である。
以上、各実施例において、中空円筒が感光体ドラムで
ある場合について説明したが、本例はこれに限らず、広
く均一な接触幅を必要とする回転体に適用して、より低
い当接圧力でより広い接触幅を得ることができるし、ま
た、中空円筒に何も当接していない時に回転体を揺らし
たとしても中空円筒本体の位置がずれることはない。
例えば、上記各実施例における中空円筒10は、第24図
に示す如き定着ローラー20に適用することができる。な
お、同図において符号Hはヒーター、符号21は加圧ロー
ラー、符号Sは被定着用紙をそれぞれ示す。
同様に、第25図に示す如き現像ローラー22に適用する
ことができる。同図において符号23は硬い像担持体を示
し、符号24は現像剤補給ローラー、符号25は現像剤、符
号26は薄層形成ブレードをそれぞれ示す。
同様に第26図に符号27で示す帯電ローラーや除電ロー
ラー等にも適用できる。
同様に第27図で示すクリーニングローラー28にも適用
することができる。同図中、符号29は掻き落しブレード
を示す。
(発明の効果) 本発明によれば、半径方向に同一の正の外力を加えた
場合に、軸方向での位置によらず半径方向内側への変形
量が等しく、被当接ローラーの弾性を損なうことがな
く、構造簡易で、コストを安く、軽量化が図れ、半径方
向の位置出し精度を出すことができる等の諸条件を満た
し、かつ当接ローラーの材質を限定することなく弱い当
接圧力で広く均一な接触幅を得ることができる回転体を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第7図、第9図はそれぞれ本発明に係る回転体
の分解斜視図、第2図は同上第1図の回転体の組立状態
の斜視図、第3図は回転体の横断面図、第4図はローラ
ーが当接しているときの同上回転体の横断面図、第5
図、第6図は動力伝達手段の説明図、第8図は回転体の
支持構造の説明図、第10図はずれ防止部材の正面図、第
11図乃至第16図、第23図は回転体の横断面図、第17図は
回転体の縦断面図、第18図乃至第20図は支持部材の部分
断面図、第21図は支持部材の斜視図、第22図は同上図の
断面図、第24図は回転体を定着ローラーに適用したとき
の説明図、第25図は回転体を現像ローラーに適用したと
きの説明図、第26図は回転体を帯電ローラー等に適用し
たときの説明図、第27図は回転体をクリーニングローラ
ーに適用したときの説明図、第28図は従来技術の説明図
である。 10……中空円筒、11R,11L,11−2R,11−2L,11−3R,11−3
L,11−4R,11−4L……支持部材、18……ずれ防止部材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半径方向に弾性変形可能な中空円筒と、こ
    の中空円筒の半径方向内側への変形を拘束しないように
    該中空円筒の両端外周を包囲して支持する支持部材とを
    具備した回転体であって、 前記中空円筒の外径が前記支持部材の支持部内径より小
    さく、前記支持部材に前記中空円筒本体のずれ防止部材
    が設けられていることを特徴とする回転体。
  2. 【請求項2】半径方向に弾性変形可能な中空円筒と、こ
    の中空円筒の半径方向内側への変形を拘束しないように
    該中空円筒の両端外周を包囲して支持する支持部材とを
    具備した回転体であって、 前記中空円筒の外形が前記支持部材の内径以上の大きさ
    であることを特徴とする回転体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の回転体において、前
    記支持部材の側板内側と前記支持部材の中空円筒支持部
    とが鈍角をなしていることを特徴とする回転体。
  4. 【請求項4】請求項1記載の回転体において、前記支持
    部材から前記中空円筒本体への駆動力伝達手段に磁気力
    が用いられていることを特徴とする回転体。
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