JP3104530B2 - 車体のセンタピラー下部構造 - Google Patents
車体のセンタピラー下部構造Info
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- JP3104530B2 JP3104530B2 JP06150856A JP15085694A JP3104530B2 JP 3104530 B2 JP3104530 B2 JP 3104530B2 JP 06150856 A JP06150856 A JP 06150856A JP 15085694 A JP15085694 A JP 15085694A JP 3104530 B2 JP3104530 B2 JP 3104530B2
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- Japan
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- center pillar
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車体のセンタピラー下
部構造に関するものである。
部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車体のセンタピラー下部構造とし
ては、例えば図4〜図6に示すようなものが知られてい
る(類似技術として、特開昭58−8425号公報参
照)。
ては、例えば図4〜図6に示すようなものが知られてい
る(類似技術として、特開昭58−8425号公報参
照)。
【0003】図4及び図5は一つの従来例を示すもので
ある。図は車体の左側にあるセンタピラー1を示すもの
で、Aが前方、Bが後方、Cが車体外側、Dが車体内側
を各々示している。
ある。図は車体の左側にあるセンタピラー1を示すもの
で、Aが前方、Bが後方、Cが車体外側、Dが車体内側
を各々示している。
【0004】センタピラー1は、アウタピラー2とイン
ナピラー3とを接合した上下方向に沿う閉断面構造をし
ており、下部には前後のサイドシル(図示せぬ)に接続
される前後方向に沿うサイドシル部4も一体的に形成さ
れている。アウタピラー2及びインナピラー3は各々断
面ハット形状をしており、センタピラー1においては、
前側フランジ5a、5bと後側フランジ6a、6b同士
を接合しており、サイドシル部4においては、前後方向
に沿うクロージングプレート7を介在させた状態で、上
側フランジ8a、8bと下側フランジ9a、9bとを接
合している。
ナピラー3とを接合した上下方向に沿う閉断面構造をし
ており、下部には前後のサイドシル(図示せぬ)に接続
される前後方向に沿うサイドシル部4も一体的に形成さ
れている。アウタピラー2及びインナピラー3は各々断
面ハット形状をしており、センタピラー1においては、
前側フランジ5a、5bと後側フランジ6a、6b同士
を接合しており、サイドシル部4においては、前後方向
に沿うクロージングプレート7を介在させた状態で、上
側フランジ8a、8bと下側フランジ9a、9bとを接
合している。
【0005】センタピラー1の下部には、アウタピラー
2に略相応する断面形状で所定の上下幅を有する第1ブ
レース10が接合されている。すなわち、第1ブレース
10は、アウタピラー2の、前側フランジ5a、前面部
2a、外面部2b、後面部2c、後側フランジ6aにそ
れぞれ対応する部分を有しており、その外面部2bに対
応する部位には、溶接ナット付きの取付孔11が上下に
設けられている。そして、この取付孔11に、図示せぬ
リヤドア用のロアヒンジ12がボルト13により取付け
られる。
2に略相応する断面形状で所定の上下幅を有する第1ブ
レース10が接合されている。すなわち、第1ブレース
10は、アウタピラー2の、前側フランジ5a、前面部
2a、外面部2b、後面部2c、後側フランジ6aにそ
れぞれ対応する部分を有しており、その外面部2bに対
応する部位には、溶接ナット付きの取付孔11が上下に
設けられている。そして、この取付孔11に、図示せぬ
リヤドア用のロアヒンジ12がボルト13により取付け
られる。
【0006】一方、第1ブレース10の若干上方には、
アウタピラー2の後面部2cと、後側フランジ6aと、
外面部2bの一部に接合された第2ブレース14が取付
けられている。この第2ブレース14及びアウタピラー
2の後面部2cには連通する開口15が形成されてお
り、該開口15にはリヤドアの開度規制用のチェックリ
ンク16を取付けるためのブラケット17がセンタピラ
ー1の内部側から設けられている。
アウタピラー2の後面部2cと、後側フランジ6aと、
外面部2bの一部に接合された第2ブレース14が取付
けられている。この第2ブレース14及びアウタピラー
2の後面部2cには連通する開口15が形成されてお
り、該開口15にはリヤドアの開度規制用のチェックリ
ンク16を取付けるためのブラケット17がセンタピラ
ー1の内部側から設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
において、例えば車両の側面衝突などにより、センタピ
ラー1に側方から大きな外力Fが加わったような場合
は、センタピラー1はその根もと部分から内側へ倒れよ
うとするが、根もと部分には前記第1ブレース10が設
けられているため、センタピラー1は第1ブレース10
が終了するその上端10a付近から内側へ折れ曲がる。
ところが、センタピラー1の強度はその上端10aを境
にして第1ブレース10がない分だけ急激に低下するた
め、センタピラー1はこの上端10a付近において局部
的に折れ曲がることとなり、図5に示すように、アウタ
ピラー2の後側フランジ6aに対して過大な引っ張り力
が作用して、その折れ点に亀裂Kが生じるおそれがあ
る。センタピラー1の構造上、特にアウタピラー2の後
側フランジ6aに亀裂Kが生じると、センタピラー1の
外力Fに対する十分な反力が得られないことから、従来
はその対策としてアウタピラー2全体の板厚を十分に上
げている。そのため、車体の重量増を招き、燃費の悪化
を招いている。また、外力Fを吸収する上では、センタ
ピラー1がなるべく下側で折れ曲がるのが好ましいが、
板厚を上げてアウタピラー2全体の強度を上げると、折
れ点の上下位置が若干変動するおそれがあるため、セン
タピラー1の折れ点がなるべく下側にくるようにセンタ
ピラー1全体の強度を調整しなければならなくなる。
において、例えば車両の側面衝突などにより、センタピ
ラー1に側方から大きな外力Fが加わったような場合
は、センタピラー1はその根もと部分から内側へ倒れよ
うとするが、根もと部分には前記第1ブレース10が設
けられているため、センタピラー1は第1ブレース10
が終了するその上端10a付近から内側へ折れ曲がる。
ところが、センタピラー1の強度はその上端10aを境
にして第1ブレース10がない分だけ急激に低下するた
め、センタピラー1はこの上端10a付近において局部
的に折れ曲がることとなり、図5に示すように、アウタ
ピラー2の後側フランジ6aに対して過大な引っ張り力
が作用して、その折れ点に亀裂Kが生じるおそれがあ
る。センタピラー1の構造上、特にアウタピラー2の後
側フランジ6aに亀裂Kが生じると、センタピラー1の
外力Fに対する十分な反力が得られないことから、従来
はその対策としてアウタピラー2全体の板厚を十分に上
げている。そのため、車体の重量増を招き、燃費の悪化
を招いている。また、外力Fを吸収する上では、センタ
ピラー1がなるべく下側で折れ曲がるのが好ましいが、
板厚を上げてアウタピラー2全体の強度を上げると、折
れ点の上下位置が若干変動するおそれがあるため、セン
タピラー1の折れ点がなるべく下側にくるようにセンタ
ピラー1全体の強度を調整しなければならなくなる。
【0008】別の従来例として図6のようなものも知ら
れている。すなわち、この従来例のブレース18は、先
の従来例の第1ブレース10と第2ブレース14を一体
化したような形状のもので、このようにすれば、アウタ
ピラー2に亀裂が生じることもないので、アウタピラー
2の板厚を上げずに済む。しかし、センタピラー1の折
れ点が上方に移動するため、センタピラー1の折れ点を
なるべく下方に設定したいという要請には応じられてな
い。
れている。すなわち、この従来例のブレース18は、先
の従来例の第1ブレース10と第2ブレース14を一体
化したような形状のもので、このようにすれば、アウタ
ピラー2に亀裂が生じることもないので、アウタピラー
2の板厚を上げずに済む。しかし、センタピラー1の折
れ点が上方に移動するため、センタピラー1の折れ点を
なるべく下方に設定したいという要請には応じられてな
い。
【0009】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、アウタピラーの板厚を上げずに
済み且つセンタピラーの折れ点を下方に設定することが
できる車体のセンタピラー下部構造を提供するものであ
る。
てなされたものであり、アウタピラーの板厚を上げずに
済み且つセンタピラーの折れ点を下方に設定することが
できる車体のセンタピラー下部構造を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車体のセ
ンタピラー下部構造は、上記の目的を達成するために、
互いに断面ハット形状をしたピラーインナとピラーアウ
タの前後フランジ同士を接合することにより、上下方向
に延びる閉断面構造のセンタピラーを形成し、前記アウ
タピラー下部のロアヒンジ取付位置からその上方のチェ
ックリンク取付位置に至る上下範囲にわたって、少なく
とも該上下範囲におけるアウタピラーの後側フランジに
連続的に接合される後側対応フランジが形成され且つ少
なくともロアヒンジ取付位置とチェックリンク取付位置
の中間高さ位置に切欠部が形成されたブレースを、取付
けたものである。
ンタピラー下部構造は、上記の目的を達成するために、
互いに断面ハット形状をしたピラーインナとピラーアウ
タの前後フランジ同士を接合することにより、上下方向
に延びる閉断面構造のセンタピラーを形成し、前記アウ
タピラー下部のロアヒンジ取付位置からその上方のチェ
ックリンク取付位置に至る上下範囲にわたって、少なく
とも該上下範囲におけるアウタピラーの後側フランジに
連続的に接合される後側対応フランジが形成され且つ少
なくともロアヒンジ取付位置とチェックリンク取付位置
の中間高さ位置に切欠部が形成されたブレースを、取付
けたものである。
【0011】
【作用】センタピラーに取付けられるブレースには、少
なくともロアヒンジ取付位置とチェックリンク取付位置
の中間高さ位置に切欠部が形成されているため、センタ
ピラーはこの切欠部の下端において折れ曲がることとな
る。このように、センタピラーの折れ点が下方のロアヒ
ンジ取付位置付近になるため、センタピラーに加わる外
力を吸収する上で好適である。
なくともロアヒンジ取付位置とチェックリンク取付位置
の中間高さ位置に切欠部が形成されているため、センタ
ピラーはこの切欠部の下端において折れ曲がることとな
る。このように、センタピラーの折れ点が下方のロアヒ
ンジ取付位置付近になるため、センタピラーに加わる外
力を吸収する上で好適である。
【0012】また、センタピラーに取付けられるブレー
スが、アウタピラー下部のロアヒンジ取付位置からその
上方のチェックリンク取付位置に至る上下範囲にわたっ
て、少なくともアウタピラーの後側フランジに連続的に
接合される後側対応フランジを有しているため、センタ
ピラーの後側フランジ部分の強度は上下方向にわたって
略均一となる。従って、センタピラーが内側に折れ曲が
っても、後側フランジが局部的に折れ曲がることはな
く、またそこに亀裂が生じることもなくなるので、亀裂
防止のために、アウタピラーの板厚を予め上げておく必
要がない。
スが、アウタピラー下部のロアヒンジ取付位置からその
上方のチェックリンク取付位置に至る上下範囲にわたっ
て、少なくともアウタピラーの後側フランジに連続的に
接合される後側対応フランジを有しているため、センタ
ピラーの後側フランジ部分の強度は上下方向にわたって
略均一となる。従って、センタピラーが内側に折れ曲が
っても、後側フランジが局部的に折れ曲がることはな
く、またそこに亀裂が生じることもなくなるので、亀裂
防止のために、アウタピラーの板厚を予め上げておく必
要がない。
【0013】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】図1及び図2はこの発明の第1実施例を示
す図である。この実施例のブレース19は、「ロアヒン
ジ取付位置」である取付孔11から「チェックリンク取
付位置」であるブラケット17に至るまでの上下サイズ
で且つアウタピラー2に略相応した断面形状の基本的形
状(想像線で示した部分も含んだ形状)に、所定形状の
切欠部20を形成した形状をしている。
す図である。この実施例のブレース19は、「ロアヒン
ジ取付位置」である取付孔11から「チェックリンク取
付位置」であるブラケット17に至るまでの上下サイズ
で且つアウタピラー2に略相応した断面形状の基本的形
状(想像線で示した部分も含んだ形状)に、所定形状の
切欠部20を形成した形状をしている。
【0015】すなわち、前記切欠部20は、取付孔11
とブラケット17との中間高さ位置においては、アウタ
ピラー2の後面部2cに対応する一部分から前側部分を
切欠き、ブラケット17の高さ位置においては、アウタ
ピラー2の外面部2bに対応する一部分から前側部分を
切欠いた形状のものである。従って、アウタピラー2の
後側フランジ6aは、ブレース19の全上下範囲におい
て、ブレース19の後側対応フランジ21が接合された
状態となっている。尚、前側対応フランジ22は取付孔
11の位置だけに形成されている。
とブラケット17との中間高さ位置においては、アウタ
ピラー2の後面部2cに対応する一部分から前側部分を
切欠き、ブラケット17の高さ位置においては、アウタ
ピラー2の外面部2bに対応する一部分から前側部分を
切欠いた形状のものである。従って、アウタピラー2の
後側フランジ6aは、ブレース19の全上下範囲におい
て、ブレース19の後側対応フランジ21が接合された
状態となっている。尚、前側対応フランジ22は取付孔
11の位置だけに形成されている。
【0016】この実施例に係るブレース19は以上のよ
うな形状をしているため、例えば、車両の側面衝突など
により、センタピラー1に側方から大きな外力Fが加わ
ると、ロアヒンジ12の取付位置である取付孔11のす
ぐ上方に切欠部20が形成されていることから、センタ
ピラー1は強度が急激に変化するブレース19と切欠部
20との境界(即ち、切欠部20の下端)から内側へ向
けて折れ曲がる。このように、センタピラー1が取付孔
11に近い比較的下部から折れ曲がるため、センタピラ
ー1が折れ曲がる過程において外力Fを効率良く且つ十
分に吸収することができる。
うな形状をしているため、例えば、車両の側面衝突など
により、センタピラー1に側方から大きな外力Fが加わ
ると、ロアヒンジ12の取付位置である取付孔11のす
ぐ上方に切欠部20が形成されていることから、センタ
ピラー1は強度が急激に変化するブレース19と切欠部
20との境界(即ち、切欠部20の下端)から内側へ向
けて折れ曲がる。このように、センタピラー1が取付孔
11に近い比較的下部から折れ曲がるため、センタピラ
ー1が折れ曲がる過程において外力Fを効率良く且つ十
分に吸収することができる。
【0017】また、センタピラー1が折れ曲がる際に、
アウタピラー2の後側フランジ6aも折れ曲がるが、こ
の後側フランジ6aにはその上下範囲にわたってブレー
ス10の後側対応フランジ21が接合されており、従来
のように強度が急激に変化する部分がないため、図2に
示すように、後側フランジ6aや後側対応フランジ21
などはゆるやかに折れ曲がる。従って、最も外側にある
後側対応フランジ21や後側フランジ6aに一定の引っ
張り力が作用することになるが、それがある程度分散さ
れた状態で作用するため、後側対応フランジ21や後側
フランジ6aに亀裂が生じることがない。従って、アウ
タピラー2の板厚を上げる必要がなく、車体の軽量化が
図れる。尚、前側対応フランジ22は取付孔11に対応
する位置だけに形成されているため、後側対応フランジ
21のような効果は得られないが、センタピラー1の構
造上、少なくとも後側フランジ6aにおける亀裂の発生
が防止されれば、センタピラー1は外力Fに対して十分
な反力を及ぼすことができる。
アウタピラー2の後側フランジ6aも折れ曲がるが、こ
の後側フランジ6aにはその上下範囲にわたってブレー
ス10の後側対応フランジ21が接合されており、従来
のように強度が急激に変化する部分がないため、図2に
示すように、後側フランジ6aや後側対応フランジ21
などはゆるやかに折れ曲がる。従って、最も外側にある
後側対応フランジ21や後側フランジ6aに一定の引っ
張り力が作用することになるが、それがある程度分散さ
れた状態で作用するため、後側対応フランジ21や後側
フランジ6aに亀裂が生じることがない。従って、アウ
タピラー2の板厚を上げる必要がなく、車体の軽量化が
図れる。尚、前側対応フランジ22は取付孔11に対応
する位置だけに形成されているため、後側対応フランジ
21のような効果は得られないが、センタピラー1の構
造上、少なくとも後側フランジ6aにおける亀裂の発生
が防止されれば、センタピラー1は外力Fに対して十分
な反力を及ぼすことができる。
【0018】図3はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例のブレース23は、取付孔11とブラケ
ット17との中間高さ位置において、アウタピラー2の
外面部2bに対応する部分と、前面部2aに対応する部
分の一部と、後面部2cに対応する部分の一部を切欠い
た開口状の切欠部24が形成されている。この実施例の
場合も、外力が加わった場合には、センタピラー1が切
欠部24の下端付近から内側へ折れ曲がる。また、この
ブレース23は、後側対応フランジ21だけでなく、前
側対応フランジ25も上下方向にわたって形成されてい
るため、アウタピラーの前側フランジの亀裂を防止でき
ることになる。
る。この実施例のブレース23は、取付孔11とブラケ
ット17との中間高さ位置において、アウタピラー2の
外面部2bに対応する部分と、前面部2aに対応する部
分の一部と、後面部2cに対応する部分の一部を切欠い
た開口状の切欠部24が形成されている。この実施例の
場合も、外力が加わった場合には、センタピラー1が切
欠部24の下端付近から内側へ折れ曲がる。また、この
ブレース23は、後側対応フランジ21だけでなく、前
側対応フランジ25も上下方向にわたって形成されてい
るため、アウタピラーの前側フランジの亀裂を防止でき
ることになる。
【0019】
【発明の効果】この発明に係る車体のセンタピラー下部
構造は、以上説明してきた如き内容のものであって、セ
ンタピラーに取付けられるブレースには、少なくともロ
アヒンジ取付位置とチェックリンク取付位置の中間高さ
位置に切欠部が形成されているため、センタピラーへの
外力入力時にはセンタピラーはこの切欠部の下端におい
て折れ曲がることとなる。このように、センタピラーの
折れ点が下方のロアヒンジ取付位置付近になるため、セ
ンタピラーに加わる外力を吸収する上で好適である。
構造は、以上説明してきた如き内容のものであって、セ
ンタピラーに取付けられるブレースには、少なくともロ
アヒンジ取付位置とチェックリンク取付位置の中間高さ
位置に切欠部が形成されているため、センタピラーへの
外力入力時にはセンタピラーはこの切欠部の下端におい
て折れ曲がることとなる。このように、センタピラーの
折れ点が下方のロアヒンジ取付位置付近になるため、セ
ンタピラーに加わる外力を吸収する上で好適である。
【0020】また、センタピラーに取付けられるブレー
スが、アウタピラー下部のロアヒンジ取付位置からその
上方のチェックリンク取付位置に至る上下範囲にわたっ
て、少なくともアウタピラーの後側フランジに連続的に
接合される後側対応フランジを有しているため、センタ
ピラーの後側フランジ部分の強度は上下方向にわたって
略均一となる。従って、センタピラーが内側に折れ曲が
っても、後側フランジが局部的に折れ曲がることはな
く、またそこに亀裂が生じることもなくなるので、亀裂
防止のために、アウタピラーの板厚を予め上げておく必
要がない。
スが、アウタピラー下部のロアヒンジ取付位置からその
上方のチェックリンク取付位置に至る上下範囲にわたっ
て、少なくともアウタピラーの後側フランジに連続的に
接合される後側対応フランジを有しているため、センタ
ピラーの後側フランジ部分の強度は上下方向にわたって
略均一となる。従って、センタピラーが内側に折れ曲が
っても、後側フランジが局部的に折れ曲がることはな
く、またそこに亀裂が生じることもなくなるので、亀裂
防止のために、アウタピラーの板厚を予め上げておく必
要がない。
【図1】この発明の第1実施例に係る車体のセンタピラ
ーの斜視図である。
ーの斜視図である。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図3】この発明の第2実施例に係る車体のセンタピラ
ーの斜視図である。
ーの斜視図である。
【図4】従来例に係るセンタピラーを示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図4中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図6】別の従来例に係るセンタピラーを示す斜視図で
ある。
ある。
1 センタピラー 2 ピラーアウタ 3 ピラーインナ 5a、5b 前側フランジ 6a、6b 後側フランジ 11 取付孔(ロアヒンジ取付位置) 17 ブラケット(チェックリンク取付位置) 19、23 ブレース 20、24 切欠部 21 後側対応フランジ
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに断面ハット形状をしたピラーイン
ナとピラーアウタの前後フランジ同士を接合することに
より、上下方向に延びる閉断面構造のセンタピラーを形
成し、 前記アウタピラー下部のロアヒンジ取付位置からその上
方のチェックリンク取付位置に至る上下範囲にわたっ
て、少なくとも該上下範囲におけるアウタピラーの後側
フランジに連続的に接合される後側対応フランジが形成
され且つ少なくともロアヒンジ取付位置とチェックリン
ク取付位置の中間高さ位置に切欠部が形成されたブレー
スを、取付けたことを特徴とする車体のセンタピラー下
部構造。 - 【請求項2】 切欠部が、ロアヒンジ取付位置とチェッ
クリンク取付位置との中間高さ位置においては、アウタ
ピラーの後面部に対応する一部分から前側部分を切欠
き、チェックリンク取付位置においては、アウタピラー
の外面部に対応する一部分から前側部分を切欠いたもの
である請求項1記載の車体のセンタピラー下部構造。 - 【請求項3】 切欠部が、ロアヒンジ取付位置とチェッ
クリンク取付位置の中間高さ位置において、アウタピラ
ーの外面部に対応する部分と、前面部に対応する一部分
と、後面部に対応する一部分を切欠いた開口状のもので
ある請求項1車体のセンタピラー下部構造。 - 【請求項4】 ロアヒンジ取付位置にロアヒンジを取付
けるための溶接ナット付きの取付孔が形成され、チェッ
クリンク取付位置にチェックリンクを取付けるためのブ
ラケットが取付けられている請求項1〜3のいずれか1
項に記載の車体のセンタピラー下部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06150856A JP3104530B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 車体のセンタピラー下部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06150856A JP3104530B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 車体のセンタピラー下部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0811745A JPH0811745A (ja) | 1996-01-16 |
JP3104530B2 true JP3104530B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=15505871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06150856A Expired - Fee Related JP3104530B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 車体のセンタピラー下部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3104530B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11685444B2 (en) | 2019-10-04 | 2023-06-27 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle body lateral section structure |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4551205B2 (ja) * | 2004-12-14 | 2010-09-22 | ダイハツ工業株式会社 | 車両のロッカー構造 |
JP5445453B2 (ja) | 2008-07-09 | 2014-03-19 | 味の素株式会社 | アミノヒドロキシ安息香酸類の製造方法 |
JPWO2010055589A1 (ja) | 2008-11-17 | 2012-04-05 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用構造部材 |
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