JP2002337743A - 車両のフード構造 - Google Patents
車両のフード構造Info
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- JP2002337743A JP2002337743A JP2001152845A JP2001152845A JP2002337743A JP 2002337743 A JP2002337743 A JP 2002337743A JP 2001152845 A JP2001152845 A JP 2001152845A JP 2001152845 A JP2001152845 A JP 2001152845A JP 2002337743 A JP2002337743 A JP 2002337743A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エンジンフード前端部の、フードストライカ取
付け部位の剛性を確保しつつ、フードストライカ周辺の
衝撃エネルギの吸収性を高める。 【解決手段】エンジンフード3の前端部に形成された断
面中空部12aにリインフォースメント13を介装し、
リインフォースメント13にフードインナパネル8を挟
んでフードストライカ20を固設する。リインフォース
メント13にはフードアウタパネル7の内面に近接する
上面部19が曲げ形成されており、上面部19とフード
ストライカ20が当接される支持面17とを、平板を交
互に折り曲げることで形成する。
付け部位の剛性を確保しつつ、フードストライカ周辺の
衝撃エネルギの吸収性を高める。 【解決手段】エンジンフード3の前端部に形成された断
面中空部12aにリインフォースメント13を介装し、
リインフォースメント13にフードインナパネル8を挟
んでフードストライカ20を固設する。リインフォース
メント13にはフードアウタパネル7の内面に近接する
上面部19が曲げ形成されており、上面部19とフード
ストライカ20が当接される支持面17とを、平板を交
互に折り曲げることで形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フードストライカ
周辺の剛性及び衝撃吸収性を高めるようにした車両のフ
ード構造に関する。
周辺の剛性及び衝撃吸収性を高めるようにした車両のフ
ード構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの車両のエンジンフ
ードは、例えば開閉方向が前開き方式の場合、車体前後
方向後縁の左右両端近傍が車体本体にフードヒンジを介
して支持され、車体前後方向前縁の中央部がフードロッ
ク装置を介して車体フレームに固定されて、エンジンル
ームの閉鎖状態が維持される。フードロック装置は、車
体フレームに穿設された孔に固設されているラッチと、
このラッチに係合してエンジンフードの閉鎖状態を保持
するフードストライカとを備え、このフードストライカ
は、例えば特開2001-3610号公報に開示されて
いるように、エンジンフードの前縁中央部に固設されて
いる。
ードは、例えば開閉方向が前開き方式の場合、車体前後
方向後縁の左右両端近傍が車体本体にフードヒンジを介
して支持され、車体前後方向前縁の中央部がフードロッ
ク装置を介して車体フレームに固定されて、エンジンル
ームの閉鎖状態が維持される。フードロック装置は、車
体フレームに穿設された孔に固設されているラッチと、
このラッチに係合してエンジンフードの閉鎖状態を保持
するフードストライカとを備え、このフードストライカ
は、例えば特開2001-3610号公報に開示されて
いるように、エンジンフードの前縁中央部に固設されて
いる。
【0003】ところで、エンジンフードは、比較的平板
状で広面積を有することから、エンジンフードの剛性が
不充分であると、走行に伴う車体の振動や走行風に伴っ
て揺れが発生することがあるため、エンジンフードは充
分な剛性が要求される。この種のエンジンフードは、フ
ードアウタパネルの内面に、骨格構造のフードインナパ
ネルを接合して剛性を確保している。
状で広面積を有することから、エンジンフードの剛性が
不充分であると、走行に伴う車体の振動や走行風に伴っ
て揺れが発生することがあるため、エンジンフードは充
分な剛性が要求される。この種のエンジンフードは、フ
ードアウタパネルの内面に、骨格構造のフードインナパ
ネルを接合して剛性を確保している。
【0004】又、最近では車両の軽量化に伴い、フード
インナパネルの板厚を薄くする傾向にあり、フードイン
ナパネルを薄くすると、エンジンフードの閉動作時に過
大な力が掛かるフードストライカ周りの面剛性が特に不
足してしまい、フードインナパネルやフードストライカ
の変形を招き易くなる。
インナパネルの板厚を薄くする傾向にあり、フードイン
ナパネルを薄くすると、エンジンフードの閉動作時に過
大な力が掛かるフードストライカ周りの面剛性が特に不
足してしまい、フードインナパネルやフードストライカ
の変形を招き易くなる。
【0005】その対策として、例えば特開2000-1
182号公報に開示されているように、フードアウタパ
ネルとフードインナパネルとの間の断面中空部に、フー
ドストライカを固設するブラケットと相まって閉断面を
構成する補強部材(リインフォースメント)を設けて、
剛性を高めたものが知られている。
182号公報に開示されているように、フードアウタパ
ネルとフードインナパネルとの間の断面中空部に、フー
ドストライカを固設するブラケットと相まって閉断面を
構成する補強部材(リインフォースメント)を設けて、
剛性を高めたものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開2000
-1182号公報に開示されている技術では、エンジン
フードのフードストライカ周辺の剛性を高めることはで
きるが、このフードストライカ周辺に対して、車体前
方、或いは上方から印加される荷重に対する衝撃吸収性
を高めることができなくなってしまう。
-1182号公報に開示されている技術では、エンジン
フードのフードストライカ周辺の剛性を高めることはで
きるが、このフードストライカ周辺に対して、車体前
方、或いは上方から印加される荷重に対する衝撃吸収性
を高めることができなくなってしまう。
【0007】又、補強部材を別途必要とするため、部品
点数が多く、重量増となってしまうばかりでなく、製造
コストが高くなってしまう問題がある。
点数が多く、重量増となってしまうばかりでなく、製造
コストが高くなってしまう問題がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、フードストラ
イカ周辺の剛性を確保しつつ、フードストライカ周辺の
衝撃エネルギの吸収性を高めることができると共に、部
品点数の削減、軽重量化、低コスト化を実現することの
可能な車両のフード構造を提供することを目的とする。
イカ周辺の剛性を確保しつつ、フードストライカ周辺の
衝撃エネルギの吸収性を高めることができると共に、部
品点数の削減、軽重量化、低コスト化を実現することの
可能な車両のフード構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、エンジンルームの上面を開閉自在に覆うと共
に車体外側に露呈するフードアウタパネルと該フードア
ウタパネルの内面に配設されたフードインナパネルとで
エンジンフードを形成し、上記エンジンフードの開放端
縁側の、上記フードアウタパネルと上記フードインナパ
ネルとの間に形成される断面中空部にリインフォースメ
ントを介装し、上記リインフォースメントとフードスト
ライカとを上記フードインナパネルを挟んで固定する車
両のフード構造において、上記リインフォースメントに
上記フードアウタパネルの内面側に指向する上面部と上
記フードインナパネルの内面側に指向する支持面とを車
幅方向に平板を交互に折り曲げて形成したことを特徴と
する。
本発明は、エンジンルームの上面を開閉自在に覆うと共
に車体外側に露呈するフードアウタパネルと該フードア
ウタパネルの内面に配設されたフードインナパネルとで
エンジンフードを形成し、上記エンジンフードの開放端
縁側の、上記フードアウタパネルと上記フードインナパ
ネルとの間に形成される断面中空部にリインフォースメ
ントを介装し、上記リインフォースメントとフードスト
ライカとを上記フードインナパネルを挟んで固定する車
両のフード構造において、上記リインフォースメントに
上記フードアウタパネルの内面側に指向する上面部と上
記フードインナパネルの内面側に指向する支持面とを車
幅方向に平板を交互に折り曲げて形成したことを特徴と
する。
【0010】このような構成では、フードアウタパネル
とフードインナパネルとの間に形成される断面中空部に
リインフォースメントを介装することで、フードストラ
イカ周辺の剛性を高め、更に、リインフォースメントに
上面部と支持面とを車幅方向に交互に折り曲げて形成し
たので、この上面部と支持面との間隔を適宜設定するこ
とで、高い衝撃吸収性を得ることができる。
とフードインナパネルとの間に形成される断面中空部に
リインフォースメントを介装することで、フードストラ
イカ周辺の剛性を高め、更に、リインフォースメントに
上面部と支持面とを車幅方向に交互に折り曲げて形成し
たので、この上面部と支持面との間隔を適宜設定するこ
とで、高い衝撃吸収性を得ることができる。
【0011】この場合、好ましくは、上記支持面に上記
フードストライカを固定することを特徴とする。
フードストライカを固定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図7に本発明の第1実施
の形態を示す。ここで、図1は車体の斜視図、図2はエ
ンジンフードを内面から見た平面図である。
実施の形態を説明する。図1〜図7に本発明の第1実施
の形態を示す。ここで、図1は車体の斜視図、図2はエ
ンジンフードを内面から見た平面図である。
【0013】車両の一例である自動車の車体1前部には
エンジンルーム2が形成されており、このエンジンルー
ム2の上面がエンジンフード3にて閉塞される。このエ
ンジンフード3は、前開き方式であり、車体前後方向後
縁の左右両端近傍が車体1にフードヒンジ4を介して支
持され、又、車体前後方向前縁の中央部が、後述するフ
ードロック装置を介して車体1に固定されて、エンジン
ルーム2の閉鎖状態が維持される。
エンジンルーム2が形成されており、このエンジンルー
ム2の上面がエンジンフード3にて閉塞される。このエ
ンジンフード3は、前開き方式であり、車体前後方向後
縁の左右両端近傍が車体1にフードヒンジ4を介して支
持され、又、車体前後方向前縁の中央部が、後述するフ
ードロック装置を介して車体1に固定されて、エンジン
ルーム2の閉鎖状態が維持される。
【0014】エンジンフード3は、車体外装を兼用する
フードアウタパネル7と、このフードアウタパネル7の
下面に当接されるフードインナパネル8とを備えてい
る。フードインナパネル8は、車体下方へ突出して互い
に交差し、フードアウタパネル7に印加される衝撃を吸
収して変形する断面ハット状の外部力骨9、及び内部力
骨10を複数格子状に組み合わせて形成されており、外
部力骨9のフードアウタパネル7の外周に沿って形成さ
れている縁部9aが、フードアウタパネル7の外縁7a
にヘミング加工等により結合されている。
フードアウタパネル7と、このフードアウタパネル7の
下面に当接されるフードインナパネル8とを備えてい
る。フードインナパネル8は、車体下方へ突出して互い
に交差し、フードアウタパネル7に印加される衝撃を吸
収して変形する断面ハット状の外部力骨9、及び内部力
骨10を複数格子状に組み合わせて形成されており、外
部力骨9のフードアウタパネル7の外周に沿って形成さ
れている縁部9aが、フードアウタパネル7の外縁7a
にヘミング加工等により結合されている。
【0015】図3に示すように、フードアウタパネル7
の前縁は湾曲状に形成され、下方へ略垂直に延設された
前端にアウタフランジ部7bが形成されている。一方、
フードインナパネル8の前端に、フードアウタパネル7
のアウタフランジ部7bに対向するインナフランジ部8
aが形成されている。フードインナパネル8には、イン
ナフランジ部8aから車体方向へ膨出すると共に、フー
ドアウタパネル7と協働して車幅方向に連続する断面中
空部12aを形成する前部力骨12が形成されている。
の前縁は湾曲状に形成され、下方へ略垂直に延設された
前端にアウタフランジ部7bが形成されている。一方、
フードインナパネル8の前端に、フードアウタパネル7
のアウタフランジ部7bに対向するインナフランジ部8
aが形成されている。フードインナパネル8には、イン
ナフランジ部8aから車体方向へ膨出すると共に、フー
ドアウタパネル7と協働して車幅方向に連続する断面中
空部12aを形成する前部力骨12が形成されている。
【0016】又、前部力骨12のエンジンルーム2に指
向する底面の車幅方向が比較的広い範囲に亘って平坦に
形成されている。この断面中空部12aの平坦面上に、
後述するフードストライカ20周辺の面剛性を高めるた
めのリインフォースメント13が介装されている。
向する底面の車幅方向が比較的広い範囲に亘って平坦に
形成されている。この断面中空部12aの平坦面上に、
後述するフードストライカ20周辺の面剛性を高めるた
めのリインフォースメント13が介装されている。
【0017】図2に破線で示すように、リインフォース
メント13は、エンジンフード3の前部車幅方向中央部
を中心に左右へ延出されており、図3に示すように、リ
インフォースメント13の下端に形成されたフランジ部
14が、フードアウタパネル7のアウタフランジ部7b
とフードインナパネル8のインナフランジ部8aとに挟
着され、溶接等の手段により接合されている。
メント13は、エンジンフード3の前部車幅方向中央部
を中心に左右へ延出されており、図3に示すように、リ
インフォースメント13の下端に形成されたフランジ部
14が、フードアウタパネル7のアウタフランジ部7b
とフードインナパネル8のインナフランジ部8aとに挟
着され、溶接等の手段により接合されている。
【0018】図7に示すように、リインフォースメント
13は、フランジ部14の上端に平坦面15が後方へ曲
げ形成され、この平坦面15の上端に立ち上がり部16
aと、平坦面15に連続する平坦な支持面17とがスリ
ット18を介して二股に分岐され、立ち上がり部16a
が斜め上方へ曲げ形成されている。更に、立ち上がり部
16aの上端に連続する上面部19が、フードアウタパ
ネル7の内面に沿って後方へ曲げ形成されている。更
に、支持面17の後端に立ち上がり部16aと平行な立
ち上がり部16bが曲げ形成され、この立ち上がり部1
6bの上端が、上面部19に連続されている。この上面
部19はフードアウタパネル7に対し、スポット溶接、
接着等の手段により接合され、更に、その後端部分がフ
ードアウタパネル7とフードインナパネル8との間にス
ポット溶接、接着等の手段により挟着固定されている。
13は、フランジ部14の上端に平坦面15が後方へ曲
げ形成され、この平坦面15の上端に立ち上がり部16
aと、平坦面15に連続する平坦な支持面17とがスリ
ット18を介して二股に分岐され、立ち上がり部16a
が斜め上方へ曲げ形成されている。更に、立ち上がり部
16aの上端に連続する上面部19が、フードアウタパ
ネル7の内面に沿って後方へ曲げ形成されている。更
に、支持面17の後端に立ち上がり部16aと平行な立
ち上がり部16bが曲げ形成され、この立ち上がり部1
6bの上端が、上面部19に連続されている。この上面
部19はフードアウタパネル7に対し、スポット溶接、
接着等の手段により接合され、更に、その後端部分がフ
ードアウタパネル7とフードインナパネル8との間にス
ポット溶接、接着等の手段により挟着固定されている。
【0019】ところで、図6に示すように、リインフォ
ースメント13は、打ち抜き工程、第1曲げ工程、第2
曲げ工程の3工程を経て完成される。すなわち、先ず、
所定サイズに形成された平板に対して、立ち上がり部1
6a,16b、支持面17となる部位の境界に同一長さ
のスリット18を2本打ち抜く(打ち抜き工程)。次い
で各段部を曲げ形成する(第1曲げ工程)。その後、支
持面17及び立ち上がり部16bとなる部位を、反転さ
せる方向へ曲げ形成させることで(第2曲げ工程)、リ
インフォースメント13を完成させる。尚。ボルト孔1
7aは、スリット18を打ち抜く際に同時に打ち抜くよ
うにしても良い。
ースメント13は、打ち抜き工程、第1曲げ工程、第2
曲げ工程の3工程を経て完成される。すなわち、先ず、
所定サイズに形成された平板に対して、立ち上がり部1
6a,16b、支持面17となる部位の境界に同一長さ
のスリット18を2本打ち抜く(打ち抜き工程)。次い
で各段部を曲げ形成する(第1曲げ工程)。その後、支
持面17及び立ち上がり部16bとなる部位を、反転さ
せる方向へ曲げ形成させることで(第2曲げ工程)、リ
インフォースメント13を完成させる。尚。ボルト孔1
7aは、スリット18を打ち抜く際に同時に打ち抜くよ
うにしても良い。
【0020】リインフォースメント13の支持面17は
エンジンフード3の前端車幅方向中央に配設されてお
り、車幅方向中央を挟む両側に、ボルト孔17aが穿設
され、このボルト孔17a上にウエルドナット21が固
着されている。更に、支持面17の下面にフードインナ
パネル8を挟んでフードロック装置を構成するフードス
トライカ20のブラケット部20aが当接されている。
図5に示すように、ブラケット部20aはL字形に曲げ
形成されており、その下方へ延出する下端に、略L字形
に曲げ形成されたロッド20cの端部が熱カシメ等の手
段により固着されている。
エンジンフード3の前端車幅方向中央に配設されてお
り、車幅方向中央を挟む両側に、ボルト孔17aが穿設
され、このボルト孔17a上にウエルドナット21が固
着されている。更に、支持面17の下面にフードインナ
パネル8を挟んでフードロック装置を構成するフードス
トライカ20のブラケット部20aが当接されている。
図5に示すように、ブラケット部20aはL字形に曲げ
形成されており、その下方へ延出する下端に、略L字形
に曲げ形成されたロッド20cの端部が熱カシメ等の手
段により固着されている。
【0021】ブラケット部20aにはボルト孔20bが
穿設されており、このボルト孔20bと支持面17に穿
設されているボルト孔17aとが、フードインナパネル
8に穿設されたボルト孔8bを介して同軸上に連通さ
れ、これらに挿通されたボルト23がウエルドナット2
1に螺締されて、フードストライカ20が固定されてい
る。一方、フードロック装置を構成すると共にフードス
トライカ20に係合して、エンジンフード3の閉塞状態
を維持するラッチ(図示せず)が車体1の前部フレーム
1aに穿設されたラッチ孔1bに固設されている。
穿設されており、このボルト孔20bと支持面17に穿
設されているボルト孔17aとが、フードインナパネル
8に穿設されたボルト孔8bを介して同軸上に連通さ
れ、これらに挿通されたボルト23がウエルドナット2
1に螺締されて、フードストライカ20が固定されてい
る。一方、フードロック装置を構成すると共にフードス
トライカ20に係合して、エンジンフード3の閉塞状態
を維持するラッチ(図示せず)が車体1の前部フレーム
1aに穿設されたラッチ孔1bに固設されている。
【0022】このような構成によれば、エンジンフード
3の車体前後方向前縁のフードアウタパネル7とフード
インナパネル8の前部力骨12とによって形成した断面
中空部12aにリインフォースメント13を介装したこ
とにより、フードストライカ20周辺の面剛性を高める
ことができる。又、このリインフォースメント13にフ
ードストライカ20を固設するようにしたので、このリ
インフォースメント13が、フードストライカ20を固
定する部位を兼用することとなり、部品点数の削減を図
ることが出来る。更に、リインフォースメント13が平
板から一体形成されているので、製造が容易となり、製
品コストの低減を図ることが出来る。
3の車体前後方向前縁のフードアウタパネル7とフード
インナパネル8の前部力骨12とによって形成した断面
中空部12aにリインフォースメント13を介装したこ
とにより、フードストライカ20周辺の面剛性を高める
ことができる。又、このリインフォースメント13にフ
ードストライカ20を固設するようにしたので、このリ
インフォースメント13が、フードストライカ20を固
定する部位を兼用することとなり、部品点数の削減を図
ることが出来る。更に、リインフォースメント13が平
板から一体形成されているので、製造が容易となり、製
品コストの低減を図ることが出来る。
【0023】又、エンジンフード3の前端中央付近、す
なわち、フードストライカ20が固設されている部位周
辺に対し、車体前方或いは上方から衝撃荷重が印加され
た場合、リインフォースメント13の立ち上がり部16
aが変形して、衝撃エネルギが吸収される。この衝撃エ
ネルギの吸収性は、リインフォースメント13の板厚や
材質、立ち上がり部16aの幅、及び立ち上がり部16
aの支持面17を挟んだ間隔等を調整することで、車体
前方或いは上方からの衝撃荷重に対する剛性を、任意に
設定することができる。
なわち、フードストライカ20が固設されている部位周
辺に対し、車体前方或いは上方から衝撃荷重が印加され
た場合、リインフォースメント13の立ち上がり部16
aが変形して、衝撃エネルギが吸収される。この衝撃エ
ネルギの吸収性は、リインフォースメント13の板厚や
材質、立ち上がり部16aの幅、及び立ち上がり部16
aの支持面17を挟んだ間隔等を調整することで、車体
前方或いは上方からの衝撃荷重に対する剛性を、任意に
設定することができる。
【0024】又、図8、図9に本発明の第2実施の形態
によるリインフォースメントの斜視図を示す。図9に示
すように、本実施の形態では、支持面17のほぼ中央に
立ち上がり部16aを形成して、車体前方或いは上方か
らの衝撃荷重に対する剛性を調整するようにしたもので
ある。この場合、図8に示すように、成形に際しては、
先ず、平板にスリット18を所定間隔を開けて打ち抜く
(打ち抜き工程)。次いで各段部を曲げ形成する(第1
曲げ工程)。その後、支持面17及び立ち上がり部16
bとなる部位を、反転させる方向へ曲げ形成させる(第
2曲げ工程)ことで、第1実施の形態と同様にリインフ
ォースメント13を完成させる。尚。ボルト孔17a
は、スリット18を打ち抜く際に同時に打ち抜くように
しても良い。
によるリインフォースメントの斜視図を示す。図9に示
すように、本実施の形態では、支持面17のほぼ中央に
立ち上がり部16aを形成して、車体前方或いは上方か
らの衝撃荷重に対する剛性を調整するようにしたもので
ある。この場合、図8に示すように、成形に際しては、
先ず、平板にスリット18を所定間隔を開けて打ち抜く
(打ち抜き工程)。次いで各段部を曲げ形成する(第1
曲げ工程)。その後、支持面17及び立ち上がり部16
bとなる部位を、反転させる方向へ曲げ形成させる(第
2曲げ工程)ことで、第1実施の形態と同様にリインフ
ォースメント13を完成させる。尚。ボルト孔17a
は、スリット18を打ち抜く際に同時に打ち抜くように
しても良い。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
フードストライカ周辺の剛性を確保しつつ、フードスト
ライカ周辺の衝撃エネルギの吸収性を高めることができ
ると共に、部品点数の削減、軽重量化、低コスト化を実
現することができるなど、優れた効果が奏される。
フードストライカ周辺の剛性を確保しつつ、フードスト
ライカ周辺の衝撃エネルギの吸収性を高めることができ
ると共に、部品点数の削減、軽重量化、低コスト化を実
現することができるなど、優れた効果が奏される。
【図1】第1実施の形態による車体の斜視図
【図2】同、エンジンフードを内面から見た平面図
【図3】同、図2のIII-III断面図
【図4】同、図3のIV-IV断面図
【図5】同、フードストライカの斜視図
【図6】同、リインフォースメントの第1曲げ工程時の
部分斜視図
部分斜視図
【図7】同、リインフォースメントの第2曲げ工程時の
部分斜視図
部分斜視図
【図8】第2実施の形態によるリインフォースメントの
第1曲げ工程時の部分斜視図
第1曲げ工程時の部分斜視図
【図9】同、リインフォースメントの第2曲げ工程時の
部分斜視図
部分斜視図
2 エンジンルーム 3 エンジンフード 7 フードアウタパネル 8 フードインナパネル 12a 断面中空部 13 リインフォースメント 17 支持面 19 上面部 20 フードストライカ
Claims (2)
- 【請求項1】エンジンルームの上面を開閉自在に覆うと
共に車体外側に露呈するフードアウタパネルと該フード
アウタパネルの内面に配設されたフードインナパネルと
でエンジンフードを形成し、 上記エンジンフードの開放端縁側の、上記フードアウタ
パネルと上記フードインナパネルとの間に形成される断
面中空部にリインフォースメントを介装し、 上記リインフォースメントとフードストライカとを上記
フードインナパネルを挟んで固定する車両のフード構造
において、 上記リインフォースメントに上記フードアウタパネルの
内面側に指向する上面部と上記フードインナパネルの内
面側に指向する支持面とを車幅方向に平板を交互に折り
曲げて形成したことを特徴とする車両のフード構造。 - 【請求項2】上記支持面に上記フードストライカを固定
することを特徴とする請求項1記載の車両のフード構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001152845A JP2002337743A (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 車両のフード構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001152845A JP2002337743A (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 車両のフード構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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- 2001-05-22 JP JP2001152845A patent/JP2002337743A/ja active Pending
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