JP3293313B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JP3293313B2 JP06099694A JP6099694A JP3293313B2 JP 3293313 B2 JP3293313 B2 JP 3293313B2 JP 06099694 A JP06099694 A JP 06099694A JP 6099694 A JP6099694 A JP 6099694A JP 3293313 B2 JP3293313 B2 JP 3293313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の車体前部構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の車体前部構造としては、
例えば図4〜図6に示すようなものが知られている(類
似技術として、実開平5−80976号公報参照)。
【0003】1はフロントサイドメンバで、上下にフラ
ンジ1a、1bを有する断面ハット形状をしており、ク
ロージングプレート2を接合することにより閉断面構造
となっている。このフロントサイドメンバ1の前端には
三辺にそれぞれ接合代1cが曲折形成されている。クロ
ージングプレート2は前部がフロントサイドメンバ1よ
りも下に延長されており、その前端には外向きフランジ
2aが形成されている。この外向きフランジ2aには上
下に溶接ナット付きの取付孔h1 、h2 が形成されてい
る。クロージングプレート2の下部には別の取付孔h3
も形成されている。
【0004】このフロントサイドメンバ1の前部には下
側からラジエータコアロア3が接続されている。このラ
ジエータコアロア3も2つのクロージングプレート4、
5が接合されることにより閉断面構造となっている。フ
ロントサイドメンバ1寄りのクロージングプレート4に
は接合代4aが曲折形成され、この接合代4aには前記
取付孔h3 対応する溶接ナット付の取付孔h4 が設けら
れている。この取付孔h4 と前記取付孔h3 とは図示せ
ぬボルトにて締結される。ラジエータコアロア3には端
部に作業開口3aが形成されていると共に、その左右両
側に溶接ナット付きの取付孔h5 と溶接ナット無しの取
付孔h6 が形成されている。6はフックレインフォース
で、コ字形を呈しており、ラジエータコアロア3の端部
内に接合される。
【0005】そして、7はコネクタで、前面部8と側面
部9と有する断面L字形で、前面部8には作業開口8a
が形成され、その端部には前記クロージングプレート2
の取付孔h1 に対応する取付孔h7 が形成されている。
一方、側面部9には溶接ナット付き取付孔h8 を有する
L形のブラケット10が接合されている。更に、側面部
9の下側にはラジエータコアロア3に接合されるフラン
ジ9aが形成されており、側面部9の後端には別のフラ
ンジ9bも直角に曲折形成されている。このコネクタ7
の前面部8は、前記フロントサイドメンバ1の接合代1
c、クロージングプレート2の外向きフランジ2aにそ
れぞれ接合され、側面部9はフロントサイドメンバ1の
側面に接合される(図中、*印は説明上重要と思われる
溶接スポット点を代表して示している)。
【0006】11はバンパステーで(図4参照)、四隅
に取付孔h9 を有しており、この取付孔h9 を前記取付
孔h5 〜h8 に合致させて、ボルト12により固定して
いる。
【0007】そして、13がラジエータコアサイドで、
上側にはラジエータコアアッパ14が設けられている。
このラジエータコアサイド13は、ランプ用の開口15
aを有する主要部15と、該主要部15の左右中央側端
部から下向きに形成した所定幅dの延長部16とから成
り、該延長部16を前記コネクタ7のフランジ9b及び
ラジエータコアロア3の上側フランジ3bへ接合してい
る。尚、このラジエータコアサイド13の左右中央寄り
に形成されている開放部17は、図示せぬラジエータや
コンデンサの通気開口としての役目と、これらの装置に
対する作業開口としての役目の両方を担っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ラジエータコアサイド13
の延長部16を、コネクタ7のフランジ9bとラジエー
タコアロア3の上側フランジ3bに接合しただけの取付
状態となっていたため、該延長部16に対して例えば前
向きの荷重が加わると、その荷重が接合部を剥離させる
方向に作用することなり、十分な取付強度が得にくい。
そのために、コネクタ7の板厚を上げたり或いは溶接ス
ポット点を増やしたりする等の取付強度対策が必要とな
り、取付作業性の悪化や車体重量の増加を招いている。
【0009】また、バンパステー11を取付けるため
に、専用部品としてのブラケット10をコネクタ7に取
付けなければならず、部品点数の増加を招いている。
【0010】更に、ラジエータコアサイド13の延長部
16が左右方向に沿う所定幅dを有し、それが開放部1
7側へ向けて突出しているので、その分ラジエータやコ
ンデンサの通気開口であり作業開口でもある開放部17
の開口面積を狭めている。
【0011】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ラジエータコアサイドの取付強
度が高く、部品点数の低減ができ、開放部を大きく確保
できる自動車の車体前部構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動車の
車体前部構造は、上記の目的を達成するために、ラジエ
ータコアサイドの主要部の左右中央側端部に前後方向に
沿う曲折部を形成すると共に、該曲折部から下方へ延長
して形成した延設部をフロントサイドメンバの左右中央
側の側面に接合し、該フロントサイドメンバにその前端
に接合される垂直部と上面に接合される水平部とを有す
るコネクタを取付けると共に、前記水平部に少なくとも
ラジエータコアサイドの主要部と曲折部に各々接合され
る上向きフランジを形成したものである。
【0013】
【作用】この発明によれば、ラジエータコアサイドの延
設部自体がフロントサイドメンバに接合されると共にラ
ジエータコアサイドの主要部と曲折部の2面がそれぞれ
コネクタの上向きフランジに接合されるため、ラジエー
タコアサイドのフロントサイドメンバに対する取付強度
が高まる。しかも、主要部と曲折部とで方向性が異なっ
ており、一方向から荷重が加わった場合、一方の接合部
は荷重が剥離方向に作用するが、少なくとも他方側はそ
の荷重を剪断方向で受け止めることができるため、あら
ゆる方向からの荷重に対して高い取付強度を示すことが
できる。
【0014】また、コネクタがフロントサイドメンバの
前端に接合される垂直部と上面に接合される水平部とか
ら成っているため、垂直部の左右両側にバンパステー用
の取付孔を形成すれば、専用のブラケットを必要とせ
ず、部品点数の低減を図ることができる。
【0015】更に、開放部側に位置する曲折部及び延設
部が前後方向に沿ったものであり、該開放部内へ大きく
突出しないため、該開放部の開口面積を大きく確保する
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0017】この実施例では、ラジエータコアサイド1
8とコネクタ19が本発明に係るものであり、他の構成
部材は従来と同様である。ラジエータコアサイド18の
主要部20にはランプ取付け用の開口20aが形成され
ており、この主要部20の左右方向中央側端部には、前
向きの曲折部21が形成されている。この曲折部21の
下側には該曲折部21をそのまま下方へ延長した延設部
22が形成されており、この延設部22及び曲折部21
の前端には細幅の内向きフランジ23が形成されてい
る。そして、この内向きフランジ23の一部には溶接ナ
ット付の取付孔h 10が形成されている。この延設部22
の殆どの部分はフロントサイドメンバ1の側面に数多く
の溶接スポットで接合され、下端部22aはラジエータ
コアロア3に対して接合される(図中、*印は主な溶接
スポットを示す)。
【0018】また、コネクタ19は、中央に作業開口2
5aを有する垂直部25と、該垂直部25の上端から後
向きに曲折形成した水平部26とから成っている。垂直
部25の左右両側には取付孔h11、h12が形成されてお
り、水平部26の3辺には上向きフランジ26a、26
b、26cがそれぞれ形成されている。また、前記垂直
部25はフロントサイドメンバ1の接合代1c、内向き
フランジ23、クロージングプレート2の外向きフラン
ジ2aにそれぞれ接合される。水平部26はクロージン
グプレート2の上面に接合されると共に、その上向きフ
ランジ26a、26b、26cはそれぞれ曲折部21、
主要部20、フロントサイドメンバ1の上側のフランジ
1aにそれぞれ接合される。
【0019】以下、この実施例の優位点を述べる。
【0020】この実施例によれば、ラジエータコアサイ
ド18の端部に前向きの曲折部21を形成したため、ラ
ジエータコアサイド18自体の強度が向上し、ラジエー
タコアサイド18がねじれ方向に変形しにくくなる。ラ
ジエータコアサイド18のねじれが防止されると、ラジ
エータコアサイド18の開口20aに取付けられるラン
プ(図示せず)の光軸が安定する。
【0021】ラジエータコアサイド18から一体形成さ
れた延設部22がフロントサイドメンバ1の側面に広い
面積で接合されているため、フロントサイドメンバ1に
対するラジエータコアサイド18の取付強度が高くな
る。
【0022】また、コネクタ19の水平部26に形成し
た3つの上向きフランジ26a、26b、26cを各々
対応する部位に接合しているため、フロントサイドメン
バ1に対するラジエータコアサイド18の取付強度が更
に高まる。
【0023】特に、ラジエータコアサイド18側に接合
される2つの上向きフランジ26a、26bのうち、主
要部20に接合される上向きフランジ26bは左右方向
に沿うものであり、曲折部21に接合される上向きフラ
ンジ26aは前後方向に沿うものであり、互いに方向性
が異なっているため、例えば、ラジエータコアサイド1
8に後向きの荷重が加わった場合は、その荷重が左右方
向に沿う上向きフランジ26bには剥離方向に作用する
ものの、前後方向に沿う上向きフランジ26aは剪断方
向に作用するため、その荷重を確実に受け止めることが
できる。ラジエータコアサイド18に左右中央側への荷
重が加わったような場合には、逆に左右方向に沿う上向
きフランジ26bにてその荷重を剪断方向で受け止める
ことができる。
【0024】また、コネクタ19が垂直部25と水平部
26とから成るため、垂直部25の左右両側にバンパス
テー11を取付けるための取付孔h11、h12を形成する
ことができ、専用のブラケットを要しない。従って、そ
の分、部品点数の低減を図ることができる。
【0025】更に、開放部17側に位置する曲折部21
及び延設部22が前後方向に沿ったものであり、それら
に形成される内向きフランジ23も細幅なので、開放部
17の開口面積を大きく確保することができ、図示せぬ
ラジエータやコンデンサの冷却性能を向上させることが
できると共に、これらを取付ける作業も行い易くなる。
【0026】尚、この実施例では、曲折部21を主要部
20から前向きに形成したが、後向きに形成しても良
い。
【0027】
【発明の効果】この発明に係る自動車の車体前部構造
は、以上説明してきた如き内容のものであって、ラジエ
ータコアサイドの延設部自体がフロントサイドメンバに
接合されると共にラジエータコアサイドの主要部と曲折
部の2面がそれぞれコネクタの上向きフランジに接合さ
れるため、ラジエータコアサイドのフロントサイドメン
バに対する取付強度が高まる。しかも、主要部と曲折部
とで方向性が異なっており、一方向から荷重が加わった
場合、一方の接合部は荷重が剥離方向に作用するが、少
なくとも他方側はその荷重を剪断方向で受け止めること
ができるため、あらゆる方向からの荷重に対して高い取
付強度を示すことができる。
【0028】また、コネクタがフロントサイドメンバの
前端に接合される垂直部と上面に接合される水平部とか
ら成っているため、垂直部の左右両側にバンパステー用
の取付孔を形成すれば、専用のブラケットを必要とせ
ず、部品点数の低減を図ることができる。
【0029】更に、開放部側に位置する曲折部及び延設
部が前後方向に沿ったものであり、該開放部内へ大きく
突出しないため、該開放部の開口面積を大きく確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車の車体前部構
造を示す組立斜視図である。
【図2】図1の構造の分解図である。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】従来例に係る自動車の車体前部構造を示す組立
斜視図である。
【図5】図4の構造の分解図である。
【図6】図4中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 フロントサイドメンバ 18 ラジエータコアサイド 20 主要部 21 曲折部 22 延設部 24 コネクタ 25 垂直部 26 水平部 26a、26b 上向きフランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータコアサイドの主要部の左右中
    央側端部に前後方向に沿う曲折部を形成すると共に、該
    曲折部から下方へ延長して形成した延設部をフロントサ
    イドメンバの左右中央側の側面に接合し、 該フロントサイドメンバにその前端に接合される垂直部
    と上面に接合される水平部とを有するコネクタを取付け
    ると共に、前記水平部に少なくともラジエータコアサイ
    ドの主要部と曲折部に各々接合される上向きフランジを
    形成したことを特徴とする自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 垂直部の左右両側にバンパステー用の取
    付孔を形成した請求項1記載の自動車の車体前部構造。
  3. 【請求項3】 フロントサイドメンバが少なくとも上側
    にフランジを有する形状で、コネクタの水平部に前記フ
    ロントサイドメンバの上側のフランジに接合される上向
    きフランジが形成されている請求項1又は請求項2記載
    の自動車の車体前部構造。
  4. 【請求項4】 延設部の下端部がラジエータコアロアに
    接合されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の自
    動車の車体前部構造。
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