JP2515718Y2 - 車両用サイドドア - Google Patents

車両用サイドドア

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JP2515718Y2
JP2515718Y2 JP1989148416U JP14841689U JP2515718Y2 JP 2515718 Y2 JP2515718 Y2 JP 2515718Y2 JP 1989148416 U JP1989148416 U JP 1989148416U JP 14841689 U JP14841689 U JP 14841689U JP 2515718 Y2 JP2515718 Y2 JP 2515718Y2
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JP
Japan
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impact beam
vehicle
door
impact
side door
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高男 陶山
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両用サイドドアに関する。
(従来の技術) 従来の車両には、例えば実開昭56−150609号公報およ
び実開昭57−48116号公報に開示されているように、サ
イドドアの内部に、車両前後方向に沿ってインパクトビ
ームを配設して、サイドドアの強度を高めるようにした
ものがある。
この種の車両用サイドドアの水平断面図を第4図に示
す。同図に示すように、ドアアウタパネル1の外周縁部
にドアインナパネル2の外周縁部が接合されるととも
に、ドアインナパネル2の前側部および後側部には、ド
アアウタパネル1の裏面に対向するインパクトビーム取
付面3がそれぞれ形成される。また、この両インパクト
ビーム取付面3にインパクトビーム4の両端部がそれぞ
れ溶接点5においてスポット溶接により固定される。そ
して、衝突等により車外側からドアアウタパネル1に衝
撃力が加わった際に、同図想像線に示すように、インパ
クトビーム4がドアアウタパネル1を介して車内側に押
し込まれて折れ曲がり変形することにより、衝撃エネル
ギーを吸収してドアアウタパネル2の車両側への突出を
防止し、あるいは突出量を低減するように構成してい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来のサイドドアでは、ドアインナパ
ネル2に設けられたインパクトビーム取付面3がドアア
ウタパネル1に対しほぼ平行となるように形成されてい
るためインパクトビーム4がその中央領域で折れ曲がり
変形した際に、インパクトビーム4の両端部がコーナ部
3aを支点に回転力を受けてインパクトビーム取付面3と
インパクトビーム4との溶接点5に剥離方向の負荷F1が
作用する。一般に、スポット溶接においては、剪断方向
の負荷に対する溶着強度は強いが、剥離方向の負荷F1に
対しては弱い。したがって、インパクトビーム4がイン
パクトビーム取付面3から容易に剥がれないように溶接
箇所を増加する必要があり、取付作業が繁雑化するとい
う問題があった。
またインパクトビーム取付面3は、溶接時にスポット
ガンを溶接点5に対向させる必要上、作業用スペースA
を確保する必要がある。この作業用スペースAはかなり
大きく、そのためドア端末からインパクトビーム取付面
3の一端部までのデッドスペースS1も大きくなるという
問題があった。
(考案の目的) この考案は、上記従来技術の問題を解消し、より少な
い溶接点数で側面衝突時にもインパクトビームの溶接箇
所の剥離を防止でき、インパクトビームの取付作業が簡
単でデッドスペースを小さくできる車両用サイドドアを
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案は、ドアインナパネルの前側部および後側部
に、ドアアウタパネルの裏面に対向するインパクトビー
ム取付面がそれぞれ形成されて、その両インパクトビー
ム取付面間にインパクトビームが掛け渡された車両用サ
イドドアであって、上記目的を達成するため、前記イン
パクトビーム取付面を、ドア中央部に向け車内側に傾斜
した傾斜面に仕上げるとともに、前記インパクトビーム
の両端部を傾斜した前記インパクトビーム取付面に沿う
ように車外側に向けて屈曲し、屈曲した前記インパクト
ビームの両端部を前記傾斜した前記インパクトビーム取
付面に当接して前記インパクトビームの車外側の表面よ
りも車外より位置において前記インパクトビームの両端
部を前記インパクトビーム取付面に溶着している。
(実施例) 第1図はこの考案の一実施例であるサイドドアが装備
された車両10を示す側面図、第2図は第1図のII−II線
断面図、第3図は第2図のIII−III線断面図である。こ
れらの図に示すように、ドアアウタパネル11の外周縁部
にドアインナパネル12の外周縁部が接合される。さら
に、ドアインナパネル12の前側部および後側部にそれぞ
れ形成されるインパクトビーム取付面13は、ドア中央部
に向けて車内側に傾斜した傾斜面に仕上げられる。
一方、インパクトビーム20は、その中央領域にインパ
クトビーム20の長手方向に沿ったビード21が複数本一体
的に形成されており、インパクトビーム20の剛性が高め
られるように構成している。さらに、インパクトビーム
20の両端部22は、上記インパクトビーム取付面13の傾斜
角度に対応して、車外側に傾斜するように屈曲形成され
る。
そして、インパクトビーム20の両端部22がそれぞれイ
ンパクトビーム取付面13に重ね合わされるように配置さ
れて、インパクトビーム20の車外側の表面よりも車外寄
りの溶接点15でインパクトビーム20の両端部がスポット
溶接により固定される。
この車両10において、衝突等により車外側からドアア
ウタパネル11に衝撃力が加わると、第2図想像線に示す
ように、インパクトビーム20がドアアウタパネル11を介
して車内側に押し込まれて折れ曲がり変形し、これによ
り衝撃エネルギーが吸収される。
この場合、インパクトビーム取付面13は、ドア中央部
に向けて車内側に傾斜した傾斜面に仕上げられるととも
に、その傾斜面にインパクトビーム20の両端部22が重ね
合わされるようにして取り付けられているため、インパ
クトビーム20が折れ曲がり変形する際に、両端部22には
インパクトビーム取付13に沿ってドア中央部に向かう力
が作用する。つまり、インパクトビーム取付面13とイン
パクトビーム20との溶接点15には、剪断方向の負荷F2が
作用することになり、従来のような剥離方向の力はほと
んど作用しなくなる。上述したように、スポット溶接
は、剪断方向の負荷F2に対する溶着強度が強いので、イ
ンパクトビーム20がインパクトビーム取付面13から容易
に剥れなくなる。したがって、溶接箇所を減少させるこ
とができ、インパクトビーム20の取付作業が容易にな
る。
また、インパクトビーム取付面13が、ドアアウタパネ
ル11に対し、換言すれば車両前後方向に対し傾斜してい
るため、作業スペースAの車両前後方向に対応するスペ
ース(見かけ上の作業スペース)A2が小さくなり、その
分ドア端末からインパクトビーム取付面13の一端までの
デッドスペースS2も小さくなる。
(考案の効果) 以上のように、この考案の車両用サイドドアによれ
ば、インパクトビーム取付面をドア中央部に向け車内側
に傾斜した傾斜面に仕上げるとともに、その傾斜面にイ
ンパクトビームの端部を沿わせてスポット溶接等により
溶着するようにしているため、衝突等によりインパクト
ビームが折れ曲がり変形する際の負荷が、インパクトビ
ーム取付部において剪断方向に作用するようになり、従
来構造に比べ少ない溶接点で強度を確保することができ
て、その分溶接作業も容易となる。また、作業スペース
の車両前後方向に対向するスペースが小さくなり、その
分デッドスペースも小さくなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である車両用サイドドアが
装備された車両を示す側面図、第2図は第1図のII−II
線断面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図
は従来の車両用サイドドアを示す水平断面図である。 10……車両、11……ドアアウタパネル、12……ドアイン
ナパネル、13……インパクトビーム取付面、20……イン
パクトビーム、22……端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアインナパネルの前側部および後側部
    に、ドアアウタパネルの裏面に対向するインパクトビー
    ム取付面がそれぞれ形成されて、その両インパクトビー
    ム取付面間にインパクトビームが掛け渡された車両用サ
    イドドアにおいて、 前記インパクトビーム取付面を、ドア中央部に向け車内
    側に傾斜した傾斜面に仕上げるとともに、前記インパク
    トビームの両端部を傾斜した前記インパクトビーム取付
    面に沿うように車外側に向けて屈曲し、屈曲した前記イ
    ンパクトビームの両端部を前記傾斜した前記インパクト
    ビーム取付面に当接して前記インパクトビームの車外側
    の表面よりも車外寄り位置において前記インパクトビー
    ムの両端部を前記インパクトビーム取付面に溶着したこ
    とを特徴とする車両用サイドドア。
JP1989148416U 1989-12-22 1989-12-22 車両用サイドドア Expired - Lifetime JP2515718Y2 (ja)

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