JP3102442B2 - 反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法 - Google Patents

反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法

Info

Publication number
JP3102442B2
JP3102442B2 JP03118553A JP11855391A JP3102442B2 JP 3102442 B2 JP3102442 B2 JP 3102442B2 JP 03118553 A JP03118553 A JP 03118553A JP 11855391 A JP11855391 A JP 11855391A JP 3102442 B2 JP3102442 B2 JP 3102442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
polyurethane polyurea
compound
organic phase
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03118553A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04345613A (ja
Inventor
洋一 谷本
一郎 村松
光雄 加瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP03118553A priority Critical patent/JP3102442B2/ja
Publication of JPH04345613A publication Critical patent/JPH04345613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3102442B2 publication Critical patent/JP3102442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
    • C08G18/66Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
    • C08G18/6633Compounds of group C08G18/42
    • C08G18/6637Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38
    • C08G18/6648Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3225 or C08G18/3271 and/or polyamines of C08G18/38
    • C08G18/6655Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3225 or C08G18/3271 and/or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3271
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/0838Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds
    • C08G18/0842Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds in the presence of liquid diluents
    • C08G18/0861Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds in the presence of liquid diluents in the presence of a dispersing phase for the polymers or a phase dispersed in the polymers
    • C08G18/0866Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds in the presence of liquid diluents in the presence of a dispersing phase for the polymers or a phase dispersed in the polymers the dispersing or dispersed phase being an aqueous medium

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規にして有用なる、粒子表面層
に反応基を有するポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造
方法、とりわけ粒子表面層に水酸基を有するポリウレタ
ンポリ尿素架橋粒子の製造方法に関する。
【0002】さらに詳細には、本発明は、化学量論的に
イソシアネート基が過剰となるようなポリイソシアネー
ト化合物と、ポリヒドロキシ化合物とのウレタン化反応
を通して粒子の内部層を形成しうる有機相と、必須成分
としてヒドロキシルアミン化合物を含んでなるポリアミ
ン化合物(水相)との間での界面重合反応を通して得ら
れる、粒子表面層に反応基、就中、水酸基を有する真球
の反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法に関
する。
【0003】
【従来の技術】ポリマー粒子の形成方法としては、水性
媒体中に疎水性物質を分散させ、その分散された液滴の
界面において、有機高分子物質(高分子化合物)を成長
させることによって微小粒子を形成せしめる、いわゆる
界面重合法を基本としている。
【0004】それらの多くは、高分子物質としてイソシ
アネート末端基を有するイソシアネートプレポリマーを
水中に分散せしめ、次いで、かくして得られる分散液に
ポリアミン化合物(アミン類)などを添することによっ
て、安定なるポリ尿素粒子を形成せしめるという方法
や、
【0005】高分子物質として、ポリイソシアネート化
合物(イソシアネート類)とポリヒドロキシ化合物の混
合物を用い、アミン類とイソシアネート類との間での界
面重合反応を行うと共に、粒子内部においてウレタン化
反応をも起こさせて、ポリウレタンポリ尿素架橋粒子を
形成せしめるという方法などである。
【0006】特に、高分子物質として、ポリイソシアネ
ート化合物とポリヒドロキシ化合物の混合物を用いた場
合には、粒子内部に未反応のイソシアネート基を残存す
ることがなく、優れた弾力性を有するポリウレタンポリ
尿素架橋粒子を得ることが出来る。
【0007】しかし、かかる界面重合反応ならびに粒子
内部架橋反応などによって得られるポリウレタンポリ尿
素架橋粒子を塗膜中に分散させて塗膜を形成せしめた場
合には、ポリウレタンポリ尿素架橋粒子とバインダーと
の接着が不完全であり、じいては、耐摩耗性が悪く、粒
子固有の特性を充分に発揮し切れないという欠点を有し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は、上述した如き従来技術における欠点の存在に鑑み、
単なるポリウレタンポリ尿素架橋粒子ではなくて、粒子
の表面層に反応基を有し、さらに、該反応性粒子を塗膜
中に分散させた場合に、粒子表面層に存在する反応基
が、バインダー樹脂と反応して化学的に結合すること
で、塗膜の耐摩耗性を向上せしめ得る反応性ポリウレタ
ンポリ尿素架橋粒子を得るべく、鋭意、研究を開始し
た。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、極めて簡単なる操作により、粒子の内部を構成す
るウレタン樹脂特有の著しく優れた弾力性を有し、さら
に、粒子表面層にバインダー樹脂と反応して化学的に結
合可能な反応基を有する、真球状のポリウレタンポリ尿
素架橋粒子の製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述した如き発明が解決しようとする課題に照準を合わ
せて、鋭意、検討を行った結果、目的とする表面反応性
のポリウレタンポリ尿素架橋粒子を得るに及んで、本発
明を完成するに到った。
【0011】すなわち本発明は、化学量論的にイソシア
ネートが過剰となるように、ポリイソシアネート化合物
とポリヒドロキシ化合物とを混合した有機相を、水相中
に微細分散し、該化学量論的に過剰なイソシアネート基
の当量以下のポリヒドロキシアミン化合物を含むポリア
ミンを添加し、該有機相と水相との境界面で界面重合反
応を行わせることにより、水酸基を有する表面層を形成
し、有機相内部でウレタン化反応を行わせることにより
粒子の内部層を形成することを特徴とする、反応性ポリ
ウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0012】ここにおいて、極めて簡便なる操作によ
り、粒子の内部を構成するウレタン樹脂特有の、著しく
優れた弾力性を有し、かつ、バインダーとしてウレタン
樹脂を用いた場合に、バインダー中のイソシアネート基
と化学的に結合可能な水酸基を有するポリウレタンポリ
尿素架橋粒子を得るという目的から、粒子の外壁の構成
原料としてポリヒドロキシアミン化合物の使用が必須で
ある。
【0013】上記したポリイソシアネート化合物として
は、特に耐候性などの性能を必要としない場合には、勿
論、芳香族ジイソシアネートからのポリイソシアネート
化合物の使用が可能であり、それらのうちでも特に代表
的なジイソシアネートのみを例示するに止めれば、トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフ
タレン−1,5−ジイソシアネート、p−フェニレンジ
イソシアネート、ジベンジルジイソシアネート、ジフェ
ニルエーテルジイソシアネートもしくはm−ないしはp
−テトラメチルキシレンジイソシアネートの如き、各種
のジイソシアネート・モノマー類;あるいは、これらの
各種モノマー類の単独使用または2種以上の併用に基ず
く3官能以上のポリイソシアヌレート型ポリイソシアネ
ートまたはビュレット型ポリイソシアネートの如き、各
種の変性ポリイソシアネート類などである。
【0014】一方、耐候性などを考慮する必要のある場
合には、脂肪族および/または脂環式ジイソシアネート
からのポリイソシアネート化合物の使用が望ましく、そ
れらのうちでも特に代表的なジイソシアネートのみを例
示するに止めれば、水添トリレンジイソシアネート、水
添ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソ
シアネート、シクロヘキシル−1,4−ジソシアメー
ト、テトラメチルキシレンジイソシアネートまたはイソ
ホロンジイソシアネートの如きジイソシアネート・モノ
マー類;あるいは、これらの各種モノマー類単独使用ま
たは2種以上の併用に基ずく3官能以上のポリイソシア
ヌレート型ポリイソシアネートまたはビュレット型ポリ
イソシアネートの如き、各種の変性ポリイソシアネート
類などである。
【0015】さらに、上掲したような各種のポリイソシ
アネート化合物の1種または2種以上と、多価アルコー
ル、ポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリブ
タジエンポリオール、水酸基含有含フッ素化合物または
ポリペンタジエンポリオール類の如き、各種のポリヒド
ロキシ化合物の1種または2種以上とをウレタン化反応
せしめて得られる、末端イソシアネート基含有の、ウレ
タン変性イソシアヌレート環含有ポリイソシアネート類
もまた使用でき、これらは単独使用でも2種以上の併用
でもよい。
【0016】ここで、得られるポリウレタンポリ尿素架
橋粒子(以下、ポリマー粒子ともいう。)が、特に強靱
性に優れるものである為には、当該ポリイソシアネート
化合物の数平均分子量として、200〜10,000な
る範囲内、好ましくは、300〜7,000なる範囲
内、さらに好ましくは、500〜5,000なる範囲内
が適切である。
【0017】一方、ポリイソシアネート化合物と共に、
前記有機相を構成する必須の成分たるポリヒドロキシ化
合物は、ポリマー粒子の壁部の形成に伴う内部架橋の不
足を補い、かつ、このポリマー粒子の機械的強度を、一
層、向上化せしめるために極めて重要なる成分である
が、かかるポリヒドロキシ化合物としては、それ自体が
公知であるようなものは、いずれも使用し得る。
【0018】それらのうちでも、特に代表的なもののみ
を例示するにとどめれば、次のような、いずれかのグル
ープに属するものである。
【0019】a) エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘ
サン、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA、ヒド
ロキシピバリルヒドロキシピバレート、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール、グリセリンもしく
は、ヘキサントリオールの如き多価アルコール類;
【0020】b) ポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポ
リオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピ
レンポリオキシテトラメチレングリコールもしくは、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオキシテト
ラメチレングリコールの如き、各種のポリエーテルグリ
コール類;
【0021】c) 上掲された如き各種の多価アルコー
ル類と、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、テト
ラヒドロフラン、エチルグリシジルエーテル、プロピル
グリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、フェ
ニルグリシジルエーテルまたはアリルグリシジルエーテ
ルの如き各種の(環状)エーテル結合含有化合物との開
環重合によって得られる変性ポリエーテルポリオール
類;
【0022】d) 上掲された如き各種の多価アルコー
ル類の1種以上と、多価カルボン酸類との共縮合によっ
て得られるポリエステルポリオール類であって、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、フタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マ
レイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グル
タコン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,
4−シクロヘキサンヒカルボン酸、1,2,4−ベンゼ
ントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン
酸、1,2,4−シクロヘキサトリカルボン酸または
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸などで特に代表
される多価カルボン酸類を用いて得られるポリオール
類;
【0023】e) 上掲された如き各種の多価アルコー
ル類の1種以上と、 −カプロラクトン、δ−バレロラ
クトンもしくは3−メチル−δ−バレロラクトンの如き
各種のラクトン類との重縮合反応によって得られるラク
トン系ポリエステルポリオール類;
【0024】あるいは、上掲された如き、それぞれ、各
種の多価アルコール類と、多価カルボン酸類と、上掲さ
れた如き各種のラクトン類との重縮合反応によって得ら
れるラクトン変性ポリエステルポリオール類;
【0025】f) ビスフェノールA型エポキシ化合
物、水添ビスフェノールA型エポキシ化合物、一価およ
び/または多価アルコール類のグリシジルエーテル、あ
るいは、一塩基酸および/または多塩基酸類のグリシジ
ルエステルの如き各種のエポキシ化合物を、ポリエステ
ルポオールの合成時に、1種以上併用して得られるエポ
キシ変性ポリエステルポリオール類;
【0026】さらには、 g) ポリエステルポリアミドポリオール、ポリカーボ
ネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリペ
ンタジエンポリオール、ひまし油、ひまし油誘導体、水
添ひまし油、水添ひまし油誘導体、水酸基含有アクリル
系共重合体、水酸基含有含フッ素化合物または水酸基含
有シリコン樹脂などである。
【0027】これら(a)から(g)に示されたポリヒ
ドロキシ化合物は、単独使用でも2種以上の併用でもよ
いことは勿論であるが、その数平均分子量としては、2
00〜10,000、好ましくは、300〜7,00
0、さらに好ましくは、500〜5,000なる範囲内
が、ポリマー粒子内部の充分なる架橋のためにも適切で
ある。
【0028】また、強靱なるポリマー粒子を得るために
は、ポリエステルポリオールの使用が望ましく、就中、
−カプロラクトン、δ−バレロラクトンまたは3−メ
チル−δ−バレロラクトンの如きラクトン類との重縮合
反応によって得られるラクトン系ポリエステルポリオー
ル類の使用が望ましい。
【0029】本発明においては、ポリイソシアネート化
合物のイソシアネート基当量と、ポリヒドロキシ化合物
のヒドロキシル基当量との比率を、好ましくは1:0.
1〜1:0.9、さらに好ましくは1:0.2〜1:
0.7なる範囲内として、これらの両成分を混合し、し
かも、これら両成分の混合物それ自体が三次元架橋化し
得るような組成にすることが肝要である。
【0030】すなわち、かかる混合物を完全にウレタン
化させたい場合には、ゲル状となり、加温や真溶剤の希
釈によっても、もはや、流動性が得られないような配合
にする必要がある。
【0031】前記した疎水性有機相を設計するに当たっ
ての上記二つの条件は、後述するポリアミン類の添加に
よる界面重合反応だけでは得られない内部架橋状態を得
るために必須のものである。
【0032】このさい、界面重合反応を無理なく実効せ
しめるためには、上記範囲の過剰なるイソシアネート基
の存在が必要であり、こうした範囲は粒子の外壁が速や
かに形成されべく設計されている。
【0033】また、本発明においては、粒子内部におい
て、ポリイソシアネート化合物とポリヒドロキシ化合物
が三次元的に架橋していることで、粒子全体の強靱性や
耐溶剤性などの向上化が図られている。
【0034】有機相中のポリイソシアネート化合物中の
イソシアネート基が、後述のポリヒドロキシアミン類と
の界面重合反応の進行に伴って消費されるために、粒子
中のイソシアネート基とヒドロキシル基との当量比が接
近し、粒子内部の架橋密度が、ウレタン化反応の進行に
伴って、一層、増大する処となり、その結果、ポリウレ
タンポリ尿素架橋粒子の強靱性や耐溶剤性などが、より
一層、向上化する。
【0035】このようにして、前述した通りの、混合さ
れた疎水性有機相を、一般には、水中に微細分散させ、
該有機相中に含まれる過剰なイソシアネート基の1当量
につき、ポリヒドロキシアミン叉は、ポリヒドロキシア
ミンおよびポリアミン類をアミン基当量換算で0.2〜
1.0当量、好ましくは0.3〜1.0当量、さらに好
ましくは0.4〜0.9当量となるように添加して、粒
子表面層における尿素化反応を行う一方で、粒子内部で
のウレタン化反応をも実施することによって、極めて強
靱なる真球状のポリウレタンポリ尿素架橋粒子が得られ
る。
【0036】本発明において好適に用いられる前記ポリ
アミン類としては、公知慣用のジアミン類、ポリアミン
類またはそれらの混合物が挙げられるが、それらのうち
でも特に代表的なもののみを挙げるにとどめれば、1,
2−エチレンジアミン、ビス(3−アミノプロピル)ア
ミン、ヒドラジン、ヒドラジン−2−エタノール、ビス
(2−メチルアミノエチル)メチルアミン、1,4−ジ
アミノシクロヘキサン、3−アミノ−1−メチルアミノ
プロパン、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、N
−メチル−ビス(3−アミノプロピル)アミン、テトラ
エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ビス
(N,N’−アミノエチル)−1,2−エチレンジアミ
ン、
【0037】1−アミノエチル−1,2−エチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミ
ン、ペンタエチレンヘキサミン、フェニレンジアミン、
トルイレンジアミン、2,4,6−トリアミノトルエン
トリハイドロクロライド、1,3,6−トリアミノナフ
タレン、イソホロンジアミン、キシリレンジアミン、水
添キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタンもしくは水添4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、またはこれら上掲のポリアミン・モノマーの各種の
誘導体などである。
【0038】また、本発明において好適に用いられる前
記ポリヒドロキシアミン化合物のうちでも特に代表的な
もののみを挙げるにとどめれば、N−ヒドロキシエチル
−1,2−エチレンジアミン、N,N’−ジヒドロキシ
エチル−1,2−エチレンジアミン、N−ヒドロキシエ
チル−1,3−プロピレンジアミン、2−ヒドロキシプ
ロピル−1,3−プロピレンジアミン、2−ヒドラジン
エタノール、N,N’−ジヒドロキシプロピルヒドラジ
ン、N−ヒドロキシ−ビス(2−メチルアミノエチル)
アミン、N−ヒドロキシエチル−ビス(1−ヒドロキシ
メチル−2−アミノプロピル)アミン、N−ヒドロキシ
−ビス(3−アミノプロピル)アミン、2−ヒドロキシ
−1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(N,N’−
アミノエチル)−1−ヒドロキシ−1,2−エチレンジ
アミン、
【0039】N−ヒドロキシエチルアミン、N,N’−
ジヒドロキシエチルアミン、N,N’−ジイソプロパノ
ールアミン、N−メチル−N’−ヒドロキシエチルアミ
ン、アミノエトキシエタノール、フェノールジアミン、
ヒドロキシメチルフェニレンジアミン、ジヒドロキシプ
ロピルフェニレンジアミン、ビスフェノールアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルヒドロキシメタンまたは
これら上掲のポリヒドロキシアミン・モノマーの各種の
誘導体などであるし、また、上掲のポリアミンおよびポ
リヒドロキシアミンとモノエポキシ化合物、水酸基含有
アクリル化合物の付加物も使用することができる。
【0040】上記したモノエポキシ化合物として特に代
表的なもののみを挙げるにとどめれば、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブタンオキサイドの如き
アルキレンオキサイド、スチレンオキサイドの如きオレ
フィンオキサイド、アルキルグリシジルエーテル、フェ
ニルグリシジルエーテル、またはそれらの誘導体;ある
いは、アルコキシポリアルキレンポリエーテルグリシジ
ルエーテル;さらには、安息香酸グリシジルエーテル、
バーサテイク酸グリシジルエステルの如きグリシジルエ
ステルなどである。
【0041】前記した水酸基含有アクリル化合物として
特に代表的なもののみを挙げるにとどめれば、βーヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、βーヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、γーヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレートなどである。
【0042】本発明において、水中に分散される疎水性
有機相は非反応性であり、かつ、疎水性の有機溶剤を、
必要に応じて、添加して粘度を低下せしめ、水相への分
散性を向上化せしめることが出来る。
【0043】この場合の有機溶剤の使用量としては、全
有機相中の50重量%以下、好ましくは、30重量%以
下が適切である。
【0044】使用する有機溶剤としては、芳香族系また
は脂肪族系の炭化水素、エステル、エーテルあるいはケ
トン系のものが適し、就中、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジフェ
ニルエーテルまたはミネラルスピリットなどが適してい
る。
【0045】これらの有機溶剤は、必要に応じて、粒子
形成中あるいは粒子形成後に、加熱や減圧などの処理に
よって留去してもよい。
【0046】次いで、かくして調製された有機相を水相
中に分散さしめるにさいし、一層の分散の安定化を図る
ために、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセ
ルロース、カルボキシアルキルセルロース、アラビアゴ
ム、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルピロリドンまたはエチレン無水マレイン酸共重合体の
如き各種の保護コロイドから選ばれる1種または2種以
上を、水相中に、0.1〜20重量%なる範囲内で用い
るのが好ましい。
【0047】また、この水相には、0.1〜10重量%
の、公知慣用の、ノニオン系、アニオン系またはカチオ
ン系の各種の界面活性剤を含有していても、一向に、差
し支えない。
【0048】本発明にあっては、粒子の内部において、
積極的にウレタン化反応せしめ、さらに粒子の外壁を形
成するさいに、ヒドロキシアミン化合物を必須成分とし
て含んで成るポリアミン化合物を用いて、粒子の外壁表
面層に、化学結合に水酸基をよって導入することに特徴
を有する訳であるが、
【0049】粒子内で、イソシアネート基とヒドロキシ
ル基との反応を、極めて効果的に、促進せしめる目的
で、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、塩化第一
錫、塩化第二錫、テトラ−n−ブチル錫、トリ−n−ブ
チル錫アセテート、n−ブチル錫トリクロライド、トリ
メチル錫ハイドロオキサイド、ジメチル錫ジクロライ
ド、ジブチル錫アセテート、ジブチル錫ジラウレート、
オクテン酸錫またはカリウムオレエートの如き、各種の
有機金属触媒の1種または2種以上を、
【0050】疎水性の有機相に対して5〜10,000
ppm、好ましくは10〜5,000ppmなる範囲内
で添加するのが望ましく、該有機金属触媒の添加によっ
て、極めて短時間に、強靱なる架橋粒子を形成せしめる
ことができる。
【0051】上記触媒の添加方法としては、水分散化
(微細分散化)に先立って、有機相中に添加せしめる
か、あるいは、有機相を水中に分散せしめる工程と、ポ
リヒドロキシアミン類を添加する工程との中間で行うの
が、最も適切である。
【0052】ポリアミン化合物を添加したのちの当該触
媒の添加は、粒子外壁が形成されつつある状態のため
に、当該触媒が粒子内部に取り込まれ難くなり、ひいて
は、粒子内部のウレタン化反応促進性が低下する傾向に
ある処から、好ましくない。
【0053】さらに、粒子表面層に水酸基を導入するに
際しては、公知の如く、ポリアミン化合物中のヒドロキ
シル基とイソシアネート基との間のウレタン化反応は、
特に、イソシアネート基が脂肪族系あるいは脂環式系に
基ずく場合には、アミノ基との尿素化反応に比較して、
反応速度が小さい傾向にあるので、ポリイソシアネート
化合物とヒドロキシアミン化合物との反応においては、
ヒドロキシアミン化合物中のアミノ基がヒドロキシル基
に比べて優先的にイソシアネート基と尿素化反応を起こ
すために、ヒドロキシル基が未反応のまま取り残される
結果となる。
【0054】以上に詳述した通り、本発明の基本的要件
を満足している限り、極めて簡単な手法で、表面層に水
酸基を有するポリウレタンポリ尿素架橋粒子を得ること
ができるが、有機相を構成する樹脂類、分散工程におけ
る保護コロイドおよび/または界面活性剤の種類とそれ
らの使用量、あるいは、分散工程での攪拌速度や反応温
度などの諸条件を、適宜、選択することにより、反応性
ポリウレタンポリ尿素架橋粒子をの粒子径を、自由に、
設計し調整することができる。
【0055】本発明のポリウレタンポリ尿素架橋粒子の
平均粒子径は、通常、0.1〜500ミクロン(μm)
なる程度の範囲であり、かかる粒子径の基準は、応用用
途に応じて異なるが、1〜300ミクロンなる範囲内の
ものが、とりわけ、機械的物性などの諸性能に優れる処
から、一段と好ましい。
【0056】本発明の反応性ポリウレタンポリ尿素架橋
粒子には、芯物質として、様々なものを内包せしめるこ
とが出来る。かかる内包用の芯物質は、疎水性の有機相
中に存在させて、粒子内部に取り込むものであるが、こ
うした芯物質の範囲や種類などは、特に限定されること
はなく、広範囲に及ぶものである。
【0057】当該内包用芯物質の特に代表的なもののみ
を例示するに止めれば、除草剤、殺菌剤もしくは殺虫剤
の如き各種の薬剤類または医薬品類などを始め、香料、
着色料、発色剤類、酵素類、洗剤類、触媒類、防錆剤
類、接着剤類、化成品類または食品類などである。
【0058】また、必要に応じて、イソシアネート基に
対して不活性の可塑剤類、パラフィン類、動植物油類ま
たはシリコン油類、あるいはキシレン樹脂やケトン樹脂
類の如き各種の合成樹脂類をも、適宜、内包せしめるこ
とが出来る。
【0059】本発明の反応性ポリウレタンポリ尿素架橋
粒子を調製するには、概略、次のように実施される。 (a) まず、有機相中に水相を分散する工程は、10
〜35℃なる室温付近で行うのが、分散系の安定化を図
る見地から好ましい。
【0060】かかる有機相中の水相への分散は、ホモジ
ュナイザー、ホモデイスパーまたはプロペラ型汎用攪拌
機の如き分散化手段や常套的な動作・操作などによっ
て、簡単に行うことができる。
【0061】(b) 多くの場合、前記の分散工程が終
了したら、プロペラ型攪拌機を使用して、分散系をマイ
ルドに攪拌せしめることが、粒子を球状に、とりわけ、
真球にするためには、一層、好ましい。
【0062】(c) マイルドに攪拌された状態の該分
散液に対し、ポリアミン化合物の添加前後、特に、その
添加以前に、ジブチル錫ジラウレートの如き、前掲のウ
レタン化反応用有機金属触媒を、全有機相の5〜10,
000ppmとなる範囲内の量で添加する。
【0063】(d) 次いで、かかる分散液に、10〜
35℃の温度で、ポリアミン化合物を添加するが、当該
ポリアミン化合物は、有効成分が5〜70%となるよう
に、水によって希釈して添加せしめるのが好ましい。
【0064】(e) しかるのち、数十分〜数時間後に
して、反応温度を40〜95℃、好ましくは、50〜9
0℃に昇温し、その温度に1時間〜数時間のあいだ保持
せしめることにより、0.1〜500ppmなる範囲の
粒子径を有する反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子を
得ることができる。
【0065】(f) かくして得られるポリマー粒子
は、それぞれの目的・使途に添って用いられるが、スプ
レードライ法、遠心分離乾燥法、ろ過乾燥法または流動
床乾燥法などにより、微細なパウダー状として用いるこ
とも出来る。
【0066】かくして、本発明が目的とする粒子表面層
に反応基、就中、水酸基を有するポリウレタンポリ尿素
架橋粒子が得られる。
【0067】
【実施例】次に、本発明を実施例、比較例、応用例およ
び比較応用例により、一層、具体的に説明する。以下に
おいて、部および%は特に断りのない限り、すべて重量
基準であるものとする。
【0068】はじめに、使用している各原料について概
説しておくことにする。 (A):イソシアヌレート環含有ポリイソシアネート化
合物 「バーノックDN−901S」〔大日本インキ化学
工業(株)製の、ヘキサメチレンジイソシアネートを用
いて得られるイソシアヌレート環含有ポリイソシアネー
ト;イソシアネート基含有率=23.0%);以下、こ
れをPI−1とする。
【0069】 「バーノックY6−572S」(同上
社製のヘキサメチレンジイソシアネートアダクト型ポリ
イソシアヌレート樹脂;イソシアネート基含有率=1
0.4%〕;以下、これをPI−2とする。
【0070】 「バーノックDN−980S」(同上
社製のヘキサメチレンジイソシアネートを用いて得られ
るイソシアヌレート環含有ポリイソシアネート;固形分
換算イソシアネート基含有率=21.0%〕;以下、こ
れをPI−3とする。
【0071】(B):ポリヒドロキシ化合物 トリメチロールプロパンとε−カプロラクトンとの
重縮合反応によって得られる、水酸基価が168.5な
るポリカプロラクトンポリエステルトリオール;以下、
これをPO−1とする。
【0072】 トリメチロールプロパンとアジピン酸
との重縮合反応によって得られる、水酸基価が106な
るポリカプロラクトンポリエステルトリオール;以下、
これをPO−2とする。
【0073】(C):ポリアミン化合物 エチレンジアミン;以下、EDAと略す。 N−ヒドロキシエチル−1,2−エチレンジアミ
ン;以下、EAと略す。
【0074】実施例 1 1,000mlのフラスコに、「PVA−205」
〔(株)クラレ製の、ポリビニルアルコールの部分ケン
化物〕の8部を392部の水に溶解した水相を準備し
た。
【0075】別の容器で、PI−1の36.8部とPO
−1の33.6部とを混合して有機相とした。
【0076】室温(約25℃)で、ホモミキサーを用い
て、7,000〜7,500rpmなる条件で水相を攪
拌しながら、予め用意しておいた有機相を仕込み、1分
間のあいだ攪拌して分散液を得た。
【0077】次いで、この分散液を別のフラスコに移
し、パドラー型の攪拌翼によって、200rpmで攪拌
しながら、ジブチル錫ジラウレート(DBTDL)の
0.01部を添加し、2分後に更に、EAの50%水溶
液の10.99部を仕込んだ。
【0078】室温に2時間のあいだ保持したのち、50
℃に昇温して同温で1時間、80℃で2時間の反応を続
行せしめて、目的とするポリウレタンポリ尿素架橋粒子
の懸濁液を得た。
【0079】このものの平均粒子径は20ミクロンであ
り、電子顕微鏡写真の結果、真球状の粒子であることが
確認された。
【0080】実施例 2 下掲する如き処方に変更する以外は、実施例1と同様に
して、目的とするポリウレタンポリ尿素架橋粒子の懸濁
液を得た。
【0081】水相: 「PVA−205」:8部 水:392部 有機相: PI−1:36.8部 PI−2:73.6部 PO−1:36.6部 ウレタン化触媒: DBTDL:0.01部 ポリアミン: EDAの50%水溶液:3.17部 ポリヒドロキシアミン: EAの50%水溶液:5.49部
【0082】このものの平均粒子径は20ミクロンであ
り、電子顕微鏡写真の結果、真球状の粒子であることが
確認された。
【0083】実施例 3 下掲する如き処方に変更する以外は、実施例1と同様に
して、目的とするポリウレタンポリ尿素架橋粒子の懸濁
液を得た。
【0084】水相: 「PVA−205」:8部 水:392部 有機相: PI−1:36.8部 PI−2:73.6部 PO−1:36.6部 ウレタン化触媒: DBTDL:0.01部 ポリアミン: EDAの50%水溶液:3.66部 ポリヒドロキシアミン: EAの50%水溶液:4.23部
【0085】このものの平均粒子径は25ミクロンであ
り、電子顕微鏡写真の結果、真球状の粒子であることが
確認された。
【0086】比較例 1 下掲する如き処方に変更する以外は、実施例1と同様に
して、対照用のポリウレタンポリ尿素架橋粒子の懸濁液
を得た。
【0087】水相: 「PVA−205」:8部 水:392部 有機相: PI−1:36.8部 PI−2:73.6部 PO−1:36.6部 ウレタン化触媒: DBTDL:0.01部 ポリアミン: EDAの50%水溶液:6.34部
【0088】応用例 1〜3 および 比較応用例 1 各実施例および比較例で得られた、それぞれのポリウレ
タンポリ尿素架橋粒子の懸濁液を、スプレードライ法に
よってパウダー状となし、次いで、それぞれのポリマー
粒子の20部を、それぞれ、PI−3の7部と、PO−
2の18部と、ウレタン化触媒としてのDBTDLの
0.2部とを用いた有機相中に分散させて塗料化せしめ
たのち、ブリキ板上に、スプレーガンで吹き付け塗装を
行なって、各種の塗膜を作製した。
【0089】さらに、それぞれの塗膜の耐摩耗性試験
を、テーバー摩耗試験機を用いて、下記する如きの条件
で行った。 荷重:1Kg 回転数:500回転 摩耗輪:CS−10F 測定温度:20℃ 耐スクラッチ性の試験は、それぞれの塗膜を指の爪で同
程度の強さでこすり、その跡を目視にて判定し、傷が著
しいものを×、傷が少ないものを○とした。それらの結
果をまとめて、第1表に示す。
【0090】
【表1】
【0091】第1表からも明らかなように、本発明の反
応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子は、粒子表面層に反
応基を有するものである処から、塗膜の耐摩耗性ならび
に耐スクラッチ性などが、非常に優れている。
【0092】
【発明の効果】このようにして得られる、本発明の反応
性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子は、その粒子表面層に
反応基を有する処から、該粒子をウレタン樹脂、あるい
はエポキシ樹脂中に分散させて塗膜化した場合に、粒子
がバインダーと化学的な結合を起こすために、塗膜の耐
摩耗性ならびに耐スクラッチ性などが極めて優れるもの
である。
【0093】しかも、本発明の反応性ポリウレタンポリ
尿素架橋粒子は、内部のウレタン化反応が完結された形
の、真球状のものである。このように、ウレタン化反応
が完結されている処から、耐溶剤性などに優れるし、し
かも、該粒子の形状が真球状である処から、極めて強靱
であり、かつ、機械的物性などにも優れるという、顕著
なる特徴を有するものである。
【0094】したがって、本発明の反応性ポリマー粒子
は、種々の産業分野において、極めて実用性に優れるも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/08,18/10,18/83

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学量論的にイソシアネートが過剰となる
    ように、ポリイソシアネート化合物とポリヒドロキシ化
    合物とを混合した有機相を、水相中に微細分散し、該化
    学量論的に過剰なイソシアネート基の当量以下のポリヒ
    ドロキシアミン化合物を含むポリアミンを添加し、該有
    機相と水相との境界面で界面重合反応を行わせることに
    より、水酸基を有する表面層を形成し、有機相内部でウ
    レタン化反応を行わせることにより粒子の内部層を形成
    することを特徴とする、反応性ポリウレタンポリ尿素架
    橋粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】ポリイソシアネート化合物が、分子中にイ
    ソシアヌレート環を有するものである請求項1記載の製
    造方法。
JP03118553A 1991-05-23 1991-05-23 反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法 Expired - Fee Related JP3102442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03118553A JP3102442B2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03118553A JP3102442B2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04345613A JPH04345613A (ja) 1992-12-01
JP3102442B2 true JP3102442B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=14739438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03118553A Expired - Fee Related JP3102442B2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3102442B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05294349A (ja) * 1992-04-15 1993-11-09 Shunichi Nagayama 整理用封筒及び該封筒への番号識別標識の付与方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4701924B2 (ja) * 2005-08-26 2011-06-15 パナソニック電工株式会社 無線受信装置及び無線受信方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05294349A (ja) * 1992-04-15 1993-11-09 Shunichi Nagayama 整理用封筒及び該封筒への番号識別標識の付与方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04345613A (ja) 1992-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4076774A (en) Dual-walled microcapsules and a method of forming same
JP3131224B2 (ja) 加熱硬化性組成物
EP0505648A1 (en) Microcapsules, encapsulation method therefor, and method of use thereof
US5155165A (en) Polyurethane polyurea particles and process for production thereof
JP3042950B2 (ja) ポリウレタンゲル微粒子及びその製造方法
JP3158387B2 (ja) イソシアヌレート環含有ポリウレタンポリ尿素架橋粒子およびその製造方法
EP0790263B1 (en) Finely dispersed polyurethane polyurea crosslinked particles and process for producing the same
TW201920332A (zh) 中空樹脂粒子、感熱記錄材料及中空樹脂粒子之製造方法
US4330454A (en) Storable flowable polypropylene ether urethane composition
JP3102442B2 (ja) 反応性ポリウレタンポリ尿素架橋粒子の製造方法
US6123988A (en) Process for the preparation of polyurethane spherical particle
JP2896785B2 (ja) ポリウレタンポリ尿素粒子ならびにその製造方法
JP3151884B2 (ja) ポリウレタンポリ尿素粒子
JP3070126B2 (ja) 架橋ウレタン−尿素樹脂分散体およびその製造法
JP6413192B2 (ja) 架橋ポリウレタンビーズの製造方法
JP4066014B2 (ja) ポリウレタンビーズの製造方法
JPH0485376A (ja) 意匠性印刷インキ
JP3178545B2 (ja) ポリマー分散体の製造方法
JPH08120092A (ja) ポリウレタンコロイド架橋粒子及びその製造方法
JPH04345614A (ja) ポリウレタンポリ尿素架橋粒子
JPH07324117A (ja) ポリウレタン微粒子
JPH04214783A (ja) 耐チッピング性塗料組成物
JPH0476017A (ja) 高分子粉粒体の製造方法
JP2015209434A (ja) 架橋ポリウレタンビーズの製造方法
WO2020241479A1 (ja) 自己乳化型ポリイソシアネート組成物、2液型塗料組成物及び塗膜

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees