JP3100429B2 - フタロシアニン系光導電性組成物 - Google Patents

フタロシアニン系光導電性組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真において使用
されるデジタル光入力感光体に用いられるフタロシアニ
ン系組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真において使用される感光
体として、単純な光導電体に近いもの、所謂カールソン
法の感光体や、Se系のアモルファス状態の感光層や、
シリコンのアモルファス層や、Seのアモルファス層と
類似したZnOの結着層等が使用されて来た。最近は、
有機半導体を使用した所謂機能分離型の感光層も使用さ
れているが、何れの電子写真技術も、アナログ的な概念
に沿って発展して来たものであり、入力光量に応じた量
の光電流が流れる光導電体材料が使用されている。
【0003】近年、電子写真技術とコンピュータ・通信
が結合し、プリンターやファクシミリの方式が電子写真
記録方式に急激に移行している。これに伴い、電子写真
の記録方式も、従来のPPC用アナログ記録形式からデ
ジタル記録形式への変更が、望まれており、特開平1−
169454号公報には、デジタル光入力用感光体の概
念が開示されている。しかしながら、このデジタル光入
力用感光体に使用できる材料に関しては、具体的に述べ
られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
ピューターアウトの情報処理や、画像をデジタル分解し
て処理するコピーマシンなどに必要とされる、入力光に
対してデジタル的な動作をするフタロシアニン系光導電
性組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1)の化
合物100重量部に対して、式(2)の化合物0.00
1〜5重量部を配合し、更に式(1)と式(2)の化合
物の合計100重量部に対して式(3)の化合物0.0
1〜10重量部を配合したフタロシアニン系光導電性組
成物である。
【0006】
【化4】
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】(上記式中、Mは、水素原子又はフタロシ
アニン共有結合もしくは配位結合し得る原子又は化合物
を表し、R1 〜R3 は水素原子又はニトロ基を表すが、
少なくとも1つは、ニトロ基である。R4 〜R11は、同
一又は異なり、水素原子又は電子吸引性基を表すが、少
なくとも4つは電子吸引性基である)
【0010】式(1)、式(2)及び式(3)のフタロ
シアニン中のMとしては、例えば、水素原子、マグネシ
ウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、ス
ズ、鉛、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ケ
イ素あるいはこれら金属の酸化物又はハロゲン化物が挙
げられる。好ましくは、水素原子、銅、コバルト、鉛、
ニッケル、チタニル、バナジル、マグネシウムであり、
更に好ましくは、水素原子、銅、チタニル、バナジル、
マグネシウムである。
【0011】本発明の式(2)の化合物のうち、好まし
い化合物は、R1 〜R3 のうち1つ又は2つ、更に好ま
しくは1つがニトロ基である。
【0012】本発明の式(1)の化合物と式(2)の化
合物を配合したフタロシアニン系光導電性組成物(以
下、フタロシアニン系組成物1とする)の組成割合は、
式(1)の化合物100重量部に対し、式(2)の化合
物が0.001〜5重量部であり、好ましくは0.00
1〜3重量部である。フタロシアニン系組成物1は、式
(1)の化合物及び式(2)の化合物を混合して得るこ
ともできるが、一般的製造法としては、フタロシアニン
合成の際に用いるフタロシアニン環を形成し得る原料化
合物(以下化合物Aとする)及びニトロ基によって置換
された上記の原料化合物(以下化合物Bとする)を用
い、共合成することによっても製造される。化合物Aと
化合物Bとの組成割合は、化合物A100重量部に対し
て化合物B0.001〜5重量部であり、好ましくは
0.001〜3重量部である。
【0013】化合物Aと化合物Bが上記組成割合であれ
ば、どのような製法でもよく、フタロシアニン環を形成
し得る有機化合物、フタロシアニンを合成するに必要な
補助化合物として触媒、金属塩又は水素供与体、尿素等
の窒素供与体を不活性溶剤中で加熱撹拌することにより
得られる。
【0014】フタロシアニン環を形成し得る有機化合物
としては、フタル酸、無水フタル酸、フタルアミド、フ
タル酸モノアミド、フタルイミド、オルソシアノベンズ
アミド、フタロジニトリル、アミノイミノイソインドレ
ニン、ポリアミノイミノイソインドレニン等がある。無
金属フタロシアニンにおいてはシクロヘキシルアミン等
の水素供与体を用い、金属フタロシアニンにおいては、
塩化第一銅のような金属塩を使用することによってフタ
ロシアンニンが合成される。なお、フタル酸等の様にア
ザポルフィン核を形成するに必要な窒素原子を欠いてい
る有機化合物の場合には、モリブデン酸アンモニウム等
の触媒と、尿素のような窒素供与体とを加熱撹拌する。
【0015】本発明の式(3)の化合物の電子吸引性基
としては、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、スルホ
ン基、カルボキシル基等があげられ、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子が好ましく、ニトロ基、ハロゲン原子
が更に好ましい。電子吸引性基の置換数としては、4〜
8個が好ましく、4〜6個が更に好ましい。
【0016】フタロシアニン系組成物1と式(3)の化
合物を配合したフタロシアニン系組成物(以下、フタロ
シアニン系組成物2とする)の組成割合は、フタロシア
ニン系組成物1の100重量部に対して、式(3)の化
合物が0.01〜10重量部であり、好ましくは0.1
〜5重量部である。
【0017】フタロシアニン系組成物2の製造法として
は、前記のフタロシアニン系組成物1を共合成により製
造する際、あらかじめ合成した式(3)の化合物を共存
させることによって製造するか、フタロシアニン系組成
物1と式(3)の化合物を通常顔料化と称される方法に
よって製造される。
【0018】その方法は大きく大別して、1)硫酸のよ
うな無機酸にフタロシアニンを溶解させた後、水、塩基
性物質等によって再度フタロシアニンを再沈殿せしめる
アシッドペースティング法またはアシッドスラリー法、
2)ボールミル、アトライターニーダー等の機械的歪力
下において、フタロシアニンを粉砕する方法とがある。
【0019】前者の共合成による製造法の場合、フタロ
シアニン系組成物1を製造する際の化合物(A)及び化
合物(B)の量100重量部に対して式(3)の化合物
が0.01〜5重量部、好ましくは、0.1〜5重量部
の組成割合であれば、フタロシアニン系組成物1と同様
な製造法で製造できる。
【0020】以上によって得られたフタロシアニン系組
成物1、又は2は、製造状態の履歴により結晶型、結晶
粒子の分布、大きさが異なるため、感光塗膜を作成する
際において、塗膜の均一さ等に欠陥を生じたり、また、
ある結晶型では後述する特異的な光電流の流れ方をしな
い場合も生じてくる。結晶系を整えるため、顔料化を行
うことが好ましい。
【0021】後者の顔料化による製造法においては、フ
タロシアニン系組成物1と式(3)の化合物との組成割
合は、フタロシアニン系組成物1の100重量部に対し
て、式(3)の化合物が0.01〜10重量部であり、
好ましくは0.1〜5重量部である。後述する方法で感
光体とした場合、このフタロシアニン系組成物2は、前
述のフタロシアニン系組成物1と比べ、光感度に相当す
る光エネルギーE1 (実施例参照)が小さく、すなわ
ち、より高感度化するための組成である。
【0022】顔料化の方法は、前述のフタロシアニン系
組成物を硫酸又はメチル硫酸等の酸に溶解させ、水等の
貧溶媒によって再度沈殿させる方法である。その場合、
溶解させる酸としては、硫酸、オルトリン酸、クロロス
ルホン酸、ピロリン酸等の無機酸、及びメタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸
等の有機酸が挙げられるが、硫酸、メタンスルホン酸が
好ましく、更に好ましいのはメタンスルホン酸である。
酸の量としては、フタロシアニン系組成物1部に対して
5〜30部が好ましく、10〜20部が更に好ましい。
【0023】再沈殿させる貧溶媒としては、フタロシア
ニンを溶解しないような溶媒なら特に限定されないが、
水、メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチル
ケトンが好ましい。貧溶媒の量としては、酸量に対して
3〜30倍量が好ましくは、5〜15倍量が更に好まし
い。再沈殿したフタロシアニン系組成物は、常法により
単離される。
【0024】本発明のフタロシアニン系組成物を電子写
真感光体として使用するには、結着剤樹脂、溶剤等と共
に、ボールミル、アトライター等の混練分散機で均一に
分散させ、導電性支持体上に塗布して、感光層を形成さ
せる。
【0025】すなわち、この光導電性組成物を電子写真
感光体に通常用いられるアルミニウム板、導電処理した
紙、プラスチックフィルムなどの導電性支持体上に塗布
し、感光層を形成させる。塗布方法としては、必要なら
ば光導電性組成物に溶剤を加えて粘度を調整し、エアー
ドクターコーター、プレードコーター、ロッドコータ
ー、リバースロールコーター、スプレーコーター、ホッ
トコーター、スクイーズコーター、グラビアコーター等
の塗布方式で被膜形成を行う。塗布後、光導電性層とし
て十分な帯電電位が付与されるようになるまで適当な乾
燥を行う。
【0026】粘着剤樹脂としては、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、キシレン樹
脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、繊維素誘導体などの体積固有抵抗が107 Ω
cm以上の絶縁性を有する結着剤樹脂、あるいはポリビニ
ルカルバゾール等の結着剤樹脂が挙げられる。
【0027】本発明による感光体は、樹脂/光導電性材
料が重量比で1以上であり、例えば、酸化亜鉛を用いた
感光体の場合に比べ樹脂量が多く、被膜の物理的強度が
あり、可撓性に富む感光体である。また本発明による感
光体は、導電性支持体との接着力が大きい、耐湿性が良
好である、経時変化が少ない、毒性上の問題が少ない、
製造が容易であり安価である等の実用上優れた特徴を有
するものである。
【0028】上記のようにして得た本発明のフタロシア
ニン系組成物を用いた感光体(以下、本発明の感光体と
する)は、従来の感光体の場合に比し、特異的な光電流
の流れ方をするためデジタル光入力用感光体として用い
ることができる。
【0029】すなわち、従来の感光体は、入力光量に応
じた量の光電流が流れるのに対して、本発明の感光体
は、ある入力光量までは光電流が流れず、或は極少量で
あり、その光量を越えた直後から急激に光電流が流れだ
すものである。
【0030】デジタル記録は、画像諧調をドット画積に
よって表現するため、この記録方式に使用される感光体
の光感度特性は上記のものが好ましい。なぜなら、レー
ザースポットを光学系で正確に変調したとしても、スポ
ットそのものの光量の分布やハローは原理的に避けられ
ない。
【0031】従って、光エネルギー(入力光量)の変化
を段階的にひろう従来の感光体では光量変化によってド
ットパターンが変化し、ノイズとしてカブリの原因にな
る。従って、本発明のフタロシニン系組成物は、デジタ
ル光入力感光体に有利な感光体材料である。
【0032】以下、実施例により本発明を説明する。式
中「部」、「%」はそれぞれ重量部、重量%を示す。
【0033】
【実施例】比較例1 4−ニトロ無水フタル酸0.18部、無水フタル酸18
部、尿素31部、塩化第二銅5.1部、モリブデン酸ア
ンモニウム0.2部及びニトロベンゼン150部の混合
物を190℃の反応温度で5時間加熱撹拌し、得られた
内容物をろ過し、メタノールで十分洗浄した後、1N塩
酸水溶液1000部の中で1時間煮沸し、熱時ろ過し
た。
【0034】十分な水でろ液が中性となるまで洗浄した
後、更に1N水酸化ナトリウム水溶液1000部の中で
1時間煮沸した。直ちに熱時ろ過し、十分な水でろ液が
中性となるまで洗浄した。110℃にて乾燥し、フタロ
シアニン系組成物(A)を14部得た。
【0035】このフタロシアニン系組成物(A)10部
を98%濃硫酸100部に溶解し、その後、水110部
と氷410部の氷水中に滴下した。得られた沈殿を十分
な水でろ液が中性となるまで洗浄し、110℃で乾燥し
てフタロシアニン系組成物を9.5部得た。
【0036】比較例2 比較例1で得られたフタロシアニン系組成物(A)10
部をメタンスルホン酸100部に溶解した。次にその酸
溶液を水110部と氷410部の氷水中に滴下し、再沈
殿させた後、ろ過し、十分な水でろ液が中性となるまで
洗浄した。110℃にて乾燥し、フタロシアニン系組成
物を9.8部得た。
【0037】実施例1 4−ニトロ無水フタル酸23部、尿素31部、塩化第二
銅5.1部、モリブデン酸アンモニウム0.2部及びニ
トロベンゼン150部の混合物を190℃の反応温度で
5時間加熱撹拌した後、比較例1と同様な操作でテトラ
ニトロフタロシアニンを21.2部得た。
【0038】比較例1により得たフタロシアニン系組成
物(A)10部と先に得たテトラニトロフタロシアニン
0.2部をメタスルホン酸100部に溶解した後、実施
例2と同様な操作でフタロシアニン系組成物を10部得
た。
【0039】実施例2 4−ニトロ無水フタル酸0.05部、無水フタル酸18
部、尿素31部、塩化第二銅5.1部、モリブデン酸ア
ンモニウム0.2部、テトラニトロフタロシアニン3部
及びアルキルベンゼン150部の混合物を5時間加熱撹
拌した後、比較例1と同様な操作でフタロシアニン系組
成物18部を得、更に比較例2と同様なメタンスルホン
酸処理によりフタロシアニン系組成物を得た。
【0040】実施例3 3−ニトロフタロニトリル0.8部、フタロニトリル2
9部、シクロヘキシルアミン3部及びニトロベンゼン1
00部から比較例1と同様な操作で得たフタロシアニン
系組成物10部と、4−クロロフタロニトリル29部、
シクロヘキシルアミン3部及びニトロベンゼン100部
から比較例1と同様な操作で得たテトラクロロフタロシ
アニン0.1部を比較例2と同様なメタンスルホン酸処
理によりフタロシアニン系組成物を得た。
【0041】上記比較例1及び2、並びに実施例1〜3
で得られたフタロシアニン系組成物の各化合物の割合
は、FD−マススペクトルの親ピーク強度を用いた検量
線法により求めた。結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】試験例 以上の様にして得られたフタロシアニン系組成物を以下
の様にして感光体とした。
【0044】フタロシアニン系組成物0.8部をポリエ
ステル樹脂溶液(アルマテックス、P645、三井東圧
製)2.8部、メラミン樹脂(コーバン、20HS、三
井東圧製)1部及びシクロヘキサノン14部からなる組
成物に、ガラスビーズ30部と共に入れ、ペイントミキ
サーにより4時間分散し、感光体塗液を得た。次にこの
感光体塗液を厚さ90ミクロンのアルミニウム箔上に、
乾燥膜厚が15ミクロンになるようにコートし、200
℃で3時間の間静置し、感光体とした。
【0045】得られた感光体の光感度特性を感光体評価
装置(シンシア−55、ジェンテック社製)を用いて評
価した。+6.0KVの電圧でコロナ帯電させ、暗減衰
時間は感光体の表面電位が急激に低下する屈曲点の時間
(秒)とした。光特性は次の様に定義した。光強度が異
なった780nmの単色光を帯電させた感光体に各々照射
し、各光強度に対する光減衰時間曲線(表面電位VS照
射時間)を各々測定し、その曲線から得られた一定時間
照射(ここでは0.5秒)後における表面電位を各光エ
ネルギーに対してプロットした。
【0046】表面電位を初期帯電とほぼ同じ程度に維持
できる光エネルギーのうち最大の光エネルギーをE1
表面電位を残留電位程度(約30V)までに低下させる
ことのできる光エネルギーのうち最小の光エネルギーを
2 とし、E2 /E1 の値をデジタル記録可能の目途と
した。この評価方法では、 O<E2 /E1 <5 : デジタル記録可能 5<E2 /E1 : アナログ記録 と考えることができる。また、O<E2 /E1 <5であ
る場合E1 が小さい程、光感度がよい。尚、比較のため
に次の比較例も合わせて評価した。
【0047】比較例3 無置換フタロシアニンを比較例2と同様なメタンスルホ
ン酸処理することにより得たフタロシアニン。
【0048】比較例4 無置換フタロシアニン10部とテトラニトロフタロシア
ニン0.2部を比較例2と同様なメタンスルホン酸処理
することにより得たフタロシアニン系組成物。
【0049】実施例1〜3、比較例1〜4を前述の評価
法に従って評価した結果を表2に示した。尚、比較例
3、4のサンプルの暗減衰時間は、屈曲点を示さないた
め、初期表面電位が1/2となる時間(秒)とした。
【表2】
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフタロシ
アニン系組成物を絶縁性バインター等により薄層化した
感光層は、光入力に対し特異な光電力の流れ方、すなわ
ち、アナログ光であっても、デジタル光であってもデジ
タル信号として出力できるものである。従って、デジタ
ル記録形式の電子写真に使用できるとともに、従来のP
PC(アナログ光入力)用感光体に使用してもエッジの
シャープな高画質画像を実現できるものである。
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊坪 明 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社 筑波総合研究所内 (72)発明者 小山 敏之 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社 筑波総合研究所内 (72)発明者 小沢 雅富 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社 筑波総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−191061(JP,A) 特開 昭59−220753(JP,A) 特開 昭59−105649(JP,A) 特開 平4−184450(JP,A) 特開 昭59−155850(JP,A) 特開 昭62−106465(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)の化合物100重量部に対し
    て、式(2)の化合物0.001〜5重量部を配合し、
    更に、式(1)と式(2)の化合物の合計100重量部
    に対して、式(3)で示されるフタロシアニン誘導体
    0.01〜10重量部を配合したフタロシアニン系光導
    電性組成物。 【化1】 (上記式中、Mは水素原子又はフタロシアニンと共有結
    合もしくは配位結合し得る原子又は化合物を表し、
    1、R2及びR3は水素原子又はニトロ基を表すが、少
    なくとも1つはニトロ基であり、R4〜R11は同一又は
    異なっていてもよく、水素又は電子吸引性基を表すが、
    少なくとも4つは電子吸引性基である)
  2. 【請求項2】 前記R4〜R11の基が、同一又は異なっ
    ていてもよく、水素原子、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
    ン原子、スルホン基、カルボキシル基から選ばれる(但
    し、R4〜R11のうち少なくとも4つは、ニトロ基、シ
    アノ基、ハロゲン原子、スルホン基、カルボキシル基か
    ら選ばれる)、請求項1記載のフタロシアニン系光導電
    性組成物。
  3. 【請求項3】 式(1)と式(2)の化合物の合計量1
    00重量部に対して、式(3)で示されるフタロシアニ
    ン誘導体0.1〜5重量部を配合した請求項1又は2記
    載のフタロシアニン系光導電性組成物。
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