JP3100110B2 - 建設機械の操作レバーロック装置 - Google Patents

建設機械の操作レバーロック装置

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JP3100110B2
JP3100110B2 JP07149400A JP14940095A JP3100110B2 JP 3100110 B2 JP3100110 B2 JP 3100110B2 JP 07149400 A JP07149400 A JP 07149400A JP 14940095 A JP14940095 A JP 14940095A JP 3100110 B2 JP3100110 B2 JP 3100110B2
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英司 赤羽根
吉則 山岸
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧ショベル等の建
設機械の作業機用操作レバーおよび走行用操作レバーの
操作をロックするための操作レバーロック装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の操作レバーロック装置
は、オペレーターがロックレバーを、押す方向にシフト
させるか、あるいは引く方向にシフトさせるといった単
一動作(直線運動あるいは回転運動)だけで前記ロック
レバーをロックポジションや機械の操作が可能な作動ポ
ジションに保持させる構造のものや、ロックレバーに代
えて操作用レバー取付台の単一動作(回転運動あるいは
直線運動)だけで前記操作用レバー取付台をロックポジ
ションや作動ポジションに保持させる構造のものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】そのため、従来の操作
レバーロック装置では、オペレーターなどのロック操作
部の誤操作により作業機用操作レバーおよび走行用操作
レバーが誤って作動する虞れがあった。この発明は上記
事情に鑑みて創案されたものであって、ロックレバーや
操作用レバー取付台等のロック操作部がロックポジショ
ンにシフトされるとこの位置にロック操作部を拘束し、
操作レバーの操作が可能な作動ポジションにロック操作
部をシフトするためには従来の操作レバーロック装置に
おけるような単一動作(直線運動あるいは回転運動)に
加えて、拘束状態にあるロック操作部の拘束を解除する
ための別の動作を行なわなければならないように構成し
たものであって、ロック操作部のロックポジションでの
保持、つまりは作業機や車輛の走行が行われないように
ロックすることができる操作レバーロック装置を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、建設機械の作業機用操作レバーおよび
走行用操作レバーの操作をロック操作部のロックポジシ
ョンまたは作動ポジションへの変位によりロック機構を
用いて操作系統をロック乃至ロック解除する操作レバー
ロック装置において、上記ロック機構とは別に、ロック
操作部がロックポジションにシフトされると該ロック操
作部が動かないようにロック操作部またはこれと連動す
る部材を自動的に拘束する拘束手段と、ロック操作部を
ロックポジションでの拘束から解除する拘束解除手段と
を設けると共に、該拘束解除手段の解除操作が、ロック
操作部の作動ポジションへ変位する操作とは異なる別の
動作からなっており、ロック操作部は作動ポジションか
らロックポジションにシフトすると上記拘束手段により
自動的に拘束され、ロックポジションから作動ポジショ
ンにシフトする際には、前記拘束解除手段の解除操作を
してロック操作部を可動としてから、作動ポジションへ
シフトしうるようにしてなる、という技術的手段を講じ
ている。
【0005】
【作用】ロック操作部がロックポジションにある時には
走行操作レバーや作業機操作レバーを動かしても建設機
械が作動しないように機械的または、電気的に全操作系
統にロック機構が掛けられている。ロックポジションに
あるロック操作部を解除するためには、単一動作だけで
はなく、これとは異なる解除操作のための別の動作を同
時に行なわなければ、作動ポジションにシフトすること
ができない。したがって、オペレーターなどの誤操作に
よる作業機用操作レバーおよび走行用操作レバーの誤作
動を未然に防止することができる。
【0006】
【実施例】以下に、この発明の操作レバーロック装置の
好適実施例を図面に基づいて説明する。まず、図6は、
この発明のロツクレバー装置の適用例として、油圧ショ
ベルの運転室31を示すもので、この運転室31には作
業アタッチメントとしてのバケット及びブーム等を操作
する作業機用操作レバー32と走行用操作レバー33及
びペダル34が設けられている。
【0007】そして、これらの作業機用操作レバー32
や走行用操作レバー33での操作を可能にしたり、ある
いは操作できないようにするために、ロック操作部の一
例として示すロックレバー装置1が設けられている。こ
のロックレバー装置1は、ロックレバー2の操作で作業
機操作レバー32や走行操作レバー33を動かしても建
設機械が作動しないように、機械的または電気的に操作
系統にロック機構が掛けられる公知構成からなってい
る。
【0008】図1はこの発明の1実施例に係わるロック
レバー装置1の一部を示す斜視図であって、回転軸4に
一体的に軸支された回転ディスク4aと、この回転ディ
スク4aの周面に基端が固定されたロックレバー2と、
このレバー2の先端部に固着されたグリップ3と、この
グリップ3の一面に設けられたスイッチ5とから主とし
て構成されている。
【0009】本実施例でこのロックレバー装置1は、ロ
ックレバー2を図6の矢線a方向に回動させることによ
り、作業機用操作レバー32や走行用操作レバー33が
作動しないロックポジション(図6で実線で示す)と、
作業機用操作レバー32や走行用操作レバー33が操作
可能な作動ポジション(図6で仮想線で示す)とにシフ
トさせることができる。本実施例でロックレバー2は、
ロックポジションに保持させると、スイッチ5を押さな
い限り動かすことができないように拘束されるようにな
っている。
【0010】図2、図3はロックレバー2の拘束手段の
一例とスイッチ5との関係を示している。すなわち、ロ
ックレバー2の回転軸4に回転ディスク4aが一体に形
成されている。この回転ディスク4aの周面の一部に切
欠き部4bが形成されており、他方、ロックレバー2の
支持台であるコンソール8には爪部6が進退自在に設け
られていて、その先端部がこの切欠き部4bと適宜、噛
み合うようになっている。この爪部6は電磁ソレノイド
7で作動するもので、常時、基端に取着されたバネ体9
の弾性力により回転ディスク4a方向に向けて付勢され
ている。
【0011】従って、ロックレバー2がロックポジショ
ンにシフトされると前記切欠き部4bが爪部6に対応す
る位置まで変位し、爪部6が付勢力で切欠き部4bへ没
入するので、切欠き部4bと爪部6とが噛み合った状態
に保持され、ロックレバー2はロックポジションに自動
的に拘束される。次ぎに、スイッチ5がオンされた時に
は、電磁ソレノイド7が励磁され図3に示すようにバネ
体9が圧縮され、爪部6が電磁ソレノイド7内方に後退
し、切欠き部4bから抜けて係合が解かれる。これによ
り、回転ディスク4aはフリーとなるので、ロックレバ
ー2を作動ポジションへシフトすることができる。な
お、図2、3において10はスイッチ5に接続する配線
である。
【0012】このように、ロックレバー2はグリップ3
に設けられたスイッチ5を押圧しながら動作させない限
り、ロックポジションから作動ポジションへシフトする
ことができない。すなわち、ロックポジションで拘束状
態にあるロックレバー2の拘束を解除するためには、ロ
ックレバー2を作動ポジションへシフトする動作とは異
なる別の動作を同時に行なわなければならないように構
成されている。また、ロックレバー2がロックポジショ
ンに戻されれば、バネ体9の付勢力により爪部6が自動
的に回転ディスク4aの切欠き部4bに噛み合い、ロッ
クレバー2はロックポジションに拘束されることにな
る。したがって、ロックレバー2が拘束されている間は
オペレーターなどの誤操作による作業機用操作レバーお
よび走行用操作レバーの誤作動を未然に防止することが
できる。
【0013】以上、説明したようにロックレバーと拘束
手段の係脱を電気式手段で拘束する一例を示したが、拘
束手段として回転ディスクを挟圧するディスクブレーキ
構造、ロックレバーと衝突するストッパ構造を用いその
解除動作を手動であるいは電磁弁その他のアクチュエー
タで行う構造を用いてもよい。あるいは、機械的手段だ
けでロックレバーを拘束するようにしてもよい。図4、
図5は他の実施例として、この機械的拘束手段を例示す
るものである。すなわち、図4はボックス11に穿設し
たほぼL字形のガイド孔12に沿ってロックレバー2を
回動させるものであって、図示の実線のレバー位置でロ
ックポジションに入っている。レバー2は図示しないバ
ネのバネ力などの付勢力によって矢印bとは逆方向に押
し付けられているものとする。これを作動ポジションに
シフトするには、まずバネ力に抗してレバー2を矢印b
方向に押し、更にL字形の溝に沿ってレバーを矢印cの
方向に回動させる。レバー2を作動ポジションから矢印
cの逆方向に引いてくれば、レバー2はバネ力により自
動的にロックポジション(実線レバー位置)に押し戻さ
れる。
【0014】この場合も、この拘束状態にあるロックレ
バー2の拘束を解除するためには矢線bの方向に押し付
けるという別の動作を同時に行なわなければならない。
したがって、オペレーターなどの誤操作による作業機用
操作レバーおよび走行用操作レバーの誤作動を未然に防
止することができる。
【0015】図5においては、ロックレバー2の先端部
にL字形のグリップ3をバネを介して上下動自在に嵌挿
させ、このグリップ3をバネ力によって押し上げてロッ
クポジションに拘束し、またグリップ3を押し込むこと
によって上記拘束を解除してロックポジションから作動
ポジションにシフトすることができるようにしたもので
ある。この場合も、この拘束状態にあるロックレバー2
の拘束を解除するためには下方に押すという別の動作を
同時に行なわなければならない。したがって、オペレー
ターなどの誤操作による作業機用操作レバーおよび走行
用操作レバーの誤作動を未然に防止することができる。
【0016】その他、このような電気的拘束手段および
機械的拘束手段は上記作用効果を奏し得るものであれば
任意の形態のものであってもよい。例えば、電気式の拘
束解除手段として、近接スイッチや位置決めセンサー等
との組合せで拘束解除手段のオンオフを行うことも可能
である。また、ロックレバーは、回動して操作レバーの
ロック乃至ロック解除を行う構造であると、スライドし
てロック乃至ロック解除を行う構造であるとを問わな
い。 例えばロックレバーをスライドする場合には、拘
束手段がロックレバーの摺動をロック位置で拘束する拘
束片を有し、拘束解除手段が拘束片を拘束解除方向に変
位させてロックレバーを摺動可能とする等の構成を用い
ることができる。
【0017】また、図7には、ロック操作部の異なる実
施例として操作用レバー取付台101を変位(図示では
回動)させてロック乃至ロック解除を行う場合を示す。
この場合に、操作用レバー取付台101自体が回転式
(跳ね上げ式)となっていて、101aで示す(実線で
示す)状態で作動ポジションとなり、101bで示す
(破線で示す)状態でロックポジションとなっているよ
うなロック装置についても、操作レバー取付台101自
体をロックレバーと見なして同様の機構を装着すること
ができる。また、操作用レバー取付台101の変位は上
記実施例のように回動させるものであると、前後にスラ
イドして行うものであってもよい。この発明で、ロック
操作部は、作業機用操作レバーおよび走行用操作レバー
の操作を変位によりロック乃至ロック解除する部材であ
ればよく、その他、要するにこの発明の要旨を変更しな
い範囲で種々設計変更しうる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、ロックレバーや操作
用レバー取付台などのロック操作部をロックポジション
に拘束する手段と、追加の動作をして上記拘束を解除す
る手段とを設けたことにより、ロック操作部は自動的に
ロックポジションに拘束できる。 また、作動ポジショ
ンにシフトするには、拘束を解除するための追加の動作
をしてからでないと、ロック操作部をロックポジション
から作動ポジションにシフトすることができないので、
オペレーターなどの誤操作による作業装置の不慮の作動
を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の操作レバーロック装置がロックレバ
ー装置からなる実施例を示す斜視図である。
【図2】ロックレバーの拘束機構を示す断面図である。
【図3】ロックレバーの拘束機構の動作を説明する断面
図である。
【図4】ロックレバーの拘束機構の他の実施例を示す斜
視図である。
【図5】ロックレバーの拘束機構の別の実施例を示す側
面図である。
【図6】ロックレバーを配置した油圧ショベルの運転室
の斜視図である。
【図7】操作用レバー取付台をロック操作部とした異な
る実施例の操作レバーロック装置を配置した油圧ショベ
ルの運転席部分を示す側面図である。
【符号の説明】
1…ロックレバー装置 2…ロックレバー 3…グリップ 4…回転軸 4a…回転ディスク 4b…切欠き部 5…スイッチ 6…爪部 7…電磁ソレノイド 8…コンソール 9…バネ体 11…ボックス 12…L字形のガイド孔 31…運転室 32…作業機用操作レバー 33…走行用操作レバー 34…ペダル 101…回動式の操作用レバー取付台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/02 F16H 59/10 G05G 5/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の作業機用操作レバーおよび走
    行用操作レバーの操作をロック操作部のロックポジショ
    ンまたは作動ポジションへの変位によりロック機構を用
    いて操作系統をロック乃至ロック解除する操作レバーロ
    ック装置において、 上記ロック機構とは別に、ロック操作部がロックポジシ
    ョンにシフトされると該ロック操作部が動かないように
    ロック操作部またはこれと連動する部材を自動的に拘束
    する拘束手段と、ロック操作部をロックポジションでの
    拘束から解除する拘束解除手段とを設けると共に、 該拘束解除手段の解除操作が、ロック操作部の作動ポジ
    ションへ変位する操作とは異なる別の動作からなってお
    り、 ロック操作部は作動ポジションからロックポジションに
    シフトすると上記拘束手段により自動的に拘束され、ロ
    ックポジションから作動ポジションにシフトする際に
    は、前記拘束解除手段の解除操作をしてロック操作部を
    可動としてから、作動ポジションへシフトしうるように
    してなることを特徴とする建設機械の操作レバーロック
    装置。
  2. 【請求項2】 拘束手段が、ロック操作部がロックポジ
    ションにシフトされるとロック操作部の回転軸と連動し
    て回動する部材の一部に係合して上記ロック操作部の動
    きを拘束する係止機構からなり、拘束解除手段が前記係
    止機構を操作して上記係合を解放させてなることを特徴
    とする請求項1に記載の建設機械の操作レバーロック装
    置。
  3. 【請求項3】 拘束解除手段の解除操作が、ロック操作
    部をロック機構の作動ポジションへ変位する方向とは異
    なる方向に直線状に変位し、または下方に押し込む動作
    からなっていることを特徴とする請求項1に記載の建設
    機械の操作レバーロック装置。
  4. 【請求項4】 ロック操作部が、ロックレバーまたは操
    作用レバー取付台からなっていることを特徴とする請求
    項1に記載の建設機械の操作レバーロック装置。
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