JP3099848U - 年金書類収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】年金証書や年金手帳等のように、厚みや幅等の異なる書類を一個の収納体に収納保存可能な収納体を提供する。
【解決手段】折り曲げて使用する年金書類収納体1であり、この収納体は硬質芯材に布が接合された表面部材や内面部材が配置され、且つその第一の内面に幅方向に出し入れする年金証書収納室4を備えている。又折り曲げたとき前記収納室に対面する第二の内面に上下方向に出し入れする年金手帳収納室5を備えている。又表面部材や内面部材に配置された硬質芯材が、折り曲げ部に相当する部位に長く狭小な空隙部を有する芯材を備えた年金書類収納体1。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
 本考案は年金書類収納体に関する。更に詳しくは年金証書や年金手帳等の書類を一個の収納体に確実に収納保存可能な収納体に関する。特に本考案は年金証書に折り目や皺、曲がり等付きにくく、平坦性の良い状態で長期収納保存可能な収納体を提供する事にある。更には全体がシンプルで収納体を構成する各部材がずれたり曲がったりする事がなく長期間使用可能な年金書類収納体を提供する事にある。
 年金書類は大略二種の書類に分別される。その一種が年金証書で、他が年金手帳である。二種の書類は大きさが異なる。即ち年金証書は比較的厚みが薄く大きさが大である。又年金手帳は比較的厚みが大で大きさが小である。それぞれ特定の年齢や特定の事由に該当した時点で取得し長期間保存される。
 従来このような書類の保存は、二種の書類を重ね紙袋に収納保存することや、年金証書と年金手帳をそれぞれ単独で紙袋に収納保存することが一般的である。しかし紙袋に収納した場合、紙が薄膜状であり、しかも軟質であるので容易に折れ曲がり易い。従っ保存中に折れ曲がりや、皺等が発生し易い。又二種の書類を別々に保存した場合、いずれかの書類が亡失し易い等の課題がある。
 特許文献1や特許文献2等に一方の内面に紙幣を折らずに収納する収納室を備え、他方の内面に特殊構造のカード収納室を備えた二つ折りタイプの財布が開示されている。しかし前記二件の公開公報には年金証書や年金手帳を同時に収納する技術については示唆されていない。
 特許文献3に融点の異なる複数の合成樹脂フイル厶が重ね合わされ、開口部以外の縁部を熱融着し収納室が形成された収納体が開示されている。又特許文献4にその内面に樹脂シートが配置され開口部以外の縁部が接着等され、複数の収納室を有する紙葉入れが開示されている。前記二件に開示された実用新案は、多数の同一の書類等の収納は可能かも知れないが、年金証書や年金手帳等を同時に収納することは困難である。
 特開平9−308513号公報  特開2001−78819号公報  登録実用新案公報第3079497号公報  登録実用新案公報第3047835号公報
考案が解決しようとする課題
 本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、年金証書のように曲がり易い書類と、年金手帳のように小さなサイズの書類を一個の収納体に確実に長期間収納保存可能である収納体を提供する事にある。更には、年金証書等のような厚みの薄い証書を折り曲がりや皺等が発生することがなく長期間収納保存出来、しかもシンプル性に優れ、収納すべき内面部材等が損傷しにくく且つ長期間使用可能な年金書類収納体を提供する事にある。
課題を解決するための手段
 本考案は上記目的を達成するため、収納体を構成する材料やその構造等を鋭意研究し成されたものであり、以下に示すような年金書類収納体を提供するものである。
 (1) 折り曲げて使用する年金書類収納体であり、この収納体は第一の硬質芯材に表面布帛が接合された表面部材が配置され、第二の硬質芯材に内面布帛が接合された内面部材が前記表面部材の内側に配置され且つ表面部材に接合され、幅方向に出し入れする開口部を有する年金証書収納室を第一の内面に備え、前記第一の内面に対面する第二の内面に上下方向に出し入れする開口部を有する年金手帳収納室を備えた事を特徴とする年金書類収納体。
 前記(1)の構成によれば硬質芯材が配置されているので収納体全体が保形性よく、且つ適度な硬さがあるので長期間使用する事が出来る。また一個の収納体に大きさや厚み等の異なる二以上の年金書類を収納可能である。しかも長期間保存しても書類に曲がり、皺等が発生することが無いよい状態で収納可能である。また不要な付属物が付いていないので、シンプル性が優れる。
 (2)表面部材は、表面布帛と第一の硬質芯材の間に軟質芯材が配置されたものである前記(1)に記載の年金書類収納体。
  前記(2)の構成によれば表面布帛側に軟質芯材が配置されているので表面の手触りが柔らかである。
 (3)第一の硬質芯材が狭小で細長い中央折り曲げ部空隙を有する芯材であり、第二の硬質芯材が狭小で細長い折り曲げ部空隙を有する芯材である、前記(1)又は(2)に記載の年金書類収納体。
 前記(3)の構成によれば細長い折り曲げ部空隙を有するので、直線状に折り曲げることが出来、蓋体としの機能をも有する第一の内面と第二の内面をずれたりしない状態で製造することが可能である。
 (4)年金証書収納室は、表面部材の延設部を内側に折り曲げ且つ延設部縁部の接合により形成された狭小な空隙部を有するものである前記(1)から(3)いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(4)の構成によれば年金証書収納室がずれたりしない良いものとなる。しかも内面材との間に書類を収納する狭小な空隙部を形成することが出来る。又この収納室は内面に蓋等を必要としない。
 (5)年金手帳収納室は第三の硬質芯材に布帛が接合された年金手帳収納部材が内面布帛に縫着により形成され且つ狭小な空隙部を有するものである前記(1)から(4)いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(5)の構成によれば内面布帛と年金手帳収納部材との間に狭小な空隙部を有するので、蓋等を不要とし、年金手帳を確実に収納することが可能である。
 (6)表面布帛は織物で、内面布帛は織物が糊付加工により剛直平滑化された布である前記(1)から(5)いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(6)の構成によれば表面が柔らかい良い手触りを有する。又、内面が糊付け加工により剛直平滑化されたものを使用しているので布帛の延びや収縮等が極めて少ない良いものである。
 (7)内面に留め具を備えた前記(1)から7いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(7)の構成によれば留め具を内面に備えているのでシンプル性に優れている。しかも年金書類を更に確実に収納可能である。
 (8)第一の硬質芯材は第二の硬質芯材より厚みが大でその厚みが0.3から1.2mmの板紙である請求項1から7いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(8)の構成によれば保形性の良い収納体となる。しかも内面部材を薄く構成しているので、収納体全体の厚みを小に出来、シンプル性に優れたものとなる。
 (9)年金証書収納室は幅が3から10cm、長さが22から26cmであり、年金手帳収納室は幅が11から12・5cm、長さが5から13cmである請求項1から8いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(9)の構成によれば年金証書や年金手帳を適合性よく確実に収納できる。
 (10)折り曲げ内面を密着したときの厚みが5から15mm、幅が13から16cm、長さが22から26cmである請求項1から9いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(10)の構成によれば収納体全体の厚みや幅、長さ等を収納すべき証書に適合性良く構成されているので収納性が良い。又シンプル性に優れる。
 (11)内面部材の幅や長さが表面部材より小で且つ表面部材に接合された表面布帛の折り曲げ部が、内面側に幅1から5mm有する請求項1から10いずれかに記載の年金書類収納体。
 前記(11)の構成によれば内面部材が外側にはみ出る事がない。従って使用中の衝撃等の外部応力は多くが表面部材で吸収可能となリ、内面部材に剥離等が起きず、長期間使用可能となる。又内面縁部に表面布帛の色彩や模様等が現れ、風合いの良い物となる。
 以下添付図面を参照しながら本考案に係る年金書類収納体を詳しく説明する。なお年金書類収納体を単に収納体と称することがある。又同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
 図1は本考案に係る年金書類収納体1の基本構成を示す概略斜視図である。図2は図1のA−A線断面図である。図3は図1のB−B線断面図である。
 本考案に係る年金収納体は全体が比較的硬質であり、中心にある折り曲げ部Vで折り曲げて使用するように構成されている。この折り曲げ部Vの内面左側即ち第一の内面側に年金証書収納室4を備え、内面右側即ち第二の内面側に年金手帳収納室5を備えている。この収納室は図2、図3に示すようにそれぞれの書類を挟み込むように収納する狭小な空隙部13、14を有する。
 本考案に係る収納体は、主としてその表面部材を構成する表面部材24、主としてその内面部を構成する内面部材25がその順に配置されている(図7、図4、図5)。
 表面部材には第一の硬質芯材10が配置されている。又内面部材には第二の硬質芯材12が配置されている。
 ここで硬質芯材とは手で触ったとき硬い感触があり、手で押しても凹みがほとんど無いものを言う。又後記軟質とは手で触ったとき柔らかい感触があり、手で押したとき容易に凹むことを言う。
 硬質芯材として各種に板紙や、合成樹脂板、木質板、硬化剤等で硬質処理された布、硬質不織布等が例示できる。とりわけ板紙や合成樹脂板が、価格の安さ、曲げ追従性のよさ、切断加工性のよさ、等の点で好ましく用いられる。又板紙は適度の吸湿性があるという点でも好ましく用いられる。
 第一硬質芯材及び第二硬質芯材は、その厚みg、hが約0.1から1.4mmであり、好ましくは約0.2から1・3mmであり、更に好ましくは約0・3から1.2mmである。厚みが約0・1mm未満であると収納体の剛性が不足し、保形性が悪く、曲がり易く、しかも取り扱いにくくなる。厚みが1・4mmを超えると製造時の加工性が悪くなる。又シンプル性が劣るようになる。
 又本考案においては、第一の硬質芯材は厚みgが第二の芯材よりも厚いものが好ましい。第一の硬質芯材を厚くし保形性を持たせ、第二の芯材を薄くし、収納体全体の厚みを小とし、保形性とシンプル性を出すことが好ましい。第二の硬質芯材の厚みhは約0・1から0・8mmが好ましい。
 又第一硬質芯材10は全体が一枚物で、年金証書収納室の幅Pに相当する長さの延設部を有するものが好ましい(図4)。即ち長さが収納体の長さLとほぼ同じで約22から26cm、幅が収納体の幅Wの約二倍プラス年金証書収納室の幅Pプラス折り曲げ部に相当する狭小な間隙の幅分あれば良い。
 又第二の硬質芯材12は長さが第一の硬質芯材の長さと同じか又は第一の硬質芯材よりも約2から10mm短いものが好ましい。又その幅は収納体を広げたときの全幅とほぼ同じ幅があれば良い。しかし収納体の全幅より約2から10mm短いものが好ましい。
  第二の硬質芯材の長さや幅を小さくすることにより、後記のように表面部材に内面部材を配置したとき、表面部材で内面部材の縁部が保護される。
 第一の硬質芯材10は折り曲げ部Vに相当する部位に狭小で細長い中央折り曲げ部空隙Xがあるものが好ましい。又延設部に狭小で細長い収納室折り曲げ部空隙Tがあるものが好ましい(図4)。
 又第二の硬質芯材12は中央部に狭小で細長い折り曲げ部空隙Mがあるものが好ましい(図5)。
 各芯材に備えたそれぞれの空隙の幅mは約0・1から5mmである。又それぞれの空隙の上下の端部に、芯材を支える空隙の端部19がある。
 表面布帛2を第一の硬質芯材の内側に覆いこむようにカバーし、布帛の折り曲げ部15を折り曲げ芯材に接合し表面部材24とする(図4)。この折り曲げ部の幅dは約5から30mmである。又図4のように表面布帛はその年金証書収納室側への折り曲げ部22を内側に折り曲げその端部を芯材に接合する。
 この表面布帛は織物、編み物、不織布、皮革、合成皮革、及び前記の併用物等が使用可能である。
  又接合は糸による縫着、各種の接着剤による接着等いずれであつても良い。しかし接着剤によるものは表面に逢着ラインが付かないという点、及び面接合可能であるという点で接着剤によるものが好ましい。
  なお表面布帛の折り曲げ部22の上下の端部の布帛は後記内面部材の奥側に折り曲げて接着する。この接着により、内面部材25との間に狭小な空隙部13が形成される(図2)。
 又表面部材は表面布帛と第一硬質芯材の間に軟質芯材11を配置することが出来る。この軟質芯材は無くともよいが、配置することにより表面の手触りが柔らかい良い物となる。又軟質芯材は硬質芯材全体に配置してもよいが、図4に示すようにその一部に配置しても良い。
 軟質芯材は不織布が使用可能である。たとえば長繊維不織布、短繊維不織不等が例示できる。又合成樹脂多孔体等が使用可能である。例えばポリウレタン系、ポリエステル系、スチレン−ブタジエン系、生ゴム系、ポリオレフイン系、合成ゴム系等の多孔体が使用可能である。このような多孔体は各独立気泡間の隔壁は連通されているか又は連通された気泡と連通されていない気泡が混在されていても良い。又軟質芯材の厚みnは約0.1から10mmであれば良い。
 本考案において内面部材25は第二の硬質芯材12に内面布帛をその内面の表面側から裏面側に包み込むように硬質芯材をカバーしその裏側の折り曲げ部15を硬質芯材に接合する(図5)。この接合は前記表面部材における接合と同様、縫着、接着等いずれであつても良い。
 又内面布帛3は前記表面布帛と同様の布帛が使用可能である。とりわけ織物が糊付け加工により、剛直平滑化されたものが好ましく用いられる。糊付け加工された布は、外部応力に対し、伸びが少なくしかも剛直であるので、皺になりにくい。又書類等を収納する際、書類の角部等の引っかかり等が阻止でき、スムーズな出し入れが可能となる。又内面布帛の損傷等がおきにくい。従って長期間使用する事が可能である。又後記年金手帳収納部材16を確実に内面部材に接合する事が可能である。即ち内面布帛が剛直であるので、年金手帳収納室5がゆがんだりすることが無い。
 又この内面部材は前記内面布帛に、図6に示すような後記年金手帳部材16を備えている。前記内面布帛に年金手帳部材を重ね、上部の出し入れ用の開口部7を除く左右及び下部を接合し、内面部材とすればよい。接合は糸による逢着、接着剤による接着等いずれであつても良い。しかし内面布帛と強固に接合可能である点、及び接合幅を小に出来るという点で糸による縫着が好ましい。なお図5においてNは糸による縫着ラインを示す。
 年金手帳収納部材16は第三の硬質芯材に布帛が接合された物、合成樹脂板、皮革、合成皮革、不織布、等が使用可能である。この接合は接着剤によるもの、糸による逢着等いずれであつても良い。図6に示すように第三の硬質芯材20に布帛21を重ね、布帛の左右の折り曲げ部17を裏面側に折り、上下の折り曲げ部18を裏面に折り、接着剤等で接合する。
 年金手帳収納室は長さ約5から13cm、幅11から13が好ましい。
 図7に示すように、表面部材24に内面部材を重ねその折り曲げ部空隙X、Mを適合させ、表面部材と内面部材を接合する。内面部材の辺縁部裏面に接着剤を塗布し表面部材に接着する。更に表面部材の左側延設部を年金証書収納室折り曲げ部空隙Tで内側に折り曲げ、上下の布帛折り曲げ部を内面部材の奥側に内面部材の端部を包みこむように折り曲げ、接着剤を用い、内面部材及び表面部材に接着する。第一の内面側の年金証書収納室の上下の縁部9は図2に示すようにその奥側で、表面部材、内面部材の両方に接着され、年金証書収納室に相当する狭小な空隙部13を形成する。又幅方向に出し入れする開口部6を有する(図1)。
 又第二の硬質芯材を第一の硬質芯材よりも小さなものを使用した場合、内面上下の端部及び右側端部に幅cの表面部材の端部23が現れる。表面布帛と内面布帛が色合いや模様等が異なるものを使用した場合、風合いの良いものとなる。
 又図3に示すように、布帛21が接合された第三の硬質芯材20即ち年金手帳収納部材と第二の硬質芯材12に内面布帛3が接合された内面部材との間に年金手帳収納室に相当する狭小な空隙部14を形成している(図3)。
 本考案の収納体1は折り曲げ部Vで折り曲げ内面を密着したとき、全体の厚みが5から15mm、幅Wが13から16cm、長さLが22から26cmであることが好ましい。厚みが5mm未満であると収納体の剛性が不足する場合がある。又15mmを超えると重量が大となりしかもシンプル性が劣る場合がある。又幅や長さが前記の範囲を外れると、年金書類の収納に支障が起きたり、シンプル性が劣る場合がある。
 本考案の収納体は内面の左右に面ファスナー、ホツク類、面磁石類等の留め具8を備えることが出来る。しかしこの留め具は無くとも良い。
 本考案の収納体は、年金証書収納室4が第一硬質芯材を延設し折り曲げて構成しても良いし、他の独立した部材を配置して構成しても良い。他の独立した部材を用いる場合、幅Pの硬質芯材に布帛が接合されたものを第一の内面左側に接合すればよい。又幅Pの合成樹脂板、硬質不織布等何れも使用可能である。
 又本考案の収納体において、各部材の接合、各部材と布帛の接合は前記のように、接着剤、糸、金属線、合成樹脂鋲、金属鋲等によるもの何れであつても良い。
 以下に本考案の実施例を示す。
 第一の内面に年金証書収納室4を備え、第二の内面に年金手帳収納室5を備えた二つ折りタイプの年金書類収納体1を製造した。
 第一の硬質芯材10として厚みgが0・94mmの板紙を用いた。先端に刃が付いた第一硬質芯材打ち抜き用型枠とプレス機を用い、長さLが出来上がり寸法とほぼ同じで幅が年金証書収納室の幅Pだけ延設された芯材を得た。この芯材は長さLが230mm、全体の幅が338mm、空隙T及び空隙Xの幅mが3・5mm、空隙の長さがそれぞれ210mm、折り曲げ部端部19の幅がそれぞれ10mm、年金収納室の幅Pが60mmであつた。
 表面布帛2としてレーヨン平織り布が紺色に染色され、亀甲模様がある布を用いた。この布を先端に刃が付いた表面布帛打ち抜き用型枠とプレス機を使用し、前記第一の硬質芯材より折り曲げ部の幅が大きい寸法の表面布帛を打ち抜いた。
 軟質芯材11としてレーヨン繊維と低融点ポリエチレンテレフタレート繊維が混合され、ウエブ化され、その後熱処理で繊維が熱融着された厚みnが0・45mmの不織布を用いた。この不織不は手で触ったとき柔らかい感触があり、手で押したとき容易に凹む柔らかい不織布であつた。前記類似の方法で軟質芯材を打ち抜き、長さ214mm、幅137mmの芯材を得た。
 第一硬質芯材の表面右側にこの軟質芯材を重ね、その一部を接着剤で接着した。表面布帛に前記第一硬質芯材を重ね上下及び右側の折り曲げ部15を酢酸ビニル系接着剤で接着した。又表面布帛の左側延設部を右側に折り曲げその上下の端部を除く収納室折り曲げ部空隙T側の端部を前記同様の接着剤で接着し、表面部材24を得た(図4)。
 第二の硬質芯材12として厚みhが0・35mmの板紙を用い、前記類似の方法で打ち抜き、長さ224mm、幅272mm、中央部に幅3・5mmの折り曲げ部空隙Mがある芯材を得た(図5)。又その上部及び下部に折り曲げ部空隙の端部19があるものであつた。
 内面布帛3としてレーヨン平織り布が澱粉系糊剤で処理され剛直化及び平坦化処理された布を用いた。この布はベージュ色に染色されたものであつた。この内面布帛を前記類似の方法で打ち抜き、長さや幅が第二の硬質芯材より折り曲げ部15の分だけ大きい寸法の内面布帛を得た。
 前記第二の硬質芯材と同じ芯材を用い、類似の方法で打ち抜き長さ70mm、幅122mmの第三の硬質芯材20を得た。前記内面布帛と同じ布帛を用い前記類似の方法で打ち抜き、折り曲げ部17,18の幅分大きい寸法の布21を得た。この芯材に布を重ね、端部を裏面側に折り、酢酸ビニル系接着剤を用い接着し、年金手帳部材16を得た(図6)。
 前記内面布帛の第二内面に相当する右側部に前記年金手帳部材16をその下部近傍に重ね、上部の開口部を除く左右及び下部を糸で縫着した。この逢着した内面布帛を前記第二硬質芯材に重ね、折り曲げ部15を外側に折り曲げ酢酸ビニル系接着で接着し、内面部材25を得た(図5)。
 図7に示すように、前記表面部材24に前記内面部材25をその折り曲げ部X及びMが同じ位置になるように重ねた。更に表面部材の延設部を折り曲げ部空隙Tで右側に折り曲げ、更にその上部及び下部の表面布帛の折り曲げ部15が内面部材を包みこむように奥側に折り曲げた。接着で表面部材と内面部材の接着、及び年金証書収納部の上下の端部等を接着した。各部材等が完全に接着した後、折り曲げ部Vを内側に折り曲げ年金書類収納体を得た。
 この収納体は長さLが第一の硬質芯材の長さにほぼ同じで約230mm、幅Wが約140mm、年金証書収納室の幅Pが60mm、年金手帳収納質の長さが70mm、幅が122mm、両面を密着したときの厚みが8.5mmであつた。
 この収納体は内面上下及び右側の縁部に幅cが約3mmで紺色に染色された表面布帛がベージュ色の内面にくつきりと現れた風合いの良い物であつた。
 又折り曲げ部Vで折り曲げたとき、第一の内面と第二の内面がずれたりすることがなく適合性の良いものであつた。又各硬質芯材の折り曲げ部空隙の端部19が折り曲げられた布で接着補強されているので、繰り返し開閉等しても、長期間使用可能なものであつた。又各収納室に蓋や留め具等が無く、しかも表面側に不要な付属物等が無く、シンプル性の良いものであつた。
 この収納体の第一の内面の収納室に年金証書を収納し、第二の内面の収納室に年金手帳を収納し、折り曲げ部Vで折り曲げ内面を密着した。年金証書収納室4や年金手帳収納室5はいずれも狭小な間隙のみ有する収納室であり、各書類の収納性がすこぶる良く、各収納室に内部の蓋等が必要ないものであつた。
この状態で4月経過後、年金書類の皺、曲がり等の状態を観察したところ、いずれの書類も皺や曲がり等のない、良いものであつた。
 表面部材、内面部材等を前記実施例1に同様の材料を用い、類似の製法で年金書類収納体を製造した。ただし年金手帳収納部材の第三の硬質芯材20は、厚み0・35mm、長さ90mm、幅124mmの板紙を用いた。又軟質芯材は使用しなかつた。また年金手帳収納部材の布帛は前記実施例1に同じ表面布帛を使用した。又内面布帛への接合は前記実施例1同様糸で縫着した。
 又内面端左右の端部に長さ25mm、幅9mmの面留め具8を接着した。この留め具は、略U状の繊維が多数植毛されたものと前記繊維に着脱可能な略J状の繊維が多数植毛された一対のものであつた。
 この収納体は長さLが230mm、幅Wが140mm、密着し、留め具で留めたときの厚みが8・7mm、年金証書収納室の幅Pが60mm、年金手帳収納室の長さが90mm、幅が124mmであつた。
 この収納体は内面上下及び右側の縁部に幅約3mmで紺色に染色された表面布帛が、ベージュ色の内面にくつきりと現れた風合いの良い物であつた。
 又折り曲げ部Vで折り曲げたとき、第一の内面と第二の内面がずれたりすることがなく適合性の良いものであつた。又各硬質芯材の折り曲げ部空隙部の端部19が折り曲げられた布で接着補強されているので、繰り返し開閉等しても、長期間使用可能なものであつた。又各収納室に蓋や留め具等が無く、しかも表面側に不要な付属物等が無い、シンプル性の良いものであつた。
 この収納体の第一の内面の収納室に年金証書を収納し、第二の内面の収納室に年金手帳を収納し、折り曲げ部Vで折り曲げ内面を密着した。年金証書収納室4や年金手帳収納室5はいずれも狭小な間隙のみ有する収納室であり、各書類の収納性がすこぶる良く、各収納室に内部の蓋等が必要ないものであつた。
この状態で3月経過後、年金書類の皺、曲がり等の状態を観察したところ、いずれの書類も皺や曲がり等のない、良い状態で保存可能であつた。
比較例1
 長さ330mm、幅240mmの市販の紙封筒を使用し、年金証書と年金手帳を収納し、2月保存した。その後年金書類の皺、曲がり等の状態を観察したところ、年金証書に年金手帳の重ね合わせ部とみられる箇所折り曲がりがあり、且つ年金証書の2箇所の角部に鋭い折れ曲りがあリ、保存状態の悪いものであつた。
考案の効果
 本考案の年金書類収納体は、全体が硬質であり取り扱い易い。しかも幅や厚み等の異なる年金証書や年金手帳等の書類を一個の収納体に確実に収納可能である。又年金書類を長期間収納保存しても、皺、曲り等のない良い状態で保存可能である。又収納体の左右の内面がずれたりせず、しかも折り曲げ部で破損せず、長期間の使用が可能である。又年金書類を収納するそれぞれの収納室に書類の脱落を阻止するための蓋や留め具等を必要としない。従って収納体がシンプルな良いものである。
 年金書類収納体の概略斜視図。  A−A線概略断面図。  B−B線概略断面図。  表面布帛と第一硬質芯材の配置関係及び軟質芯材の配置関係を説明するための概略正面図。  内面材と第二硬質芯材の配置関係を説明するための概略正面図。  年金手帳収納材の概略正面図。  第一硬質芯材と第二硬質芯材の配置関係を説明するための概略正面図。
符号の説明
1  年金書類収納体
2  表面布帛
3  内面布帛
4  年金証書収納室
5  年金手帳収納室
6  年金証書収納室の開口部
7  年金手帳収納室の開口部
8  留め具
9  年金証書収納室の縁部
10 第一硬質芯材
11 軟質芯材
12 第二硬質芯材
13 年金証書収納室の狭小な空隙部
14 年金手帳収納室の狭小な空隙部
15 折り曲げ部
16 年金手帳収納部材
17 年金手帳収納部材の布帛の左右の折り曲げ部
18 年金手帳収納部材の布帛の上下の折り曲げ部
19 折り曲げ部空隙の端部
20 第三硬質芯材
21 年金手帳収納材の布帛
22 表面布帛の収納室側への折り曲げ部
23 内面側端部に現れた表面布帛
24 表面部材
25 内面部材
L  年金書類収納体の長さ
W  年金書類収納体の幅
P  年金書類収納室の幅
N  内面布帛と年金手帳収納部材の縫着ライン
T  第一硬質芯材の年金証書収納室の折り曲げ部空隙
X  第一硬質芯材の中央折り曲げ部空隙
M  第二硬質芯材の中央折り曲げ部空隙
V  折り曲げ部
c  表面布帛が内面の端部に現れる幅
d  折り曲げ部の幅
g  第一硬質芯材の厚み
h  第二硬質芯材の厚み
n  軟質芯材の厚み
m  空隙の幅

Claims (11)

  1.  折り曲げて使用する年金書類収納体であり、この収納体は第一の硬質芯材に表面布帛が接合された表面部材が配置され、第二の硬質芯材に内面布帛が接合された内面部材が前記表面部材の内側に配置され且つ表面部材に接合され、幅方向に出し入れする開口部を有する年金証書収納室を第一の内面に備え、前記第一の内面に対面する第二の内面に上下方向に出し入れする開口部を有する年金手帳収納室を備えた事を特徴とする年金書類収納体。
  2.  表面部材は、表面布帛と第一の硬質芯材の間に軟質芯材が配置されたものである請求項1又は2に記載の年金書類収納体。
  3.  第一の硬質芯材が狭小で細長い中央折り曲げ部空隙を有する芯材であり、第二の硬質芯材が狭小で細長い折り曲げ部空隙を有する芯材である、請求項1又は2に記載の年金書類収納体。
  4.  年金証書収納室は、表面部材の延設部を内側に折り曲げ且つ延設部縁部の接合により形成された狭小な空隙部を有するものである請求項1から3いずれかに記載の年金書類収納体。
  5.  年金手帳収納室は第三の硬質芯材に布帛が接合された年金手帳収納部材が内面布帛に縫着により形成され且つ狭小な空隙部を有するものである請求項1から4いずれかに記載の年金書類収納体。
  6.  表面布帛は織物で、内面布帛は織物が糊付加工により剛直平滑化された布である請求項1から5いずれかに記載の年金書類収納体。
  7.  内面に留め具を備えた請求項1から7いずれかに記載の年金書類収納体。
  8.  第一の硬質芯材は第二の硬質芯材より厚みが大でその厚みが0.3から1.2mmの板紙である請求項1から7いずれかに記載の年金書類収納体。
  9.  年金証書収納室は幅が3から10cm、長さが22から26cmであり、年金手帳収納室は幅が11から13cm、長さが5から13cmである請求項1から8いずれかに記載の年金書類収納体。
  10.  折り曲げ内面を密着したときの厚みが5から15mm、幅が13から16cm、長さが22から26cmである請求項1から9いずれかに記載の年金書類収納体。
  11.  内面部材の幅や長さが表面部材より小で且つ表面部材に接合された表面布帛の折り曲げ部が、内面側に幅1から5mm有する請求項1から10いずれかに記載の年金書類収納体。
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