JP3093185U - クロスカバー体 - Google Patents

クロスカバー体

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JP3093185U JP2002006246U JP2002006246U JP3093185U JP 3093185 U JP3093185 U JP 3093185U JP 2002006246 U JP2002006246 U JP 2002006246U JP 2002006246 U JP2002006246 U JP 2002006246U JP 3093185 U JP3093185 U JP 3093185U
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cloth
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cover
pocket
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龍雄 早坂
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合資会社 ハヤサカ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、製造工程を簡潔にすることができ
ると共に製造効率を向上させることができるクロスカバ
ー体を提供するものである。 【解決手段】 ブックカバー10の外側には布クロス1
2が配設され、この布クロス12の内側面12Aには塩
化ビニール製の裏打ちフィルムシート18が配設されて
いる。裏打ちフィルムシート18の外周縁は高周波ウエ
ルダー加工によって布クロス12の外周縁と溶着されて
いる。また、裏打ちフィルムシート18の内側の一側部
18Aには塩化ビニール製の第1ポケットフィルムシー
ト20が配設され、他側部18Bには第2ポケットフィ
ルムシート22が配設されている。前記第1ポケットフ
ィルムシート20及び第2ポケットフィルムシート22
は高周波ウエルダー加工によって溶着されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、本をカバーするブックカバーやシステム手帳をカバーする手帳カバ ー等に利用されるクロスカバー体に関する。
【0002】
【従来の技術】
汚れや傷み等を防止したり外観品質を高めたりするために本やシステム手帳等 には外側に布クロスやレザークロス等を用いたクロスカバー体(本に用いた場合 はブックカバー、手帳に用いた場合は手帳カバー)が提案されている。 ところで、前記布クロスを用いたクロスカバー体を製造する場合は布クロスの 内側面にビニールフィルムシートで形成された裏打ちフィルムシートを重ね合わ せて、布クロス及び裏打ちフィルムシートの外周縁をミシンで縫い合わせて、布 クロスと裏打ちフィルムシートを一体にすると共に布クロスの外周縁がほつれる のを防止している。 このため、ミシンを使用して縫製する必要があるため前記クロスカバー体の製 造作業が煩雑になると共に製造時間がかかるという不具合がある。 また、芯材として厚紙を用いてクロスカバー体のカバー部を硬くするハードク ロスカバー体を製造する場合においては布クロスの内側面に厚紙を重ね合わせて 、布クロスの外周縁を内側に折り曲げて、この折り曲げた外周縁を前記厚紙に接 着剤等で接着して、布クロスと厚紙を一体にすると共に布クロスの外周縁がほつ れるのを防止している。 このため、この場合においても接着剤を用いて布クロスの外周縁と厚紙を接着 する必要があるため前記カバー体の製造作業が煩雑になると共に製造時間がかか るという不具合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事実に鑑みなされたものであり製造工程を簡潔にすることがで きると共に製造効率を向上させることができるクロスカバー体を提供するもので ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、矩形状にカットされたクロスと、このクロスの内側面に配 設されると共にウエルダー加工で前記クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記 クロスと一体となるビニールフィルムシートと、このビニールフィルムシートの 一側部に配設されると共に3辺をウエルダー加工によって前記ビニールフィルム シートに溶着されることにより本や手帳等の第1表紙が収容される第1ポケット を形成する第1ポケットフィルムシートと、前記ビニールフィルムシートの他側 部に配設されると共に3辺をウエルダー加工によって前記ビニールフィルムシー トに溶着されることにより本や手帳等の第2表紙が収容される第2ポケットを形 成する第2ポケットフィルムシートと、を有してなることを特徴としている。 請求項2の考案は、矩形状にカットされたクロスと、このクロスの内側面に配 設されると共にウエルダー加工で前記クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記 クロスと一体となるビニールフィルムシートと、前記クロスとビニールフィルム シートとの間に配設される板状芯材と、前記ビニールフィルムシートの一側部に 配設されると共に3辺をウエルダー加工によって前記ビニールフィルムシートに 溶着されることにより本や手帳等の第1表紙が収容される第1ポケットを形成す る第1ポケットフィルムシートと、前記ビニールフィルムシートの他側部に配設 されると共に3辺をウエルダー加工によって前記ビニールフィルムシートに溶着 されることにより本や手帳等の第2表紙が収容される第2ポケットを形成する第 2ポケットフィルムシートと、を有してなることを特徴としている。 請求項3の考案は、矩形状にカットされたクロスと、このクロスの内側面に配 設されると共にウエルダー加工で前記クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記 クロスと一体となるビニールフィルムシートとからなる矩形状の第1カバー体と 、矩形状にカットされたクロスと、このクロスの内側面に配設されると共にウエ ルダー加工で前記クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記クロスと一体となる ビニールフィルムシートとからなる矩形状の第2カバー体と、前記第1カバー体 と第2カバー体を重ね合わせて第1カバー体と第2カバー体の3辺をウエルダー 加工によって溶着すると共に残りの1辺を収容口に形成したことを特徴としてい る。 請求項4の考案は、前記クロスを布クロス又はレザークロスにしたことを特徴 としている。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1〜図3には本考案に係るクロスカバー体の第1実施例が示されている。こ の第1実施例ではクロスカバー体をブックカバーに適用した例に基づいて説明す る。 図1及び図2に示されるように、このブックカバー10の外側には矩形状にカ ットされた布クロス12が配設されている。図2に示されるように、この布クロ ス12は織物生地14の内側に薄い紙16を重ね合わせて接着して一体となるこ とにより形成されている。 前記布クロス12の内側面12Aには塩化ビニール製の裏打ちフィルムシート 18が配設されている。この裏打ちフィルムシート18の外周縁は高周波ウエル ダー加工によって前記布クロス12の外周縁と溶着されている。この高周波ウエ ルダー加工を行うことにより裏打ちフィルムシート18は前記布クロス12と一 体になると共に前記布クロス12の織物生地14の外周縁がほつれるのを確実に 防止している。 また、前記裏打ちフィルムシート18の内側の一側部18Aには塩化ビニール 製で矩形状にカットされた第1ポケットフィルムシート20が配設され、裏打ち フィルムシート18の内側の他側部18Bには塩化ビニール製で矩形状にカット された第2ポケットフィルムシート22が配設されている。 この第1ポケットフィルムシート20は第1辺20A,第2辺20B,第3辺 20Cの3辺が高周波ウエルダー加工により前記裏打ちフィルムシート18に溶 着され、残りの第4辺20Dは溶着されず、これにより第1ポケットとしての表 表紙ポケット24(図1参照)が形成されている。また、第2ポケットフィルム シート22は第1辺22A,第2辺22B,第3辺22Cの3辺が高周波ウエル ダー加工により前記裏打ちフィルムシート18に溶着され、残りの第4辺22D は溶着されず、これにより第2ポケットとしての裏表紙ポケット26(図1参照 )が形成されている。 従って、図3に示されるように本30の表表紙32を表表紙ポケット24に挿 入すると共に裏表紙34を裏表紙ポケット26に挿入すると、本30はブックカ バー10にカバーされるようになっている。
【0006】 次に、実施例のブックカバー10の作用を説明する。 前記ブックカバー10を製造する場合は布クロス12の内側面12Aに前記布 クロス12と略同じ大きさにカットした裏打ちフィルムシート18を配設し、高 周波ウエルダー加工により前記布クロス12の外周縁と裏打ちフィルムシート1 8の外周縁を溶着する。この高周波ウエルダー加工により裏打ちフィルムシート 18は布クロス12に取り付けられると共に前記布クロス12の織物生地14の 外周縁がほつれるのを確実に防止される。 そして、前記裏打ちフィルムシート18の一側部18Aに矩形状にカットされ た第1ポケットフィルムシート20を配設すると共に裏打ちフィルムシート18 の他側部18Bに矩形状にカットされた第2ポケットフィルムシート22を配設 し、第1ポケットフィルムシート20の第1辺20A,第2辺20B,第3辺2 0Cと第2ポケットフィルムシート22の第1辺22A,第2辺22B,第3辺 22Cをそれぞれ高周波ウエルダー加工により溶着する。 これにより、前記ブックカバー10の内側には本30の表表紙32を挿入する 表表紙ポケット24と裏表紙34を挿入する裏表紙ポケット26が形成される。 従って、本考案は高周波ウエルダー加工により、前記布クロス12の外周縁と 裏打ちフィルムシート18の外周縁を溶着すると共に裏打ちフィルムシート18 の両側部にポケットフィルムシート20,22を溶着すれば、ブックカバー10 の製造を簡単に行うことができると共にブックカバー10の生産性の向上を図る ことができる。
【0007】 図4には本考案に係るクロスカバー体の第2実施例が示されている。第2実施 例のクロスカバー体もブックカバーに適用した例に基づいて説明する。なお、第 1実施例のブックカバー10と同一の構成は同一の符号を用いてその説明は省略 する。 第2実施例のブックカバー40はカバーが硬いハードタイプのブックカバーで ある。 図4に示されるように、このブックカバー40の布クロス12と裏打ちフィル ムシート18との間には矩形状にカットされた芯材としての厚紙42が配設され ている。この厚紙42は布クロス12と略同じ大きさの矩形状に形成されると共 に中央部には折り筋44が2本形成されている。しかも、折り筋44と折り筋4 4との間隔は本30の背表紙の幅に対応するようになっている。このため、前記 布クロス12と裏打ちフィルムシート18との間に厚紙42を配設して裏打ちフ ィルムシート18の外周縁と布クロス12の外周縁を高周波ウエルダー加工で溶 着してなるブックカバー40を折り曲げると厚紙42も折り筋44で折り曲がる ようになっている。 従って、ブックカバー40は布クロス12と裏打ちフィルムシート18の間に 厚紙42が挟まれた状態になっているので、硬いブックカバー40を製造するこ とができる。 なお、他の構成、作用、効果は第1実施例のブックカバー10と同一であるの で、その説明は省略する。
【0008】 図5及び図6には本考案に係るクロスカバー体の第3実施例が示されている。 なお、第3実施例のクロスカバー体は第1実施例及び第2実施例のクロスカバー 体が適用されたブックカバーと異なりお守り等を収容するお守りケースカバーを 例にして説明する。また、第1実施例及び第2実施例と同じ構成は同一の符号を 用いてその説明を省略する。 図5に示されるように、このお守りケースカバー50は第1カバー体52の第 1辺52A,第2辺52B,第3辺52Cと第2カバー体54の第1辺54A, 第2辺54B,第3辺54Cを高周波ウエルダー加工により溶着され、第1カバ ー体52の第4辺52Dと第2カバー体54の第4辺54Dは溶着されないよう になっている。 これにより、お守りケースカバー50は袋状に形成されると共に収容口56が 形成されて、収容口56を介してお守り(図示せず)を前記お守りケースカバー 50に収容できるようになっている。 図6に示されるように、前記第1カバー体52と第2カバー体54は共に前記 布クロス12と裏打ちフィルムシート18を重ね合わせて布クロス12の外周縁 と裏打ちフィルムシート18の外周縁を高周波ウエルダー加工で溶着することに より形成されている。 従って、本考案は高周波ウエルダー加工により、前記布クロス12の外周縁と 裏打ちフィルムシート18の外周縁を溶着して第1カバー体52と第2カバー体 54を形成すると共に第1カバー体52と第2カバー体54を重ね合わせて第1 カバー体52の第1辺52A,第2辺52B,第3辺52Cと第2カバー体54 の第1辺54A,第2辺54B,第3辺54Cを高周波ウエルダー加工により溶 着して形成することができるので、お守りケースカバー50の製造を簡単にする と共にお守りケースカバー50の生産性の向上を図ることができる。
【0009】 なお、実施例では織物生地14と薄い紙16を一体にしてなる布クロス12を 使用した例を示したが、クロスは布クロス12に限定されるものではなく、例え ば外側に人工レザーが配設されて内側に布や紙が配設されて一体となったレザー クロス等を使用してもよいことは勿論である。 また、実施例ではクロスカバー体の例としてクロスカバー体をブックカバー1 0、お守りケースカバー50に適用した例を示したが、クロスカバー体はブック カバー10、お守りケースカバー50に限定されるものでなく手帳カバー、日記 帳カバー、財布等に適用してもよいことは勿論である。
【0010】
【考案の効果】
請求項1及び請求項2のクロスカバー体は、ウエルダー加工によりクロスの外 周縁と裏打ちフィルムシートの外周縁を溶着すると共にウエルダー加工で裏打ち フィルムシートの両側部にポケットフィルムシートを溶着するので、クロスカバ ー体の製造を簡単にすることができると共にクロスカバー体の生産性の向上を図 ることができるという優れた効果を有する。 請求項3のクロスカバー体は、ウエルダー加工によりクロスの外周縁と裏打ち フィルムシートの外周縁を溶着して第1カバー体と第2カバー体を形成すると共 にウエルダー加工で第1カバー体の外周縁と第2カバー体の外周縁を溶着するの で、クロスカバー体の製造を簡単にすることができると共にクロスカバー体の生 産性の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブックカバーを開いた状態の全体
斜視図である。
【図2】第1実施例のブックカバーの分解全体斜視図で
ある。
【図3】第1実施例のブックカバーに本を収容した全体
斜視図である。
【図4】第2実施例のブックカバーの分解全体斜視図で
ある。
【図5】第3実施例のお守りケースカバーの全体斜視図
である。
【図6】第3実施例のお守りケースカバーの分解全体斜
視図である。
【符号の説明】
10 ブックカバー 12 布クロス 18 裏打ちフィルムシート 20 第1ポケットフィルムシート 22 第2ポケットフィルムシート 24 表表紙ポケット 26 裏表紙ポケット

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状にカットされたクロスと、このク
    ロスの内側面に配設されると共にウエルダー加工で前記
    クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記クロスと一体
    となるビニールフィルムシートと、このビニールフィル
    ムシートの一側部に配設されると共に3辺をウエルダー
    加工によって前記ビニールフィルムシートに溶着される
    ことにより本や手帳等の第1表紙が収容される第1ポケ
    ットを形成する第1ポケットフィルムシートと、前記ビ
    ニールフィルムシートの他側部に配設されると共に3辺
    をウエルダー加工によって前記ビニールフィルムシート
    に溶着されることにより本や手帳等の第2表紙が収容さ
    れる第2ポケットを形成する第2ポケットフィルムシー
    トと、を有してなることを特徴とするクロスカバー体。
  2. 【請求項2】 矩形状にカットされたクロスと、このク
    ロスの内側面に配設されると共にウエルダー加工で前記
    クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記クロスと一体
    となるビニールフィルムシートと、前記クロスとビニー
    ルフィルムシートとの間に配設される板状芯材と、前記
    ビニールフィルムシートの一側部に配設されると共に3
    辺をウエルダー加工によって前記ビニールフィルムシー
    トに溶着されることにより本や手帳等の第1表紙が収容
    される第1ポケットを形成する第1ポケットフィルムシ
    ートと、前記ビニールフィルムシートの他側部に配設さ
    れると共に3辺をウエルダー加工によって前記ビニール
    フィルムシートに溶着されることにより本や手帳等の第
    2表紙が収容される第2ポケットを形成する第2ポケッ
    トフィルムシートと、を有してなることを特徴とするク
    ロスカバー体。
  3. 【請求項3】 矩形状にカットされたクロスと、このク
    ロスの内側面に配設されると共にウエルダー加工で前記
    クロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記クロスと一体
    となるビニールフィルムシートとからなる矩形状の第1
    カバー体と、矩形状にカットされたクロスと、このクロ
    スの内側面に配設されると共にウエルダー加工で前記ク
    ロスの外周縁に外周縁が溶着されて前記クロスと一体と
    なるビニールフィルムシートとからなる矩形状の第2カ
    バー体と、前記第1カバー体と第2カバー体を重ね合わ
    せて第1カバー体と第2カバー体の3辺をウエルダー加
    工によって溶着すると共に残りの1辺を収容口に形成し
    たことを特徴とするクロスカバー体。
  4. 【請求項4】 前記クロスを布クロス又はレザークロス
    にしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3
    記載のクロスカバー体。
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