JP3099666U - ビデオカセットレコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ビデオカセットレコーダにおいて、高速早送り及び巻き戻し(FF/REW)を実現しつつ、記録/再生モード、FF/REWモードに応じてキャプスタンモータの駆動力をリール台に伝達する駆動力伝達機構の構成を簡単、かつ、省スペース化する。
【解決手段】 巻取り側リール台8及び供給側リール台9に選択的に駆動力を伝達する遊星ギア7を歯数の大きい大径ギア部7aと歯数の小さい小径ギア部7bの段ギアとし、駆動レバー40により、同軸に配置された歯数の大きい第1ギア34と歯数の小さい第2ギア36とを選択的に、遊星ギア7と噛合させる。第1ギア34はキャプスタンモータにより駆動されるクラッチプーリ6と一体的に回転駆動され、第2ギア36は、クラッチプーリ6との間に作用する摩擦力によりクラッチプーリ6に対して滑りながら回転されるスリップ部材35と一体的に回転駆動される。
【選択図】図3

Description

 本考案は、例えばビデオカセットレコーダ(VCR)における高速早送り及び巻き戻し(FF/REW)機構に関する。
 従来から、磁気テープの早送り及び巻き戻し速度をさらに速くした、高速早送り及び巻き戻しモードを有するビデオカセットレコーダが提案されている。このような高速早送り及び巻き戻しモードを有するビデオカセットレコーダでは、スリップ機構を介して駆動力伝達機構を連結してリール台を低速で回転駆動する記録/再生モードと、スリップ機構を介さずに駆動力伝達機構を直結してリール台を回転駆動する通常FF/REWモードと、スリップ機構を介さずに駆動力伝達機構を直結すると共に駆動力伝達機構の減速比を変更してリール台を高速で回転駆動する高速FF/REWモードの3つのモードを有する。
 一般的に、通常FF/REWモードと高速FF/REWモードを切り換える場合、駆動力伝達機構中に歯数の大きい大径ギア部と歯数の小さい小径ギア部を有する段ギアを2つ用意し、これら2つの段ギア(第1段ギア及び第2段ギア)の噛合を変更することにより、駆動力伝達機構の減速比を変更する。通常FF/REWモードの場合、駆動力伝達方向の上流側に位置する第1段ギアの小径ギア部と、下流側に位置する第2段ギアの大径ギア部とを噛合させる。また、高速FF/REWモードの場合、第1段ギアの大径ギア部と第2段ギアの小径ギア部とを噛合させる。このような構成により、一方の段ギアをその回転軸方向に上下動させることにより、他方の段ギアとの噛合を切り換えることができ、駆動力伝達機構の各ギアの回転軸の位置を移動させることなく、減速比を変更することができる(特許文献1参照)。巻取り側又は供給側のリールに駆動力を伝達するための遊星ギアは、第1段ギアの小径ギア部を太陽ギアとして噛合されており、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えは少なくとも3軸で構成されている。
 一方、記録/再生モードと通常FF/REWモードとを切り換える場合も、駆動力伝達機構中の所定のギアをその回転軸方向に上下動させ、スリップ機構を介して摩擦により回転駆動されるギアと、スリップ機構を介することなく駆動される駆動ギアとの間で噛合を切り換えている。上記特許文献1などの3つのモードを有するビデオカセットレコーダでは、記録/再生モードと通常FF/REWモードの切り換え用及び通常FF/REWと高速FF/REWの切り換え用のために、ギアを上下動させるギア切り換え機構が2つ必要であり、装置の構成が複雑となり、小型軽量化及び低コスト化が困難である。
 そこで、本出願人は、記録/再生モードとFF/REWモードを切り換えると同時に、駆動力伝達機構の減速比を変更した高速FF/REWが可能なビデオカセットレコーダを提案している(特許文献2参照)。特許文献2によれば、記録/再生モードと高速FF/REWモードの2つのモードしか有していないものの、FF/REW時のテープ速度が高速化されている。また、ギアを上下動させるギア切り換え機構が1つでよく、装置の構成が比較的簡単になり、特許文献1のビデオカセットレコーダに比べて小型軽量化及び低コスト化に有利である。しかしながら、特許文献2のビデオカセットレコーダでは、1つの段ギアを軸方向に上下動させ、記録/再生モードでは、段ギアの大径ギア部を、スリップ機構を介して低速で回転駆動される低速ギアに噛合させ、また、FF/REWモードでは、段ギアの小径ギア部を、スリップ機構を介さずに直接高速で駆動される高速ギアに噛合させている。さらに、低速ギア及び高速ギアを同軸にすると共に、さらに段ギアの大径ギア部に噛合する太陽ギアも同軸に設け、巻取り側又は供給側のリールに駆動力を伝達するための遊星ギアをこの太陽ギアに噛合させている。そのため、特許文献2のビデオカセットレコーダも、特許文献1の装置と同様に、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えは少なくとも3軸で構成されており、駆動力伝達機構自体はさほど省スペース化されていない。
特開平10−334547号公報(図3) 特実2001−319395号公報(図2)
 本考案は、上記の問題を解決するためになされたものであり、高速FF/REWが可能であり、記録/再生モードと高速FF/REWモードを切り換える際の駆動力伝達機構の構成を簡単にし、かつ、省スペース化を実現して、さらなる小型軽量化及び低コスト化が可能なビデオカセットレコーダを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために請求項1の考案は、駆動力を発生させるキャプスタンモータと、前記キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構と、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード及び巻き戻しモードを含む複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバーと、前記モードレバーを変位させるモードレバー駆動機構とを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
 前記駆動力伝達機構は、
 第1回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記キャプスタンモータの回転軸に取り付けられた駆動プーリ及びベルトを介して前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
 前記第1回転軸を中心として軸支されると共に、前記第1回転軸と平行な方向に摺動可能に前記クラッチプーリに嵌合され、前記クラッチプーリと一体的に回転駆動される第1ギアと、
 前記クラッチプーリ及び前記第1ギアの軸受け部の内周面と前記第1回転軸の外周面との間に嵌合され、前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触し、前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
 前記第1回転軸を中心として軸支されると共に前記第1回転軸と平行な方向に摺動可能に前記第1回転軸に嵌合され、前記スリップ部材と一体的に回転駆動され、さらに前記第1回転軸方向において前記第1ギアと当接する第2ギアと、
 前記クラッチプーリと前記スリップ部材との間に前記第1回転軸を中心として設けられ、前記クラッチプーリと前記スリップ部材に設けられた摩擦部材とを前記第1回転軸と平行な方向に付勢する第1コイルばねと、
 前記第2ギアとシャーシとの間に設けられ、前記第2ギアを前記第1ギア側にに付勢する第2コイルばねと、
 前記第2ギアを太陽ギアとし、前記第1回転軸を中心として旋回する第2回転軸に回転自在に軸支されると共に、前記第1ギアと噛合しうる小径ギア部及び前記第2ギアと噛合しうる大径ギア部を有し、前記大径ギア部が前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
 前記モードレバーに設けられたカム面に当接し、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位されると共に、前記モードレバーが早送りモード及び巻き戻しモードに対応する位置にあるとき、前記第1ギアに当接して前記第1ギアが前記遊星ギアの小径ギア部と噛合するように前記第1ギアを噛合位置に変位させ、前記モードレバーが記録モード又は再生モードに対応する位置にあるとき、前記第2コイルばねの付勢力により前記第1ギアと前記遊星ギアの小径ギア部との噛合を解除させるように、前記第1ギアに当接しない位置に待避する駆動レバーとを備え、
 早送りモード又は巻き戻しモードのときに、キャプスタンモータによる駆動力を、スリップ機構を介することなく直接リール台に伝達すると共に、記録モード又は再生モードのときに比べて駆動力伝達機構による減速比を小さくして高速で早送り又は巻き戻しを行い、かつ、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えを少なくとも2軸で可能にしたことを特徴とする。
 また、請求項2の考案は、キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構を備え、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード及び巻き戻しモードを含む複数の動作モードの切り換えが可能なビデオカセットレコーダにおいて、
 前記駆動力伝達機構は、
 前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
 前記クラッチプーリに対してその軸方向に変位可能であると共に、前記クラッチプーリと一体的に回転駆動される第1ギアと、
 前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
 前記スリップ部材と一体的に回転駆動される第2ギアと、
 前記第2ギアを太陽ギアとし、前記第1ギアと噛合し得る小径ギア部及び前記第2ギアと噛合しうる大径ギア部を有し、前記大径ギア部が前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
 早送りモード又は巻き戻しモードが選択されたときに、前記第1ギアが前記遊星ギアの小径ギア部と噛合するように前記第1ギアを噛合位置に変位させ、記録モード又は再生モードが選択されたときに、前記第2ギアを前記遊星ギアの大径ギア部と噛合させるギア切り換え機構とを備えたことを特徴とする。
 さらに、請求項3の考案は、請求項2のビデオカセットレコーダにおいて、前記スリップ部材は、前記クラッチプーリ及び前記第1ギアの軸受け部の内周面とそれらの回転中心に位置する回転軸の外周面との間に嵌合され、前記回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触しており、前記第2ギアは、前記回転軸を中心として軸支されると共に前記回転軸と平行な方向に摺動可能に前記スリップ部材に嵌合され、さらに前記回転軸方向において前記第1ギアと当接していることを特徴とする。
 さらに、請求項4の考案は、請求項2又は3のビデオカセットレコーダにおいて、前記ギア切り換え機構は、複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバーと、前記モードレバーに設けられたカム面に当接し、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位されると共に、前記モードレバーが早送りモード及び巻き戻しモードに対応する位置にあるとき、前記第1ギアに当接して、前記第1ギアが前記遊星ギアの小径ギア部と噛合するように前記第1ギアを噛合位置に変位させ、前記モードレバーが記録モード又は再生モードに対応する位置にあるとき、前記第1ギアに当接しない位置に待避する駆動レバーとを備えたことを特徴とする。
 請求項1の考案によれば、少なくともクラッチプーリ、第1ギア、スリップ部材及び第2ギアを第1回転軸上に同軸配置することができ、かつ、第1ギア及び第2ギアと選択的に噛合する少なくとも1つの遊星ギアを、第2ギアが太陽ギアとなるように配置させているので、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えを少なくとも第1回転軸と第2回転軸の2軸で実現でき、従来のものに比べて1軸少なくすることができる。その結果、駆動力伝達機構の構成を簡単することができると共に省スペース化が可能になり、ビデオカセットレコーダを小型軽量化及び低コスト化することができる。さらに、遊星ギアを段ギアとし、早送りモード又は巻き戻しモードのときに、キャプスタンモータによる駆動力を、スリップ機構を介することなく直接リール台に伝達すると共に、記録モード又は再生モードのときに比べて駆動力伝達機構による減速比を小さくすることにより、高速で早送り又は巻き戻しを行うことができる。さらに、段ギアである遊星ギアに噛合させる第1ギアと第2ギアの切り換えを、モードレバーの変位に連動して変位される駆動レバーにより行っているので、ギア切り換え機構の構成を簡単にすることができると共に、動作タイミングの遅れを小さくすることができる。
 また、請求項2の考案によれば、遊星ギアを段ギアとし、早送りモード又は巻き戻しモードのときに、キャプスタンモータによる駆動力を、スリップ機構を介することなく直接リール台に伝達すると共に、記録モード又は再生モードのときに比べて駆動力伝達機構による減速比を小さくすることにより、高速で早送り又は巻き戻しを行うことができる。さらに、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えを従来のものに比べて1軸少なくすることができ、駆動力伝達機構の構成が簡単になると共に省スペース化され、ビデオカセットレコーダを小型軽量化及び低コスト化することができる。
 さらに、請求項3の考案によれば、少なくともクラッチプーリ、第1ギア、スリップ部材、及び第2ギアを同軸配置することができ、かつ、第1ギア及び第2ギアと選択的に噛合する少なくとも1つの遊星ギアを、第2ギアが太陽ギアとなるように配置させているので、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えを少なくとも2軸で実現することができる。
 さらに、請求項4の考案によれば、段ギアである遊星ギアに噛合させる第1ギアと第2ギアの切り換えを、モードレバーの変位に連動して変位される駆動レバーにより行っているので、ギア切り換え機構の構成を簡単にすることができると共に、動作タイミングの遅れを小さくすることができる。
 本考案を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本考案の一実施の形態に係るビデオカセットレコーダの構成を図1及び図2に示す。図1はシャーシ31の上側(テープカセットが装着される側)の構成を示す正面図であり、図2はシャーシ31の下側の構成を示す背面図である。
 ビデオカセットレコーダ1は、テープカセット(図示せず)の内部の巻取り側リール及び供給側リールの回転をそれぞれ支持する巻取り側リール台8及び供給側リール台9と、磁気テープ(以下、「テープ」とする)を走行させるための駆動力を発生させるキャプスタンモータ2と、キャプスタンモータ2の回転軸3に固着された駆動プーリ4と、ベルト5を介して駆動プーリ4に連結され、キャプスタンモータ2の駆動力により回転されるクラッチプーリ6と、キャプスタンモータ2の回転方向、すなわちクラッチプーリ6の回転方向により旋回し、駆動力を巻取り側リール台8及び供給側リール台9のいずれかに選択的に伝達する2つの遊星ギア7と、通常記録/再生時にキャプスタンモータ2の回転軸3との間でテープを挟持し、テープ走行速度を一定に制御するためのピンチローラ11と、テープ上のビデオ信号トラックからビデオ信号を読み出すためのビデオヘッドを内蔵したヘッドシリンダ12と、通常記録/再生時にテープをヘッドシリンダ12に巻きつけるためのテープガイド機構13等で構成されている。
 キャプスタンモータ2の駆動力をリール台8及び9に選択的に伝達するための駆動力伝達機構30の詳細を図3に示す。図3は、駆動力を巻取り側リール8に伝達している状態を示しており、供給側の遊星ギア7を省略している。
 駆動力伝達機構30は、シャーシ31に植設された第1回転軸32と、第1回転軸32を中心として旋回する第2回転軸33で構成されている。第1回転軸32には、クラッチプーリ6と、クラッチプーリ6と一体的に回転駆動される第1ギア34と、クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材35と、スリップ部材35と一体的に回転駆動される第2ギア36などが同軸に配置されている。
 スリップ部材35は、第1回転軸32の軸方向に分離可能な第1部材35A及び第2部材35Bの2つの部材で構成され、第1部材35Aの上端が第2部材35Bに圧入されて一体的に構成されている。第1回転軸32の外周面には、第1部材35Aの軸受け部35a及び第2部材35Bの軸受け部35bが嵌合され、第1回転軸32に回転自在に軸支されている。また、第1部材35Aの下端はディスク状に形成されており、クラッチプーリ6に対向する面にフェルトなどの摩擦部材35Cが貼付されている。
 クラッチプーリ6の軸受け部は、第1部材35Aの軸受け部35aの外周面に嵌合される内側軸受け部6aと、第2部材35Bの外周面に嵌合される外側軸受け部6bで構成されている。また、第1部材35Aに嵌合されたクラッチプーリ6の内側軸受け部6aと第2部材35Bとの間には、第1コイルばね37が嵌装されている。第1コイルばね37の付勢力により、摩擦部材35Cを介してクラッチプーリ6とスリップ部材35の第1部材35Aとが圧接される。そのため、スリップ部材35は、クラッチプーリ6の回転に伴って摩擦力により回転駆動される。
 第1ギア34の軸受け部34aは、スリップ部材35の第2部材35Bの外周部に嵌合されている。また、第1ギア34の下端部はクラッチプーリ6の上端部とほぼ同じ内径及び外径を有する筒状に形成されており、かつ、第1回転軸32と平行な方向に摺動可能なように、複数の矩形状の凹部及び凸部が形成されている。また、クラッチプーリ6の上端部にも、第1ギア34の下端部の凹部及び凸部にそれぞれ係合する矩形状の凸部及び凹部が形成されている。そのため、第1ギア34はこれら凹部と凸部が係合している範囲で、クラッチプーリ6に対して、第1回転軸32の軸方向に摺動可能である。
 第2ギア36は、第1回転軸32に回転自在に、かつ、軸方向に摺動自在に嵌合されている。また、第2ギア36の下面には突起36aが形成されており、スリップ部材35の第2部材35Bの上端に形成された凹部と嵌合される。そのため、第2ギア36は、スリップ部材35と一体的に回転駆動される。さらに、第2ギア36の下端面は、第1ギア34の上端部に形成された突起34bに当接している。そのため、後述する第1ギア36の変位に伴って第1回転軸32の軸方向に上下動される。
 第1回転軸32には、さらに第2ギア36と係合して一体的に回転するフランジ部材38が嵌合されており、フランジ部材38を介してシャーシ31の軸受け部31Aと第2ギア36との間には、第2ギア36を第1ギア34側に付勢する第2コイルばね39が設けられている。また、シャーシ31の第1ギア34の近傍には、第1回転軸32を中心として対称に一対のガイドレール31Bが形成されており、このガイドレール31Bに沿って、駆動レバー40が摺動可能に設けられている。駆動レバー40については後述する。
 第2回転軸33は、第1回転軸32を中心として旋回する旋回レバー41に固定されており、遊星ギア7は第1回転軸32に回転自在に軸支されている。また、遊星ギア7は、直径が大きく歯数の大きい大径ギア部7aと、直径が小さく端数の小さい小径ギア部7bを有する段ギアである。遊星ギア7は、第2ギア26を太陽ギアとし、大径ギア部7aが常時第2ギア36と噛合している。また、小径ギア部7bは、第1ギア34が第1回転軸32の軸方向に上昇したときにのみ噛合する。さらに、大径ギア部7aは、その回転方向に応じて、第1回転軸32の周りに旋回し、巻取り側及び供給側のリール台8及び9にそれぞれ設けられたギア部(図3では8a)と選択的に噛合し、リール台8又は9に駆動力を伝達する。なお、第2ギア36と遊星ギア7とが常時噛合しているため、例えば、第1ギア34と遊星ギア7とを噛合させる際に、第2ギア26と遊星ギア7の噛合を解除させる構成のものに比べて、ギアの噛合及び噛合解除の際のノイズを低減させることができる。
 次に、駆動レバー40について説明する。図2に示すように、モードレバー42は、シャーシ31の下側、すなわちキャプスタンモータ2やクラッチプーリ6などが設けられている側に、これらとは干渉しないように設けられている。モードレバー42は、リール台8及び9の配列方向と平行に摺動可能にシャーシ31に保持されており、モードレバー駆動ギア43の回転に応じて往復駆動される。モードレバー42には、駆動レバー40をモードレバー42の変位方向に対して直交する方向に変位させるためのカム面42aが設けられており、駆動レバー40に設けられた当接ピン40aがカム面42a上を摺動するように、図示しないばねにより付勢されている。カム面42aは、このビデオカセットレコーダ1の各モードに応じて駆動レバー40が所定の位置をとりうるように、所定の形状に形成されている。具体的には、駆動レバー40の第1ギア34に対向する面に突起又は傾斜面が形成されており、突起又は傾斜面により第1ギア34が第1回転軸32の軸方向に上下動される。モードレバー42がFF/REWモードに対応する位置にあるとき、駆動レバー40を第1ギア34の底面に当接させて、第1ギア34が遊星ギア7の小径ギア部7bと噛合するように、第2コイルばね39の付勢力に抗して、第1ギア34を噛合位置に変位(上昇)させる。また、モードレバー42が記録/再生モードに対応する位置にあるとき、駆動レバー40を第1ギア34に当接しない位置に待避させる。それにより、第2コイルばね39の付勢力により、第1ギア34と遊星ギア7の小径ギア部7bとの噛合が解除される。
 第1ギア34と遊星ギア7の小径ギア部7bとが噛合している状態では、駆動プーリ4及びベルト5を介してクラッチプーリ6に伝達されるキャプスタンモータ2の駆動力は、クラッチプーリ6と一体的に回転駆動される第1ギア34、遊星ギア7の小径ギア部7b、遊星ギア7の大径ギア部7aを介してリール台8のギア部8aに伝達され、リール台8が高速で回転される。このとき、第2ギア36は、遊星ギア7の大径ギア部7aと噛合しているので高速で回転され、第1ギア34に対して空転する。一方、第2ギア36と遊星ギア7の大径ギア部7aとが噛合している状態では、キャプスタンモータ2の駆動力は、クラッチプーリ6の回転に伴ってクラッチプーリ6と摩擦部材35Cとの間に生じる摩擦力により、スリップ部材35に伝達される。さらに、スリップ部材35と一体的に回転駆動される第2ギア36及び遊星ギア7を介してリール台8に伝達され、リール台8が低速で回転される。なお、第1ギア34は第2ギア36よりも歯数が大きく、かつ、第1ギア34と噛合する遊星ギア7の小径ギア部7bは、第2ギア36と噛合する台形ギア部7aよりも歯数が小さい。従って、遊星ギア7を第1ギア34と噛合させることにより、FF/REWモードにおける駆動威力伝達機構30による減速比が記録/再生モードにおける減速比よりも小さくなり、通常のFF/REWモードにおける場合よりも遊星ギア7が高速回転され、テープの早送り又は巻き戻し速度を速くすることができる。なお、テープの早送りと巻き戻しの切り換えは、キャプスタンモータ2の回転方向を逆転させることにより行われる。
 このように、本考案の一実施の形態に係るビデオカセットレコーダ1によれば、遊星ギア7を段ギアとし、駆動レバー40を変位させることにより、同軸に配置された歯数の異なる第1ギア34と第2ギア36を選択的に遊星ギア7の大径ギア部7a又は小径ギア部7bに噛合させることにより、FF/REWモードのときに、キャプスタンモータ2による駆動力を、スリップ機構(クラッチプーリ6、摩擦部材35C、スリップ部材35など)を介することなく直接リール台8又は9に伝達すると共に、記録/再生モードのときに比べて駆動力伝達機構30による減速比を小さくすることにより、高速で早送り又は巻き戻しを行うことができる。さらに、遊星ギア7自体を段ギアとしているので、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えを従来のものに比べて1軸少なくすることができ、駆動力伝達機構30の構成が簡単になると共に省スペース化することができる。その結果、ビデオカセットレコーダ1を小型軽量化及び低コスト化することができる。
 なお、上記実施の形態では、2つの遊星ギア7を用いて巻取り側リール8と供給側リール9にキャプスタンモータ2による駆動力を選択的に伝達する場合について説明したが、本考案はこれに限定されず、遊星ギアを1つしか使用しない場合にも適用できることは言うまでもない。
本考案の一実施の形態に係るビデオカセットレコーダにおけるシャーシの上側の構成を示す正面図 上記ビデオカセットレコーダにおけるシャーシの下側の構成を示す背面図 上記ビデオカセットレコーダにおける駆動力伝達機構の主要部の構成を示す側部断面図
符号の説明
 1 ビデオカセットレコーダ
 2 キャプスタンモータ
 4 駆動プーリ
 5 ベルト
 6 クラッチプーリ
 7 遊星ギア
 8 巻取り側リール台
 9 供給側リール台
 30 駆動力伝達機構
 31 シャーシ
 32 第1回転軸
 33 第2回転軸
 34 第1ギア
 35 スリップ部材
 35C 摩擦部材
 36 第2ギア
 37 第1コイルばね
 39 第2コイルばね
 40 駆動レバー
 42 モードレバー

Claims (4)

  1.  駆動力を発生させるキャプスタンモータと、前記キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構と、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード及び巻き戻しモードを含む複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバーと、前記モードレバーを変位させるモードレバー駆動機構とを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
     前記駆動力伝達機構は、
     第1回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記キャプスタンモータの回転軸に取り付けられた駆動プーリ及びベルトを介して前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
     前記第1回転軸を中心として軸支されると共に、前記第1回転軸と平行な方向に摺動可能に前記クラッチプーリに嵌合され、前記クラッチプーリと一体的に回転駆動される第1ギアと、
     前記クラッチプーリ及び前記第1ギアの軸受け部の内周面と前記第1回転軸の外周面との間に嵌合され、前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触し、前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
     前記第1回転軸を中心として軸支されると共に前記第1回転軸と平行な方向に摺動可能に前記第1回転軸に嵌合され、前記スリップ部材と一体的に回転駆動され、さらに前記第1回転軸方向の端面において前記第1ギアと当接する第2ギアと、
     前記クラッチプーリと前記スリップ部材との間に前記第1回転軸を中心として設けられ、前記クラッチプーリと前記スリップ部材に設けられた摩擦部材とを前記第1回転軸と平行な方向に付勢する第1コイルばねと、
     前記第2ギアとシャーシとの間に設けられ、前記第2ギアを前記第1ギア側に付勢する第2コイルばねと、
     前記第2ギアを太陽ギアとし、前記第1回転軸を中心として旋回する第2回転軸に回転自在に軸支されると共に、前記第1ギアと噛合しうる小径ギア部及び前記第2ギアと噛合しうる大径ギア部を有し、前記大径ギア部が前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
     前記モードレバーに設けられたカム面に当接し、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位されると共に、前記モードレバーが早送りモード及び巻き戻しモードに対応する位置にあるとき、前記第1ギアに当接して前記第1ギアが前記遊星ギアの小径ギア部と噛合するように前記第1ギアを噛合位置に変位させ、前記モードレバーが記録モード又は再生モードに対応する位置にあるとき、前記第2コイルばねの付勢力により前記第1ギアと前記遊星ギアの小径ギア部との噛合を解除させるように、前記第1ギアに当接しない位置に待避する駆動レバーとを備え、
     早送りモード又は巻き戻しモードのときに、キャプスタンモータによる駆動力を、スリップ機構を介することなく直接リール台に伝達すると共に、記録モード又は再生モードのときに比べて駆動力伝達機構による減速比を小さくして高速で早送り又は巻き戻しを行い、かつ、段ギアによる減速比の切り換え及び遊星ギアによる駆動力伝達の切り換えを少なくとも2軸で可能にしたことを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  2.  キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構を備え、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード及び巻き戻しモードを含む複数の動作モードの切り換えが可能なビデオカセットレコーダにおいて、
     前記駆動力伝達機構は、
     前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
     前記クラッチプーリに対してその軸方向に変位可能であると共に、前記クラッチプーリと一体的に回転駆動される第1ギアと、
     前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
     前記スリップ部材と一体的に回転駆動される第2ギアと、
     前記第2ギアを太陽ギアとし、前記第1ギアと噛合し得る小径ギア部及び前記第2ギアと噛合しうる大径ギア部を有し、前記大径ギア部が前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
     早送りモード又は巻き戻しモードが選択されたときに、前記第1ギアが前記遊星ギアの小径ギア部と噛合するように前記第1ギアを噛合位置に変位させ、記録モード又は再生モードが選択されたときに、前記第2ギアを前記遊星ギアの大径ギア部と噛合させるギア切り換え機構とを備えたことを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  3.  前記スリップ部材は、前記クラッチプーリ及び前記第1ギアの軸受け部の内周面とそれらの回転中心に位置する回転軸の外周面との間に嵌合され、前記回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触しており、
     前記第2ギアは、前記回転軸を中心として軸支されると共に前記回転軸と平行な方向に摺動可能に前記スリップ部材に嵌合され、さらに前記回転軸方向において前記第1ギアと当接していることを特徴とする請求項2に記載のビデオカセットレコーダ。
  4.  前記ギア切り換え機構は、複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバーと、前記モードレバーに設けられたカム面に当接し、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位されると共に、前記モードレバーが早送りモード及び巻き戻しモードに対応する位置にあるとき、前記第1ギアに当接して、前記第1ギアが前記遊星ギアの小径ギア部と噛合するように前記第1ギアを噛合位置に変位させ、前記モードレバーが記録モード又は再生モードに対応する位置にあるとき、前記第1ギアに当接しない位置に待避する駆動レバーとを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載のビデオカセットレコーダ。
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