JP3369904B2 - リール台駆動機構 - Google Patents
リール台駆動機構Info
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- JP3369904B2 JP3369904B2 JP13902497A JP13902497A JP3369904B2 JP 3369904 B2 JP3369904 B2 JP 3369904B2 JP 13902497 A JP13902497 A JP 13902497A JP 13902497 A JP13902497 A JP 13902497A JP 3369904 B2 JP3369904 B2 JP 3369904B2
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Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、VTR(ビデオテープ
レコーダ)のリール台駆動機構に関するものである。
レコーダ)のリール台駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のVTRのリール台の駆動機構にお
いて、早送り、巻戻しを、プレーモードと同じ減速比で
リール台のスリップ機構を作用させない通常早送り、通
常巻戻し(以下、通常F/Rモード)と、プレーモードと
はギアの噛み合わせを変えることによって減速比を変え
る高速早送り、高速巻戻し(以下、高速F/Rモード)の
2段階の速度切換え機能を有するものが実施されてい
る。
いて、早送り、巻戻しを、プレーモードと同じ減速比で
リール台のスリップ機構を作用させない通常早送り、通
常巻戻し(以下、通常F/Rモード)と、プレーモードと
はギアの噛み合わせを変えることによって減速比を変え
る高速早送り、高速巻戻し(以下、高速F/Rモード)の
2段階の速度切換え機能を有するものが実施されてい
る。
【0003】ギアの噛み合わせ変換方法としては、ギア
を軸心と直交する方向に動かす方法と、ギアを軸心に沿
う方向に動かす方法がある。一般に前者の場合、可動部
品が大きくなり、装置全体の小型化に支障があるため、
後者が多く採用されている。但し、ギアの噛み合わせを
変えるための、ギアの軸方向スライド駆動のメカニズム
には、構成の簡素化、動作の確実性、耐久性等が望まれ
るが満足するものは実現していない。本発明は、板バネ
の付勢力を利用してギアの噛み合いを変えることによ
り、構成の簡素化、動作の確実性、耐久性を実現できる
リール台駆動機構を明らかにするものである。
を軸心と直交する方向に動かす方法と、ギアを軸心に沿
う方向に動かす方法がある。一般に前者の場合、可動部
品が大きくなり、装置全体の小型化に支障があるため、
後者が多く採用されている。但し、ギアの噛み合わせを
変えるための、ギアの軸方向スライド駆動のメカニズム
には、構成の簡素化、動作の確実性、耐久性等が望まれ
るが満足するものは実現していない。本発明は、板バネ
の付勢力を利用してギアの噛み合いを変えることによ
り、構成の簡素化、動作の確実性、耐久性を実現できる
リール台駆動機構を明らかにするものである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明のリール台駆動機構は、
同軸に大径ギア(26)と小径ギア(27)を有する定位歯車(2
5)の該小径ギア(27)にリール台駆動用のアイドル歯車(2
9)を噛合し、該定位歯車(25)に隣接して該歯車の軸方向
に沿ってスライド可能に切換え歯車(53)を配備し、該切
換え歯車(53)上に同心に形成した大径ギア(54)と小径ギ
ア(55)を、切換え歯車(53)のスライドによって、前記定
位歯車(25)の小径ギア(27)と大径ギア(26)に選択的に噛
合し、切換え歯車(53)の回転を定位歯車(25)及びアイド
ル歯車(29)を介してリール台に伝達するリール台駆動機
構において、切換え歯車(53)はバネ(56)によって該切換
え歯車(53)の小径ギア(55)が定位歯車(25)の大径ギア(2
6)に噛合する方向に付勢されると共に該バネ(56)よりも
付勢力の強い板バネ(6)によって反対方向に付勢され、
モードの切換えによってスライドするスライダー(7)
が、プレーモード、通常早送りモード、通常巻戻しモー
ドでは、板バネ(6)を押えて該板バネ(6)の付勢力が切
換え歯車(53)に作用しない様に働き、高速早送りモード
及び高速巻戻しモードでは、板バネ(6)の切換え歯車(5
3)に対する付勢力に影響しない位置にスライドして、板
バネ(6)の付勢力により切換え歯車(53)の大径ギア(54)
を定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合させる。
同軸に大径ギア(26)と小径ギア(27)を有する定位歯車(2
5)の該小径ギア(27)にリール台駆動用のアイドル歯車(2
9)を噛合し、該定位歯車(25)に隣接して該歯車の軸方向
に沿ってスライド可能に切換え歯車(53)を配備し、該切
換え歯車(53)上に同心に形成した大径ギア(54)と小径ギ
ア(55)を、切換え歯車(53)のスライドによって、前記定
位歯車(25)の小径ギア(27)と大径ギア(26)に選択的に噛
合し、切換え歯車(53)の回転を定位歯車(25)及びアイド
ル歯車(29)を介してリール台に伝達するリール台駆動機
構において、切換え歯車(53)はバネ(56)によって該切換
え歯車(53)の小径ギア(55)が定位歯車(25)の大径ギア(2
6)に噛合する方向に付勢されると共に該バネ(56)よりも
付勢力の強い板バネ(6)によって反対方向に付勢され、
モードの切換えによってスライドするスライダー(7)
が、プレーモード、通常早送りモード、通常巻戻しモー
ドでは、板バネ(6)を押えて該板バネ(6)の付勢力が切
換え歯車(53)に作用しない様に働き、高速早送りモード
及び高速巻戻しモードでは、板バネ(6)の切換え歯車(5
3)に対する付勢力に影響しない位置にスライドして、板
バネ(6)の付勢力により切換え歯車(53)の大径ギア(54)
を定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合させる。
【0005】
【作用及び効果】通常F/Rモードでは、スライダー
(7)が板バネ(6)を押えて該板バネ(6)の付勢力が切換
え歯車(53)に作用しない様に働くため、切換え歯車(53)
はバネ(56)の働きによってその小径ギア(55)を定位歯車
(25)の大径ギア(26)に噛合し、切換え歯車(53)の回転を
定位歯車(25)を介してリール台に伝達する。高速F/R
モードでは、板バネ(6)を押えていたスライダー(7)
が、切換え歯車(53)に対する板バネ(6)の付勢力に影響
を与えない位置に移動する。これによって、切換え歯車
(53)はバネ(56)よりも付勢力の強い板バネ(6)によって
定位歯車(25)の小径ギア(27)側に移動して、切換え歯車
(53)の大径ギア(54)が定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛
合する。
(7)が板バネ(6)を押えて該板バネ(6)の付勢力が切換
え歯車(53)に作用しない様に働くため、切換え歯車(53)
はバネ(56)の働きによってその小径ギア(55)を定位歯車
(25)の大径ギア(26)に噛合し、切換え歯車(53)の回転を
定位歯車(25)を介してリール台に伝達する。高速F/R
モードでは、板バネ(6)を押えていたスライダー(7)
が、切換え歯車(53)に対する板バネ(6)の付勢力に影響
を与えない位置に移動する。これによって、切換え歯車
(53)はバネ(56)よりも付勢力の強い板バネ(6)によって
定位歯車(25)の小径ギア(27)側に移動して、切換え歯車
(53)の大径ギア(54)が定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛
合する。
【0006】通常F/Rモード時の、切換え歯車(53)の
小径ギア(55)が定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合する
場合に比べて、高速F/Rモード時の、切換え歯車(53)
の大径ギア(54)が定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合し
た方が、切換え歯車(53)の回転は、増速されて定位歯車
(25)に伝達されるため、通常F/Rモードと高速F/R
モードの切換えが可能となる。切換え歯車(53)のスライ
ド移動は、バネ(56)、板バネ(6)及びスライダー(7)の
移動によってのみ行なわれるため、構成が簡素化され
る。従って組立が簡単で、動作トラブルも少なく、耐久
性にも優れている。
小径ギア(55)が定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合する
場合に比べて、高速F/Rモード時の、切換え歯車(53)
の大径ギア(54)が定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合し
た方が、切換え歯車(53)の回転は、増速されて定位歯車
(25)に伝達されるため、通常F/Rモードと高速F/R
モードの切換えが可能となる。切換え歯車(53)のスライ
ド移動は、バネ(56)、板バネ(6)及びスライダー(7)の
移動によってのみ行なわれるため、構成が簡素化され
る。従って組立が簡単で、動作トラブルも少なく、耐久
性にも優れている。
【0007】又、スライダー(7)はモードの切換え毎に
他のメカニズムを作動させるためにも必要なものであっ
て、本願発明のために特別に設けるもではなく、又、圧
縮バネ(56)、板バネ(6)は、安価に製造できるので、切
換え歯車(53)のスライド駆動のメカニズム全体のコスト
を抑えることができる。
他のメカニズムを作動させるためにも必要なものであっ
て、本願発明のために特別に設けるもではなく、又、圧
縮バネ(56)、板バネ(6)は、安価に製造できるので、切
換え歯車(53)のスライド駆動のメカニズム全体のコスト
を抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、プレーモードの、図4は
通常F/Rモードの、図6は高速F/Rモードのメカニ
ズムの平面から見た位置関係を示す図である。図1に示
す如く、シャーシ(1)上に巻取リール台(3)、供給リー
ル台(30)、ヘッドシリンダ(11)、キャプスタンモータ(1
2)、巻取リール台(3)と供給リール台(30)を選択的に駆
動する首振りアイドラ機構(2)が公知の如く配備され
る。図2に示す如く、巻取リール台(3)は、シャーシ
(1)に立設した回転支持軸(31)に下段ギア(32)フェルト
製のスリップ板(33)及び上段ギア(34)回転可能に嵌め、
上段ギア(34)に載せ台(35)を形成している。下段ギア(3
2)と上段ギア(34)は同径で歯数も同じである。供給リー
ル台(30)も上記巻取リール台(3)と同様に構成されてい
る。
通常F/Rモードの、図6は高速F/Rモードのメカニ
ズムの平面から見た位置関係を示す図である。図1に示
す如く、シャーシ(1)上に巻取リール台(3)、供給リー
ル台(30)、ヘッドシリンダ(11)、キャプスタンモータ(1
2)、巻取リール台(3)と供給リール台(30)を選択的に駆
動する首振りアイドラ機構(2)が公知の如く配備され
る。図2に示す如く、巻取リール台(3)は、シャーシ
(1)に立設した回転支持軸(31)に下段ギア(32)フェルト
製のスリップ板(33)及び上段ギア(34)回転可能に嵌め、
上段ギア(34)に載せ台(35)を形成している。下段ギア(3
2)と上段ギア(34)は同径で歯数も同じである。供給リー
ル台(30)も上記巻取リール台(3)と同様に構成されてい
る。
【0009】巻取リール台(3)及び供給リール台(30)の
外側にシャーシ(1)と平行な面内で回動可能にレバー(4
1)(41)が配備され、該各レバーの自由端に、リール台の
下段ギア(32)と上段ギア(34)に同時に噛合可能なロック
ギア(4)が枢支される。首振りアイドラ機構(2)は、図
2、図3に示す如く、首振り回転支持軸(21)に下段ギア
(22)、定位歯車(25)及び首振り板(28)の基端を夫々独立
して回転可能に嵌め、定位歯車(25)に噛合して首振り板
(28)の自由端にアイドル歯車(29)を枢支している。下段
ギア(22)は上部にプーリ(23)が形成され、該プーリ(23)
は前記キャプスタンモータ(12)の回転板外周のネジ面(1
3)に噛合した歯車(14)上の歯車プーリ(15)にベルト(16)
にて連繋されている。
外側にシャーシ(1)と平行な面内で回動可能にレバー(4
1)(41)が配備され、該各レバーの自由端に、リール台の
下段ギア(32)と上段ギア(34)に同時に噛合可能なロック
ギア(4)が枢支される。首振りアイドラ機構(2)は、図
2、図3に示す如く、首振り回転支持軸(21)に下段ギア
(22)、定位歯車(25)及び首振り板(28)の基端を夫々独立
して回転可能に嵌め、定位歯車(25)に噛合して首振り板
(28)の自由端にアイドル歯車(29)を枢支している。下段
ギア(22)は上部にプーリ(23)が形成され、該プーリ(23)
は前記キャプスタンモータ(12)の回転板外周のネジ面(1
3)に噛合した歯車(14)上の歯車プーリ(15)にベルト(16)
にて連繋されている。
【0010】定位歯車(25)は、下部に大径ギア(26)、上
部に小径ギア(27)を同軸に有しており、該小径ギア(27)
が前記アイドル歯車(29)に噛合している。定位歯車(25)
の近傍には、下段ギア(22)の回転を減速比を2段に切換
えて定位歯車(25)に伝達するクラッチ機構(5)が配備さ
れる。クラッチ機構(5)は、シャーシ(1)に立設した回
転支持軸(51)に、下段歯車(52)と切換え歯車(53)を一体
回転可能且つ、切換え歯車(53)は定位歯車(52)に接近離
間可能に配備している。下段歯車(52)と切換え歯車(53)
を一体回転可能且つ、切換え歯車(53)は定位歯車(52)に
接近離間可能に回転支持軸(51)に取付ける構造は、滑り
キー係合、スプライン係合等があり、詳細説明は省略す
る。
部に小径ギア(27)を同軸に有しており、該小径ギア(27)
が前記アイドル歯車(29)に噛合している。定位歯車(25)
の近傍には、下段ギア(22)の回転を減速比を2段に切換
えて定位歯車(25)に伝達するクラッチ機構(5)が配備さ
れる。クラッチ機構(5)は、シャーシ(1)に立設した回
転支持軸(51)に、下段歯車(52)と切換え歯車(53)を一体
回転可能且つ、切換え歯車(53)は定位歯車(52)に接近離
間可能に配備している。下段歯車(52)と切換え歯車(53)
を一体回転可能且つ、切換え歯車(53)は定位歯車(52)に
接近離間可能に回転支持軸(51)に取付ける構造は、滑り
キー係合、スプライン係合等があり、詳細説明は省略す
る。
【0011】下段歯車(52)は、首振りアイドラ機構(2)
の下段ギア(22)に常時噛合している。切換え歯車(53)
は、上部に大径ギア(54)、下部に小径ギア(55)を同軸に
有しており、大径ギア(54)は前記首振りアイドラ機構
(2)の定位歯車(25)の小径ギア(27)に、小径ギア(55)は
該定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合可能である。切換
え歯車(53)は、回転支持軸(51)の上端に固定した抜止め
板(57)との間に配備した圧縮バネ(56)によって、下段歯
車(52)側に付勢され、この付勢によって切換え歯車(53)
の小径ギア(55)が、首振りアイドラ機構(2)の定位歯車
(25)の大径ギア(26)に噛合する。この状態では切換え歯
車(53)の大径ギア(54)は遊んでいる。
の下段ギア(22)に常時噛合している。切換え歯車(53)
は、上部に大径ギア(54)、下部に小径ギア(55)を同軸に
有しており、大径ギア(54)は前記首振りアイドラ機構
(2)の定位歯車(25)の小径ギア(27)に、小径ギア(55)は
該定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合可能である。切換
え歯車(53)は、回転支持軸(51)の上端に固定した抜止め
板(57)との間に配備した圧縮バネ(56)によって、下段歯
車(52)側に付勢され、この付勢によって切換え歯車(53)
の小径ギア(55)が、首振りアイドラ機構(2)の定位歯車
(25)の大径ギア(26)に噛合する。この状態では切換え歯
車(53)の大径ギア(54)は遊んでいる。
【0012】切換え歯車(53)は、基端をシャーシ(1)に
ビス(61)によって固定された板バネ(6)によって、下段
歯車(52)から離れる方向に付勢される。板バネ(6)の先
端は二股状に形成され、回転支持軸(51)を挟む様にして
切換え歯車(53)の下面に当っており、該板バネ(6)の付
勢力は前記圧縮バネ(56)の付勢力よりも強い。板バネ
(6)の先端は切換え歯車(53)の滑りが滑らかになる様
に、円弧状当り面(62)が形成されている。板バネ(6)の
付勢力で、切換え歯車(53)が下段歯車(52)から離間して
切換え歯車(53)の大径ギア(54)が首振りアイドラ機構
(2)の定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合する。この状
態では、切換え歯車(53)の小径ギア(55)は遊んでいる。
ビス(61)によって固定された板バネ(6)によって、下段
歯車(52)から離れる方向に付勢される。板バネ(6)の先
端は二股状に形成され、回転支持軸(51)を挟む様にして
切換え歯車(53)の下面に当っており、該板バネ(6)の付
勢力は前記圧縮バネ(56)の付勢力よりも強い。板バネ
(6)の先端は切換え歯車(53)の滑りが滑らかになる様
に、円弧状当り面(62)が形成されている。板バネ(6)の
付勢力で、切換え歯車(53)が下段歯車(52)から離間して
切換え歯車(53)の大径ギア(54)が首振りアイドラ機構
(2)の定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合する。この状
態では、切換え歯車(53)の小径ギア(55)は遊んでいる。
【0013】シャーシ(1)上にはモードの切換えによっ
て、両リール台(3)(30)の中心間を通る仮想線に平行に
スライドするスライダー(7)が配備され、プレーモー
ド、通常F/Rモードでは、スライダー(7)の突出部(7
1)が前記板バネ(6)の略中央の屈曲当り面(63)を押え
て、板バネ(6)の付勢力を切換え歯車(53)に作用させな
い。高速F/Rモードでは、スライダー(7)が板バネ
(6)の基端側へスライドして、切換え歯車(53)に対する
板バネ(6)の付勢力を妨げない。尚、スライダー(7)
は、モードの切換えによってスライド動作し、他のメカ
ニズムを駆動する役割があり、リール駆動の切換えのた
めにだけに特別に設けたものではない。
て、両リール台(3)(30)の中心間を通る仮想線に平行に
スライドするスライダー(7)が配備され、プレーモー
ド、通常F/Rモードでは、スライダー(7)の突出部(7
1)が前記板バネ(6)の略中央の屈曲当り面(63)を押え
て、板バネ(6)の付勢力を切換え歯車(53)に作用させな
い。高速F/Rモードでは、スライダー(7)が板バネ
(6)の基端側へスライドして、切換え歯車(53)に対する
板バネ(6)の付勢力を妨げない。尚、スライダー(7)
は、モードの切換えによってスライド動作し、他のメカ
ニズムを駆動する役割があり、リール駆動の切換えのた
めにだけに特別に設けたものではない。
【0014】然して、プレーモード、通常F/Rモード
では、スライダー(7)が板バネ(6)を押えて該板バネ
(6)の付勢力が切換え歯車(53)に作用しない様に働く。
このため、切換え歯車(53)は圧縮バネ(56)の働きによっ
て定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合する。キャプスタ
ンモータ(12)の回転は、歯車(14)、プーリ(15)、ベルト
(16)、首振りアイドラ機構(2)のプーリ(23)、下段ギア
(22)、クラッチ機構(5)の下段歯車(52)、切換え歯車(5
3)の小径ギア(55)、定位歯車(25)の大径ギア(26)、定位
歯車(25)の小径ギア(27)、アイドル歯車(29)を介して、
巻取リール台(3)又は供給リール台(30)に伝達される。
巻取リール台(3)と供給リール台(30)の何れを回転駆動
するかは、公知の如く、モードの違いによるキャプスタ
ンモータ(12)の正、逆回転の切換え、即ち、首振りアイ
ドラ機構(2)の定位歯車(25)の回転方向の相違によっ
て、首振り板(28)が、巻取リール台(3)又は供給
リール台(30)の方向に回転移動することによって、決定
される。
では、スライダー(7)が板バネ(6)を押えて該板バネ
(6)の付勢力が切換え歯車(53)に作用しない様に働く。
このため、切換え歯車(53)は圧縮バネ(56)の働きによっ
て定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合する。キャプスタ
ンモータ(12)の回転は、歯車(14)、プーリ(15)、ベルト
(16)、首振りアイドラ機構(2)のプーリ(23)、下段ギア
(22)、クラッチ機構(5)の下段歯車(52)、切換え歯車(5
3)の小径ギア(55)、定位歯車(25)の大径ギア(26)、定位
歯車(25)の小径ギア(27)、アイドル歯車(29)を介して、
巻取リール台(3)又は供給リール台(30)に伝達される。
巻取リール台(3)と供給リール台(30)の何れを回転駆動
するかは、公知の如く、モードの違いによるキャプスタ
ンモータ(12)の正、逆回転の切換え、即ち、首振りアイ
ドラ機構(2)の定位歯車(25)の回転方向の相違によっ
て、首振り板(28)が、巻取リール台(3)又は供給
リール台(30)の方向に回転移動することによって、決定
される。
【0015】プレーモードでは、図2に示す如く、ロッ
クギア(4)がリール台(3)(30)から離れており、スリッ
プ板(33)によるスリップで載せ台(35)は適正回転とな
る。通常F/Rモードでは、図5に示す如く、ロックギ
ア(4)が巻取リール台(3)(30)の下段ギア(32)、上段ギ
ア(34)に同時に係合して、下段ギア(32)の回転がそのま
まリールに伝達される。
クギア(4)がリール台(3)(30)から離れており、スリッ
プ板(33)によるスリップで載せ台(35)は適正回転とな
る。通常F/Rモードでは、図5に示す如く、ロックギ
ア(4)が巻取リール台(3)(30)の下段ギア(32)、上段ギ
ア(34)に同時に係合して、下段ギア(32)の回転がそのま
まリールに伝達される。
【0016】高速F/Rモードでは、板バネ(6)を押え
ていたスライダー(7)が、切換え歯車(53)に対する板バ
ネ(6)の付勢力に影響を与えない位置に移動する。これ
によって、切換え歯車(53)は圧縮バネ(56)よりも付勢力
の強い板バネ(6)に付勢されて定位歯車(25)の小径ギア
(27)側に移動し、切換え歯車(53)の大径ギア(54)が定位
歯車(25)の小径ギア(27)に噛合する。前記同様の回転伝
達系で回転駆動されるクラッチ機構(5)の切換え歯車(5
3)の回転は、該切換え歯車(53)の大径ギア(54)、定位歯
車(25)の小径ギア(27)、アイドル歯車(29)を介して、巻
取リール台(3)又は供給リール台(30)に伝達される。高
速F/Rモードでは、前記通常F/Rモードと同様にし
て、巻取リール台(3)(30)の上下のギア(32)(34)はロッ
クギア(4)によってスリップすることなく一体回転す
る。
ていたスライダー(7)が、切換え歯車(53)に対する板バ
ネ(6)の付勢力に影響を与えない位置に移動する。これ
によって、切換え歯車(53)は圧縮バネ(56)よりも付勢力
の強い板バネ(6)に付勢されて定位歯車(25)の小径ギア
(27)側に移動し、切換え歯車(53)の大径ギア(54)が定位
歯車(25)の小径ギア(27)に噛合する。前記同様の回転伝
達系で回転駆動されるクラッチ機構(5)の切換え歯車(5
3)の回転は、該切換え歯車(53)の大径ギア(54)、定位歯
車(25)の小径ギア(27)、アイドル歯車(29)を介して、巻
取リール台(3)又は供給リール台(30)に伝達される。高
速F/Rモードでは、前記通常F/Rモードと同様にし
て、巻取リール台(3)(30)の上下のギア(32)(34)はロッ
クギア(4)によってスリップすることなく一体回転す
る。
【0017】通常F/Rモード時の、切換え歯車(53)の
小径ギア(55)が定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合する
場合に比べて、高速F/Rモード時の切換え歯車(53)の
大径ギア(54)が定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合した
方が、切換え歯車(53)の回転は増速されて定位歯車(25)
に伝達されるため、通常F/Rモードと高速F/Rモー
ドの切換えが可能となる。
小径ギア(55)が定位歯車(25)の大径ギア(26)に噛合する
場合に比べて、高速F/Rモード時の切換え歯車(53)の
大径ギア(54)が定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合した
方が、切換え歯車(53)の回転は増速されて定位歯車(25)
に伝達されるため、通常F/Rモードと高速F/Rモー
ドの切換えが可能となる。
【0018】VTRがバッテリー駆動と、AC電源駆動
の両方に使えるものであれば、バッテリー駆動か、AC
電源駆動かの判別手段を設けて、バッテリー駆動のとき
は、通常F/Rモードに、AC電源駆動のときは高速F
/Rモードとすれば、バッテリーの消費を抑えることが
できる。
の両方に使えるものであれば、バッテリー駆動か、AC
電源駆動かの判別手段を設けて、バッテリー駆動のとき
は、通常F/Rモードに、AC電源駆動のときは高速F
/Rモードとすれば、バッテリーの消費を抑えることが
できる。
【0019】本発明は上記実施例の構成に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が
可能である。
とはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が
可能である。
【図1】プレーモードでのリール台駆動機構の平面図で
ある。
ある。
【図2】リール駆動機構の断面図である。
【図3】プレーモード、通常F/Rモードでの首振りア
イドラ機構とクラッチ機構の拡大断面図である。
イドラ機構とクラッチ機構の拡大断面図である。
【図4】通常F/Rモードでのリール台駆動機構の平面
図である。
図である。
【図5】リール台の上下のギアにロックギアが噛合した
状態の断面図である。
状態の断面図である。
【図6】高速F/Rモードでのリール台駆動機構の平面
図である。
図である。
【図7】高速F/Rモードでの首振りアイドラ機構とク
ラッチ機構の断面図である。
ラッチ機構の断面図である。
(1) シャーシ
(2) 首振りアイドラ機構
(25) 定位歯車
(26) 大径ギア
(27) 上部小径ギア
(53) 切換え歯車
(54) 上部大径ギア
(55) 下部小径ギア
(6) 板バネ
(7) スライダー
Claims (3)
- 【請求項1】 同軸に大径ギア(26)と小径ギア(27)を有
する定位歯車(25)の該小径ギア(27)にリール台駆動用の
アイドル歯車(29)を噛合し、該定位歯車(25)に隣接して
該歯車の軸方向に沿ってスライド可能に切換え歯車(53)
を配備し、該切換え歯車(53)上に同心に形成した大径ギ
ア(54)と小径ギア(55)を、切換え歯車(53)のスライドに
よって、前記定位歯車(25)の小径ギア(27)と大径ギア(2
6)に選択的に噛合し、切換え歯車(53)の回転を定位歯車
(25)及びアイドル歯車(29)を介してリール台に伝達する
リール台駆動機構において、切換え歯車(53)はバネ(56)
によって該切換え歯車(53)の小径ギア(55)が定位歯車(2
5)の大径ギア(26)に噛合する方向に付勢されると共に該
バネ(56)よりも付勢力の強い板バネ(6)によって反対方
向に付勢され、モードの切換えによってスライドするス
ライダー(7)が、プレーモード、通常早送りモード、通
常巻戻しモードでは、板バネ(6)を押えて該板バネ(6)
の付勢力が切換え歯車(53)に作用しない様に働き、高速
早送りモード及び高速巻戻しモードでは、板バネ(6)の
切換え歯車(53)に対する付勢力に影響しない位置にスラ
イドして、板バネ(6)の付勢力により切換え歯車(53)の
大径ギア(54)を定位歯車(25)の小径ギア(27)に噛合させ
ることを特徴とするリール台駆動機構。 - 【請求項2】 リール台は、アイドル歯車(29)に噛合す
る下段ギア(32)と該ギア(32)との間にスリップ板(33)を
挟んで上段ギア(34)を有し、該上段ギア(34)上に載せ台
(35)が形成され、リール台の側方に配備した回動レバー
(41)上に下段ギア(32)と上段ギア(34)に同時に噛合可能
なロックギア(4)が枢支され、プレーモードでは、ロッ
クギア(4)はリール台から離れ、通常早送りモード、通
常巻戻しモード、高速早送りモード及び高速巻戻しモー
ドでは、ロックギア(4)はリール台の下段ギア(32)及び
上段ギア(34)に噛合する請求項1に記載のリール台駆動
機構。 - 【請求項3】 駆動源が、バッテリーかAC電源かの判
別手段が設けられ、バッテリー駆動時の送り、巻戻しモ
ードは、通常早送り、通常巻戻しモードであり、AC電
源駆動時の送り、巻戻しモードは、高速早送り、高速巻
戻しモードとなる様に切換えられる請求項1又は2に記
載のリール台駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13902497A JP3369904B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | リール台駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13902497A JP3369904B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | リール台駆動機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10334547A JPH10334547A (ja) | 1998-12-18 |
JP3369904B2 true JP3369904B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=15235698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13902497A Expired - Fee Related JP3369904B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | リール台駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3369904B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000042720A (ko) * | 1998-12-26 | 2000-07-15 | 전주범 | 카세트 테이프 덱크 |
KR100460948B1 (ko) * | 2002-11-18 | 2004-12-09 | 삼성전자주식회사 | 자기 기록/재생장치의 릴테이블 구동장치 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP13902497A patent/JP3369904B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10334547A (ja) | 1998-12-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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