JP2925848B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JP2925848B2 JP4207285A JP20728592A JP2925848B2 JP 2925848 B2 JP2925848 B2 JP 2925848B2 JP 4207285 A JP4207285 A JP 4207285A JP 20728592 A JP20728592 A JP 20728592A JP 2925848 B2 JP2925848 B2 JP 2925848B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテープレコーダ
のリール受け駆動機構として用いるに好適なコンパクト
な回転伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダにおいてはリール受けを
一定の低速度で回転駆動してテープを定速走行させたり
(録音/再生モード)、上記リール受けを高速度に回転
駆動してテープを高速走行させること(早送り/巻戻し
モード)が行われる。このようなリール受けの回転駆動
は、例えば実開平2-60993号公報に示されるように、モ
ータにより一定の高速度で回転駆動されているキャプス
タンの回転を、低速回転用の回転伝達系または高速回転
用の回転伝達系を選択的に介してリール受けに減速伝達
することによってなされる。
【0003】このような回転伝達機構は、例えばキャプ
スタンに同軸一体に設けられたキャプスタンギヤに常時
噛合し、リール受けに同軸に設けられた径(歯数)の異
なる大小2枚のリールギヤに選択的に噛合する2つの中
間ギヤを設けて構成される。この場合、小径のリールギ
ヤは高速回転用としてリール受けと同軸一体に設けら
れ、大径のリールギヤは定速回転用として、一般的には
摩擦伝達機構を介して前記リール受けと一体回転可能な
ように設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでキャプスタン
ギヤの回転を中間ギヤを選択的に介して上述した大小2
枚のリールギヤに伝達する場合の減速比の差は、各ギヤ
のモジュールが一定であるから、上記大小2枚のリール
ギヤの径だけによって定まる。従って減速比の差を大き
くするには、大小2枚のリールギヤの径を大きく異なら
せることが必要である。しかしテープカセット用のテー
プレコーダにあっては、キャプスタンとリール受けとの
位置関係が、テープカセットの寸法形状によって一定に
規定されているので、両リールギヤの径の差を大きく広
げるにも限界がある。
【0005】このような問題を解決する手段として、一
方の中間ギヤを同軸大小2段構成の減速ギヤに変えるこ
とで、キャプスタンギヤとリールギヤとの間の減速比を
大きくすることが考えられる。しかし中間ギヤに比較し
て上記同軸大小2段構成の減速ギヤの径が大きくなるこ
とが否めず、回転伝達系全体のコンパクト化を図る上で
の障害となる。
【0006】また中間ギヤと大径リールギヤとの間に同
軸大小2段構成の減速ギヤを余分に介在させることも考
えられる。しかしこの場合、減速ギヤを余分に介するこ
とによってその回転伝達の方向が反転することが否めな
い。ちなみにこのような不具合を解消するには、その伝
達系に更に回転方向反転用のギヤを介在させる必要が生
じる。しかしこのように多くのギヤを用いることは、回
転伝達系全体のコンパクト化を図る上で問題があり、し
かも構成的に非常に不利である。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、コンパクトで簡素な構成を有
し、テープレコーダのリール受け駆動機構として採用す
るに好適な回転伝達装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、外歯を有する
メインギヤと、外歯からなる第1および第2のギヤ部を
同軸に有する回転体との間で、中間回転体を介して回転
伝達する回転伝達装置に係り、前記メインギヤに常時噛
合し、且つ前記第1のギヤ部に選択的に噛合可能に設け
られた外歯ギヤ部、およびこの外歯ギヤ部の内側に同軸
に設けられた内歯ギヤ部を有する第1の中間回転体と、
外歯からなる第3および第4のギヤ部を同軸に有し、前
記外歯ギヤ部が前記第1のギヤ部から離反して所定の位
置にあるときにのみ、前記内歯ギヤ部と前記第2のギヤ
部とに同時に噛合可能な第2の中間回転体とを設け、前
記外歯ギヤ部と第1のギヤ部との選択的な噛合を制御す
ると共に、前記第3のギヤ部と内歯ギヤ部との噛合、お
よび/または第4のギヤ部と前記第2のギヤ部との噛合
を制御するようにしたものである。
【0009】
【作用】このような構成であれば、メインギヤに常時噛
合した外歯ギヤ部を第1のギヤ部に噛合させることで、
第1の中間回転体を介してメインギヤと回転体との間で
の回転伝達が行われる。また上記外歯ギヤ部を第1のギ
ヤ部から離反させた状態で前記第3のギヤ部と内歯ギヤ
部とを噛合させ、且つ第4のギヤ部と前記第2のギヤ部
とを噛合させることで、前記第1の中間回転体および第
2の中間回転体を介して前記メインギヤと回転体との間
での回転伝達が行われる。
【0010】つまりメインギヤと回転体との間の回転伝
達が、第1の中間回転体を介して、或いはこの第1の中
間回転体から第2の中間回転体を介して選択的に行われ
る。この際、第1の中間回転体と第2の中間回転体との
間での回転伝達を所定の回転伝達比の下で行うことで、
上述した如く選択的に行われる回転伝達の伝達比の差を
十分に大きくすることができる。しかも第1の中間回転
体と第2の中間回転体との間での回転伝達が、内歯ギヤ
部と外歯ギヤ部との噛合により行われるので、メインギ
ヤと回転体との回転方向を常に一致させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る回転伝達
装置の一実施例について、テープレコーダのリール受け
駆動機構に適用した場合を例に説明する。
【0012】図1はカセット式テープレコーダにおける
リール受け駆動部の要部概略構成を示す平面図で、図2
はその側面構成を模式的な断面図として示したものであ
る。尚、この装置をオートリバース式テープレコーダの
リール受け機構として用いる場合には、左右対称の装置
を併用すればよい。
【0013】これらの図において1はキャプスタン2と同
軸一体に設けられたキャプスタンギヤ(メインギヤ)で
ある。尚、ここに示すギヤ類は、全て一定のモジュール
からなるものとする。前記キャプスタン2は、その下端
部にベルトプーリを兼ねたフライホイール3を同軸一体
に取付けている。そしてモータ4の回転軸に取付けられ
たモータプーリ5と上記フライホイール3との間にベルト
6を張架することにより、モータ4からキャプスタンギヤ
1への回転力の伝達がなされる。しかして実施例に係る
リール受け回転機構は、このようなキャプスタン2の回
転を上記キャプスタンギヤ1からリール受け7(回転体)
に伝達するべく、次のように構成される。
【0014】リール受け7、高速回転用の小径で歯数の
少ない第1のリールギヤ(第1のギヤ部)11、および低
速回転用の大径で歯数の多い第2のリールギヤ(第2の
ギヤ部)12は、共通の固定軸8に装着されている。具体
的にはリール受け7は、第1のリールギヤ11の上端部に
圧入一体化されて、固定軸8に回転自在に支持される。
第2のリールギヤ12は、第1のリールギヤ11の中間部に
突出されたフランジ13との間にフェルト材等の摩擦伝達
部材14を挟み込んだ状態で、該第1のリールギヤ11に回
転自在に嵌め込まれている。リール受け7と第2のリー
ルギヤ12との間に介挿された圧縮ばね15は、前記第2の
リールギヤ12を前記摩擦伝達部材14を介して前記フラン
ジ13に圧接するものである。この圧縮ばね15と摩擦伝達
部材14とにより前記第1および第2のリールギヤ11,12
間の摩擦伝達機構が形成され、この摩擦伝達機構を介し
て第1および第2のリールギヤ11,12が一体回転可能と
なっている。
【0015】つまりリール受け7は第1のリールギヤ11
と一体に回転するものとなっており、第2のリールギヤ
12に対しては摩擦伝達機構を介して一体的に回転可能と
なっている。
【0016】さて前記キャプスタンギヤ1の回転をリー
ル受け7に伝達する高速回転用の第1の中間ギヤ21は、
上記キャプスタンギヤ1に常時噛合し、且つ前記第1の
リールギヤ11と選択的に噛合する外歯ギヤ部22と、この
外歯ギヤ部22の内側に設けられた内歯ギヤ部23とを有し
ている。即ち、この第1の中間ギヤ21は、円板体からな
るギヤ本体の外周面に外歯ギヤ部22を形成し、上記ギヤ
本体の片面に同軸に突出形成した円筒部の内壁面に内歯
ギヤ部23を形成している。
【0017】しかして第1の中間ギヤ21は、その回転中
心を第1の支持アーム24の先端部に支持されている。第
1の支持アーム24は、その基端部をシャーシに回動自在
に支持されたものであり、この第1の支持アーム24の回
動により第1の中間ギヤ21は、外歯ギヤ部22を常時キャ
プスタンギヤ1に噛合させた状態で位置変位し、上記外
歯ギヤ部22を前記第1のリールギヤ12に選択的に噛合さ
せる。
【0018】第1の支持アーム24の回動による前記外歯
ギヤ部22と第1のリールギヤ11との選択的な噛合は、テ
ープレコーダの図示しない早送り操作レバーの動きに関
連して制御される。つまり第1の支持アーム24は、常時
は外歯ギヤ部22と第1のリールギヤ11とが離反する所定
の位置に保持される。そして早送り操作レバーが操作さ
れたときにだけ、第1の支持アーム24は前記外歯ギヤ部
22と第1のリールギヤ11とが噛合する位置に回動変位さ
れる(第1の制御手段A)。
【0019】尚、前記外歯ギヤ部22をキャプスタンギヤ
1に常時噛合させた状態で該外歯ギヤ部22を第1のリー
ルギヤ11に選択的に噛合させるべく、第1の中間ギヤ21
を支持した第1の支持アーム24を回動させる場合、一般
的には第1の支持アーム24の回動支点はキャプスタンギ
ヤ1の回転中心位置に設定される。しかしこの実施例で
は、外歯ギヤ部22と第1のリールギヤ11と噛合が選択的
に行われる際、外歯ギヤ部22とキャプスタンギヤ1との
噛合状態が不適性にならない程度に、第1の支持アーム
24の回動支点が前記内歯ギヤ部23の内側に設定されてい
る。
【0020】一方、前記キャプスタンギヤ1の回転をリ
ール受け7に伝達する為の低速回転用の第2の中間ギヤ3
1は、前記第1の中間ギヤ21の内歯ギヤ部23に選択的に
噛合する第3のギヤ部32と、前記第2のリールギヤ12に
選択的に噛合する第4のギヤ部33とを同軸一体に有する
大小2段構成のギヤからなる。この第2の中間ギヤ31
は、基端部が前記シャーシに回動自在に取付けられた第
2の支持アーム34の回動端部に支持され、支持アーム34
の回動に伴って前記第1の中間ギヤ21の内歯ギヤ部23お
よび第2のリールギヤ12と噛合する位置、およびこれら
のギヤから離反する位置との間で位置変位可能となって
いる。
【0021】そして第2の中間ギヤ31は、常時は前記第
1の中間ギヤ21の内歯ギヤ部23および第2のリールギヤ
12から離反する所定の位置に保持され、前記第1の中間
ギヤ21の外歯ギヤ部22が第1のリールギヤ11から離反し
た所定の位置にあるときにのみ、第2の支持アーム34の
回動変位制御により上記第3のギヤ部32が前記第1の中
間ギヤ21の内歯ギヤ部23に噛合し、且つ第4のギヤ部33
が第2のリールギヤ12に噛合する位置に回動変位され
る。この第2の支持アーム34の回動変位制御は、テープ
レコーダの図示しない録音/再生操作レバーの動きに関
連して、つまり録音/再生操作レバーが操作されたとき
にだけ行われる(第2の制御手段B)。
【0022】尚、第2の支持アーム34の回動支点は、第
2の中間ギヤ31の第3および第4のギヤ部32,33が、前
記内歯ギヤ部23および第2のリールギヤ12に対して、概
ねそのピッチ円が接する方向にそれぞれ位置変位するよ
うに、またその回動半径が大きくならないように、前記
第1の中間ギヤ21の外歯ギヤ部22の内側、特に内歯ギヤ
部23の内側として定められている。
【0023】このように構成されるリール受け駆動機構
(回転伝達装置)によれば、図3に示すように第1およ
び第2の中間ギヤ21,31の前記第1および第2のリール
ギヤ11,12に対する噛合を選択制御することにより、キ
ャプスタンギヤ1の回転が第1の中間ギヤ21を介して、
或いは第1の中間ギヤ21から第2の中間ギヤ31を介して
リール受け7に伝達され、リール受け7は異なる回転速度
で回転駆動される。
【0024】即ち、図3(a)に示すように第1の中間ギ
ヤ21の外歯ギヤ部22を第1のリールギヤ部12から離反さ
せ、且つ第2の中間ギヤ31の第1のギヤ部32を上記第1
の中間ギヤ21の内歯ギヤ部23から離反させた状態は、前
述した録音/再生操作レバーおよび早送り操作レバーが
共に操作されていないときに設定される。しかしてこの
状態においては、キャプスタンギヤ1に外歯ギヤ部22を
常時噛合させている上記第1の中間ギヤ21はキャプスタ
ンギヤ1の回転に伴って回転するが、その回転が前記各
第2のリールギヤ11,12に伝達されることがないので、
リール受け7は回転することはない。この状態がテープ
レコーダにおける停止状態である。尚、この停止状態に
おいては、キャプスタン2との間でテープを挟み込んで
該テープを定速走行させるピンチローラ(図示せず)
が、例えば非操作位置にある前記録音/再生レバーに規
制されて上記キャプスタン2から離れた位置に保持され
ることから、キャプスタン2の回転がテープの走行に関
与することがない。
【0025】これに対して図3(b)に示すように、第1
の中間ギヤ21の外歯ギヤ部22が第1のリールギヤ11から
離反した所定の位置に保持されている状態(停止状態)
において図示しない録音/再生レバーを操作すると、こ
れによって第2の中間ギヤ31の位置が回動変位する。そ
して第2の中間ギヤ31の第2のギヤ部32が前記第1の中
間ギヤ21の内歯ギヤ部23に噛合し、同時に第2の中間ギ
ヤ31の第4のギヤ部33が前記第2のリールギヤ12に噛合
する。
【0026】するとキャプスタンギヤ1に噛合して回転
する第1の中間ギヤ21の回転が、その内歯ギヤ部23と前
記第3のギヤ部32との歯数比に応じて減速されて第2の
中間ギヤ31に回転伝達される。そしてこの第2の中間ギ
ヤ31の回転が、その第2のギヤ部33と前記第2のリール
ギヤ12との歯数比に応じて減速されて第2のリールギヤ
12に伝達され、更にこの第2のリールギヤ12の回転が前
述した摩擦伝達部材14を介してリール受け7に摩擦伝達
される。この結果、リール受け7は上述した2段の大き
な減速を受けて回転駆動される。このリール受け7の回
転方向は、前記キャプスタンギヤ1と同方向である。
【0027】この状態がテープレコーダにおける録音/
再生状態であり、この状態を設定する録音/再生レバー
の動きによって前記ピンチローラがキャプスタン2に向
けて弾性的に移動変位される。そしてこのピンチローラ
とキャプスタン2との間にテープが挟み込まれ、キャプ
スタン2の回転速度に従ってテープが一定の速度で走行
駆動される。そして前述した摩擦伝達機構を介して低速
度で回転駆動されるリール受け7は、カセット内のリー
ルを回転させ上記テープを順に巻取っていくことにな
る。
【0028】一方、図3(c)に示すように、第2の中間
ギヤ31の第2のギヤ部33が第2のリールギヤ12から離反
した状態において、例えば前述した停止状態において図
示しない早送りレバーを操作すると、第1の中間ギヤ21
だけが回動変位し、その外歯ギヤ部22が第1のリールギ
ヤ11に噛合する。この結果、外歯ギヤ部22をキャプスタ
ンギヤ1に噛合させて回転している第1の中間ギヤ21の
回転が該外歯ギヤ部22から第1のリールギヤ11に直接的
に伝達され、この第1のリールギヤ11と一体にリール受
け7が高速度に回転する。このときの回転伝達比は、キ
ャプスタンギヤ1と第2のリールギヤ12との歯数比だけ
によって決定される。この際のリール受け7の回転方向
も、前記キャプスタンギヤ1と同方向である。
【0029】この状態がテープレコーダにおける早送り
状態であり、この際には前記ピンチローラのキャプスタ
ン2への圧接は行われない。この結果、テープは上記キ
ャプスタン2の回転とは無関係に、前記リール受け7によ
って高速度に回転されるカセット内のリールにより高速
度に巻取られ、ここにテープの早送りが行われる。
【0030】尚、上述の説明では、録音/再生状態およ
び早送り状態をそれぞれ停止状態から設定するものとし
たが、他の状態から上記停止状態を経由することなしに
設定可能としてもよい。この場合には、例えば噛合状態
にある第1の中間ギヤ21の外歯ギヤ部22と第1のリール
ギヤ11とが離反した後に、前記第3のギヤ部32が前記第
1の中間ギヤ21の内歯ギヤ部23に噛合し、且つ第4のギ
ヤ部33が第2のリールギヤ12に噛合するようにその噛合
関係を択一的に制御するようにすればよい。
【0031】上述した構成のリール受けの駆動機構(回
転伝達装置)によれば、第1の中間ギヤ21の回動による
第1のリールギヤ11への噛合制御、および第2の中間ギ
ヤ31の回動による第1の中間ギヤ21および第2のリール
ギヤ12への同時的な噛合制御とを選択的に行うことによ
り、キャプスタンギヤ1の回転を、その回転方向を異な
らせることなく、しかも回転伝達比を大きく異ならせて
リール受け7に伝達することができる。また第1の中間
ギヤ21から第2の中間ギヤ31を介する回転伝達系の減速
比を、簡易にして効果的に大きくすることができる。
【0032】特に第1の中間ギヤ21の回転を、その内歯
ギヤ部22に噛合する第2の中間ギヤ31にて受けて第2の
リールギヤ12に伝達するので、第2の中間ギヤ31を径の
小さくして該第2の中間ギヤ31を第1の中間ギヤ21の内
側に重ねて配置することができ、ギヤ配置に必要な平面
スペースを狭くすることができる。上述したように第1
および第2の中間ギヤ21,31を介することで減速比を容
易に大きくすることができるので、その分、第2のリー
ルギヤ12の径を小さくし、ギヤ配置に必要な平面スペー
スを少なくできる。この結果、リール受け駆動機構(回
転伝達装置)の全体的な大きさをコンパクトにすること
ができる。
【0033】ちなみに従来のものは、キャプスタンギヤ
1と2枚のリールギヤ11,12との間に第1および第2の中
間ギヤを並列的に設け、これらの中間ギヤを上記キャプ
スタンギヤ1と2枚のリールギヤ11,12との間に選択的に
介挿する構成なので、キャプスタン2とリール受け7との
位置関係により、第1および第2の中間ギヤの大きさ
(径)がある程度定まってしまう。この為、第1および
第2のリールギヤ11,12や、第1および第2の中間ギヤ
を整然とコンパクトに配置(配列)しようとしても、比
較的大きな平面スペースを必要とすることが否めない。
この点、上述した構成であれば第2の中間ギヤ31が小径
のもので良く、第2のリールギヤ12の径もさほど大きく
する必要が無いので、それらの配置(配列)に必要な平
面スペースを十分狭くすることができる。
【0034】また前述したように第1の支持アーム24の
回動支点が第1の中間ギヤ21の内歯ギヤ部23の内側に設
定されているので、この内歯ギヤ部23を形成した円筒部
の内側に第1の支持アーム24の全体を収納することが可
能であり、また第2の中間ギヤ31も第1の中間ギヤ21の
内側に収納できるので、その分、ギヤ配置に必要な高さ
方向の空間スペースも小さくすることができる等の効果
も奏せられる。
【0035】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではない。実施例では所謂巻取リール(右側リー
ル)側の回転伝達系について示したが、供給リール側の
回転伝達系についても同様に構成することができる。ま
た上述した如く2つの回転伝達系の回転伝達比を大きく
異ならせることができるので、例えば第2の中間ギヤの
第1および第2のギヤ部32,33の径(歯数)を等しくし、
第1の中間ギヤ21の内歯ギヤ部33の径(歯数)と第2のリ
ールギヤ13の径(歯数)によりその減速比を決定するよう
にすることもできる。逆に第1および第2のリールギヤ
11,12の径(歯数)を等しくし、第2の中間ギヤの第1お
よび第2のギヤ部32,33の径(歯数)によりその減速比を
決定することも可能である。
【0036】また実施例では第1のリールギヤ11と第2
のリールギヤ12とを摩擦伝達部材を介して同軸一体回転
可能に設けたが、回転体(リール受け)を単に異なる速度
で回転させるだけでよい場合には、上記第1および第2
のリールギヤ11,12を直結一体化したものとしても良
い。更には回転伝達の向きを逆にしても良い。但し、こ
の場合、上述した実施例に示すギヤ構成の場合には、増
速回転伝達となることは云うまでもない。その他、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
歯ギヤ部をメインギヤに常時噛合させ、回転体の第1の
ギヤ部に選択的に噛合させて、上記メインギヤと回転体
との間の回転伝達を行う第1の中間回転体を備え、更に
この中間回転体の内歯ギヤ部に選択的に噛合する第3の
ギヤ部と、前記回転体の第2のギヤ部に選択的に噛合す
る第4のギヤ部とを同軸に有し、前記第1の中間回転体
と前記回転体との間の回転伝達を行う第2の中間回転体
を備え、上記第1の中間回転体を介する回転伝達と、こ
の第1の中間回転体から上記第2の中間回転体を介する
回転伝達とを選択的に行うので、簡易なギヤ構成のまま
両回転伝達系における回転方向を揃え、これらの間の回
転伝達比を効果的に大きく異ならせることができる。
【0038】しかも第1および第2の中間回転体を介す
る回転伝達系の減速比を、減速ギヤを余分に設けること
なく簡易にして効果的に大きくすることができる。更に
はギヤ配列に必要な平面スペースを大幅に軽減でき、高
さ方向の必要スペースも軽減できるので、装置全体のコ
ンパクト化を図り得る等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る回転伝達装置を適用
したテープレコーダにおけるリール受け駆動機構の要部
概略構成を示す平面図
【図2】 図2に示すリール受け駆動機構の側面構成を
模式的に示す断面図
【図3】 図2に示すリール受け駆動機構における回転
伝達作用を模式的に示す図
【符号の説明】
1…キャプスタンギヤ(メインギヤ) 2…キャプスタン 3…フライホイール 4…モータ 5…モータプーリ 6…ベルト 7…リール受け(回転体) 8…固定軸 11…第1のリールギヤ(第1のギヤ部) 12…第2のリールギヤ(第2のギヤ部) 13…フランジ 14…摩擦伝達部材 15…圧縮ばね 21…第1の中間ギヤ(第1の中間回転体) 22…外歯ギヤ部 23…内歯ギヤ部 24…第1の支持アーム 31…第2の中間ギヤ(第2の中間回転体) 32…第3のギヤ部 33…第4のギヤ部 34…第2の支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−92340(JP,A) 実開 昭57−860(JP,U) 実開 昭57−91157(JP,U) 実開 昭61−45753(JP,U) 実開 昭62−172844(JP,U) 実開 昭63−162151(JP,U) 実開 平2−60993(JP,U) 実開 平1−118243(JP,U) 実開 平2−60756(JP,U) 実開 昭57−38358(JP,U) 実開 昭56−127446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 3/00 - 3/42 G11B 15/26 G11B 15/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外歯を有するメインギヤと、 外歯からなる第1および第2のギヤ部を同軸に有する回
    転体と、 前記メインギヤに常時噛合し、且つ上記第1のギヤ部に
    選択的に噛合可能に設けられた外歯ギヤ部、およびこの
    外歯ギヤ部の内側に同軸に設けられた内歯ギヤ部を有す
    る第1の中間回転体と、 上記外歯ギヤ部と前記第1のギヤ部との噛合を選択制御
    する第1の制御手段と、 外歯からなる第3および第4のギヤ部を同軸に有し、前
    記外歯ギヤ部が前記第1のギヤ部から離反した所定の位
    置にあるときのみ、前記内歯ギヤ部と前記第2のギヤ部
    とに同時に噛合可能に設けられた第2の中間回転体と、 上記第3のギヤ部と前記内歯ギヤ部との噛合、および
    記第4のギヤ部と前記第2のギヤ部との噛合を制御する
    第2の制御手段とを具備したことを特徴とする回転伝達
    装置。
  2. 【請求項2】第3および第4のギヤ部は、同軸2段構成
    の小径および大径のギヤからなることを特徴とする請求
    項1に記載の回転伝達装置。
  3. 【請求項3】第1および第2のギヤ部は、同軸2段構成
    の小径および大径のギヤからなることを特徴とする請求
    項1に記載の回転伝達装置。
  4. 【請求項4】第1および第2のギヤ部は、摩擦伝達機構
    を介して一体回転可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項3に記載の回転伝達装置。
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