JP2000173134A - 磁気記録再生装置のリール駆動機構 - Google Patents

磁気記録再生装置のリール駆動機構

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JP2000173134A
JP2000173134A JP10344416A JP34441698A JP2000173134A JP 2000173134 A JP2000173134 A JP 2000173134A JP 10344416 A JP10344416 A JP 10344416A JP 34441698 A JP34441698 A JP 34441698A JP 2000173134 A JP2000173134 A JP 2000173134A
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Mitsunobu Yoshida
光伸 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生装置のリール駆動機構におい
て、アイドラギアを2個設け、テープ走行モードに応じ
て、いずれかのギアを選択して首振り移動させ、アイド
ラギアの高さ方向の移動を不要とし、薄型化を可能とす
る。 【構成】 キャプスタンモータ3の回転力が伝達される
駆動ギア6と、駆動ギア6に噛み合うとともに、首振り
運動によってリール台11,12のリミッタギア14に
噛合可能な第1のアイドラギア8と、前記リール台1
1,12の直結ギア13に噛合可能な第2のアイドラギ
ア9を設ける。テープ走行モードが、記録,再生モード
の時、第1のアイドラギア8は右方向に首振り移動しリ
ール台のリミッタギア14に噛み合い、早送り,巻き戻
しモードの時、第2のアイドラギア9が左方向に首振り
移動し供給リール台11の直結ギア9に噛み合うよう
に、駆動レバー10によって規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ等の磁気記録再生装置の巻き取りリールまたは供給
リールを駆動するリール駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダ等の磁気記
録再生装置においては、磁気テープをピンチローラでキ
ャプスタン軸に圧着して比較的低速な一定速度でテープ
を駆動し、リール台で巻き取る録画,再生モード等と、
磁気テープを比較的高速にリール台で直接巻き取る早送
り,巻き戻しモードとを切り替える場合、次のような構
成を採用していた。
【0003】録画,再生モード等では、磁気テープをピ
ンチローラとキャプスタン軸で駆動し、リール台で適当
なテンションを与えながら、たるみなく巻き取るため
に、通常、リール台あるいは途中の伝達機構系にリミッ
タトルクを設け、テープ送り速度よりも早い回転数で巻
き取るように減速比の設定と適切なテンションを与える
リミッタトルクの設定を行っている。減速比はキャプス
タン軸と最小巻き取りリール径の比よりも多少(約10
%程度)小さくなる(早く回転する)ように設定してい
る。
【0004】一方、早送り,巻き戻しモードではピンチ
ローラをキャプスタン軸から離し、キャプスタンモータ
の駆動力をリール台に伝達し、リール台で直接磁気テー
プを巻き取る方式をとり、録画再生時よりも小さな減速
比(早く回転)に設定し、比較的高速にテープを早送
り,巻き戻しするものである。この場合、早送り,巻き
戻しモードでは高速にテープを巻き取るために、キャプ
スタンモータの回転数を上げる必要があるが、録画,再
生モードと同じ減速比であると、キャプスタンモータの
回転数を性能以上に上げなければならないので、性能
面,信頼性の面で限界がある。
【0005】以下に、録画,再生モード等では、磁気テ
ープをピンチローラとキャプスタン軸で駆動し、早送
り,巻き戻しモードではピンチローラをキャプスタン軸
から離し、キャプスタンモータの駆動力をリール台に伝
達し、リール台に取り付けられる巻き取りリールで直接
磁気テープを巻き取り、録画再生時よりも小さな減速比
(早く回転)に設定し、高速にテープを早送り,巻き戻
しするようにした従来のリール駆動機構を説明する。図
9は、従来より磁気記録再生装置等に用いられているリ
ール駆動機構の主要部を示す平面図である。図9におい
て、カセット22から引き出された磁気テープ1はピン
チローラ2でキャプスタン軸3aに圧着され、キャプス
タンモータ3にて一定速度で搬送される。一方、キャプ
スタンモータ3の回転力は、駆動ベルト4,中継プーリ
5を介して、駆動ギア6に伝達される。駆動ギア6に
は、左右方向に首振り可能なアイドラギア7が噛み合っ
ており、供給リール台11と巻き取りリール台12の直
結ギア13又はリミッタギア14に選択的に噛み合うよ
うに構成されている。
【0006】アイドラギア7は歯数の異なる2つのギア
が上下に一体的に配置され、駆動レバー10によってア
イドラギア7を上下する構成となっている。また、アイ
ドラギア7は、アイドラギア7を支持するアイドラレバ
ー7aとの面接触による摩擦力に基づくスリップトルク
を発生し、それにより駆動ギア6の周りを首振り運動す
る首振り機構を構成している。そして、このスリップト
ルクが、アイドラギア7と両リール台11,12の直結
ギア13及びリミッタギア14との噛み合いを維持する
原動力にもなっている。供給リール台11と巻取リール
台12には、それぞれ、供給リール15,巻取リール1
6と一体的に回転する直結ギア13とリミッタトルクを
介して回転するリミッタギア14を有しており、それぞ
れ、前記アイドラギア7の歯数の異なるギアと噛み合う
ように構成されている。そして、これら全体はシャーシ
18に配置されている。
【0007】以上の構成において、録画,再生時の動作
を説明する。供給リール15より引き出された磁気テー
プ1は、走行系部品20やドラム19に巻き付けられた
のち、キャプスタン軸3aを経由して巻取リール16に
巻き取られる。キャプスタン軸3aが回転することによ
って磁気テープ1が一定速度で搬送される。同時にキャ
プスタンモータ3の反時計方向の回転は、中継プーリ5
を介して、駆動ギア6を時計方向に回転させる。アイド
ラギア7は、反時計方向に回転し、その際アイドラレバ
ー7aに発生するスリップトルクによって、駆動ギア6
に噛み合っているアイドラギア7は駆動ギア6の周囲を
公転し、巻取リール台12のリミッタギア14に噛合す
るように図の右方向に首振り移動する。その結果、巻取
リール16は時計方向へ回転し、磁気テープ1がリミッ
タギア14によって設定される適当な張力をもって順次
巻き取られる。
【0008】巻き戻し再生の場合は、キャプスタン軸3
aが逆転し、駆動ギア6が反時計方向へ回転することに
より、アイドラギア7がその首振り機構によって供給リ
ール15側へ首振り移動し、アイドラギア7が供給リー
ル台11のリミッタギア14に噛み合う。そして、供給
リール台11が反時計方向へ回転し、磁気テープ1を供
給リール15に巻き戻す。なお、これらの走行時(録
画,再生,巻き戻し再生時)には、磁気テープをたるみ
なく巻き取り、適切なテンションを与えるため、一定の
トルクで巻き取られるようにリミッタトルクが設けられ
ている。すなわち、リール台にリミッタギア14を設
け、リールとギア間にスリップが生じ、磁気テープに或
る閾値以上の駆動力が付与されないように構成されてい
る。
【0009】次に、早送り時,巻き戻し時の動作を説明
する。ピンチローラ2はキャプスタン軸3aより離れ、
巻き取りリール16によって磁気テープ1を直接駆動す
る。すなわち、キャプスタンモータ3の回転力が駆動ギ
ア6に与えられるまでは、録画,再生時と同じである
が、アイドラギア7に伝えられた駆動力がリール台に直
接伝達されるような構成をとっている。具体的には、リ
ール台11,12にリール15,16と直結した直結ギ
ア13をそれぞれ設け、アイドラギア7をこの直結ギア
13と噛み合う構成としている。
【0010】そのため、アイドラギア7は駆動ギア6に
噛み合ったまま、駆動レバー10によってアイドラギア
7の軸方向に上下移動する構成となっており、早送り
時,巻き戻し時には、アイドラギア7を押し下げ、アイ
ドラギア7がリール台11又は12のいずれかの直結ギ
ア13と噛み合う。リール台11,12の直結ギア13
はリミッタギア14よりも歯数が少なく、直結ギア13
と噛み合うアイドラギア7はリミッタギア14と噛み合
うアイドラギア7よりも大きくして、録画,再生時より
も早送り,巻き戻し時の方が、減速比を小さくして早く
回転するように各ギアの歯数が選定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の磁
気記録再生装置においては、記録,再生時等の走行状態
と早送り,巻き戻し時の走行状態とに対応するため、ア
イドラギアを垂直方向(軸方向)に移動可能な構造を必
要とする。この構造では、必ず、噛み合っていない方の
ギアを逃げるスペースとしてギア1枚分の厚みが余計に
必要になるため、垂直方向の寸法が最低ギア3枚分必要
となり、薄型化を進めるには不適当であった。本発明
は、かかる問題点を解決するためになされたもので、機
構の薄型化を可能にする磁気記録再生装置のリール駆動
機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キャ
プスタンモータの回転力をその回転方向に応じて、一対
のリール台のそれぞれに設けられた直結ギアまたはリミ
ッタギアに選択的に伝達し、巻き取り側のリール台を駆
動する磁気記録再生装置のリール駆動機構において、前
記キャプスタンモータの回転力が伝達される駆動ギア
と、前記駆動ギアに噛み合うとともに、首振り運動によ
って前記リール台のリミッタギアに噛合可能な第1のア
イドラギアと、前記駆動ギアに噛み合うとともに首振り
運動によって前記リール台の直結ギアに噛合可能な第2
のアイドラギアと、前記第1のアイドラギアと第2のア
イドラギアの首振り運動の動きを規制し、第1の状態と
第2の状態をとる駆動レバーとを有し、前記駆動レバー
が第1の状態の時には前記第1のアイドラギアがリール
台のリミッタギアと噛み合い、かつ前記第2のアイドラ
ギアが前記リール台の直結ギアと噛み合わない状態であ
り、前記駆動レバーが第2の状態の時には、前記第2の
アイドラギアが前記リール台の直結ギアと噛み合い、か
つ前記第1のアイドラギアが前記リール台のリミッタギ
アと噛み合わない状態とすることを特徴とする磁気記録
再生装置のリール駆動機構に関する。
【0013】請求項2の発明は、前記第1及び第2のア
イドラギアは、前記駆動ギアの周りを首振りをするため
のスリップトルクを発生する首振り機構を有し、前記駆
動レバーが前記第1の状態時には、前記駆動ギアと前記
第2のアイドラギアとを離間させ、前記駆動レバーが前
記第2の状態時には、前記駆動ギアと前記第2のアイド
ラギアとを噛み合わせることを特徴とする請求項1記載
の磁気記録再生装置のリール駆動機構に関する。
【0014】請求項3の発明は、前記第1及び第2のア
イドラギアの規制を行う前記駆動レバーの高さ方向の操
作位置が、ほぼ前記第1及び第2のアイドラギアの厚み
の中であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再
生装置のリール駆動機構に関する。
【0015】請求項4の発明は、前記キャプスタンモー
タの回転力を、前記中継プーリ,駆動ギア,第1のアイ
ドラギア等の伝達機構を介して前記リール台のリミッタ
ギアに伝達する減速比と、前記第2のアイドラギアを介
して前記リール台の直結ギアに伝達する減速比とが異な
ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置の
リール駆動機構に関する。
【0016】請求項5の発明は、前記駆動レバーに、前
記第1及び第2のアイドラギアが前記リール台のリミッ
タギア及び直結ギアと噛み合う状態の時に、ギアの歯底
と歯先が当たらないためのストップを設けたことを特徴
とする請求項1記載の磁気記録再生装置のリール駆動機
構に関する。
【0017】本発明は、上記のように構成することによ
って、従来の駆動機構のようにシャーシに対し垂直方向
にアイドラギアを移動するためのスペースが必要でな
く、アイドラギア部やリール台の薄型化が可能になる。
また、1つの駆動レバーにより、2つのアイドラギアを
駆動し、ギアが噛み合う際にギアの歯底と歯先が当たら
ない構造とすることができ、その操作位置がほぼ2つの
アイドラギアの厚みの中で構成でき、簡単な構成でW/
Fや騒音の低減,薄型化が実現できる。さらに、録画再
生時に1つのアイドラギアを駆動ギアから離間すること
により、消費電力の増加が防止できるなどの作用があ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の
録画,再生時におけるリール駆動機構の全体を示す平面
図、図2は、本発明の一実施例の早送り,巻き戻し時に
おけるリール駆動機構の全体を示す平面図、図3は、本
発明の一実施例のリール駆動機構の正面方向を示す断面
図、図4は、本発明の一実施例のリール駆動機構の各部
品を順番に展開した側面方向を示す断面図、図5は、本
発明の一実施例の録画,再生時におけるリール駆動機構
の第1のアイドラギア周辺を示す平面図、図6は、本発
明の一実施例の早送り,巻き戻し時におけるリール駆動
機構の第1のアイドラギア周辺を示す平面図、図7は、
本発明の一実施例の録画,再生時におけるリール駆動機
構の第2のアイドラギア周辺を示す平面図、図8は、本
発明の一実施例の早送り,巻き戻し時におけるリール駆
動機構の第2のアイドラギア周辺を示す平面図である。
なお、本実施例においては、図9に示す従来例と同一で
ある部分には同一符号を用いている。
【0019】図1において、カセット22から引き出さ
れた磁気テープ1は、ピンチローラ2でキャプスタン軸
3aに圧着され、キャプスタンモータ3によって一定速
度で搬送される。一方、キャプスタンモータ3の回転力
は、駆動ベルト4によって中継プーリ5を介して駆動ギ
ア6に伝達される。駆動ギア6には、駆動ギア6の周り
を首振り移動し、リール台11,12のリミッタギア1
4に噛み合う第1のアイドラギア8に加えて、駆動ギア
6の周りを首振り移動し、リール台11,12の直結ギ
ア13に噛み合う第2のアイドラギア9が設けられてい
る。そして、この第2のアイドラギア9は、アイドラレ
バー9aの駆動ギヤ6の軸が嵌入される部分には長穴が
形成されていることによって、録画,再生時には、駆動
ギア6との噛み合いを離れるように構成されている。こ
れら全体はシャーシ18に配置されている。
【0020】第1及び第2のアイドラギア8,9は、薄
くて弾性を持った第1及び第2のアイドラレバー8a,
9aを図1,図2,図5,図6に示すように渦巻き状に
打ち抜き、アイドラギア8,9と反対側に変位させた状
態で、アイドラギア8,9を回転軸でかしめた構造にな
っており、アイドラレバー8a,9aの渦巻き状の部分
が弾性を有しアイドラギア8,9と接触し、接触による
摩擦力によりスリップトルクが発生する構成となってい
る。このスリップトルクによって、第1,第2のアイド
ラギア8,9は、駆動ギア6の周りをその回転方向に応
じて首を振り移動するようになっている。
【0021】また、第1及び第2のアイドラギア8,9
はギアを対向した状態で取り付けられ、第1のアイドラ
ギア8が設けられている側のほぼ反対側には駆動レバー
10の駆動ピン10aによって操作される操作穴8bが
設けられており、また第2のアイドラギヤ9の設けられ
ている第2のアイドラレバー9aのほぼ反対側には駆動
レバー10の操作穴10bによって操作される操作ピン
9bが設けられている。駆動レバー10のシャシー18
からの高さ方向の取付位置は、第1及び第2のアイドラ
レバー8a,9aの間に配置されている。これにより、
第1及び第2のアイドラギア8,9を操作するスペース
は、ほぼギア2枚分の厚みで構成することが可能とな
る。
【0022】駆動レバー10は供給リール台11と同軸
に設けられたメインカム17のカムによって操作され、
第1の状態、すなわち記録,再生時の位置(図5,図
7)と、第2の状態、すなわち早送り,巻き戻し時の位
置(図6,図8)を切り替えるように構成されている。
駆動レバー10はバネ21によって図1の反時計方向に
付勢されており、第1の状態の時は、第2のアイドラギ
ア9の操作ピン9bが駆動穴10bによって操作されて
第2のアイドラレバー9aに設けられた長穴の下端部が
駆動ギア6の軸に当接し、第2のアイドラギア9と駆動
ギア6とが噛み合わないように保持するように構成され
ている。また、駆動レバー10は、その軸支部とメイン
カム17との係合位置との間の部分を細肉構造とするこ
とによって、回転方向に弾性を有しており、メインカム
17の停止位置のばらつき等をその弾性変形によって吸
収する。第2のアイドラギア9と駆動ギア6のギアは通
常高歯ギア等で、刃先をとがらせてあるが、万一歯先同
志が当たり噛み合わない場合でも、弾性によって吸収
し、その後回転することにより正規に噛み合うことがで
きるように構成されている。
【0023】駆動レバー10が第1の状態の時、すなわ
ち図5,図7に示す記録,再生時には、前記したよう
に、第1のアイドラギア8は駆動ギア6の周りを自由に
首振り移動し、リール台11のリミッタギア14に噛み
合うが、第1のアイドラレバー8aの操作穴8bが駆動
レバー10の駆動ピン10aに当接し、第1のアイドラ
ギア8の歯底及び歯先とリール台11のリミッタギア1
4の歯先及び歯底が当たることがないように構成されて
いる(図5)。第2のアイドラギア9は駆動レバー10
の駆動穴10bによって操作ピン9bを操作され、第2
のアイドラレバー9aの駆動ギア6との回転支点部が長
穴になっているため、駆動ギア6から離間して両リール
台11,12のいずれのギアとも噛み合わない中立の位
置で固定されるように構成されている。
【0024】駆動レバー10が第2の状態の時、すなわ
ち図6,図8に示す早送り,巻き戻しの時には、前記し
たように、第1のアイドラレバー8aの操作穴8bの先
端部分と駆動レバー10の駆動ピン10aの寸法がほぼ
同寸法であるので、両リール台11,12のいずれのギ
アとも噛み合わない中立の位置で固定されるようになっ
ている(図6)。第2のアイドラギア9は、駆動レバー
10の駆動穴10bが駆動ギア6の回転軸と同心状に形
成されていて、駆動穴10bをガイドにしながら、駆動
ギア6と噛み合いながら、駆動ギア6の周りを首振り移
動する。第2のアイドラギア9が自由に首振りし、リー
ル台12の直結ギア13に噛み合うときは、第2のアイ
ドラレバー9aの操作ピン9bが駆動レバー10の駆動
穴10bの端部に当接し、第2のアイドラギア9の歯底
及び歯先とリール台12の直結ギア13の歯先及び歯底
が当たることがないように構成されている(図8)。
【0025】以上の実施例において、録画,再生時の動
作を説明する。録画,再生時は、メインカム17が回転
し、駆動レバー10が図5,図7に示す第1の状態とな
る。この状態は、第1のアイドラギア8が駆動ギア6に
噛み合い、両リール11,12間を回転方向に応じて自
由に首振りし、両リール台11,12の噛み合える状態
である。第2のアイドラギア9は図7に示し、前記した
ように、駆動ギア6から離間して両リール台11,12
に噛み合わない中立の位置で固定される。これらによっ
て、ピンチローラ2とキャプスタン軸3aによって送ら
れてきた磁気テープ1を巻取リール台12のリミッタギ
ア14を介し、巻き取りリール16によって巻き取るこ
とができる。
【0026】次に、早送り,巻き戻し時の動作を説明す
る。早送り,巻き戻し時は、メインカム17が回転し、
駆動レバー10が図6,図8に示す第2の状態となる。
この状態では図6に示し、前記したように、第1のアイ
ドラギア8は駆動レバー10によって規制され、その駆
動ピン10aと第1のアイドラレバー8aの操作穴8b
との係合により、両リール台11,12に噛み合わない
中立の位置で固定される。第2のアイドラギア9は、駆
動レバー10の駆動穴10bと第2のアイドラレバー9
aの操作ピン9bの係合により、駆動ギア6と噛み合う
位置まで駆動され、駆動ギア6の周りを回転方向に応じ
て自由に首振りし、両リール台11,12に噛み合える
状態となる。これらによって、磁気テープ1をリール台
11,12の直結ギア13によって直接高速に巻き取る
ことができる。
【0027】また、この状態では、駆動ギア6に第1の
アイドラギア8と第2のアイドラギア9の両方が噛み合
い、首振りトルクのロスが発生するが、早送り,巻き戻
し時間は短いことから、電池寿命に与える影響は少ない
ものである。また、第1のアイドラギア8を離間させる
ことも可能である。また、減速比の一構成例を表1に示
す。表1に示すように、リミッタギアに伝達する減速比
と直結する減速比とが異なっている。
【0028】
【表1】
【0029】また、ミニカセットを利用したデジタルV
TRにおけるリミッタトルクの構成例を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】故に、第2のアイドラギアレバーを離す本
発明では、「0.6mN・m×アイドラギアまでの減速比
/伝達効率」分のキャプスタンモータ負荷が低減でき
る。
【0032】以上のように、この実施例によれば、従来
のリール駆動機構ようなアイドラギアの昇降操作を行う
ことなく、スライドレバーの操作のみで2つのアイドラ
ギアを選択的にリール台のギアに噛合させて、リール台
に所要の回転数と回転トルクを付与することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
よれば、アイドラギアを2個設け、これらをテープの走
行モード(録画,再生モードと早送り,巻き戻しモー
ド)に応じて駆動レバーにより首振り動作させるアイド
ラギアを選択し、リール台に設けられたリミッタギアま
たは直結ギアを駆動するようにしたため、アイドラギア
の上下の移動が不要になるという効果がある。
【0034】請求項2の発明によれば、第1及び第2の
アイドラギアは、スリップトルクを発生する首振り機構
を有しているため、第1及び第2のアイドラギアを駆動
ギアの周りに首振り移動させ、第1及び第2のアイドラ
ギアリミッタギア,直結ギアとの噛み合いを維持させる
機構が簡単な構成で実現できるという効果がある。
【0035】また、請求項3の発明によれば、駆動レバ
ー操作部の高さ方向位置をほぼ2つのアイドラギアの厚
みの中に設けたため、厚さ方向の薄型化が図れるという
効果がある。
【0036】請求項4の発明によれば、消費電力の低減
化が必要な録画再生時には、第2のアイドラギアを駆動
ギアより離間させることにより、消費電力の増加を抑え
ることができるという効果がある。
【0037】請求項5の発明によれば、ギアの歯底が当
たらない構造とすることができ、簡単な構成でW/Fや
騒音の低減が実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の録画,再生時におけるリー
ル駆動機構の全体を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例の早送り,巻き戻し時におけ
るリール駆動機構の全体を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例のリール駆動機構の正面方向
を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例の各部品を順番に展開リール
駆動機構の側面方向を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例の録画,再生時におけるリー
ル駆動機構の第1のアイドラギア周辺を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の早送り,巻き戻し時におけ
るリール駆動機構の第1のアイドラギア周辺を示す平面
図である。
【図7】本発明の一実施例の録画,再生時におけるリー
ル駆動機構の第2のアイドラギア周辺を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の早送り,巻き戻し時におけ
るリール駆動機構の第2のアイドラギア周辺を示す平面
図である。
【図9】従来のリール駆動機構の全体を示す平面図であ
る。
【図10】従来のリール駆動機構の録画,再生時におけ
る各部品を順番に展開した側面方向を示す断面図であ
る。
【図11】従来のリール駆動機構の早送り,巻き戻し時
における各部品を順番に展開した側面方向を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…磁気テープ、2…ピンチローラ、3…キャプスタン
モータ、3a…キャプスタン軸、4…駆動ベルト、5…
中継プーリ、6…駆動ギア、7…アイドラギア、7a…
アイドラレバー、8…第1のアイドラギア、8a…第1
のアイドラレバー、8b…操作穴、9…第2のアイドラ
ギア、9a…第2のアイドラレバー、9b…操作ピン、
10…駆動レバー、10a…駆動ピン、10b…駆動
穴、11…供給リール台、12…巻き取りリール台、1
3…直結ギア、14…リミッタギア、15…供給リー
ル、16…巻き取りリール、17…メインカム、18…
シャーシ、19…回転ドラム、20…走行系、21…バ
ネ、22…カセット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャプスタンモータの回転力をその回転
    方向に応じて、一対のリール台のそれぞれに設けられた
    直結ギアまたはリミッタギアに選択的に伝達し、巻き取
    り側のリール台を駆動する磁気記録再生装置のリール駆
    動機構において、前記キャプスタンモータの回転力が伝
    達される駆動ギアと、前記駆動ギアに噛み合うととも
    に、首振り運動によって前記リール台のリミッタギアに
    噛合可能な第1のアイドラギアと、前記駆動ギアに噛み
    合うとともに首振り運動によって前記リール台の直結ギ
    アに噛合可能な第2のアイドラギアと、前記第1のアイ
    ドラギアと第2のアイドラギアの首振り運動の動きを規
    制し、第1の状態と第2の状態をとる駆動レバーとを有
    し、前記駆動レバーが第1の状態の時には前記第1のア
    イドラギアがリール台のリミッタギアと噛み合い、かつ
    前記第2のアイドラギアが前記リール台の直結ギアと噛
    み合わない状態であり、前記駆動レバーが第2の状態の
    時には、前記第2のアイドラギアが前記リール台の直結
    ギアと噛み合い、かつ前記第1のアイドラギアが前記リ
    ール台のリミッタギアと噛み合わない状態とすることを
    特徴とする磁気記録再生装置のリール駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のアイドラギアは、前
    記駆動ギアの周りを首振りをするためのスリップトルク
    を発生する首振り機構を有し、前記駆動レバーが前記第
    1の状態時には、前記駆動ギアと前記第2のアイドラギ
    アとを離間させ、前記駆動レバーが前記第2の状態時に
    は、前記駆動ギアと前記第2のアイドラギアとを噛み合
    わせることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装
    置のリール駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のアイドラギアの規制
    を行う前記駆動レバーの高さ方向の操作位置が、ほぼ前
    記第1及び第2のアイドラギアの厚みの中であることを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置のリール駆
    動機構。
  4. 【請求項4】 前記キャプスタンモータの回転力を、前
    記中継プーリ,駆動ギア,第1のアイドラギア等の伝達
    機構を介して前記リール台のリミッタギアに伝達する減
    速比と、前記第2のアイドラギアを介して前記リール台
    の直結ギアに伝達する減速比とが異なることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録再生装置のリール駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記駆動レバーに、前記第1及び第2の
    アイドラギアが前記リール台のリミッタギア及び直結ギ
    アと噛み合う状態の時に、ギアの歯底と歯先が当たらな
    いためのストップを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録再生装置のリール駆動機構。
JP10344416A 1998-12-03 1998-12-03 磁気記録再生装置のリール駆動機構 Pending JP2000173134A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018140644A (ja) * 2018-06-21 2018-09-13 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置

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JP2018140644A (ja) * 2018-06-21 2018-09-13 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置

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