JP3099665U - ビデオカセットレコーダ - Google Patents

ビデオカセットレコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP3099665U
JP3099665U JP2003270381U JP2003270381U JP3099665U JP 3099665 U JP3099665 U JP 3099665U JP 2003270381 U JP2003270381 U JP 2003270381U JP 2003270381 U JP2003270381 U JP 2003270381U JP 3099665 U JP3099665 U JP 3099665U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
mode
supply
brake
brake lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003270381U
Other languages
English (en)
Inventor
林 隆二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2003270381U priority Critical patent/JP3099665U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3099665U publication Critical patent/JP3099665U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 ビデオカセットレコーダにおいて、巻取り側及び供給側リール台のブレーキ機構をほぼ同時に作動させ、かつ、タイミング調整を容易にする。
【解決手段】 巻取り側リール台8の円筒状部分の外周面に当接するバンドブレーキ51を操作する巻取り側ブレーキレバー52と、供給側リール台9の円筒面に当接するブレーキシュー54が設けられた供給側ブレーキレバー53とを駆動レバー40に連結させる。駆動レバー40は、モードレバー42のカム面42a形状に応じて、モードレバー42の変位方向に対して直交する方向に変位し、モードレバー42がいずれかのモードの停止に対応する位置にあるとき、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53をそれぞれ所定方向に回転させ、バンドブレーキ51及びブレーキシュー54によりリール台8及び9の回転を停止させる。
【選択図】図1

Description

 本考案は、例えばビデオカセットレコーダ(VCR)における磁気テープの走行を停止させるブレーキ機構に関する。
 ビデオカセットレコーダにおいて、記録モード、再生モード、早送りモード、巻き戻しモード及び各モードの停止に応じて、磁気テープ(以下、単に「テープ」とする)の駆動機構などをスムーズに切り換えるために、ビデオカセットレコーダのシャーシ上を所定方向にスライドするモードレバーが用いられている。モードレバーには複数のカム面やラックギアなどが形成されており、その変位に応じて、カム面に当接するレバーやラックギアに噛合するギアなどを、ビデオカセットレコーダの各モードに対応した状態に制御する。
 一方、テープカセットに設けられたリールに係合し、リールの回転を支持する巻取り側及び供給側の各リール台にはそれぞれブレーキ機構が設けられており、例えば早送り/巻き戻しモードが解除されたときに、各リール台にブレーキをかけて、テープの走行を停止させる。各リール台の位置はテープカセットのリール位置に対応してその位置関係が固定されている。さらに、各リール台の間には、早送りモードと巻き戻しモードに対応して、巻取り側リール台と供給側リール台にキャプスタンモータの駆動力を選択的に伝達するための遊星ギア機構と、記録/再生モードと早送り/巻き戻しモードにおけるリール台の回転速度を切り換えるためのクラッチ機構などが設けられている。
 このように、各リール台の間に遊星ギア機構やクラッチ機構などが設けられているため、従来のビデオカセットレコーダでは、各リール台のブレーキ機構を駆動するためのブレーキレバーを、これら遊星ギア機構やクラッチ機構などと干渉しない位置、例えばシャーシ上の各リール台よりも外側に配置することが行われてきた。これに対応して、モードレバーにも、各ブレーキレバーに対応してカム面が2カ所に形成されていた。
 早送り/巻き戻しモードからテープの走行を停止させる場合、テープのオーバーラン量を少なくするために、各ブレーキ機構を急速に作動させる必要がある。また、テープの弛みや破断を防止するために、各ブレーキ機構がほぼ同時に作動させる必要がある。そのため、モードレバーに形成されたカム面の傾斜が急になり、モードレバーを駆動するために大きな駆動力が必要であったり、またモードレバーの寸法精度や組み立て時の位置決め精度が必要となる。
 モードレバーに設けられた1つのカム面で巻取り側及び供給側リール台のブレーキ機構を作動させるために、例えば特許文献1では、2つのリール台の間で、巻取り側のブレーキレバーと供給側のブレーキレバーを直接リンクさせ、一方のブレーキレバーをモードレバーのカム面に当接させている。しかしながら、2つのブレーキレバーのリンク部分がピンと長穴で構成されているため、巻取り側及び供給側リール台のブレーキ機構を同時に作動させるためのタイミング調整が困難である。また、特許文献1では、遊星ギア機構やクラッチ機構が描かれていないが、これらの機構とブレーキ機構との干渉を回避するために、これらの各機構をビデオカセットレコーダの高さ方向に階層的に配置しなければならず、装置の高さ方向の寸法が大きくなることは避けられない。
特開平9−198743号公報(図1から図5)
 本考案は、上記の問題を解決するためになされたものであり、モードレバーに設けられた1つのカム面で巻取り側及び供給側リール台のブレーキ機構をほぼ同時に作動させることができ、かつ、タイミング調整が容易なビデオカセットレコーダを提供することを目的とする。さらに、遊星ギア機構、クラッチ機構及びブレーキ機構を2つのリール台の間に配置し、かつ、これらの機構を簡略化して装置の小型軽量化を可能とするビデオカセットレコーダを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために請求項1の考案は、駆動力を発生させるキャプスタンモータと、前記キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構と、前記リール台の回転を停止させるためのブレーキ機構と、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード、巻き戻しモード及び各モードの停止を含む複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバーと、前記モードレバーを変位させるモードレバー駆動機構とを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
 前記ブレーキ機構は、
  前記巻取り側リール台の円筒状部分の外周面に沿うように設けられ、一端がシャーシに固定されたバンドブレーキと、
  前記シャーシに回転自在に軸支され、一端が前記バンドブレーキの他端に係合された巻取り側ブレーキレバーと、
  前記シャーシに回転自在に軸支され、一端に前記供給側リール台の円筒面に当接するブレーキシューが設けられた供給側ブレーキレバーと、
  前記巻取り側ブレーキレバーの回転軸と前記供給側ブレーキレバーの回転軸の間に設けられ、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーがそれぞれ連結され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを回転させる単一の駆動レバーと、
  前記巻取り側ブレーキレバーと前記供給側ブレーキレバーとに係合され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢する引っ張りコイルばねとを備え、
 前記ブレーキ機構は、
  前記巻取り側リール台の円筒状部分の外周面に沿うように設けられ、一端がシャーシに固定されたバンドブレーキと、
  前記シャーシに回転自在に軸支され、一端が前記バンドブレーキの他端に係合された巻取り側ブレーキレバーと、
  前記シャーシに回転自在に軸支され、一端に前記供給側リール台の円筒面に当接するブレーキシューが設けられた供給側ブレーキレバーと、
  前記巻取り側ブレーキレバーの回転軸と前記供給側ブレーキレバーの回転軸の間に設けられ、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーがそれぞれ連結され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを回転させる単一の駆動レバーと、
  前記巻取り側ブレーキレバーと前記供給側ブレーキレバーとに係合され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢する引っ張りコイルばねとを備え、
 前記駆動力伝達機構は、
  第1回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記キャプスタンモータの回転軸に取り付けられた駆動プーリ及びベルトを介して前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
  前記クラッチプーリの内周面と前記第1回転軸の外周面との間に嵌合され、前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触し、前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
  前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支された太陽ギアと、
  前記第1回転軸を中心として旋回するレバーに設けられた第2回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記太陽ギアに噛合すると共に、前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
  前記太陽ギア及び前記遊星ギアのいずれかに対して、前記クラッチプーリの回転を直接伝達するか又は前記スリップ部材を介して伝達するかを切り換えるクラッチ機構とを備え、
 前記駆動レバーは、前記引っ張りコイルばねによる付勢力により前記モードレバーに設けられたカム面に当接されると共に、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位され、前記モードレバーが早送りモード及び巻き戻しモードに対応する位置にあるとき、前記クラッチ機構を駆動して前記クラッチプーリの回転を直接前記太陽ギア又は前記遊星ギアに伝達させて前記リール台を高速で回転駆動させ、前記モードレバーが記録モード又は再生モードに対応する位置にあるとき、前記クラッチプーリの回転を、前記スリップ部材を介して前記太陽ギア又は前記遊星ギアに伝達させて前記リール台を低速で回転駆動させ、前記モードレバーがいずれかのモードの停止に対応する位置にあるとき、前記巻取り側ブレーキレバー及び供給側ブレーキレバーをそれぞれ所定方向に回転させて、前記バンドブレーキ及び前記ブレーキシューにより前記リール台の回転を停止させることを特徴とする。
 また、請求項2の考案は、キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構と、前記リール台の回転を停止させるためのブレーキ機構とを備え、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード、巻き戻しモード及び各モードの停止を含む複数の動作モードの切り換えが可能なビデオカセットレコーダにおいて、
 前記ブレーキ機構は、
  前記巻取り側リール台の円筒状部分の外周面に沿うように設けられ、一端がシャーシに固定されたバンドブレーキと、
  前記シャーシに回転自在に軸支され、一端が前記バンドブレーキの他端に係合された巻取り側ブレーキレバーと、
  前記シャーシに回転自在に軸支され、一端に前記供給側リール台の円筒面に当接するブレーキシューが設けられた供給側ブレーキレバーと、
  前記巻取り側ブレーキレバーの回転軸と前記供給側ブレーキレバーの回転軸の間に設けられ、前記モードレバーに設けられたカム面に当接し、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位されると共に、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーがそれぞれ連結され、前記モードレバーがいずれかのモードの停止に対応する位置にあるとき、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーをそれぞれ所定方向に回転させて、前記バンドブレーキ及び前記ブレーキシューにより前記リール台の回転を停止させる単一の駆動レバーとを備えたことを特徴とする。
 また、請求項3の考案は、請求項2のビデオカセットレコーダにおいて、前記巻取り側ブレーキレバーと前記供給側ブレーキレバーとに係合され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢すると共に、前記駆動レバーを前記モードレバーのカム面に当接させる付勢力を発生する引っ張りコイルばねをさらに備えたことを特徴とする。
 また、請求項4の考案は、請求項2又は3に記載のビデオカセットレコーダにおいて、
 前記駆動力伝達機構は、
  第1回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記キャプスタンモータの回転軸に取り付けられた駆動プーリ及びベルトを介して前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
  前記クラッチプーリと一体的に回転駆動される第1ギアと、
  前記クラッチプーリとの間に作用する摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
  前記スリップ部材と一体的に回転駆動される第2ギアと、
  前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
  前記第1ギアによる駆動力と前記第2ギアによる駆動力を選択的に前記遊星ギアに伝達するクラッチ機構とを備え、
 前記クラッチ機構は、前記モードレバーの変位に応じて変位する前記駆動レバーによって駆動されることを特徴とする。
 請求項1の考案によれば、1つの駆動レバー巻取り側ブレーキレバー及び供給側ブレーキレバーを連結して、これらを同時に回転駆動することができるので、モードレバーに設けられた1つのカム面で巻取り側及び供給側リール台のブレーキ機構をほぼ同時に作動させることができる。また、一方のブレーキレバーの動作タイミングを他方のブレーキレバーに対して調節すればよいので、タイミング調整が容易になる。さらに、駆動レバーによりクラッチ機構を操作するので、ブレーキ機構とクラッチ機構及び遊星ギア機構の一部を共通化することができ、遊星ギア機構、クラッチ機構及びブレーキ機構を2つのリール台の間に配置し、かつ、これらの機構を簡略化してVCRの小型軽量化が可能となる。
 また、請求項2の考案によれば、1つの駆動レバー巻取り側ブレーキレバー及び供給側ブレーキレバーを連結して、これらを同時に回転駆動することができるので、モードレバーに設けられた1つのカム面で巻取り側及び供給側リール台のブレーキ機構をほぼ同時に作動させることができ、かつ、タイミング調整を容易にすることができる。
 さらに、請求項3の考案によれば、駆動レバーをモードレバーのカム面に当接させるため付勢させるための付勢力を、巻取り側ブレーキレバーと供給側ブレーキレバーの間に設けられた引っ張りコイルばねにより発生させているので、駆動レバーを付勢するためのばねとブレーキレバーを回転駆動させるためのばねを共通化することができ、ブレーキ機構の構成を簡単にすることができる。また、1つのばねで巻取り側ブレーキレバーと供給側ブレーキレバーを回転駆動させるので、両者の動作タイミングの調整が容易になる。
 さらに、請求項4の考案によれば、駆動レバーによるクラッチ機構を操作するので、ブレーキ機構とクラッチ機構及び遊星ギア機構の一部を共通化することができ、遊星ギア機構、クラッチ機構及びブレーキ機構を2つのリール台の間に配置し、かつ、これらの機構を簡略化して装置の小型軽量化が可能となる。
 本考案を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本考案の一実施の形態に係るビデオカセットレコーダの構成を図1及び図2に示す。図1はシャーシ31の上側(テープカセットが装着される側)の構成を示す正面図であり、図2はシャーシ31の下側の構成を示す背面図である。また、図3は、本実施の形態におけるブレーキ機構の主要部の構成を示す部分拡大図である。
 各図に示すように、ビデオカセットレコーダ1は、テープカセット(図示せず)の内部の巻取り側リール及び供給側リールの回転をそれぞれ支持する巻取り側リール台8及び供給側リール台9と、磁気テープ(以下、「テープ」とする)を走行させるための駆動力を発生させるキャプスタンモータ2と、キャプスタンモータ2の回転軸3に固着された駆動プーリ4と、ベルト5を介して駆動プーリ4に連結され、キャプスタンモータ2の駆動力により回転されるクラッチプーリ6と、キャプスタンモータ2の回転方向、すなわちクラッチプーリ6の回転方向により旋回し、駆動力を巻取り側リール台8及び供給側リール台9のいずれかに選択的に伝達する2つの遊星ギア7と、通常記録/再生時にキャプスタンモータ2の回転軸3との間でテープを挟持し、テープ走行速度を一定に制御するためのピンチローラ11と、テープ上のビデオ信号トラックからビデオ信号を読み出すためのビデオヘッドを内蔵したヘッドシリンダ12と、通常記録/再生時にテープをヘッドシリンダ12に巻きつけるためのテープガイド機構13等で構成されている。
 巻取り側リール台8の円筒状部分には、その外周面に沿うようにバンドブレーキ51が設けられており、バンドブレーキ51の一端はシャーシ31に固定されている。また、巻取り側リール台8の近傍には、巻取り側ブレーキレバー52がシャーシ31に回転自在に軸支されており、その一端がバンドブレーキ51の他端に係合されている。すなわち、バンドブレーキ51は、巻取り側ブレーキレバー52の回転位置に応じて、巻取り側リール台8の円筒状部分に接触することにより、巻取り側リール台8の回転にブレーキをかける。また、供給側リール台9の近傍には、供給側ブレーキレバー53がシャーシ31に回転自在に軸支されている。供給側ブレーキレバー53の一端には、供給側リール台9の円筒面に当接してブレーキをかけるためのブレーキシュー54が設けられている。これらは、シャーシ31の上側に設けられている。
 一方、図2に示すように、シャーシ31の下側には、VCRにおける記録モード、記録/再生モード、早送りモード、巻き戻しモード及び各モードの停止を含む複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバー42が、キャプスタンモータ2やクラッチプーリ6などと干渉しないように、リール台8及び9の配列方向と平行に摺動可能にシャーシ31に保持されている。モードレバー42には、複数のカム面やラックギアが形成されている。ラックギア42bには、モードレバー42を変位させるためのモードレバー駆動機構45を構成するモードレバー駆動ギア43が噛合されており、モードレバー駆動ギア43の回転に応じてモードレバー42が往復駆動される。
 また、巻取り側ブレーキレバー52の回転軸と供給側ブレーキレバー53の回転軸の間には、モードレバー42の変位方向に対して直交する方向に変位される駆動レバー40が設けられている。モードレバー42には、駆動レバー40をモードレバー42の変位方向に対して直交する方向に変位させるためのカム面42aが設けられており、駆動レバー40に設けられた当接ピン40aがカム面42a上を摺動するように、引っ張りコイルばね55(図1参照)により付勢されている。カム面42aは、このビデオカセットレコーダ1の各モードに応じて駆動レバー40が所定の位置をとりうるように、所定の形状に形成されている。上記巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53のそれぞれの一端には、シャーシ31に設けられた溝又は開口部を貫通するようにピン52a及び53aが植設されており(図3参照)、ピン52a及び53aがそれぞれ駆動レバー40に連結されている。そのため、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53は、駆動レバー40の動きに応じて所定方向に回転駆動され、それに伴って、巻取り側リール台8及び供給側リール台9に対してブレーキ操作が行われる。なお、上記引っ張りコイルばね55は、巻取り側ブレーキレバー52と供給側ブレーキレバー53とに係合され、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53を互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢すると共に、駆動レバー40をモードレバー42のカム面42aに常時当接させるための付勢力を発生させる。
 シャーシ31の上側から見た、上記駆動レバー40、モードレバー42及びモードレバー駆動ギア43の形状の一例を図4に示す。モードレバー駆動ギア43のモードレバー42と同じ面には、ピッチ及び高さの異なる複数種類の歯で構成されたギア部43aが形成されており、これに対応してモードレバー42のラックギア42bもピッチ及び高さの異なる複数種類の歯で構成されている。モードレバー42は、モードレバー駆動ギア43の回転に伴って、図中左右方向に往復変位されるが、モードレバー駆動ギア43の回転速度が一定であっても、モードレバー42の変位速度は、これら歯のピッチに応じて若干変化する。例えば、FF/REWモードから停止させる場合、巻取り側リール台8及び供給側リール台9に対して速やかにブレーキをかけるために、モードレバー42をすばやく変位させる。なお、駆動レバー40には、第1ギア34に対向する面に突起40bが形成されている。この突起40bの作用については後述する。
 モードレバー42のカム面42aは、モードレバー42の往路と復路によって、駆動レバー40の当接ピン40aが異なるルートをとるような形状に形成されている。図4に示す状態は、テープカセットの取り出し状態であり、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53は、巻取り側リール台8及び供給側リール台53のいずれにもブレーキをかけていない状態にある。
 モードレバー42のカム面42a中の”A”で示す位置はテープのローディングモードに相当し、巻取り側のリールが緩まないようにするために、駆動レバー40が図中上側に若干変位し、巻取り側リール台8に軽くブレーキをかけるように、巻取り側ブレーキレバー53が若干回転される。
 ”B”で示す位置はFF/REWモードに相当し、巻取り側リール台8及び供給側リール台9の回転を妨げないように、駆動レバー40が図中下側に最大限変位し、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53がブレーキを緩める方向に最大限回転される。
 ”C”で示す位置はFF/REWモードからの停止に相当し、高速回転している巻取り側リール台8及び供給側リール台53を急停止させるように、駆動レバー40が図中上側に最大限変位し、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53がブレーキをかける方向に最大限回転される。
 ”D”で示す位置は記録/再生モードの待機状態に相当し、テープが緩まない程度に巻取り側リール台8及び供給側リール台53に通常のブレーキをかける(ブレーキを若干緩める)ように、駆動レバー40が図中下側に若干変位し、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53がブレーキをかける方向に所定角度だけ回転される。
 ”E”で示す位置は記録/再生モードに対応し、巻取り側リール台8及び供給側リール台53の回転を妨げないように、駆動レバー40が図中下側に所定角度変位し、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53がブレーキを緩める方向に所定角度回転される。
 このように、VCRの各モードに応じて、駆動レバー40がモードレバー42の変位方向に対して直交する方向に変位され、それに応じて巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53が回転駆動される。そして、巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53の回転角度に応じて、巻取り側リール台8及び供給側リール台9に対するブレーキ操作が制御される。
 次に、キャプスタンモータ2の駆動力をリール台8及び9に選択的に伝達するための駆動力伝達機構30の詳細を図5に示す。図5は、駆動力を巻取り側リール8に伝達している状態を示しており、供給側の遊星ギア7を省略している。
 駆動力伝達機構30は、シャーシ31に植設された第1回転軸32と、第1回転軸32を中心として旋回する第2回転軸33で構成されている。第1回転軸32には、クラッチプーリ6と、クラッチプーリ6と一体的に回転駆動される第1ギア34と、クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材35と、スリップ部材35と一体的に回転駆動される第2ギア36などが同軸に配置されている。
 スリップ部材35は、第1回転軸32の軸方向に分離可能な第1部材35A及び第2部材35Bの2つの部材で構成され、第1部材35Aの上端が第2部材35Bに圧入されて一体的に構成されている。第1回転軸32の外周面には、第1部材35Aの軸受け部35a及び第2部材35Bの軸受け部35bが嵌合され、第1回転軸32に回転自在に軸支されている。また、第1部材35Aの下端はディスク状に形成されており、クラッチプーリ6に対向する面にフェルトなどの摩擦部材35Cが貼付されている。
 クラッチプーリ6の軸受け部は、第1部材35Aの軸受け部35aの外周面に嵌合される内側軸受け部6aと、第2部材35Bの外周面に嵌合される外側軸受け部6bで構成されている。また、第1部材35Aに嵌合されたクラッチプーリ6の内側軸受け部6aと第2部材35Bとの間には、第1コイルばね37が嵌装されている。第1コイルばね37の付勢力により、摩擦部材35Cを介してクラッチプーリ6とスリップ部材35の第1部材35Aとが圧接される。そのため、スリップ部材35は、クラッチプーリ6の回転に伴って摩擦力により回転駆動される。
 第1ギア34の軸受け部34aは、スリップ部材35の第2部材35Bの外周部に嵌合されている。また、第1ギア34の下端部はクラッチプーリ6の上端部とほぼ同じ内径及び外径を有する筒状に形成されており、かつ、第1回転軸32と平行な方向に摺動可能なように、複数の矩形状の凹部及び凸部が形成されている。また、クラッチプーリ6の上端部にも、第1ギア34の下端部の凹部及び凸部にそれぞれ係合する矩形状の凸部及び凹部が形成されている。そのため、第1ギア34はこれら凹部と凸部が係合している範囲で、クラッチプーリ6に対して、第1回転軸32の軸方向に摺動可能である。
 第2ギア36は、第1回転軸32に回転自在に、かつ、軸方向に摺動自在に嵌合されている。また、第2ギア36の下面には突起36aが形成されており、スリップ部材35の第2部材35Bの上端に形成された凹部と嵌合される。そのため、第2ギア36は、スリップ部材35と一体的に回転駆動される。さらに、第2ギア36の下端面は、第1ギア34の上端部に形成された突起34bに当接している。そのため、後述する第1ギア36の変位に伴って第1回転軸32の軸方向に上下動される。
 第1回転軸32には、さらに第2ギア36と係合して一体的に回転するフランジ部材38が嵌合されており、フランジ部材38を介してシャーシ31の軸受け部31Aと第2ギア36との間には、第2ギア36を第1ギア34側に付勢する第2コイルばね39が設けられている。また、シャーシ31の第1ギア34の近傍には、第1回転軸32を中心として対称に一対のガイドレール31Bが形成されており、このガイドレール31Bに沿って、上記駆動レバー40が摺動可能に設けられている。
 第2回転軸33は、第1回転軸32を中心として旋回する旋回レバー41に固定されており、遊星ギア7は第1回転軸32に回転自在に軸支されている。また、遊星ギア7は、直径が大きく歯数の大きい大径ギア部7aと、直径が小さく端数の小さい小径ギア部7bを有する段ギアである。遊星ギア7は、第2ギア26を太陽ギアとし、大径ギア部7aが常時第2ギア36と噛合している。また、小径ギア部7bは、第1ギア34が第1回転軸32の軸方向に上昇したときにのみ噛合する。さらに、大径ギア部7aは、その回転方向に応じて、第1回転軸32の周りに旋回し、巻取り側及び供給側のリール台8及び9にそれぞれ設けられたギア部(図5では8a)と選択的に噛合し、リール台8又は9に駆動力を伝達する。なお、第2ギア36と遊星ギア7とが常時噛合しているため、例えば、第1ギア34と遊星ギア7とを噛合させる際に、第2ギア26と遊星ギア7の噛合を解除する構成のものに比べて、ギアの噛合及び噛合解除の際のノイズを低減させることができる。
 上記のように、駆動レバー40の第1ギア34に対向する面に突起40bが形成されており、突起40b第1ギア34が第1回転軸32の軸方向に上下動される。モードレバー42がFF/REWモードに対応する位置にあるとき、すなわち、駆動レバー40の駆動ピン40aが、モードレバー42のカム面42a中の”B”で示す位置にあるとき、駆動レバー40は図2中最も下側に変位される。そのとき、駆動レバー40の突起40bが第1ギア34の底面に当接され、第1ギア34が遊星ギア7の小径ギア部7bと噛合するように、第2コイルばね39の付勢力に抗して、第1ギア34を噛合位置に変位(上昇)させる。また、モードレバー42が記録/再生モードに対応する位置にあるとき、ずなわち、駆動レバー40の駆動ピン40aが、モードレバー42のカム面42a中の”E”で示す位置にあるとき、駆動レバー40は、突起40bが第1ギア34に当接しないようにに待避される。それにより、第2コイルばね39の付勢力により、第1ギア34と遊星ギア7の小径ギア部7bとの噛合が解除される。
 第1ギア34と遊星ギア7の小径ギア部7bとが噛合している状態では、駆動プーリ4及びベルト5を介してクラッチプーリ6に伝達されるキャプスタンモータ2の駆動力は、クラッチプーリ6と一体的に回転駆動される第1ギア34、遊星ギア7の小径ギア部7b、遊星ギア7の大径ギア部7aを介してリール台8のギア部8aに伝達され、リール台8が高速で回転される。このとき、第2ギア36は、遊星ギア7の大径ギア部7aと噛合しているので高速で回転され、第1ギア34に対して空転する。一方、第2ギア36と遊星ギア7の大径ギア部7aとが噛合している状態では、キャプスタンモータ2の駆動力は、クラッチプーリ6の回転に伴ってクラッチプーリ6と摩擦部材35Cとの間に生じる摩擦力により、スリップ部材35に伝達される。さらに、スリップ部材35と一体的に回転駆動される第2ギア36及び遊星ギア7を介してリール台8に伝達され、リール台8が低速で回転される。なお、第1ギア34は第2ギア36よりも歯数が大きく、かつ、第1ギア34と噛合する遊星ギア7の小径ギア部7bは、第2ギア36と噛合する台形ギア部7aよりも歯数が小さい。従って、遊星ギア7を第1ギア34と噛合させることにより、FF/REWモードにおける駆動威力伝達機構30による減速比が記録/再生モードにおける減速比よりも小さくなり、通常のFF/REWモードにおける場合よりも遊星ギア7が高速回転され、テープの早送り又は巻き戻し速度を速くすることができる。なお、テープの早送りと巻き戻しの切り換えは、キャプスタンモータ2の回転方向を逆転させることにより行われる。
 このように、本考案の一実施の形態に係るビデオカセットレコーダ1によれば、モードレバー42の変位方向に対して直交する方向に変位する単一の駆動レバー40に巻取り側ブレーキレバー52及び供給側ブレーキレバー53を連結して、これらを同時に回転駆動することができるので、モードレバー42に設けられた1つのカム面42aで巻取り側及び供給側リール台8及び9のブレーキ機構をほぼ同時に作動させることができる。そのため、一方のブレーキレバーの動作タイミングに他方のブレーキレバーの動作タイミングを合わせればよく、タイミング調整が容易になる。また、駆動レバー40によりクラッチ機構として機能する第1ギア34の上下動を操作するので、ブレーキ機構とクラッチ機構及び遊星ギア機構の一部を共通化することができ、遊星ギア機構、クラッチ機構及びブレーキ機構を2つのリール台8と9の間に配置し、かつ、これらの機構を簡略化して装置の小型軽量化が可能となる。
 なお、上記実施の形態では、2つの遊星ギア7を用いて巻取り側リール8と供給側リール9にキャプスタンモータ2による駆動力を選択的に伝達する場合について説明したが、本考案はこれに限定されず、遊星ギアを1つしか使用しない場合にも適用できることは言うまでもない。また、FF/REWモードの際、駆動力伝達機構30の減速比を小さくして高速FF/REWを行う構成としたが、本考案はこれに限定されるものではなく、駆動力伝達機構の減速比が一定であるVCRにも適応できることは言うまでもない。
 後者の場合、駆動力伝達機構30は、少なくとも、第1回転軸32を中心として回転自在に軸支され、キャプスタンモータ2の回転軸に取り付けられた駆動プーリ4及びベルト5を介してキャプスタンモータ2により回転駆動されるクラッチプーリ6と、クラッチプーリ6の内周面と第1回転軸の外周面との間に嵌合され、第1回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、クラッチプーリ6に対して摩擦部材35Cを介して接触し、クラッチプーリ6の回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材35と、第1回転軸32を中心として回転自在に軸支された太陽ギア36と、第1回転軸32を中心として旋回するレバー41に設けられた第2回転軸33を中心として回転自在に軸支され、太陽ギア36に噛合すると共に、巻取り側及び供給側のリール台8又は9にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することによりリール台8又は9のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギア7と、太陽ギア36及び遊星ギア7のいずれかに対して、クラッチプーリ6の回転を直接伝達するか又はスリップ部材35を介して伝達するかを切り換えるクラッチ機構とを備えていればよい。
本考案の一実施の形態に係るビデオカセットレコーダ(VCR)におけるシャーシの上側の構成を示す正面図 上記VCRにおけるシャーシの下側の構成を示す背面図 上記VCRにおけるブレーキ機構の主要部の構成を示す部分拡大図 上記VCRにおける駆動レバー、モードレバー及びモードレバー駆動ギアの形状の一例を示す図 上記VCRにおける駆動力伝達機構の主要部の構成を示す側部断面図
符号の説明
 1 ビデオカセットレコーダ
 2 キャプスタンモータ
 4 駆動プーリ
 5 ベルト
 6 クラッチプーリ
 7 遊星ギア
 8 巻取り側リール台
 9 供給側リール台
 30 駆動力伝達機構
 31 シャーシ
 32 第1回転軸
 33 第2回転軸
 34 第1ギア
 35 スリップ部材
 35C 摩擦部材
 36 第2ギア(太陽ギア)
 40 駆動レバー
 40a 駆動ピン
 42 モードレバー
 42a カム面
 43 モードレバー駆動ギア
 51 バンドブレーキ
 52 巻取り側ブレーキレバー
 53 供給側ブレーキレバー
 54 ブレーキシュー
 55 引っ張りコイルばね

Claims (4)

  1.  駆動力を発生させるキャプスタンモータと、前記キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構と、前記リール台の回転を停止させるためのブレーキ機構と、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード、巻き戻しモード及び各モードの停止を含む複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバーと、前記モードレバーを変位させるモードレバー駆動機構とを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
     前記ブレーキ機構は、
      前記巻取り側リール台の円筒状部分の外周面に沿うように設けられ、一端がシャーシに固定されたバンドブレーキと、
      前記シャーシに回転自在に軸支され、一端が前記バンドブレーキの他端に係合された巻取り側ブレーキレバーと、
      前記シャーシに回転自在に軸支され、一端に前記供給側リール台の円筒面に当接するブレーキシューが設けられた供給側ブレーキレバーと、
      前記巻取り側ブレーキレバーの回転軸と前記供給側ブレーキレバーの回転軸の間に設けられ、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーがそれぞれ連結され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを回転させる単一の駆動レバーと、
      前記巻取り側ブレーキレバーと前記供給側ブレーキレバーとに係合され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢する引っ張りコイルばねとを備え、
     前記駆動力伝達機構は、
      第1回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記キャプスタンモータの回転軸に取り付けられた駆動プーリ及びベルトを介して前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
      前記クラッチプーリの内周面と前記第1回転軸の外周面との間に嵌合され、前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触し、前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
      前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支された太陽ギアと、
      前記第1回転軸を中心として旋回するレバーに設けられた第2回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記太陽ギアに噛合すると共に、前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
      前記太陽ギア及び前記遊星ギアのいずれかに対して、前記クラッチプーリの回転を直接伝達するか又は前記スリップ部材を介して伝達するかを切り換えるクラッチ機構とを備え、
     前記駆動レバーは、前記引っ張りコイルばねによる付勢力により前記モードレバーに設けられたカム面に当接されると共に、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位され、前記モードレバーが早送りモード及び巻き戻しモードに対応する位置にあるとき、前記クラッチ機構を駆動して前記クラッチプーリの回転を直接前記太陽ギア又は前記遊星ギアに伝達させて前記リール台を高速で回転駆動させ、前記モードレバーが記録モード又は再生モードに対応する位置にあるとき、前記クラッチプーリの回転を、前記スリップ部材を介して前記太陽ギア又は前記遊星ギアに伝達させて前記リール台を低速で回転駆動させ、前記モードレバーがいずれかのモードの停止に対応する位置にあるとき、前記巻取り側ブレーキレバー及び供給側ブレーキレバーをそれぞれ所定方向に回転させて、前記バンドブレーキ及び前記ブレーキシューにより前記リール台の回転を停止させることを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  2.  キャプスタンモータの駆動力を、巻取り側及び供給側のリールを回転支持する2つのリール台のうちいずれか一方のリール台に選択的に伝達する駆動力伝達機構と、前記リール台の回転を停止させるためのブレーキ機構とを備え、少なくとも記録モード、再生モード、早送りモード、巻き戻しモード及び各モードの停止を含む複数の動作モードの切り換えが可能なビデオカセットレコーダにおいて、
     前記ブレーキ機構は、
      前記巻取り側リール台の円筒状部分の外周面に沿うように設けられ、一端がシャーシに固定されたバンドブレーキと、
      前記シャーシに回転自在に軸支され、一端が前記バンドブレーキの他端に係合された巻取り側ブレーキレバーと、
      前記シャーシに回転自在に軸支され、一端に前記供給側リール台の円筒面に当接するブレーキシューが設けられた供給側ブレーキレバーと、
      前記巻取り側ブレーキレバーの回転軸と前記供給側ブレーキレバーの回転軸の間に設けられ、前記モードレバーに設けられたカム面に当接し、前記モードレバーの変位に応じて前記モードレバーの変位方向に対して直交する方向に変位されると共に、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーがそれぞれ連結され、前記モードレバーがいずれかのモードの停止に対応する位置にあるとき、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーをそれぞれ所定方向に回転させて、前記バンドブレーキ及び前記ブレーキシューにより前記リール台の回転を停止させる単一の駆動レバーとを備えたことを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  3.  前記巻取り側ブレーキレバーと前記供給側ブレーキレバーとに係合され、前記巻取り側ブレーキレバー及び前記供給側ブレーキレバーを互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢すると共に、前記駆動レバーを前記モードレバーのカム面に当接させる付勢力を発生する引っ張りコイルばねをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のビデオカセットレコーダ。
  4.  前記駆動力伝達機構は、
      第1回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記キャプスタンモータの回転軸に取り付けられた駆動プーリ及びベルトを介して前記キャプスタンモータにより回転駆動されるクラッチプーリと、
      前記クラッチプーリの内周面と前記第1回転軸の外周面との間に嵌合され、前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支されると共に、前記クラッチプーリに対して摩擦部材を介して接触し、前記クラッチプーリの回転に伴って摩擦力により回転駆動されるスリップ部材と、
      前記第1回転軸を中心として回転自在に軸支された太陽ギアと、
      前記第1回転軸を中心として旋回するレバーに設けられた第2回転軸を中心として回転自在に軸支され、前記太陽ギアに噛合すると共に、前記巻取り側及び供給側のリール台にそれぞれ設けられたギア部と選択的に噛合することにより前記リール台のいずれかに駆動力を伝達する少なくとも1つの遊星ギアと、
      前記太陽ギア及び前記遊星ギアのいずれかに対して、前記クラッチプーリの回転を直接伝達するか又は前記スリップ部材を介して伝達するかを切り換えるクラッチ機構とを備え、
     前記クラッチ機構は、前記モードレバーの変位に応じて変位する前記駆動レバーによって駆動されることを特徴とする請求項2又は3に記載のビデオカセットレコーダ。
JP2003270381U 2003-08-04 2003-08-04 ビデオカセットレコーダ Expired - Fee Related JP3099665U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270381U JP3099665U (ja) 2003-08-04 2003-08-04 ビデオカセットレコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270381U JP3099665U (ja) 2003-08-04 2003-08-04 ビデオカセットレコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3099665U true JP3099665U (ja) 2004-04-15

Family

ID=43253352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003270381U Expired - Fee Related JP3099665U (ja) 2003-08-04 2003-08-04 ビデオカセットレコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3099665U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4422114A (en) Cassette tape player
JP3099665U (ja) ビデオカセットレコーダ
JPH07169148A (ja) ビデオカセットレコーダのリールテーブル駆動装置
JP3473690B2 (ja) 磁気テープ装置
JP3099704U (ja) ビデオカセットレコーダ
JP3099666U (ja) ビデオカセットレコーダ
US5355266A (en) Tape back-tension mechanism for a magnetic reproducing apparatus
US5884858A (en) Reel table driving mechanism for a video cassette recorder
JP3087588U (ja) 磁気テープ装置の回転駆動装置
US6170774B1 (en) Device for driving reel supports
JPH06309638A (ja) ビデオテープレコーダのヘッドドラム及びテープ駆動装置
JP3099950U (ja) ビデオカセットレコーダ
KR940007627B1 (ko) 자기기록재생기의 고속감기장치
JP3613126B2 (ja) テープレコーダ
JP2954739B2 (ja) 磁気記録再生装置のカム操作機構
JP2607606B2 (ja) 磁気記録再生装置の磁気テープ駆動機構
JP3448442B2 (ja) 磁気記録再生装置の制御部材駆動機構
JP3984711B2 (ja) リール台装置
KR960016361B1 (ko) 자기기록재생기의 브레이크장치
JP3434647B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2002100083A (ja) 磁気記録再生装置
JPH11306618A (ja) テープレコーダ
JPH0634000A (ja) 回転伝達装置
JPH07192350A (ja) ブレーキ装置
JPH09231639A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees