JP3099950U - ビデオカセットレコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ビデオカセットレコーダにおいて、モードレバーのカム溝にモードレバーのスライド方向に略直交する区間を設け、動作モードの移行をすばやく行えるようにする。
【解決手段】ブレーキ制御レバー9は、モードレバー10から離れる方向に弾性変形可能な樹脂ばね部26と、その先端に設けられた第2のボス25を有する。モードレバー10は、テープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられるときに第1のボス22がコイルばねの付勢力に抗して第1の経路31に進入するように第2のボス25をガイドするガイド壁51と、停止モードからアンローディングモードに切り替えられた後に第2のボス25が通過する斜面部50とを有する。第2のボス25は、斜面部50を通過する際に樹脂ばね部26の弾性変形により退避されてガイド壁51を乗り越え、第1のボス22が第2の経路32に導かれる。
【選択図】図4

Description

 本考案は、磁気テープに映像/音声等の情報を記録するビデオカセットレコーダに関するものである。
 ビデオカセットレコーダにおいては、一般に、シャーシに沿って往復自在に配設されているモードレバーの移動によって、その動作モードが切り替え制御されている。ビデオカセットレコーダの動作モードには、テープローディングモード、FF/REW(早送り/巻戻し)モード、停止モード、再生モード、スロー再生モード、及び、アンローディングモード等があり、モードレバーには、これらの動作モードを切り替えて、各部材を駆動するためのラック及びカム溝が設けられている。
 例えば、ビデオカセットレコーダにテープカセットが装填されたとき、モードレバーは、第1の方向にスライド駆動されてテープローディングモード位置からFF/REWモード位置を経て停止モード位置に移動される。モードレバーは、この停止モード位置から第1の方向に引き続いてスライド駆動されると再生モード位置、スロー再生モード位置に順次移動され、第1の方向とは反対の第2の方向に駆動されるとFF/REWモード位置又はアンローディングモード位置に移動される。モードレバーに設けられたカム溝には、リール台のブレーキを制御するブレーキ制御レバーのボスが連結されている。ブレーキ制御レバーはコイルばねによってモードレバーの移動方向と略直交する方向に付勢されている。モードレバーに入力された駆動力は、カム溝によってその方向が略90゜変換されてブレーキ制御レバーに伝達され、ブレーキ制御レバーは、モードレバーの移動方向とは略直交する方向にスライド駆動され、動作モードに応じてリール台のブレーキを制御する。このように、モードレバーをスライド駆動することにより、ビデオカセットレコーダの動作モードが切り替えられる。
 ところで、近年のビデオカセットレコーダでは、磁気テープのFF/REW(早送り/巻戻し)を短時間に行えるように、FF/REW時に巻取り側/供給側のリールを高速で回転駆動するように構成されている。このようなビデオカセットレコーダにおいては、FF/REWモードからユーザによって停止ボタンが押下されたとき、ユーザ所望の位置で停止させるために、停止モードへの移行を迅速に行う必要がある。また、磁気テープが巻き始め/巻終わりまで巻き取られてカセットテープのリーダ部を検出したとき、ブレーキ動作が遅れるとリーダテープ部が出過ぎた状態で停止することになり、テープに損傷を及ぼしたり、ビデオカセットレコーダの機構・走行系にダメージを与えたりすることがある。このような弊害を防止するためにも、停止モードへの移行をすばやく行う必要がある。
 FF/REWモードから停止モードへの移行を速めるためには、種々の手法が提案されている。一例を挙げれば、FF/REW状態から停止モードに移行する際にボスをモードレバーの移動方向に略直交する方向にガイドして、ブレーキ制御レバーをブレーキ解除位置から最大制動位置に移動させる制動区間(直交ガイド区間)をモードレバーのカム溝に設けることにより、モードレバーの僅かな移動に起因させてブレーキ制御レバーをブレーキ解除位置から最大制動位置に移動し得るように構成したビデオカセットレコーダが検討されている。
 また、このようなビデオカセットレコーダとは別に、単一のブレーキシューでソフトブレーキ及びメインブレーキの制動力をリール台のドラムに加え得るように構成されたビデオカセットレコーダのブレーキ機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−68550号公報
 しかしながら、上述した従来から検討されているビデオカセットレコーダのように、カム溝の制動区間をモードレバーのスライド方向に略直交するように設けた場合、モードレバーが停止位置からアンローディングモード位置に駆動されるとき、ボスがコイルばねの付勢力に抗して傾斜が急なカム溝の制動区間を逆行することができない。従って、カム溝の制動区間をモードレバーのスライド方向に対して所定の角度で緩やかに形成しなければならないので、FF/REWモードから停止モードへの移行をすばやく行うことが困難となる。
 上記特許文献1に示されたブレーキ機構を用いても、上述した課題を解決することができない。
 本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、モードレバーのカム溝にモードレバーのスライド方向に略直交する区間を設けることができるように、2系統の経路を切り替えて用いることにより、動作モードの移行をすばやく行えるようにしたビデオカセットレコーダを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために請求項1の考案は、シャーシに回転自在に軸支され、所定の方向に回転することにより、供給側及び巻取り側のリール台にブレーキをかける供給側及び巻取り側のブレーキレバーと、この供給側及び巻取り側のブレーキレバーを各リール台にブレーキをかける方向に付勢する付勢手段と、駆動力を受ける第1のボスを有し、シャーシに沿って往復移動することにより供給側及び巻取り側のブレーキレバーと当接し、各ブレーキレバーを付勢手段の付勢力に抗して回転駆動して、各リール台のブレーキを制御する合成樹脂から成るブレーキ制御レバーと、このブレーキ制御レバーと一部が対向するように配置され、入力された駆動力の向きを変換して第1のボスに伝達するためのカム溝を有し、シャーシに沿って該ブレーキ制御レバーの移動方向と略直交する方向に往復移動することによりビデオカセットレコーダの動作モードを切り替えるモードレバーとを備えたビデオカセットレコーダにおいて、カム溝は、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REW(早送り/巻戻し)モードを経て停止モードに切り替えられるときに第1のボスをガイドする第1の経路(往路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられるときに第1のボスを迂回させるようにガイドする第2の経路(復路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられるときに第1の経路と第2の経路が分岐する第1の分岐点と、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられるときに第1の経路と第2の経路が分岐する第2の分岐点とを有し、ブレーキ制御レバーは、その先端がモードレバーから離れる方向に移動するように弾性変形可能な樹脂ばね部と、この樹脂ばね部の先端に設けられた第2のボスとを有し、供給側及び巻取り側のブレーキレバーを介して付勢手段によって、第1のボスが第2の経路に導かれる方向に付勢され、第1の経路は、ビデオカセットレコーダの動作モードがFF/REWモードから停止モードに切り替えられるときに第1のボスをモードレバーの移動方向に略直交する方向にガイドする直交ガイド区間を有し、モードレバーは、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられるときに第1のボスが付勢手段の付勢力に抗して第1の経路に進入するように第2のボスをガイドするガイド壁と、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられた後に第2のボスが通過する斜面部とを有し、第2のボスが斜面部を通過する際、樹脂ばね部が徐々に弾性変形され、これにより、第2のボスが退避されてガイド壁を乗り越え、第1のボスが第2の経路に導かれるものである。
 請求項2の考案は、駆動力を受ける第1のボスを有し、レバー部材が連結され、シャーシに沿って往復移動することにより該レバー部材に駆動力を伝達する駆動伝達レバーと、
 この駆動伝達レバーを所定の方向に付勢する付勢手段と、駆動伝達レバーと一部が対向するように配置され、入力された駆動力の向きを変換して第1のボスに伝達するためのカム溝を有し、シャーシに沿って該駆動伝達レバーの移動方向と略直交する方向に往復移動することによりビデオカセットレコーダの動作モードを切り替えるモードレバーとを備えたビデオカセットレコーダにおいて、カム溝は、ビデオカセットレコーダの動作モードが第1のモードから第2のモードに切り替えられるときに第1のボスをガイドする第1の経路(往路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードが第2のモードから第1のモードに切り替えられるときに第1のボスを迂回させるようにガイドする第2の経路(復路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードが第1のモードから第2のモードに切り替えられるときに第1の経路と第2の経路が分岐する第1の分岐点と、ビデオカセットレコーダの動作モードが第2のモードから第1のモードに切り替えられるときに第1の経路と第2の経路が分岐する第2の分岐点とを有し、駆動伝達レバーは、その先端がモードレバーから離れる方向に移動するように弾性変形可能なばね部と、このばね部の先端に設けられた第2のボスとを有し、付勢手段によって第1のボスが第2の経路に導かれる方向に付勢され、モードレバーは、ビデオカセットレコーダの動作モードが第1のモードから第2のモードに切り替えられるとき、第1のボスが付勢手段の付勢力に抗して第1の経路に進入するように第2のボスをガイドするガイド壁と、ビデオカセットレコーダの動作モードが第2のモードから第1のモードに切り替えられた後に該第2のボスが通過する斜面部とを有し、第2のボスが斜面部を通過する際、樹脂ばね部が徐々に弾性変形され、これにより、第2のボスが退避されてガイド壁を乗り越え、第1のボスが第2の経路に導かれるものである。
 請求項3の考案は、請求項2に記載のビデオカセットレコーダにおいて、第1の経路は、第1のボスをモードレバーの移動方向に略直交する方向にガイドする直交ガイド区間を有するものである。
 請求項1の考案によれば、モードレバーのカム溝は、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられた後に、ブレーキ制御レバーが付勢手段に付勢されて第1のボスが第2の経路に進入すると共に、第2のボスが斜面部を通過する際に樹脂ばね部が弾性変形することによりガイド壁を乗り越えて通過するので、第1のボスを第2の経路を経由してテープアンローディングモード位置に復帰させることができる。これにより、第1の経路にモードレバーのスライド方向に略直交する直交ガイド区間を設けることが可能となり、FF/REWモードから停止モードへの移行をすばやく行い、もって各リール台を瞬時に制動することができるようになる。また、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられた後に第1のボスが第1の分岐点に到達したとき、第2のボスがガイド壁にガイドされ、第1のボスの第2の経路への進入が規制されるので、円滑にFF/REWモードに移行することができる。
 請求項2の考案によれば、モードレバーのカム溝は、ビデオカセットレコーダの動作モードが第2のモードから第1のモードに切り替えられた後に、駆動伝達レバーが付勢手段に付勢されて第1のボスが第2の経路に進入すると共に、第2のボスが斜面部を通過する際にばね部が弾性変形することにより、第2のボスがガイド壁を乗り越えて通過するので、第1のボスを第2の経路を経由して第1のモード位置に復帰させることができる。また、ビデオカセットレコーダの動作モードが第1のモードから第2のモードに切り替えられた後に第1のボスが第1の分岐点に到達したとき、第2のボスがガイド壁にガイドされ、第1のボスの第2の経路への進入が規制されるので、円滑に第2のモードに移行することができる。
 請求項3の考案によれば、第1の経路に設けた直交ガイド区間によって駆動伝達レバーを速やかに駆動することができるので、動作モードの移行をすばやく行えるようになる。
 本考案を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本考案の一実施の形態による磁気テープを用いた記録再生装置(ビデオカセットレコーダ)の構成を図1及び図2に示す。図1はシャーシCの上側(テープカセットが装着される側)の構成を示す正面図であり、図2はシャーシCの下側の構成を示す背面図である。また、図3は本実施形態のブレーキ機構の主要部の構成を示した背面図である。
 ビデオカセットレコーダ1は、磁気テープを走行させるための駆動力を発生させるキャプスタンモータ2と、ビデオカセットの供給側及び巻取り側のリールを回転駆動するための供給側リール台3及び巻取り側リール台4と、キャプスタンモータ2の駆動力を供給側リール台3又は巻取り側リール台4のいずれかに選択的に伝達する2つの遊星ギア5と、磁気テープ上のビデオ信号トラックからビデオ信号を読み出すためのビデオヘッドを内蔵したヘッドシリンダ6と、供給側リール台3及び巻取り側リール台4にブレーキをかける供給側ブレーキレバー7及び巻取り側ブレーキレバー8と、供給側ブレーキレバー7及び巻取り側ブレーキレバー8を回転駆動して、巻取り側リール台3及び供給側リール台4のブレーキを制御するブレーキ制御レバー9と、シャーシCに沿ってスライド移動することにより、ビデオカセットレコーダ1の動作モードを切り替えるモードレバー10と、モードレバー10に駆動力を入力するモードレバー駆動ギア11と、モードレバー駆動ギア11を駆動するための駆動機構12等によって構成されている。
 巻取り側リール台4の円筒状部分には、その外周面に沿うようにバンドブレーキ15が設けられており、バンドブレーキ15の一端はシャーシCに固定されている。また、巻取り側リール台4の近傍には、巻取り側ブレーキレバー8がシャーシCに回転自在に軸支されており、その一端がバンドブレーキ15の他端に係合されている。すなわち、バンドブレーキ15は、巻取り側ブレーキレバー8の回転位置に応じて、巻取り側リール台4の円筒状部分に接触することにより、巻取り側リール台4の回転にブレーキをかける。また、供給側リール台3の近傍には、供給側ブレーキレバー7がシャーシCに回転自在に軸支されている。供給側ブレーキレバー7の一端には、供給側リール台3の円筒面に当接してブレーキをかけるためのブレーキシュー16(図3参照)が設けられている。これらは、シャーシCの上側に設けられている。
 一方、図2に示すように、シャーシCの下側には、ビデオカセットレコーダ1における記録モード、再生モード、早送りモード、巻戻しモード及び各モードの停止を含む複数の動作モードに応じてその位置を変位させるモードレバー10が、リール台3及び4の配列方向と略平行に摺動可能にシャーシCに保持されている。モードレバー10には、複数のカム溝やラックが形成されている。ラック17には、モードレバー10を変位させるためのモードレバー駆動ギア11が噛合されており、モードレバー駆動ギア11の回転に応じてモードレバー10が矢印X方向に往復駆動される。モードレバー駆動ギア11と噛合されるギア部品35、ギア部品36、ウォーム37、プーリ38、ベルト39、プーリ40及びローディングモータ41により駆動機構12が構成される。すなわち、ローディングモータ41の駆動力は、プーリ40、ベルト39、プーリ38、ウォーム37、ギア部品36、ギア部品35、モードレバー駆動ギア11を順次介してモードレバー10に伝達され、モードレバー10がスライド駆動される。
 巻取り側ブレーキレバー8の回転軸と供給側ブレーキレバー7の回転軸の間には、モードレバー10の変位方向に対して略直交する方向に変位されるブレーキ制御レバー9が設けられている。モードレバー10には、ブレーキ制御レバー9を変位させるためのカム溝21が設けられており、ブレーキ制御レバー9に設けられた第1のボス22がカム溝21上を摺動するように、引っ張りコイルばね23により付勢されている。カム溝21は、ラック17を介してモードレバー10に入力された駆動力の向きを変換して、ブレーキ制御レバー9の第1のボス22に伝達し、ビデオカセットレコーダ1の各モードに応じてブレーキ制御レバー9が所定の位置をとりうるように、所定の形状に形成されている。カム溝21の形状については後述する。
 上記巻取り側ブレーキレバー8及び供給側ブレーキレバー7のそれぞれの一端には、シャーシCに設けられた溝又は開口部を貫通するようにピン8a及び7aが植設されており(図3参照)、ピン8a及び7aがそれぞれブレーキ制御レバー9に連結されている。そのため、巻取り側ブレーキレバー8及び供給側ブレーキレバー7は、ブレーキ制御レバー9の動きに応じて所定方向に回転駆動され、それに伴って、巻取り側リール台4及び供給側リール台3に対してブレーキ操作が行われる。なお、上記引っ張りコイルばね23は、巻取り側ブレーキレバー8と供給側ブレーキレバー7とに係合され、巻取り側ブレーキレバー8及び供給側ブレーキレバー7を互いに逆方向に回転させるための回転力を付勢すると共に、ブレーキ制御レバー9をモードレバー10のカム溝21に常時当接させるための付勢力を発生させる。
 図4は、ブレーキ制御レバー9及びモードレバー10のカム溝21を示している。ブレーキ制御レバー9は、合成樹脂によって成形され、カム溝21と係合される第1のボス22と、ガイド壁によってガイドされる第2のボス25とを有している。第2のボス25は第1のボス22の近傍に設けられた樹脂ばね部26の先端にモードレバー10に向って立設されている。樹脂ばね部26はその周縁部に設けられたU字状の溝27によってブレーキ制御レバー9の本体部分に対して、第2のボス25がモードレバー10から離れる方向に移動するように、弾性変形可能とされる(図9参照)。
 モードレバー10に設けられたカム溝21は、第1の経路31、第2の経路32及び第3の経路33によって構成される。第1の経路31は、テープカセットが装填され、第1のボス22が初期位置Aからテープローディングモード位置B、FF/REWモード位置Cを経て停止モード位置Dに至る経路である。第2の経路32は、第1のボス22が停止モード位置Dからテープアンローディングモード位置E(テープローディングモード位置B)を経て初期位置Aに戻る経路である。また、第3の経路33は、第1のボス22が停止モード位置Dから再生モード位置E、スロー再生モード位置Fを経てレビューモード位置Gに至る経路である。第1の経路31と第2の経路32とは、初期位置Aからテープローディングモード位置Bを経て第1の分岐点Jに至るまで同一の経路とされ、第1の分岐点Jにおいて2手に分岐され、停止モード位置Dにおいて合流される。この停止モード位置Dを第2の分岐点Kとする。
 また、FF/REWモード位置Cから停止モード位置Dに至る区間には、モードレバー10の移動方向Xに略直交する直交ガイド区間34が形成されている。ここで、ブレーキ制御レバー9は引っ張りコイルばね23によって(図3参照)付勢されているので、上記のように形成された直交ガイド区間34によって、第1のボス22のFF/REWモード位置Cから停止モード位置Dへの移動は、モードレバー10の矢印X方向への僅かな移動をきっかけとして瞬時に行うことができ、各リール台3,4にすばやくブレーキをかけることができる。
 カム溝21の停止モード位置Dの近傍には、第2のボス25が通過する斜面部50が第2の経路32に沿って形成されており、斜面部50の終端には、テープローディングモードからFF/RWモードに移行する際に、第2のボス25をガイドするためのガイド壁51が形成されている。
 次に、テープカセット装填前からFF/REWモードに至るモードレバー10及びブレーキ制御レバー9の動作について図5乃至図7を参照して説明する。この動作モードの移行においては、モードレバー10は、矢印X1方向にスライド駆動され、第1のボス22は第1の経路31を走行する。図5において、(a)はテープカセット装填前の状態を示している。このとき、第1のボス22はカム溝21の初期位置Aに位置されている。テープカセットが装填されると、(b)に示されるように、モードレバー10が矢印X1方向にスライド移動され、第1のボス22はテープローディングモード位置Bを通過する。さらにモードレバー10が矢印X1方向にスライド移動されると、(c)に示されるように、第1のボス22が第1の分岐点Jに到達すると共に、第2のボス25がガイド壁51と当接する。このときのS−S線断面図を図6に示す。さらにモードレバー10が矢印X1方向にスライド移動されると、図7(d)に示されるように、第2のボス25がガイド壁51にガイドされ、ブレーキ制御レバー9が矢印Y1方向にスライド駆動される。これに伴い、第1のボス22が第1の経路31に進入する。以後は、(e)に示されるように、第1のボス22が第1の経路31にガイドされ、ブレーキ制御レバー9が矢印Y1方向にスライド駆動され、FF/REWモード位置Cに至る。
 また、停止モードからテープアンローディングモードに至るモードレバー10及びブレーキ制御レバー9の動作について図8及び図9を参照して説明する。この動作モードの移行においては、モードレバー10は、矢印X2方向にスライド駆動され、第1のボス22は第2の経路32を走行する。図8において、(a)は停止モードの状態を示している。このとき、第1のボス22はカム溝21の停止モード位置Dに位置されている。テープアンローディングの処理が開始されると、(b)に示されるように、モードレバー10が矢印X2方向にスライド移動され、第1のボス22が第2の経路32に進入すると共に、第2のボス25は斜面部50を通過する。このとき、ボス25が斜面部50に押圧されることに伴って、図9(図8(b)におけるS−S線断面図)に示されるように、樹脂ばね部26がモードレバー10から離れる方向に撓み、第2のボス25がモードレバー10から退避される。この後、さらにモードレバー10が矢印X2方向に移動されると、第2のボス25はガイド壁51を乗り越える。これにより、第1の経路31に第1のボス22が逆行できない直交ガイド区間34を設けた場合であっても、第1のボス22が第2の経路32を辿って初期位置Aに復帰可能となる。
 以上のようにビデオカセットレコーダ1によれば、モードレバー10のカム溝21は、ビデオカセットレコーダ1の動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられた後に、ブレーキ制御レバー9が引っ張りコイルばね23に付勢されることにより第1のボス22が第2の経路32に進入すると共に、第2のボス25が斜面部50を通過する際に樹脂ばね部26が弾性変形することによりガイド壁51を乗り越えて通過するので、第1のボス22を第2の経路32を経由してテープアンローディングモード位置Eに復帰させることができる。これにより、第1の経路31にモードレバー10のスライド方向Xに略直交する直交ガイド区間34を設けることが可能となり、FF/REWモードから停止モードへの移行をすばやく行い、もって各リール台3,4を瞬時に制動することができるようになる。また、ビデオカセットレコーダ1の動作モードがテープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられた後に第1のボス22が第1の分岐点Jに到達したとき、第2のボス25がガイド壁51にガイドされ、第1のボス22の第2の経路32への進入が規制されるので、円滑にFF/REWモードに移行することができる。
 なお、本考案は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、第1の経路31及び第2の経路32は、上述した動作モード以外の任意の動作モードの切り替えにも適用することができる。また、第1の分岐点J及び第2の分岐点Kもカム溝21の軌道上の任意の位置に設定することができる。また、ブレーキ制御レバー9は、合成樹脂によって成るものに限られることなく、例えば、プレス加工された金属板によって成るものであっても構わない。
本考案の一実施形態によるビデオカセットレコーダの上側の構成を示す正面図。 同レコーダの下側の構成を示す背面図。 同レコーダのブレーキ機構の主要部の構成を示す部分拡大図。 同レコーダに適用されるモードレバーとブレーキ制御レバーを示す部分拡大図。 (a)乃至(c)は、同レコーダのテープカセット装填前からFF/REWモードに至るモードレバー及びブレーキ制御レバーの動作状態を示す図。 図5(c)におけるS−S線断面図。 (d)及び(e)は、同レコーダの図5(c)に続く動作状態を示す図。 (a)及び(b)は、同レコーダの停止モードからテープアンローディングモードに至るモードレバー及びブレーキ制御レバーの動作状態を示す図。 図8(b)におけるS−S線断面図。
符号の説明
 1  ビデオカセットレコーダ
 3  供給側リール台
 4  巻取り側リール台
 7  供給側ブレーキレバー
 8  巻取り側ブレーキレバー
 9  ブレーキ制御レバー
 10  モードレバー
 21  カム溝
 22  第1のボス
 23  引っ張りコイルばね(付勢手段)  
 25  第2のボス
 26  樹脂ばね部
 31  第1の経路
 32  第2の経路
 34  直交ガイド区間
 50  斜面部
 51  ガイド壁
 C  シャーシ
 J  第1の分岐点
 K  第2の分岐点

Claims (3)

  1.  シャーシに回転自在に軸支され、所定の方向に回転することにより、供給側及び巻取り側のリール台にブレーキをかける供給側及び巻取り側のブレーキレバーと、
     この供給側及び巻取り側のブレーキレバーを各リール台にブレーキをかける方向に付勢する付勢手段と、
     駆動力を受ける第1のボスを有し、シャーシに沿って往復移動することにより供給側及び巻取り側のブレーキレバーと当接し、各ブレーキレバーを前記付勢手段の付勢力に抗して回転駆動して、各リール台のブレーキを制御する合成樹脂から成るブレーキ制御レバーと、
     このブレーキ制御レバーと一部が対向するように配置され、入力された駆動力の向きを変換して前記第1のボスに伝達するためのカム溝を有し、シャーシに沿って該ブレーキ制御レバーの移動方向と略直交する方向に往復移動することによりビデオカセットレコーダの動作モードを切り替えるモードレバーとを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
     前記カム溝は、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REW(早送り/巻戻し)モードを経て停止モードに切り替えられるときに前記第1のボスをガイドする第1の経路(往路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられるときに前記第1のボスを迂回させるようにガイドする第2の経路(復路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられるときに前記第1の経路と第2の経路が分岐する第1の分岐点と、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられるときに前記第1の経路と第2の経路が分岐する第2の分岐点とを有し、
     前記ブレーキ制御レバーは、その先端が前記モードレバーから離れる方向に移動するように弾性変形可能な樹脂ばね部と、この樹脂ばね部の先端に設けられた第2のボスとを有し、前記供給側及び巻取り側のブレーキレバーを介して前記付勢手段によって、前記第1のボスが前記第2の経路に導かれる方向に付勢され、
     前記第1の経路は、ビデオカセットレコーダの動作モードがFF/REWモードから停止モードに切り替えられるときに前記第1のボスを前記モードレバーの移動方向に略直交する方向にガイドする直交ガイド区間を有し、
     前記モードレバーは、ビデオカセットレコーダの動作モードがテープローディングモードからFF/REWモードに切り替えられるときに前記第1のボスが前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の経路に進入するように前記第2のボスをガイドするガイド壁と、ビデオカセットレコーダの動作モードが停止モードからテープアンローディングモードに切り替えられた後に第2のボスが通過する斜面部とを有し、
     前記第2のボスが前記斜面部を通過する際、前記樹脂ばね部が徐々に弾性変形され、これにより、前記第2のボスが退避されて前記ガイド壁を乗り越え、前記第1のボスが前記第2の経路に導かれることを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  2.  駆動力を受ける第1のボスを有し、レバー部材が連結され、シャーシに沿って往復移動することにより該レバー部材に駆動力を伝達する駆動伝達レバーと、
     この駆動伝達レバーを所定の方向に付勢する付勢手段と、
     前記駆動伝達レバーと一部が対向するように配置され、入力された駆動力の向きを変換して前記第1のボスに伝達するためのカム溝を有し、シャーシに沿って該駆動伝達レバーの移動方向と略直交する方向に往復移動することによりビデオカセットレコーダの動作モードを切り替えるモードレバーとを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
     前記カム溝は、ビデオカセットレコーダの動作モードが第1のモードから第2のモードに切り替えられるときに前記第1のボスをガイドする第1の経路(往路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードが前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えられるときに前記第1のボスを迂回させるようにガイドする第2の経路(復路)と、ビデオカセットレコーダの動作モードが前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えられるときに前記第1の経路と第2の経路が分岐する第1の分岐点と、ビデオカセットレコーダの動作モードが前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えられるときに前記第1の経路と第2の経路が分岐する第2の分岐点とを有し、
     前記駆動伝達レバーは、その先端が前記モードレバーから離れる方向に移動するように弾性変形可能なばね部と、このばね部の先端に設けられた第2のボスとを有し、前記付勢手段によって前記第1のボスが前記第2の経路に導かれる方向に付勢され、
     前記モードレバーは、ビデオカセットレコーダの動作モードが前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えられるとき、前記第1のボスが前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の経路に進入するように前記第2のボスをガイドするガイド壁と、ビデオカセットレコーダの動作モードが前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えられた後に該第2のボスが通過する斜面部とを有し、
     前記第2のボスが前記斜面部を通過する際、前記樹脂ばね部が徐々に弾性変形され、これにより、前記第2のボスが退避されて前記ガイド壁を乗り越え、前記第1のボスが前記第2の経路に導かれることを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  3.  前記第1の経路は、前記第1のボスを前記モードレバーの移動方向に略直交する方向にガイドする直交ガイド区間を有することを特徴とする請求項2に記載のビデオカセットレコーダ。
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