JP3448442B2 - 磁気記録再生装置の制御部材駆動機構 - Google Patents

磁気記録再生装置の制御部材駆動機構

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JP3448442B2
JP3448442B2 JP33834296A JP33834296A JP3448442B2 JP 3448442 B2 JP3448442 B2 JP 3448442B2 JP 33834296 A JP33834296 A JP 33834296A JP 33834296 A JP33834296 A JP 33834296A JP 3448442 B2 JP3448442 B2 JP 3448442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本案はビデオテープレコーダ
(VTR)等の磁気記録再生装置において、各動作モー
ドにおける被制御部材、例えばテープテンション検出レ
バー、リール台ブレーキ、テープ速度切り換えクラッチ
等の駆動制御を行う制御部材の移動距離拡大機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スライドの移動機構として図9
(a)に示すように、スライド71に固植されたピン7
2をカムギア73のカム溝74に係合させ、カムギア7
3の回転に追随するピン72により、スライド71を矢
印の方向へ距離L1だけ移動させていた。尚、75aは
スライド71の長孔71aに係合するガイドピンであ
る。
【0003】同図(b)はカムギア73とスライド71
間に軸75bに回動可能に枢支された回動レバー76を
設け、該レバー76の一端に形成された長孔76aにス
ライド71のピン72を係合させ、他端に固植されたピ
ン77をカム溝74に係合させている。この場合はレバ
ー76の支軸75bとピン77間の距離P1と支軸75
bとスライド71のピン72間の距離P2との長さの比
により、スライド71の移動距離をL2に拡大すること
ができる。
【0004】又、単一のカムギアの一面に複数個のカム
溝を形成して、複数個の制御部材を駆動制御する構成が
開示されたものとして、例えば、特開昭60―1240
53(G11B 15/665)が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の前者
の場合、カムギアの半径以上の移動距離を得ることはで
きない。そこで、単純にピンの移動軌跡をカムギアの支
軸を通る直線から少しずらすことでスライドの移動距離
を拡大しようと試みても、カム溝とピンとの作用する力
のベクトルの関係から、スライドを移動させ得ないデッ
ドポイントが生じる。
【0006】後者の場合、レバーの支点からの腕の長さ
の比,即ちP2/P1の値を大きくすればするほどスライ
ドに伝達される力が小さくなる。その対策として、駆動
源として大トルクのモータの採用、それに伴う減速機構
の追加等が必要になり、コストアップの因となってい
る。
【0007】又、上述の特開昭60―124053に開
示された技術は、カムギアの一面に複数個のカム溝が交
差又は重合しない状態で形成されたものであり、且つカ
ム溝に追随する制御部材はカムギアの半径以内の可動範
囲で駆動されるものであり、可動範囲を大きくするため
には、カムギアをより大きくしなければならないと云っ
た不具合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本案では、同一面
上に形成されると共に互いに交差または重合する第1第
1及び第2のカム溝を有し、駆動源の駆動力により正逆
可逆回転可能なカムギアと、第1のカム溝に係合する第
1の追随ピンを有し、各動作モードに応じて直線的に往
復移動可能な第1の制御部材と、第2のカム溝に係合す
る第2の追随ピンを有する第2の制御部材とで構成し、
カムギアにはピニオンギアを一体に形成すると共に、該
ピニオンギアに噛合するラックギアを第1の制御部材に
設け、第1の追随ピンが第1のカム溝と第2のカム溝と
の交差または重合部の近傍で移動するときラックギアが
ピニオンギアに噛合して第1の制御部材を駆動する構成
とする。更に、第1のカム溝は第2のカム溝より深溝に
形成される。また、カム溝の交差または重合部は、カム
ギアの中心近傍に形成される。
【0009】第1のカム溝はカムギアの所定箇所から中
心近傍を経由して再び外周方向へ向かって形成され、第
1の追随ピンが第1のカム溝を追随移動して前記カムギ
アの中心近傍に至ったときラックギアがピニオンギアに
噛合し第1の制御部材を駆動し、第1の追随ピンは直線
的換算でカムギアの半径以上を移動する構成とする。
【0010】更に、制御部材には複数のカム部と少なく
とも一個のギア部が形成され、各動作モードに伴う前記
制御部材の移動により、テープ引き出し手段・テープテ
ンション検出手段・リール台ブレーキ手段・テープ走行
速度切り換えクラッチ手段等の駆動制御を成す構成とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本案の具体的な一実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は制御スライ
ド移動経路を示す平面図、図2はカムギアと追随ピンの
関係を示す平面図及び断面図、図3及び図4はカムギア
の回転に伴う追随ピンの移動途中を示す平面図、図5は
クラッチ機構部分を説明するための側面図、図6はイジ
ェクト又はカセットイン状態を示す平面図、図7は記録
・再生モード時の平面図、図8はレビューモード時の平
面図である。
【0012】図1、図2において、1は2本のカム溝2
a,2b及びピニオンギア部3を有しシャーシ4の軸4
aに回転自在のカムギアである。該カムギア1は駆動源
としてのモータ5及びウオーム6、ウオームホイール
7、減速ギア7aを介して正逆方向に可逆回転する。カ
ム溝2a,2bは図示のようにカムギア1の外周円部か
ら中心軸4aに向かい、ピニオンギア部3に近接する位
置を経て、再び外周部に向かう。その経路は略360゜
にわたって形成され、カム溝2aはカム溝2bより浅い
溝に形成されている。且つ、ピニオンギア部3近傍で2
本のカム溝2a,2bが交差・重合して形成され、更に
カム溝2aはこの部分で幅広に形成されている。8はカ
ム溝2aに係合する第1の追随ピン9とピニオンギア部
3に噛合・離間するラックギア部8aを有し、図面矢印
方向に往復移動する制御スライド(第1の制御部材)で
ある。
【0013】該制御スライド8には、後述するリール台
ブレーキ制御用カム部10、11、テープ引き出し手段
を駆動制御するギア部12、テープテンション検出手段
を制御する中継レバー13(図6参照)を駆動制御する
ためのカム溝14、及びテープ速度切り換えクラッチ手
段19を作動させるカム部15等が一体に形成されてい
る。50はコ字状に折曲形成されてその一端をシャーシ
4に軸支4jされ、他端に取着された第2の追随ピン5
1をカム溝2bに係合させ、ピン52を有する駆動レバ
ー(第2の制御部材)である。該駆動レバー50のピン
52が連結スライド53の透孔53aに挿入されてい
て、該連結スライド53を介して後述するピンチローラ
駆動手段が駆動される。
【0014】図6において、17は巻き取り側リール
台、18は供給側リール台、19はクラッチ切り換え機
構、20は一対の先導ガイドブロック21、21を有す
るテープ引き出し手段、22はスプリングコイル16に
より中継レバー13に連結されたテープテンション検出
手段、23はシリンダ、24はストッパー、25はシャ
ーシ4上の軸4bに回動可能な巻き取り側メインブレー
キ、26は軸4cに回動可能で且つトーションバネ27
によりメインブレーキ25に弾性的に連動する巻き取り
側ソフトブレーキである。
【0015】メインブレーキ25の突起25aはカム部
11に係合している。28はシャーシ4の軸4dに回動
可能な供給側のメインブレーキ、29は一端をテープテ
ンション検出手段22に連結され、供給側リール台18
のブレーキドラム18aを巻回してシャーシ4の軸4e
に固着されたバンドブレーキ30を押圧する供給側ソフ
トブレーキである。メインブレーキ28の突起28aは
カム溝11に係合している。43はメインブレーキ25
とメインブレーキ28間に懸架されたスプリングコイル
である。メインブレーキ25、28とソフトブレーキ2
6、29は後述するように、互いに係合・離間してリー
ル台17、18に対して個別に制動力を付与するように
構成されている。31はキャプスタンモータプーリ、3
2はベルトである。
【0016】図5において、33はベルトプーリ、34
は軸4f方向に移動可能で、且つベルトプーリ33と同
期回転する切り換えギア、該ギア34はスプリング35
により常時は同図(a)に示すように下方に付勢されて
いてスリップギア37に噛合している。36は伝達ギ
ア、38はスリップフェルト39を介してトルク伝達さ
れるリミッタギアである。該ギア38は伝達ギア36に
常時噛合している。フェルト40を介して首振りレバー
41が軸4gに回転可能に軸支されている。該レバー4
1に中継ギア42が回転自在に軸支されていて、動作モ
ードに応じて一方のリール台17(又は18)を回転駆
動させる。尚、4h,4hはシャーシ4に削設された先
導ガイドブロック21、21の案内溝である。
【0017】再び図6を参照しながらピンチローラ駆動
手段を説明する。ピンチローラ駆動手段54はシャーシ
4の軸4lに回転自在のギア55と、該ギア55の回転
により軸4lの軸方向に昇降する昇降部材56と、軸方
向にカム溝(図示せず)を有しギア55と一体に形成さ
れていて昇降部材を摺動案内するカム部材57と、昇降
部材56と一体形成された圧着レバー58と、ピンチロ
ーラ59を有するピンチレバー60とで構成されてい
る。圧着レバー58とピンチレバー60間にスプリング
コイル61が架けられ、ピンチレバー58は昇降部材5
6と一体の圧着レバー58と一緒に軸4lを中心に昇降
する。62はキャプスタン、4k,4kは連結スライド
53を摺動案内するガイドである。尚、連結スライド5
3には、透孔53b及びギア55に噛合するラック歯5
3cが形成されている。
【0018】次に動作について述べる。図1において、
モータ5の回転によりウオーム6、ウオームホイール
7、減速ギア7aを介してカムギア1が時計方向(C
W)へ回転すると、第1の追随ピン9はカム溝2aを図
示のようにA〜Fまで移動する。該追随ピン9の位置と
装置の動作モードに於けるリール台に対する各ブレーキ
の制動関係を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】カムギア1の回転により、追随ピン9がカ
ム溝2a内をA〜Fまで移動するのに伴って制御スライ
ド8が距離L1だけ移動する。該制御スライドの移動に
より、メインブレーキ25、28の突起25a,28a
が制御スライド8のカム部10、11のA〜Fまで移動
する。実際には、メインブレーキ25、28は軸4b、
4dを中心に回動するのみであるが、図1では説明の便
宜上、カムギア1及び制御スライド8を固定して、追随
ピン9とメインブレーキ25、28が移動したものとし
て図示した。尚、カムギア1の回転により、第2の追随
ピン51も第2のカム溝2bを摺動しながら移動して後
述するピンチローラ駆動手段54を駆動する。
【0021】カセット(図示せず)を装填すると、モー
タ5が起動してウオーム6、ウオームホイール7、減速
ギア7aを介してカムギア1がCWへ回転し、カセット
装着完了位置(Cassette IN )まで移動させる。この
時、追随ピン9はカム溝2a内の同心円上(A〜B)を
摺動するのみで、制御スライド8は移動しない。一方第
2の追随ピン51も同心円上を摺動するのみで移動しな
い。従って、カムギア1のみが回転するだけで、その他
の各部品の位置は図6と同じである。この状態では、表
1に示すように両リール台17、18に対してメインブ
レーキ25、28はリール台17、18から離間してい
る。又、供給リール台18に対してソフトブレーキ29
による制動力のみが付与されている。即ち、ソフトブレ
ーキ29がバンドブレーキ30を押圧している。尚、表
1において、○印は制動力付与、×印は制動力解除を示
す。
【0022】第1の追随ピン9がカム溝2aをBからC
(図1参照)へ移動する区間で制御スライド8が移動
し、カセットからテープを引き出しシリンダ23にテー
プを巻き付ける。即ち、図6に示す(但し、カムギア1
が回転して追随ピン9がBの位置にあるとみなして)状
態から制御スライド8が図面右方向へ移動し、該制御ス
ライド8のギア部12とテープ引き出し手段20の特殊
カム部20aが噛合してテープ引き出し手段20を駆動
する。
【0023】このカム溝2aは、B〜C間でカムギア1
の中心軸4aに接近していてラックギア部8aがピニオ
ンギア部3に噛合可能な位置に至るように設計されてい
る。図3、図4にラックギア部8aとピニオンギア部3
が噛み合ってから両者が離れるまでのカムギア1の状態
を示している。この間で両者が噛み合って充分な駆動力
により、制御スライド8によりテープ引き出し手段20
が駆動される。それと共に、第2の追随ピン51の移動
により、駆動レバー50が軸4jを中心にCWへ回動す
るので、ピン52を介して連結スライド53がガイド4
k,4kに案内されて図6の状態から図面下方へ摺動す
る。該連結スライド53の移動により、ラック歯53c
がギア55をCWへ回転させる。ギア55の回転によ
り、昇降部材56がカム部材57のカム溝(図示せず)
に沿って下降する。
【0024】この時、ピンチレバー60と圧着レバー5
8が共に下降する。昇降部材56の下降により、突起5
6aが連結スライド53の透孔53bに係合する。連結
レバー53の更なる移動により、昇降部材56が軸4l
を中心にCWへ回動して圧着レバー58を同方向へ回動
させるので、ピンチレバー60もCWへ回動してピンチ
ローラ59がテープを挟んでキャプスタン62に圧着し
て図7に示す記録・再生モードになる。
【0025】上述のテープ引き出し手段20の駆動に際
し、先導ガイドブロック21、21の移動に追随してテ
ープテンション検出手段22が反時計方向(CCW)へ
回動してテープテンションの検出が可能となる。尚、本
装置に於ける記録・再生、テープ早送り・巻き戻し等の
各動作モードは、テープをシリンダ23に巻き付けた状
態で行われる。
【0026】図7に示す記録・再生モードでは、追随ピ
ン9がCの位置にあって、巻き取り側のメインブレーキ
25の突起25aはカム部11のC位置にあり、図6の
状態と略同じ状態になり、メインブレーキ25とソフト
ブレーキ26は共にリール台17から離間している。供
給側メインブレーキ28の突起28aは図6の状態から
CCWへ回動して階段状カム部に当接し、ソフトブレー
キ29をCCWへ僅かに回動させてバンドブレーキ30
への押圧を解除し、供給側リール台18への制動を解除
する。従って、両リール台17、18に対してメインブ
レーキ25、28、ソフトブレーキ26、29の何れも
解除されている。記録・再生モードでは、キャプスタン
モータプーリ31、ベルト32、ベルトプーリ33、切
り換えギア34、スリップギア37、リミッタギア3
8、中継ギア42を介して巻き取り側リール台17に回
転駆動力が伝達される(図5(a)参照)。
【0027】再び図3を参照して本案の複数のカム溝2
a,2bの交差又は重合部分の追随ピン9、51の動き
について説明する。図3(a)に示す制御スライド8の
ラックギア部8aがピニオンギア部3に噛み合う直前で
は、カム溝2aとカム溝2bがまだ交差又は重合してい
ない。カムギア1がCWへ回転して同図(b)の状態で
ラックギア部8aがピニオンギア部3に噛み合い始め
る。この部分から第1のカム溝2aに対して第1の追随
ピン9はフリーとなり、即ち、追随ピン9はカム溝2a
に追随移動するのではなく、ラックギア部8aとピニオ
ンギア3との噛み合いにより制御スライド8が駆動され
るように、追随ピン9に対してカム溝2aを幅広に形成
している。但し、この場合ラックギア部8aとピニオン
ギア部3の噛み合いによる動作に支障を来さない程度
に、カム溝2aと追随ピン9の隙間を少なく設定してお
いても良い。
【0028】この部分でラックギア部8aとピニオンギ
ア部3とを噛み合わさずに、第1のカム溝2aと第1の
追随ピン9だけで制御スライド8を駆動させようと試み
ても、動作させる第1のカム溝2aと第1の追随ピン9
の動作方向の関係で、摩擦係数などを考慮すると、実際
には動作させ得ない部分が生じる。従って、第1のカム
溝2aに係合する第1の追随ピン9の軌跡がカムギア1
の支軸4aを通らないような構成にして、第1の追随ピ
ン9がカムギア1の半径以上のストロークで動作できる
ようにするには、本装置のような構成が必須である。
【0029】図4(a)は、ラックギア部8aとピニオ
ンギア部9による噛み合いが更に進み、両者の噛み合い
が外れる直前であり、第1のカム溝2aと第1の追随ピ
ン9だけで制御スライド8を駆動できる状態に入ったと
きの図である。この位置では既に第1のカム溝2aによ
り第1の追随ピン9が制御スライド8を駆動し得る状態
になっているために、ラックギア部8aをピニオンギア
部3から離す準備段階に入っている。ここから更にカム
ギア1が回転して制御スライド8が移動した状態を図4
(b)に示す。この状態では、ラックギア部8aがピニ
オンギア部3から完全に離れ、第1のカム溝2aと第1
の追随ピン9の関係だけで制御スライド8が駆動され
る。
【0030】一方、第2の追随ピン51は、第1の追随
ピン9よりもピンの長さを長くし、第2のカム溝2bを
第1のカム溝2aより深く形成し、且つその溝幅を第2
の追随ピン51の径に近似させているので、該第2の追
随ピン51は第2のカム溝2bから離脱する懸念はな
い。従って、図4(b)に示すように、第2の追随ピン
51がカム溝2a,2bの交差・重合部分に位置して
も、第2のカム溝2bから離脱することがない。尚、第
1の追随ピン9が図4(a)から同図(b)移動する
際、2つのカム溝2a,2bが重合していて、カム溝の
深さを第2の追随ピンの深さに形成しているが、第1の
追随ピン9の動きには何ら支障はない。カム溝の交差・
重合部分の形状に関しては、深溝に対する追随ピンの径
よりも浅溝に対する追随ピンの径を太くする等考えられ
る。
【0031】図8は巻き戻し再生(Review)モー
ドを示す平面図で、追随ピン9は図示のようにDの位置
にある。制御スライド8の移動により、メインブレーキ
25の突起25aはカム部10の突出部10bに当接し
てCCWへ最大限回動する。それに伴って、ソフトブレ
ーキ26(図示せず)がトーションバネ27を介してC
CWへ回動して巻き取りリール台17に軽負荷を付与す
る。供給側のメインブレーキ28の突起28aは同一カ
ム面を摺動するのみで、図7と同じである。即ち、リー
ル台18に対する制動力は解除されている。尚、ピンチ
ローラ59はテープを挟んでキャプスタン62に圧接し
ている。
【0032】図1に於ける第1の追随ピン9のF位置で
装置はテープ早送り・巻き戻しモードとなる。この時
は、ピンチローラ59はキャプスタン62から離間して
いる。テープ早送り・巻き戻しモードでは、メインブレ
ーキ25、28及びソフトブレーキ26、29はリール
台17、18から離間している。この時、制御スライド
8のカム部15がクラッチ切り換え手段19を作動さ
せ、図5(a)に示す状態から同図(b)に示すよう
に、切り換えギア34を軸4f方向に上へ移動させる。
これによって、切り換えギア34と伝達ギア36が一体
となって回転する。従って、キャプスタンモータプーリ
31、ベルト32、切り換えギア34、伝達ギア36、
リミッタギア38、中継ギア42を介してリール台17
(18)に回転力が伝達され、テープの早送り・巻き戻
しが行われる。この時、テープテンション検出手段22
は中継レバー13を介して少しCCWへ回動してその位
置に保持される。
【0033】テープ早送り・巻き戻しモードFから他の
モードへ移行する際、図1に示すように、メインブレー
キモードEを経た後該当の動作モードに至るように本装
置では設計している。
【0034】
【発明の効果】上述の構成により、カムギアの同一面上
に形成された2本のカム溝により、それぞれ別のスライ
ドと回動レバーを独立して動作させることが可能とな
り、且つ一方の動作ストロークをカムギアの半径以上の
ストロークで動作させることが出来、その際、その動作
力を低下させることなく、動作ストロークを拡大でき
る。又、2本のカム溝を途中で交差・重合させて形成で
きるので、カムギアの外形を小さく設定でき、装置の小
型省スペース化に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御スライドの移動経路を示す平面図である。
【図2】カムギアと追随ピンとの関係を示す平面図及び
断面図である。
【図3】カムギアの回転に伴う追随ピンの移動途中を示
す平面図である。
【図4】カムギアの回転に伴う追随ピンの移動途中の異
なる状態を示す平面図である。
【図5】クラッチ機構部分を説明するための側面図であ
る。
【図6】イジェクト又はカセットイン状態を示す平面図
である。
【図7】記録・再生モード時の平面図である。
【図8】レビューモード時の平面図である。
【図9】従来例のスライド移動機構の主要部分の平面図
である。
【符号の説明】
1 カムギア 2a 第1のカム溝 3 ピニオンギア部 8 制御スライド 9 第1の追随ピン 19 クラッチ切り換え手段 20 テープ引き出し手段 22 テープテンション検出手段 25 メインブレーキ 50 駆動レバー(第2の制御部材) 51 第2の追随ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−220341(JP,A) 特開 平7−77259(JP,A) 特開 平6−195847(JP,A) 特開 平1−302560(JP,A) 実開 平1−103031(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/10 F16H 25/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一面上に形成されると共に、互いに交
    差または重合する第1及び第2のカム溝を有し、駆動源
    の駆動力により正逆可逆回転可能なカムギアと、前記第
    1のカム溝に係合する第1の追随ピンを有し、各動作モ
    ードに応じて直線的に往復移動可能な第1の制御部材
    と、前記第2のカム溝に係合する第2の追随ピンを有す
    る第2の制御部材とからなり、前記カムギアにはピニオ
    ンギアを一体に形成すると共に、該ピニオンギアに噛合
    するラックギアを前記第1の制御部材に設け、前記第1
    の追随ピンが前記第1のカム溝と前記第2のカム溝との
    交差または重合部の近傍で移動するとき前記ラックギア
    が前記ピニオンギアに噛合して前記第1の制御部材を駆
    動することを特徴とする磁気記録再生装置の制御部材駆
    動機構。
  2. 【請求項2】 前記第2のカム溝を前記第1のカム溝よ
    り深溝に形成することを特徴とする請求項1に記載の磁
    気記録再生装置の制御部材駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記両カム溝の交差または重合部は前記
    カムギアの中心近傍に形成されることを特徴とする請求
    項1乃至2に記載の磁気記録再生装置の制御部材駆動機
    構。
  4. 【請求項4】 前記第1のカム溝は前記カムギアの所定
    箇所から中心近傍を経由し再び前記カムギアの外周方向
    へ向かって形成され、前記第1の追随ピンが前記第1の
    カム溝を追随移動して前記カムギアの中心近傍に至った
    とき、前記ラックギアが前記ピニオンギアに噛合し前記
    第1の制御部材を駆動することを特徴とする請求項1乃
    至3に記載の磁気記録再生装置の制御部材駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記第1のカム溝は前記カムギアの外周
    近傍の所定箇所から中心近傍を経由し、再び前記カムギ
    アの外周方向へ向かって形成され、前記第1の追随ピン
    は直線的換算で前記カムギアの半径以上の距離を移動す
    ることを特徴とする請求項1乃至4に記載の磁気記録再
    生装置の制御部材駆動機構。
  6. 【請求項6】 前記第1の制御部材には複数のカム部と
    少なくとも一個のギア部が形成され、各動作モードに伴
    う前記制御部材に移動により、テープ引き出し手段・テ
    ープテンション検出手段・リール台ブレーキ手段・テー
    プ走行速度切り換えクラッチ手段等の駆動制御を成すこ
    とを特徴とする請求項1乃至5に記載の磁 気記録再生装
    置の制御部材駆動機構。
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