JP3082588B2 - リール台駆動機構 - Google Patents

リール台駆動機構

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JP3082588B2 JP06224144A JP22414494A JP3082588B2 JP 3082588 B2 JP3082588 B2 JP 3082588B2 JP 06224144 A JP06224144 A JP 06224144A JP 22414494 A JP22414494 A JP 22414494A JP 3082588 B2 JP3082588 B2 JP 3082588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に適
用されるリール台駆動機構において、とくに、一対のリ
ール台間に揺動自在で且つ上下動自在に設置したアイド
ラギアにより、いずれか一方のリール台を低速駆動と高
速駆動とに選択的に切り換える際、アイドラギアを支持
したアイドラアームに摩擦体を当接させて、この摩擦体
を一つのバネ部材で付勢したリール台駆動機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、VTR(ビデオ・テープレコ
ーダ)やDAT(デジタル・オーディオ・テープレコー
ダ)などの磁気記録再生装置において、磁気テープを巻
回した一対のテープリールを一対のリール台に装着した
際、磁気テープの走行はプレイモードなどのキャプスタ
ンによる定速走行時と、早送り又は巻き戻しなどの非定
速走行時とがある。
【0003】そして、磁気テープの定速走行時にいずれ
か一方のリール台を低速駆動させたり、あるいは磁気テ
ープの非定速走行時にいずれか一方のリール台を高速駆
動させるためのリール台駆動機構が各種の構造形態で開
発されている。この種のリール台駆動機構のうちで特開
平4−74340公報には、供給リール台と巻取リール
台とに選択的に噛み合うアイドラギアを揺動自在で且つ
上下動自在に設置したものが図5に示した構造形態で開
示されている。
【0004】図5は従来のリール台駆動機構を説明する
ための平面図、図6(A),(B)は従来のリール台駆
動機構においてアイドラギア移動機構部を説明するため
の平面図,側面図である。
【0005】図5に示した従来のリール台駆動機構10
0は、モータ101と、このモータ101の軸に固着し
た小径プーリ102の回転をベルト103を介して伝達
される大径プーリ104と、この大径プーリ104によ
って回転駆動されるアイドラギア105と、このアイド
ラギア105によって選択的に回転駆動される供給リー
ル台106及び巻取リール台107と、上記アイドラギ
ア105を左右に揺動(首振り)させると共に上下動さ
せるアイドラギア移動機構部110(図6)とを備えて
いる。
【0006】また、アイドラギア105には、大径プー
リ104に形成したプーリギア部104aに常時噛み合
った大径ギア部105aと、この大径ギア部105aよ
り小径の小径ギア部105bとが一体に形成されてい
る。一方、供給リール台106及び巻取リール台107
には、アイドラギア105の大径ギア部105aのみに
選択的に噛み合う下ギア部106a及び下ギア部107
aと、アイドラギア105の小径ギア部105bのみに
選択的に噛み合う上ギア部106b及び上ギア部107
bとが夫々形成されている。
【0007】一方、図6(A),(B)に示した如く、
アイドラギア移動機構部110は、供給リール台106
又は巻取リール台107の回転条件に応じてスライド移
動するシフタ111と、このシフタ111のスライドに
応じて動く中間レバー112と、この中間レバー112
によって傾動させられる上下動切換レバー113と、こ
の上下動切換レバー113の傾動によってアイドラアー
ム軸114に沿って上下動させるアイドラ首振りアーム
115と、上記シフタ111のスライドに応じてアイド
ラ首振りアーム115の首振りを抑止する首振りストッ
パレバー116とから構成されている。
【0008】そして、アイドラギア105を左右に揺動
(首振り)させたり、上下動させることにより、アイド
ラギア105と、供給リール台106又は巻取リール台
107との噛み合い状態を選択的に切り換えており、例
えば供給リール台106を低速駆動させる場合にはアイ
ドラギア105の小径ギア部105bを供給リール台1
06の上ギア部106bに噛み合わせる一方、供給リー
ル台106を高速駆動させる場合にはアイドラギア10
5の大径ギア部105aを供給リール台106の下ギア
部106aに噛み合わせている。勿論、巻取リール台1
07を低速駆動又は高速駆動させる場合も上記と同様に
噛み合わせれば良い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の従来のリール台駆動機構100では、アイドラギア
105を左右に揺動(首振り)させたり、上下動させる
ことにより、供給リール台106又は巻取リール台10
7を選択的に低速駆動又は高速駆動させることができる
ものの、図6(A),(B)を用いて上述したアイドラ
ギア移動機構部110はアイドラギア105を揺動させ
たり、上下動させる構造が複雑であり、これによってア
イドラギア移動機構部110で故障が発生し易いばかり
でなく、製造コストも高価となるなどの問題がある。
【0010】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、低速駆動用の第1ギア及び高速駆動用の第2ギア
とを同軸的に段違いに形成し、これらの第1ギア及び第
2ギアを一体的に形成するか、又は別体で連結させた一
対のリール台と、駆動源と連結して回転駆動する回転体
と、前記回転体と噛合し、且つ、前記第1ギア又は前記
第2ギアのいずれか一方に選択的に噛合するアイドラギ
アを有し、回動軸を中心にいずれか一方のリール台側に
揺動自在に支持されると共に、該回動軸に沿って上下動
自在に支持されたアイドラアームと、前記アイドラアー
ムの回動軸を中心として該アイドラアームに当接した摩
擦板と、前記摩擦板を付勢し、前記回転体の回転方向に
応じて前記アイドラアームと前記摩擦板との間で前記ア
イドラアームの揺動力を発生させると共に、前記アイド
ラアームに上方向の付勢力発生させる一つのバネ部材
と、前記アイドラアームの上下動を制御する手段とを具
備したことを特徴とするリール台駆動機構を提供するも
のである。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わるリール台駆動機構の一
実施例を図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本発明に係わるリール台駆動機構を
示した平面図、図2は同リール台駆動機構を図1に示し
た矢印X−Y線に沿って示した側断面図、図3は同リー
ル台駆動機構において、リール台を低速駆動させた状態
を示した側断面図、図4は同リール台駆動機構におい
て、リール台を高速駆動させた状態を示した側断面図で
ある。
【0013】図1及び図2に示した本発明に係わるリー
ル台駆動機構1において、磁気記録再生装置のシャーシ
ベース2上には、一対のリール台3,3が互いに間隔を
離して軸4,4を中心に回転可能に設置されている。こ
こでは図1における左側のリール台3に供給側のテープ
リール(図示せず)が装着され、右側のリール台3に巻
取側のテープリール(図示せず)が装着されるようにな
っている。
【0014】また、一対のリール台3,3間で、且つ、
一対のリール台3,3に近接した位置には、一対の2段
ギア組立体5,5が軸6,6を中心に回転可能に設置さ
れている。
【0015】上記一対の2段ギア組立体5は、図2に示
したように、軸6を中心に回転するスリーブ7の下方に
摩擦板保持部材8を圧入し、且つ、摩擦板保持部材8の
円板面8aにフェルトなどの摩擦板9を貼り付けると共
に、更に、摩擦板9の上方から大径の第1ギア(以下、
大径ギアと記す)10を摩擦板保持部材8の中心ハブ部
8bに回転自在に嵌入している。また、大径ギア10の
上方から圧縮バネ11を摩擦板保持部材8の中心ハブ部
8bに沿って嵌入させ、その後、スリーブ7の上方に小
径の第2ギア(以下、小径ギアと記す)12を圧入して
組立ている。従って、下方に設けた大径ギア10と、上
方に設けた小径ギア12とは同軸的に段違いに設けら
れ、且つ、スリーブ7に圧入した摩擦板保持部材8及び
小径ギアは一体的に回転可能に設けられ、後述するよう
に大径ギア10と、摩擦板保持部材8と一体な小径ギア
12とが圧縮バネ11に付勢された摩擦板9を介して伝
達駆動できるようになっている。
【0016】図1に戻り、一対の2段ギア組立体5,5
の小径ギア12,12は、一対のリール台3,3に夫々
形成したリール台ギア部3a,3aに常時噛み合ってい
る。ここでは、後述するように一対の2段ギア組立体
5,5の大径ギア(第1ギア)10,10がリール台
3,3の低速駆動用として設けられている。一方、一対
の2段ギア組立体5,5の小径ギア(第2ギア)12,
12はリール台3,3の高速駆動用として設けられてい
ると共に、リール台3,3を低速駆動した時には単なる
伝達用の中間ギア部として機能している。
【0017】次に、本発明の要部となるアイドラ組立体
20について説明する。上記アイドラ組立体20は、一
対のリール台3,3間で、且つ、一対の2段ギア組立体
5,5間に設置されている。このアイドラ組立体20の
構成は、シャーシベース2に植設した回動軸21の下方
に回転体22が回転可能に軸着されている。上記回転体
22は、駆動源となるキャプスタンモータ13の軸に固
着した小径プーリ14の回転をベルト15を介して伝達
される大径プーリ部22aと、大径プーリ部22aより
小径で大径プーリ部22aの上方に一体的に突出形成し
たギア部22bと、ギア部22bの内側で回動軸21に
沿った中空状の凹部22c(図2)とで一体的に形成さ
れている。
【0018】また、回動軸21の上方には、一端にアイ
ドラギア23を軸24を介して回転自在に支持したアイ
ドラアーム25が、回動軸21を中心に左右(矢印
,A)方向に揺動自在(首振り自在)に軸着され
ている。上記アイドラギア23は、キャプスタンモータ
13によって回転駆動される回転体22のギア部22b
と常時噛合している。また、アイドラギア23の径は、
先に説明した2段ギア組立体5の小径ギア12の径と略
同径に形成され、且つ、2段ギア組立体5の大径ギア1
0の径より当然小さく形成されている。
【0019】この際、アイドラアーム25に支持したア
イドラギア23の初期状態は、一対の2段ギア組立体
5,5に噛み合うことなく、中立位置を保っている。ま
た、後述するように、アイドラアーム25を回動軸21
を中心に左右(矢印A,A)方向に揺動させた時に
は、アイドラギア23は回転体22のギア部22bの回
転により自転すると共に、回転体22の回転方向に対応
してギア部22bに沿って左右に転動するようになって
いる。
【0020】また、図2に示した如く、回転体22とア
イドラアーム25との間には、摩擦板26が回動軸21
を中心としてアイドラアーム25の裏面に当接するよう
設けられている。即ち、回転体22の凹部22c内に
は、上面にフェルトなどの摩擦板26を貼り付けた摩擦
板保持部材27が回動軸21を中心に同軸的に嵌入され
ており、且つ、この摩擦板保持部材27を一つのバネ部
材(以下、圧縮バネと記す)28で上方に付勢すること
により、圧縮バネ28の付勢力を摩擦板26に伝達して
摩擦板26がアイドラアーム25の裏面に当接すること
により、アイドラアーム25を上方に押圧している。勿
論、回動軸21の先端にはアイドラアーム25の軸抜け
防止が図られている。
【0021】また、アイドラアーム25の上面には突起
部25aが形成されており、この突起部25aには、コ
ントロールプレート29の上下動カム部29aが上方か
ら当接している。上記コントロールプレート29は図1
において左右(矢印B,B)方向に直線的に駆動さ
れ、ここに形成した上下動カム部29aは、肉厚の第1
カム面29a,傾斜した第2カム面29a,肉薄の
第3カム面29aが直線的に連接して形成されてい
る。従って、コントロールプレート29はアイドラアー
ム25の上下動を制御する手段として設けられている。
そして、アイドラアーム25の突起部25aの上端にコ
ントロールプレート29の肉厚の第1カム面29a
当接させた時には、アイドラアーム25と一体にアイド
ラギア23が圧縮バネ28に抗して下降する一方、アイ
ドラアーム25の突起部25aの上端にコントロールプ
レート29の肉薄の第3カム面29aを当接させた時
には、アイドラアーム25と一体にアイドラギア23が
圧縮バネ28の付勢力により上動するようになってい
る。
【0022】従って、上記したアイドラ組立体20で
は、キャプスタンモータ13によって回転駆動される回
転体22の回転方向に応じて、アイドラアーム25と、
圧縮バネ28に付勢された摩擦板26との間で、アイド
ラアーム25を左右(矢印A,A)方向に揺動させ
る揺動力を発生させている。また、圧縮バネ28により
アイドラアーム25の上下動付勢力も発生させている。
【0023】また、コントロールプレート29と協働し
てアイドラアーム25を回動軸21に沿って下動又は上
動させ、且つ、後述するようにアイドラギア23がいず
れか一方の2段ギア組立体5側に揺動した後、アイドラ
ギア23が2段ギア組立体5の大径ギア10又は小径ギ
ア12に選択的に噛み合った時には、一方の2段ギア組
立体5と噛み合ったリール台3を低速駆動(大径ギア1
0と噛み合った時)又は高速駆動(小径ギア12と噛み
合った時)させるようになっている。ここで、アイドラ
ギア23がいずれか一方の2段ギア組立体5の大径ギア
10又は小径ギア12に選択的に噛み合う時に各ギアの
凸状の“山”同士が干渉し合って異常な力が加わった場
合には、圧縮バネ28に付勢された摩擦板26によっ
て、アイドラアーム25と摩擦板26との間でスリップ
現象が僅かに生じるので、アイドラギア23は2段ギア
組立体5の大径ギア10又は小径ギア12に瞬時に且つ
良好に噛み合うことができると共に、各ギアの損傷も防
いでいる。
【0024】次に上記構成による本発明に係わるリール
台駆動機構1の動作について、図3及び図4を用いて説
明する。
【0025】まず、図3に示した状態は、一対のテープ
リールに巻回した磁気テープの走行がプレイモードなど
のキャプスタンによる定速走行時と対応してリール台3
を低速駆動させた状態である。即ち、アイドラアーム2
5の突起部25aの上端にコントロールプレート29の
肉厚の第1カム面29aを当接さて、アイドラアーム
25に支持したアイドラギア23を圧縮バネ28に抗し
て下降位置に設定し、且つ、回転体22の回転方向に応
じてアイドラギア23をいずれか一方のリール台3側に
揺動させると、アイドラギア23が2段ギア組立体5の
大径ギア10と噛み合う。従って、キャプスタンモータ
13によって回転駆動される回転体22のギア部22b
の回転が、ギア部22bと噛み合ったアイドラギア23
から2段ギア組立体5の大径ギア10に伝達される。そ
して、大径ギア10の回転は、圧縮バネ11に付勢され
た摩擦板9を介して摩擦板保持部材8と一体な小径ギア
12に伝達され、更に小径ギア12の回転が小径ギア1
2と噛み合ったリール台3のリール台ギア部3aに伝達
される。ここでは、2段ギア組立体5の大径ギア10の
径がアイドラギア23の径よりも大径であるためアイド
ラギア23の回転が大径ギア10で減速され、この大径
ギア10と一体に回転する2段ギア組立体5の小径ギア
12の回転速度も当然に遅くなるので、リール台3は低
速駆動となる。また、アイドラギア23が2段ギア組立
体5の大径ギア10と噛み合う際には、先に説明した摩
擦板26の効果が発揮されるので、瞬時に良好な噛み合
い状態となる。
【0026】次に図4に示した状態は、磁気テープの走
行が早送り又は巻き戻しなどの非定速走行時と対応して
リール台3を高速駆動させた状態である。即ち、アイド
ラアーム25の突起部25aの上端にコントロールプレ
ート29の肉薄の第3カム面29aを当接させて、ア
イドラアーム25に支持したアイドラギア23を圧縮バ
ネ28の付勢力により上昇位置に設定し、且つ、回転体
22の回転方向に応じてアイドラギア23をいずれか一
方のリール台3側に揺動させると、アイドラギア23が
2段ギア組立体5の小径ギア12と噛み合う。従って、
キャプスタンモータ13によって回転駆動される回転体
22のギア部22bの回転が、ギア部22bと噛み合っ
たアイドラギア23から2段ギア組立体5の小径ギア1
2に伝達され、更に小径ギア12と噛み合ったリール台
3のリール台ギア部3aに伝達される。ここでは、2段
ギア組立体5の小径ギア12の径がアイドラギア23の
径と略同径であるためアイドラギア23の回転が減速さ
れず、当然リール台3は高速駆動となる。この際、2段
ギア組立体5の大径ギア10は動作しない。また、アイ
ドラギア23が2段ギア組立体5の小径ギア12と噛み
合う際には、先に説明した摩擦板26の効果が発揮され
るので、瞬時に良好な噛み合い状態となる。
【0027】尚、実施例では、リール台3を低速駆動又
は高速駆動するために、低速駆動用の大径ギア(第1ギ
ア)10及び高速駆動用の小径ギア(第2ギア)12を
同軸的に段違いで形成した2段ギア組立体5を用いて説
明したが、これに限ることなく、従来例で示したような
リール台3に低速駆動用の第1ギア及び高速駆動用の第
2ギアを同軸的に段違いで直接形成し、アイドラギアを
第1ギア又は第2ギアに選択的に噛み合わせても良く、
この場合でもアイドラギアを支持したアイドラアームに
摩擦板を当接させて、この摩擦板を一つの圧縮バネで付
勢して構成すれば良い。
【0028】以上詳述した本発明に係わるリール台駆動
機構によると、低速駆動用の第1ギア及び高速駆動用の
第2ギアとを同軸的に段違いに形成し、これらの第1ギ
ア及び第2ギアを一体的に形成するか、又は別体で連結
させた一対のリール台を、揺動自在で且つ上下動自在な
アイドラギアにより低速駆動と高速駆動とを選択的に切
り換える際、アイドラギアを支持したアイドラアームに
摩擦体を当接させ、この摩擦体を一つのバネ部材で付勢
することにより、回転体の回転方向に応じてアイドラア
ームと摩擦板との間でアイドラアームの揺動力を発生さ
せると共に、アイドラアームに上方向の付勢力を発生さ
せるよう構成したので、アイドラギアを支持したアイド
ラアームの揺動及び上下動機構を簡単な構造達成で
き、本発明に係わるリール台駆動機構の信頼性向上及び
品質向上に寄与できるばかりでなく、製造コストの低減
にも寄与できる。更に、アイドラギアがいずれか一方の
リール台側の第1ギア又は第2ギアと選択的に噛み合う
時に各ギアの凸状の“山”同士が干渉し合って異常な力
が加わった場合には、一つのバネ部材に付勢された摩擦
体によって、アイドラアームと摩擦体との間でスリップ
現象が僅かに生じるので、アイドラギアはリール台側の
第1ギア又は第2ギアと瞬時に且つ良好に噛み合うこと
ができると共に、各ギアの損傷も防ぐことができるなど
の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるリール台駆動機構を示した平面
図である。
【図2】本発明に係わるリール台駆動機構を図1に示し
た矢印X−Y線に沿って示した側断面図である。
【図3】本発明に係わるリール台駆動機構において、リ
ール台を低速駆動させた状態を示した側断面図である。
【図4】本発明に係わるリール台駆動機構において、リ
ール台を高速駆動させた状態を示した側断面図である。
【図5】従来のリール台駆動機構を説明するための平面
図である。
【図6】図6(A),(B)は従来のリール台駆動機構
においてアイドラギア移動機構部を説明するための平面
図,側面図である。
【符号の説明】
1…リール台駆動機構、3,3…一対のリール台、5,
5…一対の2段ギア組立体、10…第1ギア(大径ギ
ア)、12…第2ギア(小径ギア)、13…駆動源(キ
ャプスタンモータ) 、20…アイドラ組立体、21…回
動軸、22…回転体、23…アイドラギア、25…アイ
ドラアーム、26…摩擦板、28…バネ部材(圧縮バ
ネ)、29…コントロールプレート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低速駆動用の第1ギア及び高速駆動用の第
    2ギアとを同軸的に段違いに形成し、これらの第1ギア
    及び第2ギアを一体的に形成するか、又は別体で連結さ
    せた一対のリール台と、 駆動源と連結して回転駆動する回転体と、 前記回転体と噛合し、且つ、前記第1ギア又は前記第2
    ギアのいずれか一方に選択的に噛合するアイドラギアを
    有し、回動軸を中心にいずれか一方のリール台側に揺動
    自在に支持されると共に、該回動軸に沿って上下動自在
    に支持されたアイドラアームと、 前記アイドラアームの回動軸を中心として該アイドラア
    ームに当接した摩擦板と、 前記摩擦板を付勢し、前記回転体の回転方向に応じて前
    記アイドラアームと前記摩擦板との間で前記アイドラア
    ームの揺動力を発生させると共に、前記アイドラアーム
    に上方向の付勢力発生させる一つのバネ部材と、 前記アイドラアームの上下動を制御する手段とを具備し
    たことを特徴とするリール台駆動機構。
JP06224144A 1994-08-25 1994-08-25 リール台駆動機構 Expired - Lifetime JP3082588B2 (ja)

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