JP2574825Y2 - 速度切換え装置 - Google Patents

速度切換え装置

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JP2574825Y2 JP1993068270U JP6827093U JP2574825Y2 JP 2574825 Y2 JP2574825 Y2 JP 2574825Y2 JP 1993068270 U JP1993068270 U JP 1993068270U JP 6827093 U JP6827093 U JP 6827093U JP 2574825 Y2 JP2574825 Y2 JP 2574825Y2
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裕明 増田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、テープレコーダやV
TRなどに適用して好適な速度切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテープレコーダにおいては、フォ
ワードモード又はリバースモード(逆転再生)時におけ
る磁気テープ巻取り用のリールの回転速度に対して、早
送りモード若しくは巻き戻しモード時におけるリールの
回転速度の方が高速になっている。そのため、テープレ
コーダには次のような速度切換え装置が設けられてい
る。
【0003】図4は一般的なテープレコーダのリール駆
動機構を示す。なお、図中における各部品の位置は説明
の都合上実際とは異なる場合もある。さて、同図に示す
ように、テープレコーダにはフォワードリール11とリ
ワインドリール12とが適宜な間隔で回転可能に配置さ
れ、各リール11,12には同一の中心軸上にギヤ11
A,12Aが設けられている。これらのリール11,1
2の間にアイドラギヤ13が移動可能に配置されてい
る。
【0004】アイドラギヤ13は、中間ギヤ14に歯合
したままその周囲を旋回移動する。フォワードリール1
1のギヤ11Aには方向変換ギヤ15が歯合されてい
る。これによって、フォワードリール11とリワインド
リール12の回転方向が互いに反対になる。中間ギヤ1
4には駆動ギヤ16が歯合され、駆動ギヤ16にプーリ
17が取付けられている。そして、モータ18のプーリ
19と駆動ギヤ16のプーリ17にベルト20が掛けら
れている。これによって、モータ18の回転力が各リー
ル11,12に伝達される。
【0005】再生モード若しくは早送りモードにおいて
は、アイドラギヤ13がフォワードリール11側に移動
し、アイドラギヤ13が方向変換ギヤ15を介してフォ
ワードリール11のギヤ11Aに歯合する。これによっ
て、モータ18の回転力がギヤ11Aに伝達され、フォ
ワードリール11が図中の時計方向に回転する。
【0006】また、リバースモード若しくは巻き戻しモ
ードにおいては、アイドラギヤ13がリワインドリール
12側に移動してギヤ12Aに歯合する。これによっ
て、モータ18の回転力がギヤ12Aに伝達され、リワ
インドリール12が反時計方向に回転する。
【0007】さて、上述のアイドラギヤ13は、図5に
示すように高速ギヤ21とこれより大径の低速ギヤ22
とが同一中心軸上に一体化され、回転軸13Aに回転可
能に取付けられている。このアイドラギヤ13は、中間
ギヤ14の中心軸23に回転自在に取付けられた回転レ
バー24上に圧縮バネ25を介して上下動可能に取付け
られている。そして、リバースモード又は巻き戻しモー
ド時には、アイドラギヤ13の高速ギヤ21がリワイン
ドリール12のギヤ12Aに歯合するようになってい
る。また、再生モード若しくは早送りモード時には、ア
イドラギヤ13の高速ギヤ21が方向変換ギヤ15を介
してフォワードリール11のギヤ11Aに歯合するよう
になっている。
【0008】中間ギヤ14は上ギヤ26とこれより小径
の下ギヤ27を有し、これらのギヤ26,27がフェル
トなどの滑りクラッチ28を介して上下に配置され、シ
ャーシに取付けられた中心軸23に回転自在に挿入され
ている。上ギヤ26は常時駆動ギヤ16に歯合されてい
る。
【0009】リバースモード時にはアイドラギヤ13が
上限位置に配置され、アイドラギヤ13の低速ギヤ22
が中間ギヤ14の下ギヤ27に歯合される。これによっ
て、モータ18の回転力が滑りクラッチ28を介してリ
ワインドリール12に伝達される。このときは、磁気テ
ープ(図示せず)が定常速度で搬送されて逆転再生処理
が行なわれ、これがリワインドリール12に巻取られ
る。フォワードモードにおいてもアイドラギヤ13が上
限位置に配置され、この場合はモータ18の回転力が滑
りクラッチ28を介してフォワードリール11に伝達さ
れる。そして、磁気テープがリバースモードとは反対方
向に定常速度で搬送されて通常再生処理が行なわれる。
【0010】また、巻き戻しモード時には、図6に示す
ように後述の速度切換え装置でアイドラギヤ13が下方
に押圧されて下限位置に配置される。これによって、ア
イドラギヤ13の高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ
26に歯合し、リワインドリール12が高速で反時計方
向に回転する。これで磁気テープが高速で巻き戻され
る。このときは、モータ18の駆動力が滑りクラッチ2
8を介さずにリワインドリール12に伝達される。
【0011】早送りモード時にもアイドラギヤ13が下
限位置に配置され、アイドラギヤ13の高速ギヤ21が
方向変換ギヤ15を介してフォワードリール11のギヤ
11Aに歯合され、フォワードリール11が時計方向に
高速で回転する。これによって、磁気テープが高速で巻
取られる。
【0012】さて、アイドラギヤ13を上下移動させる
速度切換え装置は、図7に示すようにアイドラギヤ13
の低速ギヤ22の上部側に段部29が設けられ、段部2
9の外周面側に適宜な角度αの傾斜面30が設けられて
いる。また、傾斜面30の側方に水平移動可能な押圧レ
バー31が配置されている。押圧レバー31の先端に
は、傾斜面30に広い面積で当接するように適宜な角度
の押圧面32が設けられている。
【0013】リバースモード又はフォワードモードのよ
うにリール11,12が低速で回転する場合は、図7の
ように押圧レバー31が段部29から離れた位置に配置
され、アイドラギヤ13が圧縮バネ25によって上方に
付勢されて上限位置に配置されている。これで、アイド
ラギヤ13の低速ギヤ22が中間ギヤ14の下ギヤ27
に歯合して、リール11,12が低速で回転する。
【0014】これに対して、早送りモード又は巻き戻し
時には図8に示すように、押圧レバー31がアイドラギ
ヤ13側に移動し、押圧レバー31の押圧面32が段部
29の傾斜面30に当接してこれを水平方向に押圧す
る。そうすると、その押圧力が傾斜面30によって下方
への押圧力に変換され、アイドラギヤ13全体が降下す
る。そして、押圧レバー31の移動が進んで段部29の
上面に乗り上げると、アイドラギヤ13が下限位置に配
置される。このとき、アイドラギヤ13の低速ギヤ22
と中間ギヤ14の下ギヤ27との歯合が解除され、これ
に代わってアイドラギヤ13の高速ギヤ21が中間ギヤ
14の上ギヤ26に歯合する。これで、リール11,1
2が高速回転して磁気テープが高速で巻取られる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】従来の速度切換え装置
では、上述のようにアイドラギヤ13に設けた段部29
の外周側にある傾斜面30を押圧レバー31の押圧面3
2で水平方向に押圧することによって、アイドラギヤ1
3を降下させていた。ここで、アイドラギヤ13がフォ
ワードリール11とリワインドリール12の間を移動す
ると傾斜面30の位置も大幅に変わってしまうが、押圧
レバー31は所定の位置に配置されていてアイドラギヤ
13と一緒に移動するようにはなっていないため、この
押圧レバー31が移動前後のアイドラギヤ13の段部2
9に当接可能にするためには、そのストロークを大きく
しなければならないという問題があった。
【0016】また、モードに応じて傾斜面30の位置が
変わるので、押圧レバー31の押圧面32が傾斜面30
を押圧するとき、互いの成す角度がモードによって異な
る。つまり、アイドラギヤ13が例えばフォワードリー
ル11側にある場合に、例えば押圧レバー31の押圧力
が傾斜面30に直角に加えられるようになっていても、
アイドラギヤ13がリワインドリール12側に移動した
場合には、押圧レバー31の押圧力が傾斜面30に直角
に加えられなくなるので、押圧レバー31の押圧力にロ
スが発生する。
【0017】更に、押圧レバー31で傾斜面30を横方
向に押圧することによってアイドラギヤ13を下方向に
移動させているので、傾斜面30の角度αによって押圧
レバー31の押圧力と操作ストロークが変化する。すな
わち、押圧レバー31の押圧力を小さくしようとすれば
角度αをできるだけ小さくしなければならないが、これ
では押圧レバー31のストロークが大きくなってしま
う。反対に、角度αを大きくすればストロークは小さく
なるが大きな押圧力が必要になるという問題が発生す
る。また、このように角度αを大きくすると、傾斜面3
0に押圧レバー31の押圧面32が乗り上げる前と後で
押圧レバー31の操作に必要な押圧力が大きく変化する
ので感触が悪くなるという問題がある。
【0018】そこで本考案は、上述のような課題を解決
したものであって、押圧レバーのストローク及び押圧レ
バーの操作時の感触を良好にすることが可能な速度切換
え装置を提案するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本考案においては、回転体の周囲にギヤが設けら
れ、回転体を低速駆動するための低速ギヤと回転体を高
速駆動するための高速ギヤとが中心軸を同一にして一体
化され、低速ギヤ及び高速ギヤを中心軸に沿って移動さ
せることにより、低速ギヤ又は高速ギヤのどちらかを駆
動ギヤに選択的に歯合させて回転体を低速回転又は高速
回転させるようにした速度切換え装置において、低速ギ
ヤ又は高速ギヤを中心軸に沿って移動させるための押圧
部を有する押圧レバーと、押圧レバーの移動方向を変換
するための方向変換部とを備え、押圧レバーが移動した
とき方向変換部により押圧レバーの移動方向が変換さ
れ、押圧レバーの押圧部で低速ギヤ又は高速ギヤが押圧
され、低速ギヤ又は高速ギヤが駆動ギヤに選択的に歯合
されるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】図1において、アイドラギヤ13の低速ギヤ2
2の上方に押圧レバー31が配置され、これがシャーシ
に固定されたガイド部32で水平移動可能に支持されて
いる。リバースモード又はフォワードモード時には、押
圧レバー31がアイドラギヤ13の反対側に引き戻され
ていて、押圧レバー31の押圧部41が真直ぐに伸びた
状態で低速ギヤ22から離れている。そして、アイドラ
ギヤ13が圧縮バネ25の付勢力で上限位置に配置さ
れ、中間ギヤ14の下ギヤ27と低速ギヤ22とが歯合
している。これによって、モータ18(図4)の回転力
が中間ギヤ14の下ギヤ27及びアイドラギヤ13の低
速ギヤ22を介してリワインドリール12又はフォワー
ドリール11に伝達され、各リール11,12が低速で
回転する。
【0021】巻き戻しモード又は早送りモード時には、
図3に示すように押圧レバー31がアイドラギヤ13側
に押し込まれ、押圧レバー31の当接片42が方向変換
部43によって下側に押し込まれる。これで、押圧部4
1が結合部40から折り曲げられ、その先端が圧縮バネ
25の付勢力に対抗してアイドラギヤ13の低速ギヤ2
2を下方に押圧する。これによって、アイドラギヤ13
が下限位置に配置される。そして、アイドラギヤ13の
高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ26に歯合する。
この場合は、モータ18の回転力が中間ギヤ14の上ギ
ヤ26及びアイドラギヤ13の高速ギヤ21を介してリ
ワインドリール12又はフォワードリール11に伝達さ
れ、各リール11,12が高速で回転する。
【0022】
【実施例】続いて、本考案に係わる速度切換え装置をテ
ープレコーダに適用した場合の一実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。なお、上述と同様な部品に
は同一の符号を付けて詳細な説明を省略した。
【0023】図1は本考案による速度切換え装置を適用
したテープレコーダのリール駆動機構の一部を示す。図
1は説明の都合上リバース(逆転再生)モード時、すな
わち、速度切換え装置の低速設定状態を示してある。こ
の速度切換え装置においては、アイドラギヤ13の低速
ギヤ22の上方に樹脂製の押圧レバー31が配置されて
いる。リバースモード時及び巻き戻しモード時には、従
来と同様にアイドラギヤ13の高速ギヤ21がリワイン
ドリール12のギヤ12Aに歯合され、フォワードモー
ド時及び早送り時には方向変換ギヤ15(図4)を介し
てフォワードリール11のギヤ11Aに歯合される。
【0024】押圧レバー31はシャーシ(図示せず)に
固定されたガイド部32に案内されており、アイドラギ
ヤ13側に水平移動可能になっている。押圧レバー31
の先端には薄肉で弾性変形可能な結合部40を介して適
宜な長さの押圧部41が設けられている。これによっ
て、押圧部41は下方への適宜な力によって結合部40
から弾性的に折り曲げることが可能になっている。
【0025】押圧部41の上部側には、結合部40側に
寄せて当接片42が設けられている。当接片42の先端
は傾斜面になっている。この当接片42は、図2に示す
ように押圧部41の両側に設けられている。さらに、押
圧レバー31がアイドラギヤ13側に移動したとき当接
片42に当接可能な位置に、方向変換部43が配置さ
れ、その当接片42との当接面が適宜な角度の傾斜面4
4になっている。方向変換部43は、テープレコーダの
シャーシ(図示せず)に固定されている。
【0026】押圧レバー31は、図2に示すようにリバ
ースモード及び巻き戻しモード時にアイドラギヤ13が
リワインドリール12側にある場合と、フォワードモー
ド及び早送りモード時にアイドラギヤ13がフォワード
リール11側にある場合との両方で、押圧部41が結合
部40から折り曲げられたとき押圧部41の先端がアイ
ドラギヤ13の低速ギヤ22の上面に当接するように配
置されている。
【0027】この速度切換え装置においては、リバース
モード時には、図1のように押圧レバー31がアイドラ
ギヤ13の反対側に引き戻された状態にあり、その当接
片42が方向変換部43から離れた位置にある。したが
って、押圧部41は折り曲げられず伸びた状態でアイド
ラギヤ13の低速ギヤ22から離れた位置にあり、アイ
ドラギヤ13は圧縮バネ25で付勢されて上限位置に配
置されている。これによって、アイドラギヤ13の低速
ギヤ22が中間ギヤ14の下ギヤ27に歯合し、モータ
18(図4)の回転力が滑りクラッチを28を介してリ
ワインドリール12に伝達され、リワインドリール12
が低速回転する。
【0028】フォワードモード時には、アイドラギヤ1
3がフォワードリール11側に移動し、リバースモード
時と同様に押圧レバー31がアイドラギヤ13の反対側
に引き戻された状態にある。したがって、リバースモー
ド時と同様にアイドラギヤ13が上限位置にあり、この
場合はフォワードリール11が低速回転する。
【0029】巻き戻しモードになると、図3に示すよう
に押圧レバー31が押し込まれてアイドラギヤ13側に
所定距離だけ移動する。このときは、まず押圧レバー3
1の当接片42が方向変換部43の傾斜面44に当接す
る。更に押圧レバー31がアイドラギヤ13側に押され
ると、傾斜面44から当接片42に下向きの反力が作用
する。これによって、押圧部41の先端が結合部40か
ら弾性的に折り曲げられてアイドラギヤ13の低速ギヤ
22の上面に当接する。そして、押圧レバー31が所定
の位置まで移動すると、押圧部41が所定の距離だけ下
側に折り曲げられる。このとき、押圧部41の先端が圧
縮バネ25の付勢力に対抗して低速ギヤ22を押し下
げ、アイドラギヤ13が下限位置に配置される。
【0030】本例では、押圧部41の根元側に当接片4
2があるので、当接片42が少し下方に移動しただけで
押圧部41の先端は大きく下方に移動する。したがっ
て、押圧レバー31の水平方向のストロークが小さくて
も、アイドラギヤ13の上下のストロークは大きくな
る。
【0031】上述のようにアイドラギヤ13が下限位置
に配置されると、低速ギヤ22と中間ギヤ14の下ギヤ
27との歯合が解除され、これに代わってアイドラギヤ
13の高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ26に歯合
する。これによって、モータ18の回転力が中間ギヤ1
4の滑りクラッチ28を介さずにリワインドリール12
に伝達され、リワインドリール12が高速回転する。
【0032】また、早送りモード時には、アイドラギヤ
13がフォワードリール11側に移動する。そして、巻
き戻しモード時と同様に押圧レバー31がアイドラギヤ
13側に押し出されて押圧部41が下側に折り曲げられ
る。これによって、アイドラギヤ13が下限位置に配置
され、今度はモータ18の回転力が滑りクラッチ28を
介さずにフォワードリール11に伝達される。そして、
フォワードリール11が高速回転して磁気テープが巻取
られる。
【0033】このように、本例の速度切換え装置では、
押圧レバー31の先端に弾性変形可能な結合部40を介
して押圧部41を設け、押圧レバー31の水平方向の押
圧力を方向変換部43で下方への押圧力に変換して押圧
部41を結合部40から下方に弾性的に折り曲げ、この
押圧部41の下方への押圧力をアイドラギヤ13の低速
ギヤ22の上面に加えるようにしたものである。
【0034】したがって、アイドラギヤ13の位置が変
わっても、押圧レバー13の押圧部41の押圧力がアイ
ドラギヤ13の低速ギヤ22の上面に直角に加わるの
で、従来のように早送りモード時と巻き戻しモード時の
どちらかで押圧レバー31の押圧力にロスが生ずるよう
なことがないから、従来に比べて押圧レバー31の押圧
力を小さくすることが可能になる。これによって、押圧
レバー31の押圧部41が低速ギヤ22に乗り上げる前
と後の押圧レバー31の押圧力が大きく変化することが
なくなるから、操作時の感触が良好になる。
【0035】なお、上述の実施例ではアイドラギヤ13
の低速ギヤ22を押圧レバー31の押圧部41で押圧す
る場合について説明したが、押圧レバー31を高速ギヤ
21の上方に配置し、高速ギヤ21を押圧レバー31の
押圧部41で押圧することもできる。また、本考案はテ
ープレコーダ以外の例えばVTRや時計などにも適用す
ることが可能である。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、低速ギ
ヤ又は高速ギヤを中心軸に沿って移動させるための押圧
部を有する押圧レバーと、押圧レバーの移動方向を変換
するための方向変換部とを備え、押圧レバーが移動した
とき方向変換部により押圧レバーの移動方向を変換し
て、押圧レバーの押圧部で低速ギヤ又は高速ギヤを押圧
し、低速ギヤ又は高速ギヤが駆動ギヤに選択的に歯合さ
れるようにしたものである。
【0037】したがって本考案によれば、例えば押圧部
の根元側を方向変換部で折り曲げて押圧レバーの移動方
向に対して押圧部の移動方向を変えるようにすれば、押
圧レバーのストロークに対して押圧片の先端のストロー
クが大きくなるから、押圧レバーのストロークが小さく
ても低速ギヤ又は高速ギヤの移動ストロークを大きくす
ることが可能になる。また、低速ギヤ又は高速ギヤの位
置が変わっても、押圧部による押圧力が低速ギヤ又は高
速ギヤの回転面に直角に加えられるので、力のロスがな
くなり押圧レバーの押圧力を小さくすることが可能にな
り、これによって、押圧レバーの操作時の感触を良好に
することが可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる速度切換え装置の構成図で、低
速設定状態を示す図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】速度切換え装置の高速設定状態を示す図であ
る。
【図4】一般的なリール駆動機構を示す平面図である。
【図5】リール駆動機構のリバースモード時の展開図で
ある。
【図6】リール駆動機構の巻き戻しモード時の展開図で
ある。
【図7】従来の速度切換え装置の低速設定状態を示す図
である。
【図8】従来の速度切換え装置の高速設定状態を示す図
である。
【符号の説明】
11 フォワードリール 12 リワインドリール 11A,12A ギヤ 13 アイドラギヤ 13A 回転軸 14 中間ギヤ 21 高速ギヤ 22 低速ギヤ 23 中心軸 25 圧縮バネ 31 押圧レバー 32 ガイド部 40 結合部 41 押圧部 42 当接片 43 方向変換部 44 傾斜面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の周囲にギヤが設けられ、 上記回転体を低速駆動するための低速ギヤと上記回転体
    を高速駆動するための高速ギヤとが中心軸を同一にして
    一体化され、 上記低速ギヤ及び上記高速ギヤを上記中心軸に沿って移
    動させることにより、上記低速ギヤ又は上記高速ギヤの
    どちらかを駆動ギヤに選択的に歯合させて上記回転体を
    低速回転又は高速回転させるようにした速度切換え装置
    において、 上記低速ギヤ又は上記高速ギヤを上記中心軸に沿って移
    動させるための押圧部を有する押圧レバーと、 上記押圧レバーの移動方向を変換するための方向変換部
    とを備え、上記押圧レバーが移動したとき上記方向変換
    部により上記押圧レバーの移動方向が変換され、上記押
    圧レバーの押圧部で上記低速ギヤ又は上記高速ギヤが押
    圧され、上記低速ギヤ又は上記高速ギヤが上記駆動ギヤ
    に選択的に歯合されるようにしたことを特徴とする速度
    切換え装置。
  2. 【請求項2】 上記回転体は適宜な間隔だけ離れた第1
    回転体と第2回転体とで構成され、上記低速ギヤ及び上
    記高速ギヤが上記第1回転体と上記第2回転体の間を移
    動可能であることを特徴とする請求項1記載の速度切換
    え装置。
  3. 【請求項3】 上記第1回転体及び上記第2回転体は磁
    気テープ巻取り用のリール台であることを特徴とする請
    求項2記載の速度切換え装置。
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