JPH035000Y2 - - Google Patents

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JPH035000Y2
JPH035000Y2 JP20005983U JP20005983U JPH035000Y2 JP H035000 Y2 JPH035000 Y2 JP H035000Y2 JP 20005983 U JP20005983 U JP 20005983U JP 20005983 U JP20005983 U JP 20005983U JP H035000 Y2 JPH035000 Y2 JP H035000Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、ビデオテープレコーダ(以下
VTRと称す)のテープテンシヨンリンク駆動装
置に関する。
背景技術 VTRにおいては、第1図に示すように基盤1
0上に設置したリール台11(なお、図において
は、供給側のリール台のみを示し、巻取り側のリ
ール台は図示を省略してある)上に装填されたカ
セツトケース100内の磁気テープ(以下、単に
テープと称する)200は、テープ案内手段12
によつてカセツトケース100から引き出され、
基盤10に形成したガイド溝13を通る所定の経
路に沿つてテープ案内手段12が移動することに
よつて回転シリンダ14の周面に巻き付けられ
る。この巻き付けられたテープ200はキヤプス
タンとピンチローラとから成るテープ送り手段
(図示せず)によつて矢印A方向に送られる。こ
のようなVTRには回転シリンダ14に巻き付け
られたテープ200が上記走行経路に沿つて最適
な状態で走行しかつ回転シリンダ14内に設けら
れたヘツド(図示せず)との最適な接触が得られ
るように、テープ200に一定のバツクテンシヨ
ンを与え、かつこのテープテンシヨンを一定に保
つためにテープテンシヨンサーボ機構が設けられ
ている。このテープテンシヨンサーボ機構は、第
1図に示すようにカセツト装填位置左側方の基盤
10上に回転軸22によつて枢着されたテンシヨ
ンアーム21と、その一端部に立設されたテンシ
ヨン付与ポスト(以下、テンシヨンポストと称
す)23と、回転軸22を挾んでテンシヨンアー
ム21の他端部に取付けられたコイルバネ24及
び供給側リール台11に巻きつけられたバンドブ
レーキ26とを主たる構成要素としている。そし
て、テンシヨンポスト23はテープ200がテー
プ案内手段12のテープガイドポスト121と傾
斜ポスト122とによつてカセツト100から引
き出され、回転シリンダ14の周面に巻き付けら
れたとき、すなわちローデイングされたときに
は、第1図の実線で示すようにテープ案内手段1
2のガイド溝13の左方に回転軸22を中心に回
動し、テープ200に圧接される。更にテンシヨ
ンポスト23はテープ200がカセツト100内
に収納されるとき、すなわちアンローデイングさ
れるとき、テープ案内手段12により押し戻さ
れ、回転軸22を中心に回動してカセツト100
の空間部101に収納される。したがつて、テー
プ200がアンローデイングされるとき、テープ
案内手段12の移動を妨げることのないように、
かつ該案内手段12によるテンシヨンポストのカ
セツトへの収納が良好、確実に行えるように、テ
ンシヨンポスト23をテープ案内手段12の移動
経路上り予め移動させる必要がある。そこで、テ
ンシヨンポスト23をテープ200のローデイン
グ時とアンローデイング時とのテープ案内手段の
位置とに応じて所定の位置に移動させるためのテ
ンシヨンリンク駆動装置が設けられている。この
駆動装置のアンローデイング時の動作を第2図乃
至第5図に従つて説明する。
第2図に示すように、ローデイングモータ1を
駆動すると、その駆動力はギヤ2,3,4,5,
6,7を介してローデイングリング8に伝えら
れ、ローデイングリング8上に設けられたスライ
ダ9を介してテープ案内手段12は矢印Bに示さ
れる方向に移動する。次いで、スライダ9がロー
デイングリング8の回動により第2図に示す位置
から第3図に示すところまで更に移動すると、そ
の一部がローデイングリングの側方近傍の基盤1
0上に配設されたリンク51の一端側部、すなわ
ち点Pで示す部分に当接する。するとリンク8
は、これを基盤10上に枢着する軸52を支点に
矢印Cで示す方向に回動する。これによつてリン
ク51の他端部に設けた軸部53が基盤10に形
成した長孔110に沿つてテンシヨンアーム21
の方向に回動し、このアーム21の回転軸22か
ら所定距離おいた一側部に当接し、アーム21を
コイルバネ24に抗して第3図の矢印D方向に付
勢回動させる。その結果、テンシヨンポスト23
はテープ200と接したところから回転軸22を
中心としてテープ案内手段12の移動経路、すな
わち上記ガイド溝13近傍の右側上方まで回動す
る。ローデイングリング8の回動によりテープ案
内手段12がスライダ9と共に第4図に示す位置
まで更に移動すると、テープ案内手段12の一側
部がテンシヨンアーム21の一端Q部に当接し、
これを回転軸22を支点に矢印Eで示すカセツト
100の方向に付勢回動させる。ローデイングリ
ング8が更に回動し、テープ案内手段12がガイ
ド溝13に沿いその端まで移動すると、第5図に
示すようにテープ200がカセツト100に収納
されると同時に、テープ案内手段12の押し戻し
によりテンシヨンポスト21がこの案内手段12
と共にカセツト100の空間部101に収納され
る。
一方、テープ200をローデイングするとき
は、ローデイングリング8やスライダ9などの各
部は上述と逆の動作を行い、テープ200はテー
プ案内手段12によつてカセツト100から引き
出され、上記のように所定の経路に沿つて回転シ
リンダ14に巻き付けられる。このとき、テンシ
ヨンアーム21は、テープ案内手段12による押
込みが解除されるため、テープ案内手段12の移
動と共にコイルバネ24の付勢によつてカセツト
100の空間部101からガイド溝13の左方の
テープ200方向に回動する。これによつてテン
シヨンポスト23はテープ200に圧接される
(第1図参照)。この状態で、例えばテープ200
に与えられたテンシヨンが小さくなつたとする
と、これがテンシヨンポスト23が検知され、テ
ンシヨンアーム21と連動するように設けられた
バンドブレーキ26が第1図の矢印F方向に引張
られ、バンドブレーキ26の供給側リール台11
への締付け力によつて、供給リール台11にブレ
ーキ力が加わる。その結果、テープ200のテン
シヨンが大きくなり、テープテンシヨンを一定に
保つことができる。
しかしながら、以上のような従来の構成による
と、次のような問題点が生じる。
ローデイングリングの回動による移動力をス
ライダを介してリンクに伝え、これを一方向に
回動させ、その回動によつてテンシヨンアーム
を付勢し回動させる構成であるため、リンクを
回動させる力がローデイングリングへの負荷と
なり、このローデイングリングに余計な側圧が
加わり、ローデイングリングのブレや位置ズレ
などが生ずる惧れがある。このため、ローデイ
ングリングの組立、保持の精度などを高くしな
ければならない。
更に、上記のような側圧を許容範囲内に収ま
るよう小さくしようとすれば、第3図に示す軸
52からスライダ9と接するP点までの長さを
長くし、ここに加わる力を小さくする必要があ
る。ところが、これによるとリンク51が占め
る占有スペースが大きくなり、その結果テープ
テンシヨンサーボ機構が大型化する。また、こ
れによつてVTRが大型化し、小型軽量化を図
ることが難しくなる。
考案の開示 この考案は以上のような従来の問題点を解消す
るために提案されたものであつて、ローデイング
リングに加わつていた側圧をなくし、その回動
が、よりスムーズに行えるようにすると共に、機
構部品の占めるスペースをより少なくすることも
可能となる。またテンシヨンアームの移動力を特
異な形状を有する歯車を介してモータから直接得
るようにし、テンシヨンポスト移動時にローデイ
ングリングとテープテンシヨンサーボ系との間に
作用していた摩擦による損失を極力軽減でき、ひ
いてはトータルの消費電力の低減を図り省エネル
ギー化することを目的とする。
上記の目的は次のように構成することによつて
達成できる。
すなわち、本考案はテープのローデイングリン
グの一側部に配置されたローデイングモータにギ
ヤ手段を介して周面に歯無し部分が一部形成され
た駆動歯車を接続すると共に、テンシヨンアーム
を基盤上に枢着する枢軸の基盤下方への延出部分
に周面に歯無し部分が一部形成された従動歯車を
同軸かつ前記駆動歯車と噛合可能に取付け、駆動
歯車の回転駆動によりテープのローデイング時又
はアンローデイング時にテンシヨンアームの回動
によつてテンシヨン付与ポストがテープ案内手段
の移動経路上に移動したとき、駆動歯車または従
動歯車のいずれか一方の歯無し部分が他方の周面
と対応し、該両歯車間の噛合を解除させて前記テ
ンシヨンアームを前記枢軸を中心に回動自在にす
るように構成した点に特徴を有する。
以上の構成によれば、次のような効果が得られ
る。
テンシヨンアーム回動時の移動力を一部歯の
切欠き部分を夫々有する駆動歯車と従動歯車と
を主たる構成要素とするギヤ手段を介してロー
デイングモータから直接得るようにしているた
め、従来構造の装置のようなローデイングリン
グに加わる側圧がなくなり、その回動が更にス
ムーズに行える。またこれにより、ローデイン
グリングの組立精度や保持精度も従来に比べて
緩やかで良くなり、製作や組立てが更に容易に
なる。
従来構造のようなテンシヨンアームを作動さ
せるためのリンク部材が不要になるため、その
回転に要していた占有スペースが不要となる。
したがつて、少なくともその分だけ装置の占有
スペースを小さくすることができ、装置全体ひ
いてはVTRの小型化を達成することができる。
更にテンシヨンアームの移動力をギヤ手段を
介してローデイングモータから直接得るように
してあるため、従来生じていたスライダとリン
ク又はリンクとテンシヨンアームとの摺接等に
起因する余分な摩擦損失がなくなり、少なくと
もその分だけよりスムーズな動作が期待でき、
しかもトータルの消費電力の低減を実現するこ
とができる。
考案を実施するための最良の形態 以下、この考案の実施例を第6図以下の図面を
参照して詳細に説明する。
この実施例は、第1図〜第5図の従来装置と同
様なVTRのテープローデイング系に組み込まれ
るテープテンシヨンリンク駆動装置に本考案を適
用したものであり、第1図〜第5図と同一部分に
は同一符号を付している。
第6図は本考案が適用されるVTRのテープロ
ーデイング系を含めた要部分解斜視図、第7図は
その組立てられた状態を一部破断して示す要部斜
視図である。
これらの図において、基盤10上の所定位置に
磁気ヘツド(図示せず)を有する回転シリンダ1
4が設置されている。その両側にテープ案内手段
12を案内する一対のガイド溝13が、略湾曲形
状を有して回転シリンダ14を囲うように形成さ
れている。回転シリンダ14前方(第6図に示す
手前側)の基盤10上に供給リール台11と巻取
リール台とから成る一対のリール台が設置されて
おり、その上にテープ200を収納したカセツト
100が装填される。テープ200はカセツト1
00の供給リール102と巻取リール(図示せ
ず)とに巻かれている。
上記ガイド溝13はカセツト100の前端に形
成した空間部101の下方から装置の後方(第6
図に示す上方)の回転シリンダ14の側方に延び
ている。(なお、図においては一方のガイド溝1
3のみを示し、他方のガイド溝は図示を省略して
ある)。基盤10の下方に上下一対のローデイン
グリング8,8′が回転シリンダ14の中心周り
に互に反対方向に相対回動するように取り付けら
れている。ローデイングリング8の所定位置にス
ライダ30が設けられている。ローデイングリン
グ8,8′の周面に後述するギヤと噛合するギヤ
8a,8′aが刻設されている。
テープ案内手段12は、ポストベース123と
ポストベース123の前端左方に設けられたテー
プガイドポスト121と、その右側に設けられた
傾斜ポスト122と、ポストベース123の尾端
部下方に突出して設けられたガイド軸124とか
ら成つている。ガイドポスト121はポストベー
ス123の下方に延出されており、この延出され
た軸部(図示せず)とガイド軸124とが、ガイ
ド溝13に摺動可能に嵌挿されている。更にガイ
ド軸124の下端部に形成した小径軸部125が
上記スライダ30に設けた長孔部49に嵌合され
ている。これによつてテープ案内手段12はスラ
イダ30を介してローデイングリング8に接続さ
れ、その回動と共にガイド溝13に沿う所定の経
路を始端から終端方向に往動し又は復動するよう
になつている。
なお、実施例では一方のテープ案内手段12お
よびスライダ30のみを示し、他方は簡単化のた
め図示を省略してある。
基盤10上の所定位置にカセツト100から引
き出されたテープ200に一定のバツクテンシヨ
ンを与えるテープテンシヨンリンク機構が配設さ
れている。このテープテンシヨンリンク機構は、
上記と同様に供給リール台11の左側方の基盤1
0上に基端中間が回転軸22によつて枢着された
テンシヨンアーム21と、このテンシヨンアーム
21の一端に立設されたテンシヨンポスト23
と、テンシヨンアーム21を回転軸22と共に反
時計方向、すなわちテンシヨンポスト23がテー
プ200と圧接する方向に常時付勢し、回動させ
るコイルバネ24及びテンシヨンアームと連動し
て供給リール台の回転にブレーキをかけるバンド
ブレーキ26とを主たる構成要素としている。
テンシヨンポスト23はテープ案内手段12に
よつてテープ200がカセツト100から引出さ
れ所定の経路に沿つて回転シリンダ14に巻き付
けられたとき、コイルバネ24の付勢によつて空
間部101から所定の位置まで移動しローデイン
グ完了時にはテープ200に圧接される。
一方、基盤10下方の所定の位置、すなわちロ
ーデイングリング8,8′の前方近傍にローデイ
ングモータ34が設置され、その軸に取付けたプ
ーリ35とその一側方に配置されたウオームギヤ
36のプーリ37との間にベルト38が掛け渡さ
れている。ウオームギヤ36にはウオームホイー
ル39が噛合している。このウオームホイール3
9の下方にはウオームホイール39と同軸かつ一
体に回転するギヤ45が設けられ、ギヤ45はロ
ーデイングリング8′のギヤ8′aと噛合する第1
のギヤ41と噛み合つている。この第1のギヤ4
1と他方のローデイングリング8のギヤ8aと噛
み合つて設けられた第2のギヤ42が噛合してい
る。
上記ウオームホイール39と同軸に駆動歯車4
3がウオームホイール39と一体で回動できるよ
うに取付けられている。この駆動歯車43の周面
一部に歯無し部431が周方向に所要範囲で切り
欠き形成されている。
上記回動軸22は基盤10から更に下方に延出
され、その延出端部が基盤上に設けられた軸受2
7に回動自在に支持されている。その延出端側に
駆動歯車43と噛合可能な従動歯車44が同軸状
に取付けられている。従動歯車44は回転軸22
を中心にテンシヨンアーム21と一体で回動する
ようになつている。この従動歯車44の周面一部
にも上記歯無し部分431と同様の歯無し部44
1が周方向に所要範囲で切り欠き形成されてい
る。
歯無し部分431と441とは、テープ200
のアンローデイング開始初期から駆動歯車43が
所定角度回転し従動歯車44と噛み合うまでの間
及び上記噛み合い後、テンシヨンアーム21の回
動によつてテンシヨンポスト23がテープ案内手
段12の移動経路上に回動された後からアンロー
デイング完了までの間は駆動歯車43と従動歯車
44との噛み合いを解除させる作用を有してい
る。これによつてテンシヨンアーム21は回転軸
22を中心に回動自在に切り換えられる。
なお、実施例において、ローデイングモータ3
4とウオームギヤ36との間のベルト38を無く
し、両者間を直結するような構成を採用しても良
い。これによると構成が更に簡素になる。
次に以上の構成による本実施装置の動作につい
て説明する。
なお、本実施例装置はテープ200のアンロー
デイング時(カセツトへの収納時)とローデイン
グ時(カセツトからの引き出し時)とで、略逆の
動作を行うようになつているため、以下主として
テープアンローデイング時の動作について説明す
る。
先ず、テープ200がテープ案内手段12によ
つて引き出され回転シリンダ14に巻き付けられ
た状態、すなわちローデイングが完了された状態
ではテープ案内手段12はガイド溝13の終端で
位置決め部材(図示せず)によつて所定の位置に
位置決めされている。またテンシヨンポスト23
はテンシヨンアーム21の回転軸22を中心とし
て回動し、テープ200と圧接した位置にある。
上記状態で、テープ200のカセツト100へ
の収納すなわちアンローデイングが行われるよう
にローデイングモータ34を駆動すると、ローデ
イングリング8,8′がウオームギヤ機構36,
39,45および第1、第2のギヤ41,42を
介して互に逆向きに相対回動を行う。すなわちロ
ーデイングリング8は第8図の矢印301で示す
反時計方向に、またローデイングリング8′はそ
の反対方向に夫々回動する。この回動によりテー
プ案内手段12はスライダ30を介して同矢印3
01方向にガイド溝13に沿つてその始端側に移
動する。これによりテープ200のアンローデイ
ングが開始される。アンローデイング開始時点で
は、駆動歯車43の歯無し部分431が従動歯車
44の周面と対向しており、そのために両歯車4
3,44の噛み合いが解除されている。したがつ
て、従動歯車44は回転軸22すなわちテンシヨ
ンアーム21と共に回転自在な状態にあり、その
ためテンシヨンアーム21に対するコイルバネ2
4の付勢によりテンシヨンポスト23はテープ2
00に圧接している。
一方、ローデイングモータ34が駆動されると
駆動歯車43が第9図の矢印302で示すよう
に、ウオームギヤ機構36,39を介してウオー
ムホイール39と一体で反時計方向に回転駆動さ
れる。駆動歯車43が所定の角度回転すると、歯
無し部分431と従動歯車44の周面との対応が
外れ、両歯車43と44とが噛み合う。すると、
従動歯車44は回転軸22を中心に第9図の矢印
303で示す時計方向に回転駆動される。これに
よつてテンシヨンアーム21は、同第9図の矢印
304で示す如く、従動歯車44と同方向に回動
する。またこれによりテンシヨンポスト23はテ
ープ200と圧接した位置から離脱し、同矢印3
04方向に移動する。そして、テンシヨンアーム
21が従動歯車44の回動により所要の角度で更
に回動すると、テンシヨンポストはテープ案内手
段12の移動経路の右側近傍、つまりガイド溝1
3を横切つてその右方近傍位置まで移動する。こ
のときテープ案内手段12はローデイングリング
8の回動によりガイド溝13に沿う始端方向への
移動を続けている。
ローデイングリング8の回動によりテープ案内
手段12が第9図に示すところから更に上記矢印
301方向に移動すると、第10図に示すように
その一側部のR部がテンシヨンアーム21の先端
部と当接し、これを上記矢印304に沿う方向に
押圧付勢する。
一方、駆動歯車43が第9図に示すところから
矢印302方向に更に回転するとその従動歯車4
4の歯無し部分441と駆動歯車43の周面が相
対応(第10図参照)し、従動歯車44との間の
噛み合いが解除される。その結果、テンシヨンア
ーム21は回動自在な状態に切り換えられ、テー
プ案内手段12の移動と共にこれに付勢されてカ
セツト100の空間部101に押し込まれ、この
テープ案内手段12と共にカセツト100に収納
される(第11図参照)。このとき同時に、テー
プ200はテープ案内手段12と共にリール台駆
動モータ(図示せず)によつてカセツト100の
内部に巻取られ収納される。
他方、テープ200のローデイング時には上記
各部は上述したアンローデイングの場合と逆の動
作を行いテープのローデイングがなされる。そし
て、テープ200のローデイング完了状態で上記
駆動歯車43の歯無し部分431が従動歯車44
の周面と対応するところまで回転するため、テン
シヨンアーム21は回転可能な状態となり、コイ
ルバネ24の付勢によるテンシヨンポスト23の
圧接によつてテープ200に所期のテープテンシ
ヨンが与えられる。この状態で、例えばテープ2
00に付与されるテンシヨンが所期の値に比べて
小さくなつたとする。すると、これがテンシヨン
ポスト23で検知され、テンシヨンアーム21を
テープテンシヨンが大きくなる方向に回動させ
る。すなわちテンシヨンアーム21と連動するよ
うに設けられたバンドブレーキ26が上記第1図
の矢印Fで示すように一方向に引張られ、その締
付力により供給リール台11にブレーキ力が与え
られる。その結果、テープ200に与えられるテ
ンシヨンが所要量だけ大きくなり、このテープテ
ンシヨンが一定に保持される。
【図面の簡単な説明】
第1図はVTRに適用されるテンシヨンリンク
駆動装置の従来構造を示す平面図、第2図〜第5
図は従来構造のテープアンローデイング時におけ
る動作を示す夫々部分平面図、第6図は本考案に
係るVTRのテープテンシヨンリンク駆動装置を
示す分解斜視図、第7図はその組立て状態を一部
破断して示す斜視図、第8図〜第11図は本案駆
動装置のテープアンローデイング時における動作
を示す夫々平面図である。 8……ローデイングリング、34……ローデイ
ングモータ、{36……ウオームギヤ、39……
ウオームホイール}ギヤ手段、43……駆動歯
車、431……歯無し部分、22……回転軸(枢
軸)、10……基盤、44……従動歯車、200
……テープ、21……テンシヨンアーム、23…
…テンシヨンポスト、13……ガイド溝(テープ
案内手段12の移動経路)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カセツトに収納された磁気テープがローデイン
    グリングのスライダ上に支持されたテープ案内手
    段によつて所定の経路に沿つて引出されたとき、
    テープテンシヨン付与手段であるテンシヨンアー
    ムの一端に設けたテンシヨン付与ポストが該アー
    ムの枢軸を中心に回動することにより前記カセツ
    トの内部から所定の位置まで移動して前記テープ
    に圧接されるように構成された装置において、前
    記ローデイングリングの一側部に配置されたロー
    デイングモータにギヤ手段を介して周面に歯無し
    部分が一部形成された駆動歯車を接続するととも
    に、前記枢軸の基盤下方への延出部分に周面に歯
    無し部分が一部形成されかつ前記駆動歯車と噛合
    可能な従動歯車を同軸に取付け、前記駆動歯車の
    回転駆動により前記テープのローデイング完了時
    に前記テンシヨンアームの回動により前記テンシ
    ヨンポストが前記経路上に移動したとき、前記駆
    動歯車の歯無し部分が前記従動歯車の周面と対応
    し該両歯車間の噛合を解除させ、前記アンローデ
    イング完了時に前記テンシヨンアームの回動によ
    り前記テンシヨンポストが前記カセツトの内部に
    移動したとき、前記従動歯車の歯無し部分が前記
    駆動歯車の周面と対応し、前記両歯車の噛合を解
    除させるように構成したことを特徴とするテープ
    テンシヨンリンク駆動装置。
JP20005983U 1983-12-30 1983-12-30 テ−プテンシヨンリンク駆動装置 Granted JPS60111530U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20005983U JPS60111530U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 テ−プテンシヨンリンク駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20005983U JPS60111530U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 テ−プテンシヨンリンク駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60111530U JPS60111530U (ja) 1985-07-29
JPH035000Y2 true JPH035000Y2 (ja) 1991-02-08

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