JPH0766597B2 - カセツト式記録再生装置 - Google Patents

カセツト式記録再生装置

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JPH0766597B2
JPH0766597B2 JP60137561A JP13756185A JPH0766597B2 JP H0766597 B2 JPH0766597 B2 JP H0766597B2 JP 60137561 A JP60137561 A JP 60137561A JP 13756185 A JP13756185 A JP 13756185A JP H0766597 B2 JPH0766597 B2 JP H0766597B2
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博光 馬場
隆夫 熊谷
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G1移動シャーシ及びテープローディング手段の構造説明
(第3A図〜第4B図) G2移動シャーシ及びテープローディング手段の駆動機構
の説明(第5図) G3テープローディング及びテープアンローディング動作
の説明(第3A図〜第5図) G4ピンチローラの駆動機構の構造説明(第1A図〜第2図
及び第5図) G5ピンチローラの駆動動作の説明(第1A図〜第1D図及び
第5図) G6テープ引出しピンの駆動機構の構造及び駆動動作の説
明(第6A図〜第7図) G7テンション検出ピンの駆動機構の構造及び駆動動作の
説明(第8A図〜第8B図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、例えばカメラ一体型の8ミリビデオに適用す
るのに最適なカセット式記録再生装置であって、テープ
カセット内から引出したテープをテープ走行経路上にロ
ーディングして記録又は再生を行うものに関する。
B 発明の概要 本発明は、テープローディング手段をテープカセット内
の復動位置からテープカセット外の往動位置へ往動して
テープカセット内のテープをテープカセット外へ引出し
てテープ走行経路上へローディングさせると共に、ピン
チローラをもテープカセット内の復動位置からテープカ
セット外でキャプスタンの近傍の往動位置へ往動させ、
この後ピンチローラを往動位置からキャプスタンへの圧
着位置へ駆動してテープをキャプスタンへ圧着させるよ
うに構成したカセット式記録再生装置において、ピンチ
ローラ復動位置から往動位置へ往動させるのにばね力を
利用することにより、ピンチローラの駆動機構を簡素化
させ、またそのばね力をテープローディング手段の往動
にも利用することによりテープローディング動作をスム
ーズに行えるようにしたものである。
C 従来の技術 周知の如く、カメラ一体型の8ミリビデオ等の従来のカ
セット式ビデオテープレコーダで、装着されたテープカ
セット内の復動位置とそのテープカセット外の往動位置
との間で往復動自在のテープローディング手段及びピン
チローラと、これらテープローディング手段及びピンチ
ローラをそれぞれ往復動駆動する駆動機構とを具備し、
テープローディング手段を復動位置から復動位置へ往動
してテープカセット内のテープをテープカセット外へ引
出してテープ走行経路上へローディングさせると共に、
ピンチローラを復動位置からキャプスタンの近傍の往動
位置へ往動させ、この後ピンチローラを往動位置からキ
ャプスタンへの圧着位置へ駆動してテープをキャプスタ
ンへ圧着させるように構成したものがある。
D 発明が解決しようとする問題点 ところで従来は、ピンチローラの駆動機構をテープロー
ディング手段の駆動機構とは完全に独立して設けてお
り、しかもその駆動機構は、ピンチローラを復動位置か
らキャプスタンの近傍の往動位置へ往動させて停止させ
る動作と、ピンチローラを往動位置からキャプスタンへ
の圧着位置へ駆動してキャプスタンに圧着させる動作と
の2段動作を行うものであった。
従って従来は、ピンチローラの駆動機構が非常に複雑で
かつ大仕掛けな機構となっており、カセット式記録再生
装置全体の小型、軽量化に問題があった。
また従来は、テープローディング手段を復動位置から復
動位置へ復動させてテープをローディングする際に、テ
ープローディング手段が大きな負荷(テープをテープカ
セット内から引出す時の抵抗)を受けるので、そのテー
プローディング手段の駆動に大型のモータを用いてお
り、やはりカセット式記録再生装置全体の小型、軽量化
に問題があった。
本発明は、ピンチローラを復動位置からキャプスタンの
近傍の往動位置へ往動させるのに特別な機構を用いる必
要が一切なく、しかもテープローディング時にテープロ
ーディング手段が受ける負荷をピンチローラを往動させ
ようとする付勢ばねのばね力を利用して小さくできるよ
うにするものである。
E 問題点を解決するための手段 本発明は、前述したカセット式記録再生装置において、
上記駆動機構は上記ピンチローラを支点まわりに回動さ
せるアームと、このアームを付勢して上記ピンチローラ
を往動させる付勢ばねとを含み、上記テープローディン
グ手段が上記駆動機構にて往動されるとき、上記付勢ば
ねの弾性力で上記アームは、このテープローディング手
段に押着され、このテープローディング手段はその往動
方向に付勢されることを特徴とする。
F 作用 本発明は、ピンチローラを付勢ばねのばね力を利用し、
かつテープローディング手段にピンチローラのアームを
押着させながら復動位置からキャプスタンの近傍の往動
位置へ往動させることができるものであり、ピンチロー
ラを復動位置からキャプスタンの近傍の往動位置へ往動
させるのに、従来のような大仕掛けでかつ特別な機構を
用いる必要が一切ない。即ち、ピンチローラの駆動機構
は、ピンチローラを復動位置からキャプスタンの近傍の
往動位置へ往動させる動差を行う必要が一切なく、単
に、ピンチローラを往動位置からキャプスタンへの圧着
位置まで小さなストロークだけ駆動する動作だけを行え
ば良い。従ってそのピンチローラの駆動機構の簡素化及
び小型化を図り得る。
しかも本発明は、テープローディング手段を復動位置か
ら往動位置へ往動させる際に、テープローディング手段
の往動にピンチローラを往動させようとする付勢ばねの
ばね力を利用することができ、テープローディング時に
テープローディング手段が受ける大きな負荷をそのばね
力により大巾に軽減(負荷を小さくすること)させるこ
とができる。従ってテープローディング手段によるテー
プローディング動作をスムーズにかつ素早く行えるもの
でありながら、テープローディング手段を駆動するモー
タの小型化を図ることができる。
G 実施例 以下、本発明をカメラ一体型の8ミリビデオに適用した
一実施例を図面に基づき説明する。
G1 最初に、移動シャーシ及びテープローディング手段
の構造を第3A図〜第4B図によって説明する。
移動シャーシ1はステンレス板等の金属板によって構成
されたものであり、周辺部に一体に折曲げ加工された複
数のリブ2によって補強されて、精度の高い水平な平面
板に加工されている。そして移動シャーシ1の後端側の
上部には供給リール台3aと巻取リール台3bとからなる左
右一対のリール台が回転自在に取付けられており、また
移動シャーシ1の前後、左右の4箇所には前後方向に延
びる長孔からなるガイド孔5が互いに平行状に設けられ
ている。また移動シャーシ1の上部にはそれぞれ左右一
対のカセット位置決めピン6とカセット載置台7とが取
付けられている。
移動シャーシ1の前端側には後述するテープローディン
グ手段の案内用の左右一対のガイドレール9a,9bがそれ
ぞれ水平に設けられている。これら両ガイドレール9a,9
bはステンレス板等の金属板からなる移動シャーシ1に
ポリアセタール樹脂等の合成樹脂によってアウトサート
成形したものである。そしてこれら両ガイドレール9a,9
bにはこれらの中央部に沿って適宜彎曲されたガイド溝1
0がそれぞれ設けられており、これら両ガイド溝10の先
端(前端)10aはそれぞれ解放されている。
先ず、固定シャーシ17はアルミニウム板等の金属によっ
て構成されたものであり、この固定シャーシ17の前端側
の上部に回転ヘッドドラム18がアルミニウム等の金属に
よって構成されたドラム基台19を介して取付けられてい
る。なおこの回転ヘッドドラム18は上ドラム18aが回転
ドラムに構成され、下ドラム18bはドラム基台19上に固
着された固定ドラムに構成されている。そしてこの回転
ヘッドドラム18は第3A図に示す如く後述するテープカセ
ットの全面と平行な基準線Pに対して所定の角度θ
傾斜された矢印a方向に所定の傾斜角度に傾斜されて取
付けられている。またこの固定シャーシ17の上部には前
後、左右の4箇所にガイドピン20が固着されていて、移
動シャーシ1が4つのガイド孔5によってこれら4つの
ガイドピン20の上端に係合されて水平に取付けられてい
る。そして移動シャーシ1は固定シャーシ17上であっ
て、4つのガイドピン20とガイド孔5とによって案内さ
れて回転ヘッドドラム18に対する遠近方向である矢印b,
c方向に水平な移動自在に構成されている。
左右一対のテープローディング手段27a,27bはそれぞれ
移動ブロック28上に取付けられた回転ローラからなる垂
直な回転ガイド29と固定ピンからなる傾斜ガイド30とに
よって構成されている。そしてこれら両テープローディ
ング手段27a,27bはこれらの移動ブロック28によって移
動シャーシ1の両ガイドレール9a,9b上に載置され、両
ガイド溝10によって案内されながら両ガイドレール9a,9
b上で回転ヘッドドラム18に対する遠近方向である矢印
d,e方向に水平に移動されるように構成されている。
ドラム基台19の左右両端部には水平な左右一対のガイド
位置決め基台46a,46bが一体に設けられている。そして
これら両ガイド位置決め基台46a,46bには両ガイドレー
ル9a,9bの両ガイド溝10の先端10aが接続される一対のガ
イド溝47が設けられており、その先端(後端)47aはそ
れぞれ開放されている。
移動シャーシ1の前端側の一側部上にはテンション検出
ピン51がアーム52及び支点軸53を介して回動自在に取付
けられており、また移動シャーシ1の前端側の他側部上
にはテープ引出しピン54とピンチローラ55とがそれぞれ
アーム56,57及び支点軸58,59を介してそれぞれ回動自在
に取付けられている。なおテンション検出ピン51は移動
シャーシ1上に取付けられて供給リール台3aのブレーキ
力を調整するバンドブレーキ60(第8A,8B図参照)と連
結されている。
固定シャーシ17上で回転ヘッドドラム18の左右両側位置
にはキャプスタン62とインピーダンスローラ63とがそれ
ぞれ回転自在に取付けられている。また固定シャーシ17
上で両リール台3a,3bの中間位置にはリール台駆動機構6
4が取付けられている。
なお、8ミリビテオカセットであるテープカセット71内
には供給リール72aと巻取リール72bとからなる左右一対
のリールに巻装されたテープ(磁気テープ)73が収納さ
れており、当初このテープ73はテープカセット71内の左
右一対のテープガイド74にて案内されてテープカセット
71の前面開口75に沿ってパスされている。またテープカ
セット71には前面開口75を開閉する回動偉材の開閉蓋76
と前面開口75に接続された底面開口77とが設けられてい
る。
G2 次に、移動シャーシ及びテープローディング手段の
駆動機構を第5図によって説明する。
固定シャーシ17の上部に部分ギアからなる駆動ギア21が
回転自在に軸支されており、この駆動ギア21の外周の偏
心位置上には駆動ピン22が取付けられている。そしてこ
の駆動ピン22が下方から係合されたガイド孔23を有する
ガイド板24が複数の止ねじ25によって移動シャーシ1の
下面に固着されている。このガイド孔23は長孔からなる
ものであって、移動シャーシ1の移動方向である矢印a,
b方向に対して直角な直線部23aと駆動ギア21の中心軸26
を中心とする円弧部23bとを有している。
固定シャーシ17の上部で回転ヘッドドラム18の外周の近
傍位置にほぼ半円弧状をなす左右一対の駆動リング32a,
32bが上下から互いにオーバーラップされた状態で左右
対称状に配置されている。そしてこれら両駆動リング32
a,32bは外周ギア33a,33bと円弧状のガイド孔34a,34bと
を有しており、固定シャーシ17上に固着されている左右
一対のガイドピン35に両ガイド孔34a,34bによって係合
されて矢印f,g方向に水平に移動自在に構成されてい
る。
固定シャーシ17の上部には、両駆動リング32a,32bの外
周ギア33a,33bにそれぞれ噛合された一対の駆動ギア37
a,37bが互いに噛合された状態で回転自在に軸支されて
おり、一方の駆動リング32の外周ギア33aと駆動ギア21
との間を伝動するギアトレイン38が取付けられている。
また固定シャーシ17の上部には、これらの駆動用モータ
39が取付けられており、そのモータ39と一方の駆動ギア
37aとの間を伝動するギアトレイン40が取付けられてい
る。
なお、両テープローディング手段27a,27bは両駆動リン
グ32a,32bにそれぞれリミッターばねを有するリンク機
構(図示せず)を介して連結されていて、両駆動リング
32a,32bが第5図で矢印f,g方向に駆動されることによっ
て、両テープローディング手段27a,27bが両ガイドレー
ル9a,9b上で第3A図及び第3B図で矢印d,e方向に押し引き
駆動されるように構成されている。
G3 次に、テープローディング及びテープアンローディ
ング動作を第3A図〜第5図によって説明する。
先ず、カセット装着前においては、移動シャーシ1が第
3A図及び第4A図に示す復動位置まで矢印b方向に復動さ
れていて、両リール台3a,3bは回転ヘッドドラム18から
大きな距離l1だけ離間されている。なおこの復動状態で
は、駆動ギア21の駆動ピン22が第5図に1点鎖線で示す
復動位置まで矢印j方向に復動されていて、この駆動ピ
ン22はガイド板24のガイド孔23の直線部23a内に位置さ
れている。またこのカセット装着前には、両テープロー
ディング手段27a,27bを始めとして、テンション検出ピ
ン51、テープ引出しピン54及びピンチローラ55が第3A図
に示す復動位置にそれぞれ復動されている。
次にこの状態で、テープカセット71がカセット装着装置
(図示せず)によって第3A図及び第4A図に示す如く移動
シャーシ1上に上方から装着されて、両カセット位置決
めピン6及び両カセット載置台7上に水平に装着されて
位置決めされ、内部の両リール72a,72bが両リール台3a,
3bに係合される。そしてこのテープカセット71の装着に
より、開閉蓋76が開蓋手段(図示せず)によって突き上
げられて開蓋されて前面開口75が開放されると共に、両
テープローディング手段27a,27b、テンション検出ピン5
1、テープ引出しピン54及びピンチローラ55がテープカ
セット71の底面開口77からテープ73の内側に挿入され
る。
なおこの際、テープカセット71は回転ヘッドドラム18に
対して充分な距離l2だけ離間された位置で移動シャーシ
1上に安全に装着されるので、そのカセット装着時に、
テープカセット71の開閉蓋76やテープ73が回転ヘッドド
ラム18(特に、回転ドラムである上ドラム18a)に不測
に当接されて、これらが相互に損傷されるような危険が
全くない。
次に、テープローディング動作は、上記カセット装着の
完了後にモータ39が正回転駆動されることによって行わ
れる。
即ち、モータ39が正回転駆動されると、ギアトレイン40
を介して両駆動ギア37a,37bが互いに逆回転駆動され
て、これら両駆動ギア37a,37bにより両駆動リング32a,3
2bが第5図で矢印g方向にそれぞれ駆動される。また、
一方の駆動リング32aの外周ギア33aによりギアトレイン
38を介して駆動ギア21が駆動されて、駆動ピン22が第5
図で矢印k方向に所定角度θだけ回転駆動される。
しかしてこの際、駆動ピン22が第5図で1点鎖線の復動
位置から点線の中間位置まで角度θだけ矢印k方向に
回動される間に、この駆動ピン22がガイド板24のガイド
孔23の直線部23aを矢印c方向に押す。この結果、駆動
ピン22によって移動シャーシ1が駆動されて、この移動
シャーシ1が第3A図及び第4A図の復動位置から第3B図及
び第4B図の往動位置まで矢印c方向に水平に移動され
る。そして移動シャーシ1が往動位置に達して停止され
た後、駆動ピン22は第5図で点線の中間位置から実線の
往動位置までガイド孔23の円弧部23b内をその円弧に沿
って矢印k方向に残りの角度θ分回動される。
そして、この移動シャーシ1によってテープカセット71
が両リール台3a,3bごと矢印c方向に移動されて、第3B
図及び第4B図に示す如く、両リール台3a,3bと回転ヘッ
ドドラム18との間の距離が小さな距離l3に縮小されて、
テープカセット71が回転ヘッドドラム18に近接される。
なおこの際、テープカセット71はその前面開口75からテ
ープカセット71内に回転ヘッドドラム18の一部が挿入さ
れる距離まで回転ヘッドドラム18に大巾に近接されて両
テープガイド74間に直線的にパスされていたテープ73が
その回転ヘッドドラム18の周面の一部に接触される。
また、移動シャーシ1と一体に両ガイドレール9a,9bも
矢印c方向に移動されて、これら両ガイドレール9a,9b
が第1B図に示す如く回転ヘッドドラム18の両側に近接さ
れ、これら両ガイドレール9a,9bの両ガイド溝10の先端1
0aが両ガイド位置決め基台46a,46bの両ガイド溝47の先
端47aにそれぞれ接続される。
一方、移動シャーシ1の矢印c方向への移動と共に、第
5図で矢印g方向にそれぞれ駆動される両駆動リング32
a,32bによって両テープローディング手段27a,27bが第3A
図及び第4A図の復動位置から第3B図及び第4B図の往動位
置である回転ヘッドドラム18の両側近傍位置まで矢印e
方向にそれぞれ水平に移動される。
即ち、両テープローディング手段27a,27bは、移動シャ
ーシ1と一体に矢印c方向に移動される両ガイドレール
9a,9b上をこれらの両ガイド溝10によって案内されて矢
印e方向にそれぞれ移動される。そして両テープローデ
ィング手段27a,27bが往動位置に達した時には、これら
の移動ブロック28が両ガイドレール9a,9b上から両ガイ
ド位置決め基台46a,46b上に乗り移って、それぞれその
往動位置に位置決めされる。なお往動位置に達して位置
決めされた両テープローディング手段27a,27bの両回転
ガイド29は垂直であるが、両傾斜ガイド30は回転ヘッド
ドラム18に対してそれぞれ所定の傾斜角度に傾斜され
る。またこの際、両ガイドレール9a,9bが合成樹脂にて
成形されていて、金属に比べて摩擦係数が低いので、両
テープローディング手段27a,27bを両ガイドレール9a,9b
上で低トルクで極めて円滑に移動させることができて、
モータ39の小型化を図り得る。
そして、両テープローディング手段27a,27bの先行する
垂直な両回転ガイド29によって、テープカセット71内の
テープ73が前面開口75から水平に引出されて第3B図及び
第4B図に示す如く傾斜されている回転ヘッドドラム18の
周面に所定の巻付け角を有する螺旋状態でほぼM形にロ
ーディングされる。なおこの際、両テープローディング
手段27a,27bの両傾斜ガイド30によって回転ヘッドドラ
ム18に対するテープ73の巻付け角と螺旋角とが規定さ
れ、両回転ガイド30は回転ヘッドドラム18とテープカセ
ット71との間でテープ73を水平に折り返すガイドとな
る。
またこの際、移動シャーシ1の矢印c方向への移動に同
期して、テンション検出ピン51及びテープ引出しピン54
が第3A図の復動位置から第3B図の往動位置まで往動され
ると共に、ピンチローラ55も後述する駆動機構によって
第3A図の復動位置から第3B図に1点鎖線で示すキャプス
タン62の近傍の往動位置まで往動される。そしてこれら
テンション検出ピン51及びテープ引出しピン54によって
テープ73がインピーダンスローラ63やキャプスタン62に
パスされたテープ走行経路上に完全にローディングされ
る。以上により、一連のテープローディング動作が完了
して、モータ39が停止される。なおこのテープローディ
ング時には通常テープカセット71の巻取リール72b側か
らテープ73が繰り出される。
次に、上記テープローディングの完了後に、記録釦又は
再生釦が押されると、ピンチローラ55が第3B図で1点鎖
線の往動位置から実線で示したキャプスタン62への圧着
位置へ駆動され、そのピンチローラ55によってテープ73
がキャプスタン62に圧着される。そしてテープが供給リ
ール72aから供給されて巻取リール72bに巻取られるべく
テープ走行経路上を定速で走行されて、回転ヘッドドラ
ム18の上ドラム18aの回転によって記録又は再生が行わ
れる。そしてこの記録又は再生時には、テンション検出
ピン51によってテープ73のテンションが検出されて、供
給リール台3aのバンドブレーキ60のブレーキ力が自動調
整されて、テープ73のバックテンションが一定に保持さ
れる。またこの記録、再生時や早送り時には、リール台
駆動機構64によって巻取リール台3bを回転駆動する一
方、巻戻し時には供給リール台3aを回転駆動する。
なお、テープアンローディング動作は、モータ39が逆回
転駆動されることによって、上述したテープローディン
グ動作の逆動作によって行われる。但しこの際、両駆動
リング32a,32bの第5図で矢印f方向への移動開始によ
って、両テープローディング手段27a,27bが両ガイド位
置決め基台46a,46b上から両ガイドレール9a,9b上に乗り
移るまでは、第5図で矢印j方向に回動される駆動ギア
21の駆動ピン22がガイド板24のガイド孔23の円弧部23b
内をその円弧に沿って矢印j方向に移動されるために、
移動シャーシ1には矢印b方向への移動力は与えられな
い。そして、両テープローディング手段27a,27bが両ガ
イドレール9a,9b上に乗り移った後に、駆動ピン22がガ
イド孔23の直線部23a内に入り込み、以後この駆動ピン2
2によって移動シャーシ1が駆動されて、この移動シャ
ーシ1が第3B図及び第4B図の往動位置から第3A図及び第
4A図の復動位置まで矢印b方向に移動されるように構成
されている。
そして、移動シャーシ1によってテープカセット71が両
リール台3a,3bごと矢印b方向に移動されて、テープカ
セット71が第3A図及び第4A図に示す如く回転ヘッドドラ
ム18から再び充分な距離l2だけ離間される。そして、両
テープローディング手段27a,27b、テンション検出ピン5
1、テープ引出しピン54及びピンチローラ55がそれぞれ
第3A図の復動位置へ復動された後にモータ39が停止され
て、一連のテープアンローディング動作が完了する。な
おこのテープアンローディング時には、リール台駆動機
構64が巻取リール台3bを低トルクで回転駆動し、テープ
73が巻取リール72bに巻取られて、テープカセット71内
に引戻される。
G4 次に、ピンチローラの駆動機構の構造を第1A図〜第
2図及び第5図によって説明する。
前述した如く、ピンチローラ55はテープ73の巻取り側に
配置されており、このピンチローラ55はアーム56の一端
の上部に支軸81を介して回転自在に枢着されている。そ
してアーム56の他端が支点軸58を介して移動シャーシ1
の前端側の他側部上に回動自在に枢支されていて、アー
ム56及びピンチローラ55はその支点軸58を中心に第1A図
で矢印h,i方向に水平に回動自在に構成されている。そ
してこのアーム56の一端に一体に設けられた小アーム82
の先端には支軸83によって回転自在に枢着されたローラ
からなる係合子84が設けられている。また支点軸58には
別のアーム85が回動自在に枢支されていて、そのアーム
85の一端に設けられたばね係止部86とアーム56の一端側
に設けられたばね係止部87との間に架設された引張りコ
イルばねからなる圧着ばね88によって、これら両アーム
56と85とがこれらに一体に設けられた小突起89,90どう
しで第1A図に示す如く矢印h,i方向から相互に当接され
ている。なおアーム85の他端の下部には垂直状のピンか
らなる被係合部91が設けられており、そのアーム85はそ
の他端に設けられたばね係止部92と移動シャーシ1上に
設けられたばね係止部93との間に架設された引張りコイ
ルばねからなる付勢ばね94によって第1A図で矢印h方向
に回動付勢されている。そしてその付勢ばね94のばね力
により、アーム85及び圧着ばね88を介してアーム56及び
ピンチローラ55が第1A図に示すテープカセット71内の復
動位置から第1B図に示すテープカセット71外のキャプス
タン62の近傍の往動位置まで矢印h方向に回動付勢され
ている。
アーム85のピン91の近傍位置で移動シャーシ1上には回
動レバーからなる駆動部材96が配置されている。この駆
動部材96は一端を支点軸97を介して移動シャーシ1上に
第1A図で矢印m,n方向に回動自在に枢支されており、他
端の下部には垂直状のガイドピン98が設けられている。
なおこのガイドピン98は移動シャーシ1に設けられた支
点軸97を中心とする円弧孔99を挿通して移動シャーシ1
の下方に突出されている。そしてこの駆動部材96の長手
方向のほぼ中央部でアーム85側の端縁にはピンからなる
被係合部91が係合、離脱される溝からなる係合部100が
設けられている。
ところで、ピンチローラ55の駆動機構は第5図で示した
移動シャーシ1及び両テープローディング手段27a,27b
の駆動機構によって兼用されている。そしてモータ39と
駆動ギア37aとの間のギアトレイン40中に大径のカムギ
ア102が配置されている。このカムギヤ102は移動シャー
シ1上に支軸103を介して回転自在に取付けられたもの
であり、外周にギア104が設けられ、内周の上面にエン
ドレス状のカム溝105が設けられている。このカムギア1
02の一部の上部に跨がって配置されたカムレバー106が
移動シャーシ1上に支点軸107を介して第5図で矢印o,q
方向に回動自在に取付けられている。そしてこのカムレ
バー106の下部の一部に設けられた垂直状のピンからな
る従動子108がカムギア102のカム溝105内に遊嵌されて
いる。またこのカムレバー106にはほぼL形のガイド溝1
09が設けられていて、移動シャーシ1を貫通して下方に
突出された駆動部材96のガイドピン98が遊嵌されてい
る。
そして前述した如く、テープ73の巻取り側に配置されて
いるテープローディング手段27bの移動ブロック28の復
動方向(矢印d方向)側の側面110に前記ローラから係
合子84が当接されて転動されるように構成されており、
かつその側面110の一部に凹部110aが設けられている。
G5 次に、ピンチローラの駆動動作を第1A図〜第1D図及
び第5図によって説明する。
先ず、前述した如く、テープカセット71の装着後で、テ
ープローディング動作の開始前では、第1A図に示す如く
テープローディング手段27bがテープカセット71内の復
動位置まで矢印d方向に復動されている。そしてその移
動ブロック28の側面110の凹部110aにアーム56の係合子8
4が係合されて、その移動ブロック28によって係合子84
が矢印d方向に押圧されている。この結果両アーム56,8
5が支点軸58を中心に付勢ばね94に抗して矢印i方向に
復動されて、ピンチローラ55が第1A図に示すテープカセ
ット71内の復動位置へ復動されている。一方この時、カ
ムレバー106のガイド溝109は第1A図に示す如く移動シャ
ーシ1の移動方向である矢印b,c方向と平行な状態にな
っている。
次にこの状態で、前述した如く、モータ39の正回転駆動
によってテープローディング動作が開始されると、第1B
図に示す如く移動シャーシ1が矢印c方向に往動される
と共に、テープローディング手段27bがガイドレール9b
によって案内されて矢印e方向に往動される。すると、
移動シャーシ1上に取付けられているピンチローラ55、
両アーム56,85、付勢ばね94及び駆動部材96がその移動
シャーシ1と一体に第1B図に示す如く矢印c方向に移動
される。
しかしこの際、第1B図に示す如くテープローディング手
段27bの矢印e方向への往動に追従して、両アーム56,86
が付勢ばね94のばね力によって支点軸58を中心に矢印h
方向に回動されて、ピンチローラ55が移動シャーシ1に
よって矢印c方向へ移動されながら矢印h方向に回動さ
れて第1B図に示すテープカセット71外でキャプスタン62
の近傍の往動位置へ往動される。なおこの際には、付勢
ばね94によってアーム85が矢印h方向に回動され、更に
圧着ばね88を介してアーム56が矢印h方向に回動される
ことになる。
またこの際、付勢ばね94のばね力によってアーム56の先
端の係合子84がテープローディング手段27bの移動ブロ
ック28の側面110に常に押圧されており、そのばね力に
より係合子84が移動ブロック28を矢印e方向に押し動か
す。この結果、テープローディング時にテープローディ
ング手段27bが受ける大きな負荷(テープ73をテープカ
セット71内から引出す時の抵抗)が上記ばね力によって
大巾に軽減される。またテープローディング手段27bが
ガイドレール9bに沿って矢印e方向に移動されるのに伴
って、ローラからなる係合子84は移動ブロック28の側面
110の凹部110aから出てその側面110上を転動されるが、
ピンチローラ55が第1B図の往動位置へ往動された後は、
移動ブロック28が係合子84から離れて行く。
また、第1B図に示す如くピンチローラ55が往動位置へ往
動された時、アーム85の被係合部91が駆動部材96の溝か
らなる係合部100内に入り込んで、これら両者91,100が
係合される。
一方、前述したテープローディング動作の開始から終了
までの間にギアトレイン40のカムギア102は正回転駆動
されるモータ39によって第5図で矢印r方向にほぼ340
゜回転駆動される。
そして、前述した如く、移動シャーシ1が復動位置から
往動位置まで往動される間は、カムレバー106の従動子1
08がカムギヤ102のカム溝105の同心円形部105a内を誘導
される関係で、カムレバー106のガイド孔109は第1A図及
び第1B図に示す如く移動シャーシ1の移動方向と平行な
姿勢を保持する。この結果、移動シャーシ1と一体に矢
印c方向に移動される駆動部材96のガイドピン98がその
ガイド孔109内を矢印c方向に平行に移動され、この間
駆動部材96には回転力が何等付与されない。なお移動シ
ャーシ1が往動位置へ往動された時、ガイドピン98はガ
イド孔109の先端109aへ移動される。
そして、前述した如く、移動シャーシ1が往動位置へ往
動されて停止された後に、カムギア102のカム溝105の偏
心部105bがカムレバー106の従動子108の駆動する。する
と、カムレバー106が第5図で実線の復動位置から1点
鎖線の往動位置まで矢印o方向に一度回動された後、再
び往動位置まで矢印q方向に回動されるように駆動され
る。
そして、カムレバー106が復動位置から往動位置まで矢
印o方向に一度回動される時に、第1C図に示す如くガイ
ド孔109の先端109aによってガイドピン98が駆動され
て、駆動部材96が支点軸97を中心に第1C図に示す如く矢
印m方向に回動され、その係合部100によってアーム85
の被係合部91が駆動される。この結果、アーム85が付勢
ばね94との協働作用によって第1C図に示す如く支点軸58
を中心に矢印h方向に回動され、圧着ばね88を介してア
ーム56が支点軸58を中心に矢印h方向に回動されて、ピ
ンチローラ55が第1B図に示した往動位置から第1C図に示
したキャプスタン62への圧着位置まで小さなストローク
量l4だけ矢印h方向に駆動される。なおこの際、ピンチ
ローラ55は圧着ばね88のばね力によってテープ73をキャ
プスタン62に圧着する。そしてこの後引き続いてカムレ
バー106が往動位置まで矢印q方向に回動されることに
よって、第1D図に示す如く駆動部材96及びアーム85がそ
れぞれ矢印n,i方向に会同され、小突片89,90が再び当接
されて、アーム56が矢印i方向に回動されて、ピンチロ
ーラ55が第1D図に示す如くキャプスタン62から矢印i方
向に離間される。
なおこの際、前述した如く、矢印e方向に往動されてい
るテープローディング手段27bは、移動シャーシ1が往
動位置へ往動されて停止された後に、第1C図に示す如く
ガイドレール9b上からガイド位置決め基台46b上に乗り
移って往動位置へ往動されて停止される。そしてカムレ
バー106の第5図で矢印o,q方向の回動運動は、テープロ
ーディング手段27bが往動位置へ往動された後における
カムギア102の矢印r方向へのオーバーラン回動によっ
て行われるように構成されている。そして以上によりテ
ープローディング時におけるピンチローラ55の駆動動作
が完了して、この後にモータ39が停止される。
ところで、第1D図に示す如くピンチローラ55をキャプス
タン62から矢印i方向に離間させた状態は、記録、再生
のスタンバイ(レディ)状態である。そしてこの状態で
記録釦又は再生釦が押されると、モータ39が一定時間だ
け逆回転駆動され、カムギア102が第5図で矢印s方向
に所定角度だけ逆回転駆動される。すると、カムレバー
106が第D図の復動位置から第1C図の往動位置まで矢印
o方向に回動され、前述した如く、駆動部材96によって
ピンチローラ55が駆動されて、そのピンチローラ55によ
ってテープ73がキャプスタン62に圧着され、テープ走行
が開始されることになる。
なお、テープアンローディング時には、前述した如く、
逆回転駆動されるモータ39によってカムギヤ102が第5
図で矢印s方向に逆回転駆動されることにより、前述し
た動作の逆動作によってピンチローラ55が駆動される。
即ち先ず、カムレバー106及び駆動部材96により両アー
ム85,56が駆動されて、ピンチローラ55が第1C図のキャ
プスタン62への圧着位置から第1B図の往動位置まで矢印
i方向に駆動される。
次にこの後、第1C図の往動位置ら第1A図の復動位置まで
矢印d方向に復動されるテープローディング手段27bの
移動ブロック28の側面110がアーム56の先端係合子84に
当接してこれを矢印d方向に押す。
この結果、第1A図に示す如く両アーム56,85が移動シャ
ーシ1と一体に矢印b方向に移動されながら、両アーム
56,85がテープローディング手段27bによって押されて付
勢ばね94に抗して矢印i方向に回動され、テープローデ
ィング手段27bが第1A図の復動位置へ復動されることに
よってピンチローラ55も第1A図の復動位置へ復動され
る。なお第1A図に示す如くアーム85の矢印iへの方向へ
の回動により被係合部91が駆動部材96の係合部100内か
ら離脱される。
G6 次に、テープ引出しピン54の駆動機構の構造及び駆
動動作を第6A図〜第7図によって説明する。
先ず、前述した如く、テープ引出しピン54はテープ73の
巻取り側に配置されており、このテープ引出しピン54は
移動シャーシ1の下部に支点軸59を介して第6A図で矢印
t,u方向に回動自在に枢支されたアーム57の一端の上部
に垂直状に取付けられている。そしてアーム57の他端の
下部に垂直状で回転自在に枢着されたガイドローラ112
が固定シャーシ17上に設けられたほぼL形のガイド溝11
3内に遊嵌されている。なおこのアーム57は支点軸59の
外周に巻装されて両端がテープ引出しピン54と移動シャ
ーシ1に設けられたばね係止部114とに係止された捩り
ばねからなる付勢ばね115によって第6A図で矢印u方向
に回動付勢されている。
そして、前述したテープローディングの開始前では、第
6A図に示す如くテープ引出しピン54が付勢ばね115によ
って矢印u方向に回動されて、テープカセット71内の復
動位置に復動されている。なおこの時ガイドローラ112
はガイド溝113の横溝部113a内に入り込んでいる。
そして、前述した如く、テープローディング動作が開始
されて、第6B図に示す如く移動シャーシ1が矢印c方向
に往動されると、テープ引出しピン54が移動シャーシ1
と一体に矢印c方向に移動される。そしてこの移動によ
りガイドローラ112がガイド溝113の横溝部113aから縦溝
部113b内に入り込み、アーム57が付勢ばね115に抗して
矢印t方向に回動されて、テープ引出しピン54がテープ
カセット71外の往動位置へ往動される。なおこの際、第
1B図に示した如くテープ引出しピン54はピンチローラ55
に対して先行して矢印t方向に回動され、第6B図に示す
如く移動シャーシ1が往動位置へ往動されることによっ
て、テープ引出しピン54がキャプスタン62の横近傍位置
へ移動されて、テープ73をキャプスタン62にパスさせる
ことになる。
なお、テープアンローディング時には、前述した動作の
逆動作によって、テープ引出しピン54が駆動され、第1A
図に示した如くピンチローラ55に対して後行して復動位
置へ復動される。
G7 次にテンション検出ピンの駆動機構の構造及び駆動
動作を第8A図及び第8B図によって説明する。
先ず、前述した如く、テンション検出ピン51はテープ73
の供給側に配置されており、このテンション検出ピン54
は移動シャーシ1の上部に支点軸53を介して第8A図で矢
印v,w方向に回動自在に枢支されたアーム52の先端の上
部に垂直状に取付けられている。そしてアーム52がこれ
と移動シャーシ1とに設けられた一対のばね係止部117,
118の間に架設された引張りコイルばねからなるテンシ
ョンばね119によって第8A図で矢印v方向に回動付勢さ
れている。なおこのアーム52のほぼ中央部に小アーム12
0が一体に設けられていて、前述した如く、テープ73の
供給側に配置されているテープローディング手段27aの
移動ブロック28の復動方向(矢印d方向)側の側面121
に小アーム120が当接されている。
そして、前述したテープローディングの開始前では、第
8A図に示す如くテープカセット71内の復動位置へ矢印d
方向から復動されているテープローディング手段27aの
移動ブロック28によって小アーム120が押されていて、
アーム52がテンションばね119に抗して矢印w方向に回
動されて、テンションピン51がテープカセット71内の復
動位置へ復動されている。
そして、前述した如く、テープローディング動作が開始
されて、第8B図に示す如く移動シャーシ1及びテープロ
ーディング手段27aが矢印c,e方向に往動されると、テン
ション検出ピン51が移動シャーシ1と一体に矢印c方向
に移動されながら、テープローディング手段27aに追従
して、アーム52がテンションばね119によって矢印v方
向に回動されて、テンション検出ピン51がテープカセッ
ト71外の往動位置へ復動される。そして第8B図に示す如
く移動シャーシ1が往動位置へ往動されるたことによっ
てテンション検出ピン51がインピーダンスローラ63の近
傍位置へ移動されて、テープ73をインピーダンスローラ
63にパスさせる。
なおこの際、テンションばね119のばね力によってアー
ム52及び小アーム120を介してテープローディング手段2
7aを矢印e方向に押し動かすので、前述したピンチロー
ラ55の付勢ばね94の働きと同様に、テープローディング
手段27bが受ける負荷を大巾に軽減させることができ
る。また第8B図に示す如く、テンション検出ピン51が往
動位置へ往動された後はテープローディング手段27aは
小アーム120から離れて往動位置まで矢印e方向に往動
される。
なお、テープアンローディング時には、前述した動作の
逆動作によって、テンション検出ピン51が駆動される。
即ち、第8A図の復動位置へ矢印d方向に復動されるテー
プローディング手段27aの移動ブロック28の側面121が小
アーム120に当接され、このテープローディング手段27a
によってアーム52がテンションばね119に抗して矢印w
方向に回動されて、テンション検出ピン51が復動位置へ
復動される。
以上、本発明の実施例に付き述べたが、本発明は実施例
に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて
各種の有効な変更が可能である。
例えば実施例では、駆動部材96によりアーム85を介して
アーム56を駆動するよう構成したが、駆動部材96でアー
ム56を直接駆動する構造であっても良く、また駆動部材
96は如何なる構造のものでも良い。
また実施例では、ピンチローラ55、アーム56,58及び駆
動部材96を移動シャーシ1上に取付けて移動シャーシ1
と一体に移動させるようにしたが、移動シャーシ1を用
いないもの、即ち固定シャーシ17上にこれらピンチロー
ラ55、アーム56,58及び駆動部材96を取付けたものであ
っても良い。
また実施例では、移動シャーシ1及び両テープローディ
ング手段27a,27bの駆動機構でピンチローラ55の駆動機
構を兼用させたが、ピンチローラ55専用の駆動機構を用
いるものであっても良い。
また本発明は、カメラ一体形の8ミリビデオに限定され
ることなく、その他の各種のカセット式記録再生装置に
適用可能である。
H 発明の効果 本発明は、ピンチローラを復動位置からキャプスタンの
近傍の往動位置へ往動させるのに特別な機構を用いる必
要が一切なく、ピンチローラの駆動機構はキャプスタン
の近傍の往動位置とキャプスタンへの圧着位置との間の
小さなストローク内のみでピンチローラを往動駆動すれ
ば良い。従ってそのピンチローラの駆動機構を簡素化及
び小型化することができて、カセット式記録再生装置全
体の小型、軽量化を図ることができる。
しかも本発明は、テープローディング時にテープローデ
ィング手段が受ける負荷と小さくできるので、例えば大
型のモータでテープローディング手段を駆動するものと
同様に、テープローディング手段によるテープローディ
ング動作をスムーズかつ素早く行えるものでありなが
ら、そのテープローディング祝団を駆動するモータの小
型化を図ることができて、カセット式記録再生装置全体
の小型、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すしたものであって、第1A
図〜第1D図は要部の動作を説明する平面図、第2図は要
部の分解斜視図、第3A図及び第3B図は全体の動作を説明
する平面図、第4A図及び第4B図は同上の全体の側面図、
第5図は駆動機構を説明する平面図、第6A図及び第6B図
は一部の動作を説明する平面図、第7図は同上の一部の
分解斜視図、第8A図及び第8B図は他の一部の動作を説明
する平面図である。 なお図面に用いた符号において、 27a,27b……テープローディング手段 39……モータ 55……ピンチローラ 56……アーム 62……キャプスタン 71……テープカセット 73……テープ 85……アーム 94……付勢ばね 96……駆動部材 102……カムギア 106……カムレバー である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着されたテープカセット内の復動位置と
    そのテープカセット外の往動位置との間でそれぞれ往復
    動自在のテープローディング手段及びピンチローラと、
    これらテープローディング手段及びピンチローラをそれ
    ぞれ往復動駆動する駆動機構とを具備し、 テープローディング手段を上記復動位置から往動位置へ
    往動してテープカセット内のテープをテープカセット外
    へ引出してテープ走行経路上へローディングさせると共
    に、ピンチローラを上記復動位置からキャプスタンの近
    傍の往動位置へ往動させ、この後ピンチローラをこの往
    動位置からキャプスタンへの圧着位置へ駆動してテープ
    をキャプスタンに圧着させるように構成したカセット式
    記録再生装置において、 上記駆動機構は上記ピンチローラを支点まわりに回動さ
    せるアームと、このアームを付勢して上記ピンチローラ
    を往動させる付勢ばねとを含み、 上記テープローディング手段が上記駆動機構にて往動さ
    れるとき、上記付勢ばねの弾性力で上記アームはこのテ
    ープローディング手段に押着され、このテープローディ
    ング手段はその往動方向に付勢されるカセット式記録再
    生装置。
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