JPH042437Y2 - - Google Patents

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JPH042437Y2
JPH042437Y2 JP8854385U JP8854385U JPH042437Y2 JP H042437 Y2 JPH042437 Y2 JP H042437Y2 JP 8854385 U JP8854385 U JP 8854385U JP 8854385 U JP8854385 U JP 8854385U JP H042437 Y2 JPH042437 Y2 JP H042437Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 以下の順序で本考案を説明する。
A 産業上の利用分野 B 考案の概要 C 従来の技術 D 考案が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G1 移動シヤーシ及びテープローデイング手段
の説明 (第1A図〜第2B図) G2 テープローデイング及びアンローデイング
動作の説明 (第1A図〜第2B図) G3 ばね部材の説明 (第1A図〜第4図) A 産業上の利用分野 本考案は、例えばカメラ一体型の8ミリビデオ
に適用するのに最適なカセツト式記録再生装置で
あつて、テープカセツト内から引出したテープを
回転ヘツドドラムにローデイングして記録又は再
生を行うものに関する。
B 考案の概要 本考案は、テープカセツトをシヤーシ上に装着
して内部の左右一対のテープリールを左右一対の
リール台に係合させた後、テープローデイング手
段によつてテープカセツト内からテープを引出し
て回転ヘツドドラムにローデイングさせるように
したカメラ一体型の8ミリビデオ等のカセツト式
記録再生装置において、テープカセツトが装着さ
れた後シヤーシを移動してテープカセツトを回転
ヘツドドラムに近接させるようにすることによ
り、テープ走行の安全性及び記録、再生の精度が
非常に高いものでありながら、カセツト式記録再
生装置全体の大巾な小型化を図ることができるよ
うにし、その上、移動シヤーシの移動中には負荷
を殆んど与えずに、しかもテープカセツトを回転
ヘツドドラムに近接させた位置では移動シヤーシ
をガタツキのないように固定することにより、記
録、再生中等においてテープカセツトが振動によ
つて不測にガタツクようなことが全くないように
したものである。
C 従来の技術 周知の如く、カメラ一体型の8ミリビデオ等の
従来のカセツト式ビデオテープレコーダは、テー
プカセツトをシヤーシ上に装着して内部の左右一
対のテープリールを左右一対のリール台に係合さ
せた後、テープローデイング手段によつてテープ
カセツト内からテープを引出して回転ヘツドドラ
ムにローデイングさせ、この状態で、テープをロ
ーデイング経路に沿つて定速走行させながら、回
転ヘツドドラムの回転によつて記録又は再生を行
うように構成されている。
D 考案が解決しようとする問題点 従来のカセツト式ビデオテープレコーダでは、
テープカセツトをシヤーシ上に装着して左右一対
のリール台等に係合させる際に、そのテープカセ
ツトや内部に収納されているテープ等を回転ヘツ
ドドラムに不測に当接させて、これらを相互に損
傷(特に、上ドラムが回転ドラムの場合は問題)
させてしまわないように、テープカセツトを回転
ヘツドドラムから充分に離間した安全な位置でシ
ヤーシ上に装着している。
しかし、テープカセツトを回転ヘツドドラムか
ら離間させた距離だけ、ビデオテープレコーダ全
体が大型化していた。
従つて、ビデオテープレコーダ全体の小型化を
図る上でテープカセツトと回転ヘツドドラムとの
間の距離の縮小方法は非常に重要である。
そこで従来、回転ヘツドドラムをシヤーシ上で
移動自在に構成し、シヤーシ上へのテープカセツ
トの装着後に、回転ヘツドドラムをシヤーシ上で
移動してテープカセツトの近接させる方法が一応
考えられてはいた。しかしながら回転ヘツドドラ
ムはビデオテープレコーダの心臓部であり、ミク
ロンオーダなる極めて高精度に管理される部分で
ある。従つて実際には、回転ヘツドドラムをシヤ
ーシ上で移動する構造を採用した場合、テープ走
行の不安定要素が増し、記録、再生の精度が非常
に低くなつてしまうために、この方法は現在に至
つても実用化されてはいない。
本考案は、テープ走行の安定性及び記録、再生
の精度が非常に高いものでありながら、シヤーシ
上に装着されたテープカセツトと回転ヘツドドラ
ムとの間の距離を大巾に縮小することができ、し
かも記録、再生中等においてテープカセツトが振
動によつて不測にガタツクようなことを未然に防
止できる簡単な構造を提供するものである。
E 問題点を解決するための手段 本考案は、回転ヘツドドラムが上部に取付けら
れた固定シヤーシと、左右一対のリール台が上部
に取付けられてその左右一対のリール台を回転ヘ
ツドドラムから離間させた復動位置と回転ヘツド
ドラムに近接させた往動位置との間で固定シヤー
シ上にて往復動される上記固定シヤーシ及び上記
移動シヤーシのうちの一方に固定された基部及び
この基部から傾斜して延びる傾斜部を有するばね
部材と、上記固定シヤーシ及び上記移動シヤーシ
のうちの他方に設けられ、上記移動シヤーシが上
記復動位置から上記往動位置へ往動された時に上
記ばね部材の上記傾斜部を押圧することにより、
上記固定シヤーシに対して上記移動シヤーシを上
記ばね部材と共働して上記往動位置にてガタツキ
のないように固定するばね圧着部材とを具備し、
上記移動シヤーシを上記復動位置に復動させた状
態でテープカセツトを上記移動シヤーシ上に装着
して内部の左右一対のリールを左右一対のリール
台に係合させた後、上記移動シヤーシを上記往動
位置へ往動させて上記テープカセツトを上記回転
ヘツドドラムに近接させると共に、その往動位置
にて上記移動シヤーシを上記ばね部材及び上記ば
ね圧着部材によつてガタツキのないように固定さ
せ、テープローデイング手段によつて上記テープ
カセツト内のテープを引出して上記回転ヘツドド
ラムにローデイングさせるように構成したもので
ある。
F 作用 本考案は、回転ヘツドドラムを固定シヤーシ上
に固定したまゝで、移動シヤーシ上に装着したテ
ープカセツトを左右一対のリール台ごとその移動
シヤーシによつて移動して回転ヘツドドラムに近
接させるものである。従つて、回転ヘツドドラム
を何等移動させないので、その回転ヘツドドラム
を移動させることによるテープ走行の不安定要素
が増すようなことが全くなく、テープ走行の安定
性及び記録、再生の精度が非常に高いものであり
ながら、テープカセツトと回転ヘツドドラムとの
間の距離を大巾に縮小することができる。
その上本考案は、移動シヤーシが復動位置から
往動位置へ往動されてテープカセツトが回転ヘツ
ドドラムに近接された時に、その移動シヤーシが
ばね部材及びばね圧着部材によつてガタツキのな
いように固定され、その移動シヤーシ上のテープ
カセツトが移動シヤーシと一緒に振動によつてガ
タツクようなことが未然に防止される。従つてこ
の後(テープローデイング後)における記録、再
生時等においてカセツト式記録再生装置に振動が
与えられても、テープカセツトが不測に振動する
ことがない。
また本考案は、移動シヤーシが復動位置から往
動位置へ往動された時にばね部材及びばね圧着部
材によつて移動シヤーシを往動位置に固定するも
のであり、移動シヤーシが復動位置と往動位置と
の間で往復移動される間は、その移動シヤーシに
負荷(移動抵抗)を殆んど与えない。
しかも本考案は、板ばね等の極く簡単なばね部
材とこのばね部材を押圧するばね圧着部材とを用
いるだけの極めて簡単な構造である。
G 実施例 以下、本考案をカメラ一体型の8ミリビデオに
適用した一実施例を図面に基づき説明する。
G1最初に、移動シヤーシ及びテープローデイ
ング手段の構造を第1A図〜第2B図によつて説
明する。
移動シヤーシ1はステンレス板等の金属板によ
つて構成されたものであり、周辺部に一体に折曲
げ加工された複数のリブ2によつて補強されて、
精度の高い水平な平面板に加工されている。そし
て移動シヤーシ1の後端側の上部には供給リール
台3aと巻取リール台3bとからなる左右一対の
リール台が回転自在に取付けられており、また移
動シヤーシ1の前後、左右の4箇所には前後方向
に延びる長孔からなるガイド孔5が互いに平行状
に設けられている。また移動シヤーシ1の上部に
はそれぞれ左右一対のカセツト位置決めピン6と
カセツト載置台7とが取付けられている。
移動シヤーシ1の前端側には後述するテープロ
ーデイング手段の案内用の左右一対のガイドレー
ル9a,9bがそれぞれ水平に設けられている。
これら両ガイドレール9a,9bはステンレス板
等の金属板からなる移動シヤーシ1にポリアセタ
ール樹脂等の合成樹脂によつてアウトサート成形
したものである。そしてこれら両ガイドレール9
a,9bにはこれらの中央部に沿つて適宜彎曲さ
れたガイド溝10がそれぞれ設けられており、こ
れら両ガイド溝10の先端(前端)10aはそれ
ぞれ開放されている。
固定シヤーシ17はアルミニウム板等の金属板
によつて構成されたものであり、この固定シヤー
シ17の前端側の上部に回転ヘツドドラム18が
アルミニウム等の金属によつて構成されたドラム
基台19を介して取付けられている。なおこの回
転ヘツドドラム18は上ドラム18aが回転ヘツ
ドドラムに構成され、下ドラム18bはドラム基
台19上に固着された固定ドラムに構成されてい
る。そしてこの回転ヘツドドラム18は第1A図
に示す如く後述するテープカセツトの前面と平行
な基準線Pに対して所定の角度θ1に傾斜された矢
印a方向に所定の傾斜角度の傾斜されて取付けら
れている。またこの固定シヤーシ17の上部には
前後、左右の4箇所にガイドピン20が固着され
ていて、移動シヤーシ1が4つのガイド孔5によ
つてこれら4つのガイドピン20の上端に係合さ
れて水平に取付けられている。そして移動シヤー
シ1は固定シヤーシ17上にあつて、4つのガイ
ドピン20とガイド孔5とによつて案内されて回
転ヘツドドラム18に対する遠近方向である矢印
b,c方向に水平に移動自在に構成されている。
左右一対のテープローデイング手段27a,2
7bはそれぞれ移動ブロツク28上に取付けられ
た回転ローラからなる垂直な回転ガイド29と固
定ピンからなる傾斜ガイド30とによつて構成さ
れている。そしてこれら両テープローデイング手
段27a,27bはこれらの移動ブロツク28に
よつて移動シヤーシ1の両ガイドレール9a,9
b上に載置され、両ガイド溝10によつて案内さ
れながら両ガイドレール9a,9b上で回転ヘツ
ドドラム18に対する遠近方向である矢印d,e
方向に水平に移動されるように構成されている。
そして移動シヤーシ1の矢印b,c方向の駆動
及び両テープローデイング手段27a,27bの
矢印d,e方向の駆動は固定シヤーシ17上に取
付けられたモータ(図示せず)によつて行われる
ように構成されている。
ドラム基台19の左右両端部には水平な左右一
対のガイド位置決め基台46a,46bが一体に
もうけられている。そしてこれら両ガイド位置決
め基台46a,46bには両ガイドレール9a,
9bの両ガイド溝10の先端10aが接続される
一対のガイド溝47が設けられており、その先端
(後端)47aはそれぞれ開放されている。
移動シヤーシ1の前端側の一側部上にはテンシ
ヨン検出ピン51がアーム52を介して回動自在
に取付けられており、また移動シヤーシ1の前端
側の他側部上にはテープ引出しピン54とピンチ
ローラ55とがそれぞれアーム56,57を介し
てそれぞれ回動自在に取付けられている。なおテ
ンシヨン検出ピン51は移動シヤーシ1上に取付
けられて供給リール台3aのブレーキ力を調整す
るバンドブレーキ(図示せず)連結されている。
固定シヤーシ17上で回転ヘツドドラム18の
左右両側位置にはキヤプスタン62とインピーダ
ンスローラ63とがそれぞれ回転自在に取付けら
れている。また固定シヤーシ17上で両リール台
3a,3bの中間位置にはリール台駆動機構64
が取付けられている。
そして8ミリビデオカセツトであるテープカセ
ツト71内には供給リール72aと巻取リール7
2bとからなる左右一対のリールに巻装されたテ
ープ(磁気テープ)73が収納されており、当初
このテープ73はテープカセツト71内の左右一
対のテープガイド74にて案内されてテープカセ
ツト71の前面開口75に沿つてパスされてい
る。またテープカセツト71には前面開口75を
開閉する回動自在の開閉蓋76と前面開口75に
接続された底面開口77とが設けられている。
G2次に、テープローデイング及びアンローデ
イング動作を第1A図〜第2B図によつて説明す
る。
先ず、カセツト装着前においては、移動シヤー
シ1が第1A図及び第2A図に示す復動位置まで
矢印b方向に復動されていて、両リール台3a,
3bは回転ヘツドドラム18から大きな距離1
だけ離間されている。またこのカセツト装着前に
は、両テープローデイング手段27a,27bを
始めとして、テンシヨン検出ピン51、テープ引
出しピン54及びピンチローラ55が第1A図に
示す復動位置にそれぞれ復動されている。
次にこの状態で、テープカセツト71がカセツ
ト装着装置(図示せず)によつて第1A図及び第
2A図に示す如く移動シヤーシ1上に上方から装
着されて、両カセツト位置決めピン6及び両カセ
ツト載置台7上に水平に装着されて位置決めされ
る。すると、両テープローデイング手段27a,
27b、テンシヨン検出ピン51、テープ引出し
ピン54及びピンチローラ55がテープカセツト
71の底面開口77からテープ73の内側に挿入
されると共に、開閉蓋76が開蓋手段(図示せ
ず)によつて上方に突き上げられて上方に回動さ
れて、テープカセツト71の前面開口75が解放
される。
なおこの際、テープカセツト71は回転ヘツド
ドラム18に対して充分な距離2だけ離間され
た位置で移動シヤーシ1上に安全に装着されるの
で、そのカセツト装着時に、テープカセツト71
やテープ73が回転ヘツドドラム18(特に、回
転ヘツドドラムである上ドラム18a)に不測に
当接されて、これらが相互に損傷されるような危
険が全くない。
次に、テープローデイング動作は、上記カセツ
ト装着の完了後に行われ、移動シヤーシ1が第1
A図及び第2A図の復動位置から第1B図及び第
2B図の往動位置まで矢印c方向に水平に移動さ
れる。
そして、この移動シヤーシ1によつてテープカ
セツト71が両リール台3a,3bごと矢印c方
向に移動されて、第1B図及び第2B図に示す如
く、両リール台3a,3bと回転ヘツドドラム1
8との間の距離が小さな距離3に縮小されて、
テープカセツト71が回転ヘツドドラム18に近
接される。なおこの際、テープカセツト71はそ
の前面開口75からテープカセツト71内に回転
ヘツドドラム18の一部が挿入される距離まで回
転ヘツドドラム18に大巾に近接されて、第1B
図に1点鎖線で示す如く両テープガイド74間に
直線的にパスされていたテープ73がその回転ヘ
ツドドラム18の周面の一部に接触される。
また、移動シヤーシ1と一体に両ガイドレール
9a,9bも矢印c方向に移動されて、これら両
ガイドレール9a,9bが第1B図に示す如く回
転ヘツドドラム18の両側に近接され、これら両
ガイドレール9a,9bの両ガイド溝10の先端
10aが両ガイド位置決め基台46a,46bの
両ガイド溝47の先端47aにそれぞれ接続され
る。
一方、移動シヤーシ1の矢印c方向への移動と
共に、両テープローデイング手段27a,27b
が第1A図及び第2A図の復動位置から第1B図
及び第2B図の往動位置である回転ヘツドドラム
18の両側近傍位置まで矢印e方向にそれぞれ水
平に移動される。即ち、両テープローデイング手
段27a,27bは、移動シヤーシ1と一体に矢
印c方向に移動される両ガイドレール9a,9b
上をこれらの両ガイド溝10によつて案内されて
矢印e方向にそれぞれ移動される。そして両テー
プローデイング手段27a,27bが往動位置に
達した時には、これらの移動ブロツク28が両ガ
イドレール9a,9b上から両ガイド位置決め基
台46a,46b上に乗り移つて、それぞれの往
動位置に位置決めされる。なお往動位置に達して
位置決めされた両テープローデイング手段27
a,27bの両回転ガイド29は垂直であるが、
両傾斜ガイド30は回転ヘツドドラム18に対し
てそれぞれ所定の傾斜角度に傾斜される。またこ
の際、両ガイドレール9a,9bが合成樹脂にて
成形されていて、金属に比べて摩擦係数が低いの
で、両テープローデイング手段27a,27bを
両ガイドレール9a,9b上で低トルクで極めて
円滑に移動させることができて、モータの小型化
を図り得る。
そして、両テープローデイング手段27a,2
7bの先行する垂直な両回転ガイド29によつ
て、テープカセツト71内のテープ73が前面開
口75から水平に引出されて第1B図及び第2B
図に示す如く傾斜されている回転ヘツドドラム1
8の周面に所定の巻付け角を有する螺旋状態で
ほゞM形にローデイングされる。なおこの際、両
テープローデイング手段27a,27bの両傾斜
ガイド30によつて回転ヘツドドラム18に対す
るテープ73の巻付け角と螺旋角とが規定され、
両回転ガイド30は回転ヘツドドラム18とテー
プカセツト71との間でテープ73を水平に折り
返すガイドとなる。またこの際、移動シヤーシ1
の矢印c方向への移動に同期して、テンシヨン検
出ピン51、テープ引出しピン54及びピンチロ
ーラ55がそれぞれ駆動されて、これらが第1A
図の復動位置から第1B図の往動位置までそれぞ
れ移動され、これらによつてテープ73がインピ
ーダンスローラ63やキヤプスタン62にパスさ
れる。以上により、一連のテープローデイング動
作が完了される。またこのテープローデイング時
には通常テープカセツト71の巻取リール72b
側からテープ73が繰り出される。
次に、上記テープローデイングの完了後に、第
1B図に示す如くピンチローラ55によつてテー
プ73がキヤプスタン62に圧着され、テープが
供給リール72aから供給されて巻取リール72
bに巻取られるべくローデイング経路上を定速で
走行されて、回転ヘツドドラム18の上ドラム1
8aの回転によつて記録、再生が行われる。そし
てこの記録、再生時には、テンシヨン検出ピン5
1によつてテープ73のテンシヨンが検出され
て、供給リール台3aのバンドブレーキのブレー
キ力が自動調整されて、テープ73のバツクテン
シヨンが一定に保持される。またこの記録、再生
時や早送り時には、リール台駆動機構64によつ
て巻取リール台3bを回転駆動する一方、巻戻し
時には供給リール台3aを回転駆動する。
なお、テープアンローデイング動作は、前述し
たテープローデイング動作の逆動作によつて行わ
れるが、両テープローデイング手段27a,27
bが両ガイド位置決め基台46a,46b上から
両ガイドレール9a,9bに乗り移つた後に、移
動シヤーシ1が第1B図及び第2B図の往動位置
から第1A図及び第2A図の復動位置まで矢印b
方向に移動されるように構成されている。
そして、移動シヤーシ1によつてテープカセツ
ト71が両リール台3a,3bごと矢印b方向に
移動されて、テープカセツト71が第1A図及び
第2B図に示すごとく回転ヘツドドラム18から
再び充分な距離2だけ離間される。そして、両
テープローデイング手段27a,27b、テンシ
ヨン検出ピン51、テープ引出しピン54及びピ
ンチローラ55がそれぞれ第1A図の復動位置へ
復動されて、一連のテープローデイング動作が完
了する。なおテープアンローデイング時には、リ
ール台駆動機構64が巻取リール台3bを低トル
クで回転駆動し、テープ73が巻取リール72b
に巻取られて、テープカセツト71内に引戻され
る。
G3次に、ばね部材を第1A図〜第4図によつ
て説明する。
ばね部材81は4個用いられており、これらは
ステンレス板等の金属板からなる所定長さの板ば
ねによつて構成されている。これらのばね部材8
1には長孔82がそれぞれ設けられていて、ねじ
挿通孔83を有する基部81aとその基部81a
に対して第4図に1点鎖線で示す如く所定の角度
θ2に傾斜された傾斜部81bとが一体に成形され
ており、長孔82の長さ及び巾は移動シヤーシ1
の各ガイド孔5の長さ及び巾より大きく構成され
ている。なお移動シヤーシ1の4個のガイド孔5
のそれぞれの前部位置(矢印c方向側)には4個
のねじ止め孔84が形成されている。そして4個
のばね部材81がこれらの長孔82を移動シヤー
シ1の4個のガイド孔5の上部上に重ねた状態で
移動シヤーシ1上にそれぞれねじ止めされてい
る。即ち第4図に示す如く各ばね部材81の基部
81aがねじ挿通孔83を挿通してねじ止め孔8
4に取付けられた止ねじ85によつて移動シヤー
シ1上にねじ止めされ、各ばね部材81の傾斜部
81bが第4図に1点鎖線で示す如く移動シヤー
シ1の後方(矢印b方向)上方向に向つて傾斜さ
れた状態に取付けられる。
ばね圧着部材87も4個用いられており、これ
らは金属等にて加工されたものである。これらの
ばね圧着部材87は中心孔88を有する円筒体8
9の上端の外周にフランジ90を一体に設けたも
のであり、円筒体89の直径は長孔82の巾より
小さくガイド孔5の巾より大きく構成されてい
る。なお固定シヤーシ17上に固着されている4
個のガイドピン20の上端面92上の中心にはガ
イド孔5の巾とほゞ同直径でかつ移動シヤーシ1
の板厚とほゞ同高さの円筒状の凸部であるガイド
部93が一体に設けられており、そのガイド部9
3の中心にはねじ止め孔94が設けられている。
そして第4図に示す如く、移動シヤーシ1が4
個のガイド孔5によつて4個のガイドピン20の
ガイド部93に嵌合されてそのガイドピン20の
上端面92上に水平に載置され、4個のばね圧着
部材87がその円筒体89によつて4個のばね部
材81の長孔82内に上方から挿入されてガイド
部93上に載置され、中心孔88を挿通してねじ
止め孔94に取付けられた止ねじ95によつてガ
イドピン20上にねじ止めされている。
以上の如く構成されたばね部材81及びばね圧
着部材87によれば、先ず第1A図、第2A図に
示す如く移動シヤーシ1が復動位置まで矢印b方
向に復動されている状態では、第4図に1点鎖線
で示す如く各ばね部材81の傾斜部81bが各ば
ね圧着部材87のフランジ90の下面90aの下
方に離間されていて、各ばね圧着部材87に対す
る各ばね部材81の圧着が解除されている。なお
この際、各ばね部材81の傾斜部81bを各ばね
圧着部材87のフランジ90の下面90aに殆ん
ど接触させる位置まで近接させるか又は極く軽く
接触させてもよい。
一方、第1B図、第2B図に示す如く、移動シ
ヤーシ1を復動位置から往動位置まで矢印c方向
に往動すると、第4図に実線で示す如く各ばね部
材81の傾斜部81bが基部81aに対して矢印
f方向に弾性に抗して撓んで、その傾斜部81b
が各ばね圧着部材87のフランジ90の下面90
aに強く圧着される。
以上の結果、移動シヤーシ1が往動位置へ往動
された時に、4個のばね部材81の4個のばね圧
着部材87のフランジ90に対する圧着反発力に
よつて、移動シヤーシ1が4個のガイドピン20
の上端面92上にガタツキの全くない状態に押圧
されて固定される。
従つて前述した記録、再生中等において、8ミ
リビデオ本体に振動等が与えられても、移動シヤ
ーシ1は4個のガイドピン20の上端面20a上
で不測にガタツクことが全くなく、その移動シヤ
ーシ1上に装着されているテープカセツト71も
ガタツクことが全くない。
なお、移動シヤーシ1が往動位置へ達した時
に、4個のガイドピン20の上端面20a上への
移動シヤーシ1の押圧力が最大となるものゝ、移
動シヤーシ1が復動位置と往動位置との間で矢印
b,c方向に往復動される間は、移動シヤーシ1
には負荷(移動抵抗)が殆ど与えられない。従つ
て移動シヤーシ1を4個のガイドピン20の上端
面92上で低トルクで円滑に往復駆動することが
できる。
また、4個の止ねじ95を外して、4個のばね
圧着部材87を4個のガイドピン20の上方に抜
き取るだけで、移動シヤーシ1を4個のガイドピ
ン20の上方に極めて簡単に取外すことができる
構造であり、組立て並びに分解が非常に容易で、
生産性並びにサービス性が高いものである。
以上、本考案に実施例に付き述べたが、本考案
は実施例に限定されることなく、本考案の技術的
思想に基づいて各種の有効な変更が可能である。
例えば実施例では、ばね部材81を移動シヤー
シ1上に取付けて移動シヤーシ1と一体に移動さ
せるように構成したが、ばね部材81を固定シヤ
ーシ17上に固定して設け、移動シヤーシ1が往
動位置へ往動された時にその固定のばね部材81
で移動シヤーシ1を押圧して固定するように構成
しても良い。
また、実施例で示したばね圧着部材87はガイ
ドピン20以外の固定シヤーシ17上に設けられ
ている如何なるピンの上部に設けても良い。
また本考案は、カメラ一体型の8ミリビデオに
限定されることなく、その他の各種のカセツト式
記録再生装置に適用可能である。
H 考案の効果 本考案は、カセツト装着時に、テープカセツト
を回転ヘツドドラムから充分に離間した安全な位
置に装着することができるので、このカセツト装
着時に、テープカセツトや内部に収納されている
テープ等を回転ヘツドドラムに不測に当接させ
て、これらを相互に損傷させてしまう危険が全く
ない。
しかも、回転ヘツドドラムを固定したまゝで、
装着されたテープカセツトを左右一対のリール台
ごと移動シヤーシによつて移動して回転ヘツドド
ラムに近接させるので、テープ走行の安全性及び
記録、再生の精度が非常に高いものでありなが
ら、テープカセツトと回転ヘツドドラムとの間の
距離を大巾に縮小することができて、テープカセ
ツトを回転ヘツドドラムと干渉するように近接さ
せた位置に装着するものと同様又はそれ以上に、
カセツト式記録再生装置全体を大巾に小型化する
ことが出来る。
それでいて本考案によれば、移動シヤーシを往
動位置へ往動させてテープカセツトを回転ヘツド
ドラムに近接させた状態では、移動シヤーシをガ
タツキのない状態に固定させることができるの
で、移動シヤーシによつてテープカセツトを移動
させる構造を有するカセツト式記録再生装置であ
りながら、テープカセツトを固定シヤーシ上に単
純に装着していた従来のカセツト式記録再生装置
と全く同様に、記録、再生中等においてテープカ
セツトが振動によつて不測にガタツクようなこと
を未然に防止することができるものである。
従つて本考案は、カメラ一体型のビデオやポー
タブルビデオの如くビデオ本体自体を可搬しなが
ら記録等を行うカセツト式記録再生装置に適用す
るのに最適なものである。
しかも本考案によれば、構造が非常に簡単な板
ばね等のばね部材とこのばね部材を押圧するばね
圧着部材とを用いるだけで良い上に、移動シヤー
シの移動中には負荷を殆んど与えず、移動シヤー
シを低トルクで往復駆動することができるので、
その移動シヤーシの駆動用モータの小型化を図り
得ると共に、移動シヤーシを常に円滑に往復動さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示したものであつ
て、第1A図及び第1B図は要部の平面図、第2
A図及び第2B図は要部の側面図、第3図は要部
の分解斜視図、第4図は要部の拡大断面図であ
る。 また図面に用いられた符号において、1……移
動シヤーシ、3a……リール台、3b……リール
台、9a……ガイドレール、9b……ガイドレー
ル、17……固定シヤーシ、18……回転ヘツド
ドラム、27a……テープローデイング手段、2
7b……テープローデイング手段、71……テー
プカセツト、72a……リール、72b……リー
ル、73……テープ、81……ばね部材、81a
……基部、81b……傾斜部、87……ばね圧着
部材である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転ヘツドドラムが上部に取付けられた固定シ
    ヤーシと、 左右一対のリール台が上部に取付けられてその
    左右一対のリール台を回転ヘツドドラムから離間
    させた復動位置と回転ヘツドドラムに近接させた
    往動位置との間で固定シヤーシ上にて往復動され
    る移動シヤーシと、 上記固定シヤーシ及び上記移動シヤーシのうち
    の一方に固定された基部及びこの基部から傾斜し
    て延びる傾斜部を有するばね部材と、 上記固定シヤーシ及び上記移動シヤーシのうち
    の他方に設けられ、上記移動シヤーシが上記復動
    位置から上記往動位置へ往動された時に上記ばね
    部材の上記傾斜部を押圧することにより、上記固
    定シヤーシに対して上記移動シヤーシを上記ばね
    部材と共働して上記往動位置にてガタツキのない
    ように固定するばね圧着部材とを具備し、 上記移動シヤーシを上記復動位置に復動させた
    状態でテープカセツトを上記移動シヤーシ上に装
    着して内部の左右一対のリールを左右一対のリー
    ル台に係合させた後、上記移動シヤーシを上記往
    動位置へ往動させて上記テープカセツトを上記回
    転ヘツドドラムに近接させると共に、その往動位
    置にて上記移動シヤーシを上記ばね部材及び上記
    ばね圧着部材によつてガタツキのないように固定
    させ、 テープローデイング手段によつて上記テープカ
    セツト内のテープを引出して上記回転ヘツドドラ
    ムにローデイングさせるように構成したカセツト
    式記録再生装置。
JP8854385U 1985-06-12 1985-06-12 Expired JPH042437Y2 (ja)

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JPS61203443U JPS61203443U (ja) 1986-12-20
JPH042437Y2 true JPH042437Y2 (ja) 1992-01-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483668B1 (ko) * 1997-07-10 2005-07-28 호와고교 가부시키가이샤 천공장치용평판누름장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483668B1 (ko) * 1997-07-10 2005-07-28 호와고교 가부시키가이샤 천공장치용평판누름장치

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Publication number Publication date
JPS61203443U (ja) 1986-12-20

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