JP2914159B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2914159B2
JP2914159B2 JP6018875A JP1887594A JP2914159B2 JP 2914159 B2 JP2914159 B2 JP 2914159B2 JP 6018875 A JP6018875 A JP 6018875A JP 1887594 A JP1887594 A JP 1887594A JP 2914159 B2 JP2914159 B2 JP 2914159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
base
cassette
pinch roller
slide base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6018875A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07210958A (ja
Inventor
茂 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=11983731&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2914159(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP6018875A priority Critical patent/JP2914159B2/ja
Publication of JPH07210958A publication Critical patent/JPH07210958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2914159B2 publication Critical patent/JP2914159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを収納した
テープカセットをメインベース上に沿って移動自在なス
ライドベースの上方から装着し、且つ、このテープカセ
ットをスライドベースと一体に回転ドラム方向に移動し
てテープカセット内に回転ドラムの一部を進入させて構
成した磁気記録再生装置において、とくに、ピンチロー
ラを備えたピンチローラアームをメインベース上に回動
自在に支持するよう構成した磁気記録再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ・テープレコーダ(VT
R)とか回転式デジタル・オーディオ・テープレコーダ
(R−DAT)などの磁気記録再生装置は、据え置き型
及び携帯型共に小型軽量化がめざましく進んでいる。こ
れに伴って、磁気記録再生装置に使用されるテープカセ
ットも小型化が図られ、更に、磁気テープへの高密度記
録再生が図られている。
【0003】一般的に上記磁気記録再生装置では、カセ
ット筐体内に形成したローディングポケットの前方部位
に磁気テープを張架しながら収納したテープカセットを
用い、このテープカセットから磁気テープを引き出し
て、磁気ヘッドを備えた回転ドラムに磁気テープを所定
の角度に亘って螺旋状に巻き付けながら、回転する磁気
ヘッドによりヘリカルスキャンして記録再生することが
周知である。
【0004】ところで、上記磁気記録再生装置のうち
で、テープカセットをメインベース上に沿って移動自在
なスライドベースの上方から装着し、スライドベースと
一体にテープカセットを回転ドラム方向に移動して、テ
ープカセットの内部に装置側の回転ドラムの一部を進入
させて、装置の小型化を図っている従来の磁気記録再生
装置が特開平5−258416号公報に開示されてい
る。
【0005】図4は従来の磁気記録再生装置を説明する
ための構成図であり、(A)はテープアンローディング
状態を示した図,(B)はテープローディング完了状態
を示した図、図5は従来の磁気記録再生装置において、
メインベース上に設けたキャプスタンと、スライドベー
ス上に回動自在に支持されたピンチローラアームに立設
したピンチローラとを説明するための側面図である。
【0006】図4(A)に示した従来の磁気記録再生装
置(以下、装置と記す)110において、基台となるメ
インベース111上の手前側には、テープカセット10
0を上方から装着するためのスライドベース組立体13
0がメインベース111上に沿って摺動自在に設けられ
ている。上記スライドベース組立体130は、スライド
ベース131がメインベース111側の駆動源によって
回動自在なアームギア112に固着したピン112aと
連結してカセット装着位置から後述の回転ドラム120
の方向(矢印方向)に摺動自在に設けられ、且つ、スラ
イドベース131上には供給リール台132及び巻取リ
ール台133が適時回転可能に設けられている。ここ
で、スライドベース組立体130が図示したようにカセ
ット装着位置に至っている時には、スライドベース13
1の前端部131aがメインベース111の前端部11
1aより前方に突出している。
【0007】そして、テープカセット100をスライド
ベース組立体130の上方から装着すると、磁気テープ
Tを収納したカセット筐体101内の供給リール102
及び巻取リール103が供給リール台132及び巻取リ
ール台133に夫々嵌合すると共に、テープアンローデ
ィング状態で、供給リール102から出た磁気テープT
がカセット筐体101内の前面に設けた供給側及び巻取
側のガイドポール104,105に掛け渡されて巻取リ
ール103に巻かれている。また、カセット筐体101
の前方には、供給側のガイドポール104と巻取側のガ
イドポール105とを挟んで底面側を大きく肉抜きした
ローディングポケット101aが形成され、このローデ
ィングポケット101a内の前方部位に磁気テープTが
張架されている。また、カセット筐体101のローディ
ングポケット101a内には磁気テープTをテープカセ
ット100外の所定のテープパスに引き出すための複数
のテープローディング部材及びピンチローラが複数図示
位置で待機している。
【0008】上記複数のテープローディング部材は供給
側と巻取側とに大別され、供給側では、スライドベース
131上に回動自在に支持されたテンションポール13
4と、メインベース111上で回転ドラム120の左方
に移動自在な第1ローディングべース113に支持され
た第1テープガイド114とがローディングポケット1
01a内に入り込んでいる。
【0009】一方、巻取側では、メインベース111上
で回転ドラム120の右方に移動自在な第2ローディン
グべース115に支持された第2テープガイド116
と、メインベース111上で後述のキャプスタン127
の奥方に移動自在な第3ローディングべース117に支
持された第3テープガイド118と、スライドベース1
31上に回動自在に支持されたピンチローラ135及び
ティクアップガイドポール138とがローディングポケ
ット101a内に入り込んでいる。
【0010】また、メインべース111上の奥方には、
磁気ヘッド119を一体に備えた回転ドラム120が回
転自在に設けられており、この回転ドラム120を中心
として左側のメインべース111上には、供給側の第1
テープガイド114を支持した第1ローディングべース
113を回転ドラム120の左方に案内するための第1
案内溝121が形成されている。一方、回転ドラム12
0を中心として右側のメインべース111上には、巻取
側の第2テープガイド116を支持した第2ローディン
グべース115を回転ドラム120の右方に案内するた
めの第2案内溝122と、第3テープガイド118を支
持した第3ローディングべース117をキャプスタン1
27の奥方に案内するための第3案内溝123とが形成
されている。
【0011】また、メインべース111上には、供給側
傾斜ポール124及び傾斜して取り付けた供給側テープ
ガイド125が回転ドラム120の入口側で第1案内溝
121の終端近傍に設けられ、且つ、巻取側傾斜ポール
126が回転ドラム120の出入口側で第3案内溝12
3の終端近傍近傍に設けられている。これらのテープガ
イド部材125〜127は、前記した第1〜第3テープ
ガイド114,116,118が夫々奥方に移動した際
に協働して磁気テープTを回転ドラム120に沿って螺
旋状に巻き付けるように走行方向を補正する機能を備え
ている。
【0012】更に、メインべース111上には、磁気テ
ープTをピンチローラ135との間で挟持しながら走行
させるキャプスタン127が巻取側傾斜ポール126よ
り下流で第3案内溝125の右奥方に回転自在に設けら
れている。
【0013】そして、テープアンローディング時にテー
プカセット100のローディングポケット101a内に
入り込んだ上記テープローディング部材をテープカセッ
ト100外に移動させながら磁気テープTを回転ドラム
方向に引き出しつつ、且つ、スライドベース組立体13
0と一体にテープカセット100を回転ドラム方向に移
動すると、図4(B)に示した如く、ローディングポケ
ット101a内に回転ドラム120の一部が進入し、同
時に磁気テープTは回転ドラム120に所定の角度に亘
って螺旋状に巻き付けられながら図示の如くの所定のテ
ープパスが形成されると共に、磁気テープTをメインベ
ース111上のキャプスタン127とスライドベース1
31上のピンチローラ135とで挟持しながら走行して
回転ドラム120と一体に回転する磁気ヘッド119に
より記録再生を行っている。この際、スライドベース組
立体130が回転ドラム方向に移動することにより、ス
ライドベース131の前端部131aはメインベース1
11の前端部111aから突出しなくなり、これにより
装置110の奥行き寸法を短くすることができ、小型化
が図られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の装置110では、テープカセット100を装着する
ためのスライドベース組立体130(スライドベース1
31)を備えることにより、テープカセット1内に回転
ドラム120の一部を進入させることができるので、装
置110の奥行き寸法を短く設定できるものの、図5に
拡大して示したように磁気テープTを走行するためのピ
ンチローラ135はスライドベース131上に回動自在
に支持されている。
【0015】即ち、図5に示した如く、スライドベース
131上には、ピンチローラ135を先端に立設したピ
ンチローラアーム136がスライドベース131上に固
着した軸137を中心に回動自在に支持されており、テ
ープローディング時にはスライドベース131と一体に
ピンチローラ135が矢印方向(回転ドラム方向)に移
動することにより、メインベース111上に設けたキャ
プスタン127に圧着するようになっている。
【0016】しかしながら、ピンチローラアーム136
の回動支点となる軸137はスライドベース131上に
支持されているため、軸137の長さLが短くなって
しまい、ピンチローラ135のキャプスタン127への
傾き精度が出しにくく、ピンチローラ135をキャプス
タン127に均一に圧着できないため磁気テープTの走
行が不安定となるなどの問題がある。更に、ピンチロー
ラアーム136が移動自在なスライドベース131上に
支持されているため、スライドベース131の繰り返し
の移動によりピンチローラ135のキャプスタン127
への圧着状態が変化してしまうなどの問題もある。
【0017】そこで、テープカセットを装着するための
スライドベースを用いた構造形態において、ピンチロー
ラのキャプスタンへの圧着状態が常に良好となるピンチ
ローラ支持構造を採用した磁気記録再生装置が望まれて
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、カセット筐体内に回転可能に設
けた供給リールと巻取リールとに磁気テープを巻回さ
せ、且つ、該カセット筐体内に形成したローディングポ
ケットの前方部位に前記磁気テープを張架しながら収納
したテープカセットを用いた際、メインベース上に沿っ
て移動自在なスライドベースをカセット装着時には該ス
ライドベースの前端部を前記メインベースの前端部より
突出したカセット装着位置に至らしめ、且つ、このカセ
ット装着位置で前記テープカセット内の前記供給リール
及び前記巻取リールを前記スライドベース上に回転可能
に設けた供給リール台及び前記巻取リール台に上方から
装着し、テープローディング時には前記ローディングポ
ケット内に待機した複数のテープローディング部材及び
ピンチローラにより前記磁気テープを前記テープカセッ
ト外に引き出しつつ、前記スライドベースと一体に前記
テープカセットを前記メインベース上に回転自在に設け
た回転ドラムの方向に移動して、引き出した前記磁気テ
ープを前記回転ドラムに巻き付けた状態で該回転ドラム
の一部を前記ローディングポケット内に進入させた磁
記録再生装置において、前記メインベース上に回転自在
に設けたキャプスタンと、 前記メインベース上に回動自
在に支持され、且つ、前記ピンチローラを立設したピン
チローラアームとを備え、 前記ローディングポケット内
に前記回転ドラムを進入させた状態で該回転ドラムに巻
き付けた前記磁気テープを前記キャプスタンと前記ピン
チローラとで挟持しながら走行させることを特徴とする
磁気記録再生装置を提供するものである。
【0019】
【実施例】以下に本発明に係わる磁気記録再生装置の一
実施例を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は本発明に係わる磁気記録再生装置を
説明するための構成図であり、且つ、テープアンローデ
ィング状態を示した平面図、図2は同磁気記録再生装置
において、メインベース上に設けたキャプスタンと、メ
インベース上に回動自在に支持されたピンチローラアー
ムに立設したピンチローラとを説明するための側面図、
図3は同磁気記録再生装置において、テープローディン
グ完了状態を示した平面図である。
【0021】図1に示した本発明に係わる磁気記録再生
装置10では、カセット筐体2内に形成したローディン
グポケット2aの前方部位に磁気テープTを張架しなが
ら収納したテープカセット1を用い、このテープカセッ
ト1をメインベース11上に沿って移動自在なスライド
ベース41の上方から装着し、テープローディング時に
はローディングポケット2a内に待機した複数のテープ
ローディング部材19,20,24,26,28,46
及びピンチローラ23により磁気テープTをテープカセ
ット1外に引き出しつつ、スライドベース41と一体に
テープカセット1をメインベース11上に設けた回転ド
ラム12の方向に移動して、引き出した磁気テープTを
巻き付けた回転ドラム12の一部をローディングポケッ
ト2a内に進入させると共に、磁気テープTをメインベ
ース11上に設けたキャプスタン13とメインベース1
1上に回動支持されたピンチローラアーム22の先端に
立設したピンチローラ23とで挟持しながら走行させる
よう構成したことを特徴としている。
【0022】図1に示した如く、磁気記録再生装置10
の基台となるメインベース11は、アルミ板などの板金
部材を用いて平坦面に形成されている。このメインベー
ス11上の前面側には、テープカセット1を装着するた
めのスライドベース組立体40が装置10の奥行き方向
(矢印X,X方向)に移動自在に設けられている。
【0023】また、ここで用いられるテープカセット1
は、矩形状のカセット筐体2内に磁気テープTが供給リ
ール3と巻取リール4との間に巻回して収納されてい
る。また、カセット筐体2内の前方にはローディングポ
ケット2aが底面側を大きく肉抜きして形成されてお
り、このローディングポケット2aの前方部位に両リー
ル3,4間に巻回した磁気テープTが張架されながらテ
ープアンローディング時には前面テープパスTPが図
示のように形成されている。
【0024】そして、スライドベース組立体40が初期
状態となるカセット装着装置に至っている際には、移動
自在なスライドベース41の前端部41aがメインベー
ス11の前端部11aより手前に突出しており、且つ、
カセット装着装置でスライドベース41の上方から装着
したテープカセット1をテープローディング動作に伴っ
てスライドベース41と一体にカセット装着位置から回
転ドラム方向(矢印X方向)に移動してテープカセッ
ト1内に回転ドラム12の一部を進入させようになって
いる。
【0025】また、メインベース11上で奥方には回転
ヘッド(図示せず)を備えた回転ドラム12が回転自在
に設けられ、且つ、回転ドラム12の右方にはキャプス
タン13が回転自在に設けられている。
【0026】また、上記スライドベース41は、アルミ
板などの板金部材などを用いて周囲を適宜折り曲げて形
成されている。このスライドベース41には、前後左右
に摺動溝41b〜41eが穿設されており、これらの摺
動溝41b〜41e内にメインべース11の前後左右に
固着したピン14〜17が嵌合することにより、スライ
ドベース41が矢印X,X方向に案内されるように
なっている。この際、スライドベース41を移動させる
駆動源は、図示を省略するものの、カムギアなどによっ
て駆動されるスライドベース駆動用レバーと連結するこ
とによりにスライドベース41が矢印X,X方向に
移動自在となっている。
【0027】また、スライドベース41上には、供給及
び巻取リール台42,43が選択的に回転駆動されるよ
うに設けられており、これらの供給及び巻取リール台4
2,43にテープカセット1内の供給及び巻取リール
3,4が夫々嵌合して、テープカセット1をスライドベ
ース41上に装着するようになっている。
【0028】また、スライドベース41の奥方で回転ド
ラム12と対向する側には切り欠き部41fが凹状に切
り欠き形成されており、この切り欠き部41fはカセッ
ト筐体2の前方に形成したローディングポケット2aと
対応して切り欠き形成されていると共に、スライドベー
ス41がカセット装着位置に至っている時には、切り欠
き部41fは回転ドラム12から離れている。そして、
スライドベース41がカセット装着位置に至っているテ
ープアンローディング時には、後述する複数のテープロ
ーディング部材19,20,24,26,28,46及
びピンチローラ23がスライドベース41の切り欠き部
41f内及びカセット筐体2のローディングポケット2
a内に入り込んで前面テープパスTPを形成した磁気
テープTと対向しており、且つ、スライドベース41が
回転ドラム方向に移動したテープローディング完了時に
は、磁気テープTを巻き付けた回転ドラム12の一部が
スライドベース41の切り欠き部41f内及びカセット
筐体2のローディングポケット2a内に入り込むように
なっている。
【0029】また、上記した複数のテープローディング
部材は供給側と巻取側とに大別され、供給側では、スラ
イドベース41上で軸44を中心に回動自在に支持され
たテンションアーム45の先端に立設したテンションポ
ール46と、メインベース11上で図示しない第1案内
溝に沿って回転ドラム12の左方に移動自在な第1ロー
ディングべース18に支持された第1テープガイド19
及び傾斜ポール20とがスライドベース41の切り欠き
部41f内及びカセット筐体2のローディングポケット
2a内に入り込んでいる。一方、巻取側では、メインベ
ース11上で軸21を中心に回動自在に支持されたピン
チローラアーム22の先端に立設したピンチローラ23
及びガイドポール24と、メインベース11上で図示し
ない第2案内溝に沿って回転ドラム12の右方に移動自
在な第2ローディングべース25に支持された第2テー
プガイド26と、メインベース11上で図示しない第3
案内溝に沿ってキャプスタン13の奥方に移動自在な第
3ローディングべース27に支持された第3テープガイ
ド28とがスライドベース41の切り欠き部41f内及
びカセット筐体2のローディングポケット2a内に入り
込んでいる。
【0030】また、メインベース11上で供給側には、
ガイドポール29が回転ドラム12の左方に設置され、
且つ、メインベース11上で巻取側には、キャプスタン
128より奥方に傾斜ポール30が設置されている。
【0031】ここで本発明の要部を構成するピンチロー
ラ支持構造について更に詳述する。即ち、ピンチローラ
アーム22を回動自在に支持する軸21は、図2にも示
した如く、一端をメインベース11上に固着され、且
つ、上方の他端をスライドベース41の左方に形成した
逃げ孔41g内からスライドベース41の上方まで突出
させることにより、軸21の長さLを従来例で説明し
たよりも長尺に設定している。また、ピンチローラアー
ム22は、先端にピンチローラ23及びガイドポール2
4を立設して、スライドベース41上に延出した上部ア
ーム部22aと、上部アーム部22aの他端にカシメら
れ、スライドベース41の逃げ孔41g内に進入して軸
21に嵌合するベアリングボス部22bと、メインベー
ス11側でベアリングボス部22bをカシメした下部ア
ーム部22cとが一体的に形成されている。この際、ピ
ンチローラアーム22の下部アーム部22cはメインベ
ース11側に設けたカムギア(図示せず)と連結させる
ことにより、スライドベース41が矢印X方向(回転
ドラム方向)に移動したテープローディング完了時にピ
ンチローラアーム22を軸21を中心に反時計方向に回
動させて、ピンチローラ23をメインベース11上に設
けたキャプスタン12に圧着させるようなっている。
【0032】次に、上記のように構成した磁気記録再生
装置10の動作を簡略に説明する。
【0033】まず、図1に示したように、カセット装着
時にはスライドベース41の前端部41aがメインベー
ス11の前端部11aより突出した状態に至っており、
ここでスライドベース41の上方からテープカセット1
を装着する。この際、カセット筐体2の前方に形成した
ローディングポケット2a内に複数のテープローディン
グ部材19,20,24,26,28,46及びピンチ
ローラ23が待機しながら前面テープパスTPを形成
した磁気テープTと対向している。
【0034】その後、図1に示した状態からテープロー
ディング部材19,20,24,26,28,46及び
ピンチローラ23により磁気テープTをテープカセット
1外に引き出しつつ、スライドベース41を回転ドラム
方向に移動すると、図3に示した如く、テープローディ
ング部材19,20,24,26,28,46及びピン
チローラ23が夫々所定位置まで移動した後のテープロ
ーディング完了時には、引き出した磁気テープTを巻き
付けた回転ドラム12の一部をスライドベース41の切
り欠き部41f内及びカセット筐体2のローディングポ
ケット2a内に進入させると共に、磁気テープTをメイ
ンベース11上に設けたキャプスタン13とメインベー
ス11上に回動支持されたピンチローラアーム21の先
端に立設したピンチローラ23とで挟持しながら図3に
示したテープ走行パスTPに沿って走行している。
【0035】上記のように、テープカセット1を装着す
るためのスライドベース41を用いた構造形態におい
て、ピンチローラ23を先端に立設したピンチローラア
ーム22をメインベース11上に回動自在に支持するこ
とにより、ピンチローラアーム22の回動支点となる軸
21の長さLを従来例で説明したよりも長尺に設定で
き、これにより、ピンチローラ23のキャプスタン13
への傾き精度を正確に出すことができ、且つ、ピンチロ
ーラ23をキャプスタン13に均一に圧着できるので、
磁気テープTの走行が安定となる。また、ピンチローラ
23の圧着動作は、スライドベース41の移動に影響さ
れないので、繰り返しの圧着動作を変化なく行うことが
でき、ピンチローラ23のキャプスタン13への圧着状
態が常に良好となる。勿論、テープカセット1を装着す
るためにスライドベース組立体40(スライドベース4
1)を備えることにより、テープカセット1内に回転ド
ラム12の一部を進入させることができるので、従来と
同様に磁気記録再生装置10の奥行き寸法を短く設定で
きる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる磁気記録再
生装置によると、メインベース上に沿って移動自在なス
ライドベースにテープカセットを装着して、スライドベ
ースと一体にテープカセットを回転ドラムの方向に移動
して、テープカセットに形成したローディングポケット
内に回転ドラムの一部を進入させた状態で回転ドラムに
巻き付けた磁気テープをキャプスタンとピンチローラと
で挟持しながら走行させるにあたって、とくに、ピンチ
ローラを立設したピンチローラアームをメインベース上
に回動自在に支持させたので、この結果、テープカセッ
トを装着するためにメインベース上を回転ドラムの方向
に移動するスライドベースを用いても、メインベース上
に設けたピンチローラアームの回動支点となる軸の長さ
スライドベース上にピンチローラアームを設けた従来
よりも長尺に設定でき、これにより、ピンチローラの
キャプスタンへの傾き精度を正確に出すことができ、且
つ、ピンチローラをキャプスタンに均一に圧着できるの
で、磁気テープの走行が安定となる。また、ピンチロー
ラの圧着動作は、スライドベースの移動に影響されない
ので、繰り返しの圧着動作を変化なく行うことができ、
ピンチローラのキャプスタンへの圧着状態が常に良好と
なる。勿論、テープカセットを装着するためにスライド
ベースを備えることにより、テープカセット内に回転ド
ラムの一部を進入させることができるので、従来と同様
に磁気記録再生装置の奥行き寸法を短く設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる磁気記録再生装置を説明するた
めの構成図であり、且つ、テープアンローディング状態
を示した平面図である。
【図2】本発明に係わる同磁気記録再生装置において、
メインベース上に設けたキャプスタンと、メインベース
上に回動自在に支持されたピンチローラアームに立設し
たピンチローラとを説明するための側面図である。
【図3】本発明に係わる磁気記録再生装置において、テ
ープローディング完了状態を示した平面図である。
【図4】従来の磁気記録再生装置を説明するための構成
図である。
【図5】従来の磁気記録再生装置において、メインベー
ス上に設けたキャプスタンと、スライドベース上に回動
自在に支持されたピンチローラアームに立設したピンチ
ローラとを説明するための側面図である。
【符号の説明】
1…テープカセット、2…カセット筐体、2a…ローデ
ィングポケット、10…磁気記録再生装置、11…メイ
ンベース、11a…前端部、12…回転ドラム、13…
キャプスタン、19…第1テープガイド、20…傾斜ポ
ール、21…軸、22…ピンチローラアーム、23…ピ
ンチローラ、24…ガイドポール、26…第2テープガ
イド、28…第3テープガイド、46…テンションポー
ル、19,20,24,28,46…テープローディン
グ部材、41…スライドベース、41a…前端部、T…
磁気テープ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット筐体内に回転可能に設けた供給リ
    ールと巻取リールとに磁気テープを巻回させ、且つ、該
    カセット筐体内に形成したローディングポケットの前方
    部位に前記磁気テープを張架しながら収納したテープカ
    セットを用いた際、メインベース上に沿って移動自在な
    スライドベースをカセット装着時には該スライドベース
    の前端部を前記メインベースの前端部より突出したカセ
    ット装着位置に至らしめ、且つ、このカセット装着位置
    で前記テープカセット内の前記供給リール及び前記巻取
    リールを前記スライドベース上に回転可能に設けた供給
    リール台及び前記巻取リール台に上方から装着し、テー
    プローディング時には前記ローディングポケット内に待
    機した複数のテープローディング部材及びピンチローラ
    により前記磁気テープを前記テープカセット外に引き出
    しつつ、前記スライドベースと一体に前記テープカセッ
    トを前記メインベース上に回転自在に設けた回転ドラム
    の方向に移動して、引き出した前記磁気テープを前記回
    転ドラムに巻き付けた状態で該回転ドラムの一部を前記
    ローディングポケット内に進入させた磁気記録再生装置
    において、前記メインベース上に回転自在に設けたキャプスタン
    と、 前記メインベース上に回動自在に支持され、且つ、前記
    ピンチローラを立設したピンチローラアームとを備え、 前記ローディングポケット内に前記回転ドラムを進入さ
    せた状態で該回転ドラムに巻き付けた前記磁気テープを
    前記キャプスタンと前記ピンチローラとで挟持しながら
    走行させる ことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP6018875A 1994-01-19 1994-01-19 磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JP2914159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6018875A JP2914159B2 (ja) 1994-01-19 1994-01-19 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6018875A JP2914159B2 (ja) 1994-01-19 1994-01-19 磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07210958A JPH07210958A (ja) 1995-08-11
JP2914159B2 true JP2914159B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=11983731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6018875A Expired - Lifetime JP2914159B2 (ja) 1994-01-19 1994-01-19 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2914159B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07210958A (ja) 1995-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3123129B2 (ja) テープテンション調整機構
JP2914159B2 (ja) 磁気記録再生装置
US3869723A (en) Magnetic recording and reproducing apparatus having dual capstans for use with cassettes
JP3059407B2 (ja) テープレコーダの磁気テープローディング装置
US5050008A (en) Tape guide apparatus having tape posture control pole
US4656540A (en) Magnetic tape loading and feeding apparatus
US6122136A (en) Recording and/or reproducing apparatus having a tape loading mechanism
JP2578625B2 (ja) カセット装着装置
JPH0438058B2 (ja)
JPS6338778B2 (ja)
JP3158687B2 (ja) テ−プ走行装置におけるピンチローラアーム制御機構
US5523905A (en) Recording or reproducing apparatus with tape guide members providing a space to receive a tape-end sensor
JPS6128280Y2 (ja)
JPH08180531A (ja) 記録又は再生装置
JPS6338428Y2 (ja)
JP2569154B2 (ja) 磁気記録再生装置のテープ案内機構
JP3141564B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3144079B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2778280B2 (ja) 磁気記録再生装置
KR100545387B1 (ko) 자기기록재생기의 주행 시스템
JPH035000Y2 (ja)
JPH0334634B2 (ja)
JP3095647U (ja) ビデオカセットレコーダ
US7221535B2 (en) Magnetic recording and reproduction apparatus
JPH0229555Y2 (ja)