JPH0741727U - 速度切換え装置 - Google Patents

速度切換え装置

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JPH0741727U JP6827093U JP6827093U JPH0741727U JP H0741727 U JPH0741727 U JP H0741727U JP 6827093 U JP6827093 U JP 6827093U JP 6827093 U JP6827093 U JP 6827093U JP H0741727 U JPH0741727 U JP H0741727U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リールの速度切換え用レバーのストローク及び
押圧力を小さくする。 【構成】巻き戻し時には、押圧レバー31がアイドラギ
ヤ13側に押し込まれて当接片42が方向変換部43に
よって下側に押し込まれる。これで、押圧部41が結合
部40から弾性的に折り曲げられ、先端がアイドラギヤ
13の低速ギヤ22を下方に押圧し、アイドラギヤ13
が下限位置に配置される。この場合は、モータの回転力
が中間ギヤ14の上ギヤ26及びアイドラギヤ13の高
速ギヤ21を介してリール12に伝達され、リール12
が高速で回転する。本例では、押圧部41の根元側の当
接片42が方向変換部43で下側に押圧されて押圧部4
1が結合部40から折り曲げられるので、押圧レバー3
1のストロークが小さくてもアイドラギヤ13の上下の
ストロークが大きくなる。押圧力は低速ギヤ22に直角
に掛かるのでロスがなく、押圧力が小さくて済む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、テープレコーダやVTRなどに適用して好適な速度切換え装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばテープレコーダにおいては、フォワードモード又はリバースモード(逆 転再生)時における磁気テープ巻取り用のリールの回転速度に対して、早送りモ ード若しくは巻き戻しモード時におけるリールの回転速度の方が高速になってい る。そのため、テープレコーダには次のような速度切換え装置が設けられている 。
【0003】 図4は一般的なテープレコーダのリール駆動機構を示す。なお、図中における 各部品の位置は説明の都合上実際とは異なる場合もある。さて、同図に示すよう に、テープレコーダにはフォワードリール11とリワインドリール12とが適宜 な間隔で回転可能に配置され、各リール11,12には同一の中心軸上にギヤ1 1A,12Aが設けられている。これらのリール11,12の間にアイドラギヤ 13が移動可能に配置されている。
【0004】 アイドラギヤ13は、中間ギヤ14に歯合したままその周囲を旋回移動する。 フォワードリール11のギヤ11Aには方向変換ギヤ15が歯合されている。こ れによって、フォワードリール11とリワインドリール12の回転方向が互いに 反対になる。中間ギヤ14には駆動ギヤ16が歯合され、駆動ギヤ16にプーリ 17が取付けられている。そして、モータ18のプーリ19と駆動ギヤ16のプ ーリ17にベルト20が掛けられている。これによって、モータ18の回転力が 各リール11,12に伝達される。
【0005】 再生モード若しくは早送りモードにおいては、アイドラギヤ13がフォワード リール11側に移動し、アイドラギヤ13が方向変換ギヤ15を介してフォワー ドリール11のギヤ11Aに歯合する。これによって、モータ18の回転力がギ ヤ11Aに伝達され、フォワードリール11が図中の時計方向に回転する。
【0006】 また、リバースモード若しくは巻き戻しモードにおいては、アイドラギヤ13 がリワインドリール12側に移動してギヤ12Aに歯合する。これによって、モ ータ18の回転力がギヤ12Aに伝達され、リワインドリール12が反時計方向 に回転する。
【0007】 さて、上述のアイドラギヤ13は、図5に示すように高速ギヤ21とこれより 大径の低速ギヤ22とが同一中心軸上に一体化され、回転軸13Aに回転可能に 取付けられている。このアイドラギヤ13は、中間ギヤ14の中心軸23に回転 自在に取付けられた回転レバー24上に圧縮バネ25を介して上下動可能に取付 けられている。そして、リバースモード又は巻き戻しモード時には、アイドラギ ヤ13の高速ギヤ21がリワインドリール12のギヤ12Aに歯合するようにな っている。また、再生モード若しくは早送りモード時には、アイドラギヤ13の 高速ギヤ21が方向変換ギヤ15を介してフォワードリール11のギヤ11Aに 歯合するようになっている。
【0008】 中間ギヤ14は上ギヤ26とこれより小径の下ギヤ27を有し、これらのギヤ 26,27がフェルトなどの滑りクラッチ28を介して上下に配置され、シャー シに取付けられた中心軸23に回転自在に挿入されている。上ギヤ26は常時駆 動ギヤ16に歯合されている。
【0009】 リバースモード時にはアイドラギヤ13が上限位置に配置され、アイドラギヤ 13の低速ギヤ22が中間ギヤ14の下ギヤ27に歯合される。これによって、 モータ18の回転力が滑りクラッチ28を介してリワインドリール12に伝達さ れる。このときは、磁気テープ(図示せず)が定常速度で搬送されて逆転再生処 理が行なわれ、これがリワインドリール12に巻取られる。フォワードモードに おいてもアイドラギヤ13が上限位置に配置され、この場合はモータ18の回転 力が滑りクラッチ28を介してフォワードリール11に伝達される。そして、磁 気テープがリバースモードとは反対方向に定常速度で搬送されて通常再生処理が 行なわれる。
【0010】 また、巻き戻しモード時には、図6に示すように後述の速度切換え装置でアイ ドラギヤ13が下方に押圧されて下限位置に配置される。これによって、アイド ラギヤ13の高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ26に歯合し、リワインドリ ール12が高速で反時計方向に回転する。これで磁気テープが高速で巻き戻され る。このときは、モータ18の駆動力が滑りクラッチ28を介さずにリワインド リール12に伝達される。
【0011】 早送りモード時にもアイドラギヤ13が下限位置に配置され、アイドラギヤ1 3の高速ギヤ21が方向変換ギヤ15を介してフォワードリール11のギヤ11 Aに歯合され、フォワードリール11が時計方向に高速で回転する。これによっ て、磁気テープが高速で巻取られる。
【0012】 さて、アイドラギヤ13を上下移動させる速度切換え装置は、図7に示すよう にアイドラギヤ13の低速ギヤ22の上部側に段部29が設けられ、段部29の 外周面側に適宜な角度αの傾斜面30が設けられている。また、傾斜面30の側 方に水平移動可能な押圧レバー31が配置されている。押圧レバー31の先端に は、傾斜面30に広い面積で当接するように適宜な角度の押圧面32が設けられ ている。
【0013】 リバースモード又はフォワードモードのようにリール11,12が低速で回転 する場合は、図7のように押圧レバー31が段部29から離れた位置に配置され 、アイドラギヤ13が圧縮バネ25によって上方に付勢されて上限位置に配置さ れている。これで、アイドラギヤ13の低速ギヤ22が中間ギヤ14の下ギヤ2 7に歯合して、リール11,12が低速で回転する。
【0014】 これに対して、早送りモード又は巻き戻し時には図8に示すように、押圧レバ ー31がアイドラギヤ13側に移動し、押圧レバー31の押圧面32が段部29 の傾斜面30に当接してこれを水平方向に押圧する。そうすると、その押圧力が 傾斜面30によって下方への押圧力に変換され、アイドラギヤ13全体が降下す る。そして、押圧レバー31の移動が進んで段部29の上面に乗り上げると、ア イドラギヤ13が下限位置に配置される。このとき、アイドラギヤ13の低速ギ ヤ22と中間ギヤ14の下ギヤ27との歯合が解除され、これに代わってアイド ラギヤ13の高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ26に歯合する。これで、リ ール11,12が高速回転して磁気テープが高速で巻取られる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
従来の速度切換え装置では、上述のようにアイドラギヤ13に設けた段部29 の外周側にある傾斜面30を押圧レバー31の押圧面32で水平方向に押圧する ことによって、アイドラギヤ13を降下させていた。ここで、アイドラギヤ13 がフォワードリール11とリワインドリール12の間を移動すると傾斜面30の 位置も大幅に変わってしまうが、押圧レバー31は所定の位置に配置されていて アイドラギヤ13と一緒に移動するようにはなっていないため、この押圧レバー 31が移動前後のアイドラギヤ13の段部29に当接可能にするためには、その ストロークを大きくしなければならないという問題があった。
【0016】 また、モードに応じて傾斜面30の位置が変わるので、押圧レバー31の押圧 面32が傾斜面30を押圧するとき、互いの成す角度がモードによって異なる。 つまり、アイドラギヤ13が例えばフォワードリール11側にある場合に、例え ば押圧レバー31の押圧力が傾斜面30に直角に加えられるようになっていても 、アイドラギヤ13がリワインドリール12側に移動した場合には、押圧レバー 31の押圧力が傾斜面30に直角に加えられなくなるので、押圧レバー31の押 圧力にロスが発生する。
【0017】 更に、押圧レバー31で傾斜面30を横方向に押圧することによってアイドラ ギヤ13を下方向に移動させているので、傾斜面30の角度αによって押圧レバ ー31の押圧力と操作ストロークが変化する。すなわち、押圧レバー31の押圧 力を小さくしようとすれば角度αをできるだけ小さくしなければならないが、こ れでは押圧レバー31のストロークが大きくなってしまう。反対に、角度αを大 きくすればストロークは小さくなるが大きな押圧力が必要になるという問題が発 生する。また、このように角度αを大きくすると、傾斜面30に押圧レバー31 の押圧面32が乗り上げる前と後で押圧レバー31の操作に必要な押圧力が大き く変化するので感触が悪くなるという問題がある。
【0018】 そこで本考案は、上述のような課題を解決したものであって、押圧レバーのス トローク及び押圧レバーの操作時の感触を良好にすることが可能な速度切換え装 置を提案するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本考案においては、回転体の周囲にギヤが設けら れ、回転体を低速駆動するための低速ギヤと回転体を高速駆動するための高速ギ ヤとが中心軸を同一にして一体化され、低速ギヤ及び高速ギヤを中心軸に沿って 移動させることにより、低速ギヤ又は高速ギヤのどちらかを駆動ギヤに選択的に 歯合させて回転体を低速回転又は高速回転させるようにした速度切換え装置にお いて、低速ギヤ又は高速ギヤを中心軸に沿って移動させるための押圧部を有する 押圧レバーと、押圧レバーの移動方向を変換するための方向変換部とを備え、押 圧レバーが移動したとき方向変換部により押圧レバーの移動方向が変換され、押 圧レバーの押圧部で低速ギヤ又は高速ギヤが押圧され、低速ギヤ又は高速ギヤが 駆動ギヤに選択的に歯合されるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】
図1において、アイドラギヤ13の低速ギヤ22の上方に押圧レバー31が配 置され、これがシャーシに固定されたガイド部32で水平移動可能に支持されて いる。リバースモード又はフォワードモード時には、押圧レバー31がアイドラ ギヤ13の反対側に引き戻されていて、押圧レバー31の押圧部41が真直ぐに 伸びた状態で低速ギヤ22から離れている。そして、アイドラギヤ13が圧縮バ ネ25の付勢力で上限位置に配置され、中間ギヤ14の下ギヤ27と低速ギヤ2 2とが歯合している。これによって、モータ18(図4)の回転力が中間ギヤ1 4の下ギヤ27及びアイドラギヤ13の低速ギヤ22を介してリワインドリール 12又はフォワードリール11に伝達され、各リール11,12が低速で回転す る。
【0021】 巻き戻しモード又は早送りモード時には、図3に示すように押圧レバー31が アイドラギヤ13側に押し込まれ、押圧レバー31の当接片42が方向変換部4 3によって下側に押し込まれる。これで、押圧部41が結合部40から折り曲げ られ、その先端が圧縮バネ25の付勢力に対抗してアイドラギヤ13の低速ギヤ 22を下方に押圧する。これによって、アイドラギヤ13が下限位置に配置され る。そして、アイドラギヤ13の高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ26に歯 合する。この場合は、モータ18の回転力が中間ギヤ14の上ギヤ26及びアイ ドラギヤ13の高速ギヤ21を介してリワインドリール12又はフォワードリー ル11に伝達され、各リール11,12が高速で回転する。
【0022】
【実施例】
続いて、本考案に係わる速度切換え装置をテープレコーダに適用した場合の一 実施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、上述と同様な部品には 同一の符号を付けて詳細な説明を省略した。
【0023】 図1は本考案による速度切換え装置を適用したテープレコーダのリール駆動機 構の一部を示す。図1は説明の都合上リバース(逆転再生)モード時、すなわち 、速度切換え装置の低速設定状態を示してある。この速度切換え装置においては 、アイドラギヤ13の低速ギヤ22の上方に樹脂製の押圧レバー31が配置され ている。リバースモード時及び巻き戻しモード時には、従来と同様にアイドラギ ヤ13の高速ギヤ21がリワインドリール12のギヤ12Aに歯合され、フォワ ードモード時及び早送り時には方向変換ギヤ15(図4)を介してフォワードリ ール11のギヤ11Aに歯合される。
【0024】 押圧レバー31はシャーシ(図示せず)に固定されたガイド部32に案内され ており、アイドラギヤ13側に水平移動可能になっている。押圧レバー31の先 端には薄肉で弾性変形可能な結合部40を介して適宜な長さの押圧部41が設け られている。これによって、押圧部41は下方への適宜な力によって結合部40 から弾性的に折り曲げることが可能になっている。
【0025】 押圧部41の上部側には、結合部40側に寄せて当接片42が設けられている 。当接片42の先端は傾斜面になっている。この当接片42は、図2に示すよう に押圧部41の両側に設けられている。さらに、押圧レバー31がアイドラギヤ 13側に移動したとき当接片42に当接可能な位置に、方向変換部43が配置さ れ、その当接片42との当接面が適宜な角度の傾斜面44になっている。方向変 換部43は、テープレコーダのシャーシ(図示せず)に固定されている。
【0026】 押圧レバー31は、図2に示すようにリバースモード及び巻き戻しモード時に アイドラギヤ13がリワインドリール12側にある場合と、フォワードモード及 び早送りモード時にアイドラギヤ13がフォワードリール11側にある場合との 両方で、押圧部41が結合部40から折り曲げられたとき押圧部41の先端がア イドラギヤ13の低速ギヤ22の上面に当接するように配置されている。
【0027】 この速度切換え装置においては、リバースモード時には、図1のように押圧レ バー31がアイドラギヤ13の反対側に引き戻された状態にあり、その当接片4 2が方向変換部43から離れた位置にある。したがって、押圧部41は折り曲げ られず伸びた状態でアイドラギヤ13の低速ギヤ22から離れた位置にあり、ア イドラギヤ13は圧縮バネ25で付勢されて上限位置に配置されている。これに よって、アイドラギヤ13の低速ギヤ22が中間ギヤ14の下ギヤ27に歯合し 、モータ18(図4)の回転力が滑りクラッチを28を介してリワインドリール 12に伝達され、リワインドリール12が低速回転する。
【0028】 フォワードモード時には、アイドラギヤ13がフォワードリール11側に移動 し、リバースモード時と同様に押圧レバー31がアイドラギヤ13の反対側に引 き戻された状態にある。したがって、リバースモード時と同様にアイドラギヤ1 3が上限位置にあり、この場合はフォワードリール11が低速回転する。
【0029】 巻き戻しモードになると、図3に示すように押圧レバー31が押し込まれてア イドラギヤ13側に所定距離だけ移動する。このときは、まず押圧レバー31の 当接片42が方向変換部43の傾斜面44に当接する。更に押圧レバー31がア イドラギヤ13側に押されると、傾斜面44から当接片42に下向きの反力が作 用する。これによって、押圧部41の先端が結合部40から弾性的に折り曲げら れてアイドラギヤ13の低速ギヤ22の上面に当接する。そして、押圧レバー3 1が所定の位置まで移動すると、押圧部41が所定の距離だけ下側に折り曲げら れる。このとき、押圧部41の先端が圧縮バネ25の付勢力に対抗して低速ギヤ 22を押し下げ、アイドラギヤ13が下限位置に配置される。
【0030】 本例では、押圧部41の根元側に当接片42があるので、当接片42が少し下 方に移動しただけで押圧部41の先端は大きく下方に移動する。したがって、押 圧レバー31の水平方向のストロークが小さくても、アイドラギヤ13の上下の ストロークは大きくなる。
【0031】 上述のようにアイドラギヤ13が下限位置に配置されると、低速ギヤ22と中 間ギヤ14の下ギヤ27との歯合が解除され、これに代わってアイドラギヤ13 の高速ギヤ21が中間ギヤ14の上ギヤ26に歯合する。これによって、モータ 18の回転力が中間ギヤ14の滑りクラッチ28を介さずにリワインドリール1 2に伝達され、リワインドリール12が高速回転する。
【0032】 また、早送りモード時には、アイドラギヤ13がフォワードリール11側に移 動する。そして、巻き戻しモード時と同様に押圧レバー31がアイドラギヤ13 側に押し出されて押圧部41が下側に折り曲げられる。これによって、アイドラ ギヤ13が下限位置に配置され、今度はモータ18の回転力が滑りクラッチ28 を介さずにフォワードリール11に伝達される。そして、フォワードリール11 が高速回転して磁気テープが巻取られる。
【0033】 このように、本例の速度切換え装置では、押圧レバー31の先端に弾性変形可 能な結合部40を介して押圧部41を設け、押圧レバー31の水平方向の押圧力 を方向変換部43で下方への押圧力に変換して押圧部41を結合部40から下方 に弾性的に折り曲げ、この押圧部41の下方への押圧力をアイドラギヤ13の低 速ギヤ22の上面に加えるようにしたものである。
【0034】 したがって、アイドラギヤ13の位置が変わっても、押圧レバー13の押圧部 41の押圧力がアイドラギヤ13の低速ギヤ22の上面に直角に加わるので、従 来のように早送りモード時と巻き戻しモード時のどちらかで押圧レバー31の押 圧力にロスが生ずるようなことがないから、従来に比べて押圧レバー31の押圧 力を小さくすることが可能になる。これによって、押圧レバー31の押圧部41 が低速ギヤ22に乗り上げる前と後の押圧レバー31の押圧力が大きく変化する ことがなくなるから、操作時の感触が良好になる。
【0035】 なお、上述の実施例ではアイドラギヤ13の低速ギヤ22を押圧レバー31の 押圧部41で押圧する場合について説明したが、押圧レバー31を高速ギヤ21 の上方に配置し、高速ギヤ21を押圧レバー31の押圧部41で押圧することも できる。また、本考案はテープレコーダ以外の例えばVTRや時計などにも適用 することが可能である。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、低速ギヤ又は高速ギヤを中心軸に沿って移動 させるための押圧部を有する押圧レバーと、押圧レバーの移動方向を変換するた めの方向変換部とを備え、押圧レバーが移動したとき方向変換部により押圧レバ ーの移動方向を変換して、押圧レバーの押圧部で低速ギヤ又は高速ギヤを押圧し 、低速ギヤ又は高速ギヤが駆動ギヤに選択的に歯合されるようにしたものである 。
【0037】 したがって本考案によれば、例えば押圧部の根元側を方向変換部で折り曲げて 押圧レバーの移動方向に対して押圧部の移動方向を変えるようにすれば、押圧レ バーのストロークに対して押圧片の先端のストロークが大きくなるから、押圧レ バーのストロークが小さくても低速ギヤ又は高速ギヤの移動ストロークを大きく することが可能になる。また、低速ギヤ又は高速ギヤの位置が変わっても、押圧 部による押圧力が低速ギヤ又は高速ギヤの回転面に直角に加えられるので、力の ロスがなくなり押圧レバーの押圧力を小さくすることが可能になり、これによっ て、押圧レバーの操作時の感触を良好にすることが可能になるなどの効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる速度切換え装置の構成図で、低
速設定状態を示す図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】速度切換え装置の高速設定状態を示す図であ
る。
【図4】一般的なリール駆動機構を示す平面図である。
【図5】リール駆動機構のリバースモード時の展開図で
ある。
【図6】リール駆動機構の巻き戻しモード時の展開図で
ある。
【図7】従来の速度切換え装置の低速設定状態を示す図
である。
【図8】従来の速度切換え装置の高速設定状態を示す図
である。
【符号の説明】
11 フォワードリール 12 リワインドリール 11A,12A ギヤ 13 アイドラギヤ 13A 回転軸 14 中間ギヤ 21 高速ギヤ 22 低速ギヤ 23 中心軸 25 圧縮バネ 31 押圧レバー 32 ガイド部 40 結合部 41 押圧部 42 当接片 43 方向変換部 44 傾斜面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の周囲にギヤが設けられ、 上記回転体を低速駆動するための低速ギヤと上記回転体
    を高速駆動するための高速ギヤとが中心軸を同一にして
    一体化され、 上記低速ギヤ及び上記高速ギヤを上記中心軸に沿って移
    動させることにより、上記低速ギヤ又は上記高速ギヤの
    どちらかを駆動ギヤに選択的に歯合させて上記回転体を
    低速回転又は高速回転させるようにした速度切換え装置
    において、 上記低速ギヤ又は上記高速ギヤを上記中心軸に沿って移
    動させるための押圧部を有する押圧レバーと、 上記押圧レバーの移動方向を変換するための方向変換部
    とを備え、上記押圧レバーが移動したとき上記方向変換
    部により上記押圧レバーの移動方向が変換され、上記押
    圧レバーの押圧部で上記低速ギヤ又は上記高速ギヤが押
    圧され、上記低速ギヤ又は上記高速ギヤが上記駆動ギヤ
    に選択的に歯合されるようにしたことを特徴とする速度
    切換え装置。
  2. 【請求項2】 上記回転体は適宜な間隔だけ離れた第1
    回転体と第2回転体とで構成され、上記低速ギヤ及び上
    記高速ギヤが上記第1回転体と上記第2回転体の間を移
    動可能であることを特徴とする請求項1記載の速度切換
    え装置。
  3. 【請求項3】 上記第1回転体及び上記第2回転体は磁
    気テープ巻取り用のリール台であることを特徴とする請
    求項2記載の速度切換え装置。
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