JP3099154B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤

Info

Publication number
JP3099154B2
JP3099154B2 JP05064200A JP6420093A JP3099154B2 JP 3099154 B2 JP3099154 B2 JP 3099154B2 JP 05064200 A JP05064200 A JP 05064200A JP 6420093 A JP6420093 A JP 6420093A JP 3099154 B2 JP3099154 B2 JP 3099154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
present
agent
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05064200A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0619063A (ja
Inventor
博 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP05064200A priority Critical patent/JP3099154B2/ja
Publication of JPH0619063A publication Critical patent/JPH0619063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3099154B2 publication Critical patent/JP3099154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料用固形処理剤(写真処理剤)に関し、詳しくは充分
な強度をもち、かつ溶解性に優れた、定着能を有する、
固形化された写真処理剤に関するものである。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀感光材料は、通常、黒白現
像液、定着液、発色現像液、漂白液、漂白定着剤、安定
液等の処理液を使って現像処理が行われ、イメージワイ
ズな画像が得られる。ここで、使用される各処理液は、
使い易さのために一つ又は複数の濃厚液のパートの形で
プラスチックボトルに入れられ、処理剤キットとしてユ
ーザーに供給されている。ユーザーはこれら処理剤キッ
トを水に溶解して、使用液(スタート液ないし補充液)
を作成し使用している。
【0003】近年、写真処理業界においては、ミニラボ
と呼ばれる小型自動現像機を用いた小規模現像所が急増
しており、このようなミニラボ化の進行に伴い処理剤用
プラスチックボトルの使用量も年々急激に増加してきて
いる。
【0004】このプラスチックは、軽くて強い性質の故
に、写真処理剤用ボトル以外にも広く使用されてきてい
る。プラスチックの全世界の生産量は年々増加の一途を
辿り、1988年には年間1億トンを超す量にまで増加して
きている。その一方で、廃棄されるプラスチックも膨大
な量であり、日本を例にとっても、生産量の約40%が年
々廃棄されている。このような廃プラスチックは、海洋
に投棄されると、海洋生物の生息環境の悪化を引き起こ
しているし、又、ヨーロッパ地域では、排ガス処理設備
の不備な焼却炉で燃焼処理するため、酸性雨等の問題も
引き起こしており、大きな問題となってきている。
【0005】このため、早急な対策の実施が迫られてお
り、欧米地域ではプラスチックのリサイクルや使用禁
止、又は分解性プラスチックの使用の義務化など法規制
の動きが活発となってきているのが実状である。
【0006】このような状況の中で、一部とは言え写真
用途の処理剤にプラスチックボトルを多量に使用するこ
とは極めて好ましくない状況である。
【0007】そこで、写真処理剤の濃厚液を粉剤化する
ことが考えられるが、その際には溶解時に微粉が舞い上
がり作業者が吸い込んだりする可能性が高く、健康への
影響が懸念される問題が生じたり、或は舞い上がった処
理剤成分が別の写真処理液に混入してしまい、これによ
って汚染されトラブルが発生するという問題が生じる。
このため、写真処理剤を造粒化し、粒状混合物とする技
術が、例えば特開平2-109042号、同2-109043号、米国特
許2,843,484号等で提案されたが、依然として飛散薬剤
粉塵による労働安全衛生上の問題、他種処理液への不純
物としての混入、或は溶解時に容器底への沈降・凝結す
るケーキング現象、自らの湿潤被膜で粉末を被膜し、溶
解不良を生じる等による調合作業性への支障等の問題を
再来させ、粉末化、顆粒化に適した薬剤の範囲は極めて
制約されているのが実状である。
【0008】このような背景の中で、特開平3-39735
号、同3-39739において、顆粒化された写真漂白剤及び
写真定着剤が示されている。これらは従来の粉末にくら
べ粉塵が少なく、自由に注加でき水中への溶解性も改良
させてはいるがまだ十分ではなく、特に輸送時に摩砕し
て微粉末ができ、さらに秤量、溶解作業中に飛散した
り、処理剤の保存により不溶解物が生成する等さらに改
良が望まれる問題がある。
【0009】これらの問題に対して、特開昭51-61837
号、カナダ特許第831,928号等において処理剤を錠剤に
する方法が提案されている。しかしながらこれらの方法
によっても実用上の強度が充分でなかったり、溶解に時
間がかかるという欠点を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、溶解性、耐摩損性に優れ、粉塵飛散性がなく、保存
安定性が改良され、さらに液保存性が向上した、定着能
を有する固形化された写真用処理剤を提供することにあ
る。
【0011】さらに、本発明の別の目的はプラスチック
ボトルを含めた包装材料総量の低減化により社会環境適
性を向上しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は少なくと
も一種のチオ硫酸塩及び/又はチオシアン酸塩を一錠当
たり90wt%以上含有することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料用固形処理剤により達成された。
【0013】以下本発明を詳しく説明する。
【0014】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用固形
処理剤は、錠剤、顆粒状のものが用いられ、好ましくは
錠剤のものである。錠剤型処理剤の製造方法は、例えば
特開昭51-61837号、同54-155038号、同52-88025号、英
国特許1,213,808号等に記載される一般的な方法で製造
でき、更に顆粒処理剤は、例えば特開平2-109042号、同
2-109043号、同3-39735号及び同3-39739号等に記載され
る一般的な方法で製造できる。更に又、粉末処理剤は、
例えば特開昭54-133332号、英国特許725,892号、同729,
862号及びドイツ特許3,733,861号等に記載されるような
一般的方法で製造できる。
【0015】本発明において錠剤の製造法としては、
各薬剤の粉末を混合して打錠する方法、各粉末を混合
し、造粒して顆粒としたものを打錠する方法、各粉末
を夫々造粒し顆粒としたものを打錠時に混合する方法が
挙げられるがの方法が、錠剤の溶解性、耐摩砕性及び
保存安定性の面から最も好ましい。
【0016】尚、顆粒の粒径は150〜3000μmが好まし
く、特に好ましくは500〜2000μmである。
【0017】本発明の錠剤型処理剤一錠中のチオ硫酸塩
又はチオシアン酸塩又はそれらの混合物の含有率は、錠
剤の強度が向上するので90%以上が好ましく、特に好ま
しくは90〜95wt%である。
【0018】本発明の固形写真処理剤の嵩密度は、その
溶解性の観点と、本発明の目的の効果の点から、0.5〜
6g/cm2のものが好ましく、特に1.0〜5.0g/cm2のものが
好適に用いられる。
【0019】本発明に用いられる漂白剤としては、鉄
(III)、コバルト(III)、銅(II)など多価金属化合
物、とりわけ、これらの多価金属カチオンと有機酸の錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、
N-ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸のようなアミノポ
リカルボン酸、マロン酸、酒石酸、りんご酸、ジグリコ
ール酸、ジチオグリコール酸などの金属錯塩等が挙げら
れる。
【0020】本発明に係る漂白定着液に好ましく用いら
れる漂白剤は下記一般式[A][B],[C]又は
[D]で示される化合物の第2鉄錯塩であることにより
本発明の目的が有効に達成できる。
【0021】特に[C]は容易に生分解される性状を有
するもので環境保存上も有効な化合物である。
【0022】
【化1】
【0023】式中、A1〜A4はそれぞれ、同一でも異な
ってもよく、−CH2OH,−COOM又は−PO3M1M2を表す。
M,M1,M2はそれぞれ、水素原子、アルカリ金属又は
アンモニウム基を表す。Xは炭素数3〜6の置換されて
いてもよいアルキレン基を表す。
【0024】
【化2】
【0025】式中、A1〜A4は前記一般式[A]で定義
したものと同義であり、nは1〜8の整数を表す。又B
1及びB2は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素
数2〜5の置換されていてもよいアルキレン基を表す。
【0026】次に一般式[A]で示される化合物につい
て詳述する。
【0027】A1〜A4はそれぞれ同一でも異っていても
よく、−CH2OH、−COOM又は−PO3M1M2を表し、M、
1、M2はそれぞれ水素原子、アルカリ金属(例えばナ
トリウム、カリウム)又はアンモニウム基を表す。Xは
炭素数3〜6の置換されていてもよいアルキレン基(例
えばプロピレン、ブチレン、ペンタメチレン等)を表
す。
【0028】置換基としてはヒドロキシル基、炭素数1
〜3のアルキル基が挙げられる。
【0029】以下に、前記一般式[A]で示される化合
物の好ましい具体例を示す。
【0030】 (A−1)1,3-プロパンジアミン四酢酸 (A−2)2-ヒドロキシ-1,3-プロパンジアミン四酢酸 (A−3)2,3-プロパンジアミン四酢酸 (A−4)1,4-ブタンジアミン四酢酸 (A−5)2-メチル-1,3-プロパンジアミン四酢酸 (A−6)N-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-プロパンジア
ミン三酢酸 (A−7)1,3-プロパンジアミンテトラキスメチレンホ
スホン酸 (A−8)2-ヒドロキシ-1,3-プロパンジアミンテトラ
キスメチレンホスホン酸 (A−9)2,2-ジメチル-1,3-プロパンジアミン四酢酸 (A−10)2,4-ブタンジアミン四酢酸 (A−11)2,4-ペンタンジアミン四酢酸 (A−12)2-メチル-2,4-ペンタンジアミン四酢酸 これら(A−1)〜(A−12)の化合物の第2鉄錯塩と
しては、これらの第2鉄錯塩のナトリウム塩、カリウム
塩又はアンモニウム塩を任意に用いることができる。
【0031】前記化合物例の中で、本発明において特に
好ましく用いられるものは、(A−1)、(A−3)、
(A−4)、(A−5)、(A−9)であり、とりわけ
特に好ましいのは(A−1)である。
【0032】次に一般式[B]で示される化合物につい
て詳述する。
【0033】A1〜A4は前記と同義であり、nは1〜8
の整数を表す。B1及びB2は同一でも異っていてもよ
く、それぞれ炭素数2〜5の置換されていてもよいアル
キレン基(例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペ
ンタメチレン等)を表す。置換基としてはヒドロキシル
基、炭素数1〜3の低級アルキル基(メチル基、エチル
基、プロピル基)等が挙げられる。
【0034】以下に、前記一般式[B]で示される化合
物の好ましい具体例を示す。
【0035】
【化3】
【0036】これら(B−1)〜(B−7)の化合物の
第2鉄錯塩は、これらの化合物の第2鉄錯塩のナトリウ
ム塩、カリウム塩又はアンモニウム塩を任意に用いるこ
とができる。
【0037】本発明の有機酸第2鉄錯塩の中でも一般式
[A]又は[B]で示される有機酸の第2鉄錯塩が本発
明の効果を奏する上で最も好ましく用いられ、特に(A
−1)、(A−3)、(A−4)、(A−5)、(A−
9)、(B−1)、(B−2)、(B−7)であり、と
りわけ特に好ましいのは(A−1)又は(B−1)であ
る。
【0038】次に一般式[C]で表される化合物を示
す。
【0039】
【化4】
【0040】式中、R1は水素原子又はヒドロキシル基
を示し、nは1又は2であり、xは2又は3であり、y
は0又は1であり、そしてxとyの和は常に3である。
【0041】一般式[C]によって表される好ましい化
合物は[C−1]、及び[C−2]である。
【0042】
【化5】
【0043】次に一般式[D]で表される化合物を示
す。
【0044】
【化6】
【0045】式中、A1〜A4は前記一般式[A]で定義
したものと同義であり、Xは炭素数2〜6の、置換され
ていてもよいアルキレン基又は−(B1O)n−B2−を表
す。又、B1及びB2は同一であっても異なっていてもよ
く、それぞれ炭素数1〜5の置換されていてもよいアル
キレン基を表す。
【0046】Xで表されるアルキレン基としては、エチ
レン、トリメチレン、テトラメチレン等が挙げられる。
又、B1又はB2で表されるアルキレン基としては、メチ
レン、エチレン、トリメチレン等が挙げられる。X,B
1又はB2が表すアルキレン基の置換基としては、ヒドロ
キシル基、炭素数1〜3のアルキル基(例えばメチル、
エチル等)等が挙げられる。nは1〜8の整数を表し、
好ましくは1〜4である。以下に一般式[D]で示され
る化合物の好ましい具体例を挙げるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0047】
【化7】
【0048】
【化8】
【0049】尚、漂白剤として上記一般式[A]で示さ
れる化合物の鉄錯塩以外に下記化合物の第2鉄錯塩等を
用いることができる。
【0050】 (A′−1)エチレンジアミン四酢酸 (A′−2)トランス-1,2-シクロヘキサンジアミン四
酢酸 (A′−3)ジヒドロキシエチルグリシン酸 (A′−4)エチレンジアミンテトラキスメチレンホス
ホン酸 (A′−5)ニトリロトリスメチレンホスホン酸 (A′−6)ジエチレントリアミンペンタキスメチレン
ホスホン酸 (A′−7)ジエチレントリアミン五酢酸 (A′−8)エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェ
ニル酢酸 (A′−9)ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸 (A′−10)エチレンジアミンジプロピオン酸 (A′−11)エチレンジアミン二酢酸 (A′−12)ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 (A′−13)ニトリロ三プロピオン酸 (A′−14)トリエチレンテトラミン六酢酸 (A′−15)エチレンジアミン四プロピオン酸 前記有機酸第2鉄錯塩の添加量は、漂白定着液1リット
ル当たり0.1〜2.0モルの範囲で含有することが好まし
く、より好ましくは0.15〜1.5モル/リットルである。
【0051】漂白定着剤及び定着剤には、特開昭64-295
258号に記載のイミダゾール及び誘導体又は同号記載の
一般式[I]〜[IX]で示される化合物及びこれらの例
示化合物の少なくとも一種を含有することにより迅速性
に効果を発揮する。
【0052】上記の促進剤の他、特開昭62-123459号の
第51〜115頁に記載の例示化合物及び特開昭63-17445号
の第22〜25頁に記載の例示化合物、特開昭53-95630号、
同53-28426号記載の化合物等も同様に用いることができ
る。
【0053】漂白定着剤には、上記以外に臭化アンモニ
ウム、臭化カリウム、臭化ナトリウムの如きハロゲン化
物、各種の蛍光増白剤、消泡剤あるいは界面活性剤を含
有せしめることができる。本発明に係る定着剤又は漂白
定着剤に用いられる定着主剤としては、チオシアン酸
塩、チオ硫酸塩が好ましく用いられる。チオシアン酸塩
の含有量は少なくとも0.1モル/リットル以上が好まし
く、カラーネガフィルムを処理する場合、より好ましく
は0.5モル/リットル以上であり、特に好ましくは1.0モ
ル/リットル以上である。又、チオ硫酸塩の含有量は少
なくとも0.2モル/リットル以上が好ましく、カラーネ
ガフィルムを処理する場合、より好ましくは0.5モル/
リットル以上である。
【0054】又、本発明においては、チオシアン酸塩と
チオ硫酸塩を併用することにより更に効果的に本発明の
目的を達成できる。
【0055】本発明に係る定着剤又は漂白定着剤には、
これら定着主剤の他に各種の塩から成るpH緩衝剤を単独
あるいは二種以上含むことができる。更にアルカリハラ
イド又はアンモニウムハライド、例えば臭化カリウム、
臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化アンモニウム等
の再ハロゲン化剤を多量に含有させることが望ましい。
又、アルキルアミン類、ポリエチレンオキサイド類等の
通常定着剤又は漂白定着剤に添加することが知られてい
る化合物を適宜添加することができる。
【0056】定着剤又は漂白定着剤には、特願昭64-295
258号第56頁に記載の一般式[FA]で示される化合物
及びこの例示化合物を添加するのが好ましく、本発明の
効果をより発揮するばかりか、少量の感光材料を長期間
に亘って処理する際に定着能を有する処理液中に発生す
るスラッジも極めて少ないという別な効果が得られる。
【0057】同号記載の一般式[FA]で示される化合
物は、米国特許3,335,161号及び同3,260,718号に記載さ
れている如き一般的な方法で合成できる。これら一般式
[FA]で示される化合物は、それぞれ単独で用いても
よく、又、2種以上組み合わせて用いてもよい。又、こ
れら化合物の添加量は、処理液1リットル当たり0.1〜2
00gの範囲で好結果が得られる。
【0058】本発明において、安定液には第2鉄イオン
に対するキレート安定度定数が8以上であるキレート剤
を含有することが好ましい。ここにキレート安定度定数
とは、L.G.Sillen・A.E.Martell 著“Stability Constan
ts of Metal-ion Complexes”,The Chemical Society,L
ondon (1964)、S.Chaberek・A.E.Martell 著“Organic S
equestering Agents”,Wiley(1959)等により一般に知
られた定数を意味する。
【0059】第2鉄イオンに対するキレート安定度定数
が8以上であるキレート剤としては、特願平2-234776
号、同1-324507号等に記載のものが挙げられる。これら
キレート剤の使用量は、安定液1リットル当たり0.01〜
50gが好ましく、より好ましくは0.05〜20gの範囲で良好
な結果が得られる。
【0060】又、安定液に添加する好ましい化合物とし
て、アンモニウム化合物が挙げられる。これらは各種の
無機化合物のアンモニウム塩によって供給される。アン
モニウム化合物の添加量は、安定液1リットル当たり0.
001〜2.0モルの範囲が好ましく、より好ましくは0.002
〜1.0モルである。
【0061】定着液又は漂白定着液には亜硫酸塩及び亜
硫酸放出化合物を用いてもよい。これらの具体的例示化
合物としては、亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸アンモニウム、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水
素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸カリ
ウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニ
ウム等が挙げられる。さらに特開平1-295258号、明細書
16頁右上欄記載の一般式[B−1]又は[B−2]で示
される化合物も包含される。これらの亜硫酸塩及び亜硫
酸放出化合物は、定着液又は漂白定着液1リットル当た
り亜硫酸イオンとして少なくとも0.05モル含有している
ことが好ましく、0.08モル/リットル〜0.65モル/リッ
トルの範囲がより好ましく、0.10モル/リットルの範囲
が特に好ましい。とりわけ特に0.12モル/リットル〜0.
40モル/リットルの範囲が好ましい。
【0062】又、漂白定着及び安定液の液保存性より下
記一般式[I]で表される保恒剤を添加することが好ま
しい。
【0063】
【化9】
【0064】式中、R1,R2,R3,R4及びR5は置換
基を表すがヒドロキシル基及びヒドロキシル基を有する
基であることはない。かつ、R1,R2,R3,R4及びR
5のうち少なくとも一つはスルホ基を有する基を表す。
【0065】具体的化合物例は特開平3-157644号の5〜
7頁に1〜37として記載されているがこれらのうち、
1,2及び3の化合物が好ましく用いられる。
【0066】一般式[I]で表される保恒剤を用いた
際、[I]は重亜硫酸塩付加物となり、重亜硫酸イオン
濃度が低下し、酸化反応を受けにくくなって液の保存安
定性を向上させていると考えられる。
【0067】更に又、安定液には前記キレート剤と併用
して金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩と
しては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,Mn,Ni,Bi,Pb,S
n,Zn,Ti,Zr,Mg,Al 又はSr の金属塩があり、ハロ
ゲン化物、水酸化物、硫酸塩、炭酸塩、燐酸塩、酢酸塩
等の無機塩又は水溶性キレート剤として供給できる。使
用量としては、安定液1リットル当たり1×10-4〜1×
10-1モルの範囲が好ましく、より好ましくは4×10-4
2×10-2モルである。
【0068】又、安定液には、有機酸塩(クエン酸、酢
酸、コハク酸、蓚酸、安息香酸等)、pH調整剤(燐酸
塩、硼酸塩、塩酸、硫酸塩等)等を添加することができ
る。
【0069】なお、本発明においては公知の防黴剤を本
発明の効果を損なわない範囲で単用又は併用することが
できる。
【0070】本発明における発色現像液に用いられる発
色現像主薬としては、水溶性基を有するp-フェニレンジ
アミン系化合物が本発明の目的の効果を良好に奏し、か
つ、カブリの発生が少ないため好ましく用いられる。
【0071】水溶性基を有するp-フェニレンジアミン系
化合物は、N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン等の水
溶性基を有しないパラフェニレンジアミン系化合物に比
べ、感光材料の汚染がなく、かつ皮膚についても皮膚が
カブレにくいという長所を有するばかりでなく、特に本
発明の発色現像剤に組み合わせることにより、本発明の
目的をより効果的に達成することができる。
【0072】前記水溶性基は、p-フェニレンジアミン系
化合物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも一つ有
するものが挙げられ、具体的な水溶性基としては、−(C
H2)nCH2OH、−(CH2)mNHSO2(CH2)nCH3、−(CH2)mO(CH2)n
CH3、−(CH2CH2O)nCmH2m+1(m及びnは各々、0以上の
整数を表す。)、−COOH基、−SO3H 基等が好ましいもの
として挙げられる。
【0073】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
の具体的例示化合物としては、特願平2-203169号26〜31
頁に記載されている(C−1)〜(C−16)が挙げられ
る。
【0074】さらに、特に好ましく用いられる発色現像
主薬としては次に示す化合物Dev-1〜Dev-3が挙げら
れる。
【0075】
【化10】
【0076】上記発色現像主薬は通常、塩酸塩、硫酸
塩、p‐トルエンスルホン酸塩等の塩の形で用いられ
る。
【0077】又、前記発色現像主薬は単独であるいは二
種以上併用して、又、所望により白黒現像主薬、例えば
フェニドン、4-ヒドロキシメチル-4-メチル-1-フェニル
-3-ピラゾリドンやメトール等と併用して用いてもよ
い。
【0078】又、本発明においては、本発明に係る発色
現像液中に下記一般式[II]及び[III]で示される化
合物を含有する際に、本発明の効果をより発揮するばか
りでなく、未露光部に生じるカブリも少ないという効果
も生じるため、好ましい態様の一つである。
【0079】
【化11】
【0080】式中、R11及びR12は各々、アルキル基、
アリール基、R13CO−基又は水素原子を表す。但しR11
及びR12の両方が同時に水素原子であることはない。
又、R11とR12で環を形成してもよい。
【0081】一般式[II]において、R11及びR12で表
されるアルキル基は、同一でも異なってもよく、それぞ
れ炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。更にこれらア
ルキル基はカルボキシル基、燐酸基、スルホ基又はヒド
ロキシル基を有してもよい。
【0082】R13はアルコキシ基、アルキル基又はアリ
ール基を表す。R11,R12及びR13のアルキル基及び
アリール基は置換基を有するものも含み、又、R11
12で形成してもよい環としては、ピペリジン、ピリジ
ン、トリアジンやモルホリンの如き複素環が挙げられ
る。
【0083】
【化12】
【0084】式中、R21,R22,R23は各々、水素原
子、アルキル基、アリール基又は複素環基を表し、R24
はヒドロキシル基、ヒドロキシアミノ基、アルキル基、
アリール基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、カルバモイル基又はアミノ基を表す。複素環基とし
ては、5〜6員環であり、C,H,O,N,S及びハロ
ゲン原子から構成され、飽和でも不飽和でもよい。R25
は−CO−,−SO2−又は−C(=NH)−から選ばれる2価の
基を表し、nは0又は1である。特にn=0の時、R24
はアルキル基、アリール基、複素環基から選ばれる基を
表し、R23とR24は共同して複素環を形成してもよい。
【0085】R21,R22,R23,R24で表されるアルキ
ル基、アリール基、複素環基は置換基を有するものも含
む。
【0086】前記一般式[II]で示されるヒドロキシル
アミン系化合物の具体例は、米国特許3,287,125号、 同
3,293,034号及び同3,287,124号等に記載されているが、
特に好ましい具体的例示化合物としては、特願平2-2031
69号36〜38頁記載の(A−1)〜(A−39)及び特開平
3-33845号3〜6頁記載の(1)〜(53)及び特開平3-6
3646号5〜7頁記載の(1)〜(52)が挙げられる。
【0087】次に一般式[III]で示される化合物の具
体例は、特願平2-203169号40〜43頁記載の(B−1)〜
(B−33)及び特開平3-33846号4〜6頁記載の(1)〜
(56)が挙げられる。
【0088】これら一般式[II]又は一般式[III]で
示される化合物は、通常遊離のアミン、塩酸塩、硫酸
塩、p-トルエンスルホン酸塩、蓚酸塩、燐酸塩、酢酸塩
等の形で用いられている。
【0089】又、下記一般式[IV]で示されるヒドロキ
シルアミン系化合物も発色現像液の保恒剤として好まし
く用いられている。
【0090】
【化13】
【0091】式中、Lはアルキレン基(置換基を有して
もよい)を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホス
ホノ基、ホスフィノ酸残基、ヒドロキシル基、それぞれ
アルキル置換してもよいアミノ基、アンモニオ基、カル
バモイル基又はスルファモイル基を表し、R26は水素原
子又はアルキル基(置換基を含む)を表す。
【0092】一般式[IV]で表される化合物の具体例と
しては、特開平3-184044号の4頁左下欄〜6頁右下欄記
載の(1)〜(54)が挙げられるが、中でも(1)及び
(7)で示される下記化合物が好ましい。
【0093】 (1)HON(CH2CH2COOH)2 (7)HON(CH2CH2SO3H)2 一般式[IV]で示される化合物は、市販されているヒド
ロキシルアミン類をアルキル化反応することにより得ら
れる。例えば西独特許1,159,634号やインオルガニカ・
キミカ・アクタ(Inorganica Chimica Acta),93(198
4)101〜108頁等に記載の合成法に準じて合成すること
ができる。
【0094】本発明に係る発色現像液には、保恒剤とし
て亜硫酸塩を微量用いることができる。該亜硫酸塩とし
ては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナ
トリウム、重亜硫酸カリウム等が挙げられる。
【0095】本発明に係る発色現像液には、緩衝剤を用
いることが必要で、緩衝剤としては、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、燐
酸三ナトリウム、燐酸三カリウム、燐酸二ナトリウム、
燐酸二カリウム、硼酸ナトリウム、硼酸カリウム、四硼
酸ナトリウム(硼酸)、四硼酸カリウム、o-ヒドロキシ
安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o-ヒド
ロキシ安息香酸カリウム、 5-スルホ-2-ヒドロキシ安息
香酸ナトリウム(5-スルホサリチル酸ナトリウム)、5-
スルホ-2-ヒドロキシ安息香酸カリウム(5-スルホサリ
チル酸カリウム)等を挙げることができる。
【0096】現像促進剤としては、特公昭37-16088号、
同37-5987号、 同38-7826号、 同44-12380号、 同45-9019
号及び米国特許3,813,247号等に代表されるチオエーテ
ル系化合物、 特開昭52-49829号及び同50-15554号に代表
されるp-フェニレンジアミン系化合物、特公昭44-30074
号、 特開昭50-137726号、同56-156826号及び同52-43429
号等に代表される4級アンモニウム塩類、米国特許2,61
0,122号及び同4,119,462号記載のp−アミノ
フェノール類、米国特許2,494,903号、 同3,128,182号、
同4,230,796号、 同3,253,919号、 特公昭41-11431号、 米
国特許2,482,546号、 同2,596,926号及び同3,582,346号
等に記載のアミン系化合物、 特公昭37-16088号、 同42-2
5201号、 米国特許3,128,183号、 特公昭41-11431号、 同4
2-23883号及び米国特許3,532,501号等に代表されるポリ
アルキレンオキサイド、 その他1-フェニル-3-ピラゾリ
ドン類、ヒドラジン類、メソイオン型化合物、イオン型
化合物、イミダゾール類等を必要に応じて添加すること
ができる。カブリ防止等の目的で塩素イオン及び臭素イ
オンが発色現像液中に用いられてもよい。本発明におい
ては、好ましくは1リットルに溶解する発色現像剤当た
り塩素イオンとして1.0×10-2〜1.5×10-1モル/リット
ル、より好ましくは3.5×10-2〜1.0×10-1モル/リット
ル含有する。塩素イオン濃度が1.5×10-1モル/リット
ルより多いと、現像を遅らせ迅速に高い最大濃度を得る
には好ましくない。又、3.5×10-2モル/リットル未満
では、ステインが生じ、連続処理に伴う写真性変動(特
に最小濃度)が大きくなり好ましくない。
【0097】本発明に係る発色現像液中には臭素イオン
を好ましくは3.0×10-5〜1.0×10-3モル/リットル含有
するようにする。より好ましくは5.0×10-5〜5×10-4
ル/リットルである。特に好ましくは1×10-3〜3×10
-4モル/リットルである。臭素イオン濃度が1×10-3
ル/リットルより多い場合、現像を遅らせ最大濃度及び
感度が低下し、3.0×10-5モル/リットル未満である場
合、ステインを生じ、又、連続処理に伴う写真特性変動
(特に最小濃度)を生じる点で好ましくない。
【0098】発色現像液に直接添加される場合、塩素イ
オン供給物質として、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化アンモニウム、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、
塩化マンガン、塩化カルシウム、塩化カドミウムが挙げ
られるが、そのうち好ましいものは塩化ナトリウム、塩
化カリウムである。
【0099】又、発色現像液中に添加される蛍光増白剤
の対塩の形態で供給されてもよい。
【0100】臭素イオンの供給物質として、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウム、臭化アンモニウム、臭化リチウ
ム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化マンガ
ン、臭化ニッケル、臭化カドミウム、臭化セリウム、臭
化タリウムが挙げられるが、そのうち好ましいものは臭
化カリウム、臭化ナトリウムである。
【0101】本発明に係る発色現像液には、必要に応じ
て塩素イオン、臭素イオンに加えて任意のカブリ防止剤
を添加できる。カブリ防止剤としては、沃化カリウムの
如きアルカリ金属ハロゲン化物及び有機カブリ防止剤が
使用できる。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾ
トリアゾール、6-ニトロベンゾイミダゾール、 5-ニトロ
イソインダゾール、5-メチルベンゾトリアゾール、 5-ニ
トロベンゾトリアゾール、 5-クロロベンゾトリアゾー
ル、2-チアゾリルベンゾインダゾール、 2-チアゾリルメ
チルベンゾイミダゾール、 インダゾール、ヒドロキシア
ザインドリジン、アデニンのような含窒素複素環化合物
を代表例として挙げることができる。
【0102】本発明に係る発色現像液には、トリアジニ
ルスチルベン系蛍光増白剤を含有させることが本発明の
目的の効果の点から好ましい。係る蛍光増白剤としては
下記一般式[E]で示される化合物が好ましい。
【0103】
【化14】
【0104】上式において、X1,X2,Y1及びY2は各
々、ヒドロキシル基、塩素又は臭素等のハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、
【0105】
【化15】
【0106】又はOR31を表す。ここでR27及びR28は各
々、水素原子、アルキル基(置換体を含む)又はアリー
ル基(置換体を含む)を、R29及びR30はアルキレン基
(置換体を含む)を、R31は水素原子、アルキル基(置
換体を含む)又はアリール基(置換体を含む)を表し、
Mはカチオンを表す。
【0107】なお一般式[E]で示される化合物の具体
例としては、特願平2-240400号65〜67頁に記載のE−1
〜E−45が挙げられる。
【0108】上記の化合物は公知の方法で合成すること
ができる。例示化合物の中で特に好ましく用いられるの
は、E−4,E−24,E−34,E−35,E−36,E−3
7,E−41である。これらの化合物の添加量は発色現像
液1リットル当たり0.2〜10gの範囲であることが好ま
しく、更に好ましくは0.4〜5gである。
【0109】更に、本発明に用いられる発色現像液に
は、必要に応じてメチルセロソルブ、メタノール、アセ
トン、ジメチルホルムアミド、β-シクロデキストリ
ン、その他の特公昭47-33378号、 同44-9509号に記載の
化合物を、現像主薬の溶解度を上げるための有機溶剤と
して使用することができる。
【0110】更に、現像主薬と共に補助現像剤を使用す
ることもできる。これらの補助現像剤としては、例えば
N-メチル-p-アミノフェノールヘキサルフェート(メト
ール)、フェニドン、N,N-ジエチル-p-アミノフェノー
ル塩酸塩、 N,N,N′,N′-テトラメチル-p-フェニレンジ
アミン塩酸塩等が知られており、その添加量としては通
常0.01〜1.0g/リットルが好ましい。
【0111】更に又、その他ステイン防止剤、スラッジ
防止剤、重層効果促進剤等、各種添加剤を用いることが
できる。
【0112】又、発色現像液には、特願平2-240400号69
頁下から第9行〜75頁に記載の一般式[K]で示される
キレート剤及びその例示化合物K−1〜K−22が添加さ
れることが、本発明の目的を効果的に達成する観点から
好ましい。
【0113】これらキレート剤の中でも、K−2,K−
9,K−12,K−13,K−17,K−19が好ましく用いら
れ、特にK−2及びK−9を発色現像液に添加する際に
本発明の効果をより発揮する。
【0114】これらキレート剤の添加量は、発色現像液
1リットル当たり0.1〜20gの範囲が好ましく、より好ま
しくは0.2〜8gである。
【0115】更に又、発色現像液にはアニオン、カチオ
ン、両性、ノニオンの各界面活性剤を含有させることが
できる。又、必要に応じてアルキルスルホン酸、アリー
ルスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等
の各種界面活性剤を添加してもよい。
【0116】次に本発明の処理剤が適用される感光材料
について説明する。
【0117】感光材料が撮影用感光材料の場合、ハロゲ
ン化銀粒子としては、平均沃化銀含有率が3モル%以上
の沃臭化銀又は沃塩化銀が用いられるが、特に4〜15モ
ル%までの沃化銀を含む沃臭化銀が好ましい。中でも、
本発明に好ましい平均沃化銀含有率は5〜12モル%、最
も好ましくは8〜11モル%である。
【0118】本発明の写真処理剤で処理される感光材料
に用いられるハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.308119(以下、RD308119と略す)に記載
されているものを用いることができる。以下に記載箇所
を示す。
【0119】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 ヨード組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 双晶 〃 エピタキシャル 〃 ハロゲン組成 一様 993 I−B項 一様でない 〃 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 〃 置換 〃 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 〃 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 〃 適用感材 ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 〃 乳剤を混合して用いる 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光増感
を行ったものを使用する。このような工程で使用される
添加剤は、リサーチ・ディスクロージャーNo.17643、N
o.18716及びNo.308119(それぞれ、以下RD17643、RD187
16及びRD308119と略す)に記載されている。以下に記載
箇所を示す。
【0120】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV-A-A,B,C,D,E,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV-A-E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 写真用添加剤も上記リサーチ・ディスクロージャーに記
載されている。以下に関連ある記載箇所を示す。
【0121】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII-I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII-J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII C, XIII C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルタ染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 X VI 現像剤(感光材料中に含有)1011 XX−B項 本発明の写真処理剤で処理される感光材料には種々のカ
プラーを使用することができ、その具体例は上記リサー
チ・ディスクロージャーに記載されている。以下に関連
ある記載箇所を示す。
【0122】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G項 シアンカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G項 DIRカプラー 1001 VII-F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII-F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII-F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII-E項 添加剤は、RD308119 XIVに記載されている分散法などに
より添加することができる。
【0123】本発明においては、前述RD17643第28頁、R
D18716第647〜648頁及びRD308119のXIXに記載されてい
る支持体を使用することができる。
【0124】感光材料には、前述RD308119 VII-K項に記
載されているフィルター層や中間層等の補助層を設ける
ことができる。又、感光材料は、前述RD308119 VII-K項
に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の様々な
層構成を採ることができる。
【0125】次に本発明の写真処理剤が適用されるのに
好ましいカラー感光材料について説明する。
【0126】感光材料中のハロゲン化銀粒子としては、
塩化銀を少なくとも80モル%以上含有する塩化銀主体の
ハロゲン化銀粒子が用いられ、好ましくは90モル%以
上、特に好ましくは95モル%以上、最も好ましくは99モ
ル%以上含有するものが用いられる。
【0127】上記塩化銀主体のハロゲン化銀乳剤は、塩
化銀の他にハロゲン化銀組成として臭化銀及び/又は沃
化銀を含むことができ、この場合、臭化銀は20モル%以
下が好ましく、より好ましくは10モル%以下、更に好ま
しくは3モル%以下であり、又、沃化銀が存在するとき
は1モル%以下が好ましく、より好ましくは0.5モル%
以下、最も好ましくはゼロである。このような塩化銀50
モル%以上からなる塩化銀主体のハロゲン化銀粒子は、
少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層に適用されればよ
いが、好ましくは全ての感光性ハロゲン化銀乳剤層に適
用されることである。
【0128】前記ハロゲン化銀粒子の結晶は、正常晶で
も双晶でもその他でもよく、[100]面と[111]面の比
率は任意のものが使用できる。更に、これらのハロゲン
化銀粒子の結晶構造は、内部から外部まで均一なもので
あっても、内部と外部が異質の層(相)状構造(コア・
シェル型)をしたものであってもよい。又、これらのハ
ロゲン化銀は、潜像を主として表面に形成する型のもの
でも、粒子内部に形成する型のものでもよい。更に平板
状ハロゲン化銀粒子(特開昭58-113934号、特願昭59-17
0070参照)を用いることもできる。又、特開昭64-26837
号、 同64-26838号、 同64-77047号等に記載のハロゲン化
銀を使用できる。
【0129】前記ハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性法
又はアンモニア法等のいずれの調製法により得られたも
のでもよい。又、例えば種粒子を酸性法で作り、更に、
成長速度の速いアンモニア法により成長させ、所定の大
きさまで成長させる方法でもよい。ハロゲン化銀粒子を
成長させる場合に、反応釜内のpH,pAg等をコントロー
ルし、例えば特開昭54‐48521号に記載されているよう
なハロゲン化銀粒子の成長速度に見合った量の銀イオン
とハライドイオンを逐次同時に注入混合することが好ま
しい。
【0130】本発明の写真処理剤によって処理される感
光材料がカラー用の場合、ハロゲン化銀乳剤層はカラー
カプラーを含有する。
【0131】赤感光性層は、例えばシアン部分カラー画
像を生成する非拡散性シアンカプラー、一般にフェノー
ル又はα-ナフトール系カプラーを含有することができ
る。
【0132】緑感光性層は、例えばマゼンタ部分カラー
画像を生成する少なくとも一つの非拡散性マゼンタカプ
ラー、通常5-ピラゾロン系及びピラゾロトリアゾール系
カプラーを含むことができる。青感光性層は、例えば黄
部分カラー画像を生成する少なくとも一つの非拡散性イ
エローカプラー、一般に開鎖ケトメチレン基を有するカ
プラーを含むことができる。これらカプラーは、例えば
6、4又は2当量カプラーであることができる。
【0133】本発明の写真処理剤が適用されるカラー感
光材料においては、とりわけ2当量カプラーが好まし
い。
【0134】適当なカプラーは例えば次の刊行物に開示
されている:アグファの研究報告書(Mitteilunglnausd
en Forschungslaboratorien der Agfa),レーフェルク
ーゼン/ミュンヘン(Leverkusen/Munchen)Vol.III,
111頁(1961)中ダブリュー・ペルツ(W.Pelz)による
「カラーカプラー」(Farbkuppler);ケイ・ベンカタ
ラマン(K.Venkataraman),「ザ・ケミストリー・オブ
・シンセティック・ダイズ」(The Chemistry of Synth
etic Dyes)Vol.4,341〜387頁,アカデミック・プレ
ス(Academic Press)、「ザ・セオリ・オブ・ザ・フォ
トグラフィック・プロセス」(The Theory of the Phot
ographic Process)4版,353〜362頁;及びRD17643のV
II。
【0135】本発明の写真処理剤が適用されるカラー感
光材料においては、とりわけ特開昭63-106655号26頁に
記載されるが如き一般式[M−1]で示されるマゼンタ
カプラー(具体的例示マゼンタカプラーとしては、同号
29〜34頁記載のNo.1〜No.77が挙げられる)、同じく34
頁に記載されている一般式[C−I]又は[C−II]で
示されるシアンカプラー(具体的例示シアンカプラーと
しては、同号37〜42頁に記載の(C′−1)〜(C′−
82)、(C″−1)〜(C″−36)が挙げられる)、同
じく20頁に記載されている高速イエローカプラー(具体
的イエローカプラーとしては、同号21〜26頁に記載の
(Y′−1)〜(Y′39)が挙げられる)を用いること
が本発明の効果の点から好ましい。
【0136】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定される
ものではない。
【0137】実施例1 以下の操作により、定着処理用錠剤を作成した。
【0138】操作(1) チオ硫酸塩(ナトリウム又はカリウム)(表1に記
載)、亜硫酸ナトリウム10g、エチレンジアミン四酢酸
ナトリウム1.0gを空気ジェット微粉砕機中で平均粒径15
μmになるまで摩砕する。この微粉末を市販の流動層噴
霧造粒機中で室温にて約10分間、15mlの水を噴霧するこ
とにより造粒した後、造粒物を空気温度65℃で6分間乾
燥する。次に粒状物を70℃にて15分間乾燥した。
【0139】操作(2) 上記操作(1)で造粒した造粒物を菊水製作所社製タフ
プレスコレクト1527Huを改造した打錠機により、圧縮
圧力800kg/cm2で上記混合物10.0gを充填し、成形した。
【0140】この操作を繰り返して前記混合物より各々
10ケの定着用錠剤試料No.1〜6を作成した。
【0141】実験 上記操作によって得られた錠剤試料1ケをビーカーにい
れた水(25℃、50ml)中に投入し、マグネチックスター
ラで撹拌しながら、溶解させた。この時、投入直後から
液が透明になるまでの時間を溶解時間とした。次に同試
料を1.5mの高さから落下させ、落下直後の試料の状態を
観察した。
【0142】これらの結果を表1に示す。
【0143】
【表1】
【0144】落下試験評価基準は以下の通りとする。こ
の基準は実施例7〜9にも適用される。
【0145】 × 3つ以上の部分に崩壊 △ 2つの部分に崩壊 ○ 一部の欠落が見られる ◎ 欠落なし 上記表1により、チオ硫酸塩の含有率が90%以上である
本発明の錠剤は溶解性を損なうことなく充分な強度を有
していることがわかる。
【0146】実施例2 実施例1の操作(1)において使用したチオ硫酸塩の代
わりにチオシアン酸塩(表2記載)を使用した他は実施
例1と同様の操作実験を行った。結果を表2に示す。
【0147】
【表2】
【0148】上記表2より、本発明の錠剤は溶解性を損
なうことなく充分な強度を有していることがわかる。
【0149】実施例3 実施例1の操作(1)において使用したチオ硫酸塩の代
わりにチオ硫酸塩及びチオシアン酸塩の混合物(表3に
記載)を使用した他は実施例1と同様の操作実験を行っ
た。結果を表3に示す。
【0150】
【表3】
【0151】上記表3により、チオ硫酸塩とチオシアン
酸塩の混合物の含有率が90%未満であると錠剤の強度が
不足するが、これに対し、本発明の錠剤は溶解性を損な
うことなく充分な強度を有していることがわかる。
【0152】実施例4 実施例1の操作(2)において、打錠機の圧縮圧力を1,
500kg/cm2に変更した他は実施例1と同様の操作、実験
を行った。
【0153】その結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0154】尚、上記各実施例で得られた定着処理用錠
剤は、粉末状〜顆粒状処理剤と同一の写真性能を示し
た。
【0155】
【発明の効果】本発明により溶解性、耐摩損性に優れ、
保存安定性が改良されさらに液保存性が向上した、定着
能を有する固形化された写真用処理剤が得られた。
【0156】さらに、プラスチックボトルを含めた包装
材料総量を低減化し、社会環境適性を向上することがで
きる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種のチオ硫酸塩及び/又は
    チオシアン酸塩を一錠当たり90wt%以上含有することを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤。
JP05064200A 1993-03-23 1993-03-23 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤 Expired - Fee Related JP3099154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05064200A JP3099154B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05064200A JP3099154B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03346862 Division 1991-12-27 1991-12-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0619063A JPH0619063A (ja) 1994-01-28
JP3099154B2 true JP3099154B2 (ja) 2000-10-16

Family

ID=13251196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05064200A Expired - Fee Related JP3099154B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3099154B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0578833U (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 新明和工業株式会社 立体駐車装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5569595A (en) * 1978-11-20 1980-05-26 Suguru Abe Novel substance having fibrinolytic activity, remedy for thrombotic embolic disease comprising it, and its preparation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0578833U (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 新明和工業株式会社 立体駐車装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0619063A (ja) 1994-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3038416B2 (ja) 写真用処理剤
JP2976154B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
EP0540990A1 (en) Tablet-shaped processing agent and method for processing silver halide photographic light sensitive materials
JP2700841B2 (ja) ハロゲン化銀カラー感光材料処理用錠剤及びその製造方法
JP3099154B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
JP3038417B2 (ja) 錠剤型処理剤
JP3038418B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
JP3136374B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
JP3038415B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像処理錠剤
JP3106223B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用錠剤型処理剤及び該処理剤を用いたハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH05127322A (ja) 写真処理用錠剤及びその製造方法
JP2979355B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット
JP2981935B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の漂白能を有する錠剤型処理剤
JPH05197090A (ja) 写真処理用錠剤
JPH06130572A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料処理用錠剤状定着剤及び該定着剤を用いた処理方法
JPH06138605A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用錠剤型処理剤及び処理方法
JPH05142707A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
JPH06138587A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理剤及び処理方法
JPH05142714A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
JPH05107697A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キツト
JPH0619093A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料用固形発色現像処理剤
JPH05134362A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用処理錠剤
JPH06102628A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
JPH05107698A (ja) 写真用処理錠剤
JPH05216177A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料処理用錠剤

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees