JP3099023B2 - モ―タ制御量制限装置 - Google Patents

モ―タ制御量制限装置

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JP3099023B2
JP3099023B2 JP03201057A JP20105791A JP3099023B2 JP 3099023 B2 JP3099023 B2 JP 3099023B2 JP 03201057 A JP03201057 A JP 03201057A JP 20105791 A JP20105791 A JP 20105791A JP 3099023 B2 JP3099023 B2 JP 3099023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ制御量制限装置
に関するものであり、特にモータを、所定回転角の範囲
を超えて動作しないように制御するモータ制御量制限装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車、自動車等に適用される無段
変速装置には、その変速比調整装置を直流モータを用い
て制御することにより、変速比を決定するようにしたも
のがある。この場合、前記モータは、前記変速比調整装
置による変速比調整範囲を超えて動作しないように、前
記調整範囲の上限及び下限(すなわちトップ及びロー)
に達したならば、即座に回転を停止するように構成され
る必要がある。このような変速比調整装置は、例えば実
公昭51−47182号に開示されている。
【0003】ところで、前記変速比がトップ及びローと
なったときに、接点が切り替わるようなスイッチ手段を
前記変速比調整装置に設け、該スイッチ手段を用いて前
記モータの電源回路を遮断するようにしたモータ制御量
制限装置も提案されている。
【0004】図14は従来のモータ制御量制限装置の一
例の回路図である。同図において、スイッチング素子T
r1〜Tr4は、モータMを駆動すべくブリッジ回路を
構成していて、バッテリ及び接地間に接続されている。
またその中点には、スイッチ手段(マイクロスイッチ)
SW1及びSW2を介してモータMが接続されている。
このスイッチ手段SW1及びSW2は、それぞれモータ
Mにより制御される変速比がロー及びトップとなったと
きにオフとなるように構成されている。また抵抗R1
は、モータMと並列に接続されている。
【0005】この回路では、例えばスイッチング素子T
r1及びスイッチング素子Tr3がオンとなって、矢印
A方向に電流が流れると、モータMが所定方向に回転す
る。そして変速比が例えばトップとなって、スイッチ手
段SW2がオフとなると、モータMで発生する逆起電力
は抵抗R1で消費され、モータMは急速に停止する。
【0006】この状態で、前記スイッチング素子Tr1
及びスイッチング素子Tr3をオフとした後、スイッチ
ング素子Tr2及びスイッチング素子Tr4をオンとす
ると、電流は、ダイオードD2、モータM及びスイッチ
手段SW1を介して矢印B方向に流れ、モータMは逆転
し、スイッチ手段SW2は再びオンとなる。そして今度
は変速比がローとなってスイッチ手段SW1がオフとな
ると、前記したのと同様に、モータMで発生する逆起電
力は抵抗R1で消費され、モータMは急速に停止する。
【0007】またこの状態で、スイッチング素子Tr2
及びスイッチング素子Tr4をオフとした後、再度スイ
ッチング素子Tr1及びスイッチング素子Tr3をオン
とすると、電流は、ダイオードD1、モータM及びスイ
ッチ手段SW2を介して矢印A方向に流れる。そしてモ
ータMの回転開始の後、スイッチ手段SW1はオンとな
る。
【0008】ところで、この回路では、モータMの逆起
電力吸収用の抵抗R1がモータMと並列接続されている
ので、常時抵抗R1にも電流が流れ、この結果、当該モ
ータ制御量制限装置の消費電力が大となる。
【0009】この欠点を解決するのが、図15に示され
る回路である。同図において、図14と同一の符号は、
同一又は同等部分をあらわしている。図示されるよう
に、この回路では、抵抗を2つ(R1及びR2)とし
て、それぞれを、スイッチ手段SW1及びスイッチ手段
SW2がオフとなったときにのみモータMに並列接続す
るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図15に示された回路
では、モータMの逆起電力を吸収するために、大電力用
の抵抗を2つ必要とし、またスイッチ手段SW1及びS
W2がオフとなった直後におけるモータ通電用のダイオ
ード(大電力用ダイオード)を2つ使用しなければなら
ないので、当該モータ制御量制限装置の構成が大型化、
かつ複雑化する。また前述のように、図14に示された
回路では抵抗は1つで済むが、消費電力が大きい。
【0011】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、消費電力が増加する
ことなく、小型かつ構成の簡単なモータ制御量制限装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、モータの回転角が所定回転角に達したときにオフ
となるように構成されたスイッチ手段(位置検出手段)
のそれぞれを、モータ及びブリッジ回路の間に配置する
と共に、該スイッチ手段により、前記モータを前記ブリ
ッジ回路から接地側に接続するようにし、さらに前記ブ
リッジ回路の、接地側に配置されたスイッチング素子に
コンデンサを並列接続するようにした点に特徴がある。
【0013】また前記コンデンサの代りに、スイッチン
グ素子の電流通過方向と逆方向にダイオードを接続する
ようにした点にも特徴がある。
【0014】
【作用】前記ブリッジ回路の所定の2つのスイッチング
素子をオンとし、モータを所定方向に回転させている場
合(図9(A)参照)において、モータの回転角が所定
回転角に達したとき(同図(B)参照)、前記スイッチ
手段により、モータ→オフとなったスイッチ手段→接地
→コンデンサ(又はダイオード)→オン状態のスイッチ
手段→モータ、というように閉回路ができ、モータは完
全短絡される。これにより、モータで発生される逆起電
力が吸収されて、モータの回転は即座に停止する。
【0015】この状態から、前記ブリッジ回路の他の2
つのスイッチング素子をオンとした場合には、モータに
流入する電流は、前記のようにオフとなったスイッチ手
段を通過して接地側に流れ、該モータは逆方向に回転す
る(同図(C)参照)。
【0016】 このモータの逆回転により、オフとなっ
ていたスイッチ手段がオンになると、オンになった2つ
のスイッチング素子を介して電流が流れるようになる
(図10(A)参照)。なお、モータが停止する際にコ
ンデンサに蓄積された電荷によって、該電荷に応じた時
間だけ、前記モータの逆回転時にモータに供給される電
流とは逆方向に電流が流れる。この逆方向の電流は、モ
ータを所望の方向に回転させるための電流の急激な増大
を緩和させるという作用をし、これにより急停止後のモ
ータの回転速度を徐々に増大させる、いわゆるソフトス
タートを可能にする。
【0017】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明を自動二輪車
の変速装置に適用して、詳細に説明する。
【0018】図2は本発明の一実施例が適用される自動
二輪車のパワーユニット1の平面図、図3は図2の要部
拡大図、図4は図3のIV−IV断面図、図5は図4のV−
V断面図である。
【0019】まず、パワーユニット1は、自動二輪車の
車体に対して、図示されないピボットを介して上下揺動
自在に枢支され、その後端に配置された、駆動輪である
後輪6は、出力軸5に接続されている。このパワーユニ
ット1は、エンジン2と、このエンジン2の出力を減速
して出力軸5に伝達するベルト式無段変速機3及び歯車
減速機4とを備えている。また符号8及び9は、それぞ
れ吸気管及びリード弁である。
【0020】エンジン2のピストン11は、コネクティ
ングロッド12を介して、クランク軸13に連結されて
いる。このクランク軸13はベアリング50により回転
自在に支持され、またオイルシール51は、エンジン室
内を密封する。このクランク軸13の先端には、ベルト
式無段変速機3のドライブプーリが取り付けられてい
る。このドライブプーリは、インプットシャフトとして
のクランク軸13に取り付けられた固定側プーリ半体1
4と、クランク軸13にスプライン結合されて軸方向移
動自在かつ相対回転不能に結合された可動側プーリ半体
15とより成り、両プーリ半体14,15間に形成され
るV溝には、無端ベルト16が巻回されている。この無
端ベルト16は、さらにドリブンプーリを構成する可動
側プーリ半体17及び固定側プーリ半体18(図2参
照)間に形成されるV溝に巻回されている。
【0021】前記クランク軸13の近傍には、スタータ
モータ(図示せず)が配置されている。このスタータモ
ータは周知の飛び込み式のスタータピニオンを備え、そ
のスタータピニオンの移動経路に位置するように、前記
固定側プーリ半体14の外周にスタータリングギヤ14
Aが形成されている。これにより、スタータモータを起
動すると、飛び込み式のスタータピニオンが突出して前
記スタータリングギヤ14Aに歯合し、これにより固定
側プーリ半体14が回転されて、エンジン2の始動が行
われる。
【0022】キックペダル7(図2)に接続されたキッ
ク軸21には、駆動ヘリカルギヤ22が固着されてい
る。この駆動ヘリカルギヤ22は、クランク軸13の軸
方向延長上に、該軸方向移動可能に支持されたスタータ
軸23に形成された従動ヘリカルギヤ24に歯合してい
る。そして、この従動ヘリカルギヤ24の側面に設けら
れたラチェットホイール25は、前記固定側プーリ半体
14の側面に形成されたラチェット歯14Bに歯合可能
に対向する。したがって、前記スタータモータを使用し
ないとき、キックペダル7(図2)を用いてキック軸2
1を回転すると、駆動ヘリカルギヤ22の回転により従
動ヘリカルギヤ24が回転しながらクランク軸13方向
に移動し、これによりラチェットホイール25及びラチ
ェット歯14Bが歯合、回転する。これによりエンジン
2の始動が行われる。
【0023】次にベルト式無段変速機3の構成を詳細に
説明する。まずクランク軸13と直交するようにベース
40が配置されている。このベース40は、取付穴10
2(図4)にゴムブッシュ(図示せず)を挿入した後、
ボルトを用いて当該自動二輪車の車体に取り付けられる
ことにより、フローティング支持される。このベース4
0には、クランク軸13を囲むように、筒状架台36が
固着されている。該筒状架台36とクランク軸13との
間にはベアリング37が介在されると共に、該筒状架台
36の外周には早ねじ歯36Bが形成されている。
【0024】前記早ねじ歯36Bには、可動カラー35
の内周部に形成された早ねじ歯35Bが歯合しており、
該可動カラー35の回転により、該可動カラー35はク
ランク軸13の軸方向に移動可能となっている。この可
動カラー35は、ベアリング38を介して可動側プーリ
半体15に取り付けられているので、可動カラー35が
クランク軸13の軸方向に移動すると、該移動に伴って
可動側プーリ半体15も移動する。
【0025】前記ベース40には、該ベース40と平行
にモータ31が取り付けられており、また該モータ31
の出力軸に取り付けられたギヤ32は、ギヤ33Aに歯
合している。このギヤ33Aの回転軸にはウォームギヤ
33Bが取り付けられており、該ギヤ33Bは、その中
心軸が前記クランク軸13と平行に配置されたウォーム
ホイール34に歯合している。このウォームホイール3
4は、さらに前記可動カラー35の外周に形成されたヘ
リカルギヤ35Aに歯合している。したがって、モータ
31の回転により、可動側プーリ半体15はその軸方向
に移動し、可動側プーリ半体15及び固定側プーリ半体
14間の溝幅が変わる。これにより変速比が変わる。
【0026】前記可動カラー35に形成されたヘリカル
ギヤ35Aの両側面には、カム状突起35C及び35D
が形成されている。また、その先端が、前記ヘリカルギ
ヤ35Aの両側面と対向するように配置された一対の第
1アーム42A及び第2アーム42Bは連結軸43に固
着されている。この第1アーム42A及び第2アーム4
2B、並びに第1スイッチ手段(マイクロスイッチ)4
1A及び第2スイッチ手段(マイクロスイッチ)41B
の拡大図を図6(A)に、また該拡大図をピストン11
側から見た図を同図(B)に示す。なお同図(B)で
は、第1スイッチ手段41A及び第2スイッチ手段41
B、並びにそれらを挟持して保持する取付部材103等
の図示は省略されている。
【0027】図6より明らかなように、前記連結軸43
は、ばね44により、常時、図4に示されたような中立
位置に保持されていて、この状態では、第1アーム42
A及び第2アーム42Bの後端部は、各第1スイッチ手
段41A及び第2スイッチ手段41Bの第1接触子52
A及び第2接触子52Bに接触せず、各スイッチ41A
及び41Bはオンのままである。しかし、可動カラー3
5が回転して、図3の実線で示される位置(ロー)にま
で達すると、図7に示されるように、ヘリカルギヤ35
Aの側面に形成されたカム状突起35Cが、第1アーム
42Aの先端と接触し、該アームを回動させる(同図矢
印L方向)。この結果、第1アーム42Aの後端部が第
1スイッチ手段41Aの第1接触子52Aを押圧し、こ
れにより該スイッチ41Aはオフとなる。
【0028】同様に、可動カラー35が前記の方向と逆
方向に回転して、図3の二点鎖線で示される位置(トッ
プ)にまで達すると、図8に示されるように、ヘリカル
ギヤ35Aの側面に形成されたカム状突起35Dが、第
2アーム42Bの先端と接触し、該アームを回動させる
(同図矢印T方向)。この結果、第2アーム42Bの後
端部が第2スイッチ手段41Bの第2接触子52Bを押
圧し、これにより該スイッチ41Bはオフとなる。
【0029】カバー39は、ヘリカルギヤ35A、及び
該ヘリカルギヤ35Aの駆動機構である歯車装置(符号
32、33A、33B、34等)、並びに前記第1アー
ム42A及び第2アーム42B、並びに第1スイッチ手
段41A及び第2スイッチ手段41B等を覆うように、
ねじ101を用いて前記ベース40に取り付けられてい
る。符号52はカバー39と可動カラー35との間に配
置されたシール装置である。
【0030】前記第1スイッチ手段41A及び第2スイ
ッチ手段41Bに接続されたリード線45Aは、グロメ
ット46を介してカバー39内からモータ31側に引き
出されている。また前記モータ31の上面には、図1に
関して後述するようなモータ制御量制限回路が構成され
た基板47が取り付けられている。そしてこの基板47
には、前記リード線45A、及びモータ31より引き出
されたリード線45B、並びにリード線45Cが接続さ
れている。前記リード線45Cは、さらに当該自動二輪
車を制御する電子制御装置、及びバッテリ(いずれも図
示せず)に接続される。このような配線をした後、リー
ド線45Cをモータケース48外に引き出した後、モー
タケース48をねじ49を用いてカバー39に取り付
け、モータ31を覆う。
【0031】このように、この例では、カバー39を用
いて、ヘリカルギヤ35A、該ヘリカルギヤ35Aの駆
動機構である歯車装置、並びに前記第1アーム42A及
び第2アーム42B、並びに第1スイッチ手段41A及
び第2スイッチ手段41B等が覆われるので、これらの
部品が潤滑油やほこり等から保護される。モータ31
も、モータケース48により覆われているので、同様
に、潤滑油やほこり等から保護される。
【0032】図1は本発明の一実施例の回路図である。
同図において、図14及び図15と同一の符号は、同一
又は同等部分をあらわしている。また第1スイッチ手段
41A及び第2スイッチ手段41Bは、それぞれ図14
及び図15に関して前述したスイッチ手段SW1及びS
W2と同様の機能を有する。
【0033】図1において、スイッチング素子Tr1〜
Tr4は、図示されるようにブリッジ回路を構成してい
て、図示されないバッテリ及び接地間に接続されてい
る。そして、その中点には、第1スイッチ手段41A及
び第2スイッチ手段41Bを介してモータ31が接続さ
れている。前述のように、第1スイッチ手段41A及び
第2スイッチ手段41Bは、それぞれモータ31により
制御される変速比がロー及びトップとなったときにオフ
となるように構成されている。そして、前記第1スイッ
チ手段41A及び第2スイッチ手段41Bは、それぞれ
オン状態であるときにモータ31をブリッジ回路に接続
し、オフ状態であるときには、モータ31を接地する。
【0034】前記スイッチング素子Tr3及びスイッチ
ング素子Tr4には、それぞれコンデンサC3及びC4
が並列接続されている。
【0035】以上の構成を有する本発明の一実施例の動
作を図9及び図10を参照して説明する。まず図9
(A)に示されるように、第1スイッチ手段41A及び
第2スイッチ手段41Bが共にオンである場合におい
て、Tr2及びTr4をオンとすると、矢印方向に電流
が流れ、モータ31は所定方向に回転する。これにより
変速比がトップ側に制御される。
【0036】変速比が最小(すなわちトップ)になる
と、同図(B)に示されるように第2スイッチ手段41
Bがオフとなる。これにより、モ―タ31の回転角が所
定回転角に達したことを検知し、モータ31に対する通
電が解除される。またモータ31、第2スイッチ手段4
1B、接地、コンデンサC4及び第1スイッチ手段41
Aが閉回路を構成するので、該モータ31は完全短絡さ
れ、モータ31より発生する逆起電力が吸収される。こ
れによりモータ31には制動力がかかり、その回転は急
速に停止する。
【0037】この後、Tr2及びTr4をオフとし、T
r1及びTr3をオンとすると、同図(C)に示される
ように、Tr1を通過する電流は、第1スイッチ手段4
1A、モータ31、第2スイッチ手段41Bを介して接
地側に流れる。これにより、モータ31は前記の方向と
は逆方向に回転し、変速比はロー側に制御されるように
なる。この後、図10(A)に示されるように、第2ス
イッチ手段41Bがオンとなり、モータ31を流れる電
流は、Tr3を通過するようになる。
【0038】変速比が最大(ロー)になると、同図
(B)に示されるように、第1スイッチ手段41Aがオ
フになる。これにより、モ―タ31の回転角が所定回転
角に達したことを検知し、モータ31に対する通電が解
除される。またモータ31、第1スイッチ手段41A、
接地、コンデンサC3及び第2スイッチ手段41Bが閉
回路を構成するので、モータ31より発生する逆起電力
が吸収される。これによりモータ31には制動力がかか
り、その回転は急速に停止する。
【0039】この後、Tr1及びTr3をオフとし、T
r2及びTr4をオンとすると、Tr2を通過する電流
は、第2スイッチ手段41B、モータ31、第1スイッ
チ手段41Aを介して接地側に流れる。これにより、モ
ータ31が再度逆転し、変速比はトップ側に制御され
る。
【0040】図1に示されたようなモータ制御量制限装
置は、例えば図11に示されたような自動二輪車の変速
比制御回路に適用される。図11において、図1及び図
2と同一の符号は、同一又は同等部分をあらわしてい
る。
【0041】図11において、車速検出手段81Aは公
知の手法により当該自動二輪車の車速V、換言すれば前
輪(従動輪)の回転速度を検出し、これがF/V変換器
81Bにより電圧値に変換される。またポテンショメー
タ82Bは、スロットルグリップ82Aに接続され、ス
ロットルグリップ82Aの開度(以下、「スロットル開
度」という。)に応じた電圧を出力する。ポテンショメ
ータ82Bの出力特性の一例を、図12に示す。
【0042】減算手段83は、ポテンショメータ82B
の出力電圧と、F/V変換器81Bの出力電圧との差を
演算し、これを比較手段84に出力する。
【0043】一方、エンジン回転数検出手段87Aは、
公知の手法によりエンジン回転数Ne を検出し、これが
F/V変換器87Bにより電圧値に変換される。
【0044】比較手段84は、減算手段83の出力信
号、及びF/V変換器87Bの出力信号を比較し、そし
て通電制御手段85は、前記比較結果に応じて図1に示
されたようなモータ制御量制限装置86のスイッチング
素子Tr1〜Tr4を制御する。したがってモータ31
の回転角が、前記比較結果に応じて制御される。
【0045】さて、例えば図12に示されるように、現
在のスロットル開度がθ1(ポテンショメータ82Bの
出力電圧はV1)であり、またF/V変換器87Bの出
力電圧が減算手段83の出力電圧と一致していて、比較
手段84が制御信号を出力しておらず、モータ31が停
止していると仮定する。すなわち、現在、ベルト式無段
変速機3の変速比が適当な値に設定されていて、所定の
車速Vで、かつスロットルグリップ82Aの回転角(ス
ロットル開度)に応じたエンジン回転数で運転が行われ
ていると仮定する。
【0046】この状態から、スロットルグリップ82A
を緩めてスロットル開度がθ1からθ2に変化したとす
ると、ポテンショメータ82Bの出力電圧はV2となる
から、減算手段83は所定の極性で所定電圧値の出力を
生じる。この結果、比較手段84も所定の極性で所定電
圧値の出力を生じる。これにより、通電制御手段85
は、前記比較手段84の出力信号に応じてモータ制御量
制限装置86を制御し、ベルト式無段変速機3の変速比
を調整する。
【0047】変速比の調整と共に、エンジン回転数Ne
及び車速Vが変化するので、減算手段83及びF/V変
換器87Bの出力信号も徐々に変わり、エンジン回転数
Neが現在のスロットル開度に応じた値となったとき
に、比較手段84の出力がなくなり、モータ31が停止
する。
【0048】このように、図11に示したような変速比
制御回路では、スロットル開度に対応したエンジン回転
数が維持されるように、ベルト式無段変速機3の変速比
が決定される。
【0049】さて、前述の説明においては、本発明のモ
ータ制御量制限装置は、自動二輪車のベルト式無段変速
機に適用されるものとして説明したが、自動二輪車以外
の、各種車両、産業機械等に適用されても良く、またモ
ータを用いてその変速比を制御するものであれば、ベル
ト式無段変速機以外の各種無段変速機に適用されても良
いことは当然である。
【0050】また、モータの回転を制限する第1スイッ
チ手段41A及び第2スイッチ手段41B、並びに該ス
イッチを制御する第1アーム42A及び第2アーム42
Bの構成も、前掲した各図に示されるようなもののみに
限定されないことは明らかである。
【0051】さらに、図1においては、モータ31制御
用のブリッジ回路を構成するスイッチング素子Tr1〜
スイッチング素子Tr4は、トランジスタであるものと
して描かれているが、トランジスタ以外のいかなるスイ
ッチング素子であっても良い。
【0052】さらにまた、コンデンサC3及びC4を設
ける代りに、Tr3及びTr4と並列に、該Tr3及び
Tr4の電流通過方向と逆方向にダイオードD3及びD
4を設けても良い(図13参照)。この場合は、図14
及び図15と比較して、大電力用の抵抗を必要としない
ので、やはり構成が簡略化される。
【0053】
【発明の効果】(1) 前述の説明から明らかなように、請
求項1記載のモータ制御量制限装置によれば、モータの
回転角が所定回転角に達したときにモ―タがブリッジ回
路から接地側に接続されるように構成されたスイッチ手
段(位置検出手段)、及び、ブリッジ回路の、接地側に
配置されたスイッチング素子に並列接続されたコンデン
サのみで、モータ制御量制限装置を構成することがで
き、従来必要とされていた大電力用抵抗やダイオードを
必要とすることなくモータ制御量制限装置を構成するこ
とができるので、該構成が簡略化され、かつモータ制御
量制限装置が小形化される。
【0054】 また、請求項1の発明では、モータが完
全短絡するので、モータの逆起電力を抵抗を用いて消費
する従来のタイプに比較して、モータの停止時間が短
い。また、モータを停止した後の逆回転開始時には、コ
ンデンサに蓄積された電荷の作用により、モータの回転
速度を徐々に増大させる、いわゆるソフトスタートが可
能になる。
【0055】さらに、モータと並列に抵抗を接続しない
ので、消費電力の増大化を防止できる。
【0056】(2) 請求項2記載のモータ制御量制限装置
においても、従来必要とされていた大電力用抵抗を必要
とすることなくモータ制御量制限装置を構成することが
できるので、該構成が簡略化され、かつモータ制御量制
限装置が小形化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の回路図である。
【図2】 本発明の一実施例が適用される自動二輪車の
パワーユニット1の平面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 図3のIV−IV断面図である。
【図5】 図4のV−V断面図である。
【図6】 第1アーム42A及び第2アーム42B、並
びに第1スイッチ手段41A及び第2スイッチ手段41
Bの拡大図、及び該拡大図をピストン11側から見た図
である。
【図7】 第1スイッチ手段41Aの動作の様子を示す
図である。
【図8】 第2スイッチ手段41Bの動作の様子を示す
図である。
【図9】 本発明の一実施例の動作を説明するための図
である。
【図10】 本発明の一実施例の動作を説明するための
図である。
【図11】 本発明の一実施例が適用された自動二輪車
の変速比制御回路の機能ブロック図である。
【図12】 ポテンショメータ82Bの出力特性の一例
を示すグラフである。
【図13】 本発明の他の実施例の回路図である。
【図14】 従来のモータ制御量制限装置の一例の回路
図である。
【図15】 従来のモータ制御量制限装置の他の例の回
路図である。
【符号の説明】
C3,C4…コンデンサ、D3,D4…ダイオード、T
r1〜Tr4…スイッチング素子、1…パワーユニッ
ト、2…エンジン、3…ベルト式無段変速機、4…歯車
減速機、6…後輪、31…モータ、41A…第1スイッ
チ手段、41B…第2スイッチ手段、42A…第1アー
ム、42B…第2アーム、86…モータ制御量制限装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−88487(JP,A) 特開 平3−30788(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを制御するためのスイッチング素
    子より成るブリッジ回路と、 前記モータ及び前記ブリッジ回路の間に接続され、該モ
    ータの回転角が所定回転角に達したときに、該モータ
    を、前記ブリッジ回路から接地側に接続し、該モータの
    回転角が所定回転角に達していないときには、該モータ
    を前記ブリッジ回路に接続する位置検出手段と、 前記ブリッジ回路の、接地側に配置されたスイッチング
    素子に並列接続されたコンデンサとを具備したことを特
    徴とするモータ制御量制限装置。
  2. 【請求項2】 モータを制御するためのスイッチング素
    子より成るブリッジ回路と、 前記モータの両端にそれぞれ設けられた位置検出手段で
    あって、前記モータを回転させているときは該モータの
    両端を前記ブリッジ回路に接続する一方、該モータの回
    転角が所定回転角に達して該モータを停止させるとき
    は、その時点における該モータの高圧側を接地側に接続
    するとともに、低圧側は前記ブリッジ回路との接続を維
    持するように構成された位置検出手段と、 前記ブリッジ回路の、接地側に配置されたスイッチング
    素子に、該スイッチング素子の電流通過方向と逆方向に
    並列接続されたダイオードとを具備したことを特徴とす
    るモータ制御量制限装置。
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